キーン...コーン...カーン...コーン...
ザワザワ...ザワザワ...
チャイムの音が鳴ると同時に校舎の中が一気に騒がしくなる。中間テストの最後の教科が終わったということもあり、制服に身を包んだ女子生徒たちの顔は明るい。
「ねぇ、新しく駅前に出来たクレープ屋さん行かない?」
「あ、それあたしも気になってたんだ!行こ行こ!」
中高一貫の花咲川女子学園は女子校であり、うら若き少女たちの花園になっている。彼女たちは友人と会話を楽しみながら、テスト期間のために抑圧されていた娯楽の計画を立てていた。
「あー終わったー!」
そんな中、1人の少女が机に突っ伏してテスト終了の解放感に浸っている。花咲川女子学園で活動する学生バンド"Poppin'Party"のリーダーである戸山香澄(トヤマ カスミ)だ。
「香澄、どうだった?」
机の上で寝転がるように体重を預けている香澄に対して、同じバンドのメンバーである山吹沙綾(ヤマブキ サアヤ)が声をかけてきた。
「テストの話はやめようよ〜...終わったばっかりなのに」
「あはは、了解」
撃沈した様子の香澄の返事に、沙綾は苦笑して頷く。
「まあでも、私たちはまだ2年生だけど今のうちからコツコツ勉強しとかなきゃダメだよ?お互いにね」
「はーい...」
Poppin'Partyのお姉さん的存在である沙綾は優しく勉強を促し、香澄も項垂れながらそれに返事をした。
「あ〜...」
その時、聞き覚えのある少女の声が2人の耳に入ってくる。香澄と沙綾がそちらに視線を向けると、そこにはPoppin'Partyのバンドメンバーの1人市ヶ谷有咲(イチガヤ アリサ)がいた。
「なになに?有咲ももしかしてテスト上手くいかなかった?私もその気持ち分かるよぉー!」
仲間ができたと思ったのか、香澄は不謹慎なことを言いながら笑顔で有咲の方へ近づいていく。
「はあ?そんな訳ねーだろ。テストはちゃんと全部解けたよ」
しかし香澄に気づいた有咲はそう言い返す。彼女は生徒会に所属するほど真面目な生徒であり、要領もいいため学業では優れた成績を収めている。有咲の言葉を聞いてその事を思い出した香澄はガーン!?と自らの口で効果音を出しながらしおしお...と項垂れた。
「はぁ...ま、その様子ならいつも通りみたいだな。それよりテスト終わったから部活解禁だけど、今日の練習はどうする?」
「っ!そうだったっ!」
ガバッ...!
香澄は有咲の問いかけを聞きその場に勢いよく立ち上がる。Poppin'Partyは有咲の家にある蔵でバンドの練習をさせてもらうことも多いのだが(通称:蔵練)、花咲川女子学園ではテスト1週間前から部活動は制限されており、最近は各自が担当の楽器を個人で練習するに留まっていた。
「おたえとりみりんにも伝えなきゃ!今日からポピパ再始動だよー!」
先程までのしおらしさはどこへやら、元気を取り戻した香澄は残りのメンバーである花園たえ(ハナゾノ タエ)と牛込りみ(ウシゴメ リミ)に声をかけようと走り出す。
「有咲、大丈夫?」
苦笑いを浮かべて香澄を見つめる沙綾は先程有咲が漏らしていた声が気になったのか、彼女に様子を尋ねる。
「うん。それより早いとこあいつを止めないとPoppin'Partyの悪評が広まりそうだぞ」
有咲は沙綾の言葉に頷きながらエネルギーに溢れた様子の香澄に視線を向けた。
「確かに...じゃあ、ちょっと行ってくるね」
沙綾は有咲に軽く手を振ると香澄の元へ向かう。
「......はぁ...」
その背中を見送った有咲は表情を暗くし、右手で左の肩を押さえ、そのままグルグルと回すのだった...
「これもそんなに効果ない...」
自宅の蔵で香澄たちと演奏の練習を終えた有咲は、自身の部屋の中でそう呟いた。ラフな格好をしている彼女の手にはスマートフォンが握られており、画面には女性インストラクターがストレッチを行っている。動画のタイトルは"肩こりによく効くストレッチ方法"だ。
「はぁ...」
有咲はため息をつきながら肩甲骨をグググ...と寄せ、少しでも血流を良くしようとする。しかし固くなった肩の筋肉がそれを阻み、肩全体に鈍く重い痛みがのしかかってきた。最近彼女を悩ませていたものの正体は肩こりだったのだ。
「てかなんで急にこんなんになっちゃったんだろ...」
うっすらと汗をかくほど行ったにも関わらずあまり効果がなかったストレッチの動画を消しながら有咲がそう呟く。
「...やっぱ"これ"が原因かなぁ...」
しかし彼女は視線を下に向け、自身の体の"とある部位"を手のひらで持ち上げる。すると...
タプン...
そのようなオノマトペが聞こえてきそうな大きく柔らかい乳房が持ち主の手の動きに合わせ小さく揺れた。有咲からは着ているTシャツの胸元からハッキリとした谷間が見えている。
「最近また大きくなったかも」
有咲は普段身につけているブラジャーが少しきつくなってきたことを思い出しながらそう漏らした。2つの山を持ち上げる手のひらにはずっしりとした重みが伝わってきており、常にこんなものをぶら下げていれば肩の筋肉が疲弊してしまうのも無理はない。
「あーもう!どうすればいいんだよ!」
ボスッ...
ベッドに飛び込んだ有咲は枕に顔を埋め、足をバタバタ動かしながらウゥー!と唸る。肩こり解消で検索し様々な方法を試してみたものの、その全てにあまり効果は感じられず、ストレスばかりが溜まっていく。
(こんなこと誰に相談すればいいか分からないし...)
さらに肩こりの原因が自身の胸の重さであると有咲自身が理解している事が問題を難しくしていた。家族には相談しづらいし、香澄たちにもどう言い出せばいいか分からない。気のいい友人たちに限ってそのような事はないと思うが、万が一自慢だと思われたりしたら心に無用の傷を負うことになってしまう。
(私と同じような悩み持ってる人いないのか...)
有咲はベッドに寝転がったまま、メッセージアプリを開いてフレンド一覧をスクロールする。
「あっ...」
ピタ...
するととある人物を見つけ、画面に触れていた指の動きが止まる。それは同じ高校に通う1年上の先輩の白金燐子(シロカネ リンコ)だった。Roseliaという学生バンドに所属しており、有咲と同じキーボードを担当しているという点もあって多少の交流はある。特段仲のいい先輩という訳ではないのだが、有咲の脳裏には燐子の自分に勝るとも劣らない胸元が思い浮かんでいた。
(いや...こんなことで連絡するのは...)
有咲の指が画面に浮かぶキーボードに触れては何も文字を打たずに離すを繰り返す。
「あーっ!もうそんなの言えるわけないだろ!」
しかしあと一歩の勇気が出ず、結局有咲はそう叫んで燐子へのメッセージ画面を閉じようとした。
ピロン...♪
その時、有咲のスマートフォンがメッセージを受信した時の通知音を鳴らす。しかもそれは今ちょうど有咲が開いていた燐子からのものだった。
「っ!?!?」
(え、燐子先輩からメッセージ!?やばい、既読つけちゃった...!)
画面を開いていたため、有咲がメッセージの存在を確認したことが燐子にも伝わる。慌てて送られてきた文章に目を通す有咲。彼女は先輩からのメッセージを読んだことでさらに驚くことになった。
『市ヶ谷さんへ
急に連絡してごめんなさい。今日たまたま廊下で市ヶ谷さんを見たのですが、肩に手を当てて辛そうな顔をしていたので、もしかして肩こりに悩んでいるのではないかと思って連絡させていただきました』
「えっ...!?」
まさに自分が相談するか迷っていたピンポイントの話題が送られてきたことで、有咲は思わず部屋の中で変な声を漏らしてしまう。
「燐子先輩すごすぎだろ...」
今なら燐子が予知能力を持っていると言われても信じてしまいそうな様子の有咲は、 自分からは言い出しにくかった悩みを提示してもらえたことでようやく相談する決心がつく。
『そうなんです!最近すごく肩が痛くて。ストレッチとか試してみたんですけど、あんまり効果が感じられなくて...』
有咲が燐子の問いかけを肯定するメッセージを送信すると、すぐに既読がつき再びメッセージが送られてきた。
ピロン...♪
『その悩みすごくよく分かります。私も最近まですごく肩こり酷かったから...もし良かったら私が利用させてもらっているマッサージ店に行ってみてください。私はそこのマッサージを受けて劇的に良くなりました。住所:〇〇町△△△番地の□□□□通りの.........』
燐子は有咲の悩みに共感したうえで、自身のその悩みを解消してくれたというマッサージ店を紹介してくれた。ご丁寧に3回まで割引が使える紹介券のコードまで添付してくれている。
「マッサージか...」
先輩からの気遣いに感謝しながら、有咲はすぐさまそのマッサージ店を検索してみた。
「ここか、『千夜一夜物語』...変わった名前だな。評価は...4.9!?」
件のマッサージ店はある程度の評価人数がいるにも関わらずほとんど最高に近い点数を保っており、レビューにも肯定的な意見が溢れている。あまりに評価が高すぎて逆に怪しさを感じてしまいそうだが、燐子がわざわざ紹介してくれたというのだから嘘ではないのだろう。
(ここならマジで直せるかも...!)
有咲は俄然希望を感じ始め、すぐさま予約を取ろうとする。すると幸運なことにちょうど明日の17時から1人分の枠が空いており、運命的なものを感じた彼女はすぐさまその時間帯に予約を入れた。
『ありがとうございます!明日予約が取れたので、さっそく行ってみます!』
燐子に送られたお礼のメッセージには、隠しきれない喜びと感謝の色が浮かんでいる。
ピロン...♪
『少しでもお役に立てたなら良かったです。市ヶ谷さんとまた会えることを楽しみにしています』
燐子からの返信を確認した有咲はお気に入りのスタンプでもう一度感謝を表し、期待で膨らむ胸に手を当てながら天井を見上げるのだった。
〜次の日の放課後〜
「ここか...」
学校を終えた有咲は香澄たちに用事があると言って別れ、1人で予約したマッサージ店を訪れていた。検索サイトの地図機能を頼りに迷うことなく来ることが出来たが、店の立地は大通りから1つ路地に入ったところで少し分かりづらい。路地に雑多な感じはなく、怪しい雰囲気というのは一切感じられなかったが、少なくとも有咲が自らこの店を発見することはなかっただろう。
『千夜一夜物語』
落ち着いたベージュ色の看板に書かれているのは、燐子から伝えられた店名と同じ名前。スマートフォンで時間を確認した有咲は意を決して店のドアへ手をかけ、ゆっくりと押した。
カランコロン...♪
ドアに設置されたベルの軽やかな音が店内に響きわたる。店の中は上品で落ち着いた内装をしており、有咲は初めて来たこの場所に安心感すら感じていた。
「いらっしゃいませ...」
すると有咲の右側から声が聞こえてくる。耳にスッ...と入ってくる美しい女性の声だ。有咲は声のした方へ顔を向け、自分が17時から予約した者であることを伝えようとする。
「......え...」
しかし体を回転させ声の方向へ相対した有咲は、そこに立っていた女性の姿を見て動きを止めてしまう。
ピタ...
有咲の視線の先に立っていたのは、これまでの人生で見たことがないような絶世の美女だった。恐らく生まれつきの美しい褐色の肌をしており、顔の下半分は薄いベールで隠されているものの非常に整っていることが分かる。有咲を見つめてくる鮮やかな瞳の色は女性が日本人ではないことを示していた。
ムチ❤ムチムチ❤
美しい顔から少し視線を下に向ければ、同性であつても思わず目のやり場に困ってしまう光景が広がっている。いわゆる踊り子衣装と呼ばれる露出度の高い扇情的なデザインの衣装に身を包んでおり、日本人離れした素晴らしいプロポーションが惜しげも無く晒されていた。有咲よりもさらに大きな胸と引き締まった腰周り、肉付きの良い尻という男の欲望と女性の憧れを合わせたような極上の女体。褐色肌と衣装が相まってエキゾチックな魅力も加わっており、もし一度街を歩けば道行く者全員の視線を釘付けにすることだろう。
「............」
まさかそのような美女がいるとは思っていなかった有咲は、ただ目の前の女性を見つめていた。ポカンと開いた口が有咲の受けた衝撃の大きさを物語る。
「どうかされましたか...?」
固まった有咲の顔を見つめる女性が少し首を傾げながらそう尋ねてきた。
「っ!?す、すいません。なんでもないです...えっと...17時から予約していた市ヶ谷有咲です...」
有咲は女性の声で我に返り、顔を赤くしながら小さな声で自身の名前を呟く。
「シロカネ様ご紹介のイチガヤ様ですね。お待ちしておりました。この度は当店をご利用いただきありがとうございます...」
有咲の名前を聞いた女性は受付用のカウンターから有咲の前まで移動してくる。
ムチ❤ムチ❤
1歩歩く度に青の布に包まれた巨乳が艶めかしく揺れ、有咲は意識してそちらに視線を向けないようにした。
「施術を担当させていただきます、シェイラと申します...」
スッ...
シェイラと名乗った女性が両手を体の前で揃え、恭しく頭を下げてくる。
タップゥゥン❤
前屈みになったことでより一層豊満な胸が強調され、深い谷間を作る2つの乳房は今にもこぼれ落ちてしまいそうだ。
「よ、よろしくお願いします」
有咲はシェイラの胸に一瞬目を奪われてしまうが、自身も一礼を返すことで何とか視線を外すことに成功する。
「あちらが更衣室となっております。中に専用の衣類をご用意させていただいておりますので、まずはそちらにお着替えいただけますと幸いです」
「分かりました」
マッサージ店ではオイルなどを使用するため、服が汚れないように紙素材の衣服に着替える必要ある。有咲が更衣室の中に入ると、言われた通り長椅子の上に紙パンツと紙ブラジャーが用意されていた。
「あ、ピッタリだ...」
一着しか用意されていなかったが、何故か有咲の体にピッタリのサイズであり、その事を少し不思議に思いながらも服を脱ぎ施術を受ける用の服装に着替える。
「ありがとうございます。ではこちらです」
有咲が着替えを終え更衣室から出ると、待機していたシェイラに部屋の中央に置かれたソファまで案内され、そのままそちらに座ることになった。
ポスン...
柔らかいクッションに体重を預けると、シェイラが有咲の肩に手を当ててくる。
スッ...サワ...
「肩こりをお悩みとの事でしたが、確かに筋肉が非常に硬くなってしまっていますね...お辛かったことでしょう」
ほとんど力を加えず撫でるように肩を触ってくるシェイラ。他人に肩を触られるというのは普段マッサージを受けない有咲にとっては新鮮な感覚であり、少しくすぐったい感じだ。
「それでは早速施術の方に入らせていただきたいのですが...その前にこちらをつけていただいてもよろしいでしょうか?」
スッ...
シェイラは有咲の方から1度手を離すと、彼女の前に何かを差し出してくる。それは黒の目隠しだった。
「えっと...これは?」
「当店ではよりお客様にリラックスして施術を受けていただくため、アイマスクをお願いしております。慣れるまでは少し違和感を感じるかもしれませんが、こちらの有無で施術の効果がガラリと変わりますので...」
有咲の質問に対して、シェイラはスラスラと理由を説明してくる。恐らく初めて利用する客に対していつも説明しているのだろう。
「そうなんですね。分かりました」
施術の効果を高めるため、と言われればそれに従わない手はない。有咲は特に疑問を抱くこともなく、シェイラから受けとったアイマスクを装着した。
(真っ暗だな...)
視界は闇に覆われ、脳の中でかなりの割合を占める視覚からの情報が遮断される。
「ご協力ありがとうございます...それでは、施術の方を始めさせていただきますね」
「......っ」
ピクン...
有咲は目が見えなくなった分シェイラの美しい声がよりハッキリと聞こえるようになり、声をかけられて僅かに体を震わせた。
スッ...
そんな彼女の肩にシェイラの手が優しく乗せられ、固まってしまった肩を労わるようにゆっくりと摩り始めた。
グリグリ...グリグリ...
指先には少しだけ力が加えられており、ガチガチになった表面の筋肉を圧迫しながら揺らしていく。
「硬い筋肉はいきなり強く揉むと傷ついてしまい、逆に肩こりが酷くなってしまう場合もあります...まずは表面の緊張を取るところから始めなければなりません」
グリグリ...グリグリ...
シェイラが今行っている行動の意味を説明してくれる。
「あっ...」
(やばい...既にめちゃくちゃ気持ちいい...)
しかし有咲は施術の気持ちよさにうっとりとしており、あまりシェイラの言葉が耳に入っていなかった。僅かな圧迫と共に肩を摩られる緩やかなマッサージは数分間に渡って続けられる。
「少しだけ表面の硬さが取れてきましたね...こうなれば指圧によるマッサージも効果的になってきます」
有咲の肩が僅かに柔らかくなったことを確認したシェイラが今度は肩に親指を立てて押し込み、奥の筋肉までゆっくりと指圧で刺激してきた。
グッ...グググ...
「うぅぁ〜......」
痛すぎず、それでいて効果を感じさせる絶妙な力加減に有咲の口から声が漏れる。頭の奥にまで響くような痛気持ちよさ。グッ...グッ...と体重がかけられる度、絡まっていたロープが解かれるように肩の筋肉の強ばりがなくなり、本来の弾力を取り戻していく。
グリグリ...グッ...グッ...
「んっ...あぁ...そこ、気持ちい...」
店内に響く有咲の甘い声。事情を知らない者に聞かれればいかがわしいことをしていると勘違いされてもおかしくない喘ぎ声だが、シェイラの指圧の快楽に酔いしれている本人は意識せず声を漏らし続けてしまう。
「...はい、お疲れ様でした...」
「...ふぇ...?」
どれほどの時間が経っただろうか。眠っていた訳ではないはずだが、有咲はシェイラに声をかけられビクリと肩を震わせる。どこか遠いところに意識が飛んでいた有咲にとって施術の時間は一瞬に感じられた。
サス...サスサス...
シェイラは仕上げとしてピッタリと手のひらを肩に密着させ、優しくさすって肩の筋肉を温めてくれる。上半身は胸を隠す紙ブラジャーのみのため、シェイラの手のひらから伝わってくる心地よい体温が直に伝わってきた。
「少し肩を動かしてみていただけますか?」
「はい...」
有咲はシェイラに言われたとおり、ソファに座ったままゆっくりと肩の動きを確かめてみる。
コキ...グリ...
硬い筋肉によって動きが制限されていたからか、正常な可動域を取り戻した骨が喜びを表すように小さなクラック音を鳴らす。その音を耳にしながら、有咲は肩にのしかかっていた重だるい痛みが非常に微小なものになっていることに気づいた。
「わっ...す、すごい...!すごく楽になってます!」
想像以上の効果に喜びの声をあげる有咲。装着していた目隠しを外すと心なしか施術前より視界がクリアになっている気さえしてくる。
「...あ、すいません...あまりに嬉しくって...」
カァァ...
しばらくの間感激していた有咲だったが、この場にいるのは自分だけではないと思い出し、顔を赤くしながら子供のようにはしゃいでしまったことをシェイラに詫びる。
「どうかお気になさらないでください。イチガヤ様のようなお客様にご満足いただけることが私の一番の喜びですので」
クス...
シェイラはそう言いながら優雅に微笑みをこぼす。
「.........っ❤」
ドキッ...❤
そのあまりの美しい姿に有咲の胸が高鳴り、ヒュッ...と小さく息を飲む音が響く。
「今回は肩の痛みを取ることを最優先して施術させていただきました。ある程度解したので数日は問題ないでしょうが、根本的な解決を目指すのであればあと数回の施術を行う必要があります。もしよろしければ今日次のご予約をしていただくことも可能ですが」
シェイラは施術に関する説明をしながら有咲の正面に移動してきた。
ジッ...
異国を感じさせる綺麗な瞳が有咲の目を真っ直ぐ見つめてくる。まだ頭がボーッ...としている有咲はシェイラの瞳を見つめ返すうちに、目の前の褐色美女の中へ吸い込まれていくような錯覚を覚えた。
「分かりました。予約お願いします」
有咲は何とかシェイラの目から視線を外し、会計と次の予約をとるため受付の方へ向かう。
「...え、本当にこの値段でいいんですか?」
レジのモニターに映る値段を見た有咲は、想像よりはるかに安い値段に思わずそう尋ねた。適切な値段かどうか比較できるほどマッサージ経験があるわけではないが、それでも30分に満たない時間でこれほどの効果が実感出来る施術に対する対価としてはいささか安すぎるように感じられる。
「もちろんでございます。シロカネ様からのご紹介ということで多少の割引をさせていただいておりますが、値段が高いという理由でお客様がお悩みを抱えたまま過ごすというのはそもそも私の目的に反しますので。次のご予約ですが、明後日の同じ時間にご用意できます。いかがなされますか?」
「じゃあその日でお願いします」
「かしこまりました。ありがとうございます」
有咲は財布を取り出し提示された料金を支払うと、軽くなった肩にカバンをかけてシェイラに出口まで見送ってもらう。
「それでは2日後の17時よりお待ちしております」
「今日はありがとうございました。また次もよろしくお願いします」
深々と頭を下げるシェイラに礼を言い、扉を引いた。
カランコロン...♪
外に出ると、夕日でオレンジ色に染まった街が健康になった有咲を出迎えてくれる。
「.........」
グググッ...!
千夜一夜物語、と書かれた看板の前で1度大きく伸びをする有咲。最近の陰鬱な気持ちとは対照的に、今の彼女の気分は非常に清々しいものだ。
「〜〜〜♪」
有咲は大きな悩みを解消する見込みが立ったことを喜び、機嫌よく鼻歌を歌いながら弾むような足取りで帰路につくのだった。
肩こりが改善された有咲は次の日、その次の日と絶好調で、次のライブに向けた演奏練習でも如実にそれが現れていた。体の動きにはいつもよりキレがあり、躍動感あるキーボードの演奏に他のメンバーたちは感心したものだ。
「よし!今日はこれくらいにしよっか!」
肩からギターをかけた香澄が笑顔でそう言う。額にうっすらと浮かぶ汗が練習の激しさと集中具合を物語っていた。リーダーから練習の終了を告げられたメンバーはそれぞれタオルで汗を拭ったり水分補給をするなど、思い思いの休憩をとっている。
「ねぇねぇ!最近駅前に美味しいケーキ屋さんができたんだって!この後みんなで行かない?」
美味しそうなケーキの写真を映すスマートフォンを見せながら、香澄が新規オープンしたスイーツ店に行こうと誘う。ハードな練習を終えた直後だが、エネルギー溢れる彼女にとっては関係ないようだ。沙綾、たえ、りみはスマートフォンの画面を覗き込み、興味を示している。
「和菓子も有名らしいよ。有咲の好きなあんみつもあるんじゃない?」
沙綾は1人片付けを続ける有咲に振り向き、彼女の好物を出しながら言外に一緒に行かないか尋ねた。
「あー悪い。今日は私この後用事があるんだ」
普段であれば喜んで同行するのだが、今日は17時から『千夜一夜物語』の予約が入っている日だ。練習で汗をかいているためシャワーを浴びたり着替える時間が必要で、それを考慮するとスイーツ店には行けない。
「えー、有咲行かないの?...あ!さては最近調子がいいのに関わることだったりして!」
残念そうな表情を浮かべて断る有咲に対して香澄がなかなかに鋭い指摘をする。
「秘密にしないで教えてよ〜!」
「な、なんでもないって...あ、ちょっとまとわりつくな!」
有咲は子犬のようにじゃれてくる香澄を交わし、その様子を見て笑うほかのメンバーたちに救援を求めつつも、最後は一緒に行けないことを詫び、香澄たちと別れて家へ戻った。
「あ、燐子先輩から返信が来てる」
シャワーを浴びた後スマートフォンの通知から燐子のメッセージに気づき、濡れた髪をタオルで拭きながらメッセージアプリを開く。マッサージを受けた日に有咲から燐子へ改めて感謝の連絡を入れていたのだが、それに対する返信のようだ。最初は燐子らしい丁寧な文面で始まり、値段が安くてびっくりしたという有咲の感想に対しては「シェイラさんはすごくいい人なので市ヶ谷さんも常連さんになってくれると嬉しいです」と綴られていた。
「確かにいい人だったな...」
有咲の脳裏に艶かしい肢体の褐色美女の姿が思い浮かぶ。素晴らしい技術を格安の値段で提供してくれるのだから、有咲の方から通わせてくださいとお願いしたいくらいだ。
「そろそろ行かなきゃ」
部屋に設置された時計の時間を確認し、有咲は「ちょっと出かけてくる」とだけ告げて足早に家を出ていく。
「...よし」
扉の前で風邪で乱れた髪を少し整えると、有咲は2日前と同じひっそりと佇むマッサージ店の中に入る。
カランコロン...♪
「お待ちしておりました、イチガヤ様」
すると入ってすぐに、既に入り口近くで待機していたシェイラが軽く礼をしながら有咲を出迎えくれた。相変わらずの美しさで、踊り子衣装から覗く胸が存在を主張するかのように揺れている。
タプン❤
「...今日もお願いします、シェイラさん」
一瞬シェイラに見蕩れてしまった有咲だが、今日は姿を見たまま固まるという恥ずかしい事態は免れたようだ。前と同じ更衣室に案内され、前回と同じ紙ブラジャーと紙パンツに着替える。
「それでは今日もこちらにお座りください」
「はい」
ポフン...
シェイラに促されソファに座った有咲は、手渡されたアイマスクを装着した。
「施術から2日経ちましたが、肩の調子はいかがでしょうか?」
「おかげ様で快適に過ごせました」
「それは良かったです」
(あれ...?声が少し遠いような...)
カチ...
すると少し離れたところで小さな音が鳴り、数秒遅れて有咲の鼻が甘ったるい香りを感知する。
フワァァァァァ...❤
(甘くていい匂い...❤)
「本日より施術の際はアロマキャンドルを使用させていただきます。こちらの香り、気分が悪くなったりはしないでしょうか?」
スッ...
アロマキャンドルに火をつけたシェイラは有咲の背後に回り、彼女の肩に手を置きながら穏やかな声でそう問いかけた。
「はい...大丈夫です...」
スン...❤スンスン...❤
今の有咲は目が見えない分嗅覚がいつもより鋭くなっている。最初は少し甘すぎるかと思ったが、何度か鼻で呼吸するうちに慣れ今は心地良さしか感じなくなった。呼吸は少しずつ深くなり、甘い香りで肺を満たす度体から力が抜けリラックス状態になっていく。
「それでは始めさせていただきますね...」
有咲の肩に少し硬いものが触れた。どうやらシェイラは有咲の肩に肘を置いたようだ。
グリ...グリグリ...
前回の施術によって表面の硬さが取れていたため、力強い肘の圧が有咲の肩の奥深くのコリを捉え一気に解してくる。ピンポイントでありながらも1点集中にはなっておらず、上手く面で力が加えられているため痛すぎるということもない。
「んんっ❤」
ピクン...❤
前回とはまた違う気持ち良さに、有咲は体を反応させてしまう。恥ずかしい声を出さないようにと口に手を当てるが、猫のように喉の奥から甘い呻きが漏れている。
「イチガヤ様」
ボソ...❤
するとその時、シェイラが有咲のすぐ耳元で名前を呼んできた。
「っ!?❤は、はいっ...!?」
ビクッ...❤
音だけでしか情報を得られない有咲はいきなりのことに驚き、体を跳ねさせながら何とか返事をする。
「少し肩に力が入ってしまっています...体の緊張は筋肉を傷つけてしまう原因になりますので、どうかリラックスしてください」
「が、頑張ります...」
声を抑えようとするあまりいつの間にか体に力が入ってしまっていたようだ。シェイラにお願いされ再び体の力を抜こうとするが、意識してリラックス状態になるというのは存外難しい。
フゥゥゥゥ...❤
「ひゃぁぁっ...!?❤」
しかし有咲が苦戦していると、彼女の耳元に温かい吐息が吹きかけられる。耳と首筋を撫でるくすぐったい感触に思わず小さな悲鳴が漏れてしまった。
「何をっ...!?❤」
「今のこの状態を保ってください...ほら、ゆっくりと息を吸って...吐いて...吸って...吐いて...」
シェイラの行動に対して少し抗議しようとしていた有咲だったが、今度は耳元で深呼吸のタイミングを囁かれ、ついその美しい声に従ってしまう。
スゥゥゥ...❤ハァァァ...❤スゥゥゥ...❤ハァァァ...❤
「上手ですよ...ほら、ソファに体を預けてしまいましょう...私の声が頭の中で響くと、ぼんやりして気持ちよくなってきますね」
(シェイラさんの声...気持ちよく...?)
完全に体から力が抜けダランとソファによりかかる有咲に対して、シェイラの声がスッ...と脳に染み込んでくる。意識が緩み夢の中にいるような感覚に陥っている彼女は一種の催眠状態になっており、シェイラから囁かれる言葉を素直に受け入れるようになっていた。
「筋肉が解れる感触を感じてください...グリグリ...グリグリ...硬かった部分が少しずつ柔らかくなってザッと血が流れる感覚がするでしょう?ドクドク...ドクドク...気持ちいいですね」
「...あはぁ...❤」
擬音を織り交ぜたシェイラの囁き。小さな子をあやすような母性的な響きを持ったそれに有咲は抗うことが出来ない。みるみるうちに表情が緩み、シェイラに肩を揉まれ続ける。
「はい、お疲れ様でした」
パンッ...
「っ!?」
気づけばまた施術が終わった状態になっていた。前回より明らかに記憶が曖昧な状態が長く、有咲はアイマスクを感じながらその事に違和感を覚えかける。
「うわー...めっちゃ楽...」
しかしより一段と状態が良くなった肩がその思考を塗り替えた。有咲は首と肩を動かしながら、最初とは比べるまでもない軽さに驚いていた。
「お疲れ様でした。ところでイチガヤ様、明日のご予定の方はどうなっておられますか?」
「明日ですか?」
有咲がソファから立ち上がると、シェイラが明日の予定について尋ねてくる。
「実は近々新たなサービスとしてオイルマッサージをしたいと考えております。今そのモデルになっていただける方を探しているのですが、もしよろしければイチガヤ様になっていただけないかと思い、お伺いしました」
シェイラはオイルマッサージのモデルを有咲にお願いしたかったようで、こちらから申し出ているためお金は取らないと言う。それどころか明日来てもらえるならば、今日の会計も無料でいいとまで提案してきた。
「えぇ!?モデルは大丈夫ですけど、お金はちゃんと払います!」
「いえ。イチガヤ様の貴重なお時間をいただくわけですからこのくらいのことはさせてください...モデルをお受けくださり誠にありがとうございます。それでは明日、また同じ時間にお待ちしております」
有咲は慌てて料金を払わせて欲しいと言ったが、シェイラは頑なにお金を受け取らなかった。結局今回の料金はなしという形で店を後にすることになり、有咲は申し訳なく思いながらも軽くなった体で自宅に戻る。
「それでは、本日はこちらに寝転がっていただけますか?」
「はい」
次の日の放課後、有咲はこれまでと同じ施術着を着て横たわっていた。いつもは部屋の中央に置かれたソファで施術を受けるのだが、今日は同じ部屋に設置されたベッドの上でマッサージを受けるようだ。
(いつも着替える理由がイマイチ分からなかったけど、オイルマッサージならこの服はピッタリだな...)
これまではクリームなども使わずただ手によって体を揉まれるだけだったため正直着替えは必要ないのではと思っていたが、今回のようなケースであれば納得できる。もはやお馴染みとなったアイマスクを着け、アロマキャンドルの甘い香りを吸い込みながら待機していると...
「お待たせしました。それでは始めさせていただきます」
ニュチャ...ニュチュニュチュ...
ニュルン...❤
粘性のある液体が絡まる音と共に、有咲の背中に温かい感触が走る。
ニュルニュル...❤ニュルルルッ...❤キュ❤
「力加減の方はいかがですか?」
「はぁぁ...❤き、気持ちいいですぅ...❤」
肩、背中、腰、お尻。全体を満遍なく滑っていくシェイラの手はたまらなく気持ちよく、有咲は蕩けた声でそう答えるのがやっとだった。
「肩甲骨周りも解しておきますね...」
グリグリ...❤
「んおぉぉぉぉっ...❤」
ゾクゾクゾクッ...❤
少し出っ張った肩甲骨を円を描くように解され、背筋に走り抜ける快楽に声を我慢することが出来ない有咲。
ニュルン❤ニュチ❤ヌチュリ❤
オイルのネチャネチャ❤という音が有咲の頭の中で響く。オイルからは爽やかな甘い匂いが放たれており、周囲に漂うアロマキャンドルの香りと混ざって魅力的な芳香になっている。
「オイルの方はエイジング効果があります...体の新陳代謝を促し、芯から温めてくれるんですよ」
(確かに温かくなってきた...❤)
有咲は自身の体から発される熱に気づき、シェイラの説明の通りだと頷く。
ニュル❤ニュチチチッ❤
その間もシェイラの手は動き続けており、"敏感になってきた"有咲の体をなめらかに滑る。
(な、なんかちょっとムズムズしてきた...❤)
滑りがいいために1箇所に留まって刺激されることがなく、それ故に気持ちいいと感じた次の瞬間には別のところに行ってしまう。その事にもどかしさを覚え始めた有咲だが、モデルであるという状況ではそこをもっと揉んでくださいとも言いづらい。
「......っ❤......っ❤」
ピク...❤ピクン...❤
しばらくの間オイルマッサージは続き、終わった頃には有咲の体は感度が増し、テカテカの状態に仕上げられていた。
「はぁ...❤はぁ...❤はぁ...❤」
施術が終了した後も有咲はうつ伏せになったままで、少し荒くなった息を整えようとしている。
「お疲れ様でした、イチガヤ様」
するとそんな彼女にシェイラが近づき、耳元でこう囁いてきた。
「イチガヤ様には"特別コース"のご予約を取らせていただきました...また明日同じ時間にお待ちしております」
「...は、はいぃ...❤」
有咲は自身が認知していない予約を告げられるもまだ思考能力が戻っておらず、深く考えないままシェイラの言葉に頷いてしまう。それが彼女の人生をガラリと変える選択だったとも知らずに...
「なんか有咲、肌ツヤツヤしてない?」
次の日の昼休み、有咲は香澄と沙綾に肌のツヤを見られていた。
「確かに!なんかいい匂いもするし。香水とかつけてるの?」
クンクン...
香澄はヒクヒクと鼻を鳴らし、有咲から漂う甘い香りについて尋ねてくる。
「まあ、ちょっとな...❤」
有咲は少し顔を赤くしながら香澄の質問に対して曖昧に頷く。本来であればマッサージを受けていると正直に言えばいいはずなのだが、昨日の夜から疼く体が有咲の余裕をなくしていた。
カランコロン...♪
「本日もご来店いただきありがとうございます、イチガヤ様。それでは最初にお着替えの方をお願い致します」
3日連続で『千夜一夜物語』に訪れた有咲はいつもと同じように服を着替え、1度目と2度目の施術で使用したソファに座らされる。
「こちらを」
スッ...
促されるがままにアイマスクをつけると、自分の心臓の音が頭の中に響く。
ドクン...❤ドクン...❤
「それでは、特別コースの方を始めさせていただきます」
「は、はい...❤おねがいしま......」
シェイラの言葉に反応した有咲の返答は、最後まで言い切られることはなかった。
「っ!?!?!?❤❤❤」
ムニュウゥゥゥゥン❤
なぜなら彼女の顔はシェイラの胸に正面から抱きしめられたからである。
(な、何が起こってっ...!?❤)
ビクビクッ❤ビクビクッ❤
いきなり顔を柔らかいもので包まれた有咲は目が見えない状態のためパニック状態に陥った。
クチュリ...❤
「〜〜〜〜〜〜っ!?❤❤❤」
さらに紙パンツの中の女性器を指で弄られたことで、その混乱は加速する。
ムニュムニュ❤ムチムチ❤
(こ、これ...❤もしかしてシェイラさんのおっぱいっ...❤)
「っっっ❤❤」
ビクビクビクッ❤
顔全体を包み込むものの正体に気づいた有咲は、胸の谷間に溜まった甘ったるいおっぱいフェロモンを吸い込みながら体を震わせた。
グチュグチュ❤クヂュ❤
すると女性器から愛液が溢れ出し、それが股を弄る指の滑りを良くしてしまう。
「んぐっ❤んぶぅぅぅっ!?❤」
ビクビクッ❤ビクンッ❤ビクンッ❤
わけも分からないまま性感帯を愛撫され、有咲はくぐもった悲鳴をあげることしかできない。
クチュッ❤
「〜〜〜〜〜〜〜っ!?❤❤❤」
ガクッ❤ガクッ❤
女性器の中に侵入してきた指がGスポットを刺激したのか、有咲の体が大きく仰け反る。
ムニュムニュゥ❤モニュン❤
さらに自身より一段と大きな爆乳の感触がその快楽を増大させ、本来女性が持つべきではない"おっぱいフェチ"という性癖も植え付けられてしまう。
ビクビクッ❤ビクビクッ❤
「はぁ...❤はぁ...❤な、なにしてんだよ...❤」
絶頂に達したことで胸の中から解放された有咲は、アイマスクを外してシェイラのことを睨みつける。しかし目は潤み頬は赤く、さらに肩で息をしている状態では全く威圧できていない。
「.........」
しかしシェイラは有咲の抗議を無視し、懐から何かを取り出すとそれを自身の口の中に放り込む。
ゴクリ...
すると数秒後、褐色美女の体には明らかな変化が訪れた。
ムクムクムクッ❤
なんと股間部分が一気にせり上がり、踊り子衣装を押し上げて立派な男性器が現れたのだ。
「...は...?❤」
有咲はソファに座っているためより間近でそれを目撃することになり、情報の整理がつかずポカンと口を開ける。
「失礼します」
シェイラは有咲の上に覆い被さる形で彼女に近づくとヒクヒク...❤と震える女性器に対して、いきり立ったその肉棒を躊躇うことなく突き入れた。
ズチュッ❤
「かっ...はっ...!?❤」
いきなり体の中に異物が挿入されたことで、有咲の頭の中は真っ白になる。彼女の処女は薬によってふたなりちんぽを生やした絶世の美女に呆気なく奪われてしまった。
「お、おいっ...❤待てっ❤やめっ...❤」
グチュリ❤
「あひぃぃぃぃっ!?❤」
有咲の懇願虚しく、シェイラは有咲にのしかかったまま腰を動かし始める。
ドチュッ❤ドチュッ❤ドチュッ❤ドチュッ❤
おんっ❤んひっ❤んほぉぉぉぉぉ❤❤❤
部屋の中に粘膜同士がぶつかるいやらしい音と少女のメス声が響く...
「あっ...❤お...❤」
ビクッ...❤ビクッ...❤
数分後、有咲はソファの上で小さな声を漏らすことしかできなくなっていた。
ゴポリ...❤
女性器からは白濁液が漏れており、強いオスの香りを放っている。
「ぜ、絶対許さない...❤」
有咲は目いっぱいに涙を貯めながら自分をレイプした美女を睨みつけた。
「またのお越しをお待ちしております」
しかしシェイラは艶やかな微笑みを浮かべると、有咲を置いたまま颯爽と受付の方へ戻ってしまう。有咲は未だに震える足腰を抱え、ヨロヨロ...と帰宅するしかなかった。
(訴えてやる!)
一晩寝ても犯されたショックからは抜け出せなかった有咲だが、心の中には昨日より遥かに強い怒りが生まれていた。自分にした仕打ちの報いを受けさせるためにはどうすればいいか考える。本来であれば学校を休みたいところだが、家族に心配かけないためいつもと同じように登校した。
...さ......りさ...ありさ!
「っ!な、なんだ?」
しかし学校についたあと、時間が経つにつれ有咲の様子はおかしくなっていく。授業も上の空で、香澄たちに名前を呼ばれても気づかない。
「大丈夫?具合悪いの?」
香澄は有咲の顔を心配そうに覗き込む。
フワリ...❤
するとそんな香澄の体から僅かに甘い香りが漂ってきた。恐らく使っているシャンプーだろうか。
「っ!?❤❤❤」
ビクビクビクッ❤
しかしそれを嗅いだ瞬間、有咲の脳裏に昨日の快楽がフラッシュバックしてくる。ただ甘い香りという部分しか共通していないにも関わらず、有咲の頭と心をシェイラという存在が埋めつくしていく。
「ごめん...❤私、早退する...❤」
フラ...❤フラフラ...❤
有咲はそう告げると、おぼつかない足取りで席から立ち上がる。
「え...?有咲...?って、ちょっと!?」
ダッ...!
そして困惑する香澄の制止も聞かず、ある場所を目指して一目散に教室から駆け出した。
カランコロン...♪
「来ると思ってました」
有咲が勢いよく扉を開けると、いつもと同じように褐色の肌をした絶世の美女が彼女を待ち受けていた。
はぁ...❤はぁ...❤はぁ...❤
「どうぞ奥へ」
ここまで走ってきて息が切れている有咲に対して、シェイラがいつもの施術場所へと案内する。
「...っ❤」
ムン...❤ムンムン...❤
部屋にはアロマキャンドルの濃厚な香りが充満しており、中に入った有咲は思わず入り口付近で立ち止まってしまう。
「そんなに顔を赤くして...切なそうに太ももも擦り合わせて、もう我慢できないようですね?」
「なっ...!?❤」
するとそんな彼女にシェイラからそのような言葉が投げかけられ、有咲の頭は強い羞恥と怒りでいっぱいになった。
「誰がっ......!?❤」
ズイッ...❤
「アリサ、私の目を見なさい」
反論しようとする有咲だったが、シェイラがいきなり顔を寄せ名前を呼び捨てしながら真っ直ぐ目を見つめてきたことで、言葉を詰まらせる。
キィィィン...❤
「あっ...❤」
そして妖しく光る美しい瞳を見て、彼女の意識は闇の中へ落ちた。
ダラン...❤
有咲の体から力が抜け、両手が体の横にぶら下がる。
「今から新しいあなたに生まれ変わらせてあげる...」
シェイラはそう言うと顔の下半分を隠していたベールをゆっくりと外し、そのまま有咲へ顔を近づけさせていく。
「あっ...❤」
(唇...❤エッチぃ...❤)
プルン❤と輝く美しい唇。有咲がその存在を認識した直後、彼女の唇に極上の感触が訪れた。
ムチュゥゥゥゥ❤
「んむぅぅぅぅぅっ!?❤」
チュルン❤レロォ❤
プルプルの唇を感じた次の瞬間には有咲の口内にシェイラの舌が侵入し、キスを知らない初心な未踏の地を蹂躙する。
ジュル❤ピチャ❤
甘い唾液を絡められながら舌を入れられると、有咲は背筋に走る甘い痺れと共にこの状況を喜ぶ自分に生まれ変わっていくのを感じた。
プハァ...❤
時間にすれば数秒間の、常人が経験するファーストキスとは一線を画する濃厚なキス。しかしそれを味わってしまったた有咲はもう先程までの彼女ではない。
「イきなさい」
有咲に対して敬語を使わなくなったシェイラは彼女の顔を昨日と同じようにその豊満な胸の中に抱きしめる。
ムギュゥゥゥ❤
「んほぉぉぉぉぉっ!?❤」
有咲は柔らかい感触と極上の香りに包まれながら、生まれ変わって初めての絶頂を体験した。
「あぁんっ❤シェイラ様ぁ❤」
パンッ❤パンッ❤パンッ❤パンッ❤
施術台の上でシェイラの上に跨った有咲が騎乗位の体勢で腰を振っている。シェイラの妖しい手法によって全てを歪められてしまった彼女は、ふたなりちんぽを見せられると自ら股を開き犯して欲しいと懇願した。そしてそれだけに飽き足らず、シェイラの上で自ら腰を振り浅ましく快楽を求めているのだ。
パンッ❤パンッ❤
「キス❤キスしてくださいぃ❤」
「いいですよ。唇を出しなさい」
ブチュゥゥゥ❤
「んふぅぅぅ❤❤❤」
ビクビクッ❤
腰を振りながらキスをねだる有咲は願いを叶えられ、濃厚なキスを受けて絶頂する。彼女の顔にはシェイラのキスマークがベッタリとついており、どれだけキスをしたのかを物語っていた。
「出しますよ」
「あはぁ❤きたぁぁぁぁ❤」
ドビュルルルッ❤
ビクビクッ❤ビクンッ❤
大きく上へ突き上げられた腰の勢いのまま、有咲の腟内に勢いよく精液が放たれる。それに合わせて有咲は体を仰け反らせながら絶頂し、その後もだらしないアヘ顔を浮かべながら快楽の余韻に浸っていた。
「シェイラ様...❤」
するとその時、部屋の中にシェイラと同じ踊り子衣装を着た燐子が入ってくる。
「燐子先輩っ...!?❤」
有咲は燐子の姿を見て驚くが、先輩の卑猥な格好に興奮が隠せない。もはや今の彼女にとって性の対象は胸が大きく美しい女性になってしまったのだ。
「ちょうどいい所に来ましたね、リンコ」
シェイラは燐子を手招きすると、そのまま腕を上げ彼女の顔を腋の下へ誘う。
「〜〜〜〜っ❤」
燐子はそれに嬉しそうに応じ、自らシェイラの腋に顔を埋めビクビク❤と体を震わせた。
「こちらは空いていますよ」
「あっ...❤」
ムワァァァ...❤
シェイラにもう片方の腋を見せられ、そこから漂う濃厚なフェロモン臭を前に有咲の理性が溶ける。
ガバッ...❤
「おほぉぉぉぉっ❤シェイラ様の腋ぃぃ❤すごいぃぃ❤」
フーッ❤フーッ❤フーッ❤
温かい腋に顔を挟まれ蒸れた甘酸っぱい腋フェロモンを嗅がされた有咲は嬌声をあげながら絶頂した。
「シェイラ様ぁ❤シェイラ様の匂いっ❤しゅきぃ...❤」
ビクンッ❤ビクッ❤
反対側では燐子がシェイラへの愛を呟きながら、腰をヘコヘコと情けなく振り有咲同様絶頂に達している。
「あなたにも私たちと同じ衣装が用意してあります...後で着替えておきなさい」
「〜〜〜〜〜〜っ❤❤❤」
プシッ...❤プシュ...❤
有咲は自分も踊り子衣装を着させられることを知り、その喜びと興奮で再び愛液を漏らしてしまうのだった。
「次はどの者にしましょうか...」
有咲と燐子から提供された写真を眺め、次なる獲物の品定めを行うシェイラ。
「はふっ...❤あぁ...❤」
「熱いぃ...❤」
その下では有咲と燐子が向き合う形で床に座っており、シェイラのふたなりちんぽを胸で挟み、4つの乳房でパイズリしていた。既に彼女達の顔は白い液体で汚れており、シェイラによって顔射された事が見てとれる。しかしふたなりちんぽは既に射精済みとは思えない硬さと大きさを誇っており、その逞しさにメスとなった有咲と燐子は子宮を疼かせる。
〜数日後〜
「あぁっ...❤シェイラ様ぁ...❤んっ...❤ぴちゃ...❤」
ソファに座るシェイラの足元に踊り子衣装を着た1人の少女が跪いていた。シェイラのことを様付けで呼びながら目にハートマークを浮かべ嬉しそうに太ももを舐める彼女は氷川紗夜(ヒカワ サヤ)。燐子と同じバンドに所属する彼女は有咲と燐子の手によってシェイラの店に連れてこられ、快楽調教によって同じく性奴隷になってしまっていた。いつもの真面目で厳しい態度とは180°違う姿は、いかに紗夜が堕落してしまったかを表している。
「ふーっ...❤ふーっ...❤」
紗夜の近くからは燐子の荒い鼻息が聞こえてきており、彼女はシェイラの腋に顔を挟んでもらいビクビク❤と痙攣を続けている状態だった。蒸れた腋の甘く刺激的な香りは大人しかった彼女を性に忠実な下僕へ堕とす。
「おっぱい❤おっぱいぃぃ❤シェイラ様のおっぱい好きぃ❤」
ムニュムニュ❤ムニ❤
そして最後に有咲はと言えば、正面からシェイラの体に抱きつき胸に顔を埋め腰をヘコつかせていた。すっかりシェイラの爆乳に魅了された彼女は極上の乳肉に顔を押付け、甘いミルクの香りを肺いっぱいに吸い込み堪能する。
「「「シェイラ様ぁ❤」」」
こうして1人の褐色美女の体に溺れた少女たちは、美しいご主人様からの寵愛を受け今日も快楽と幸せを享受し続けていく。被害者、と呼ぶのが相応しいかは分からないが、他の少女たちにも淫らな魔の手が伸びるのは時間の問題かもしれない...
※いただいていたリクエスト
バンドリでオリキャラによる有咲のレイプ。
時系列的に燐子と紗夜が花女に在学中
シエラ (エステ師 ふたなり 容姿:FGOのシェヘラザード)
・燐子の紹介で店に来た有咲。案内され専用の服に着替え椅子に座ると目隠しをつけられる戸惑うが説明をされ落ち着きマッサージが始まった。
・アロマの香りも相まって気持ちよくなっていき終わるとスッキリしていた。それから何度か通って行く内に耳元で囁かれたり息を吹きかけられたりし、更にオイル(媚薬入)マッサージを受けて体が疼いてきてしまった。
・ある日店に行くと「特別コース」が行われた。頭を解すと言うとおっぱいに埋もれさせ、内側から解すと言うとキスされマンコを弄られ、薬を飲むとふたなりチンポを生やし犯された。「またのお越しを」と言われ有咲は店を去った。しかしあの快感を覚えた体が治らず屈辱だがまた店に行ってしまった。
・部屋に通され対面すると一通り指摘されると顔に手を添えられると「私の眼を見て?」言われ見てしまう。フェイスベールで顔の下半分が隠れている為妖しく見え、その瞳に見つめられると有咲の意識は吸い込まれていき体中から力が抜けていった。
・それを確認すると「今から新しい貴方を入れて上げる」とフェイスベールをとりキスされた。口内を舐め回され有咲の中で何かが変わってきて今までの行為、目の前の女性を欲した。それを確認すると女性はダメ押しとばかりに有咲を胸に埋めると絶頂した。女性は有咲の服を脱がすとベットに押し倒しふたなりチンポを見せると有咲は股を開いて欲すると正常位で犯され、騎乗位で犯され倒れておっぱいに埋まり、対面座位で抱き締め合い口紅がつく程のキスしながら中出しされた。
・レイプが終わると呼ばれて踊り子姿の燐子が入ってきた。実は燐子もこの店の虜になっており頼まれて有咲を紹介したのである。燐子が持って来た踊り子衣装を着せ替え人形の様に着せられる有咲。
・有咲は嬉しそうに感謝すると女性は脇を見せると有咲と燐子は嬉しそうに舐め、2人でパイズリして顔射を受けた。
・後日、今度は紗夜を誘い込み虜にさせた。必死に抵抗したが堕ちてしまった。踊り子衣装を着て紗夜は太腿、有咲は胸、燐子は脇を目にハートマークを浮かべながら舐めていた。