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2話
【NTR】黒く染められた特異点~アルトリア・ペンドラゴン[ランサー/ルーラー]の場合~【BBC】

3話
【NTR】黒く染められた特異点~虞美人の場合~【BBC】

4話
【NTR】黒く染められた特異点~カイニスとモードレッドの場合~【BBC】

5話
【NTR】黒く染められた特異点~マルタの場合~【BBC】

6話
【NTR】黒く染められた特異点~バーゲストの場合~【BBC】

7話
【NTR】黒く染められた特異点~鈴鹿御前の場合~【BBC】(前編)

1話 2話 3話 4話 5話 6話 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 日本でも指折りの観光地として賑わう、2017年の由比ヶ浜を舞台にして特異点が発生した。 その特異点の名は、『黒人崇拝海岸・由比ヶ浜』。 カルデアがこの特異点を発見してからすでに半月近くが経っており、それでもなお遅々として調査は進んでい...
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【世界観説明】
2017年の夏に由比ヶ浜に発生したその特異点は、特異点を形成する聖杯の影響もあってか本来のそれとはかけ離れた繁栄を遂げて、日本でも屈指の観光地として賑わっていた。
湘南の青い海が陽光を反射し、白い砂浜には色とりどりのパラソルが咲き乱れて人で溢れかえっているようだった。
波の音がリズミカルに響き、潮風は塩と熱を運び、ビーチを埋め尽くす若者たちの笑い声が空に溶け合う。
サーフボードを抱えた若者にサンオイルを塗って肌を焼く女性、楽しそうに横並びとなってアイスクリームを舐める家族連れと、一見すると、この特異点は理想的な『夏の楽園』と呼べるような観光地だった。
しかし、この地こそがカルデアが『特異点』として検知するほどの人理を歪める可能性を持った『異変』そのものなのである。
この特異点の名を、『黒人崇拝海岸・由比ヶ浜』という。
踏み入れた人間の尊厳と魂を侵す、魔の領域である。
由比ヶ浜の特異点は、通常の観光地とは異質な空気を放っていた。
通常の地ともっとも異なる点は、この特異点の中心には聖杯の力が渦巻いているということである。
しかも、由比ヶ浜の聖杯は物理的な実体を持たず、空間そのものに溶け込んでいた。
そのため、聖杯に『上位種』として選ばれた人間は、黄金にきらめく杯を手にすることができるが、それはあくまでこの特異点における『小聖杯』や『レプリカ』と呼ぶべきものである。
空気や海、砂に陽光など、世界を形作るすべての要素に聖杯の魔力が帯びており、言うならばこの特異点そのものが『大聖杯』や『オリジナル』であり、言うならばここにいる人間たちは皆、聖杯という器の中に注がれた液体のようなものなのだ。
その証拠に、この特異点に外から足を踏み入れた瞬間に人間であろうともサーヴァントであろうとも、たとえ強い対魔力スキルやそれに準じる特性を持っていようとも、その魂の奥深くに異様な疼きを感じるだろう。
それこそが聖杯によって植え付けられた抑えきれない欲望の芽生えであり、理性の鎖を解き放つ耐え難い誘惑なのである。
特に、女性サーヴァントたちはこの影響を強く受ける。
それは性感や性欲に働く影響だけに留まらず、彼女たちの霊基は聖杯の魔力によって微妙に改変されてしまい、肉体はより豊満に、肌はより快感に鋭敏となり、その体毛もより濃くなってしまうのだ。
だが、それらはあくまで『おまけ』に過ぎない。
由比ヶ浜の特異点が放つ最大の呪いは、その名の通り『黒人崇拝』という精神汚染だ。
この特異点に足を踏み入れた者は、黒人男性に対する異常な魅力を感じるようになる。
それは単なる『性的欲求』を超えた、魂の根底を揺さぶる『崇拝』の感情である。
黒人男性の筋肉と脂肪が織りなす圧倒的な存在感を放つ肉体や、その股間に宿る巨大な膨らみ、汗と体臭が混じる野性的な香りが、特異点の魔力によって他の何物とも比べられない魅力的なものとして認識されていしまうのだ。
女性サーヴァントたちは、特にこの影響に抗うことが難しい。
彼女たちの心は、黒人男性を『主』と定めて『奉仕したい』という衝動に駆られるようになり、かつて抱いていた忠誠や、運命の相手に捧げていた愛情を薄れさせるのだ。
たとえば、鈴鹿御前のように運命の恋人への純粋な愛を誓っていた者であっても、黒人男性の前に膝をついて、その淫靡な欲望を剥き出しにするだろう。
たとえば、バーゲストのようにマスターへと強い恋慕と忠誠心を抱いていた騎士でさえ、黒人男性の前では喜んでひれ伏して、牝の本能を曝け出す。
彼女たちの霊基は黒人男性への奉仕に最適化され、スキルや宝具すら『BBC(Big Black Cock)』への性奉仕に関するものへと改竄されているのだ。
もちろん、男性ならば影響を受けないというわけではない。
基本的には男性サーヴァントのレイシフトは拒絶されているものの、人類最後のマスターとして高いレイシフト適性を持つ藤丸立香や、この特異点に巻き込まれてしまった現地民、または無意識にこの特異点に招かれた人々など、この黒人崇拝特異点には多数存在していた。
特異点に足を踏み入れた男性は、自身の『無力』というものをことさらに意識するようになる。
聖杯の魔力によって彼らの知能は低下し、性的能力をさらに貧弱なものへダウングレードしてしまうのだ。
藤丸立香のようにカルデアのマスターとして優れた資質を持ち、多くの戦場を渡り歩いたはずの者であってもその例外ではなく、この特異点では立香であっても無能な『性的弱者』へと堕落していた。
元々が粗末な長さの男性器の持ち主であったが、今の立香は勃起しても最大5センチほどの短い男性器になってしまっており、それを黒人男性の巨根と比較され、黒人を崇拝している女性たちたちからの嘲笑の対象となってしまうのだ。
悪意を持って行われたダウングレードされたものは肉体面や知能面だけではない。
その低能化は精神面にも及んでおり、性的指向として『自分の恋人や親しい女性が、全く別の男性に奪われる』シチュエーション、つまりは『寝取られ』に興奮するマゾヒスティックな性癖を植え付けられているのだ。
特異点が無意識に敷いた洗脳は、立香や他の男性たちの心に『自分は黒人よりも劣っている』という劣等感を刻み込み、黒人男性に奪われる女性たちを眺めながらオナニーに耽ることを強制させ、しかも、それに強い興奮を覚えるような変態にしてしまうのである。
この精神汚染は立香のマスターとしての使命感を奪い、ただの欲望の奴隷へと変貌させていた。
そして、その特異点の中にいる男性の中にも例外が存在する。
それこそが、『黒人男性』である。
彼らは肉体的な変化も精神的な変化もなく、ただただ、用意された悪辣な楽園を楽しむためにこの特異点に存在していた。
ふりふりデカ尻を振りながらたぷたぷと爆乳を揺らして歩いているエロい女を見れば、『おい、チンポがムラムラしたからセックスさせろ!』というナンパとも呼べないレイプ宣言をしても、結果的になんの問題もなくそのエロい女を性奴隷にすることができてしまう。
それが、この黒人崇拝特異点における上位種である黒人男性の在り方なのである。
そして、時間が経てば経つほど、実際に黒人を目にした女たちが別の女たちにその感覚を別の人物へ伝播させるように、『黒人崇拝』は世界規模で加速していく。
この特異点でのみ観測できるSNSもまた、汚染の媒介となる。
鈴鹿御前が開設したアカウントのように女性たちは自らのエロティックな姿を投稿して、フォロワーからの視線を集める。
すると、このようなエロ垢での投稿は聖杯の魔力によって見る人へと興味を増幅させていき、未だ黒人崇拝に目覚めていない閲覧者の心に黒人崇拝の種を植え付けたり、すでに黒人崇拝に目覚めている閲覧者のそれを強めていく。
その結果、コメント欄には黒人男性への賛美や日本人男性への侮蔑が溢れていき、虐げられる黒人以外の男性にも、食い物となる女性たちにも特異点の影響をさらに広げていく結果となるのだ。
もはや由比ヶ浜の特異点は、聖杯の魔力が作り上げた欲望の迷宮であり、魂を堕落させる魔境へと変貌してしまった。
ここに足を踏み入れた者は誰もが例外なく原始的でありつつも社会的な本能に飲み込まれ、黒人崇拝の呪いに囚われてしまう。
レイシフトしてきた女性サーヴァントたちは皆、カルデアの使命を忘れて黒人男性の牝奴隷へと変貌する運命にあるのだ。
立香であってもやはり同様である。
人類最後のマスターとして使命感を抱いていたはずなのにその誇りを失い、寝取られの快感に溺れていた。
その寝取られの快感は日に日に強くなるからこそ、特異点の解決は日に日に遠のいていく。
なぜなら、男であろうと女であろうと、それこそ上位者となるはずの黒人であっても、この特異点の聖杯『欲望に抗う者』の存在を許さないからだ。
人類最後のマスターは、この魔の海岸に希望の光を届けさせられるのだろうか。
それとも、人類最後のマスターは、永遠に由比ヶ浜の呪いに囚われるのだろうか。
それはまだわからない。
黒人が美女たちを犯していくこの物語は、残念ながらまだまだ続いていくのだから。
【Prologue】
【ナイチンゲールの合流、寝取られマゾの改善治療の開始】
人類最後のマスターである藤丸立香が己の使命を忘れてホテルの部屋に閉じこもって、『寝取られマゾオナニー』に夢中になってから、すでにかなりの時間が経過していた。
『藤丸立香』と、新たにこの特異点に赴任した『フローレンス・ナイチンゲール』が同じ部屋で相対していた。。
ベッドの上で四つん這いとなった立香は、まるで豚の尻尾のように短い男根をだらりと垂らしていた。
黒人崇拝特異点の影響で『雑魚雄』化している立香の男根は、単純に短く細くなっただけではなく、勃起の勢いも弱々しいものになっているため、黒人男性たちのように腹筋をぺちぺちと打つこともなく、そのままだらしなく地面へと突き出す形になっている。
「それでは、ただいまから『搾精業務』を開始します。司令官、そのまま動くことがないようにしてください」
そんな立香の後方、ベッドの上に座り込んだナイチンゲールはトレードマークとも言える白手袋を外して、ゴム手袋を装着していた。
また、全裸になって犬や豚のように四つん這いになっている立香とは異なり、その身体は普段の赤い軍服と黒のスカート、覆われていない脚もデニールの濃い白のストッキングに包んだ、きっちりとした露出度の低い姿のままである。
灰色がかった薄桃色の長い髪は三つ編みでまとめつつ、単なる背中に流すのではなく円を描くようにまとめることで俊敏な行動を取る際に邪魔にならないようになっていた。
「よ、よろしくお願いします……!」
「…………わかりました」
立香は胸をドキドキと高鳴らせながら、期待を隠しきれない声色と表情で腰をぶるりと震わせていく。
その姿に、ナイチンゲールは言いようのない嫌悪感を覚える。
そもそもフローレンス・ナイチンゲールとはかつては戦場慰安婦に過ぎなかった女性衛生兵の地位を向上させた偉人なのである。
衛生兵の本来の任務はこんなことではないという矜持を持っているからこそ、今の立香に嫌悪感を覚えることは仕方のないことだろう。
だが逆に、その転換点となったナイチンゲールだからこそ、屈辱的に感じながらも性処理を業務として受け入れる妥協もできていた。
「それでは失礼します。すぅぅ……それ!」
シコシコっ、シコシコっ!
ホテルに備えられていたローションを使用してヌメヌメとしたゴム手袋、その親指と人差し指の二本の指で摘むようにして手を上下に動かしていった。
それは手コキと呼ぶにはあまりにも粗雑で、義務的で、拙いものである。
「ぉおっっ……すごっ! き、きもちいいっ! お、女の人の手でシコシコされるの、オナニーよりも何倍も、気持ちいいっ!」
「……そうですか、それは何よりです」
そんなナイチンゲールの手コキであっても立香の喉からは気持ちよさそうに喘ぎだした。
顔を不細工に蕩けさせて、ぶるぶると全身を痙攣させて快楽を貪っているその姿は、自身がナイチンゲールがどう見られているかも気づいていないようだった。
ナイチンゲールは立香に対して好感を抱いていた。
もちろん、それは異性としてではなく人間としてである。
『LOVE』ではなく、『LIKE』と言い換えても良いだろう。
だが、今の立香を見ていては、今まで育んでいた絆がメリメリと削られていくのも当然だろう。
「おぉぉ、くぅっ! ふ、婦長が……! 俺のチンポをシコシコしてる……! エッチなくせにエッチなことからは程遠い婦長がぁ……!」
「…………なんて、気持ちの悪い」
あまりの快感に欲望で脳がバカになっている立香は、自分が何を呟いているのかもわかっていないのだろう。
そして、ナイチンゲールが思わず眉をひそめて蔑むような言葉を呟いていることにも当然気づかずに、その間抜けな顔をさらにだらしなく歪めて、快感に溺れていくのだった。
「あっ! 射精ちゃうっ! もう射精ちゃうよ、婦長!」
「では、すぐに射精をするように。我慢してはいけませんよ、これは性処理のための行為ですから。
そして、間違っても射精の瞬間に他の女性のことは考えないように。これは寝取られ性癖なる奇病の治療でもありますから、他の男性と性行為をしている女性を考えながら射精をしては本末転倒です」
シコシコっ、シコシコっ!
甘さなど一つもない義務的で、しかも、不快感からか少し強くなっているその手コキによって立香は四つん這いのまま、その快感にあえいでいく。
ぶるると全身をいななかせるその姿から、人間とは思えないほどにケダモノ然としている。
そして、そのままナイチンゲールの『指』に搾られるように、精液を吐き出すのだった。
「おぉっ、射精るぅっ!」
ぴゅるっ、ぴゅぅ、ぴゅぴゅぅ~~……!
「これ、は……なんと弱々しい射精っ! どうやら司令官、あなたは思ったよりも重症なようですね……!」
そうして吐き出された精液はあまりにも量が少なく、まるで水のように薄いものであるため、それを見たナイチンゲールは、目を見開いて驚愕の表情を浮かべる。
先ほどまで抱いていた立香への生理的不快感が吹き飛び、その健康的な男子には似つかわしくない射精に対して、医療に関わる人間としての矜持が燃え上がっていく。
「『寝取られマゾ』……聞き慣れない症状ですが、まさかここまでの異変を生殖機能に働きかけるとは! これは、放ってはおけません……!」
「はぁ、はぁぁ……! 婦長、ありがとう……これで落ち着いたから……って、ぉぉっ!?」
「いえ、一旦は搾り取るだけ搾らせていただきます。一度出すものを全て出させて性欲を0の状態にする必要があるでしょう」
シコシコっ、シコシコっ!
「へっ、う、うわぁ!?」
その情熱がナイチンゲールを暴走させていく。
会話が可能のように見えるが、ナイチンゲールはバーサーカーのサーヴァントだ。
根本的な部分で狂っており、ナイチンゲールの行動に沿い続けていれば会話が行えているように見えるだろうが、逆にそこから逸れてしまえばナイチンゲールと会話は不可能となる。
そのまま立香のチンポをシコシコとシゴいていき、連続射精を強制していくのだった――――。
そうして、一時間が経過した。
その間は立香もナイチンゲールも部屋から一歩も出ていない、いや、ベッドから離れてすらいなかった。
二桁の射精をした立香の短小粗チンは痛々しく赤く腫れており、立香もまた目に涙を漏らしながらナイチンゲールから守るように手で股間を覆っている。
ベッドのシーツは乱れきっており、そこにはまるで立香がベッドを妊娠させようとしていたのかと思うほどに、水のように薄い精液が染み付いてしまっていた。
聖杯の影響で何度でも負け犬射精ができるようにと、雑魚雄化した立香でも射精回数だけは異常に増えているのだが、3回目の射精を終えた段階からすでに、股間の粗チンはすでに硬さを失い、だらりと萎えかけていた。
立香の目は虚ろになっており、性欲に支配されたはずの脳でさえも快感を拒絶していた。
「お疲れ様でした、手袋を処分してきますので少々お待ち下さい」
一方、ナイチンゲールはベッドの端に腰掛け、ゴム手袋を汚いものだと言わんばかりに親指と人差指の二つで摘むと、目を細めながらゴミ箱へと捨てていく。
ナイチンゲールの表情はいつものように感情を排したような鉄面皮そのものであるが、それでも勘の良いものならばそこに隠された立香への生理的嫌悪感に気づいただろう。
「さて、司令官。性処理はこれで十分でしょう。次の治療の前に、現在の特異点の進捗状況の共有を希望します」
ナイチンゲールが白手袋を再び装着して立香を一瞥すると、冷ややかな声が部屋に響いた。
その視線はまるで患者のカルテを確認する医師のように義務的で、一切の温もりがなく、そんな冷たさに立香はハッと我に返って慌てた様子で体を起こした。
「え、えっと……進捗かぁ……その、えっとね。言い訳するわけじゃないんだけど……なんだか変な特異点で……」
「簡潔にお願いします」
「うーん、その、実は……進展はない、かな……」
立香は目を逸らして、言葉を濁した。
この『黒人崇拝海岸』へとレイシフトをしてからすでに半月以上が経とうというのに、立香は調査をほとんど進めていなかったのだ。
本人はバーゲストを寝取られた際に記憶をいじられたことで覚えていないが、今回の鈴鹿のエロ配信を見てオナニーに耽るように、アルトリアと虞美人、モードレッドにカイニスやマルタなどがエロい体つきに変わってしまったことに興奮をして、その間に間抜けにも寝取られていたのである。
「……進展が、ない?」
ナイチンゲールの声には、微かな苛立ちが混じっていた。
自身の返答にナイチンゲールの視線がさらに鋭くなるのを感じ、立香はその視線から逃れるように肩をすぼめて縮こまった。
「司令官。カルデアという組織の前線責任者として、この任務を遂行することがあなたの責務であるはずです。なのに、時間を無駄にしていたというのですか? 具体的に、あなたは今まで何をしていたのですか?」
ナイチンゲールの冷たい瞳に射すくめられ、嘘をつく余裕すらない。
立香は恥だと感じつつも、しぶしぶと口を開いていく。
まるで親に怒られている子どものような姿で、そんな姿から異性としての魅力は難しいだろう。
「その……実は、鈴鹿がね……他の男と、浮気セックスしてるビデオを送ってきて……それで、つい、オナニーしてたんだ……」
立香は言葉を選びながら、黒人男性の存在にはあえて触れなかった。
鈴鹿を奪った相手が黒人であることを口にすれば、ナイチンゲールも同じ運命を辿るのではないかという恐怖が、立香の心を締め付けていたからだ。
立香の記憶が消されていたとしても、女性を魔法のように虜にしていく黒人男性の圧倒的な性的魅力は、無意識に立香を怯えさせていたのである。
ナイチンゲールの眉がピクリと動いてじっとその顔を見つめると、その口から重い溜息が漏れるのだった。
「ミス・鈴鹿が不貞行為……いえ、あなたとミス・鈴鹿はそういう関係ではありませんでしたから不貞と言う言葉は正しくありませんが……ともかく、彼女が自身のセックス映像を司令官に送りつけたこと、そしてあなたがそれを自慰の材料にしたこと。そのどちらも、極めて不快です」
ナイチンゲールの声は、まるで氷のように冷たく鋭かった。
生涯を処女で終えて、自身が課した使命に殉じたナイチンゲールにとって、成すべき任務を成さずに快楽を求める存在が受け入れられないのは当然のことだろう。
「ミス・鈴鹿はカルデアという組織に尽くすべき義務を裏切り、司令官もまた責任者としての品位を貶めました。あなたたちは自らの行動がどれほど卑劣かを理解していますか?」
淡々としたナイチンゲールの言葉に、立香は顔を真っ赤にして俯いた。
その言葉はまるで鋭い刃物のように立香の心を切り裂くが、聖杯の洗脳によって理性が低下した立香は反論する気力すら湧かない。
「ご、ごめん……でも、鈴鹿から来た映像がすごくエロくて……つい、我慢できなくて……」
ただ、情けない声で言い訳にもならない言葉を呟くことしかできなかった。
そんな子供のような言い訳がナイチンゲールの不快感をさらに煽った。
その不快感と苛立ちは、ナイチンゲールに『酷なことだから秘密にしておこう』と思っていた『レイシフト直後の出来事』を立香へと伝える決意をさせ、そのままこの情けない雑魚雄を見下ろすように腕を組んだ。
「司令官、私はあなたを探すためにこのビーチを巡りました。
その際、あなたに強い好意を示していたはずの……俗な言い方をするならば、ハーレムに属していたと言ってもいい女性たちと遭遇しました。彼女たちはあなたから離れて独自に行動をしていました。
過保護と言えるほどにあなたと行動を共にしたがるというのに別行動をしていることに疑問を覚えましたが……なるほど、あなたがこの様子だというのならば、いくらあなたに強い好意を抱いている彼女たちと言えども、同行を拒否するでしょう」
「ぅっ……!」
消されたはずの『寝取られた記憶』が蘇り、立香の心臓がドクンと跳ねた。
そんな立香に追い打ちをかけるように、ナイチンゲールは言葉を続けていく。
この特異点の影響で、雑魚雄と化した立香への不快感がそうさせるのだ。
「彼女たちは私があなたの名を口にした瞬間、揃って軽蔑した言葉を口にしました。ええ、あれはもはや憎悪と言ってもいいでしょう。それほどに、今の情けないあなたは彼女たちから見放されているのです」
そうしてナイチンゲールは、ここに来るまでに出会った女性サーヴァント達による、『黒人崇拝特異点における藤丸立香評』というものを口にしていく。
――――ああ、マスターですか……いえ、知りませんね。興味もありませんし。
――――藤丸立香……? フローレンス、なぜあんな男の名前を口にするのです?
――――あの無能な後輩ね。あんな弱っちい男、もう私たちには関係ないわ。
――――昔はマシだった気がするけどよ、今じゃただのゴミだ。マスター名乗る資格もねえよ。
――――お前もアイツに騙されんなよ。あんな粗チン野郎、存在自体が不快なんだからな。
――――悪い子ではないけれど、アレはないわ。一緒に行動しても脚を引っ張られるだけよ。
――――あんな貧弱な黄色い猿が私たちのマスターだったなんて、悪い冗談だ。
ビーチで出会った、『寝取られ済みサーヴァント』たちが放った言葉をナイチンゲールの口から語られると、立香は呆然とした表情を浮かべるしかなかった。
頼光や虞美人は別だが、基本的に肉体関係すら結んでいた『ハーレム』のメンバーだと言ってもいいサーヴァントたちが自分を憎み、侮蔑する言葉を口にしていたのだ。
立香は無意識に黒人男性の圧倒的な肉体と性的力を思い浮かべ、恐怖で体が震えた。
「そ、そんな……みんな、俺を嫌ってるって……? なんで……?」
立香の声は震え、涙が滲む。
だが、ナイチンゲールはそんな立香を気遣うこともなく、無表情のまま淡々と答えた。
「司令官、それはあなたの行動が原因でしょう。鈴鹿御前から送られる映像で自慰によって時間を潰し、特異点の調査を怠る……そんなあなたに、誇り高い彼女たちが忠誠を誓うはずがない。
彼女たちは思考を働かせて、その当然の帰結として、今のあなたには従う価値がないと判断したのです」
立香はベッドに崩れ落ち、両手で顔を覆った。
聖杯の洗脳によって立香は性欲に流されやすくなるよう理性が低下していたが、サーヴァントたちからの軽蔑はその心に深い傷を刻んだ。
だが、救いがたいことに寝取られマゾとして覚醒してしまっている立香は、ナイチンゲールから伝わる元ハーレムメンバーたちの侮蔑と、そんな結果を当たり前のことだと言い切る冷たい言葉にすら興奮を覚えてしまっていた。
自分が蔑まれることに、どこかで快感を感じているのだ。
「婦長……俺、どうしたらいいんだ……? みんな、取り戻したい……」
「司令官、彼女たちからの信頼を取り戻したいのならば、とにかくその行動を改めることです。まずはこのビーチの調査を再開し、本来の責務を果たしてください。それが、仲間の兵士たちの信頼を取り戻す第一歩でしょう。
……いえ、その前にやるべきことがありますね」
ナイチンゲールは一瞬、立香の哀れな姿を見て眉をひそめた。
同情したのではなく、あまりにも情けない姿に嫌悪感を覚えたのである。
だが、ナイチンゲールの使命感というものは非常に高く、すぐにその感情を押し殺す。
ナイチンゲールはそのまま立ち上がり、当たり前のようにこう言った。
「――――『寝取られマゾ』なる、奇病の治療しましょう」
\システム・メッセージ/
――フローレンス・ナイチンゲールと藤丸立香の絆――
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絆LV10/10
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【Chapter1】
【ナイチンゲールによる寝取られマゾ治療】
藤丸立香はベッドに崩れ落ちて、両手で顔を覆っていた。
ナイチンゲールの冷たい言葉は、黒人崇拝特異点の影響で弱っていた心に深い傷を刻んだ。
だが、特異点の影響によって理性が低下している立香の脳は、サーヴァントたちからの軽蔑やナイチンゲールの鉄面皮な非難にすら、どこかで倒錯的でマゾヒスティックな興奮を覚えてしまう。
自分が蔑まれていること、愛していた女性たちや気になっていた女性たちが他の男に奪われることに、立香は無意識に快感を覚えてしまうのである。
「治療って……どういう、ことなの……?」
「ここに来るまでに出会ったバーゲストから聞きました。司令官、あなたは『寝取られマゾ』という奇病にかかり、その症状は重篤だと」
ナイチンゲールはそんな立香の哀れな姿を一瞥し、眉をひそめながらも言葉を続ける。。
その使命感はどんなに情けない患者であっても見捨てることを許さないが、同時にナイチンゲールの心には微かな苛立ちが渦巻いていた。
ビーチで出会ったサーヴァントたちの立香へと向けた侮蔑の言葉と、そんな侮蔑を受けても仕方ないと思ってしまう立香の情けない姿が、ナイチンゲールの医療者としての矜持を無視して、守るべき存在の立香へと嫌悪感を抱かせていたのである。
「あなたはカルデアでの行動で、鈴鹿御前へと異性としての興味を抱いていたことは知っています。それなのに、そんな女性が他の男性と性行為をしている映像を自慰の材料にしてしまい、それでいて、あり得ないレベルで生殖機能を弱体化させてしまっている……この二つが、バーゲストの言う『寝取られマゾ』という病状の原因と症状なのでしょう。あなたの精神と肉体を蝕む、この奇病を治すことが、今回の任務の達成に何よりも役立つでしょう」
ナイチンゲールは目を閉じて、ビーチでのサーヴァントたちとの邂逅を思い出した。
立香へと強い行為を抱いていたはずの彼女たちの口から吐き出された侮蔑は、単なる感情の爆発ではなかった。
それは、彼女たちが『屈強な男たち』に心を奪われた結果であり、立香が『性的弱者』として見下される必然だった。
ナイチンゲールの鋭い観察力は、立香の現状とサーヴァントたちの反応を結びつけ、ひとつの結論に達したのである。
「司令官、あなたは親しい関係にある女性が他の男性と性行為を行う姿を見ることでしか、完全な興奮を得られない状態にあります。それを治療するためにするべきこと……それはつまり、自分自身で女性とセックスをすることです」
「……………え? それって、その、まさか?」
立香はガバリと顔を上げて、期待に満ちた顔をナイチンゲールへと向ける。
その性欲に支配された卑しい行動原理を見るとどうしようもなく不快感をこみ上げるが、しかし、バーサーカーとして狂っているナイチンゲールの使命感を阻害するほどのものではない。
「私があなたのハーレムに所属しましょう。あなたと肉体関係にあるミス・キリエライトたちはまだレイシフトしてきていない以上、適任は私となります」
「ふ、婦長が俺と……セックスしてくれるってこと!?」
「そう言っています。あなたの健康と幸福を守るために、そうすべきだと私が考えたのです」
立香は興奮と発情でその顔にいやらしい笑みを浮かべる。
もはや、立香に対して嫌悪感を抱くことも、それを抑えることにも慣れたナイチンゲールは何も言わずに頷くのみだ。
ある意味では従順とも言えるその態度に、立香はナイチンゲールへと飛びかかった。
「あ、ありがとう、婦長! 愛してるよっ! ん~……ちゅっ♪」
「ぅっっ!?」
ハーレムに所属してセックスをする。
この黒人崇拝特異点の影響で知性が大幅に劣化してしまっている日本人である立香は、その甘美なシチュエーションに興奮してナイチンゲールの艷やかな唇を奪うようにキスをした。
生前も含めて、ナイチンゲールのファーストキスである。
あまりのことに、鉄面皮が驚愕と嫌悪で崩れ去ってしまうが、それも一瞬のことだ。
『寝取られマゾ』なる奇病を治すという使命感に燃える誇り高き医療従事者であるナイチンゲールは、立香とのキスによる不快感をすぐに隠すと、ごろりと軍服姿のままその場に寝転んだ。
「それでは、すぐに開始します。先ほどのローションを使用するため、女性器への潤滑は問題ありません。両者が同意のもとに、男性器を女性器へと挿入して射精をする……これが寝取られマゾの治療に最も役立つでしょう」
ごろりと精液溜まりができていた汚いベッドへと寝転がると、マングリ返しをするようにナイチンゲールは股を大きく開き、自身の膝を抱えて女性器を露出させた。
体勢が体勢のためにスカートはめくれ上がり、白いストッキングはビリビリと乱暴に破られ、他ならぬナイチンゲールの手で下着が横にずらされ、誰も見たことのない鋼鉄の天使の処女オマンコが露出された。
女性衛生兵の立場を慰安婦から医療従事者の立場まで押しのけた、生涯独身を貫いた美女が、自分の前で治療という名目でセックスをするために大きく股を開いている。
特に、その人生を医療に身を費やしたナイチンゲールを相手に、『治療という名目でセックスを行う』ということは、純粋にナイチンゲールを金で買って犯すことや、あるいは愛情を育みあって純愛セックスをするよりも、ナイチンゲールの人生のすべてを踏みにじるような、そんな倒錯的で冒涜的な行為と言えるだろう。
まさに、それだけで射精をしてしまいそうなほどのシチュエーションだった。
「ゴムの装着はお忘れなきよう。使い方はわかりますね?」
「えっ……ゴ、ゴムをつけるの?」
「…………司令官、避妊具の装着は必須です。コンドームには性病予防としての一面もあるため、男性としては装着方法を身につける必要があります。なによりも、今回は子作りを目的としていないセックスなのですから、コンドームを装着しない理由はありません」
生セックスができるとばかり思っていた立香は大きく肩を落としながら、それでもナイチンゲールの言葉に従う。
ここでその言葉に逆らってしまえば、『では、この治療は辞めましょう』と言われてしまうかもしれないのだから。
立香はそのままベッド脇になぜだか用意されていたゴム(黒人崇拝特異点ではどのホテルでもセックスのために黒人用サイズのコンドームが用意されている)を手に取った。
「あ、あれ……はいら、入らない……? く、くそ、なんでつけれないんだ!?」
「司令官? どうされましたか?」
「え、い、いや、その……! お、大きすぎるというか、ぶかぶかというか……!」
だが、ここで問題が発生した。
当たり前といえば当たり前だが、黒人用のビッグサイズのコンドームでは、ただでさえ粗チンな上にまだ半勃起状態の立香では装着ができなかったのである。
「……な、なるほど。これは重症ですね。コンドームのサイズに関係なく、セックスができるような勃起状態にすら達していないようですし」
立香のチンポは、先ほどの暴行にも等しいナイチンゲールの搾精によってすっかりと萎えてしまっており、そもそもとしてセックスができる状態ではなかったのだ。
これはナイチンゲールにとっても予想外の出来事であった。
「…………仕方ありません。治療のためのセックス演習は後に回しましょう」
「え、ええっ!?」
「ゴムのないセックスは刺激が強すぎます、治療を始めたばかり……いえ、始めてすらいないあなたにはまだ早い」
立香が不満の声を上げるがそれを完全に無視してナイチンゲールは立ち上がり、ホテルのクローゼットに向かった。
そこには特異点の影響で、ホテルの一室に用意された様々な衣装が並んでいた。
「なるほど、いくらか水着が用意されているようですね。フロントで聞いた通りです、これを着させてもらいましょう。偶然にも以前のビーチでライフセーバーとして活動した際に使用した水着と一致していますからね」
ナイチンゲールは迷わず、過激なビキニ水着を選びとった。
それはかつての特異点で、『カルデア・ライフセーバーズ』の一員として着用していた黄色の紐ビキニである。
普段のきっちりとした軍服とは対照的に、布面積は極端に少なく、その豊満な胸の下乳が丸見えになっている――つまり、乳房を完全に覆うことができていない、卑猥過ぎる形状だった。
「う、うわ……婦長の生着替え……!」
ナイチンゲールは無表情のまま軍服を堂々と脱ぎ捨てて、ビキニへと着替えていく。
特異点の影響でさらに豊満化した、巨乳から爆乳へとサイズアップした乳房が布地に押し潰され、股間の布は特異点の影響でできた濃い体毛を隠しきれていない。
しかも、そこにマントをかけるように清楚な白シャツを肩に掛け、さらには上品な白の幅広帽子を被ることで、エロさだけではなくドキリとする美しさを演出していた。
立香はそのエロさにゴクリと唾を飲み込み、萎えていた粗チンがわずかに反応するのを感じた。
「婦長……な、なんでビキニに着替えたの……?」
「司令官、これは治療の一環です。理由は説明せずとも、後で実際に見れば理解するでしょう。まずは私に従って動いてください。外に出るのであなたも服を着替えてください」
立香の声は震え、視線はナイチンゲールの肉体に釘付けだった。
だが、ナイチンゲールはそんな立香を冷たく一瞥すると、服を着るよう命じて強引に部屋から連れ出した。
立香はフラフラと立ち上がりながら、その後を追っていくのだった。
【場面転換】
【人が賑わう、ビーチでのこと】
二人が向かった先は、他ならぬ由比ヶ浜のビーチであった。
そのビーチは昼下がりの熱気と比例するように、観光客で混雑状態になっている。
陽光は眩しく、波の音は欲望の囁きのように響く。
水着姿の男性と、それと同じぐらいの数の女性たちが砂浜を闊歩し、その豊満な肉体は特異点の魔力によってさらに強調されている。
思わず立香は反射的に自分の仲間であるサーヴァントたちの姿を探したが、彼女たちはどこにも見当たらなかった。
ナイチンゲールへと自身を悪しように言っていたという人物たちと遭遇せずに済んだことに、立香はほっと胸を撫で下ろした。
「拠点はここで良いでしょう、テントを建てるのを手伝ってください」
「あ、う、うん……!」
ナイチンゲールはそんな混雑しているビーチの端に、シースルー素材でできた特殊なテントを設営していく。
テントの布は薄く、外部から内部が問題なく透けて見えるほどだった。
その間も、ナイチンゲールは異常なまでに注目を集めていた。
「うぉっ……あ、あのピンク髪のお姉さん、エロっ……!」
「ケツにビキニが食い込んでほとんどTバックじゃん……うっ、射精しちゃいそう……!」
「股間の陰毛隠せてないじゃん、毛が濃い女は性欲が強いとか言うけど、本当かな……?」
それも仕方ないだろう。
なにせ、他の女性たちも特異点の影響で豊満化したスケベボディを持っているが、ナイチンゲールは他のサーヴァントたち同様にそれを遥かに凌駕するドスケベボディの持ち主なのだ。
しかも、澄まし顔の鉄面皮がそのエロさとギャップを生んで、さらに雄の欲望を駆り立てる。
今もまた慣れた手つきでテントを建てつつも、その際に規格外の爆乳がぶるるんと揺らし、お尻をふりふりと振り、少し立ち上がれば布面積の少ないビキニパンツからはみ出した髪と同じピンク色の陰毛が覗けるのだ。
「完成です。それでは、司令官はテントの中で待機していてください」
「…………婦長は、俺のものなのに」
「司令官?」
「あ、うんっ! わ、わかったよ!」
そんな周囲からの視線を集めていたナイチンゲールに、立香は独占欲のようなものを覚える。
エロい格好をしているから周囲からエロい視線を向けられているだけという、ある意味では自然で原始的で低俗な道理さえも許せないほどに、立香は狭量な器となってしまっていた。
ナイチンゲールが怪訝そうな顔を浮かべると、立香はそんな独占欲を悟られないように軽薄な笑みを浮かべてその指示に従った。
そうして建てられたシースルー・テントの中へと立香は入り、その四人は利用できるであろうテントの大きさに息を呑み、ナイチンゲールを思わず見つめてしまう。
「……女性はダメですね、あの男性はお年を召しすぎています。逆に、子どもも目立つ……家族連れの父親は避けるべきですね」
そんな立香の視線に気づかないように、ナイチンゲールはでっぷりとしたエロい媚肉や特異点の影響で濃くなった陰毛が露出されているビキニ姿で堂々と外に立ち、ビーチを歩く人々を観察していた。
どうやら条件に合う男性を探しているようである。
「むっ……あそこの二人組はちょうどいいですね。
そこのお二人! そう、髪を茶色に染めている、日本人のあなたたちです!」
「え? 俺たち? って、エロッ!? エロ過ぎお姉さんだ!」
「うわぁ、すっげーエロいお姉さん……! マジで由比ヶ浜レベル高すぎ!」
やがて、ナイチンゲールは無造作に二人の日本人男性を呼び止めた。
ともに茶髪に染めた日に焼けた、サーフボードを抱えた典型的なビーチの若者たちだ。
彼らはナイチンゲールの淫靡な姿に目を奪われ、ニヤニヤしながらテントまで近づいてくる。
「婦長、こ、この人たちは……?」
「そこのお二人、ここのテントに入ってください。はい、ちょうど私を挟むように……それで構いませんよ」
立香の声は怯えと期待が混ざったものだったが、ナイチンゲールはその言葉を無視するようにサーファーの二人をテントの中へと招き入れていく。
そして、そのテントの中央に自分が膝をつくと両端に立たせ、立香はそのまま自分の正面に立たせていく。
彼女の声は、いつものように無感情で、しかし断固とした響きを帯びていた。
「司令官、私はあなたの本来の役割を果たさせるために、ここであなたへと『寝取られマゾ』の治療を行います」
「婦長、そ、それって……!」
「静かに。あなたに質問は必要ありません。これは治療です。あなたの寝取られマゾの症状を制御し、正常な興奮を取り戻すために必要な行為なのです」
立香の心臓がドクンと跳ねながら、おずおずとナイチンゲールへと問いかける。
しかし、ナイチンゲールは冷たくその言葉を切り捨てて、二人の男性に視線を移した。
「あなたたち、協力してください。報酬は私が保証します」
「へへへ……! きょ、協力って何すればいいの? ま、まあ、そんなの決まってるけどな……!」
「そこの兄ちゃんが、寝、寝取られ……くくく、寝取られマゾっていうんだから、俺達に手伝ってほしいことなんて一つだよなぁ!」
二人の男性は心得たと言わんばかりにニヤリと笑い、ズボンを下ろした。
彼らの男性器は立香の粗チンよりはまだマシだが、それでも特異点の影響で平均以下のサイズに萎縮していた。
「説明の手間が省けるのは助かります。それでは只今より、司令官の寝取られマゾ治療のため――――『見せつけ手コキプレイ』を開始します」
ナイチンゲールは無表情のまま、立香へとしたものと違い、手袋をつけない剥き出しの手のまま義務的に手コキを始めていった。
シコシコという音がテント内に響き、男性たちはすぐに喘ぎ声を上げた。
ちなみに、ナイチンゲールが本来ならば絶対に口にしないであろう、『見せつけ手コキプレイ』なる淫語を知っていたのも、この黒人崇拝特異点による洗脳にも似た精神改竄の影響である。
「うおっ、す、すげえ……! こんなエロい女にシコられるとか、最高だな!」
「やば、こ、腰が勝手に動くっ……エロすぎる!」
「……司令官と、さして変わらない情けなさですね」
ナイチンゲールの手コキは相変わらず義務的で、機械的で、拙いものだった。
しかし、黄色のビキニ姿でその爆乳の谷間を見せつけ、さらには腋や股間から濃い体毛を見せつけているその姿は、あまりにもエロすぎた。
それこそ手コキなど必要ないのではと思う勢いで、逆ナンした二人のサーファーの性的興奮をどんどん高めていくのだった。
「うっ、うぅっ……ふ、婦長……俺のハーレムに入ってくれるって言ったのに、な、なんでこんな男たちを手コキして俺には何もしてくれないんだ……!」
そんな中、立香はテントの隅でナイチンゲールたちの行為を凝視するしかできなかった。
ナイチンゲールのビキニ越しでもわかるぷっくらとした大きめの乳首。
自分のときとは違ってゴム手袋をつけていないからわかる器用に動く指。
その行為を受けて男性たちの快楽に歪む顔。
この全てが、立香の脳とチンポを刺激した。
ナイチンゲールは手コキを続けながら、立香を一瞥した。
「司令官、反応はどうですか? 興奮していますか? 興奮したうえで、我慢してください。荒療治ですが、これが寝取られマゾの治療の一つとなります」
だが、立香の粗チンは半勃起にも満たない30%ほどしか勃起せず、完全な硬さを取り戻せていなかった。
聖杯の呪いは『黒人男性』の存在なしでは、この特異点に存在する男たちに完全な興奮を得られないようにしていたのだ。
「う、うん……ちょっと、興奮してるけど……でも、なんか、物足りないっていうか……」
立香は正直に答えたが、その言葉にナイチンゲールの眉がピクリと動いた。
ナイチンゲールはサーファーたちの射精を待たず、突然手を止める。
「へ? な、なになに? どうしたの、お姉さん?」
「そろそろ射精そうだったんだけど……って、うわぁぁ!?」
なんと、ナイチンゲールはそのままサーファーたちの身体を怪力で持ち上げると、勢いよくテンドの外へと放り投げたのである。
粗チンを勃起させたままビーチの上をぐでんぐでんと転がっていくサーファーたちに、ナイチンゲールは視線すら向けずに立香と向き直りながら、つまらなさそうに彼らへと吐き捨てるような声をかけていく。
「十分です。出て行ってください」
「はぁ!? 何いってんだこのビッチ!?」
「ふざけんな、ぶち殺され……ひぃっ!?」
「……出ていってください。空砲での警告は行いません、この言葉が警告だからです」
「じゅ、銃!? やべえ女じゃん!」
「す、すすす、すみませんでしたぁ~!」
男性たちは不満げに文句を言いながらも、ナイチンゲールの威圧感とその手に持った拳銃の存在に驚愕と恐怖を覚えて、ものすごい勢いで退散していった。
テント内には、再び立香とナイチンゲールだけが残った。
「なるほど、あの手の人間が相手では効果がないようですね。参考になりました。となると……司令官、いったいどのような人物が相手ならば興奮しますか? 興奮をしたうえで射精を我慢する、それがこのビーチに来た理由なのですから、あなたが親しい女性と性行為をしていると興奮する男性の特徴を教えて下さい」
「あっ、そういう意図があったんだ……婦長、全然説明してくれないから初めて知ったよ」
バーサーカーであるナイチンゲールが発案した、無茶苦茶な『治療法』にがっくりとしながらも、立香は納得を覚えた。
だが、同時にその先に告げるべき言葉――『黒人男性が相手だと一番興奮する』という言葉を告げられないままでいた。
それを告げると、ナイチンゲールまで黒人男性に心を奪われてしまうのではないかと、書き換えられて消えたはずの記憶が警戒音を鳴らしていたからだ。
そんな風に立香があまりにも情けない寝取られマゾ特有の葛藤をしていた、まさにその時である。
海の方から、叫び声が聞こえた。
「お、おいっ! 子どもが溺れてるぞ! 黒人の子供だ!」
ナイチンゲールは即座に反応し、テントの外に飛び出していく。
「っ……! 失礼、司令官! テントを離れます!」
「えっ、婦長!?」
立香も慌てて後を追うと、どうやらビーチの沖合で黒人の少年が波に飲まれ溺れているのが見える。
ナイチンゲールの瞳が、少年の姿に一瞬だけ引き寄せられた。
「私が行きます! 司令官は子どもが横になれるようにマットを広げ、また医療機関へと連絡をしていてください!」
「わ、わかった!」
ナイチンゲールの声は依然として冷静だったが、その瞳には微かな動揺が宿っていた。
その黒人の少年を目にした瞬間、特異点の聖杯の魔力が彼女の霊基に流れ込んで『黒人崇拝』の種とでも呼ぶべき疼きが肉体と心の奥底に同時に植え付けられたのだ。
ナイチンゲールは無意識に唇を舐め、医療者としての使命感と湧き上がる牝の本能の間で無意識に揺れ始めているのだ。
立香はそんなナイチンゲールの異変にも気づかず、ただ少年を助けるために指示に従って走り出した。
「患者を救う……それが私の使命ですっ!」
ナイチンゲールの心は、医療者としての使命感で燃えていた。
勢いよくシャツと帽子を脱ぎ捨てると、そのエロ過ぎる肉がはみ出しているビキニ姿のままテントを飛び出し、砂浜を駆けていく。
『カルデア・ライフセーバーズ』という肩書は単なるお遊びではないと知らしめる素早さなのだが、しかし、黄色の紐ビキニは特異点の影響で布面積が極端に少なくなっており、そのためか爆乳が派手に揺れ、流れる汗によってビキニの生地に濃い体毛が透けだしていた。
立香は慌てて後を追って、ビーチの端で波に飲まれる黒人少年の姿を確認すると、ナイチンゲールが迷わず海に飛び込む姿も確認できた。
「そのまま動かないで! 沈んでも構いません、力を抜いてください!」
冷たい波が彼女の肌を叩き、そのうえで泳ぎ続けるものだから、ナイチンゲールの身体にビキニがさらに張り付いていく。
黒人の少年は波間で浮き沈みしており、助けを求めるように手を伸ばしている。
ナイチンゲールは器用に泳ぎながら、よく通る鋭い声で少年に声をかけながら進んでいった。
サーヴァントとしての卓越した身体能力で黒人の少年までまるで地面を走るかのような速度でたどり着いたナイチンゲールは、その少年の子どもにしてはガッチリとした逞しい腕を掴んで、力強く自身へと引き寄せた。
(……! この少年、鍛えられている……そのせいで自信が強まってしまい、沖合まで行けると過信をしてしまったのでしょうか?)
ぐっと自身の爆乳へと引き寄せた黒人の少年の体は、幼く見えるものの筋肉質で、濡れた肌は陽光に輝き、異様な魅力を持っていた。
どきりと胸が高鳴っていることに、ナイチンゲール自身は築いていないだろう。
人命を救うという使命感はバーサーカーとしてのナイチンゲールの最大の特徴であるために、この黒人崇拝特異点による『黒人男性に無条件で惹かれてしまう』という精神の変化を、肉体も精神も自分自身では変化を認識できていないのだ。
ナイチンゲールはその黒人の少年を抱きかかえると、そのまま横泳ぎでゆっくりとビーチへと戻っていく。
「もし! 聞こえますか! 聞こえるのなら右手を上げてください!」
「うっ……うぅ~……」
砂浜にたどり着いたナイチンゲールは、立香に用意させていたマットの上に少年の体を乗せると、そのまま膝をついて声をかけていく。
その際、本来のカルデア・ライフセーバーズの水着ではなくこの特異点に用意されていた水着のためか、ナイチンゲールのビキニブラもビキニパンツは海水で『透けだして』おり、その乳首の輪郭や大きめの乳輪、さらには股間の濃い体毛がくっきりと浮かんでしまっていた。
「ふ、婦長……エロ……」
「っ!? 司令官、あなたという人は……!」
立香はテントの隅で息を切らし、ナイチンゲールの行動を凝視していた。
その使命感に満ちた姿に確かな尊敬を感じつつも、ビキニ水着が透けたその姿に確かな欲情をしているのだ。
ナイチンゲールは狂ってしまっているが、さすがにその事実に気づかないわけではなかった。
人命救助という何よりも優先すべき事態に患者を放って自身へと性的欲望を募らせる立香へと、ナイチンゲールは不快感と嫌悪感を――いや、もはや憎悪を募らせてしまう。
「今から心肺蘇生法を開始します!」
しかし、そんな相手にいつまでも注意をする余裕などない。
ナイチンゲールはすぐさま黒人の少年の胸に手を当てて、自身が身につけた知識を総動員して救助活動を続けていく。
「っ……❤」
だが、その黒人少年の体に触れた瞬間に、特異点の聖杯が施している歪で邪悪な『ルール』が魔力を通じてナイチンゲールの霊基へと流れ込んでいく。
そう、『黒人崇拝』という思想の種が心の奥底に植え付けられていくのだ。
それでもナイチンゲールはその心の高揚と身体の火照りを無視して、医療従事者としての義務に集中しようと試みる。
「い、行きますっ❤ 1、2、3……!」
少年の胸に手を置いて、心臓マッサージを始める。
その動きは機械のように正確で、リズミカルに圧迫を繰り返しながら、少年の反応を確認する。
だが、そうして少年の顔つきや肉体を見るたびに、その手から伝わる肌の温もりと筋肉の硬さ、さらには汗と海水が混じる野性的な香りが、ナイチンゲールの鋼鉄の理性、『狂気』を静かに侵食していくのだった。
「つ、次は人工呼吸に移りますっ……❤」
ナイチンゲールは少年の顎を軽く持ち上げ、人工呼吸の準備に入った。
一瞬、ほんのわずかな一瞬だけナイチンゲールの動きが止まる。
その黒人少年の唇を見た瞬間に、キュンと下腹部が強く疼いたのである。
命を救うという崇高なる使命を前にして性欲が昂ぶるなど、それこそ憎悪を覚えた立香と全く同じような、度し難い反応である。
ナイチンゲールはそんな自分の反応に気づかない振りをして、少年の唇に自分の唇を近づけた。
その瞬間である。
「~~~~~❤❤❤❤」
この黒人崇拝特異点を支配する『法則』が、ナイチンゲールの意識と肉体を揺さぶった。
人工呼吸のために口づけた黒人少年の唇は厚く、柔らかく、どこか力強い魅力に満ちていたのである。
先ほど、立香に無理やり奪われるまでは生前でさえもキスなど一度もしたことがなかったナイチンゲールの心に、例えようのない幸福感が広がっていった。
「あ、あぁぁ……❤」
ふにゃりと、鋼鉄の天使の肉体から力が抜けていく。
あまりの幸福感と、そしてそれに負けない大きな快感が、『患者を救うためならその患者を殺すことも厭わない』という矛盾した狂気に苛まれるバーサーカーを、ただ一人の牝に落としたのである。
そこまで堕ちてしまえば、あとはこの特異点でお決まりの反応を見せるだけだ。
「んぅ、ちゅぅぅ~~❤ ちゅるるぅ、じゅるるぅぅ~❤」
ナイチンゲールの舌が無意識に黒人の少年の唇を割っていき、舌同士を絡め合う。
その行為は今、『人工呼吸』ではなく『ディープキス」へと変わったのである。
特異点の影響で爆乳化した豊満なおっぱいが、年若いのに逞しい少年の胸板に押し付けられ、さらには激しい動きをしたためかビキニブラがずれて、乳首が露わになる。
ビーチの中に湿ったキスの音が響き、淫靡な空気が充満した。
「ふ、婦長……?」
立香はそんなナイチンゲールの動きを呆然と見つめていた。
ナイチンゲールの艶やかな唇が少年を貪り、その瞳に宿る情欲の輝きが、立香の脳を直接刺激するように痛めつけてくる。
その粗チンは、ナイチンゲールと特異点で合流してから初めて完全な勃起状態に達したのだ。
寝取られマゾの性癖が全開となっている反応だろう。
「え、え……? あ、あの女……ベロチューしてないか……?」
「い、いや、人工呼吸だろ? そっちだとしたら、ただの逆レイプじゃないか……」
そして、周囲もまたざわつきだしていた。
先ほどまでは見事な手腕で溺れている黒人の少年を救い出し救命活動を行っていた美女が、人工呼吸の段階になっていきなりディープキスを開始したのだから。
それは、黒人の少年の外見と美女の歳の頃を考えると、確かに『救命活動』ではなく『逆レイプ』と呼ぶべきものだろう。
ある意味ではフローレンス・ナイチンゲールという偉人の尊厳をもっとも毀損する評価だ。
それでも、ナイチンゲールはその衝動を抑えることができなかった。
『狂化:EX』という、一つの事柄に全ての情熱と行動を傾けることをさらに活性化させてしまうクラススキルがそうさせてしまうのだ。
「ぢゅうるるぅ、ちゅぅぅ~~❤ こ、これは、治療ではない、のに……❤ こ、この感覚は、いったい❤ んちゅぅぅ、れろろぉぉ❤」
一方で、ナイチンゲール自身もひどく動揺をしていた。
ナイチンゲールの理性、いや、理性のように判断できる使命感が、医療従事者としての誇りを必死に保とうとはしていた。
だが、特異点による洗脳と呼ぶべき絶対の法則がその霊基を侵して、黒人男性への崇拝心と憧憬を植え付けていたのである。
自身の唇を押し付けた少年の唇の感触。
口内へとねじ込んだ自身の舌を受け入れるように動く少年の舌の動き。
ピタリとくっつけた体から伝わる熱。
その全てが、ナイチンゲールの封印されていたはずの『牝の本能』を呼び覚ましていたのだ。
(わ、私は……患者を救うためにここにいるっ! け、けれど……こ、この疼きはいったい!? この少年の魅力は、なんなのですか……!?)
ナイチンゲールの使命感は今、特異点の呪いに完全に飲み込まれてしまっていた。
そうしてたっぷりとディープキスをしていると、その黒人の少年が『わざとらしく』咳き込みだし、閉じられていた目を『わざとらしく』ゆっくりと開いていった。
「ウッ……オ、オレ……助かったのか……? おほ、いい女が釣れてるじゃん……♪」
その少年の声は年相応の幼さを残したものだが、どこか『演技』じみた響きを帯びていた。
ナイチンゲールは一瞬驚いたが、すぐに医療者としての冷静さを取り戻し、その少年の状態を改めて確認していく。
「動かないで、あなたは目を覚ましたままですから。安全のため、そのままこのマットの上で横になっていてください」
「へ、へへへ……サンキュー♪」
少年はナイチンゲールの姿を見て、ニタリと笑った。
明らかに何かを企んでいる、見るものに不快感を与えるような笑みである。
そう、ここで事実を明かしておくと、この少年が溺れていたというのは『偽り』だった。
周囲の大人たちからこの由比ヶ浜のビーチでは美女が入れ食い状態だと聞いていた少年は、一計を案じて自分も自分だけの『性奴隷』を手に入れようと考えたのである。
泳ぎが得意な少年はわざとらしく沖合いでバチャバチャと手足を動かして、周囲の視線を引く。
そこからやってくるであろう美女と運命的な出会いを演出し、そこからナンパをして自分のモノにしようと考えたのだ。
「お姉さんみたいな美人に助けられて、ラッキーだなぁ。あっ、俺、トーマスって言うんだ! トムでもトミーでも、好きに呼んでよ!」
「なっ……!?」
そんなこともあってか黒人の少年、トムは満面の笑みを浮かべながら、外国人とは思えないほどに達者な日本語でナイチンゲールへと語りかけていく。
それもそのはず、トムは観光客ではなく、日本で暮らして日本の学校に通っている、在日外国人だったからだ。
先ほどまで溺れていたとは思えないその様子と、自分のハーレムメンバーとなってくれたナイチンゲールにすり寄ってくるその態度に、端から見ていただけの立香が強い嫌悪感を覚えてしまう。
「トム少年、ご丁寧にありがとうございます。私はフローレンス・ナイチンゲール、あなたが元気そうで何より……私も救助をした甲斐があるというものです。ですが、あまり沖合を泳いではいけませんよ? 泳ぎが得意なのかも知れませんが、過剰な自信は生命を奪いますからね」
「は~い♪」
「くぅっ……!」
なのに、そんな下心全開のトムをナイチンゲールは優しく受け入れていた。
ナイチンゲールという女性の本質を考えればおかしくはないが、立香はそれがまるで『ナイチンゲールを奪われようとしている』と思えて、胸と股間にどうしようもない痛みが発生する。
黒人崇拝特異点の影響で芽生えた『寝取られマゾ』という度し難い性癖が疼いているのだ。
「…………司令官、その股間の膨らみはなんですか?」
「え……あっ、いや、これは!」
ナイチンゲールがマットで横になっているトムの頭を優しく撫でていると、立香の異変に気づいたようだ。
トムへと向けていた無表情ながらもどこか慈愛のある雰囲気が変貌し、立香を冷たく一瞥した。
「司令官……あなたの男性器、どうやら完全に勃起しているようですね」
「そ、それは……! そういうのじゃなくて……!」
「この反応……なるほど、理解しました。あなたは私、いえ、親しい女性が『黒人男性』と接触することでしか完全な興奮を得られない。あなたの度し難い寝取られマゾなる性癖は、相手の男性が黒人男性で初めて強まるものなのですね」
立香は羞恥と興奮で顔を真っ赤にし、必死に否定しようとするものの、ズボンの中で脈打っている粗チンがその嘘を暴いていた。
ナイチンゲールの心に、医療従事者としての使命感と牝としての本能が同時に強まっていく。
「司令官、トムに協力を仰ぎましょう。この少年の体調が回復し、その了承が取れ次第、あなたの寝取られマゾ治療を再開します」
\システム・メッセージ/
――フローレンス・ナイチンゲールと藤丸立香の絆――
絆LV10/10
★★★★★
★★★★★
↓
絆LV5/10
★★★★★
☆☆☆☆☆
――フローレンス・ナイチンゲールとトムの絆――
絆LV0/10
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
↓
絆LV8/10
★★★★★
★★★☆☆
――フローレンス・ナイチンゲール マテリアル改竄――
狂化:EX
↓
狂化(BBC):EX
本来は全てのパラメーターをランクアップさせるが理性の大半を奪うスキル。
ナイチンゲールは落ち着いた表情で言葉を話すため、まるで理性を持ち得るように見えるが、実際はそれは『自分に向けて』、決意表明のように言葉を口にしているだけなため、意思疎通は困難。
この黒人崇拝特異点の影響で霊基を改竄されたナイチンゲールは、崇拝し奉仕すべき対象と本能が定めている黒人相手にのみ意思疎通が可能となる。
また、使命に狂っていたナイチンゲールが、それ以上に黒人の魅力に狂ってしまっている。
今の彼女は医療従事者である前に、黒人の性奴隷なのである。
(続)