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基本的に、人類最後のマスターである彼のスタンスは、“相手に合わせる”、である。
これは彼の元々の気性でもあり、個性豊かな様々な英霊たちと最も近い距離で接するポジションについたことで、より強くなった傾向でもある。
例え、便宜上“使役者”と“使い魔”として区分されるマスターとサーヴァントであっても、勿論サーヴァント側にも意思があり好みがあり性格があって人格も尊厳も個性もある。
セミラミスや、武則天ことふーやーちゃんのような生前に支配者として君臨したサーヴァントであれば当然、“仕える者”としての振る舞いを要求してくる。
逆に生前に“主”を持ち、従者として仕えた過去のあるものはマスターを“主”として振る舞うし、信頼を寄せて支配された方が安定する牛若丸のような例もある。
早い話が円滑なコミュニケーションのためにマスターには“主、部下、家臣、家来、友人、仲間、司令官、夫、おかあさん、息子、安珍、恋人、トナカイさん、伴侶、弟子、飼い主”などなど様々なスタンスでいる必要があり、その結果英霊であっても一個人として尊重する気質のあるマスターは、より相手に合わせる、求められたら可能な限り求められただけ応じる、という性質が定着するに至った。
その反面、自己を出すのに躊躇して抱え込みがちなサーヴァントにはその対処が遅れやすい。
己の悩みを打ち明けられず抱え込み、爆発寸前になったバーゲストのようなサーヴァントが良い例と言えよう。
無論、マスター側も可能な限りサーヴァントたちの心理状況には気を配っており、不満や不安を抱え込んでいるのを察知したらそれの解決に向けて動くし、言い出しにくい事であれば自発的に相談しやすいよう環境を整えるのに尽力するが、どうしたって本人ではないのだから察知も完璧ではない。
つまり、求められたら必ず応じるが、逆に言えば相手を“個”として尊重するがゆえに“求めない限り必ずそれ以上踏み込んでこない”のである。
「んぅ~~むむむ………………」
そんな、“全幅の信頼と愛を伝え、実際に形としてこちらが求めている事を伝えない限り”、必ず一定のラインを越えてこないマスターに頭を悩ませているサーヴァントがここに一人。
身長150cm、体重42kg。
美しくも愛らしく、健康的なエロスに溢れる身体を赤と白のボーダービキニに押し込んだ小柄な少女。
かのローマ帝国第五代皇帝、水着霊基のネロ・クラウディウスは食堂に隣接した区画の休憩所にて、とある悩みごとに思索を巡らせていた。
左右の人差し指でこめかみをクリクリと撫でながら考え続けるもやはり答えは出ない。
「そないに難しゅう考えんでもええんと違うん? ネロはんなら思ったまんま、直球で伝えれば旦那はんも断らへんよ」
「それは分かっているのだがな酒呑よ……! うむむむむ……見ぬ内にちゃっかりゴールインしおって! なんだその“首輪”は! 余も欲しい!!」
対面にて座る酒呑童子が葡萄を摘まみながら、悩み続けるネロに助言を送る。
成り行きと気まぐれからアイドルユニットを組んで活動した縁から、ここにはいないがエウリュアレも含めて彼女らの間にはそれなりの交遊関係が生まれていた。
酒呑童子の首にはマスターから送られた安物のペット用の首輪。
つい先日、全てを受容する旨の告白を行い、マスターに魔羅コキ用オナホ鬼として絶対の雄と雌の上下関係を刻んだ証に貰ったらしい。
「ふふ♡ 昨日もぎょうさん使(つこ)てもろたわ……♡♡ 角掴まれて引っ張られて……うちがそれだけでアクメしてビチャビチャになっとるんに、旦那“様”は鬼畜やから自分が気持ち良くなるためだけに、金棒みたいな魔羅でうちのおめこを種壺代わりになぁ……♡♡」
「ぬぅぅぅ……っ!♡♡ やめよやめよ自慢しおって! そこまで至ってない余への当て付けであろう!」
からからと笑う酒呑童子を睨み付け、ネロは悔しそうに両拳を机に叩き付ける。
ネロは困っていた。
ここしばらく、何名かの他のサーヴァントがいわゆるマスター側から越えてこない“線”を越えて、より濃密で深い関係になった、マスターとサーヴァントとしてではなく男と女として結ばれたとの話を本人からだったり人伝にだったりで聞いていた。
やり方は人によって様々。
全幅の信頼を告げて愛を囁き了承を示し、“マスター側”から越えて来て貰ったパターンもあれば。
まるで獲物から口に入りにいくかの如く、“サーヴァント側”から線を越えて懐にタックルして全体重を預けて捧げたパターンもある。
目の前の誘い受け、誘いマゾの酒呑童子の場合は態度と行動で誘い、マスター側から“貰って”もらったパターンである。
まず最初に彼女が思ったのは、“先を越されたっ……!”であった。
次に、遅れてはいられない、と考えた彼女は後に続こうとしてーーーーそこで足が止まったのである。
「うぅー……! どうやって余を与えれば……!!」
そう、ローマ皇帝として奉仕され、捧げられ、崇拝され、愛され、“与えられる側”であった偉大なる皇帝ネロちゃまには、いかんせん画期的な自分の“捧げ方、与え方、求めさせ方”がいまいち浮かばなかったのである。
ローマ皇帝の輝かしき威光の与え方なら分かるのだが。
マスターとの付き合いは長い。
人理修復の旅が始まった初期からの付き合いで、数え切れないほどに身体を重ねて、とっくに一人の女として身を捧げても良いと思えるくらいには恋慕の情を抱いている。
問題は、その抱えている“愛”を相手に渡すコマンドが分からないのである。
シンプルに伝えて床に誘っても良いのだが、どうせなら特別なものにしたい。一大イベントとして身を投じたい。
どうせなら情熱的で激情的に、ドラマティックでエモーショナルに自分の全てを与えたい捧げたい。
そのうえで一匹のメスとして愛されたいのだ。
それを成せる具体的な手段が、どうにも思い浮かばない。
「そやねぇ……こっちから“与える”んが駄目なら、ネロはんが旦那はんに“求めさせる”のはあかんの?」
「無論それも試したのだが……、普段と調子が変わらぬゆえ……本気でその身が欲しい、ツガいたいと伝えていることに気付いてもらえなかったのだ……余は悲しい…………」
あらま、と酒呑童子はクスクス笑う。
普段から情熱的に振る舞い己を偽ることとは無縁であるがゆえに、マスターの目には違いが分からなかったのである。
そうしてあぁでもないこうでもないと熟考を重ね、酒呑童子がその姿を肴に美味しく酒を飲み続ける事一時間。
カルデア酒造庫から持ち込んだ酒樽四つをちょうど空にした酒呑童子が、何の気なしに人差し指を一本立ててとある提案を口にした事で、事態はようやく動いた。
「ほら、かるであは何やよう分からん奇天烈な発明をしとる人もおるんやし、そん人らに相談するのはどやろ? それこそ、“だ・う゛ぃんち”はんとかおるやないの。うちん時は自前の酒でちょいと酩酊してもろたけど」
「ーーーーそれだっ!!!」
ーーーー……
「なるほどー。いいよ♪ 実は既に用意してあるんだ、ダ・ヴィンチちゃん印の精力剤Mk-Ⅴ(マークファイブ)!」
「おぉ! 話が早いな流石ダ・ヴィンチ!! ……少々スムーズ過ぎる気もするが」
トントン拍子に事は進んだ。
困った時の安心と信頼のキャスター陣営。
ダ・ヴィンチちゃん工房に足を運び、事の仔細を伝えれば彼女は分かっていたかのように、液体の詰まった小瓶を取り出した。
「相談内容の詳細は違えど、同じような要望自体は前からあってね。君もお困りの通り、マスターくんは何をするにしても自発的には一定以上のラインを越えてこない」
コトリ、とネロの目の前に精力剤の小瓶を置いて、用意された豪華な玉座に座るネロはそれを手に取りながら、ウンウン、と頷く。
ダ・ヴィンチちゃんはネロがその話に耳を傾けている事を確認すると、マスターくんの特性に関して苦笑しながら話を続けた。
「それは彼の美徳でもある、思いやりや良識ーーーー本来使い魔に過ぎないサーヴァントであっても一個人として存在を尊重するがゆえの、最終的な判断は何にも強制されない純然たる本人の意思に委ねる、という特性……性格に起因する」
「わかる。わかるぞ。だからこそ惹かれる、欲しいと思ってしまうのだな」
毒も転じれば薬となるように、今この時ばかりは彼の“良識”が“枷”となっている。
まさに今その枷に苦心しているネロは彼女の語りに実感を込めて頷いた。
「そんな訳で彼の方から“踏み込んできて欲しい”、“切っ掛けが欲しい”って要望……そして、“もっと激しく攻められたい”という他のマゾ奴隷の要望にお応えして、精力剤効果に併せて彼の良識ーーーーいわば精神的ブレーキを一時的に薄め、肉食系にさせる効果を付け加えたのがコレって訳さ」
「おぉ! 何とも今の余にお誂え向きのアイテム……! これは後々余の方から褒美をつかわさねばなるまい。…………しかしなるほど、確かに普段よりも激しめのプレイにも使えるな……」
「そっち方面でも結構人気だよ~? スカサハや酒呑童子はルーンや酒気で似たような事をやってるし、刑部姫とかこの前使ってたね。より一段上の倒錯的で背徳的で野性的な被虐ックスが楽しめると評判さ。マスターくんも了承済みだしね」
「ふむふむ…………と、なると後はシチュエーションか……うぅ~ん……余の黄金劇場の上で熱烈な愛の言葉を囁くでも良いが……マスターにはよく見せているし目新しさの面にやや欠けるのが引っ掛かる…………」
アイテムは手に入れた。しかし肝心のシチュエーションにもこだわりを持つ彼女は、胸の下で腕を組んで再度思考の海に頭を悩ませる。
そんな彼女の姿にダ・ヴィンチは一瞬キョトンとした後、苦笑しながらネロを指差した。
「灯台もと暗し、と言うやつかな。皇帝ネロと言えば“アレ”があるじゃないか。君自身の名を冠したアレが」
「…………?」
ーーーー……
リソースに多大なる余裕を持つ貞操観念の緩い世界線のカルデアにて。
彼女らしく大仰にシミュレーターを貸し切り、そこには巨大で絢爛豪華な浴場が作られていた。
「んマスター!! どうだ! この余自慢のテルマエ! ネロ浴場の素晴らしさは!」
「うぉぉ……すっご……。こんな立派なお風呂、俺生まれて初めて」
一糸纏わぬ産まれたままの姿で、150cmの小柄な身体に見合わぬ立派な乳房をプルンと揺らし、ネロ・クラウディウスは両手を広げてマスターに自慢する。
古代ローマにて、民衆の社会生活の中心にもなっていた立派なテルマエ・ロマエ。
マスターの視界いっぱいに広がる広大な浴場には様々な風呂があり、それら全ての傍らに精巧な彫刻が施された像が立ち並ぶ。
彼女の趣向を反映させたのか、いずれもどの彫刻像も裸体のネロを模した美しき像ばかり。
マスターの現代観で見れば、それこそネロのような一国の皇帝様でもなければ拝む事すら叶わないような、現実感を損なわせるような光景だった。
「ふっふっふ、そうであろうそうであろう……! 今この瞬間、ローマ皇帝である余と、余そのものでもある大浴場全てが、我が伴侶たるそなたの物だ」
マスターの前で腰に手を当て胸を張り、ドヤ! と“撫でてオーラ”と純然たる好意全開でネロはアホ毛をピコピコ揺らした。
まるで“美の化身とも呼べる余のこの玉体をそなたに晒す事に何を秘すべき事がある?”とでも言わんばかりに、ネロは巨乳もパイパンマンコも隠そうとせず、ただ彼からの寵愛を待っている。
「嬉しいよネロ。ありがとう」
「ふふ……余はデキるオナホだからな! 日頃特異点の解決や異聞帯問題で頭を悩ますそなたに癒しを与えるのも、余の役目というわけだ♪」
求められるがままに頭を撫でれば、向日葵のような明るい笑顔を更に弾けさせ、ネロはマスターに抱き着いて彼の手を引いた。
まるで人懐こい大型犬である。
彼女に引かれるまま、彼は湯煙に満ちた大浴場に心踊らせながら愛くるしい皇帝を隣に癒しの一時に身を投じるのだった。
“そなたのために極上の憩いと至上の贈り物を用意した。どうか受け取って欲しい”、という言葉通り、絶世の美少女ーーーーそれも皇帝を傍らに侍らせて二人きりで味わう大浴場は事実、天にも昇る安らぎを与えてくれた。
“極上の憩い”の意味合いにはネロの身体がもたらす快楽が。
“至上の贈り物”とはネロ自身の事を指しているのだが、マスターは勿論まだその真の意味合いを知らない。
「はぁあぁぁ…………前世の俺がよっぽど不幸だったのか、もしくは二つ三つ分ぐらい来世の俺の運を前借りしてるかのどっちかだなぁ…………」
「何を言う♪ コレくらいの役得はあってしかるべきだ。そなたは人の身に余る大業の真っ最中なのだからなっ」
湯船の中に心身両方の疲労が溶け出していくような感覚。
ため息をついて脱力すればそのまま浮かんでどこかに飛んで行ってしまいそうな錯覚すら覚えた。
湯船の縁(へり)に両手を広げ、その傍らに一糸纏わぬネロがピトリと身を寄せて自分の腕を枕にしている。
一昔前の“パワーストーンが云々”的な明らかに詐欺臭い広告に載っていた、両脇に美女を抱え札束風呂に浸かる胡散臭い成功者の図に自分がなるとは思ってもみなかった。
「そらマスター。あーん♪」
そう言ってネロは湯船の近くにズラリと揃えた、彼女自身の肌をも思わせる瑞々しい果実の山からマスカットを手に取ってマスターの口元に房の先端を垂らす。
彼女の表情を見ればその献身が心からのものであり、尽くす事そのものを喜びとして捉えているのが十全に伝わってくる。
皇族でもなければ拝む事すら不相応な風呂に浸かり、美の化身とも呼べる麗しい皇帝からの奉仕。
贅の限りと言っても過言ではない状況だが、流石に恵まれ過ぎていて身に余る幸福に尻込みしてしまう。
違う世界線基準で見れば数多の女英霊、果てには神性存在すら肉便器にして悦ばせ、愛を囁かれ何人も身請けしておいて今さら、とも思うかもしれない。
しかしデフォルトで貞操観念の緩いこの世界線に於いては、セックスなどの性的接触よりもこう言った皇帝や神霊などの上位存在を基準にした寵愛を授けられる方が“重い”のだ。
それがどこまで行っても性根が一般人であるマスターであれば尚更である。
「ぁ、あーん…………。……うん、美味しいし……う、嬉しい、けど……逆じゃない……? 本来こういう場では皇帝であるネロに俺が尽くすもんじゃ…………ほら、バナナの葉みたいな奴で扇ぐ感じの」
「フフン、何を言うか♪ その余がこうしても良いと思える相手がそなたなのだ」
ーーーー巡りめぐってネロの一定以上の求愛がマスターに中々認識されない理由が、コレであった。
情熱的で想う相手には一直線。
「……まぁ…………最初はこことは異なる世界、月の聖杯戦争とやらで無二の“奏者”を得たとしこたまノロけてきた“余”自らへの対抗心もあったのだが…………今は純粋にそなたが欲しい。言ったであろうマスター。余はもう止まらぬぞぉ♡」
出し惜しみをせず己の愛を相手に捧げる事に全力投球であるが故に、マスター視点では“通常運転の求愛”と“心底本気で行う求愛”で差異が認識できない程に小さいのである。
「余もいただくとするか。……ぁむ…………うーん、美味! これもまたローマの恵みであるな!」
ともあれ、何をするにも元気いっぱいで溌剌としていて感情を隠さずコロコロと明るく表情を変えるネロを見ていて癒されるのも事実。
彼は隣で上機嫌に憩いの時を楽しむ皇帝を目で楽しみながら、解放感のある光景と湯船、女性らしい柔らかさのもたらす癒しを楽しむのだった。
「さて、飲み物も用意してある。少し待て」
そう言ってネロはザプンと湯面を揺らして立ち上がり、マスターの腕にウエストを乗せるようにして背後の山と盛られた果物や果実酒などに身体を伸ばす。
「あ、手伝うよ流石に」
「っか、構わぬっ。こちらを見るでないぞマスター! そなたはただ甘んじて五体全てでローマを感じているのだ。よいな?」
どちらかと言えばほぼ反射的に手伝いを申し出たマスターだったが、ビクリと身を震わせ身体をよじって制止するネロの声に、彼はとりあえず言われるがままに前だけを向いておく事にした。
自分の隣、至近距離。
ちょうど肩の上にネロのお腹が乗るような姿勢になったことで、肘を曲げるだけで手が届く彼女のムチッとプリッとした尻を優しく撫でながら、彼は言われるがままに待つことに。
(……ふっふっふ……遂にこの時が来た……! コレを飲ませればマスターは性格はそのままにガツガツ来る肉食系に……!!)
ネロがマスターの助力を、振り向く事を強く止めたのには理由がある。
彼女は事前に果実の山の中に、ダ・ヴィンチちゃん印の精力剤Mk-Ⅴの小瓶を隠しておいたのだ。
あとはこのごく自然な流れで彼の視界の外にて精力剤を飲み物に混入させ、服用させるだけ。
(嗚呼……楽しみだな~っ♪ どんな風になるのだろうなぁ~っ♪ どんな情熱的な求められ方をしてしまうのだ余はぁ~っ……!!)
今からドキドキが止まらない。
高揚のあまり笑いを漏らしてしまいそうになりながら、ネロはマスターに飲ませるためのフルーツジュースに小瓶を傾け全て投入した。
ピンク色の妖しい液体はジュースの淡い色合いに混ざり合い、一体となって消えていく。
これを飲んだ時、自分はどのような情熱的な求愛を受けてしまうのだろうか。
どんな内容であれ、薔薇の皇帝の名に恥じない、立派で劇的で熱烈に受け止めて見せようと、彼女は脳内で何度も何度もシミュレートする。
マスターは相手からの自発的な同意が無ければラインを越えてこず、そして自分は君臨する皇帝であるがゆえに“捧げる”という知識に疎い、機微が分からない。
(ーーーーならばマスターに一服盛って、彼から求めてくるよう促せばよい!! そして余はそれを快く了承する!! …………さすが余……己の迸るインテリジェンスに震えてしまうな♪)
「……よぉしっ。済まぬなマスター、不馴れゆえ少し手間取った。…………こう言う時……マスターの故郷である日本では確か…………“ささ、まずは一献♡”……だったか」
「いやそれ下の人が目上の人をもてなす時に言う奴だからどちらかと言えば俺が言う側…………まぁいっか」
準備を終えたネロは身体を戻し、マスターに空の豪勢な杯を手渡して、精力剤を混入させたジュースを注ぐ。
ウキウキの彼女に苦笑しながらも飲み物を受け取ったマスターは、ネロが違う容器から自分の分の果実酒を注ぐまで待ってから杯を掲げた。
「じゃあ、はい。乾杯」
「うむ! かんぱーい!!」
ーーーー……
「ーーーーあっ。しまっ……た」
その頃、自身の工房で一人作業に耽っていたダ・ヴィンチちゃんが、とある報告事項を思い出してピタリと手を止めていた。
「ネロが想定してたような……情熱的に激しく熱く愛し合う類いのセックスなら…………マスターくん側から一線を越えさせて求愛させたいだけなら…………小瓶の四分の一ぐらいの量で良い”、って伝えるの忘れてた……」
“あちゃあ……”と額に手を当てるダ・ヴィンチちゃん。
しかし少し考えた後、降って湧いた懸念をダ・ヴィンチちゃんはすぐに打ち切った。
「……まいっか。マスターくんが適量を知ってるし。まさか趣旨も何も知らせずコッソリ飲み物に混ぜて全部飲ませる、何てことはしないだろうしね」
手元の作業を再開させながら彼女は棚の薬品類に感慨深そうな視線を向ける。
そこにあるのはいずれも色んなサーヴァントの要望だったり自分のインスピレーションに従って作成した媚薬や精力剤、排卵剤ばかり。
「一瓶まるまる全部使った時は凄かったもんなぁ……。普段だれもが当たり前に持ってる、理性や性格でセーブしてる部分……純度100%の支配欲や独占欲、動物的な雄の本能が全部吹き出すどころか、メイン効能である精力&性欲ブーストに引っ張られて増幅しちゃうんだから」
どの薬品も最低五度以上は作成者として身体を張って臨床実験を行っている。
媚薬や排卵剤は様々な濃度で自分で服用し、精力剤は事前に確認と了承をとってマスターや職員たちに飲ませ、責任もって自分か小さい自分でハメ潰させている。
内容も効能も把握しているため特に心配もしていなかった。
「Mk-Ⅴも理性を失ってバーサークする訳じゃなく、あくまでおチンポの強化と精液生成能力の向上に併せて倫理観のブレーキを緩くする効果でしかないし、酷い事にはならないだろう、うん。……………まぁ…………ヒドい事にはなるだろうけど」
ーーーー……
「ーーーーイ゛゛っっっぐ!!!♡♡♡♡」
びゅぼりゅりゅぶぶっ!♡♡ と指で摘まめる程の特濃大量ザーメンを無遠慮に胎(はら)に叩き込まれ、ローマ帝国第五代皇帝ネロ・クラウディウスは、服従屈服アクメに全身を痺れさせながら野太い声をあげた。
「お゛っ!♡♡♡ イグ!♡♡ マ゛スっ♡♡♡ 待っ゛゛♡♡♡ ん゛ほぉ゛っっ!♡♡♡ 余゛゛のっ♡♡♡ はな♡♡♡ しッをッ……!!♡♡♡ ぬほお゛っ゛♡♡♡ ッッ!♡♡゛♡♡」
ネロ自身の名を冠したネロ浴場。
その中央に堂々と座するメインの温泉。
ネロ自身の扇情的な肢体を模した全裸の彫像の下で、皇帝陛下のネロは湯船の水面を激しく揺らしながらマスターに犯されていた。
「ぅ゛ッ♡♡♡ お゛っ♡ お゛ん♡♡♡ っぉ゛!♡♡♡ お゛ぅ゛っ♡♡♡ ちっ違♡♡ マンコイグッッ!!♡♡♡」
一瓶分の効果をバッチリ得たマスターはネロを強引に抱き伏せ、己の快感を優先するオナホピストンで背後からハメ潰していた。
もともと裸体のネロとの触れ合いで性欲を掻き立てられていたマスターは、この湯浴みの後にセックスしようと考えていた。
しかし精力剤効果に付随する倫理観を薄める効果によって、自分の性欲を優先してネロのマンコに強引にメス殺しチンポをねじ込んだのである。
「イ゛ッ……ぐ、イグイグイグイグ……~゛ッ……!♡♡♡ ましゅた……♡♡♡ そっそこ……余の赤ちゃん作るとこ……!♡♡♡ お゛゛へぇっ!!♡♡♡」
彼の右手はネロの豊満な右乳房を揉み潰して抱き寄せて、左手でネロの下腹部の上からポルチオを押し潰して絶大な快感を与える。
グズグズに快楽で蕩けたネロの膣内と子宮は、容易くマスターのガチガチのチンポによる殴打でガチ恋アクメをキメてしまい、犬のように舌を垂らしたネロは無様に喘ぐだけ。
プジョッ……!!♡♡♡ と尿道から迸るイキ潮が湯船の水面で弾けて波紋を作る。
あまりにも的確な、女をメスに終わらせる官能の暴力。
チンポだけでもデフォルトでマジカルチンポなのに、精力剤効果でより洗練されて、それでいてテクニックは衰えるどころか最短距離をなぞるようで手加減がない。
ダ・ヴィンチちゃんが口にしていたように、ダ・ヴィンチちゃん印の精力剤Mk-Ⅴは相手を発情したケダモノに変貌させる効果にあらず。
絶倫化と発情に加え、摂取量に応じて肉食系に変える効果なのだ。
そのため、
「あーネロの身体最高。ほんと良くできたオナホだよ」
「ふっぎゅッ!!?♡♡♡ お゛ぉ゛~イッぐ……!!♡♡♡ ち……乳首イグ……っ、アクメやっばぃ……れっ……霊基ごとイ゛っ……ぐ!!♡♡゛♡゛♡」
本人の女性特効テクニックや精度は据え置きのまま、普段はスカサハや虞美人のような真性ドマゾ便女相手にしかやらないノーブレーキの責めを繰り出してくるのである。
ぼちゅんっっ♡♡♡ とデカマラを深々と突き挿入れネロのお腹を膨らませ、同時にビン勃ち乳首を押し潰しながらクニクニと絶妙な力加減で引っ張っていた。
「ひ……ひがぅのだ……ぁ゛ひっ♡♡♡ ますた……♡♡ 余は、ぁ……そな、たと……いちゃいちゃ……ッ゛♡♡♡」
「ごめん無理。ネロが可愛くて何か我慢できないや」
「ーーーーなっ……♡♡♡ ってちょ、待っ……ぉ゛っお゛ぉ!♡♡ グリグリだめっ♡♡ イグッイグ……お゛っお゛っお゛ぉ……♡♡ ~~~~~ッ゛!♡♡♡」
乳首を挟む指も、お腹側から子宮を押す手も、そして膣中から子宮を突き潰すチンポも、何もかも力を緩めず逆に強く押し付ける。
とめどないアクメ汁と精液でグチョグチョになった結合部からは“ぐぢゅうっ♡♡”と音を立てて泡立った愛液が滴り落ち、膣壁全体にザーメンを刷り込むようにグリグリと圧してくる。
三ヶ所から与えられる破滅的な快楽にネロは舌を突き出して全身をこわばらせた。
「ん゛お゛お゛……、お゛……お゛ぉ゛~゛~゛…………っ!!!♡♡ ッ゛……~゛~゛!♡♡♡ ~゛♡♡ ッッ!!♡゛♡」
絶頂から降りられない。
ぐりぃぃぃ……っ♡♡ とゆっくり押し付けて与える刺激がもたらすのは、快楽の波ではなく終わりも果ても見えない快楽の青天井だった。
波のように何度も最高到達点が訪れるのではなく、“頂点”と思った場所から際限無く右肩上がりに快感が膨れ上がっていく。
アクメがもたらす電撃的な快楽に弛緩した身体は満足に呼吸すら行えず、ネロは必死に首を振りながら後ろから押し付けられるマスターの腰をタップして降参の意を全身で示した。
ぺちぺちと必死にタップして行われる“降参”を示す合図は、彼女が過去にローマに君臨した正真正銘の皇帝であるということ考える程チンポをイラつかせた。
「お゛っ…………ほぉぉ…………っ♡♡♡」
両手とチンポで三ヶ所同時にグニィと押し付ける力を弛めれば、ようやくネロの体内で上昇し続ける快楽のバロメーターが緩やかに下降し始めてネロは呼吸を取り戻す。
ぐったりと脱力したまま全身を背後から抱き留めるマスターに預け、彼女は真上を向いたまま舌をデロリと垂らして浅ましく呼吸を繰り返していた。
「へっ、へっ…………へ……へひ…………っ……♡♡」
力の入らないネロを抱き留めたまま、マスターはチンポを引き抜き数歩下がって湯船の縁の上に腰を下ろす。
またチンポを引き抜く際、その刺激だけでまた“お゛っっ♡♡” と身悶えたネロを抱え、足を開かせる形で座らせた。
抵抗は皆無。
どころか想定外の事態であると言うのに、どこまでも甘く、そして情熱的に燃え上がり求め合うようなイチャラブを求めるネロの意に反して、ドMの彼女の霊基はその“好きにされている”という状況に勝手に発情し続ける。
小柄なネロとの体格差を利用して、マスターは彼女の首裏から頭を掴むと無遠慮に横を向かせて強引にその唇を奪った。
「ん゛っむ♡♡ ぁむ、じゅりゅ……!♡♡♡ ン゛ふぅ……っ……フーッ……♡♡♡」
(な゛……なんと雄々しい……♡♡ 力強い……♡♡♡ 強引っ♡♡♡ い、いかん、キスだけで…………~っ♡♡♡)
「ーーーーン゛ぅっ!!♡♡♡」
ビグンッ♡♡♡ とすっぽり背後から抱かれ胸の内に押さえ込まれて、完全に彼の手中に納められたネロはそれだけで身を震わせてまたイッた。
ネロの上体、及び頭部に添えられた手とは逆の手でガラ空きの皇帝マンコの表面に指を這わせる。
既に一度の膣内射精、そしてそのままハメられたというのに既に極度の発情と興奮から、ネロの蜜壺からは熱々の淫蜜が精液と混じってトロトロになっていた。
「んふぅーっ……ぢゅぷっ、チュ……!♡♡ ん゛っ……んっ♡♡♡」
彼の舌が普段にはないアグレッシブさで口内を蹂躙してくる。
至近距離で交差する彼の視線は暴走状態にはない確かな意思と、自分を明確に“雌”として見定め、自分のモノにしようとする捕食者の輝きを有していた。
その眼差しに見据えられるとどうしても女として応えたくなってしまう。
請われるがまま明け渡してしまいたくなる。
(ん、ぅ♡♡♡ ま……まぁ……当初とはやや予定がズレたが……こ、コレはコレで…………♡♡)
「ッッん゛っ♡♡♡」
そんな今までマスター側からセーブされていた故に向けられたことのない、求められるという視線と愛に陶酔し始めたタイミングで、次なる刺激の波が彼女の身に振り掛かる。
大股開きで先程から表面を撫でられていた彼女のマンコに、彼のゴツゴツとした人差し指と中指が挿入れられクチュクチュと官能を送り始めていたのだ。
「んっ、ン゛ぅ♡♡ んふーっ、ふーっ♡♡♡ ぁむ、んぢゅっ♡♡」
(いっ今ちょっ……と……そこ、は♡♡♡)
手首から先を巧みに使い、こんこんと湧き出るネロの蜜を指に纏わせながらマスターは開発済みの皇帝マンコを指で弄る。
その最中も変わらず口で行う交尾のような熱烈なディープキスの激しさは変わらず、上の口と下の口を同時に責められたネロは、
「ーーーーン゛゛っッッ……!!♡♡♡」
プシュィッ……!♡♡♡ と敢えなく絶頂して潮を吹いた。
思わず震える身体。
まるで獲物を逃さんとより強く押さえ込む獣のように、マスターの腕から加えられる力が強くなり、尚も彼は上下の責めを続行。
(あっ、これっ……マズ♡♡♡)
「ッッン゛!♡♡♡ っ……んふーっ……ぉ゛っ♡♡ ン゛♡♡♡ ん゛ぃ!♡♡♡」
ここに来てネロはようやくマスターに全身を捉えられ抵抗も叶わない姿勢で捕縛された事に気付いた。
グチョ濡れの発情マンコを責める手マンの動きは止まらず、口と口を合わせたまま彼女は何度も何度も襲いくるアクメに痙攣を続ける。
プシャっ♡♡ っっジョっ♡♡ ~~プシゥッ♡♡♡ と指と舌だけで幾度となく潮を吹き、彼女の視界で白い火花が明滅する。
倫理観や良識の境界線を取っ払われた彼は、躊躇も逡巡もなくただこの極上の雌を自分の物にしようと快楽漬けにしようとしている。
これは、ネロがアレほどまで渇望した、マスターからの求愛なのである。
(ぁ゛っあ゛っあ゛っぁ゛っまたイグッ!!♡♡♡)
ップシィ!♡♡♡
「~~゛っぷぁ……!♡♡♡ っま、マスタ……ちょっと待ーーーーンッ♡♡♡ ン゛ぅ♡♡ ぁむ、れりゅ♡♡♡」
プシュッ!♡♡♡
(イッグ……イグまたイグッ♡♡♡)
っっしゅいぃっ!♡♡♡
(イ……イギ死ぬっ……!♡♡♡)
絶え間なく休みなく浴びせられるアクメの刺激に何度も全身をビクつかせ、止めどなく溢れる潮が下腹部を濡らす。
求愛に応えようと、アクメ地獄から逃れようと、無駄と分かっていても制止の言葉を口にするためにキスを中断しても、ネロを激しく求めるマスターはすぐに唇を塞いでくる。
ハートマークの浮かんだ瞳をグリンと裏返らせて、されるがままに幸福な凌辱をその身に受け続けた。
そうして何度それを繰り返したか分からないところで、マスターは根本まで挿入れた指を曲げて、ネロの一番の弱点であるお腹側の膣天井の弱点を圧迫しながら指を引き抜いた。
「~゛~゛~゛~゛~゛ッッ!!♡♡♡♡」
その刺激に強烈な絶頂をキメ、バカになった彼女の尿道から水分が枯れ果てるのでは無いかと思える勢いで潮を吹く。
マンコに添えられていた彼の手が無くなった事で、勢いよく放たれた透明のアクメ汁は放物線を描いて正面の湯船の中へ落ちていく。
「……ぷ、ぁ……ぁ゛ぇ…………っ♡♡ お゛……ぉ゛ぉ゛、……ほ、ぇ゛…………♡♡♡」
泡の混じったネバネバの唾液の橋を互いの唇にかけて、ようやく解放されたネロの口から漏れるのは放心と法悦に満ちた濡れた吐息であった。
マスターに抱かれ、開脚したままその中心から潮を吹き散らかすその姿はまるで、このテルマエに設置された湯を流す自分自身を模した彫刻像の内の一つになったかのようで。
潮に混じって完全に栓を失ってイキションまで漏らし始め、ネロの呼吸音と一緒にテルマエの中にジョボボボ……♡♡♡ と淫ら極まりない音を響かせていく。
その音響が耳に入れば入るほど、皇帝たる自分が幼子のように風呂場で小便を漏らしている現実を教えてきて、その醜態がまた彼女の中で倒錯的なマゾ快楽に変換されていた。
「…………ちょっと休憩しよっか」
目の前でイキ潮イキションを漏らし続けて放心するローマ皇帝を見て、マスターは優しくネロの頬や頭を撫でながらインターバルを申し出る。
一時的に取り外されたのはあくまで倫理観や自制心などの精神的ブレーキを司る部分であり、彼自身の善良な精神性自体に変化は無い。
車からブレーキ機能を一時的に無効にしたところで、アクセルを踏めば前進するという走行機能に変化が起きないのと同じような理屈である。
「はぁ……はぁ゛……ぁっ……ふ、ぅぅ……えへ……えへ、へ……♡♡♡」
もっとも、それまでの激しい強烈な責めの後に急に優しさを向けられるという、ナチュラルに発生する飴と鞭に余計ネロは心奪われているので結局なんの緩和にもなってはいないのだが。
顔を撫でられ頭を撫でられ首を撫でられ、股から液体を垂れ流しながら足を閉じようともせず、愛でられる行為に恍惚として喉をキュンキュン鳴らしながら彼の手のひらに自分の顔を擦り付けるその姿は、完全に発情したメス犬そのものだった。
数分後。
「ふぅ……ふぅぅ…………っ♡♡♡」
水分も補給して、千々(ちぢ)に乱れていた精神も快楽の波長も落ち着いたネロ。
そんな彼女は、山盛りの果実たちを置くオープンスペースーーーー自らを模したヴィナス神像の足元で、うつ伏せで尻だけを突き上げた姿勢となり、両手でしとどに濡れそぼったマンコを広げてマスターへさらけ出していた。
“どうされたいか、何をして欲しいか、どうなってしまいたいか、ネロがおねだりした通りにしてあげる”
というマスターからの命令により彼女が自発的に取った行動、姿勢が、この奪われて貪られる事だけが出来る屈服雌奴隷のポーズだったのである。
休憩と水分補給という急に与えられた飴は、この自らではしたなく懇願を行えるだけの理性と恥じらいを感じられるだけの意識を取り戻させるためでもあったと分かり、何もしてないのにネロのマンコから透明で粘度の高い期待汁が滴り落ちていた。
「は……はぁっ……ふぅーっ……ふぅぅ゛っ……♡♡♡」
下半身に、拡げた肉ビラに、子を産む膣穴に、マスターの視線が突き刺さるのを感じる。
普段の笑顔と暖かな慈しむような善良な視線ではなく、性欲と雄の本能にギラついた強い視線。
高鳴る鼓動を感じながら、溢れてくる唾を飲み込むと震えるような声でネロは己の本心を吐露し始めた。
「よ……余は……っ♡♡ そなたのローマ皇帝型チンポケースである……っ♡♡ ど、どうか……今日こそ……っ、そなたのヴェスヴィオの山の如きおチンポでっ……~っ……♡♡♡ 雑魚オナホ皇帝をそなたの性奴隷にして欲し、イっ♡♡♡」
羞恥と興奮に詰まらせながら行う告白に、マスターはネロの桃尻をむんずと掴んで軽くパシンッとひっぱたく。
痛みも伴わない軽いスパンキングであったが、弾かれるような軽い刺激にまた一つドクンとネロの中の興奮のボルテージが上がったのを感じた。
「そなたにこのローマ皇帝の全てを献上するっ♡♡♡ ろ、ローマ帝国っ♡♡♡ ~っ第五皇帝のおマンコは今より、そなたのザーメンコキ捨て用のティッシュの代用品であるっ!♡♡♡」
「随分と身分を強調するんだね。今、俺が本気でネロを自分の物にしようとしてるって分かってる?」
淫乱極まりない淫らな宣言をするに連れ、背後に感じる彼の熱、そしてマンコに添えられたペニスがドクドクと興奮を滾らせていくのが見ずとも分かった。
身分をやたら強調していたのは半ば無意識からであった。
自分が雌としても人としても、希少で気高い価値を所有する存在である事をアピールすればするだけ、マスターの支配欲、征服欲を強く刺激すると本能で理解していたからだ。
ぷちゅ……♡♡ と彼女の雌としての正門にマスターのチンポがあてがわれる。
その正門は既に降伏して鍵も何もかも明け渡し、凱旋パレードのように愛液が待ちわびていた。
(ぁ゛っ……あ゛は、くるっ♡♡ 来てしまうっ♡♡)
グググ……♡♡ と常に完成度の変わらないネロの名器を押し分け、高密度な肉の棒が突き立てられていく。
「お゛っ……ぉ゛、ぉ゛ぉ゛~゛……っ!♡♡♡」
そしてマスターはネロの両肩に上から手を乗せて体重をかけると、動物の交尾のように覆い被さると同時に一気に腰を突き挿入れた。
ぬ゛ぐりゅぅうぅっ♡♡♡ と一度で全ての膣壁を抉りながら最奥まで貫かれ、ネロは女として最大の幸福を噛み締めた。
「ふぎっ、イ゛ぃ゛ィィっ♡♡♡♡ う゛っ!♡♡ お゛っ!♡♡♡ お゛!♡♡♡」
ドチュンッ♡♡♡ と余裕で子宮を貫き荒々しく膣内を蹂躙され、ネロは容易く数十回分のアクメを一瞬で味わった。
「お゛っ、お゛っほぉ゛ぉ゛っ!♡♡♡ ンお゛っ!♡♡ イギゅっ!!♡♡♡ チンポっ……イグッっ!!♡♡♡」
「もう遠慮しないからなっ!」
「オ゛゛ッッ♡゛♡♡ イイ゛っ♡♡ 余はっ゛♡♡♡ そなだっの゛゛!♡♡♡ ンお゛っオ゛♡♡♡ ザーメンタンクなのだっ♡♡♡」
バチィッ♡♡ と荒々しい雌を番に堕とすピストンを繰り返しながら、ネロのデカ尻に平手が飛ぶ。
まるでその張った手を弾き返すような尻肉の弾力は、強烈な平手であったにも関わらず衝撃を全て飲み込み余すことなく快楽へ変換し、感じる痛みがかけ算のように倍々ゲームで増えていく。
自身の霊基に“オナホメス”という情報が根深く刻まれていくのを感じながら、幸福の絶頂の中排卵した。
「お゛っお゛っお゛っお゛っお゛っお゛お゛っオ゛……!!♡♡♡ ぎぼぢぃ゛……ッ゛っ!♡♡♡ う゛……嬉゛しぃ゛っ……♡♡ 余はっ、嬉し……ッッグ!!♡♡♡」
ずっとアピールするも気付かれなかった念願が叶い、その悦びも肉感的な快楽とまぜこぜになって昂らせる。
膣ヒダ全てでネロ自身を表すかのように雌殺しチンポに媚びついて、補給した水分すべてをまた吐き出すかのようにプシャっ!♡♡♡ ップジィ!♡♡♡ とハメ潮を吹き散らかし、全身で隷属と服従の快楽を享受する。
「ま゛゛っ!♡♡ マスダ……!♡♡♡ 余も゛ォ゛っ♡♡ 聖杯欲しいっ♡♡♡ 受肉して他の者と同、じッッ……!♡♡♡ オ゛っ……ほぉ゛……♡♡♡ おな゛じ、よぉ゛に……イ゛……一緒に゛……っ♡♡♡ た……旅が終わって……も゛ぉっ♡♡♡」
「言われなくても離すわけ無いだろ。こんなデキたオナホっ……!」
「ン゛オ゛ぉ゛゛ぉ゛ォ゛~゛~゛~゛っっ!!?♡♡♡」
ネロが今まで眺めるだけだった、他の先にマスターとの一線を越えたサーヴァント達との熱烈で深淵のようなまぐわいはどこまでも危険で悪魔的な誘惑に満ちていた。
今まで自分の身を案じてくれてセーブしていた交わりは、今こうして体感して身で省みれば児戯のようなものだった。
受肉して共に在る事を決めたメルトリリス。
受肉を拒みはしたものの、彼の子々孫々に至るまで寄り添う事を決めた虞美人。
他にも“その先”を共に歩む事を決めた英霊は多くいるが、自らもそこへ至れた事による幸せに全身が張り裂けそうだった。
「イ、グいぐいぐいぐぅっ……!♡♡♡ お゛、お゛、お゛っお゛っォ゛~゛っ……!! ーーーーふっッッギ♡♡♡♡」
ガクンっ♡♡♡ と意識がブラックアウトしかねないアクメの刺激に全身が震える。
体重をかけ覆い被さり、自由を奪って破滅的な快楽を与えられ続け、身動きが取れずハメ倒されるだけの自分を認識してまたイく。
完全に自分本意。しかし普段と変わらず向けられる愛情は変わらずに。
それはまるで危険な麻薬のようにネロの胸へ浸透していって、既に彼女はこれの依存してしまう事を確信していた。
「どんな゛っお゛ぅ゛っ♡♡ ぶっ……無様な行いも゛っ♡♡♡ 下品な格好ォ゛……お゛、イグ……!♡♡♡ っ全部する゛♡♡♡ 性欲処理用のマゾ便女皇帝ぃ゛っ♡♡♡ 使ってく、れ゛っ♡♡♡ そなたの血筋に゛皇帝の血を゛混ぜっ……お゛、またアクメすッる…………ォ゛ぉ……ッ……!♡♡♡」
どちゅっ!♡♡ ぼぢゅっ!♡♡♡ どっぢゅ!♡♡♡ どちゅんっ!♡♡♡ と豪快にハメ倒される度に快楽の瞬間最大風速を記録していく。
黄昏時の空を溶かしたような美しい黄金色の髪を振り乱し、背中の中心にでかでかと浮かぶ淫呪を目映く輝かせ、一秒ごとにマンコ全体をマスターのチンポに最適化させて。
「ッ……ぐ……射精すぞ……っ! 一発で終わると思うなよ……っ!」
小柄なネロに不釣り合いなサイズでもある、女性特効持ち絶倫チンポにも限界が訪れる。
突き潰される度に情熱的なネロと同じように子宮もその口でキスを繰り返し、ネロは動物的本能でその射精を受け入れようと全身を硬直させた。
「ヤバっイ゛イグっ絶対イグッ……お゛、お゛っオ゛ぉ゛……お゛ぉ゛~゛っ……!♡♡♡」
ーーーーっぶびゅるるるる゛るぶぶっ♡♡♡ ぼびゅるるぅぅーーっ!♡♡♡ どぽっ、ごぽっ♡♡♡ ぶびゅぐるるるるーーっ……!!♡♡♡
「ン゛お゛お゛ォオ゛゛お゛ほぉ゛ぉ゛~゛~゛ッッッ♡♡゛♡♡゛ イッグぅぅぅぅっ♡♡♡♡」
たった一発でネロの下腹を微かにポコッと膨らませる大量射精。
子宮でスタンバイしていたネロの複数の卵子がいずれも一瞬で陥落し、多重受精アクメも合わさってネロは獣のような声をあげて絶頂した。
マスターの言葉通り、それから少しの間を置いて種付けは再開される。
ぱんっ♡ ぱんっ♡♡ ぱんっ♡♡♡ と尻肉に腰を打ち付けられる音と皇帝にあるまじきオホ声アクメボイスは、ネロ浴場の湯の音にも掻き消される事なく、エンドレスで反響し続けるのであった。
ーーーー……
後日。
「なるほどね、そんな経緯が……。確かにまぁ、何かヤケに自制する気が置きなかったというか……“欲しい”って気持ちがやたら強かったと思ったよ」
「厳密には、“欲しいって気持ちが強くなった”と言うよりは“それを抑え付ける君のブレーキが無くなった”ことで、普段抑えられる部分も出てきていた、というのが正しい現象だろうね。……一瓶丸々服用したからブーストされた分もあるけど」
しっかりネロを野性的に堕としたマスターは、ダ・ヴィンチちゃん工房にて彼女と紅茶を飲みながら雑談に興じていた。
「しかし、ここ暫くネロ陛下が絶好調な理由が分かったよ。彼女“も”マスターくんがいずれ日常に戻る時、共に生きていくと決めたんだね。道理でモチベが爆増してるワケだ」
普段の特別技術顧問として立っている時には見せない、穏やかな友人としての笑顔をマスターに向けながら、ダ・ヴィンチちゃんは持っていたカップを卓上に置く。
マスターも笑いながら、“椅子に座る自身の足元”に居る『彼女』に手を伸ばし、優しく頭を撫でた。
「約束したもんね。ネロ」
「んっんっ……?♡♡ ……っぢゅずずゅっ……ぷぁ♡♡♡ うむ、余はマスターのオナホゆえな♡♡ 必ずや共に本懐を遂げ、現世で好きなだけ孕ませられるよう余は頑張ってしまうぞぉ♪」
そこには、マスターと更なる濃密な関係になったことで、より淫らに、己が望む通りの姿となったネロ・クラウディウスがマスターのチンポをしゃぶっていた。
今までよりも強固に、マスターのための一匹の雌として在ろうとしたのを反映してか、乳房も尻も一回り大きくなり、この前の交尾でバッチリ孕んでボテ腹を抱えた姿に。
衣服は何も身につけず、首には以前酒呑童子に自慢されたのもあってか大型犬用の首輪を着けてリードを揺らしている。
右頬には己が性処理便所であることを示すかのように『W・C』という落書き。
乳輪から母乳滴るその胸には、贅沢に谷間を跨ぐようにして『ローマ産雌奴隷』の文字が。乳首にはピアスまで通されている。
適度に肉の付いた女性として魅力的な柔らかな腹部には『皇帝型便女』。
ムチムチのふとももには幾つもの『正』の文字。
皇帝特権のスキルも相まって、そうなりたいと本心から願った通り、実に堂に入ったマスターのオナホとしての様相をなしていた。
「嬉しいけど、無茶はしないようにね。万が一にでも何かあったら悲しいよ俺。ちゃんと身請けした責任は取るからさ」
これまでと変わらない、ネロの大好きな慈愛と博愛と善良な精神性に満ちた手のひら。
それに頭を、頬を、首を撫でられネロは幸せそうに目を細め、彼女は一言“マスターっ”と声をかける。
「うん?」
「ふふっ……。……余は、マスターが大好きだ♡♡♡ これからも末永く、よろしくなっ♡♡」
斯くして、薔薇の皇帝ネロ・クラウディウスは紆余曲折を経て望んだ物をと者を手に入れた。
皇帝の身のまま隷属を果たし、求められるがままに差し出し求めるがままに愛される。
彼女の持つ愛剣『原初の火(アエストゥス・エストゥス)』の帯びる輝きは、その後幾星霜も陰るような事は無かったという。
ーーーー……