6月になりました。今月も皆さんよろしくね。
今年も猛暑……いや「酷暑」らしいのでみんなも気をつけてね。
酷暑ってそのままの意味だけど、よく考えるとすごい名前。
「酷い暑さ」「酷な暑さ」という意味だけど、私は「残酷な暑さ」と捉えました。
もはや生存できるか否かの暑さ、それが酷暑!40度以上の暑さなんて正気ではないですよもう!駅から喫茶店に辿り着く前に全身の細胞が沸騰し、汗は吹き出し、体はミイラのようになってお陀仏!……もあり得る。本当に。
でも私たちは生きていかねばならない。日傘、帽子を活用し、水分を大量運搬してあんとか生き延びましょう。
室内でも、私は絵を描くときに液タブから出る熱がやばくて、室内でも死を覚悟しています。なんなんだこの発熱!顔だけサウナ状態!!!
とにかく、みんな健康第一にね。歳を取れば取るほど、他人の幸福を願うようになっています。次世代の若者たちに未来を託した!現世代の我々の幸福も願っています。旧世代の高齢者たちの幸福も。みんな幸せでハッピーならそれでよい!
ということで6月の挨拶でした。以下は南北戦争中の料理を再現した絵日記です。
ちょっと長いですが見てみてね。
南北戦争中の料理「ハードタック」
南北戦争は19世紀にアメリカであった大規模な内戦です。奴隷制に反対し、工業力を重視する北部と、奴隷制を支持し、農業を重視する南部が激突しました。「シビルウォー」はこの南北戦争のことを指します。映画とかでよく聞くよね、シビルウォー。
北部のほうが勢力が強く、圧勝すると思われましたが、南部の有能な将軍たちにより戦線は膠着。70万人もの死者が出る大戦争となりました。この死者は第二次世界大戦の米軍死者41万人を上回ります。しかも、当時アメリカの人口は今より遥かに少なかったのです。想像を絶する激戦でした。
私は19世紀が好きです。ヴィクトリア朝も19世紀。西部開拓時代も19世紀。南北戦争も19世紀。19世紀人間てすら。
レッド・デッド・リデンプションというゲームシリーズがまさにこの近辺の時代を描いていて、西部開拓時代の終わり頃が舞台です。そしてこのゲームにドハマリしていて、南北戦争にも興味が出たのです。
銃と馬の世界。シンプルながらも無法。酒と女と暴力。リアルFalloutな世界。一方その頃のイギリスは世界一の大国ですが、労働環境は最悪!うーんなんて時代なんだ19世紀……。
そんな19世紀の南北戦争中によく食べられた食事が「ハードタック」です。
要するに、とても硬くて、保存の効く乾パンです。
このハードタックは長時間低温で焼いた後十分乾燥させます。そのせいでとんでもない硬さになっていました。「銃弾を防げる鉄板(アイアンプレート)」とまで噂されました。
そんなハードタックを再現して作ってみました。
ハードタックの作り方は簡単です。小麦粉と塩を混ぜて焼くだけ。誰でも作れる超簡単レシピ!そのかわり栄養は炭水化物のみで、これだけ食べても栄養失調になってしまいます。怖いねえ。
ハードタックはとにかく硬いのが信条です。なので焼いた後一週間程度冷蔵庫の中で乾燥させました。高温多湿の日本では、そのまま乾燥させてもうまくいかない。冷蔵庫の低温低湿な環境がぴったりなんです。
ハードタックの付け合わせとして、コミサリー・シチュー(売店シチュー)、コンデンスミルク、コーヒーも用意しました。当時の北軍の裕福な兵士の食事です。
コミサリー・シチューは保存肉と根菜のシチューです。豚の塩漬けを作って、それを使いました。味付けは豚の塩漬けの塩味と旨味、それに黒こしょうのみ。
コンデンスミルクはこの時代に「保存の効く牛乳」として普及が始まった「練乳」です。栄養豊富で、活力を入れるために飲まれていました。いちごにかけずにそのまま飲んだりハードタックにつけて食べるのです。
コーヒーは今でもアメリカ人が大好きなあの黒い液体。野戦レシピなのでコーヒー粉を鍋で煮出して、濾して飲む荒っぽいやり方にしました。
結果は……んまーい!!!!
コミサリー・シチューは豚の塩漬けの素朴な味がかなり美味しかったです。塩漬けにすると水分が出て旨味が増すんですよね。
コンデンスミルクは練乳そのものなのでみんなの予想通りの味。ハードタックにつけると、意外と美味しい。甘い乾パンって感じ。これは好む人多そう。柔らかくもなるしね。
コーヒーは今のドリップコーヒーと比べると油分が残っていました。コーヒーオイルとか言われるやつですね。栄養を取るにはこっちのほうが良いのかも。コーヒーはクセが強いので、こういう飲み方でも美味しく飲めますね〜。
なおコーヒーカップはちゃんとブリキ製!当時の大衆が愛用していた素材です。100円ショップのインテリア用のブリキのマグカップ(飾りとして作られたマグカップで、飲食用としては作られてないので真似しないでね)を使用しました。うーん、西部開拓時代のお味!
肝心のハードタックは……か、かたい!!!でも歯医者で歯を直した私ならなんとか食べられた!!!
ハードタックは銃の銃床(ストック)でかち割って食べるらしいので、どこのご家庭にもあるハンマーで割って食べました。口の中の水分がすべて奪われる。硬い。なんだこれ……だが小麦粉の旨味が……いやしかし……ゴクン!という感じ。どんな感じだよ。
一枚はそのまま食べましたが、ほかはシチューに砕いて入れたり、先述したようにコンデンスミルクと一緒に食べました。シチューに入れると如実に柔らかくなって良い。調理の際に一緒に煮る例もたくさんあったそうです。一緒に煮るととろみがでて良いらしい。
コーヒーに浸すのもやってみました。うーん……美味しくはないけど、柔らかくなるので食えるかなぁ〜という感じ。とにかく敵は「硬さ」なのだ!
全体的には美味しくてよかったです。ただしこれは現在の基準で作ったレシピ。当時の食材で作るとどうなるかはわかりません!
みなさんもハードタックを再現して作ってみるのは良いと思います!簡単ですし、話の種になります。いくつか取ってあるので虫が湧くまで保管して実験しようかなぁ~でも部屋に虫が湧くのが嫌すぎる!のアンビバレントな気持ちでいます。
ともかくハードタックを作ってみたという絵日記でした。ここまで読んでいただきありがとうございます!