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Masochist & Victoria 先行公開⑧

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Masochist & Victoria 先行公開⑧
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「なるほどねー。ビギナー君はそれで、あのヴィクトーリアの子の為に頑張ってるんだ! カッコいーじゃん!」

「まあもちろん、俺がゲームの大会で勝ちたいってのもあるけどね」

アリスに搾り取られた後、意識を取り戻した猫屋敷さんと談笑しながら食事を摂る。

「あのー……どうしてまいんまで……ランチに付き合わされているんですかー……?」

「えー? そんなこと言わないで仲良くしよーよ♡ まいんちゃん♡」

「まいん達ってー……敵同士……ですよねー……?」

 俺達が戦っていた部屋に入ってきたまいんちゃんも加わり、三人での食事会。ちなみに、俺は男だからという理由で支給されていなかったのだが、女性参加者にはしっかりと食料が支給されていた。俺の食事はそれを分けてもらったのだ。

「このゲームってめっちゃ体力と精神力使うからね! しっかり食べないと☆」

 そう言って猫屋敷さんは笑ってカロリーバーを頬張り、エナジードリンクで流し込む。一見すると非常に不健康な食事だが、実際この食事のお陰で何度も射精させられた肉体も戦いで消耗した気力も回復していた。

「でも……男の人が二回も勝つなんてー……本当にびっくり……ですよねー」

 チョコレートバーを齧りながら、まいんちゃんが言う。

「ねー! こんだけ強くて男子とか、この後めっちゃ狙われそー」

「とっても大変そー……ですねー……」

 うんうん、と頷き合う二人を見て、疑問に思っていたことを口にする。

「どうして男だと狙われるのか、二人は何か知ってる?」

「ああ、ビギナー君は知らないんだっけ?」

「男性に知らせる理由……ない……ですもんねー……」

 再び頷き合ってから、二人は言葉を続ける。

「あーしらのヴィクトーリアとかモンスター、いるでしょ? レオっちとか」

「まいんのセイレーン……とか」

 今度は俺が頷く番だ。大変な強敵としてどちらのこともよく覚えている。

「あの子達って、当たり前だけどゲームのカードだから、普通は喋ったりできないんだよねー」

「本来は……自我を持たないただの駒……ということです」

 それは……そうだろう。と胸の中でだけ言葉にする。唐突に巻き込まれて冷静に考える暇もなかったから疑問に思っていなかったが、カードゲームのモンスターが会話をしたりエッチなことをしたりしてくるというのは相当不思議なことだ。

「これは……モンスターのカードも同じ……ですが……戦闘経験を積めば積むだけ……自我を芽生えさせていく……んです」

「でもそれってー、すーっごく大変なんだよね~……。あーしもめっちゃ大変だったし」

「うわー……猫屋敷さん……すっごい顔……」

 猫屋敷さんはヴィクトーリアのワーライオンだけでなく、モンスターのクロとシロも自我が芽生えるまで育て上げていた。それだけの戦闘経験も苦労も積んできたのを思えば、彼女の渋い顔も納得できる。

「でもー、男の人と戦うと女の子同士で戦うよりヴィクトーリアやモンスターが早く育つことが分かったんだよねー」

「しかも……男性相手なら……エッチするだけで良い……ですし」

「そのエッチの経験値も男の人相手じゃないと積めないしねー。そういうわけで、女子だけで遊ぶより良いってことが分かったの☆」

 早くも二本目のカロリーバーをたいらげた猫屋敷さんがそう言って笑う。一方でまいんちゃんの方はまだ一本目のチョコレートバーを半分ほどしか食べ終えていない。どうやら、多くのモンスターやヴィクトーリアを使役する方が肉体的にも精神的にも消耗が激しいらしい。

 その消耗を考えると、確かに手っ取り早く経験値が積めてヴィクトーリア達を育てられる男を狙うのは理に適っている。

「だから、俺も今後狙われるってことか」

「そうですねー……半分……正解です」

「半分?」

 これまでの説明の通りではないのだろうか、と思っていると、猫屋敷さんが口を開く。

「今のは男が狙われる理由で、ビギナー君が狙われる理由はまた別にあるんだよ」

 そうなの? と俺が尋ねると、猫屋敷さんはそれには答えず、まいんちゃんに質問を投げかけた。

「まいんちゃんさー、何人くらい男子に勝った?」

「二人……です。どちらも雑魚……でしたねー……」

「あーしも☆ ビギナー君と比べ物にならないくらい弱っちくてー、遊び相手にもなんなかったなー」

 意外な発言に、少し驚く。猫屋敷さんといえば、バトルの最中はチャンスでもピンチでも楽しそうで、まるで自分のカード達と過ごせる時間そのものを楽しんでいるかのようだったからだ。

「クロが一回フェラをしてあげただけで降参してそのまま搾られ切っちゃった男とか、シロのパイズリから逃げずに自分からおっぱいに腰振っちゃう子とか、そんなん。ゲームになってなかったよ」

「まいんの相手も……セイレーンの声を聞いただけでオナニー……してましたね……。いくら狩りだとしても……歯ごたえなさすぎて……つまらない」

 二人は退屈そうに言うが、正直彼女達の使うヴィクトーリアやモンスター達を思い出すと仕方のないことではないかとも思う。自分だって、途中で心が折れたり快感に流されたりしていれば同じように負けていただろう。

「わかる? ビギナー君は強いんだよ。他の男達より、心……ハートが!」

「カードゲームの実力も……結構強い……ですよねー」

「だから狙われちゃうの。戦っていて楽しいし、何度もエッチできるし」

 猫屋敷さんの言葉に頷いたまいんちゃんが付け加えた「経験値効率が良いんですよねー……」という言葉に、俺は苦笑する。

「なかなか倒れないから……ヴィクトーリア達は経験が積めるし……」

「実力のあるプレイヤーと戦うことで、あーしらも強くなれる」

「だから俺が狙われるってこと?」

 いつの間にか息が合うようになった猫屋敷さんとまいんちゃんが、揃って頷く。

「雑魚狩りより……おにーさんと何度も戦った方が……効率が良いんですよー……。だからまいんは……恋人奴隷に堕としちゃうつもり……だったわけですし」

「あは☆ あーしもマゾ彼ピにするつもりだった☆ やっぱビギナー君を捕まえとくと本選までに準備できるし、大会の後も練習相手に困らないし、良いよね☆」

 嫌な部分で意気投合する二人を見て、勝ててよかったと心から思う。負けていたら今頃どうなっていた事か……。

「この大会は……予選で男を狩って……経験値を積んで……強くなって……それから本選で女の子同士戦う……そういう大会なんです」

「んで、ビギナー君みたいな男の子はみーんな、狩りの獲物ってこと☆ 三連勝すれば予選勝ち抜けの資格は貰えるから男子相手に連勝して、それでみんな揃って本戦に行く感じだったんだよね―」

 猫屋敷さんがそう言って懐から彼女宛に届いた大会への招待状を取り出す。そこには確かに、彼女が今口にした通りの内容が大会の説明として書かれていた。

(言ってしまえば男相手は余興。そもそも男が本戦に進むことすら想定されていないということか……)

「でも、ビギナー君があーしらを倒したからこれからどうなるかわかんないよね」

「他の男性が残っている……とは思えませんし……。まいん達は……ここから三連勝……しないといけませんしねー……」

 本来女性は全員本戦に進む前提で組まれた大会だったが、俺が二人に勝ったことで二人が女性を相手に三連勝しないといけなくなった。そして、猫屋敷さんが見せてくれた大会の規定によると本戦に出るためには三回以上連勝した状態で下船しなければならないとある。要は、三連勝した後でも船から降りる前に一回でも負けてしまえばまたやり直しになるのだ。

「なんか、ごめんね」

 俺と戦う前に連勝していた分は、二人とも無駄になってしまっているのだ。そのことに申し訳なさを覚える。

 しかし二人ともキョトンとした様子で、俺の謝罪の意味を理解しあぐねているようだった。

「なんで? こっから三連勝すればいいだけじゃん!」

「男性は残っていない……なら……女性相手に勝てば……それで良い……。違いますか……?」

 二人の言葉に、俺は先ほどまでとは異なる申し訳なさを覚える。

(驕ってたな……)

 二人とも、実力のあるプレイヤーなのだ。しかも、俺よりもこのカードゲームに長く触れている。勝ってしまったことを申し訳なく思うなんて、侮辱に等しい行為だった。

「さて、お腹もいっぱいになったし、あーしはそろそろ他の人を見つけてバトってくるね!」

「まいんも……・もう行きますねー……。本戦会場到着まで……時間……なさそうですし……」

「そっか。じゃあ俺ももう行かなくっちゃ」

 最後に、残った食料を平等に分け合う。元々は二人に支給されていたものなのだから俺は断ったのだが、結局は押し切られる形で三等分することになった。

「色々とありがとう。でも、こんな優しくしてもらっちゃっていいのかな?」

「おにーさんは……まいんに勝った……から」

「自分に勝った人が簡単に負けたら悔しいっしょ? あーしらがリベンジするまで負けないで欲しいなって☆」

 猫屋敷さんが朗らかにはにかんでそう言うと、まいんちゃんは「雑魚に負けた……って思われる……屈辱……」と頬を膨らませてジト目で言う。

(もっと負けられなくなったな……!)

 アリスとの約束だけじゃなく、俺と戦った二人のプライドや意志も背負って戦うことになるのだ。でもそれは俺にとって決して重荷ではなく、むしろ今後の戦いに怯まず向かう力に感じられた。

「本当に何から何までありがとう! 猫屋敷さんもまいんちゃんも頑張って!」

「さんきゅ☆ あと一回勝ったら予選勝ち抜けっしょ? がんば☆」

「まいん達も……絶対負けませんから」

 みんなで絶対予選を勝ち抜いて本戦でまた会おう、と握手を交わし、部屋を出ていこうとする。

 その瞬間、扉が開かれた。

「ごきげんよう。パーティーは楽しめているかしら?」

 軽やかな足音を鳴らして船室の中へと入ってきたのは、艶やかな黒髪を腰まで伸ばした幼い少女。

「せっかくのパーティーだというのに、私に見合うパートナーがいなくて退屈していたところなの♡」

 紫色の大きなコートを着て、その中は黒いキャミソールのみという妖艶な格好に、相手が少女であるというのにドキリとする。わざとコートをはだけさせることで肩を露出しているのも、こちらの視線を捕らえて離さない。

「私と踊ってくださらない? お兄様♡」

 爬虫類を思わせる縦長で紫色の瞳で俺を射すくめた彼女が、にやりと笑った。

「あーしらもいるんだけど、なんでビギナー君なわけ?」

「まいん達も……お相手して……あげますけどー……?」

 隠そうともせずに声色に怒りを滲ませて二人が言う。すると、目の前の少女は声を聞いて初めて気が付いたといった様子で俺の後方へ目をやった。

「あら、だって彼に負けたのでしょう? 話なら聞いていたわ。どうせなら強い人と戦いたいのよね」

 その言葉が、俺の後ろにいるまいんちゃんと猫屋敷さんの怒りを余計に焚きつけたのが気配で察せられる。怒りの矛先が俺ではないことがわかっていても、怖くて振り返ることが出来ない。

「それに、貴女達には純粋に用がないのよ。私は既に三連勝を終えて本戦に出場する資格を得ているもの」

「それじゃあ、なんで俺と?」

 予選を勝ち抜く資格を得ているのならば、積極的にバトルを行う理由はないはずだ。三連勝した後に一度でも負けてしまえばその時点で本戦出場資格を失い、再び連勝しなければならない。そのリスクをわざわざ背負う意味が理解できなかった。

「逆に訊くのだけれど、狩場で獲物を見逃すことに正当な理由なんてあるのかしら? それも雑魚を相手するより効率よく強くなれる相手をよ?」

「でも、君はもう本戦に出られるんだし、リスクを背負う必要は……」

「リスク? 蛇が蛙を狩ることに何のリスクがあるというのかしら?」

 そう言い放ち、少女は挑発的な表情を浮かべて鼻で笑う。戦う前から勝利を確信しているかのような、自信に満ちた笑みだった。

「ビギナー君、本戦で会おうね」

「こんな子に負けたら……まいん、許しませんから……!」

 後ろにいた二人はそう言って俺の背中をパン、と力強く叩いて船室を出ていく。それが「私達の分も任せた」というメッセージであることは、疑いようもない。

「くすくすくすっ♡ お兄様はここで私に狩られるのだから、何を言っても無意味な約束なのに♡」

「俺も二連勝しているんだ。いつまで侮っていられるかな?」

「私より弱い相手に勝っただけでしょ。そんなの、警戒する理由にはならないわ」

 二人が託してくれた思いを軽視する発言を咎めるように語気を強めるも、少女は鼻で笑って返すのみ。

(絶対に負けられない……!)

 ここで俺が負けてしまえば、あの二人の名誉にも関わる。そして託してくれた思いも、交わした約束も、全て無駄にしてしまう。そんなことは絶対に出来ない。

「良いことを教えてあげましょうか。私はここまで五連勝しているわ♡」

 五連勝。彼女の自信の裏付けには確かな実力があることがそれだけでわかる。

「私の名前は蛇ノ目堂小夜。U(アンダー)12CP(チャンピオンシップ)アジア大会の現クイーン。よろしくね、お兄様♡」

「ああ……よろしく」

 獲物を狙う捕食者の目をした小夜ちゃんの目を見つめ返しながら、はっきりと宣言する。

「君には負けない。絶対にだ!」

 二人の想いを背負うように、デッキに〈運命の悪戯〉と〈満月の夜〉を新しく加える。アンティルールによって託されたカード達だ。

(まいんちゃん、猫屋敷さん……見守っていてくれ!)

「くすっ♡ 弱い蛙ほどよく鳴くものね♡ いいわ。その威勢がどれだけ続くか、確かめてあげる♡」

 俺の決意を一笑に付すように笑った小夜ちゃんがデッキを取り出し、いよいよバトルが始まった。

「バトル! 来てくれ、〈アリス〉!」

「いらっしゃい、〈ステンノ―〉」

 戦いの準備を終え、向いあってお互いにヴィクトーリアを呼び出す。俺の場に現れたのは当然、銀の髪と紫のドレスが特徴的な少女、アリス。

 小夜ちゃんの場に現れたのは、ツインテールにした紫の髪と長くて太い蛇体を持ったラミア。目尻と口角を上げてニマニマと笑う様子から、マスターである小夜ちゃんと同じく挑発的でこちらを見下している性格を察せられる。

「あはっ♡ ザコそ~♡ 小夜ちゃ~ん、あの弱そーな男が私達の獲物なの?」

「そうよ、ステンノー。彼がこの予選大会のデザート♡」

 ステンノーと呼ばれたツインテールのラミアが、腰をくねらせてしゅるしゅると尻尾を這わせ、小夜ちゃんの身体に巻き付く。今まで出会ってきたプレイヤー達と同じく、強い絆で結ばれた関係であることが伺える。

(自我を持ち、マスターと強い絆で結ばれたヴィクトーリア……!)

 まいんちゃんや猫屋敷さんとの会話から、そこまで育て上げるのに相当な戦闘経験と努力を重ねる必要があることは知っていた。やはり、幼い少女に見える小夜ちゃんも熟練のプレイヤーなのだ。

「デザート……良いわね~♡ じゃあ、あの子も呼んであげないといけないねー♡ 私の妹も……♡」

「そうね♡ 私は〈ステンノー〉の効果でデッキから二人目のヴィクトーリア、〈エウリュアレー〉を場に呼び出すわ♡」

「二人目のヴィクトーリア!?」

 ヴィクトーリアは一人のマスターに一体。それが原則であったはず。猫屋敷さんだって三人を使役していたが、ヴィクトーリアはレオだけで、シロとクロはあくまでモンスターだった。

 しかし目の前の小夜ちゃんは今、確かに二体目のヴィクトーリアを呼び出した。

(そんなことがあり得るのか!?)

 驚きを隠せない俺の前に、呼び出された通りに新たなラミアが姿を現す。

「わたくしをお呼びですかぁ? お姉様、小夜?」

 ステンノーよりも大きくて太い蛇体を持つ、紫の髪を腰まで伸ばした妖艶なラミア。一見するとこちらの方が姉にも見えるほどに大人びた顔つきに、体格に見合った豊満で巨大な乳房。アダルティックな色気を放つ彼女に、一瞬見惚れてしまう。

「呼んだわよ♡ 私の可愛い妹(エウリュアレー)♡」

「お呼びいただき光栄です♡ 愛しのお姉様(ステンノー)♡」

 向き合った姉妹のラミアがお互いの唇にキスを交わす。姉妹愛だけでなく性愛も感じさせる口付けの様子を見て、更にドキッとしてしまう。

「驚いたでしょう? 私のヴィクトーリアはね、〈ステンノー〉と〈エウリュアレー〉の二人なの♡ 他のカード達とは違う、特別な子達♡」

 縦長の瞳孔をした三人の瞳が、一斉に俺を見つめる。

(うぅっ……)

 見つめられただけで気が怯み、身がすくんで筋肉が硬直する。いや、それだけじゃない。何故だか心臓が高鳴って、色気にドキドキしてきてしまう。

「あはっ♡ 私達の目、見ちゃったんだ~♡ おにーさん、もう絶対勝てないよ♡」

「私達の目は魅了の魔眼なんですよぉ♡ 目を合わせただけで相手を恋に堕とせてしまうんです♡」

 腰と尾をくねらせながら、ニマニマと笑みを浮かべてこちらを見つめてくるラミアの姉妹。俺は、見てはいけないと思いつつも彼女達の目から視線を離せない。

「くすくすくすっ♡ お兄様も今までの男達と同じように容易く魅了されてしまったのね♡ いいわ。美味しく食べてあげる♡」

 小夜ちゃんがそう言ってからニタァ……と笑い、姉妹のラミアがスプリットタンで舌なめずりをする。

(絶対に負けてたまるか……!)

 改めて自身を鼓舞する。無理矢理にでもそうしていなければ、相手が醸し出す捕食者としての迫力や妖艶な色気に気圧されて呑み込まれてしまいそうだった。それこそ、蛇に食われる蛙のように。

「私のターン。私は、永続呪文〈魔性の抱擁〉を発動するわ。このカードの効果で、私はエウリュアレーをお兄様に貸してあげる♡」

「なっ!?」

 せっかく用意した二人目のヴィクトーリアを、わざわざ俺に渡してくる意味不明な戦略。全く狙いが読めない動きに、驚きと警戒を隠せない。

「あはっ♡ 自分のヴィクトーリアじゃなくて私の可愛い妹(エウリュアレー)を使うなんて、浮気になっちゃうわね~♡」

「それが嫌なら、手札を全て捨ててしまえばいいの♡ 〈魔性の抱擁〉は、手札を全て捨てることで任意のタイミングで効果を無効にして破壊できるわよ♡」

「くっ……」

 流石に最初から全ての手札を失うわけにはいかない。俺は〈魔性の抱擁〉の効果を無効にせず、発動を許す。どんな狙いがあるのかはわからないが、少なくとも全ての手札を失ってまでエウリュアレーを拒絶する理由はないように思えた。

「くす……♡ 行きなさい♡ エウリュアレー♡」

「はぁい♡ 小夜のご命令通りに♡」

 〈魔性の抱擁〉の効果が発動して小夜ちゃんが指示を出すと、エウリュアレーがこちらに向かってくる。

「なっ……!?」

「安心して良いんですよ♡ 痛いことなんてなぁんにもしませんから♡」

 エウリュアレーはそう言うと、太い尻尾に俺を座らせてきた上で身体に巻き付いてくる。

「エウリュアレーからしたら、お兄様なんて稚児同然なのよ♡ その子が満足するまで可愛がられてあげてね♡」

「私の妹、と~っても甘えん坊で甘やかすのも大好きだから、いっぱい気持ち良くしてくれるわよ♡」

 小夜ちゃんとステンノーが眉を八の字にしてニマニマと挑発的に笑っている間に、足から腰までを巻きつかれて下半身が動かせなくなる。

「おっぱいの中に閉じ込めちゃいましょうねぇ♡」

「なっ、なにを……!?」

 豊満な乳房を両手で持ち上げたエウリュアレーが、そのまま俺の顔に後ろからおっぱいで抱き締めてくる。

「んんんっ♡」

 俺の頭部よりもはるかに大きい乳房で顔を包み込まれ、視界を半分以上塞がれる。

(うう……♡)

 単に視界が狭まっただけでなく、柔らかなおっぱいがむにゅんむにゅんと顔を圧迫してくる心地良さに、戦意が削がれてしまう。

 更にはエウリュアレーが下乳を支えていた手を離したことで、どたぷん、と肩に爆乳が落ちてきてのしかかってくる。

(あうう……♡ おっぱい、やわらかっ……♡ おもっ……♡)

 下半身を蛇体によって巻き付かれ、上半身をおっぱいの中に沈められる。物理的に拘束されているだけでなく、心地良さと柔らかさで心まで捕らわれてしまう。

「小夜、彼の手札は……」

 そんな、蛇の尾と重たい爆乳に拘束されて蕩けてしまっている俺を尻目に、エウリュアレーが俺のっ手札のカードを淡々と読み上げていく。

「ま、まて……!」

「ほぉら♡ おっぱいで気持ち良くしてあげるからお静かになさっててくださぁい♡」

 いくらなんでもそれは反則だろう、と指摘しようとしたところで、エウリュアレーが豊満な乳房で俺の顔を包み込んできた。その柔らかさのせいで俺は「ふわぁぁ……」と情けない声を出し、力が抜けてしまう。

「止めようとしても無駄よ。〈魔性の抱擁〉の効果で相手からカードを受け取ったプレイヤーは、自身のカードを全て公開する義務があるわ♡」

「あはっ♡ 更に、私の効果で貴方は手札のカードを一枚、毎ターン差し出さなくっちゃいけないのよ♡」

「そうね。こちらの動きを止められると厄介だわ。〈鏡の檻〉を奪わせてもらうわよ♡」

(くっ……!)

 ステンノーに使うことで攻撃と効果を封じ込めたり、エウリュアレー相手に用いることで引き剥がして抱擁を剥がせたりできないかと考えていたが、まさにその狙いを見抜かれて〈鏡の檻〉が奪われる。

「それだけではありませんよぉ……♡ わたくしが貴方の場に存在する限り、貴方はモンスターを新たに呼び出すこともできないし、元々のヴィクトーリアのカードは裏側になり、ゲームに参加できなくなります♡ だって、今の貴方のパートナーはわたくしですもの……♡」

 乳肉によって狭まった視界に映るアリスが、こちらを真っ赤な瞳で睨みつけてきた。直後、カードが裏返しになってアリスの姿も消えてしまう。

「お兄様のヴィクトーリアがどれほど無敵だとしても、ゲームのルールとして盤上に存在できなくなれば、容易く攻略できてしまうのよ♡」

(しまった……これは相当まずいぞ……!)

 このままでは仮に〈写し鏡〉を手札に加えられたとしても、アリスを変身させることが出来ない。つまりは、いくら俺が耐え続けていたとしても勝ち目がないということ。

(その上でこの……ううっ♡ お、おっぱいをずっと……♡ なんてぇっ……♡)

 エウリュアレーは俺の顔を胸の谷間にしまい込んでいるだけでなく、常にむぎゅむぎゅと圧迫してきて柔らかさと弾力で理性を溶かし、興奮を高めてくる。

「あらぁ……♡ おっぱいでぱふぱふしてあげてるだけで、勝手に負けそうになってしまってるんですねぇ♡ と~っても弱っちいですねぇ♡ くすくす……♡ 勃起しちゃって苦しそうですしぃ……ズボンも下着も脱がせて差し上げますねぇ♡」

 勃起したペニスを晒すべく、エウリュアレーが俺の下半身に手を伸ばしてくる。巻き付いていた尻尾を僅かに緩めた隙間に手を入れた彼女は、器用に剥ぎ取って俺を半裸にする。

「あっは~♡ こっちからでも見えるくらい勃起しちゃってる♡ ざっこぉ~い♡」

「これで私はターンエンドするわ。お兄様のターンよ♡ 精々私を楽しませてちょうだいね♡」

「俺の、ターン……」

「おや、マスター。わたくしのおっぱいに埋もれているせいで手がデッキまで届いていませんね♡ わたくしがカードを取って差し上げましょう♡」

 脂肪が詰まって重量感たっぷりのおっぱいが肩に乗っかっているせいで腕が充分に持ち上がらず、後頭部から乳房で包み込まれているせいで首を回すこともできない。

 おかげでデッキからドローすることもできなかったが、エウリュアレーが代わりに取ってくれる。

「あ、ありが……」

 礼を言ってカードを受け取ろうとすると、エウリュアレーはひょいっとカードを持ち上げ、名前とテキストを読み上げていく。

「ありがと♡ 攻撃を防ぐバリアなんて厄介ね……」

「じゃあ、次のターンはそのカードを奪っちゃおうかしら♡」

「ところでマスタぁ~? 貴方のデッキは相当守備型のデッキのご様子……できれば手早く済ませるために、防御カードを使わないでいただきたいのですけれど……♡」

 そう言って、エウリュアレーは豊満な乳房を俺の顔に押し付けてむにゅむにゅむにゅむにゅと圧迫してくる。

「そうね。見た手札のカードから判断して、相手の攻撃を防ぎきってから逆転の一撃で勝利を目指すデッキでしょうね」

「私とエウリュアレーがいる時点で逆転のカードなんて使わせるわけないんだけど~、しつこく防御され続けるのも面倒よね~」

 事実、俺の手札にはまだ防御呪文が存在し、デッキの中には逆転のキーカードである〈写し鏡〉が眠っている。俺の手札にあったカードだけでデッキの構築から戦法まで見抜いてくるとは、予想以上の実力者だと感じられた。

「どうせ私が勝つことは決まっているのだけれど、時間を掛けさせられるのは面倒ね」

「と、小夜も言ってますのでぇ……♡ カードを使わないで大人しく負けてくださったらありがたいのですけれど♡」

 ぱふぱふ……♡ むにゅむにゅ……♡ とおっぱいでの圧迫を繰り返してきながら、エウリュアレーがねだってくる。

 何か……この状況を切り抜ける手段はないか……と手札のカードを見ていると、一枚のカードが目に入る。

(これは……〈満月の夜〉!)

 猫屋敷さんとの対戦の後に託されたカード。これを使えば他の永続呪文を無効化できるため、〈魔性の抱擁〉の効果を無効にしてエウリュアレーに巻き付かれている状況から脱出できる。そうなれば〈アリス〉も場に戻ってきて……。

(いや、アリスが戻ってきたとしても〈写し鏡〉が無ければ二人に同時に責められて負けてしまう……)

 〈アリス〉が攻撃を受け止める盾にならない以上、呪文カードで守備を固めなければならない。だが、その呪文カードが相手に奪われてしまう状況で相手にステンノーとエウリュアレーの二人で攻撃する選択肢を与えてしまうのは愚策のように思えた。

(ここはターンエンドするしかないか……!)

「マスタぁ~……・? いい加減退屈してきましたぁ♡ わたくしのおっぱいに溺れたくはないのですかぁ?」

 そこまで考えたところで、思考を遮るようにエウリュアレーがおっぱいをむぎゅむぎゅと動かし、柔らかな乳肉の感触で理性を蕩けさせてくる。

「どうやらもうおちんちんも限界のようですしぃ……♡ ここで一回、射精してしまいませんかぁ……? わたくしのおっぱいにお顔を包まれたまま、あまぁ~いおっぱいに脳みそをとろとろにされて……尻尾でおちんちんをシコシコされちゃいたくありませんかぁ……?」

(あうう……♡)

 ここまで耐え続けてきた理性の糸が、エウリュアレーの言葉とおっぱいでの誘惑によって弾けてしまいそうになる。

 むにゅうんと俺の顔を後頭部から挟み込んでいるおっぱいは柔らかく、そのおっぱいで優しく圧迫を繰り返されてしまうと、心が安心してしまう。

 敵に捕まって戦っている状況。決して油断も安心もしてはいけないと理解しているにもかかわらず、乳房から与えられる心地良さと、蛇体に巻き付かれる適度な締め付けに、自然と安心してしまう。

(ダメだ……ここで屈したら……!)

 気を緩めてしまったら簡単に射精をおねだりしてしまいそうになる状況で、なんとか闘志を奮い立たせる。必死に堪えていないと、偽りの安心感に身も心も委ねてしまいそうだった。

「強情ですねぇ♡ それでは、こういうのは如何でしょうか……♡」

 エウリュアレーがそう言うと、小夜ちゃんが手札のカードを発動する。

「〈怪物化〉発動♡ このターン、エウリュアレーの攻撃力を倍にしてあげる♡」

 直後、エウリュアレーの肉体が大きくなっていく。俺に巻き付いている蛇の尾はより長く、より太く……。

(なっ……♡ んんんっ……♡)

 とりわけ大きく成長していくのは、乳房だった。元々大きかったエウリュアレーの爆乳は更に膨張していき、軟乳肉がどんどん俺の身体を呑み込んでいく。

「こんなものでしょうか……♡ 如何ですかぁ……? と、言いましても……わたくしのおっぱいに埋まってしまっては返事もできないと思いますが♡」

(あううっ♡ おっぱい♡ おっぱい♡)

 膨張しきったエウリュアレーの爆乳房は、今では俺の上半身を丸ごと包み込んでいた。視界はもはや完全に塞がり、甘ったるいミルクの香りが充満している谷間の中で乳肌を映すのみ。

(ど、どうすれば……あううっ♡ おっぱい♡ あまっ♡)

 脱出を試みようにも、甘い匂いと乳肉に包まれて身も心も蕩け切ってしまっていた。表情筋も上半身の筋肉も弛緩しきってしまっており、ひどくだらしない顔をしていることだろう。

「わたくしのおっぱい、とっても柔らかくてすべすべでしょう? このおっぱいで身体を丸ごとぱふぱふしてあげたら、どんなに強がってた男性もすぐに負けたくなってしまうんですよ♡ そう……♡ 今のマスターのように……ね♡」

「あ~あ♡ エウリュアレーのおっぱいの中でもみくちゃにされちゃってる♡ あれじゃもう私の出番はないわね~♡」

「そうね。性器もさっきから震え続けているし、このまま射精して、それでエウリュアレーのおっぱい奴隷に堕ちてお終いかしら。ま、今までの男と変わらない雑魚だったというのは少し残念だけれど」

 大きすぎる乳房の谷間に閉じ込められて体温で蒸されていると、どんどん谷間の中の甘い匂いが強くなっていく。

(あうう……♡ おっぱい♡ おっぱい♡ おっぱい、好き……♡)

 脳髄を痺れさせて蕩けさせてくるフェロモンの甘い匂いに溺れ、自分から顔面を乳肌に擦りつけてしまう。すべすべでもちもちのおっぱいに思い切り顔を埋め、甘えるように擦りつけると心が満たれる気分になれた。

「くすくす……♡ もうこうなっては脱出するために足掻くこともできませんか……♡ わたくしのおっぱいの中で無様に呆けるばかり……♡ 微塵も動けないなんて、情けないですねぇ♡」

 言いながら、エウリュアレーは両手で胸の谷間を開いて俺の顔を上から見下ろしてくる。谷間の中で乳肉に閉じ込められてしまった俺は、そうでもしないと会話ができないのだ。

「ほらぁ……♡ 呆けていないで答えてくださいよ、マスタぁ~♡ わたくしのおっぱいで包まれたまま夢心地の敗北射精……させてもらいたくはないのですかぁ? おっぱいに包んであげたまま、ゆりかごのように揺らしながらおちんちんをシコシコして……眠りに落ちるような快楽の中で果てさせて差し上げますよぉ♡ 敗北お漏らしして、わたくしのおっぱいの中で潰されて……みっともなぁく甘えてしまっていいんでちゅよぉ♡」

 嘲るような幼児言葉。普段なら怒りを覚えるはずの言葉に、性器が反応してビクンと跳ねる。

「あらあらぁ……? おちんちんでお返事しちゃいまちたねぇ……♡ 赤ちゃん言葉に弱いんでちゅかぁ? うーん? 素直にお返事できたらぁ、マスターのおちんちんを甘やかしてあげまちゅよぉ~♡ ほらほらぁ♡ いいこいいこよちよち、されたくないんでちゅかぁ~……?」

 ねちっこく誘惑を囁かれ、心が傾いていくのを自覚する。エウリュアレーの湿っぽい声を聞いているとペニスがどんどんムズムズしてきて、射精させてもらいたくて堪らなくなってしまう。

「あ~あ♡ エウリュアレーの甘やかし癖が出ちゃった♡ 彼、もう助からないわね♡」

「そうね。じっくりと嫐られて敗北する様子を眺めていましょうか」

「おちんちんがムズムズして辛いんでちゅよねぇ……? マスターは赤ちゃんなんでちゅからぁ……我慢せずに甘えてお漏らしさせてもらっても良いんでちゅよぉ~♡」

 谷間を閉じ、再び俺の上半身を完全に谷間の中にしまい込んだエウリュアレーが、巨大な乳房を両腕でもにゅんもにゅんと揉みこんで圧迫してくる。

 弾力以上に柔らかさの強い軟乳肉のおっぱいは、いくら締め付けられても息苦しさを覚えることはなく、ひたすらに心地良さだけを享受できてしまう。

 そのせいで、強烈な射精欲と共に、甘え心まで覚えてしまう。このままずっとおっぱいに包み込まれ、自分から甘えて射精させてもらえたらどれだけ気持ち良いだろうか……そんなことまで考えてしまった。

「それともぉ……マスターはおっぱいイヤイヤなんでちゅかぁ……? 強がっちゃダメでちゅよぉ~♡ マスターは一人じゃ上手に射精もできない、マゾマゾバブちゃんなんでちゅからぁ♡ おちんちんのお世話はママに任せちゃっていいんでちゅよぉ~♡」

 言いながら、エウリュアレーは谷間の中に俺を封じ込めたおっぱいを両腕持ち、あやすように揺らしてくる。

(あっ♡ あっ♡ だめぇ……♡)

 柔らかなおっぱいの中に閉じ込められ、ゆらゆらと揺さぶられていると、心が勝手に屈服したがってくる。幼児言葉を使われて頭では怒りをオボテ居るはずなのに、それ以上の安らぎと心地良さでどうしようもなく甘えたくなってしまう。

(ううっ♡ 抵抗……しないと……なのにぃ……♡)

 抗ってみようと必死に心を奮い立たせてみるも、ゆさゆさとおっぱいを揺らされる度にもちもちふわふわの軟乳肉にほぐされて力が抜けてしまう。乳肌が擦れ合うせいで甘ったるいミルク臭が香り立ち、谷間の中に充満していく。そのおっぱいフェロモンの甘い匂いも相まって抵抗する気力が失われていき、代わりにペニスが張り詰めていく。

「おっぱい揺り籠であやされちゃって、どんどんバブちゃんになっていっちゃいまちゅね~♡ でもぉ、その前にちゃんとお返事してくだちゃいね~♡」

 そう言うとエウリュアレーは再び胸の谷間を開き、俺の顔を覗き込んでくる。彼女の妖しい表情と唇の隙間から伸びる舌の艶めかしさに、俺はもう自分が逃れられないことをはっきりと理解する。

「おっぱい揺り籠であやされたまま、おちんちんぴゅっぴゅさせてほしいでちゅかぁ~? それともぉ、もうおっぱいから出してほしいでちゅかぁ~? バブちゃんに選ばせてあげまちゅよぉ~♡ ぴゅっぴゅさせてほしかったらぁ、ママに僕ちゃんを攻撃するように命令してくだちゃいね~♡」

 言い終えるとエウリュアレーは俺の顔をひと舐めする。その舌の感触と温かさに、これまでぎりぎり保ってきた理性が完全に溶かされてしまった。

「ううっ♡ え、エウリュアレーで、俺自身を攻撃っ♡」

 とうとう口にしてしまう、自滅の言葉。自身を攻撃させるという、利敵行為にしかならない命令を、俺は快楽を目当てに行ってしまったのだ。

「くすくす……♡ はぁい♡ すぐにママが僕ちゃんのよわよわおちんちんを甘やかして、気持ちよ~くとろとろぴゅっぴゅさせてあげまちゅねぇ~♡」

 目を細め、ニタァ……と陰湿な笑みを浮かべたエウリュアレーが、俺の身体を呑み込んでいる爆乳からギリギリはみ出ている股間に尻尾の先を巻き付けてくる。

 鱗に包まれていながら硬さや冷たさはなく、すべすべとした優しい感触の尻尾。それ巻き付かれた性器は簡単に性感を覚えてしまい、ビクビクと震えて我慢汁を漏らす。

(はううっ……♡)

 そうして我慢汁にまみれた性器の根元から先端まで尻尾を巻き付かせたエウリュアレーが、おっぱいをむぎゅむぎゅと動かしながらペニスを扱き始める。

(ああっ♡ あああっ……♡)

 上半身を丸ごとおっぱいに包み込まれている心地良さに、性器を優しく扱かれる快感。エウリュアレーの愛撫は強烈な快感によって強引に射精を誘ってくるものではなく、優しさと安心感を与えてくるもので、俺はどんどん彼女に甘えていってしまう。

(ダメ……なのにぃ……♡)

「ママの谷間の中でフェロモンの甘い匂いと温かなおっぱいに包まれて、どんどん負けたくなっちゃってるんでちゅね♡ そのままとろとろの甘えん坊さんになってお漏らししちゃっていいんでちゅよぉ♡ ママはバブちゃんが大ちゅきでちゅからぁ、いつまでもおっぱいの中で可愛がってあげま~ちゅ♡」

 むにゅんむにゅん♡ ぱふぱふ……♡ とおっぱいを動かして俺の上半身に擦りつけてきながら、エウリュアレーが尻尾で性器を扱き上げ続ける。

「あらあら、僕ちゃ~ん? 自分から腰を振ってママの尻尾の動きに合わせちゃうなんて、みっともなさすぎでちゅよ~♡ おちんちんをも~っとよちよちしてほちくて、おねだりしちゃってるんでちゅねぇ~♡」

 気付けば自然と、エウリュアレーがペニスを扱いてくれるのに合わせてヘコヘコと腰を動かして快感を貪ってしまっていた。

「ママの尻尾を相手にエッチの練習してるんでちゅかぁ~? 小夜とお姉様にぃ……ママの尻尾でヘコヘコトレーニングするところ、じっくり見てもらいまちょうねぇ~♡」

 そう言うとエウリュアレーは俺が情けなく腰を動かしてしまうのに合わせて尻尾をしゅるりしゅるりと動かし、性感を与えてくる。

(あううっ……♡)

 ペニスの根元まで先端までを細長い尻尾に巻き付かれ、シコシコむぎゅむぎゅと扱かれる快感に、たまらず声が漏れてしまう。上下に扱いて摩擦で快感を与えてくるのみならず、器用に尻尾を巻き付け、緩め、を繰り返して締め付けてくる。

 まるで蛇が獲物を丸呑みにするようにじわじわとこちらを嫐ってくるエウリュアレーの尻尾遣い。律動を繰り返して締め付けと摩擦で快感を与え、そのままこちらが完全に敗北してしまうのを待つ彼女に、俺はどんどん身を委ねていってしまう。

(あううっ……♡ 気持ちいいっ……♡)

 それは性器を扱かれる快感のせいだけではなく、巨大な乳房に包まれている心地良さと安心感も原因だった。エウリュアレーはおっぱいでこちらを蕩けさせつつ、尻尾で快楽を与えてくる。その相乗効果に、俺は全身の力と我慢する気力を奪われてだんだんエウリュアレーに身を委ねてしまう。

「んん~? バブちゃ~ん? どうちたんでちゅかぁ~? ヘコヘコがと~っても情けなくなっちゃってまちゅよ~? もっと頑張って腰を振らないとぉ……エッチが上手になれまちぇんよ~♡」

 しかし、エウリュアレーは言葉とは裏腹に暴慢なおっぱいをもにゅんもにゅんと揉みこんできて、谷間の中に封じている俺を甘やかしてくる。

(ううう……♡ おっぱい……♡ おっぱいぃ……♡)

 柔らかくてボリューミーなおっぱいで上半身を丸ごと揉みこまれたり摩擦されたりしていると、

「ほらほらぁ♡ ママのあまぁ~いおっぱいフェロモンを嗅がせてあげるから、ヘコヘコ頑張ってくだちゃいねぇ~♡」

 乳肌同士が擦れ合ったことで、分厚い乳肉によって閉じ込められた谷間の中に甘い匂いが充満し始める。蜜のように甘くて蠱惑的な香りにあてられた俺は、うっとりと陶酔してしまう。

「おっぱいフェロモンのせいでおちんちんがとっても硬くなっちゃってまちゅね~♡ バブちゃんはよわよわのマゾだからぁ……ママのおっぱいに自分から甘えておちんちんを尻尾でよしよしされちゃうと、すぐに負けたくなっちゃうんでちゅね~♡」

 柔らかなおっぱいでもにゅもにゅと上半身と顔を揉みこまれて甘やかされながら、射精を誘うように尻尾がうねうねと性器を扱き上げられる。鈴口からしとどに漏れる我慢汁を纏った尾先はぬるぬるとして滑らかにペニス全体を撫で扱き、甘やかして蕩けさせてくる。

(はうう……♡)

「それともぉ……バブちゃんだからもうママのおっぱいに甘えることしかできなくなっちゃったんでちゅかぁ~? もうママの尻尾に自分からおちんちんを擦りつけて甘えるだけの、よわっち~いヘコヘコになっちゃってまちゅよ~♡」

 彼女の言う通り、気付けば俺は自分から快感を求めるように腰を動かしてしまっていた。特に、敏感な性感帯である裏筋を彼女の尾先の鱗に擦りつけるのが気持ち良く、自分から負けてしまうと理解していても止めることができない。

「ママのおっぱいに甘えながらおちんちんを可愛がってもらうことしか考えられなくなっちゃったんでちゅね♡ 仕方のないバブちゃんでちゅね~♡ 良いでちゅよ♡ ママが甘やかしてあげながら敗北お漏らしさせてあげまちゅね~♡」

 そう言うとエウリュアレーは巨大な乳房を揉みこんで乳圧で俺の理性を溶かしてきながら、激しく尻尾を動かして性器を扱いてくる。

(あああっ♡ これ、だめぇ……♡)

 ぐにぐにと圧迫を繰り返しながら尻尾でペニスの根元から先端までを扱かれる。精液を搾り取るための蠕動に、我慢汁がどんどん漏れ出ていく。

(いく……♡ いく……♡ イっちゃう……♡)

 強烈な快感と器用に射精を誘ってくる搾精尻尾コキによってどんどん絶頂へと追い込まれて行き、自分から腰を浮かせてエウリュアレーに股間を委ねてしまう。

「あらあらぁ……♡ 自分からおちんちんをママに委ねて完全に降参ポーズをしちゃうんでちゅねぇ♡ これでよくわかりまちたかぁ? バブちゃんはおちんちんを気持ち良くしてもらったらすぐにメロメロになっちゃう、情けなぁ~いマゾなんでちゅよぉ♡ このままみっともな~くお漏らしさせてあげまちゅからぁ、よぉく思い知ってくだちゃいねぇ~♡」

(あああっ♡ イくイく……♡ 負けちゃうぅ……♡)

 尻尾コキで与えられる快感と、柔らかなおっぱいに包まれている心地良さに自分から股間を委ねて敗北をねだってしまった背徳感が合わさり、その多幸感に完全に溺れてしまう。

「これでトドメで~ちゅ♡ 負けちゃえ♡ 甘えん坊のマゾバブちゃん♡」

 最後にエウリュアレーが裏筋を尻尾の先端で撫でまわりて摩擦を与え、きゅっと絞るように亀頭全体に尾先を巻き付ける。

 それがトドメとなり、俺は呆気なく射精してしまった。

(ああっ♡ あああっ♡ きもちいい……♡)


 びゅくびゅくびゅくっ♡ びゅるるるるっ♡♡ びゅっびゅっびゅっ♡♡♡


「くすくすくすっ……♡ ママの尻尾をオムツにしてお漏らししちゃいまちたねぇ~♡ おっぱいに閉じ込められて甘えん坊さんしながらお漏らし、気持ち良かったでちゅね♡」

「これで一回。もう戦えないんじゃないのかしら? エウリュアレーに甘やかされて、すっかり情けなく敗北する悦びに浸ってしまっているようだし♡」

「あはっ♡ やっぱり私の出番はなさそうね~♡ 小夜、デザートの割には随分小物だったんじゃないのかしら?」

 巨大なおっぱいの中に包まれながら、射精の余韻に浸ってしまう。温かな乳肉にいつまでも包まれているせいで、快感の残滓がなかなか抜けていかない。

(あうう……♡)

「バブちゃんったら、わたくしの胸の中でおねむのようなんです♡ バブちゃ~ん? 聞こえてまちゅかぁ~? このままおっぱいの中で眠っちゃったら、試合放棄になって負けちゃいまちゅよ~? それともぉ、もう自分から負けを認めちゃうんでちゅかぁ?」

 そうだ。このままではゲーム続行の意思なしと判断されて強制的に敗北してしまう。しかし、頭ではそう理解していても、気力と肉体の方が追い付いてきてくれなかった。


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POSTEDFeb 2, 2024
ARCHIVEDJun 10, 2026