バイト先の先輩から
”他人に変身できる薬”を譲り受けた園香ー。
その翌日、”こういうの好きそう”と、思った園香は、
幼馴染の伸樹にその薬を見せると、
”よかったら、それを使ってみてもいいよー”
と、そう提案するー。
園香本人には特に変身したい相手もいなかったし、
伸樹が”こういうもの”が好きなのも知っていたため、
純粋な親切心からだったー。
しかしー、園香に変身して、園香の姿になった伸樹は、
本物の園香を前にして信じられないことを口にしたー
”わたしが本物だよ”
とー。
★前回はこちら↓★
<他者変身>わたしが本物だよ①~困惑~

「本当に、”変身”なんてできるのかなぁ…?」 不思議そうに、”それ”を見つめながら首を傾げる園香(そのか)ー。 彼女の手には、”他人に変身できる薬”が握られていたー。 バイト先の”面白いものを集めるのが好き”な先輩から 貰ったその薬を見つめながら、園香は少しだけ考えるー。 「ーーでも、本当に変身できるとしても...
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バイト先の先輩・友美恵から貰った
”変身した人間を元に戻す薬”を手にしながら、
園香は戸惑っていたー。
園香に変身した伸樹ー…
園香(伸樹)が、突然”わたしが本物”だと言い出したのだー。
「ーそれを飲むのは、加賀くんでしょ?」
園香(伸樹)が言うー。
”加賀くん”とは伸樹のことー。
しかし、園香に変身した伸樹は何故か目の前にいる
本物の園香之ことを”加賀くん”と呼び、
元に戻るための薬を飲むように促すー。
「ーーい、いい加減にしてよー
そういう悪ふざけ、よくないよ!」
普段はいつも明るく、ニコニコしていることの多い園香ー。
しかし、流石に不快に思ったのか
少し語気も強くなっているー。
がー、園香(伸樹)も引かなかったー。
「ーーちょっとー…困るのはこっちなんだけどー…」
園香(伸樹)は、なおもそんな言葉を口にするー。
まるで”わたしが本物”だと言わんばかりにー。
「ーーー……あ~…もうー
加賀くんってそういうことするんだねー」
園香は少し不快そうにそう呟くと、
「いいからこれ飲んで!」と、園香(伸樹)に対して言い放つー。
普段の伸樹なら、
流石に園香に変身して、ちょっと調子に乗っていたのだとしても、
園香にここまで怒ったような表情をされては、
すぐに謝るー…かもしれないー。
しかし、園香(伸樹)は
「それを飲むのは加賀くんの方でしょ!」と、
本物の園香と同じように苛立ちを露わにしたー。
「ー加賀くんはそっちでしょ!何言ってるの!?」
本物の園香が声を上げると、
園香(伸樹)は「ーーそういう冗談はやめてよ!」と、
さらに反論しながら、
「ー今、加賀くんはわたしが持ってきた薬を飲んで
わたしの姿に変身したんでしょ!」と、
状況を説明するー。
本物の園香は、そんな園香(伸樹)の振る舞いに
思わず呆れ笑いを浮かべると、
「ーそういう悪ふざけーー…わたし、嫌いだな~」と、
不満そうに呟くー。
「ーそれはこっちのセリフ!
加賀くんがそんなことするなんて思わなかったー」
園香(伸樹)のそんな言葉に、園香は
「ーーあ~~もう…いい加減にしてよ!」と、
怒りを露わにするー。
「ーいい加減にするのは加賀くんでしょ!」
園香(伸樹)は、そう反論してくるー。
”ーーちょっとー…どうなってるのー?
加賀くんー、わたしに成り代わろうとでもしてるの?”
本物の園香は表情を歪めるー。
園香は、幼馴染の伸樹の性格をよく知っているー。
ここまで言っても、”ごめんごめんー”と言い出さないのは
流石におかしいー。
「ーじ、じゃあ、わたしの誕生日は言える?」
園香がそう言うと、園香(伸樹)は「7月12日に決まってるでしょ」と、
そんな言葉を口にするー。
そして、今後は逆に園香(伸樹)の方が
「加賀くんこそ、わたしの血液型、知らないでしょ?」と、
”そっちが偽物でしょ”と言わんばかりに血液型を聞いてくるー。
「ーO型よー。何でそんなこと聞かれなくちゃいけないの!?」
本物の園香は、”偽物”から、疑われるような質問を
されたことに腹を立てるー
”っていうか、誕生日は加賀くんも知ってるもんねー”
そう思いながら、園香は「昨日のわたしの晩御飯は?」と、
園香(伸樹)に確認するー
しかし、園香(伸樹)はその質問には答えずに、
「ーー聞いてどうするの?
加賀くんは、わたしの昨日食べたものなんて知らないでしょ?」
と、気味悪そうな表情を浮かべながら答えるー。
「ーーそんな風に言い訳してー
答えられないんでしょ?
だって加賀くん、わたしの昨日食べたものなんて知らないはずだもん」
本物の園香が言うー。
しかし、園香(伸樹)は反論したー。
「そうやってわたしに答えさせて、
そっちが知らないことを知ろうとしてるだけでしょ?
その手には乗らないからー」
とー。
「ーーはぁ!?」
本物の園香は不快そうに声を発するー。
どうやら、園香(伸樹)も、警戒しているのか
まるでこっちを偽物扱いするような言葉を口にするー。
「ーじ、じゃあ、わたしが昨日の夜ごはんを言うから、
加賀くんは、わたしの昨日の朝ごはんを答えてよー。」
本物の園香が言うー。
これなら、文句はないはずだー。
園香(伸樹)は「ーー…そこまで言うならー」と
不満そうにしながら、昨日の朝ご飯を口にし始めるー。
”な、なんで知ってるのー!?”
本物の園香は、”加賀くん”が変身したはずの園香が
昨日の”わたしの朝ご飯”を知っていることに
驚きの表情を浮かべながらも、
自分も、昨日の晩御飯を正確に口にしたー
「ーな、なんで知ってるのー!?」
同じ反応をする園香(伸樹)ー。
「ーーー…と、とにかく、これ飲んでよ!
いったん、元に戻って!」
本物の園香がそう言うと、
園香(伸樹)は「ーーそれはこっちのセリフだから!」と、
困惑した様子で叫んだー。
「ーーーーー…も~~~~」
本物の園香は、強引に園香(伸樹)に変身を解除する薬を
飲ませようとしたものの、
もし騒がれたりして、誰かに”園香が二人”という状況を見られたら
余計な騒動になることを恐れて、
戸惑いながらスマホを手にするー
”他人に変身できる薬”をくれたバイト先の先輩・友美恵に連絡
しようとしたのだー。
がーー
「ーちょっと!加賀くんが何でわたしのスマホを持ってるの!」
園香(伸樹)が、そう叫んだー
「ーーえっ」
表情を歪める本物の園香ー。
「ーーーそれ!わたしのスマホ!
なんで勝手に使うの!?」
園香(伸樹)の言葉に、本物の園香は
「これは、加賀くんのじゃないでしょ!」と、反論するー。
うんざりした様子で、バイト先の先輩・友美恵が
電話に出るのを待つと、
すぐに友美恵が電話に出てくれたー。
園香(伸樹)は、その様子を
明らかに不満そうな表情で見つめているー。
「ーーあ!先輩!よかったー」
園香が嬉しそうにそう反応すると、
バイト先の先輩・友美恵は”どうかしたのー?”と、
不思議そうに声を発したー
「ーー実はー昨日貰ったやつを
友達に使わせてあげたんですけどー、
その友達が”わたしが本物”って言い出しちゃってー
元に戻す薬を飲んでくれないんですー
どうしたらいいですかー?
何か方法はー」
園香がそう確認すると、
その声を聞いていた園香(伸樹)が
「ーー先輩に電話してるの!?」と、不満そうに声を上げるー。
その反応を確認しながら、
園香は”友美恵”の答えを待つー
しかし、友美恵は少し不快そうな声で言葉を口にしたー
”え…? 園香ちゃんー、もしかして”他の子”に飲ませたの?”
バイト先の先輩・友美恵のその言葉に、
園香は「え…あ、はいー」と、そう答えると、
”ーーーーわたしは、園香ちゃんにって思ってあげたのに”と、
不満そうにそう言葉を口にしたー。
「ーーえ… あ…す、すみませんーー…」
園香は申し訳なさそうに謝罪の言葉を口にするー。
確かに、”自分で使って”とまでは言われなかったものの、
勝手に他の人にあげるのは失礼だったかもしれないー。
”ーーーまぁいいわー。
急に怒ってごめんねー。
ほら、危ないものとかじゃないし、ルール的にも
問題はないんだけどー
他の人に変身できる薬なんて、悪用されたら怖いし、
騒ぎになっちゃったら困るでしょー?
だからー、園香ちゃんならって思って渡したからー
”園香ちゃんが使ってね”って言わなかったわたしも
悪いんだけどー”
友美恵は、そう言葉を口にすると、
ため息をついてから
”それでー、お友達がどうしたの?”と、
改めて園香から言葉を聞き出そうとするー。
「ーあ、はいー。
それがー…幼馴染の子があの薬で
わたしに変身してるんですけどー…
その子が”わたしが本物”だと言い張って
元に戻る薬も飲んでくれないんですー」
園香が少し申し訳なさそうにしながらそう説明を続けるー。
がー、それを聞いていた園香(伸樹)は、
なおも不満そうに、
「だから、わたしが本物だってば!
加賀くん、なんでそんなこと言うの!?」と、
そう言葉を口にするー。
その声が、電話の向こうの先輩・友美恵にも聞こえたのか、
友美恵は少しだけ笑うとー、
”なるほどねー…どういう状況かは分かったー”と、
それだけ呟いてから、少しだけ沈黙するー。
恐らく、どうするべきなのか考えているのだろうー。
「ーー他に、変身を解く方法はあるんですか?」
園香が不安そうにそう尋ねると、
”あるにはあるけどー、あまり現実的じゃない”と、
友美恵はそう答えたー。
その上で、友美恵は言葉を続けるー。
”相手の子がどういうつもりかは知らないけど、
やっぱりその薬を飲んでもらうしかないねー”
友美恵のその言葉に、
園香は、園香(伸樹)の方を見つめるー。
「ーーちょっと!加賀くん!わたしを偽物扱いするなんて
あり得ないんだけど!
何でそんな酷いことができるの!?」
園香(伸樹)は、心底怒っている様子だー。
”ーーあはは………”
電話の向こうの友美恵にも、その声が聞こえたのか
友美恵も思わず笑うー。
「ーわ、笑い話じゃないですよー」
園香が戸惑いながら言うと、
”ーだから、他の人に使わせちゃダメだったのー”
と、友美恵はまた、不満そうな口調でそう言葉を口にしたー。
「そ、それはごめんなさいー」
園香は、申し訳なさそうに謝罪の言葉を繰り返すと、
友美恵はふと、言葉を口にしたー
”ところでさー、
今、わたしが話してる園香ちゃん、”本物”だよねー?”
とー。
園香は一瞬、ゾワッとした背筋が凍るような思いをして、
園香(伸樹)の方を見つめるー。
「ーーいい加減にしてよ!ねぇ!」
園香(伸樹)が、涙目で叫んでいるー。
あまりにも必死な”偽物の園香”ー。
がー、すぐに園香は自分の中で記憶を整理して
”わたしが本物”だと、改めて確信するー。
”わたし”が園香であり、もう一人の園香が”加賀くん”で
間違いないー
「ーーこ、怖いこと言わないでくださいよ!
わたしが園香です!」
園香は少しムッとした様子で電話の向こうの友美恵に言うと、
友美恵は”あははー…だって、もう一人の園香ちゃんがあまりにも
必死だからー”と、電話の向こうで笑ったー
園香は、そんな会話をしながら
ふと、”あること”を思いつくー
「ー先輩ー。そういえば、元に戻る薬は
”変身してない子”が飲んでも、何も起きないんですよね?」
そう確認する園香ー
”うんー。変身薬を飲んでない人が飲んでも、何もないわー”
友美恵の言葉に、園香は頷くー
「相手の子に”元に戻る薬”を飲んでもらう方法、
思いつきましたー」
園香がそう言うと、友美恵は”そうーならよかった”と、
そう言葉を口にするー。
園香は一旦電話を切ることを告げて、
改めて電話を切ると、
園香(伸樹)の方を見つめたー
「ー加賀くんがそんな酷いことするなんて思わなかったー
わたしに変身して、わたしに成り代わろうとしてるの?」
園香(伸樹)の言葉に、
園香は少しだけ溜息をつくとー、
「ーじゃあ、これを飲んでー」と、”元の戻る薬”を、
差し出したー
「ーだ、だからわたしは本物の園香だってば!」
園香(伸樹)が言うー。
「ーうん。だから、これを飲めば、証明できるでしょ?」
園香が言うー。
”目の前にいる”伸樹が変身した園香が、
もしも本当に”本物”だというのであれば
この薬を飲んでも、何も起きないはずだー。
それを利用して、揺さぶるー。
「ーー本物だって言うなら、これを飲んで証明して」
園香が言うと、園香(伸樹)は表情を歪めるー。
仮に、嫌がれば”偽物”だという大きな証拠になるー
そしてー
もしーーー
”わたしが本物”だと思い込んでいるのだとしてもー…
”飲めば”、変身は解除されるー。
どっちに転んでも、大丈夫ー。
園香はそう思いながら、”元に戻る薬”を改めて差し出すー。
園香(伸樹)は、そんな園香の方を見つめながら
ゆっくりと口を開いたー。
③へ続く
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コメント
次回が最終回デス~!☆
”わたしが本物”だと言い張る伸樹くんの目的は…!?
最終回もぜひ楽しんでくださいネ~!!
(結末を見破ることができたら、ちょっぴりすごいデス~★!)
今日もありがとうございました~!