岩田さんが体力と気力の限界で床にだらしなく床にうつ伏せに倒れている私をむりやり起こして正座させられると首元に手が回ってくる。
被せられた黒い布袋の紐を解いてくれている様だ。
これで布袋、防音イヤーマフ、ラバーマスク、ウレタン製耳栓、口を閉ざす医療用防水フィルムと中のパンツ、という拉致監禁プレイセットから解放される。
黒い布袋を外されると、呼吸がかなり楽になった。
んふすー。
んふすー。
んふすー。
何時間振りかわからない布越しではない新鮮な空気を鼻息を荒くして吸い込む。
普通に呼吸ができる事がこんなに幸せだったなんて。
防音イヤーマフを外される。
それでもまだ何も聞こえない。
岩田さんと私しかいないSM設備のあるホテルの一室なんだから当たり前のことだよね。
岩田さんの指が黒い全頭式のラバーマスクの被り口に掛かり少しづつ引き上げられる。
黒い布袋を外されて呼吸は楽になったけど、ラバーマスクに開いている鼻の穴の大きさはかなり小さいタイプだ拉致監禁プレイ用の全頭式ラバーマスクだから呼吸をしにくくしてパニック感を与える為に。
口元までラバーマスクが引き上げられる。
早く早く。
普通に呼吸させてください。
ラバーマスクからようやく鼻が解放される。
自分の鼻の穴の大きさで呼吸できる。
この呼吸のしやすさ、ああラバーマスクから解放して頂きありがとうございます。
さらにラバーマスクが引き上げられて中で目元に溜まっていた涙が垂れ落ちた。
ラバーマスクの被り口が瞼の上を通り額に達すると、そこでするんと脱げた。
私は目を開ける。
えっ。
私は自分の目を疑う。
私は岩田さんとSM設備のあるホテルに入ってそこで視覚と聴覚を奪われて小さな檻に閉じ込められていたはず。
ここはどこ?
ここでようやく目の前の光景に思考が追いついた。
「いやあああーっ!?」
私は正座を崩して後ずさりしてしまう。
「どうだ倫子、驚いたか?」
目の前には大勢の人がいた。
驚いたか? なんていうレベルではない、オフパコに浮気セックスざんまい、挙句の果てに便女扱いされた私でも、男性と会う時は必ず一対一だった、それは様々なリスク回避の為だ。
それをいきなりこんな大勢の前に引きずり出されたら混乱寸前だ。
岩田さんの問いかけには、はいと答えたいが言葉がでずこくこくと頷くの精一杯だ。
そう私が今居るのはあのSM設備のあるホテル一室ではなかった。
「ここはな俺が経営しているSMショーバーなんだよ」
SMショーバー。
岩田さんに言われてここがどういう場所か理解できた。
目の前のテーブル席に座っている人達は客なのだ、私がいる場所はステージという事は今日の調教ショーの生贄は?
当然私だ、姫薔薇のセーラー服を着たまま緊縛され視覚と聴覚を奪う拉致監禁セットを施されてこのステージまで連れてこられたのだから、もしここまでされた美少女が今日の生贄ではなかったら客達からのブーイングは必至だろう。
でもどうやって連れてきたのだろうか?
私は客席やステージを見渡す。
まさかあのホテルの小さな檻を持ち出す訳にいかないしね、現にここにはない。
あっ。
私はステージの隅にあった一つの物に目が留まる。
そうか私はあれに閉じ込められていたんだ、てっきり小さな檻に閉じ込められていたと思い込んでいたけど、岩田さんと今朝会った時に持ち運んでいたあの大きなスーツケース、あれに閉じ込められてここまで運ばれてきたんだ。
だからあの蓋が鉄格子の小さな檻と違って呼吸が苦しくなっていたんだ。
岩田さんが言った事の全てがわかった。
『倫子はアナルもがばがばに拡張済みだし、そろそろいいかもな』
これは岩田さんの調教によってお店で行われる調教ショーに耐えられるマゾ女になったという事だったのだろう。
『じゃあ週末を楽しみに待ってろよ倫子には地獄かもしれないがな、ちゃんと姫薔薇の制服着て来いよ』
これは言うまでもなく調教ショーのお客達に現役の姫薔薇というブランド物のお嬢様だという事を誇示するため。
岩田さんが今朝スーツケースに視線をやりながら言った『これは今日使う、最重要な道具なんだ』と言われ、ホテルの一室で中身が拉致監禁セットしか入っておらずほぼ空だったのを見せられた時はとても不思議に思えたが、私を押し込んむ為に空だったんだ、大きなスーツケースなら電車やタクシーでも拉致監禁セットを施され姫薔薇のオフホワイトのセーラー服で緊縛された私を人目に触れさす事なく、ここまで運んでこれるものね。
「さあみなさん、こちらをご覧ください」
岩田さんがステージの後ろの壁に向かって手をかざす。
えっなに?
ステージの後ろはただの白い壁、いやこれは学校にあるプロジェクターを映し出すスクリーンだ。
「今日、調教されるお嬢様のプロフィールです」
プロフィール?
私のマゾ女調教過程でもまとめられているのかな?
「ご覧ください」
映し出されたのは私が正真正銘の現役の姫薔薇の生徒である証の学生証だった。
私は今、湊さんのマンションの部屋にいる。
調教ショーのあと岩田さんと夕飯を食べてから湊さんの部屋に来た。
一枚のブルーレイディスクを持って、いや持たされて。
私はブルーレイディスクを機器にセットする。
「湊さん裸になってからソファーに座って」
「うん」
湊さんは素直に裸になる。
「なんでもう貞操帯の中でおちんぽが膨らんでいるんですか?」
まあ、これは私が浮気セックスしている日はいつもの事だ。
「だって倫子様が持ってきたブルーレイディスクって、あれでしょ?」
「あれ?」
「うんあれ」
「あれじゃあわかりませんよ、はっきり言って下さい」
「えっとその、倫子様の今日の地獄になるって言われてた調教の動画ですよね?」
今日、私がどんな地獄の調教されているのかという事を考えながら我慢汁を垂れ流していた様で貞操帯のペニスケースの内側は白く汚れていた。
絶賛射精管理中だけど、我慢汁を垂れ流すぐらいはしょうがない。
「さあ、どうでしょう?」
「えっ違うんですか?」
実を言うと私もブルーレイディスクの中の動画の内容はまったく知らない、岩田さんに婚約者と一緒に見ろと言われて持たされただけだった。
「まあ、見てみましょう」
「うん」
裸に貞操帯という情けない姿でソファーに座る湊さんと背もたれの間に入り込んで、後ろから湊さんを抱きつく様に座る。
「いろんな男に着たまま抱かれた、この姫薔薇のセーラー服で密着されるの嬉しいでしょ」
「う、うん」
湊さんは大事な大事な私の姫薔薇のセーラー服姿は自分の物だけにしたいという気持ちより、大事な物も汚されたいという気持ちの方が既に勝ってしまっている。
「正直ですね」
私はリモコンの再生ボタンを押す。
テレビに映し出されたのは今日私が調教された岩田さんのSMショーバーのステージだった。
お店のスタッフが撮っていたのだろうか、客にばかり気を取られてビデオカメラにはまったく気が付かなかった。
岩田さんが私を閉じ込めていたあのスーツケースをステージに運んで来た。
湊さんは不思議そうに画面を見ている。
画面の中の岩田さんがスーツケースを開ける。
中身は当然、私。
「姫薔薇のセーラー服の女の子って」
でも拉致監禁セットのラバーマスクを被らせれてきるから、顔はわからない。
「これ倫子様なんですか?」
「さあ?」
岩田さんの鞭打ちが始まる。
「酷いこんなに鞭打つなんて」
まあ、客観的に見ても確かに酷い。
「もう立てないのにまだ鞭打つなんて酷すぎる」
「ほんと酷いですよね」
酷い酷いと言いつつ湊さんは画面を見入っている。
「ほら今度は蝋燭、とても熱そう」
「鞭の痕に蝋燭垂らすなんて」
こう見させられると確かに熱かったのが納得できる。
そして画面の中の姫薔薇のセーラー服の女の子のラバーマスクが脱がされる。
「ああっ、やっぱり倫子様」
そしてステージの壁に私の学生証がプロジェクターで映し出される。
「そんな学生証まで!」
「それはそうですよ、学生証がないと現役の姫薔薇のお嬢様だって証明できませんからね、逆に姫薔薇に入学できなかったただのコスプレ女だと思われるも嫌ですし、湊さんもそう思いますよね?」
「それはたしかに」
正直これには私も声を失った、客は15人程だったと思うがこんな大勢に学生証を見られてしまうとは思いもしていなかった。
まあ、客もこれを見て直接私に声をかけてきたり、脅したりする事はないと思うし、なにかリスクが生じれば武田先生に体を差し出してもみ消すなりして貰えるから、そこまで深刻な事ではないが。
「でも湊さんどうしましょう、大勢の人達に私が姫薔薇の生徒である事や名前を知られてしまいました」
「えっ、ああっ、うん、どうしよう?」
「学校に通報されて退学処分にされてしまうかも」
「倫子様が姫薔薇の生徒じゃなくなるんて嫌だ」
湊さんの不安は煽っておく。
画面の中の私は正座で自己紹介を行っている、映し出されている本名に学校、クラスに出席番号、身長体重スリーサイズまで言った後に、縛られている上半身を前に倒して額をステージの床に付ける。
挨拶が終えると岩田さんに一旦上半身を戒めている高小手縛りを解かれ首輪と鼻フックを付けられる。
岩田さんの命令で『ぶひぃぶひぃ』と鳴かされる。
客席からは笑い声が聞こえる。
「湊さんどうです? 私の鼻フック顔」
「倫子様の綺麗な顔に鼻フックなんて掛けて歪ませて笑いものして」
婚約者であり女王様の顔を弄ばれて憤る湊さん。
私も自分の顔には自信があるし、武田先生からも『教師の間では今年の一番の美人は早見倫子で決まりと早々に結論がでているぞ』と言われたし、何しろ姫薔薇の生徒は顔面偏差値が異常に高い学校の中でだ。
そんな自信のある顔を鼻フックで鼻の穴が丸見えな典型的なブサイク顔の子にありがちな醜い上向き鼻にされてとても興奮してしてしまった。
首輪に付けられたリードを岩田さんに引かれてステージを降りる。