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アメストリス軍中央(セントラル)司令部勤務となった、オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将。
彼女の軍服が股下数センチの極ミニスカート、身体の凹凸を強調させるようなピッタリ張り付く上着になってしばらくの時が経っていた。
当初は尻を厚手のカーゴパンツの上から軽く撫でただけで相手の腕を捻り折っていた彼女も、今では乳を揉んだりキスをする程度では眉一つーーーーもはや心にさざ波一つ起こさない。
“今さら反応したり反抗するのも無駄な事”として身体を委ねるのみ。
オリヴィエが慣れる→中央兵が増長する→慣れる→増長→慣れる……、というループを繰り返し、腐敗した上層部の息がかかっている中央兵の間で公然の事実として、セクハラOKのメスと認識されて久しい。
そうして無自覚の内に感覚や思考のマヒを進める彼女は今日もーーーー
「ンっ……ぢゅりゅるるるっ、れる……ぁむ、ちゅ、じゅるる……」
早朝な他の兵士が大勢通る通路のど真ん中で一般中央兵に唇を奪われていた。
中央兵の間でもオリヴィエの色香に満ちた肉厚な唇は前々より注目されており、何よりあの氷の女王と名高い苛烈なオリヴィエが強引にキスをされても無抵抗、従順という状況に高い興奮を得ていた。
オリヴィエにとってはこれもいつもの事。
元々女性であるという自覚も薄く、自身の性的魅力に無自覚であるというのが下地となり、慣れ過ぎてもはや嫌な気持ち一つ湧かない。
“唇や乳房、尻や女性器をまさぐる程度は好きにしろ”という心持ちであった。
「おはようございます少将」
「んっ、ぢゅりゅっ……んっ、んむ……」
他の通りすがりの中央兵達がすれ違いざまに丸出しの尻をペチン、ペチッと叩いていく。
上官相手に立ち止まる事も敬礼すらも無く、名を付けず階級呼びで、ましてや友人や目下の者でも扱うかのような気安い接触。
本来なら一発で懲罰、処刑ものである行いも、彼女の心には響かない。
尻を叩かれた刺激に微かな吐息を漏らすのみで、彼女は絡める舌の動きを乱さなかった。
もはや一般中央兵にとって“少将”という絶対的な差を表す階級も、興奮を手助けするスパイスにしかなっていない。
気安い気軽なセクハラが当たり前過ぎて、そのような不敬罪に該当するぞんざいな扱いにも、疑問すら覚えない、気付かないようになっていたのだ。
「ぷぁっ、ふぅー……それでは失礼致します」
気の済むまで存分に舌を絡めたベロチューを行った兵は、最後に溜め込んだ唾をオリヴィエの口内に送り込んでその場を後にした。
他者の口に唾液を吐き出すなど例え上官でなくとも対等な関係であっても許されない侮辱的な行為
「んく……ゴクッ……こくっ……。……ふん」
しかしオリヴィエはそれを不快に思う事すらなく当然のように喉を鳴らして飲み下し、唇を袖で拭って歩き出す。
ブリッグズにいた頃や中央(セントラル)に栄転した直後であれば、怒髪天を衝き狼藉者をノータイムで斬首していたであろう行いも、今の彼女にとっては軽くすれ違いざまに触れる程度の感覚に過ぎなかった。
タイトな極ミニスカートでムチムチな下半身を露出したオリヴィエが進行を再開すれば、また数歩の内に違う中央兵と正面から出くわした。
本来ならすぐさま道を空け敬礼し厳粛な挨拶と共に見送るべき立場の差、階級の差、実力の差。
「おはようございますアームストロング少将」
しかしその一般兵は退くどころか挨拶の言葉を口にしながらオリヴィエの下腹部へ手を伸ばし、
「っ……」
無言で正面からオリヴィエの股下数センチの極ミニスカートを掴むとグイと上にまくり上げたのである。
腰を引かれて前に突き出される股間。
カツ、カツッ、とよろめいて思わす前に出る足。
往来のど真ん中で丸出しにされる、オリヴィエの下半身と、ギリギリ最低限女性器を覆い隠す程度の生地しかない白の極上Tバック。
不満や不快感を表に出す事無く、しかし“またか……”とでも言わんばかりにめんどくさそうに鼻で小さく溜め息をしてオリヴィエは足を止めた。
「無礼を承知で尋ねますが……」
男は次にスカートから手を離して人差し指をオリヴィエの上着の隙間に差し挿入れる。
オリヴィエの極ミニのタイトスカートは彼女のムチムチの孕ませ甲斐のあるデカ尻や太い腰回りに引っ掛かるため、自分で裾を掴んでズリ下ろさない限りそのままである。
(無礼なのは常にだろうに)
無感情に内心でそう毒づきながら、オリヴィエは丸出しになったデカ尻もTバック越しのマンコも直す事無く、されるがまま。
下から上へ。
男の指が上着の前を閉じる隙間を上るに連れて、元々パツパツに張った状態で些細な刺激で外れるスナップボタンがプチン、プチンと外れていく。
上着のボタンが押してパチンと留めるタイプのスナップボタンなのも、彼女だけの特注であった。
合理性、機能性を重視するオリヴィエも、その爆乳からすぐに寿命を迎えてブチンと弾ける一般的な掛けボタンには煩わしさを感じていたため、勝手にデザインされたとは言えこの点に不便さは感じていない。
もっとも、中央(セントラル)側としては引っ張るだけで簡単にはだけさせられて留めるのも容易という下衆な理由ではあったが。
プチッ、プチン、と下腹部から胸元へボタンを外しながら上ってくる指。
それは特に張力の強いオリヴィエの爆乳の頂点と胸元の二つを残すのみとなった瞬間、遂に内側からプチンッ! と自分の爆乳の圧力でボタンを外した。
「またこのデカ乳、大きくなったんじゃないですか?」
どたぷんっっ♡♡ どゆんっ♡♡ と上着の締め付けが無くなり、オリヴィエの規格外の爆乳が重力に負けて男の前で解放されて上下に揺れる。
軍服の下に着ているユッタリとした黒いTシャツに横向きのシワを作る特大メロンのようなデカ乳は、ピチピチの上着という拘束が無くなった事でボタンを外す前より一回り大きく見えた。
「貴様らが好き勝手弄くり回すからだ」
今のオリヴィエにとっては、これが最大の皮肉、嫌味、牽制のつもりだった。
だが接触そのものを咎める考えや、上官相手への“デカ乳”等と言う無礼かつ下品な物言いに関してノータッチな所から、彼女が如何に正常な感覚からズレているかが伺える。
グニッ、ムニュッ、と牛の乳でも搾るかのように手のひら全体で先端までオリヴィエの爆乳を揉みしだく男は、もう片方の手で下着の布の上から彼女のマンコを指の腹で擦り始める。
「んっ…………」
手触りの良い布地の上から何度も陰唇の上を往復する指。
長期に渡り日常的に微弱な快楽を与えられている身体、自分でも気づかぬ間に雌として目覚めさせられている身体はその刺激にも律儀に反応し、仄かにオリヴィエのマンコが反射的に湿気を帯び始める。
カリ、カリッと擦り上げられる包皮に覆われたクリトリスが固くなり始め、その感触は如実にセクハラを働いている男にも届いていた。
ピクンと反応したオリヴィエは“せめて分かりやすく感じる姿を見せてなるものか”という反抗心から眉根を寄せて、目蓋を閉じて口を閉ざす。
「…………」
男はそれらの反応をつぶさに観察しながら、確かめるように緩やかに接触を変えていった。
(パンティーの上からならもう余裕でOK。直接は…………)
こしゅ……こしゅっ……、と下着越しの愛撫を中指で続けながら、皮膚と皮膚との直接的な刺激に変えようと人差し指を伸ばす。
ギリギリ最低限マン肉を隠すだけの布地の横から、ハミ出たオリヴィエの恥部、肌に直接触れて下に潜り込ませようとすれば、
「ーーーー……」
(おっと、今のボーダーラインは“ここ”か)
それまで従順かつ無抵抗に弄られるだけの彼女が、下着の下から直接手マンされそうになった瞬間ホンノリとした僅かな怒りーーーーとまでは行かないが、ほんの1%程の不快感の上昇ーーーーをオリヴィエから感じた。
男は図に乗らず偶然を装ってそれ以上の指の侵入を止めて、Tバックの上からの摩擦に留める。
「…………」
すぐにダイレクトな性器への接触を控えた事でオリヴィエのほんの僅かに上る兆候を見せた不快度メーターもゼロに戻った。
中央兵達も狡猾で、慎重だった。
彼らは常にこうして“現段階”のボーダーラインを見極めて越えようとしない。
気配を感じればすぐに“今の気配より先が今のアームストロング少将にとっての反撃に値するセクハラである”と断定し、そこまでに留めていた。
「ぉ……んっ……………………ぁ……♡」
ムチリと閉じたオリヴィエの口から蚊の鳴くような微かな声が漏れる。
こしゅこしゅと擦られ続け確実に高められていった官能はみるみる敏感に調教されたオリヴィエの身体に蓄積していき、着実に絶頂に向かって登り詰めていた。
そして頃合いを見計らっていた中央兵は指でピンッ♡♡ とパンティー越しの勃起クリトリスを弾き、もう片方の手でギュムウッ♡♡ とパン生地でもこねるかのように手に余るデカ乳を強く握り締めた。
「ーーーーン゛ぉ゛ほっ…………!♡♡ ……っ……ふー…………ふぅー……っ……♡♡」
その緩急を付けた強い刺激にオリヴィエは廊下で立ったまま敢えなく甘イキをキメる。
ジワッ、と下着を濡らし、ビクンと一度だけ全身を痙攣させ、偽りようが無い程にアクメした声を中央兵に聞かせて。
それでも平静を取り繕おうと鼻息荒く呼吸を整えようと直立したままのオリヴィエの姿に中央兵はニヤリと笑って手を引いた。
「本日も頑張れそうです。ありがとうございます少将」
「ぉ゛っ……!♡♡」
別れ際、男はオリヴィエのデカ乳をパンッ、と軽くはたいて揺れる乳肉を楽しむかのようにしてその場を立ち去っていく。
軽く平手で触れる程度の刺激。それだけでもオリヴィエははたかれた左乳に官能的な甘い痺れを感じながら、プチプチとはだけさせられた上着の前を閉じるのだった。
「っ……ふぅー…………、無駄な時間を使わされた……」
まくられたスカートの裾を掴んで下ろし、彼女は顔を赤らめたまま再び歩みを再開する。
そして十歩も歩かぬ内にまたセクハラされ、また絶頂。
少し前まではアクメは日常的なセクハラ、幾つもの身体的接触による刺激が重なってようやく付随するものだった。
しかし日常的に調教を受けているに等しいオリヴィエの肉体は、いつしか性的絶頂に至るまでの過程をみるみる短くしていき、感覚の麻痺の進行も相まって今や一人の一回のセクハラでアクメすることも珍しくない。
感度上昇、雌としての開花が進んでいる事を把握していた中央兵も意図的にオリヴィエを絶頂させようとしてくるようになった。
慣れにより気付いていない、それに無自覚のままでいるのは、オリヴィエ当人のみである。
もしもこれが、痛みを伴う行為であったら。分かりやすく敵意を感じ取れる行為であったならーーーー。
もしも上層部達のセクハラが中央兵のものより大胆なモノで、尚且つ断れないという前提が無ければーーーー。
彼女は決してこれに“順応”という感覚の麻痺を起こすことは無かっただろう。
付随して彼女の感覚を正常に保つはずの“屈辱”、“怒り”という感情が薄れる事は無かっただろう。
“痛み”、つまり痛覚信号とは、肉体の不調や危険を知らせる警報としての役割である。
生物が己の生命を守るための本能的に備わっている危険信号なのである。
ーーーーこの横行して常態化したセクハラには、痛みが無い。
つまり、身体が危険を認識しない。
本来プラスにしかならない快楽だけが訪れ続ける。
そのため肉体面での危機回避能力や本能が発動しない。
屈辱、怒り、不快感、と言った負の感情ーーーーオリヴィエの感覚を正常たらしめるストレス。
それらの彼女の感覚の均衡ーーーーバランサーを担う役目の負の感情は長期に渡る日常的なセクハラによって慣らされて鈍っていく。
そのうえ体裁や表向きすら取り繕う必要の無い、より露悪的な上層部のセクハラの存在が、オリヴィエの感覚麻痺を、兵士達のセクハラの増長を助長させる要因にもなっていた。
舌を痺れさせるような猛烈に辛い物を食べた直後に、普通の辛い物を食べても然程気にならないのと同じように。
数億、数十億というとてつもない高級品や国宝を見た後に、数十万、数百万の品がやたら安く感じるのと同じように。
その目まぐるしく上下に揺さぶる落差が生まれる環境もまた、彼女の感覚を迷子にさせ尺度を麻痺させる要因の一つであった。
オリヴィエ自身が無自覚に毎日のように更新していく“順応”。
自分が魅力的な雌であるという自覚の無さがもたらす“無防備さ”。
本人の気質と、女として見られない北方司令部という二つの状況と環境が形成した“一切鍛えられる事の無かった快楽耐性”。
日々目覚めていく女の快楽とそれを自覚出来ない精神性がもたらす“肉体と精神の乖離”。
前述の一般中央兵と上層部との対処の気楽さの差異で発生する“高低差”。
ーーーー列挙してみれば思わず笑えてしまうくらいに、オリヴィエ・ミラ・アームストロングにとって不利な条件は揃い切っていた。
その悪条件に、まさにその渦中にいるオリヴィエは気付かない。
竜巻の中に飲まれた者が中から竜巻の規模を認識出来ないのと同じく、自分で気付けという方が土台無理な話なのである。
ーーーー……
ある日の深夜。
アメストリス軍の暗部、一部の者にしか知らされていない極秘の実験施設にて。
常に清潔に保たれている白い部屋、その一室には三人の人影があった。
一人は、一本の金歯と眼鏡が特徴的な医療系錬金術の使い手である上層部お抱えの軍医。
もう一人は、褐色肌にスキンヘッドが特徴の、大柄な軍上層部の男。
そしてもう一人は、
「フフフ……こうなってしまえば、かの“ブリッグズの北壁”も可愛いものですな」
全裸のオリヴィエ・ミラ・アームストロングが意識を失った状態でベッドに寝かされていた。
軍医はスケベ心満載の下卑た笑顔を隠そうともせず、仰向けに寝かされて重力に負けて左右に広がって微かに垂れたオリヴィエの爆乳を弄ぶ。
「さて、それでは久しぶりにはなりますが、始めましょうか。確か前回は……中央に栄転した直後に一般兵を制裁し、その懲罰を受けて気絶した時でしたか」
「あぁ。その時はほんのきっかけ程度の些細な調整だったが」
何が行われているかと言えば至極単純な事。
オリヴィエ・ミラ・アームストロングの肉体調教、医療錬金術による改造手術であった。
本来、常に気を張ってドラクマとの戦の最前線に身を置いていたオリヴィエの睡眠は非常に浅い。
そうでなくとも彼女程の猛者であれば、就寝中であろうが移動はおろか、部屋に踏み行っただけで目を覚まし枕元の軍刀を手に取り戦闘態勢に移れるだろう。
そんな彼女がこうして、就寝中に細工を許して昏睡状態になり、拉致されて手術台に全裸で寝かされるなど有り得ないのだ。
しかし、それは“本来なら”の話。
今のオリヴィエは日常的に中央兵や上層部にセクハラされ、毎日毎日何十回ものアクメに達している。
只でさえ快楽耐性の低いオリヴィエに、快感で脳が真っ白になり全身が弛緩する性的絶頂は肉体的にも精神的にもスタミナの消耗を招き、しかもそれが時と場所を選ばず日に二十回三十回も。
日に日にアクメの回数は増していき、そのため中央での彼女の眠りはかなり深かった。
直接的な肉体への危険が全く訪れない事も後押しとなり、彼女は睡眠中に部屋に散布された無味無臭の昏睡ガスにより、自分でも気付かぬ間に容易く身柄を確保されたのである。
「ふふ……定期検診の結果を見ましたが、バストもヒップもまた少し大きくなって、健康診断で採取した血液検査でも女性ホルモンの分泌量の増加も確認出来た……。順調なようですな」
金歯の医者は寝かされたままのオリヴィエの前に立ち、錬成陣の描かれた手袋を着用しながらそう言った。
軍上層部お抱えの軍医である彼も当然繋がりがある。
今オリヴィエに行われていることも、その目的も把握している。
金歯医者は勃起させてズボンを盛り上げさせたまま機材の準備を取り進めた。
「それじゃ……今回は性感帯の拡大、乳首やクリトリスなど敏感な部位の感度微強化、性感帯への痛みや刺激の数%を快楽信号に変換させる神経の微調整と……あと…………ヒヒ、精液を何故か不味く感じなくなる程度にだけ……“気のせい”で片付く範囲内でだけ味覚を弄っときましょうか」
“あの”オリヴィエ・ミラ・アームストロングが目の前で昏睡していて今から身体を淫らに改造出来る。
その事実に昂りを抑えきれないとでも言うかのように意地の悪い笑みを浮かべながら、金歯医者はプラスチック製の透明な開口器をオリヴィエに取り付けた。
そこで金歯医者の言葉を聞いた上層部の人間が疑問を投げ掛ける。
「…………随分と控えめな改造なのだな。いや別に文句は無いが、何をされても果てる淫らな身体とか、便利な洗脳とか、絶対服従するよう逆らえない改造とか、手っ取り早く済ませてしまえば楽と思うのだが違うのか?」
金歯医者は懐から莫大なエネルギーを秘めた物質、生きた人間の生命を材料にした忌むべき存在ーーーー“賢者の石”を取り出しながらもう片方の手でスキンヘッドの中将に人差し指を振った。
錬金術の原則は等価交換。何をするにも必ず対価を必要とする。
しかし軍上層部は非人道的な行いで無数の賢者の石を所有しており、対価には一切困らない。
そこに適切な医療知識と、体細胞、体組織の操作が可能な医療錬金術が合わされば、肉体を傷付けず痛みなく人体の改造を行えるのだ。
医療錬金術の知識の無いとある国家錬金術師が腹を鉄骨で貫かれた際、傷口の組織を錬成して穴を塞ぎ、一命を取り留めたと言う事例もある。
「まだその手の大胆な肉体情報の改変には早いでしょうな。あまりに大きく肉体を作り変えれば、如何に感覚が狂わされたアームストロング少将と言えど流石に異変に気付くでしょう。自己の中に“before”と“after”で明確な差異を作れば、それは必ずや彼女の中に“何かされた”と言う意識を作るでしょう」
バチッ、と錬成陣を仕込んだ手袋に赤い雷火のような反応が迸った。
錬金術を発動させ、金歯医者はまず何よりも目を引くオリヴィエの爆乳へと手を伸ばす。
「そしてその意識は必然的に“警戒心”へと繋がる。そうなれば連鎖して今の自分の境遇がおかしい事も認識するでしょう。我々で徹底して麻痺させてきた、アームストロング少将の感覚が復活する事になりかねません」
片方だけでも手のひらから容易くこぼれる、ズシリと重たくタプンと揺れる母性の象徴。
それを金歯医者は付け根から撫でるように揉み始め、体組織への干渉が始まった。
錬成の行程は理解→分解→再構築。
最近より敏感になりつつあるオリヴィエの乳房の神経を、医療錬金術で作り替えて快楽信号を感じやすいように変質させる。
「ぉっ、ぁ……」
昏睡させられているオリヴィエが目を閉じたまま、開口器で大口を開いたまま肉体反射で声を漏らした。
その反応から事が順調に運んでいることを確認出来た金歯医者は歯を見せて笑う。
「あくまで私による肉体改造は、呼び水、切っ掛け、補助とお思いください。アームストロング少将を堕とせるか否かは、貴女方にかかっておりますぞ」
「ふむ…………」
金歯医者の手は根本から頂点の乳首へと到達した。
こちらには“性感帯の拡大”の措置を行う必要は無い。
元より敏感、人類共通で既に快感を感じる神経を備えているし、何なら最近はただ服と擦れるだけで勃起して薄手の軍服の下から丸見えの時もあると報告を受けている。
こちらに本日行うのは、割合にして数%程度の感度“微強化”で十分である。
「寝てる間に一晩で身体が変わり果てれば誰もが他者の介入を疑いますが、緩やかに育つ自分の身体の成長を疑う人はいないでしょう?」
金歯医者はオリヴィエの乳首をコリコリと扱く。指で挟んで快楽を与え、もう片方の手で頭を掴んでその脳へ届く刺激を馴染ませる。
「ぉっ…………んぉ……こ……ぁが……っ……♡」
意識が無い分感じる快楽に素直に肉体が反応する。
オリヴィエの身体がピクン、ピクッと震え、開きっぱなしの口から呻き声がこぼれ続けていた。
トロ……♡ と肉壺が潤み、仄かに体温が上昇して金歯医者の施した改造の浸透が更に促進されていった。
ジックリとした乳房への改造が終了すればそのままもう片方へ。
金歯医者によるオリヴィエへの改造手術は、そうしてつつがなく順調に進行していくのだった。
ーーーー……
「中将。軍事作戦中、戦争中に敵兵を殺めて罪悪感を抱く事は?」
「いや?」
施術を終え、結局一度も意識を覚醒させる事なく淫らに身体を変化させられたオリヴィエを部下に命じて自室へ戻させた後、金歯医者が機材を片付けながら中将に問い掛ける。
その問いの真意が分からぬまま、スキンヘッドの中将は素直に返す。
「命を奪ってしまったと死んだ敵兵を慮る事は」
「無い」
「反逆者、造反者を糾弾し処刑して心が痛んだ事は」
「無いな」
続けて投げ掛けられる質問にもスムーズに返答を。
どれも今さら考慮するまでもない当たり前の事だった。
「ーーーーでは、貴方が今の地位に着くまで。初めて己の手で敵対者を殺めた時の感情、感覚は覚えていますか?」
「…………、……覚えているな……」
一線越えた感覚だったのを覚えている。
時が経った今でこそナーバスになることは無いが、それでも当時はそれなりに人を殺したという実感はあった。
緊張したしその日は中々寝付けなかった。
ただ、相手は所詮ただの敵兵。殺らなければ自分が殺される、明確な敵だったので殺害したこと自体への罪悪感は無かったが。
「では、それ以降の“命を奪う”という行為に対し、何らかの心境、または認識の変化があったのではと推察しますが」
「うむ……確かに……“初めての時よりは引き金が軽かった”。…………思えば……敵対者を殺害する事への抵抗も疑問も無くなったのは……いつからだったか……」
そこまで言われてようやく当時の心境を思い出す。
その状況は、まさに何度も往復して同じ事を続ける内に正常な感覚が迷子になっているオリヴィエと同じものだと気付いた。
「私も幼い時分、自転車に乗るのが怖かった」
軍医曰く。
“初めて挑戦した時、転んで膝を擦りむいて血を流して泣いた”
“大きな抵抗感があった、乗りたくないとすら思った”
“それでも練習し、初めて転ばずに乗れた時は嬉しかった。一つのラインを越えれた感覚があった”
“次に自転車に乗る時、それまでにあった抵抗感は大きく萎んでいた”
“乗れば乗る程その抱いて“いた”自転車への抵抗は薄れていき、いつしか意識する事すら無くなった”
“乗れる事が“当たり前”になったからだ”ーーーー……と、軍医は作業の手を止めずに語り切る。
「それと同じです中将」
「?」
「いくら日々順応し“当たり前”が無自覚に更新されつつあるとは言え、現段階ではまだ、オリヴィエ・ミラ・アームストロングには何段階もの抵抗感ーーーー無意識下に“守っている一線”が残っているのでは?」
「………………」
心当たりはあった。
比較的従順な上層部の自分達相手でもまだ直接的な性行為、手や口を用いた性奉仕には至っていない。
部下達からも“直接肌に触れるタイプの大胆な接触を行おうとすると怒る気配がある。そこから暫く進めていない”という報告も受けている。
「しかし、一度それを越えてしまえば間違いなく確実にガード、ハードルは下がる。あとはそれの繰り返しです」
金歯医者が機材の片付けを終えて意地の悪い笑みをこちらに向けた。
「なぁに。要するに多少の大胆な命令でも、一度やらせさえすれば向こうから勝手に慣れて行きますよという話です」
ーーーー……
「じゅぽっぐっぽぢゅりゅるるるぅぅぅ~……っ……んむっんぶっ、じゅぞぞぞぉぉっ……!♡♡♡」
後日、オリヴィエ・ミラ・アームストロングは生まれて初めて男性器を口に含んでの性奉仕を行っていた。
「じゅぶりゅるるっ……ぢゅうっ~~……♡♡ んぽっじゅっぽじゅっぽぐぷっ……んむぐ……ぢゅるるっ♡♡♡」
(臭い。このような下賎な男のイチモツを咥える日が来ようとは)
場所はスキンヘッドの中将の部屋。
オリヴィエは両足を揃えて踵を浮かせ、下品にパッカリと股を開いたエロ蹲踞の姿勢で、下品なバキューム音を立てて頭部を前後させていた。
「ふふ……」
見下ろせば、あのオリヴィエ・ミラ・アームストロングが自分の前に屈んで、あの肉厚なぽってりした唇で黒々としたペニスに吸い付いている。
視線だけはキッと気の強いあの刺すような眼光のまま、こちらをジッと見上げながらその顔で唇を伸ばして下品な顔で。
その支配欲と達成感、視覚的興奮に気を抜けば思わずそれだけで射精してしまいそうだった。
最初はいつも通り、直接的なセクハラだけだった。
ボディタッチを通り越した大胆な手マンや乳房や尻への刺激。口付けから唾液を飲ませて淫らな言葉を浴びせかける。
意を決して“口でしてくれないだろうか”と、頃合いを見計らってペニスを露出させた時はこちらも正直緊張した。
オリヴィエはそれまでの憮然とした態度のまま、少しの沈黙を浮かべていてそれが胸の内で葛藤しているのが見て取れた。
本来気高い彼女を跪かせてフェラさせるなど言語道断。
プライドの高い彼女なら仮に恋仲の相手であろうと受け入れるか怪しい。
彼女が無意識に守っていた直接的で能動的な性奉仕という一線の存在もあり、難しいかと思われたが
『…………経験がありませんので、中将にご満足いただけるのは難しいかと』
今の彼女から出たその一線を守る言葉は非常に弱いものだった。
“構わないさ。私が教えてあげよう”と押し込めば、彼女はしぶしぶその一線を越えた。
正常な状態のオリヴィエであれば“貴様らに奉仕するくらいなら舌を噛み切った方がマシだ”ぐらいの事は言うだろうし、実際そうなれば本当にやっていただろう。
「んぐぷっ、んぶっ、ぐぽっじゅっぽっじゅるるっぢゅぶるっ♡♡」
事実、オリヴィエのフェラは下手だった。
一度もやった事が無いので当然である。
しかし中将による指示と指南により、テクニックが無くとも一定以上の刺激が確保できるバキュームフェラがオリヴィエが最初に覚えたフェラだった。
「っ……! 良いぞアームストロング少将……!!」
「っ……ぉご……!!? ~~っじゅるるっ……!♡♡」
テクニックこそ及ばないがその激しいフェラと視覚的興奮で中将の精液が上ってくる。
射精が近くなったスキンヘッドの彼は、オリヴィエの頭部を掴むと好き勝手オナホールのように前後に揺さぶり始めた。
急に喉を突かれて流石のオリヴィエの表情にも苦悶の色が浮かぶ。
眉根を寄せて、苦しそうな表情に。
気高き女将軍が自分のチンポで苦しそうにしていると言う事実で余計に興奮に駆られ、中将の手に力がこもる。
「っ……射精るっ……!!」
「ぉごぼっっ……ぶ、ぐっ……!?♡」
オリヴィエの端正な顔、高い鼻が中将の陰毛の中に埋まる。
ドクッ……ドクッ……!♡♡ と口内に吐き出されたザーメンがみるみる彼女の口を満たしていき、頬を膨らませた。
射精は中々終わらない。
「……っ……ブ……~~ッ゛…………ン……!」
男性経験もなくフェラも初めて。
当然精液を口にするのも生まれて初めての経験であったが、オリヴィエにその味に対する嫌悪感は不思議な程に沸いてこなかった。
(……ッ……青臭く……苦い……っ、…………しかし……想像していた程イヤな味では…………)
少しずつ勢いの弱まる射精。
ビクビクと口の中で震えて精子を吐き出すチンポとザーメンの味を感じながら、オリヴィエは目を閉じ顔をしかめたままそれが終わるのを待っていた。
しかし待機状態になり思考と意識の余裕が生まれたことで、否が応でも勝手に口内のザーメンの情報が流れ込んでくる。
金歯医者の仕込みでオリヴィエの味覚には細工が加えられていて、それはオリヴィエがまさに違和感を覚えないーーーー決して美味しくはないが、嫌悪感を抱くほど”不味くも感じない“絶妙なライン。
「フー……フー…………っ……じゅるる、ぢゅぞぞぞ…………っ」
気を抜くとすぐに唇と中将のペニスの隙間から精液が零れそうになる。
少しでもこの無駄に高そうなカーペットに一滴でも垂らせばまたどんなネチネチとしたセクハラをされるか分からない。
それを避けるためにも、オリヴィエはただジッと口内射精が終わるまで軽くチンポを啜り続けるのだった。
「……ふぅ~…………」
心底気持ち良さそうに唸りながら、中将は尿道に残る分まで射精し終えるとオリヴィエの頭を掴んだまま腰を引く。
「っ、じゅぞぞぞ、ぢゅずずずぅぅ~……っ」
(ッ……こちらが零さぬようにしてるのも知らずに……!!)
口内から引き抜かれていく肉棒。
肉厚な唇が引かれて危うく精液を落としそうになり、慌ててペニスに吸い付く力を強めながらオリヴィエは内心で毒づいた。
ちゅぽんっ♡♡ と音を立てオリヴィエの眼前に突き付けられる雄チンポ。
その肉竿には一滴の精液も付いておらず、それは全ての精液がこの女将軍の口の中に残された事を意味していた。
「ム゛グ…………んっ……」
こちらに股を開いたエロ蹲踞で、自分の精液で頬を膨らませたオリヴィエの姿を網膜に焼き付けながら、中将はチンポをズボンの中に戻す。
本当はオリヴィエに犬の躾の如く口を開かせキープさせ、“よし”と言って全部飲ませてやりたかったが、敢えてそこまで強いることはしなかった。
(焦りは禁物だ。かの氷の女王にしゃぶらせただけでも僥倖。調子づいて強引に進めようとして必要以上に敵対心を高められては困る)
口内の精液をどうするかの判断を彼女に委ねれば、オリヴィエは無言でポケットから白いハンカチを取り出した。
「ん……ぇ…………」
やはり何の指示も無ければまだ飲み込むまでには至らないようだ。
彼女は口元に構えたハンカチに黄ばんだ濃厚精液をデロリと吐き出し、それを閉じるとまた自分のポケットに戻す。
しかし、中将はその際にとある一つの事実を見逃していた。
(…………)
粘度の高い精液はただ口を開いただけでは当然全ては零れない。
口内、頬の内側、歯の裏側、舌の表面。
本来唾液と混ぜてツバと一緒に吐き出されていたであろう、残り汁。
確かに不味くはあるが不思議とその不味さに嫌な印象を抱いていなかったオリヴィエが、密かにそれを吐き出さずにいた事に。
「……………………ゴクっ……」
少なくとも“こんなもの口にするなど二度とゴメンだ”、とはならなかった。
別に進んで飲もうと思う味では無かったが、この程度ならまぁ別に嫌じゃない。
それが金歯医者に味覚を弄られた影響によるものとは夢にも思わず、オリヴィエはなるべく唾液と混ぜず静かにそれを飲み下すのだった。
「まだ荒削りではあるが良かったよ、アームストロング少将。これからもまた頼むが、構わないね?」
「…………はい」
さりげなく今後も継続してフェラさせる約束を、オリヴィエは僅かな逡巡の後に了承。
金歯医者の言葉の通り、彼女はまた一段階、基準を緩めた。
そのタイミングでコンコンと扉が叩かれる。
どうやら一般兵の訪問らしい。
「それでは、失礼致します」
「ん」
衣服を正したオリヴィエは扉の前で敬礼し、退出する。
「おっ……と、アームストロング少しょ……、…………!」
扉の前で待っていた一般兵とオリヴィエがすれ違う。
彼女が先客として来ていたとは思っていなかった一般中央兵は思わずたじろぎ、彼女はそれを全く気にせずカツカツとヒールを鳴らして尻を見せながら歩いていった。
その際、中央兵は見逃さなかった。
(い、今………………)
キリッとした普段の凛々しい表情。
真一文字に結ばれた肉厚な唇。
その麗しい唇に、一本のちぢれた陰毛をくっつけていた事に。
遅れてフワリと鼻腔に届く精液の匂い。
去り行くオリヴィエの後ろ姿。その内腿を決して少なくない量の愛液が濡らしている。
中央兵の間でも、自分ら一兵卒や部下達とオリヴィエよりも階級の高い上層部とではある程度大胆に行けるか否かの差があるのを把握していた。
そして今見た状況証拠から、自分が来るまでこの部屋の中で中将のチンポを口に咥えていたと気付くまで、時間はかからなかった。
「…………へへ………………」
見るだけで男を誘う雌として百点満点の後ろ姿を見送りながら、中央兵はニヤリと笑う。
どうやら、自分ら一般兵も次のステージに進めるようになるのも、そう遠くは無いらしい。
ーーーー……