「新種スライムの討伐に失敗っ?! あのパーティにはプラチナランクの『栄光のサランダル』がいたはずだろうがっ!」
「最近観測された魔域の探査も失敗したそうです。なんでも、変わった攻撃方法を取る魔物がいたとかで……」
「国の方からも魔物の変異について調査したいからと、学者団の護衛に冒険者をいくつか見繕ってほしいと依頼が来ています。ですが、この項目にふさわしい人となると、誰になるのでしょうか……」
冒険者への仕事をあっせんするギルドは、最近猛烈に忙しい。職員の誰もが目を回しながら駆けずり回り、日々忙殺されている。
理由は簡単。依頼がクリアされないのだ。どれだけ冒険者を募っても、依頼が解決されなければ意味がない。
そのため、ただただ仕事だけが溜まっていき、職場はお通夜を通り越して戦場になっていた。
そして、しがないギルド職員であるおれもその影響をもろに受けて、直近の残業時間がえぐいことになっていた。
深夜帰宅は当たり前、職場の泊まり込みだってした。冒険者のみんなも何とかしようと頑張ってくれているのだけど、依頼の処理が全く間に合っていない。
おかげで近隣ギルドと連携して特別チームを結成してはという案もでており、その処理にも仕事がかさみ続けている。さらに王宮の兵たちとの合同も視野に入れているため、仕事が増える増える。増える増える増える。増える増える増える増える……。
「とにかく、ここ最近現れた魔物の特徴はなんかすっごくエッチってことなんですよ!」
おれは半分キレながら集めたデータをギルド長に叩きつけた。目の下にできた濃い隈から体の限界がうかがえるが、それはメンタルも同じ。
そしてギルドの職員全員が似たようなものだった。
「わかっている。だからこそ、もっと詳細な情報を得るために俺らがまず慎重にだな……」
「んなことしてる間にも、依頼はたまっていくんですよっ!」
「俺だってわかっとるわいっ!」
ギルド長のトカゲは無毛ゆえの鋭い相貌で吠える。昔は凄腕の冒険者だったが、今はこのギルドを束ねる気のいいおっさんだ。くすんだ深緑の皮膚が年季を感じさせ、それに加えて全身が傷だらけということもあって、初見の子どもはまず泣く。おれと同じような隈を作った今なら特にそうだろう。
「歴戦の冒険者でも予想しない攻撃を食らっちまって戦闘不能になる! 死者がまだ出てないが奇跡なんだ! 生半可な対応策で被害をだせるかってんだ!」
「ならギルドでも何かしましょうよ! 研究所の結果を待ってたらこっちにも過労死が出ますよ!」
「わかってんだよんなことはよぉ!」
おれだって冒険者のみんなとは顔見知りだし、怪我無く帰ってきてほしいと思っている。そのためのバックアップや管理をするのがおれの仕事なのだ。なのに、最近は何もできていない。落ち込んで帰ってくるみんなを慰めるのが仕事になっているのだ。
同僚たちもみんな、無力を痛感している。信じて任せたはずなのに、失敗が続いているからそれも当然だ。既存のランクシステムが機能していなくて、誰に依頼を振っていいのかわからなくなっていた。
ギルドはまず、依頼内容から危険度を分類する。
魔物が出たと聞けば、その特徴から強さを概算して見合った冒険者に提案する。
護衛や採取依頼があれば、依頼者の身元がしっかりしているのかを徹底的に調査する。
不明瞭な時はギルドお抱えの諜報員が周囲の情報を集めてからきちんと分類している。そうやって、適切に依頼を振り分けてきた。
だからこそ、冒険者のみんなはおれらを信じて依頼を受けてくれるのだ。
依頼の失敗はギルドにも責任がある。そして、実際に怪我をするのは冒険者のみんななんだ。
だからおれらは身を粉にしてまでも働いて、依頼を適切に処理しようとしている。みんなの安全はおれらにかかっていると言っても過言ではないから。
「これが依頼失敗件数の多かった魔物の再調査データです! 食精植物や愛撫するスライム! そしてこっちが新規依頼の魔物で、なんと媚薬をまき散らす蝙蝠でした!!」
「てめえ! 勝手に調査行ってきやがって! お前もあっちこっち駆けずり回ってぼろぼろのくせに! 死んだらどうすんだ!」
「普通に頼んだら調査許可とか絶対くれないじゃないですか! みんなに死んでほしくないから! おれが頑張ってるんですよ!」
「当たり前だ! 職員の疲労具合から事故の発生する確率が高くなってるから、外部の調査員を雇うって話をしただろうが! ってか、俺はお前が心配だってつってんだよっ! もういい! 今日は帰って寝ろ!」
「嫌です! これからこのデータを研究所に持って行って、分析してもらう予定なんです! それから魔物の危険度分類を作り直して、報酬の上乗せを依頼者に交渉して……」
「あーーーーっ! もういい、もういい!」
立ち上がればおれより頭二つ分くらい大きいトカゲ、ゼグはおれの首根っこをひょいとつかむとソファへ放り投げた。哀れ子犬はなすすべもなくクッションに体を沈めることになる。
逃げ出そうにも足がふらついてしまって、気が付けばゼグの巨体が横でおれを押さえつけていた。現役時代の剛腕はいまだ健在で、おれなんかじゃかなうわけもない。
「寝ろこの馬鹿っ! 今にもぶっ倒れそうな顔しやがって! お前が倒れたら俺がダルに怒られるんだぞ!」
「その兄さんのためにやってるんだって知ってるじゃないか馬鹿親父!」
「やりすぎだっつってんの! それになリグリス、俺も息子が死にそうな顔してるのを見て見ぬ振りできるほど鬼じゃねえの。頼むから寝てくれ、な」
疲れが色濃く残るトカゲの表情に浮かび上がる心配が、おれから反撃の気概をそいでいく。
孤児だったところを拾われたおれら兄弟はゼグのことを父親だと慕っている。兄さんと違って体格が劣っているし、怪我もあるおれは前線で戦うのに向いてない。それでもゼグたちの役に立ちたいから、調査員としてここで働くことにしたんだ。
ゼグがかぶせてきた毛布は暖かくて、気を抜けば寝てしまいそうだ。力の抜けた目でなんとかにらんでも、返ってくるのは気遣うような笑みだけだった。
「だって、兄さんが依頼失敗とかほとんどしたことなかったのに……おれがもっと、ちゃんと調査してたらこんなことには……」
「あいつが受けた依頼はもともと新種の調査も兼ねてたんだ。お前が悔やんでもしょうがねえだろ」
「そうだけど……」
「そうだよリグ、お前が気に病むことは何もないんだ」
入って来たのは白銀の竜。艶のある鱗はそれ自体が装飾品のようで、遠目からでも人の視線をくぎ付けにする自慢の兄だ。
ゼグと並んでもそん色ないくらいに大きな体躯ではあるが、前線を退いたトカゲと違ってすべて筋肉で構成されている。最高ランク冒険者として地位も名誉も、そして力も全て兼ね備えた、本当に自慢の兄なんだ。
対しておれは明るい茶色でたれ耳の犬。可愛いとは言われるけれど、兄さんみたいにかっこいいとは言われたことがない。血のつながりはないけれど、やっぱりうらやましくはある。
兄さんの鎧姿は銀竜の騎士と称されるほどにかっこいいけれど、今日は非番なのか薄手の私服だ。おかげでいたるところが盛り上がった体形をこれでもかと誇示している。
「依頼の失敗は私が未熟だったからだ。『栄光のサランダル』と持ち上げられて有頂天になっていた」
「でも、兄さんが失敗するような依頼を調査なしで発注したのはうちだし……」
「だからといって、お前が気に病むな。それにゼグから聞いたぞ、勝手に調査に行ったんだって?」
「……う」
どうやらおれが直談判する前から情報をつかんでいたみたいだ。さすがギルド長。
ソファの背もたれからこっちをのぞき込む壮麗な竜のかんばせがムッとしている。おれの頬をつまむと、ムニムニとこすり始めた。
「だーめーだーろーがー! 無理したらいけないと私もゼグも何度も何度も言ってるのに! ただでさえギルド職員たちはずっと疲労困憊で、何が起こるかわからないんだぞ!」「へ、へもぉ……」
「でもじゃない! 今回はたまたま無事に帰ってこれたけど、もし何かあったらお兄ちゃん号泣するからな! 未知の情報を探ることが一番の危険だって、お兄ちゃんがいつも口を酸っぱくして言ってるだろ!」
「だっへぇ、おれぇ……兄さんの役に立ちたくってぇ……」
それしかできないんだもん……。戦闘より諜報の方が向いてるから、みんなの役に立とうと思ったらこれしかできないんだ。
おれやゼグと違って失敗から休息していた兄さんの顔色は良い。二人を見比べてため息をはいた兄さんは、つねっていた手を離しておれの頭を撫でてくれた。
「お願いだから、あんまり私を心配させないでくれ。今度こそ成功させて、『栄光のサランダル』の名がだてではないことを証明してみせる」
分厚い胸を叩いておれを安心させてくれた兄さんは、それから何か一枚の紙を見せてくれた。
「何これ?」
「ギルドの対策だよ。お前が調査に行っている間に、ゼグもちゃんと仕事してたってわけだ」
「おいダル、お前まさか……こいつにやらせようってんじゃ……」
ゼグの顔が引きつるのも理解できる。
だって、ここに書いてあるのって……。
「えっと、兄さん。見間違いじゃなかったら、ギルドランクの項目に新しく『エロ耐性』を作るって書いてあるように見えるんだけど」
「ん、その通りだよ。私もそれが足りなくて負けたからね。初心に戻って自分を見つめ直すために、ゼグの意見に乗ったわけだ」
そりゃまあ確かに新種の魔物はエッチな特性を持ってるって、おれの調査結果にも出ている。対策を練ろうとするなら、生態把握の他に個々人の能力上昇が必要になるのもわかる。
「そして、その試験官におれを抜てきするってこと……?」
「そうだよ」
「無理! 絶対無理だって! だっておれ彼女とかいたことないもん!」
「別にセックスをしろってことじゃないんだ。ただ、快楽に対しての耐性を測るだけでいい。まあでも、できたほうがいいだろうけどね」
「だったらなおさらおれには無理だって!」
「最初は私が手ほどきするから。安心してほしい」
「それって兄さんとするってことじゃないか?! そんなことできるわけ――」
「リグリス」
有無を言わさない口調で、銀竜はおれの左足、膝から下にある硬い『義足』に触れる。
「ゼグがお前の調査を認めないのは、いじわるじゃないってわかってるだろ。お前は確かに諜報員としては優秀だ。だがこの足なんだ。何かあれば対処は難しいと、お前が一番わかってるだろ」
その言葉におれは頷くことしかできなかった。
昔魔物にやられて、無くなってしまったおれの足。兄さんと一緒に最強の冒険者になるってはしゃいでいた小さな夢の、破れた跡。
「こんな疲労した状態で調査に行っていいはずがない。私は心配なんだ。私だけじゃない、ゼグもだ」
そこで難色を示していたトカゲが頭をかきむしった。
「……はあ、そういうことならしゃーねーか。こいつ、お前やガランが失敗してから、休みなしで働いてんだ」
「止めてくれよ……ゼグが教えてくれなかったら、私はリグが死ぬまで気づかなかったぞ」
「何度も止めたさ。でもな、こいつを閉じ込めるのが不可能だってこと、お前も知ってるだろ。諜報員としては本当に優秀なんだ」
隠密行動に関してはトップクラスだと自負している。王宮にだって忍び込める自信があるからね。……こんな足じゃなかったら兄さんのパーティにいたはずなのに。
「……だから、諜報以外の仕事を振っておこうってこと?」
「ああ。これならギルドから遠くに行く必要がないからな」
「だからって、こんな……できないよ、おれには……」
「大丈夫だ。私が付いてる、ゼグも手伝ってくれる」
「俺もかよ! ……まあいいけどよ。死なれるよりましだ。本当は俺も調査部から移籍してほしいと思ってからな。性教育なんてリグが『おちんちんから白いのが出た!』って泣きながら来た時以来か……」
「ちょっと、そんな恥ずかしいこと思い出さないでよ!」
待って待って待って、この二人やる気だっ!
おれだって大人だ。性行為というもとがどういうものかは知っている。やったことはないし、見たことはないけれど、冷静に考えて入るわけがない。
だってこの巨体だ。ゼグも兄さんも、常人よりはるかに大きいんだから、当然あそこもでかいに決まっている。
青い顔して首を必死に振っていると、二人はきょとんと顔を見合わせる。
「……あーそっか、俺らの見たことねえのか」ゼグがいそいそと服を脱ぐ。
「収納式だからな。機会もなければわからないだろう」当然といったように兄さんも続く。
「確かに、試験官はこいつが適任だよなぁ。わかってんだよ。でも息子に任せるには複雑でなぁ」薄く脂肪が乗ったボリュームたっぷりな胸と腹があらわになった。
「だが、このままだと無理な情報収集で死ぬぞ」対する兄さんは胸と腹筋の造形が綺麗すぎる。
「わーってるよ。こいつには別の仕事を振ったほうがいい。んで、これが適任。お前の言うことももっともだ」とか言いながらためらいもなくズボンを脱ぐ。
「……私だってやらせたいわけじゃない。可愛い弟が見知らぬ男を抱くかも、なんて容認できるわけがないだろう」銀竜の肢体は全裸になっても綺麗だ。
「本音は?」そこらへんに服を投げ捨てるゼグ。
「リグとどちゃくそスケベするのは私だけでいいのに!!」キレながら服を投げる兄さん。待って、今なんて言った?!
「これだよ。……はぁーあ、どこで育て方間違えたかなぁ」
「スリットを濡らしながら言うな」
「俺はほれ、かわいい息子の性教育っていう建前があるから」
兄さんの言う通り、ゼグの前面にあるスリットからは汁が漏れ出してきていた。肉密度が圧倒的に高いむちむちとしたトカゲの体に雌を感じてしまって、くらっと脳が酔う。
なのにゼグは恥ずかしがることもなく、ごつい指でスリットをかき回し、ぐちゅぐちゅという音を奏でていく。
子どもの頃から緑の鱗がくすむ過程を見てきたおれからしても、今のゼグはゼグじゃないみたい。ベージュの内皮が盛り上がる胸部では、すでに乳首が臨戦態勢を取っている。小さいころおしゃぶり代わりにしてたそれは、親指ほどに大きくなっていた。
「俺だって連日の仕事漬けて溜まってんだよ。ってそうじゃなくて、もともと試験官の面接は俺がする予定だったんだ。だから、俺が責任をもってやってやるよ」
「私はただリグとエッチしたいだけだ。ゼグも素直に言ってもいいぞ」
対して兄さんは筋肉をこれでもかと詰め込んで、パンパンに膨れ上がった肉体をしている。ゼグのふっくらしたおっぱいとはまるで違う角ばった胸筋は、リラックス状態なのになぜか張りを見せていた。
それでもスリットはゼグと同じく汁をこぼしていて、興奮を知らしめる。憧れの兄が見せる卑猥な姿に、現実感がわかない。でも、豆のできた指をすんなり飲み込むことから、かなり使い込んでいるのがわかってしまった。
「まあ確かに、お前ら相手に隠してもしょうがねえか。あれを見ちまったら一回でもいいからぶち込んでほしい、って思うのは当然だろうが」
「お゛、ふぅ……私も同意見だ❤」
二人が何を言っているのかよくわからなかった。
――――そのスリットから勃起を取り出すまでは。
「……あれ?」
二人はおれよりもずっと巨体で、ずっとたくましくて、ずっと強い。
だから当然それもおれよりでかいと思い込んでいたのに。
目の前に出てきたそれは――
「『おれのより小さい』……?」
「お前がでかすぎるんだよ❤俺のも巨根の範囲だぞ❤❤」
ゼグも兄さんも、血管を浮かばせたちんぽは確かにでかい。へそまで超える長さに、おれの片手では握りきれない太さ。亀頭だって大きいし、全体のバランスでは悪くないだろう。
……でも、おれのほうがでかい。
呆然としている間に、おれの服は二人によって引っぺがされてしまった。隠密に特化したしなやかな体は別に華奢ってわけじゃないけど、この二人を前にすると枯れ枝みたいに見える。それが恥ずかしくてもうずいぶん一緒におふろに入ってなかったなと、どうでもいいことを考えてしまった。
そして、おれの股座にあるちんぽはこの衝撃の事実にまだ萎えたまま。おれが肉親の裸体に興奮するようなやつじゃなくって、内心ではホッとした。
それでも、二人の目が劣情に湿っていくのが、おれには見えた。
「でっけぇ❤❤」
「いつ見てもたまらんな❤」
萎えたままのおれのちんぽは勃起した二人のものより少し小さいくらいで、第三の脚のように自己主張していた。二人のものを見た後だと恥ずかしさが勝る。おれのってすごく大きい方だったんだ……。
「まあお前が狙われないようにと、特注の制服を手配してたからな。それにしても本当に気づいてなかったのか。俺の教育が悪かったか……?」
いたわりながら萎えてるの触らないでほしい。
「ぜ、ゼグ、ちょっと待ってよ、本当にやる気……?」
「言っておくが、俺は怒ってるからな。お前が勝手に調査に出かけたと知って、俺がどれだけ心配したかわかるか?」
「そ、それとこれとは……」
「違わねえよ。俺はお前を調査部から移動させてえんだ。親に心配ばっかりかけやがって、悪ガキ。ギルド長命令だ。お前を試験官に任命する」
「……うぅ」
「というわけだから、みっちり仕込んでやるよ❤さすがに『エロ耐性』の試験官が童貞なんじゃ務まらねえ。もとから新設項目ってことで試験運用なところがあるんだ。下手なことすると俺の立場にも関わるからな」
つまり、おれがへまするとゼグの首が飛ぶかもしれないってことだ。
そんな大役、務まる気がしない。
「大丈夫だ❤」横にやって来た兄さんがおっぱいを顔に押し付けながらささやく。「そのために私とゼグが手取り足取り教えてやると言っているんだ❤お兄ちゃんに任せておけ❤❤お兄ちゃんのおマンコはお前のために年中無休で空いてるんだぞ❤」
「兄さん……その……本当に……?」
「もちろん❤お兄ちゃんはこの日のためにアナニーをかかさずやってきたんだ❤処女マンにしては緩いかもしれないが、だから遠慮なく腰を振っていいぞ❤お兄ちゃんの教材マンコで練習しような❤❤」
おれの頭を抱えながらおっぱいで窒息させようとする銀竜。昔から兄さんと一緒に寝るのは好きだったけど、こんなに発情を出してくることなんてなかったのに。
ゼグもそれを感じていたのか、ため息とともに呆れ口調を放り投げてきた。
「お前、よくそれで今まで我慢できたな」
「私だってもう少し順序というものを経たかったさ。だがあのスライムに弄ばれたとき、死を覚悟してね。こんなことならリグといっぱいやっておくべきだったと後悔したんだ」
「なるほどな……死線を潜ることの多い奴にはよくあることだ。お前も無事に帰って来てくれて嬉しいよ。『エロ耐性』の方も、俺がしっかり鍛えてやるからな」
ああ、ゼグはおれを試験官として真っ当にするためと、兄さんがまたあんな魔物に負けないようにするために体を重ねる気なんだ。
なんで二人が急にこんなエッチになったのかと思ったが、ちゃんと理由があったんだな。……そこに欲望があるのは否定できないけど。
兄さんによるおっぱいでの挟み込みが続いている間に、股座に鼻面の当たる感覚がする。ぎょっとして顔をおっぱいから引きはがせば、金玉と竿の間にたまった臭気を肺一杯に吸い込んで、目頭のとろけたトカゲがいた。
「お゛ぅ❤いっぱしの匂いさせやがって❤お前も大きくなったな❤」
「うっ……恥ずかしいよゼグ」
「慣れてもらわねえと困るぜ❤これからお前は雄のエロ耐性を測らねえといけないんだ❤❤……ダル❤」
「わかっているとも❤❤」
兄さんが横たわったおれをまたぐと、筋肉が発達したかっこいい背中が映る。
だけど、銀竜はその名誉をかなぐり捨てるように尻を落とすと、片方がおれの顔ほどもある双球がぱっくりと割れた。
おれの鼻面ギリギリに迫る兄さんの肛門。影になっているというのに、艶めかしくうごめいているのがよくわかる。
それがあまりにエッチだから。こんなのはただの肛門だと、そう言い切ることができない自分がいた。
「んふふふふぅ❤リグ、指を入れてみるんだ❤いくらここがリグ専用のハメ放題マンコだとしても、教育はしっかりしないといけないからな❤❤処女だから、やさしくしてくれな❤」
「この前のスライムはノーカンってことかぁ❤」
「当然だろうが❤あんなのは初体験に入らん!❤もっとも、リグ以外のちんぽなんてただのディルドみたいなものだし、やっていたとしても勘定には入れないがな❤❤」
「お前のファンが聞いたら卒倒しそうなセリフだな❤銀竜の騎士様がまさかブラコンのど淫乱だったなんてな❤」
「名誉など求めたことはない❤どうでもいいことだ❤まあ、ゼグはちんぽ扱いしてやってもいいが❤」
「悪いが俺はもっぱらウケだから、気持ちだけもらっといてやるよ❤」
「血は争えんということか❤❤」
どことなく甘い声音ではあるが、二人はいつも通りに軽口を交わしあう。だけど、ゼグは会話の合間におれのちんぽを舐めるし、兄さんは尻を盛り上げて肛門を開いて見せつけてくる。
外皮の鱗は眩いばかりの白銀であり、内皮はすべらかな純白。そんな清らかな銀竜の粘膜はおれと同じ赤。兄さんの血潮が肛門越しに感じられた。
ここに指を入れる? おれが? 本当に?
現実感のなさに混乱が加速する。だけど、おれの指は吸い寄せられるように窄まったしわの中心へと向かい、先端が触れる。
「ふぉ❤いいぞ❤まずはおマンコをほぐす練習から……と言いたいところだが、あいにく私が限界なので、とっとと済ませようじゃないか❤」
ずいっと、でかい尻が落ちた。
ただでさえ肉薄していた兄さんの尻は、指を呑み込んでそのまま顔にぶつかる。視界が閉ざされ、おれの喉が声にならない悲鳴を上げた。
兄さんの中はとろとろで、あの鎧のような筋肉の中身がこうなっているなんて想像もできなかった。
「ふふっ❤こんなものは形式だけにすぎん❤私は早くお前とやりたくてたまらんのだ❤❤なあゼグ?❤」
「まったくだ❤こっちは仕事が溜まってるんだ❤早く終わらせないと、今日も徹夜だぞ❤」
トカゲの喉奥にちんぽが入り込み、ゼグの苦しそうな声がする。見えていないけれど、えずく合間に陶酔とした色が紛れ込んでいる。
喉奥の輪に締め付けられ、おれのちんぽに血流が集まってしまう。感じたくはないのに、気持ちいいが止められない。
「ゼグの喉マンは評判だったのだろ❤リグも喜んでいるようだ❤❤」
「おごぉ❤❤」ずろぉとちんぽが吐き出される。「現役だった頃はメンバーの中で処理が一番得意だったんだ❤時間がない時も、てっとり早くいくことができるからなぁ❤みんながこぞって俺の喉マンを使いたがったもんだ❤」
トカゲの口から勢いよく立ち上がるおれのちんぽ。もう硬くなったそれはゼグの唾液にまみれているんだろう。
とたん兄さんの肛門がきゅうっと指を締め付けた。おれの勃起を見て、興奮したんだ。
「たまらん❤❤でかすぎるだろう❤ゼグ、童貞は私がもらうからな❤絶対だ❤」
「しょうがねえ、かわいい息子に譲るさ❤」
そう言いながら尻を持ち上げ、兄さんは前に。
おれは愛液のついた指越しに呆然と眺めながら、銀竜に視線を奪われていた。
兄さんの穴からは透明な液体が流れており、おれを求めているのが明白だった。体を回転させると、憧れだった兄さんが好色にゆだっている様がよくわかる。
いつだって冷静で強くてかっこいい兄さんの顔が、赤らんでいる。息も荒くなっている。
おれとの訓練に付き合ってくれている時だって、息一つ切らさない兄さんが、だ。
「はあ❤おマンコのほぐし方は、これから覚えればいい❤私もゼグも、いつだって使い放題だからな❤❤」
「ダル、俺の分も残しておけよ❤❤子宮がうずいてしょうがねえんだ❤ここまで来てお預けされちゃあ、お前のちんぽでもいいからむさぼってやるからな❤❤」
おれのがちがちに硬くなったちんぽが、兄さんの股下にある。
こうして比べると、巨体二人よりもはるかにおれの方がでかい。でかすぎて不安になる。
「に、兄さん……こんなの入れて、大丈夫なの……?」
「ああ、リグ❤お兄ちゃんなら心配いらないぞ❤いつかお前とこうするために、でっかい張り型で毎晩ぐっぽぐっぽしてたからな❤いつも言ってるだろ❤日頃の訓練こそ、己を形作るのだと❤❤」
「お前は知らないだろうけど、こいつ、家に帰るといっつもえぐいオナニーでオホ声まき散らしてんだ❤パーティメンバーの前では清純ぶってるくせにな❤❤」
「なんで、ゼグが知ってるの……?」
「そりゃ当然、俺も一緒にやってるからに決まってるだろ❤防音魔法が効いていて、雄臭くなっても大丈夫な部屋なんて限られてるからな❤❤」
そんな話知らない。兄さんが冒険から帰ってくるときは、いつも家族全員で食卓を囲っているのに。そのあとで、二人はいつもそんなことをしていたのか。
次の日は時間があれば朝からおれの訓練に付き合ってくれた兄さんが、えぐいオナニーでオホ声まき散らしていたなんて言われても、まったく想像できない。
……いや、できなかっただ。今はもう、兄さんが好色なことは知ってしまったから。
愕然としているおれの横に、今度はゼグが腰を下ろす。少しの脂肪で丸く膨らんだ胸へと、おれの手を導いた。
「性教育が遅くなって悪かったな❤これからみっちり、お前をどこに出しても恥ずかしくない雄にしてやる❤」
兄さんよりでかく柔らかい胸に掌が埋まる。少し前までは何も意識してなかったのに、今では性的なものだと認識してしまっている。
ゼグが手を離しても、おれの指は止まらない。弾力豊かな肉の感触を脳に刻もうと、おれは必死になっていた。
「さあリグ❤」兄さんの声がする。「私たちにかかれば、リグを立派な試験官にすることなんてたやすいことだ❤お前はもとから覚えがいい❤雄を雌にするコツを❤たっぷりと教えてやろう❤❤」
なんて言いながら何かの汁にまみれた指を舐めて、兄さんは妖艶に口元をゆがめた。
多分、慣らしが十分ではないと判断して、自分で穴をほぐしていたんだろう。その間に、萎えないようにゼグがおれの気を引いていた。
息の合ったコンビネーションは、普段から一緒に性的なことを共有している証拠だ。おかげで、先ほどの証言の信ぴょう性が一気に上がった。
「ああ、リグ❤リグ❤ようやくこの日が来た❤スライムなんかに負けてしまった情けないお兄ちゃんのおマンコを❤お前の雄ちんぽで清めてくれ❤好きなだけ、孕ませ中出ししてもいいからな❤❤」
栄光のサランダル、白銀の竜騎士、憧れの兄さん。
そんな幾重にもある輝かしい姿をかなぐり捨てて、兄さんはちんぽを呑み込んだ。
「う、あ……っ!!」
「おおぉおぉおぉおおぉぉぉぉぉ❤❤❤❤❤きたきたぎだあああぁあぁ❤❤❤リグのデカちんぽ❤腹にぃ、ひびぐうぅうぅぅ❤❤❤❤」
マズルをのけぞらせて咆哮する兄さんを、おれはただ眺めるだけだった。
肛門なんて排泄器官で、でかいらしいおれのちんぽにしゃぶりつく兄さん。スリットからいきり立つちんぽから、おもらしみたいによくわからない汁を飛ばす。そんな姿を、おれは知らない。
「でっっっか❤❤い、いつも使ってるやつより❤でかいぃ❤ほひぃ❤待ってくれリグぅ❤今ぁ、お兄ちゃんがぜーんぶ呑み込んであげるからなぁ❤❤」
白銀の足腰がガクガクと震えている。あの栄光のサランダルが。おれの兄さんが。
どれだけ模擬刀を打ち込んでもびくともしなかったのに、ちんぽを打ち込むだけで崩れそうになっている。
口唇の先端からよだれをこぼし、それどころか鼻水まで垂れている。スリットからはあふれる汁は幹を滴った先走りなのか、それともスリット自体から分泌されたものなのか、わからない。
ただ、訓練終わりにだって汗を気にしていた兄さんがここにいないことだけは、わかった。
「んひぃ❤奥に当たって――――」尻がおれの恥骨に落ちきって。「おっごっほおぉおぉぉ❤❤❤子宮にぎだああぁ❤❤ぐぽってした❤でかちんぽぐぽってっへぇ~❤こんな深くまで入れたの、初めてぇ❤❤はひ❤へへへぇ❤❤」
「兄さん……だい、じょうぶ……?」
「もちろん❤お兄ちゃんはこれからリグのオナホマンコになるのだからな❤この程度、造作もないさ❤改めてリグ、童貞消失おめでとう❤お兄ちゃんも、お前の童貞がもらえて嬉しいぞぉぉ❤」
兄さんは笑っていた。処女を失って、嬉しそうに。
銀竜は腰を小さくゆすりながら、艶のある声でおれのゆだらせようとする。
くらくらする。これがおれのあこがれた兄さんだったなんて、まだ受け入れられない。
だけど、確かに言えることが一つあるとするならば。
兄さんの中は、最高に気持ちがいいってことだ。
「んっ❤んっ❤今お前のちんぽに慣らしているからちょっとだけ待ってくれよ❤リグのちんぽがあまりに大きいから、おマンコがびっくりしてしまったんだ❤❤」
「ったく、我ながら子煩悩なことだぜ❤俺も早くぶち込まれてぇのによ❤❤ダルの処女マンより俺の方が絶対に気持ちいいだろうから、期待しとけよ❤❤」
「残念ながら私は現役マンコだ❤引退したゼグなんぞすぐに追いぬくだろうとも❤❤」
「まあそうだろうな❤ギルド長なんてやってるとへたな相手とパコパコできねえし、最近ご無沙汰なんだよ❤権力争いなんて勝手にやってくれって感じなのによぉ❤❤」
「つまり、やっても安心な私たちと今後盛る気満々ではないか❤それなら、リグにリハビリを見せたらいいのではないか❤❤❤」
「一理あるな❤おら、リグ❤雄マンコはこうやってほぐすんだ❤ダルが落ち着くまで、俺のマンずりでも見て勉強しとけ❤❤そんで、俺のど淫乱マンコにも興奮しろよ❤」
すでに情報量でパンクしているおれに、緑色の尻が向けられる。
丸々として肉が詰まった尻は突き出しても肛門が見えないくらい深い。それでも、尻肉がボルンと弾むと心臓が跳ねて、つられてちんぽが震える。兄さんはきっと、おれが興奮したことに気づいたはずだ。
「リグ、片手でいいから尻を広げてくれ❤俺のケツはでかすぎて、すぐ肉がくっついちまう❤❤」
「う、うん……」
触ると思ったより硬いゼグの尻を横に広げると、肉の花が咲いた。
ゼグの肛門は――いや、これを肛門と言っていいのかわからないけれど、ひどくグロテスクだった。兄さんを楚々としたつぼみとするならば、ゼグは完全に開花している。
肉の淵が盛り上がり、フジツボの形となったそこは、呼吸するように開閉を繰り返していた。赤黒い肉の花からは、兄さん以上の蜜をこぼし続けている。何をしたらこんなことになるのか、全く分からない。これは、いったい何なんだ。
「お、大人になったら、こんなふうになるの……?」
思考が衝撃を受けすぎて、あまりにも馬鹿なことを言ってしまった。おれだって、もう成人しているのに。
「そうだな❤大人の行為をたっぷりすれば、こんな風になっちまうんだ❤ダルだって、このままえっぐいオナニーやお前とのセックスを繰り返せば、いずれこうなっちまうんだよ❤❤」
「それが嫌だというのなら、魔法で治癒しておこう❤自己再生ぐらい制御できるからな❤せっかくリグの種壺になれたのに、ガバマンになっては元も子もないだろう❤❤」
「誰がガバマンだ❤どんなちんぽにも完全フィットする俺ご自慢のマンコだぞ❤現役時代は俺にハメたい雄が列をなしてきたんだからな❤❤」
「それが今や一人寂しくアナニーするだけになってしまったというわけか❤❤」
「ギルド長がちんぽ狂いのオナホマンコだなんて威厳がねえだろうが❤俺だって好きで我慢してるわけじゃねえよ❤それに、アナニーするときはお前も一緒だろ❤」
「そうだったな❤我らは体裁のため、大っぴらにアヘオホできないマンコだ❤始終マンコをうずかせ、ちんぽを求める淫売の雌❤❤」
ゼグのごつい指が何本も肛門へと消えていく。おれの倍くらい太いのに、盛り上がった穴は苦も無く呑み込み、グチャグチャと鳴いていた。
それでもゼグは濁った雄たけびを上げながら背中を硬直させるだけ。喜んでいるんだと、おれはもうわかる。
「ぐほおぉぉぉ❤❤あーたまんね❤マンコいじりたまんねぇ❤でも奥がさみしくっていけねえや❤この後、俺の雌マンをガンガン突いてくれよぉ❤❤」
ゼグのゆだりきった言葉に、おれは何も言い返せなかった。
おれを拾って育ててくれた人。戦い方だってゼグから教わった。依頼でいないことの多い兄さんの代わりに、いつもそばにいてくれた。
こちらに振り向いて崩れた笑顔を浮かべるトカゲはおれの記憶にはいない。
だけど、おれは興奮していた。
あのただれきった穴を犯したいと思う。その中身が気持ちいいだろうなんて、言われなくてもわかるから。
おれにとってふたりはもう、性欲の対象だった。
「リグ❤❤」
突然ちんぽから強い快楽が走る。腰を動かした兄さんが、胸をそらして見せつけていた。
「ゼグばかり見ていないで私も見てくれ❤私はゼグと違って発展途上だ❤この体を、リグの好きなようにしていいんだ❤ふふ、おそろいのピアスをつけるのもいいかもしれないな❤スリットでも乳首でも、リグがつけたいところにつけるといい❤❤」
傷だらけのゼグと違って、兄さんの体はきれいだ。鱗の代謝がいいというのもあるだろうけど、基本的に兄さんは攻撃を受けないから。
それなのに、ピアスを通そうという。鎧姿の中にそんな淫靡なものをつけている兄さんを想像して、なぜだか心が震えた。
「もう慣らしは十分だろう❤動くぞ❤」
麗しの銀竜ががに股で腰を上げれば、ちんぽが排出されていく。
中をこすられる快楽がどのくらいなのかは全く分からないけれど、兄さんは舌を突き出しながら狂ったように吠える。おれのちんぽにまとわりつく粘液は、全部兄さんの腸壁から来たのだろう。それはどろどろと、泡を作って零れた。
「おおっほぉ❤おおおぉぉぉ~❤❤長いいぃ❤お、お兄ちゃん、もうこれだけでいってしまいそうだ❤❤おマンコすごいいぃぃぃ~~❤❤」
「ったく❤そんな柔に育てたつもりはねえぞ❤あの栄光のサランダルもエロ耐性じゃ落第か❤❤」
「しょ、しょうがないだろう❤❤リグとの初セックスだぞ❤リグのちんぽが私を孕まそうとしている❤そう考えただけで❤脳イキ待ったなしだ❤❤」
おれの亀頭だけが隠れるくらいに腰を上げると、兄さんの下品な股座がよくわかる。
スリットをこじ開ける兄さんのちんぽからは蜜が滴って、たまに震えたかと思ったら濁ったものが噴出している。血管を浮かばせる欲望の象徴は、銀竜の優美さには似合わないくせに、その落差が興奮を生んだ。
「はぁ❤リグ❤一気にいれるぞ❤ここから、お兄ちゃんのおマンコがリグ専用肉壺になるんだ❤たくさん味わってくれよ❤」
「……うん」
何を言えばいいのかわからないけど、頷いたら兄さんの尻尾が喜びに揺れた。おれが嫌がってないなんて硬いままのちんぽが明らかで、それが兄さんから遠慮を消し去っているんだろう。
まるでスクワットの要領で、兄さんは太ももの筋肉を膨らませながらでかい尻を叩きつけた。
「お゛――――おおっほおおおぉおぉぉぉぉぉ~~~~❤❤❤❤」
鼻面を天井にのけぞらせて兄さんの巨躯が震える。舌を突き出したまま、ちんぽから透明な汁が飛び出した。
これがオホ声なのだろう。兄さんはおれと一つ屋根の下で、こんな声を出しながら尻をいじっていたのか。
「いいぃいぃぃっでるうぅうぅ~❤すごいしゅんごおおおぉ~❤❤おマンコの奥から脳みそにひびぐうぅぅ❤❤❤」
「う、あ……中が、うごめいてる……」
兄さんの中は熱くて柔らかくて、それでいてきつい。他人の中なんて初めてだけど、おれの想像を超えている。手で握るよりずっと柔らかいのに、なんでそれ以上に気持ちいいのだろう。
「漏れっ❤もれるぅ❤雌汁とっ……とまらぁん~~❤❤」
おれが兄さんの暖かさに浸っている間にも、銀竜のいきり立つちんぽからはおしっこみたいなものがとめどなく飛んでいる。それは兄さんの頭上を越える勢いで、びゅーびゅー、びゅーびゅー続く。
「あーあ、意気込んでもしょせん処女マンコかよ❤潮吹きまくってんじゃねえか❤❤うらやましい❤潮吹きアクメなんぞ俺だって久しくしてねえぞ❤❤」
「い、いれだだげなのにぃ❤リグの、お兄ちゃんなのにぃ❤おマンコが、我慢できん❤❤リグのぶっといおちんぽしゅごしゅぎるうぅうぅ❤❤❤❤お、おマンコいぐぅ❤んぎもぢいぃぃぃ❤❤」
「こりゃエロ耐性の訓練はしっかりしねえと駄目だな❤❤とにかく、ひとまず動かすぞ❤これ以上やったら頭が馬鹿になっちまう❤❤……よっと」
「ほひいぃいぃぃ~~❤❤❤」
筋肉の塊である兄さんを、ゼグは軽々と持ち上げてどかす。その過程で兄さんの肛門がおれのちんぽに吸い付いて伸びるさまが鮮明に見えて、呼吸すら忘れてしまった。
ニュポンと全身が出てきたおれの肉棒はまだ足りないと言わんばかりにギンギンだ。
だって、おれはまだいってないし……。
「ぜ、ゼグ……❤❤私はまだ、やれるぞ❤リグの中出しザーメンほじいぃ❤❤」
「ばーか❤父親ストップだ❤部屋中に潮まき散らしながら無理すんじゃねえよ❤❤」
両手で膝裏を抱えているせいで、兄さんの尻穴がさらされている。
そこはさっきまで楚々としていたのに、今ではぽっかりと開いてクパクパしている。ゼグの穴みたいに。
性器として使われるとこうなるんだ。だから、ゼグのあれはあんなにも盛り上がっていたのか。
ゼグは銀竜を向かい合ったソファに寝かせると、待てないと言わんばかりにおれへと飛びかかって来た。トカゲの巨体に合わせた家具は悲鳴を上げるが、ゼグには聞こえないようだ。
「じゃあ今度は俺の番だな❤❤俺はダルより頑丈だから、思いっきりぶち犯せよ❤」
「本当に、ゼグともするの……?」
「ちんぽこーんなに硬くして、何言ってんだか❤あのなリグ、今まで黙ってたが、お前のちんぽは国宝級だ❤お前ほど、試験官に向いてる奴はいない❤」
兄さんの愛液で汚れた肉棒に、うっとりと頬をこすりつけるゼグ。傷跡のついたこわもてな顔に似つかわしくない表情が、おれの心をとらえて離さない。
「おほぉ❤久しぶりの生ちんぽやっべぇ❤父親だからって抑えてたが、もう無理だわ❤❤お前ら二人とも❤しっかりと教育してやるからな❤❤」
犬のように根元からぺろぺろ舐め上げるトカゲは、好物を我慢しているようだった。久しぶりと言っていたから、心ゆくまで堪能したいのかもしれない。
「んれろ❤ぺろぉ❤うんまぁ❤ダルの雌汁とお前の先走りがいい感じに合わさって、脳みそしびれちまう❤❤」
「ゼグ……うぅ、仕事あるんでしょ……」
「んなもん後でいいんだよ❤最近どころかギルド長になってから忙しくてまともなセックスなんてしてなかったんだからな❤ヤリマンくそビッチの俺がだぞ❤」
「別に、エッチくらいしてもいいんじゃ……」
「俺はヤリマンでもお前らの父親だぞ❤約束しただろ、お前らを立派な冒険者にするって❤❤」
おれらを拾ったときにゼグが言ってくれた言葉だ。それを叶えるために、ゼグはギルド長になってセックスも我慢して仕事をしていたのか。仕事と並行しておれらの訓練もしてくれたゼグだ。おれも職員になってわかったけど、かなり忙しかったに違いない。
多分だけど、新種の魔物が出なかったらゼグはずっとセックスを我慢してたかも。そう考えると、ある意味これでよかったのだろう。
……兄さんもはっちゃけられたし。
「ありがとうゼグ。我慢させてごめんね」
「俺が好きでしてるんだ、気にするな❤っま、これからはたくさんハメてもらうけどな❤❤」
二人はおれの知らないところで、性欲に苦しんでいたみたいだ。ギルド長や栄光のサランダルがこんなにもエッチだと知られたら、確かに決まりが悪い。
だからこそ、新種の魔物にふいを突かれてしまったんだろう。
ひょっとして、おれが知らないだけで他の冒険者のみんなもこんな悩みがあるのだろうか。あけすけにできない悩みだから誰にも言えなくて、エロ耐性が下がっていたことにも気づかない。
「……よし」
それなら、おれがやるべきことは決まっている。
本当は調査部の方がいいんだけど、こうなったらしょうがない。兄さんやゼグだって、冒険中は臨機応変が大事だって言ってた。いつも自分の得意を十全に発揮できるわけじゃないから、できることを増やしておくのが大事だと。
今のおれがすべきなのはみんなのエロ耐性を確認し、上げることだ。
エロ耐性を試験する傍ら、適切な訓練法を伝授する。
そのためにも、もっと勉強しないと駄目だ。
「兄さん、ゼグ」
おれにはこんな立派……うん、立派な先輩がいるんだ。
頼らなくてどうする。
ちんぽに頬ずりするゼグの頭に手を置きながら、二人と目を合わせる。
やることは決まった。後は頑張るだけ。
「おれのこと、たくさん鍛えてほしい」
冒険者のみんなのためにも、試験官を頑張らないと!
****
『ギルドランクゴールド ガランバウス=ドグラゲラ』
ゼグと兄さんによってみっちりと仕込まれたおれは、ようやく試験官としての第一歩を踏み出した。
まず気心知れた人の方がいいだろうということで、ゼグが紹介したのはガランさんだった。なんでも、大丈夫な人材とのこと。
何がかは分からないが、確かにガランさんなら安心できる。
昔はゼグと一緒のパーティだったガランさんは、おれらを小さいころから面倒見てくれた虎のおじさんだ。一時は最高ランクであるプラチナまでいったが、最近は年もあって前線から退いて、他の冒険者の面倒を見てくれている。そのせいでランクは一つ下がったけど、本人はそれでもギルドのためにと現役を続けていた。
やっぱり歴戦の冒険者が一緒だと初心者は安心してくれるから、ギルドとしてもなくてはならない人だ。
そんな経緯を持つ人だから、本来なら新種と当たることはない。だけどたまたま新米冒険者の引率中に遭遇してしまって、身を挺して足止めした結果負けてしまったらしい。
「よう、まさか本当にお前が試験官をやるとはな!」
「久しぶりですガランさん。怪我はもう大丈夫ですか?」
防音の効いた小さな部屋で、大きな虎のガランさんがにこやかに挨拶してくれた。
ガランさんはゼグよりも丸みが強く、筋肉と脂肪が混ざった体つきをしている。特に目立つのが膨らんだお腹で、寝転んでいるガランさんは山のようだ。張りもあって程よく硬いから、小さい頃はあの上で寝るのが大好きだった。
「おうとも! それに、やられたとは言っても血が出たわけじゃねえ。ただ、アクメ地獄に叩き落されただけだっての。報告書にもそう書いただろうが」
「でも、心配でした。ガランさんが出会ったのはまだ発見されたこともない新種でしたし、毒でもあるんじゃないかって……」
「経過観察期間はもう終わってる。オレはこの通り、なんでもないだろ!」
スイカみたいな力こぶを作って歯を見せて笑うガランさんは、確かに変わりないようだ。今日は試験ということもあって仕事着で来てもらっている。防御を捨てた軽装の隙間から、でっかいおっぱいの谷間がのぞく。
すると虎の相貌が少し不機嫌そうなジト目を返してきた。
ひょっとして谷間を見ていたことがばれたのだろうかと、尻尾の先に緊張が走った。
「おい、なんでそんな他人行儀なんだよ」
「今のおれは試験官なので、ちゃんと公平にするためです。いくらガランさんだからって甘くしませんからね」
「相変わらず真面目だよなぁ。まあ、そこが良いところではあるんだが」
ホッと胸をなでおろしながら、完全に男性を見る目が変わってしまったことを改めて痛感してしまった。
兄さんたちによって完全に雄の味を覚えた今、ガランさんを見る目が変わっている。でも、今は試験官としてここにいるんだ。初仕事とあっては、無様なところは見せられない。
「ゴホン、ではこれからガランさんに受けていただくのは、『発情』の方です」
「聞いてるよ。エロ耐性には大まかに二つの項目があって、『発情』と『快楽』だったな」
その通り。新種の魔物に抵抗するためには必要な条件だ。
『発情』している状態でも冷静な判断ができるか。
『快楽』を与えられても戦えるか。
この二つさえしっかりできていれば、負けることはないだろうという判断だ。
ガランさんが挑むのは前者、『発情』だ。後者の方はまた日を改めて行うことになっている。
そして、二つの試験を突破したあと、これらを組み合わせた『エロ耐性』の試験が待っている。これをクリアして初めて、『エロ耐性』のランクが更新されるわけだ。
各自の弱点を把握しやすくするため項目を細分化し、鍛えやすくする。そのための試験だ。
この項目自体が試験運用だから今は二つしかないけれど、今後は魔物の動向に合わせて増やしていきたいってゼグは言っていた。
「にしても、こんなこと思いついて実行できるのはゼグくらいだとは思うが、まさかお前を試験官にするとはなぁ。あいつ、あれでもリグの前ではいい父親ぶりたがってたはずだが」
「兄さんが負けてしまったので、鍛えるつもりみたいです」
「なるほど、それでもう隠すことはできないと踏んだってわけな」
「ガランさんも、その……ゼグのこと知ってたんですか?」
「知ってたもなにも、使ったこともあれば使われたこともあるぞ。お前には秘密にしといてくれって言われてただけでな」
パーティメンバーだし、やっぱり知っていた。しかも使ったこともあるって。
ゼグの穴は兄さんとは全く違って、本当に搾精器官として進化している。おれは経験が多いわけではないけれど、ゼグの穴が最上級だっていうのはわかる。
あれで久しぶりだったなんて思えない。そんな穴を知っている人なのに、魔物に負けたんだ。
「まあオレらはちんぽの快楽には強くても、マンコは激弱だからな! あーっはっはっは!」
「え、ガランさんも、えっと……後ろを使うほうが好きなんですか?」
「おうとも! ゼグと一緒のパーティだった頃は、二人で最強肉便器の称号を奪い合ってたぜ! リグもこれが終わったらオレのマンコを使ってみてくれよ❤ゼグと違って、ずっと鍛錬を怠ってねえドスケベ盛りマンだからよ❤」
ゼグがガランさんを大丈夫だって紹介した理由が分かった気がする。
発情してもおれが犯されないからだ。ガランさんは腕前確かなベテラン。襲い掛かられて押し倒されてしまう可能性だってある。そうなったときに、おれが犯されないようにという配慮。
「でも確かゼグは、現役だった頃はメンバーの中で処理が一番得意だったって……」
「はんっ! そりゃフェラに限った話だろ。確かにあいつの口オナホは一級品だが、オレはこのおっぱいでたくさんのちんぽを射精させてきたんだ❤オレご自慢のムチムチ雌おっぱいのパイズリが欲しけりゃ、いつでも言えよ❤仕事の合間だろうがいつだって、サクッといかせてやる❤❤」
おれが知らないだけで、ギルドの風紀は大丈夫なんだろうか。猛烈に不安になってきた。
あれ、今鍛錬を怠ってないとガランさんは言った。
ガランさんくらいの知名度があれば相手には困らないだろうけど、確か噂が一つあって……。
「ああ、オレが新人を食ってるって話だろ。合ってるぞ」
「うええぇっ?! 本当なんですか? なんでそんなことを! ガランさんならいくらでも相手が見つかるじゃないですか!」
「そりゃお前、新人の初々しい腰使いが大好きだからに決まってるだろうが。童貞なんてオレに突っ込んだだけで中出ししちまうんだぜ? さいっこうに上がるだろぉ! オレにしがみついて必死に腰を振る姿なんて見ちまったら、アクメ待ったなしだぜ❤」
「そ、そうだったんですね……」
「オレが引率冒険者なんてやってるのもそのためよ。めぼしい奴を、立派な雄にしてやってるってわけだ! お前らにとっても悪くない話だろ? 新人がオレの体目当てでギルドに居座ってくれるなら、依頼回転率が上がるからな」
わざわざガランさんを一番手にしたくらいだ、ゼグは多分知ってるな……。
もう隠す必要がなくなったからだろう。ガランさんは豊満な体を揺らして、おれに色目を使ってくる。そこらの女性よりでかい胸を寄せると、谷間の深さに驚きと興奮が沸き上がる。試験官として取り繕わなければいけないのに、雄の本能が視線を注いでしまった。
「だから本当はお前のことも狙ってたんだぜ❤ゼグの息子じゃなかったら速攻で搾り取ってたよ❤」
「兄さんは……?」
「ああ、あいつは駄目だ。オレらと同じ、生粋の雌マンコ野郎の匂いがプンプンしやがる。本人は隠してるつもりだろうけど、オレには丸わかりだね。あいにく、オレは嫌がるやつを無理矢理する好みはないもんでな」
そう言って、ガランさんはテーブルに置かれた小瓶を一気にあおる。大量の媚薬を躊躇なく飲み干して、舌なめずりする虎はまさに猛獣だった。
「これを飲んで耐える。それだけの試験だろ?」
「その通りです。これからガランさんには、発情状態のまま簡単な身体テストをしてもらいます」
おれが投げる小石をよけるだけの簡単な試験。ガランさんクラスなら目をつぶっていてもこなせるだろう。通常状態なら。
「小石は五つ。そのうち一つでも当たれば失格です」
さすがに一つでもなんて厳しいと思ったけど、実戦だったら一撃が致命傷なんだ。新種の魔物に対抗する試験として、これくらいは必要だというのがゼグの判断だった。
「あっはっはっ! なんだたかだか五つかよ。いくらお前が強くても、オレには通じねえ。この媚薬の強さは?」
「錬金術師によると、ランク3くらいです」
「最初というだけあって弱めだな。最大10の内の3なんて、ジュースと変わらねえ。もともとタンク役だぞオレは。状態異常をつけたかったら最低でも7は持ってこい、とゼグに伝えておけ」
鎧ではなく肉体強化でタンクをしているガランさんだ。生半可なものが通じないのは想定の範囲内。
でも薬一つ買うのにもお金がかかるし、冒険者の数だけとなると賄いきれない。
だからギルド側としても、ある程度の節約が求められるんだ。
そこでおれは懐から取り出した小瓶を投げて渡す。こっちが本命だと気づいたガランさんは匂いを嗅いでから楽しそうに笑った。
「なるほどな。わざわざロートルのオレを一番手にした理由が分かったぜ」
「ガランさんを呼んだのには二つ理由があります。一つはその淫毒の持ち主、新種の搾精植物の蜜に触れた経験があること。それによりアレルギーなどがないことが確認されています。二つ目は――」
「この試験を突破したらオレに依頼したい。だろ」
「そうです。新種の搾精植物との交戦経験を見込んで、この蜜を集めてきてほしいのです。これからのエロ耐性試験には実戦形式としてこの蜜を使いたいと、ギルドは思っています」
もう一つはおれが犯されないからだろうけど、それは言わなくてもわかってそう。
だからゼグは研究所から新種の淫毒を分けてもらったんだ。ガランさんが負けた搾精植物の蜜を。
「新種の淫毒に加えて、ランク3の淫毒。これを試験の基準にしようと考えています。飲み合わせについては検証済みですので、安心して飲んでください」
「まあ確かに、いちいちランク7とか買ってらんないよな。ランク3程度のものだったら、最悪ギルド内でも錬金できる」
ちなみに、ランク7を買おうと思ったらおれの給料が数か月分飛ぶ。プラチナランクの兄さんでさえ、切り札に使うレベルだ。試験に使えるわけがない。
ランク3ならある程度錬金術に精通していればだれでも作れるから、安価で収集できる。
ランク7でもガランさんに効くか怪しいって考えると、新種の淫毒はどれだけ強いんだとは思うし、ガランさんの強さもどれだけだと驚いてしまう。
「報告書には書いたが、体感ランク8はあったな。こんなに強いんだ、解毒剤については期待できねえな。買える気がしねえ」
虎の目はぎらついているが、決して性欲なんかじゃない。これはゼグからの挑戦状だと気づいたからだ。一度負けた毒を渡して、依頼をちらつかせて勝ってみろという。
若いころはかなり負けず嫌いだったらしいガランさんは、こっちの淫毒も躊躇なく飲み干した。これで新種よりもわずかに強い欲情に襲われるはずだ。
「……はぁ❤」顔がだんだんと赤くなった虎が。「おい、とっとと終わらせるぞ❤」
「わかりました。それではこれより試験を開始します」
「わかってるだろうが、終わったら覚悟しとけよ❤オレのケツマンコで金玉空っぽになるまで搾り取ってやる❤❤❤」
丸い体からむわりと雄の色香が立ち上がる。部屋にはガランさんの発情臭が濃く漂って、おれの鼻をくすぐった。
ガランさんは飛び出した腹を突きだして、挑発的に尻尾をくねらせる。快楽に飲まれた様子はなく、さすがと言う他ない。
このままならおれの投げる石なんて軽々よけられるだろう。このままなら。
「さあ、どっからでもかかってこ――――」
意気揚々とした言葉は、おれがズボンを下ろしたことで止まった。
ブルンと飛び出す一物に虎の視線は奪われた。ヌラヌラと光沢豊かなちんぽはさっきまで兄さんとゼグのマンコを食っていたため、淫液にまみれて血管すら鮮明だ。
匂いを密封する魔法を解除すると同時に、虎の発情臭を圧倒的なセックス臭で上書きしていく。おれとしてはこんな汚いままでいたくなかったのだけど、試験のためだと押し切られてしまった。
おれのへそを優に超えるちんぽを前にしたうえで、発情に耐える。これが試験内容だ。
「お、お前……それ、肉体強化でも……」
「してないです。生まれつき。やっぱり……大きいですかね?」
ガランさんの反応を見ていると、兄さんたちの冗談でもなく、本当にでかいのかもしれない。やっぱり恥ずかしい。
虎はしきりに鼻をひくつかせて、喉を鳴らしている。亀頭から滴る雫に視線を奪われているようで、わずかに舌先が覗いていた。
柱よりも太い脚が内また気味になるのは、肛門がうずいているからだろう。兄さんたちもおれを前によくやるから、わかるようになってきた。
「はっ❤はへっ❤んだよそれぇ❤ゼグのやつ、こんなうまそうなちんぽを隠してやがったのか❤❤くっそ❤おマンコされたくなってきちまった❤❤」
「ゴホン……ちなみに、ゼグから伝言なんですけど、失敗したらセックス禁止らしいです。わざと負けないようにとくぎを刺してるみたいです」
「ゼグの野郎っ!!❤❤こんな最高ちんぽを独り占めする気かっ!❤だったら負けるわけにはいかねえよなぁ!❤❤」
発情に耐える試験なのだから、当然オナニーは禁止だ。ガランさんは盛り上がった股間の頂点にシミを作りながらも、よだれをすすった。
「さあ来いよリグ!❤終わったらオレと最高の一晩を過ごそうな!❤」
「はい」
まずは一発目。返事と同時に投げて虚を突いたつもりだけど、あっさりとよけられた。
暗殺は得意じゃないからしょうがないのだけど、ガランさんが強すぎる。一度はプラチナまでいった冒険者だ。生半可な手は通用しない。
「その程度か?❤はぁはぁ……ゼグからもっとましな教育をされてるだろうが❤オレだってたまに付き合ってやったんだ❤あんまりがっかりさせるなよ❤❤」
「では、これなら……っ!」
今度は二つ同時、しかも跳弾させた。部屋の中で跳ねる小石が当たれば肉に食い込むかもしれないが、その程度なら普通の冒険者試験でもあることだから気にしない。
コースは完璧。左右から同時に別部位を狙う角度だ。
ガランさんのような巨体ではさばき切るのは難しいだろう。
「うらよっ!」
だから、虎がとった行動は盾ではじき落とすことだった。
実戦形式の試験だから、当然武器の携帯は許されている。
二つの小石を防いだ瞬間、ガランさんには隙ができる。一挙手一投足が大きい虎だ。行動の後にできる隙も同様に大きい。
そこに四発目。死角から最短で、しかもおれができる最速で飛ばす。
さっきまでの三発はちょっと手加減していたから、早さに目がまだ慣れていないはずだ。
「まあ、今来るよな❤」
読まれてたっ……。
反対側に持ってた剣を振りかぶって、小石を打ち返した。
完全に狙い通りだったのに……こんな大振りのくせに有効な隙を作らないのが、ガランさんの強いところだ。
「……とくればラストは当然」
最後の一発はもうおれの手にはない。
それは虎の後ろ、壁に跳ね返して後頭部を狙っている。
死角や隙を狙い打った連続攻撃は、普通ならよけることが困難。しかも発情中だから、正常な判断をすることすら難しいはず。
それなのにガランさんは首をかしげてよけた。何の迷いもなく、背後を確認することもなく。
最後の石が落ちる硬い音が、試験終了の合図となった。
後に残るのはただの無音と、おれの結果報告をふてぶてしい顔で待つガランさんだけだ。
「おめでとうございます。合格です」
これで試験はクリア。ガランさんは晴れて『快楽』試験の挑戦権を得たというわけだ。
……うれしい気持ちはもちろんあるが、ちょっと悔しい。石のコースを安定させるために、結構練習したのに。
「まさか最後も簡単によけられるとは思いませんでした」
「そもそも撃つところが見えてたからな」
「ええ……おれの石をよけながら手元まで見てたんですか?」
「手元じゃねえだろ。四発目を撃つ時に力むふりしてこっそり蹴飛ばしてただろうが。義足なのによくやるもんだ」
上半身だけ見ていたら絶対に追えない弾道すら、しっかりと確認できていた。
さすが元プラチナ冒険者。ゼグに並んで、おれの先生でもある人だ。
「そこまで見えてたなら文句なしですね」
「っま、この程度なら楽勝だぜ。発情を強くしてもいいんじゃねえか?」
「ガランさんに合わせたらだれもクリアできなくなりますよ……」
ギルドの同僚に練習を付き合ってもらったときは、素面であってもクリアできた人はいなかった。一応元冒険者とかいたんだけど、さすがにプラチナではなかったからなぁ。
むしろ、ここまで出来るのになんで負けたのかが不思議なくらいだ。まあ、あの時は新人たちの盾になってくれていたから、しょうがない部分はあるんだろうけど。
「これで試験は終わりか?」
「はい、『快楽』試験を後日行いますので、案内をお待ちください」
「はいよ。……んでリグ。いつまでそんなかしこまった態度でいるんだよ。おじさんは悲しいぜ」
「わかったよ、ガランさん。じゃあみんな、試験は終了なので解散してー」
部屋につけられた覗き窓から試験の様子を見ていた補佐官たちに声をかける。内容があれとはいえエロ耐性はれっきとした試験だから、不正がないかしっかりと確認する補佐官たちがいるんだ。
巻き込まれると危ないから窓越しに待機しているが、もし受験者が暴走した場合などは抑える役も担っている。
おかげでギルドにおれが巨根だというのがばれたな……。まあいいけど……。
人が消えたことを確認して、ガランさんは鎧を脱ぎ捨てる。軽装ではあったけど、ガランさんを守る大事な装備だ。それをあっさり部屋の隅に投げれば、虎の全身があらわになった。
「なんだ、あいつらも混ざってまわしてくれるんじゃねえのか❤」
「彼らにも自分の仕事があるんだよ。おれだけで許して」
「もちろんいいぜ❤そんなうまそうなエロちんぽと遊べるなら、何でも許しちまうさ❤もともと、オレはお前に甘いしな❤❤」
肉の盛り上がった谷間を寄せて、ギュムっと、まるで女性のようにモーションをかける。
ちんぽは少し皮を冠っているものの、ちゃんとでかいし体に見劣りはしていない。それでもガランさんがおれの鼻面に近づけるのは、豊満なおっぱいだった。
「お前がどんな雄と遊んできたのかは知らねえが、オレよりおっぱいの大きな雄はいねえだろ❤❤ゼグよりもでかいんだ、当然気になるよな❤オレのでっけぇ雌おっぱい❤❤」
「ちょっと意外。問答無用で押し倒されると思ってた」
「おいおい❤いくらオレが発情中でも、んな手荒なことなんてするかよ❤お前のことは息子同然だと思ってるんだぜ❤なんせ、ゼグがお前を拾ったころからの付き合いなんだからな❤」
「でもセックスはするんでしょ」
「当たり前だろうが❤こんなデカちんぽを見逃したとあっちゃ、青田刈りのガランの名が廃るってもんだ❤それに、オレは別にお前が本当の息子であったとしてもやるのに遠慮しねえ❤ゼグだってそうだろ?❤オレらは生粋の雌マンコ野郎で、だからこそ新種の魔物に敗北しちまったんだからよ❤」
どうせこうなるだろうと見通して、部屋にはベッドを備え付けてある。腰かけて誘えば、虎の鼻面は待てを解除された犬のような速度で距離を詰めてきた。
「お゛っ❤」汚液まみれの幹に躊躇なく鼻をくっつけて。「雄くせぇ❤❤あんなに小さかったリグがなぁ❤❤❤」
「ゼグもそうだけど、昔から知ってる人とやるのは恥ずかしいな……」
「んなこと言いながら、ゼグとがっつりやってんじゃねえか❤この雌マンの匂いを、オレが間違えると思ってんのかぁ?❤❤」
「こうしたほうが試験になるからって……」
「ちげぇねぇ❤お前がちんぽを出してから、雌マンコがうずいてたまらなかったんだ❤もうぐっちょぐちょにな❤んでもぉ……❤❤」
低い声で甘ったるい言葉を吐いて、ガランさんはおっぱいを寄せてあげる。
白と黄の毛皮が目立つ爆乳は筋肉と脂肪が奇跡のバランスで混ざって生まれた産物だ。雄の体に欲情するようになって、これがいかに難しいかを理解した。
むにぃと互いをつぶしあって盛り上がる肉は、張り詰めているのにとろけていきそうなほど柔らかい。汗ばんだ雄の匂いを発しているにもかかわらず、雌としての魅力に満ちていた。
歴戦の猛者であるガランさんは自分の持つ魅力を熟知している。舌先からわざと唾液を谷間にたらしながら、ケダモノの顔で笑った。
「どうせなら、オレのことをだーい好きになってもらわねえとな❤❤」
汗と唾液で湿った隙間におれのちんぽが埋まる。巨根のはずなのに、ガランさんのおっぱいもでかいから肉で挟み込まれてしまった。
でかさとでかさのぶつかり合いは、両者の興奮をあおるだけにしかならない。虎は亀頭を舌先でチロチロしながら、上目遣いで媚びを強めた。
「おほ❤オレのおっぱいからデカちんがはみ出してるじゃねえか❤❤やっべ❤❤この光景がマンコに効くぅ❤最初はゼグがなんで大事にしてるお前を試験官にしたのかわからなかったが❤こんなの放置しとく方がもったいねぇ❤❤世界の損失じゃねえか❤❤」
「いや、さすがにそこまではないと……思うけど……」
「くっそ❤❤今まで気づかなかった自分が不甲斐ねぇ❤もっと早くお前をやりちんにしとけば、オレがお前の巨根ケースになれたってのによぉ❤❤っま、今からでも遅くねえか❤オレのおっぱいでおちんぽたっぷりかわいがってやるぜ❤❤」
なんて言いながら鈴口にちゅっと吸い付く虎。手の甲に口づけする騎士のように敬虔に、獲物にかぶりつくケダモノのように貪欲に。誰が見てもガランさんはちんぽに恋している。
ゼグへ。全然大丈夫じゃないです。おれは食われそうです。あなたの息子より。
ガランさんが前方に体重をかけると、恥骨に押し当てられた肉がつぶれる。そうなればちんぽへさらに肉が絡みついて、体温に蕩けていきそうになる。
筋肉と脂肪の混合物でありながら、柔らかすぎるガランさんの胸。タンクとして力めば誰よりも硬い鎧になることを知っているのに、ベッドの上では雄を誘惑する肉袋に変貌する。
「なんだ、ゼグはパイズリしてくれなかったのか❤❤まだまだ教育が足りねえようだな❤」
「おれが気持ちよくする技術じゃないから……」
「経験は大事だぞぉ❤何が来ても冷静に対処できる❤例えば、でっかいおっぱいから繰り出されるパイズリとかな❤❤」
ぐちゅりと、ガランさんのおっぱいから音が鳴る。
事前に唾液で濡らしていた隙間に先走りが入り込み、周囲の肉がちんぽを揉みしごいていく。毛皮が刺さらないようにという配慮は、ガランさんがこの手の行為に慣れていることを示していた。
おかげでわずらわしさのない肉のこすりつけが直にちんぽを襲って、根元に力が入って揺れた。それを確認した虎は雄臭い顔を赤らめながらも、勝気に笑ってみせた。
「んおおぉ❤どうだぁ❤ギルド一でかいおっぱいのご奉仕だぞ❤❤娼館でも味わえねえぞ❤んっふ❤んっっっふ❤❤」
鼻息を荒くしながら左右の肉袋をこすり続けるガランさん。おれのちんぽはもみくちゃにされて、先走りを拭いては顎下に撃ち当てていた。
「う、あ……んっ!」
「おーおー❤かわいい顔しやがって❤マンコ火照るぜ❤新人食い大好きなオレがずーっと遠慮してたってのによぉ❤こんなデカマラ揺らして誘いやがって❤ああもう❤そのうぶな感じとグロマラの組み合わせなんて❤たまらねえじゃねえかよぉおぉぉ❤❤❤」
「ガランさん……胸、気持ちいい……」
「おっぱいだ❤お前を気持ちよくしているのはオレのおっぱいだぜ❤雄なのにこんな豊満で、オナホとしても使えるオレの自慢さ❤ほら、言ってみろよ❤お前のちんぽをゴシゴシしてるのはなーんだ?❤❤」
「お、おっぱい……」
ぴゅっと飛んだ先走りに鼻を濡らされながら、虎は満足そうに喉を鳴らす。
そして、ご褒美だと言わんばかりに、こすり合わせながら先端に唾液を垂らした。
「正解❤今日はオレ以外のおっぱいじゃ満足できなくさせてやるから、覚悟しとけよぉ❤❤❤」
「あっ……ああぁ!」
「っはぁ❤おっぱいの中でデカちんぽがビックンビックンしてるぅ❤このまま出させてやるよ❤」
パイズリが激しさを増していくほど、ガランさんのでかい腹がベッドに当たってきしむ音が強くなる。もともとが分厚い肩幅のせいで大股を開かないといけないのに、それでも武骨な肩はこじ開けようとぶつかっている。
ガランさんは当然気づいているだろうけど、自分のおっぱいの魅力に自信があるので、おれが無理をして開くと信じている。そして、実際その通りであった。
このおっぱいを堪能するためなら可動域を無視してもいい。快楽を支配して道理を無視することに抵抗がないガランさんを前に、おれは完全に負けていた。
「ふはっ❤やっぱいくらちんぽがでかくともまだまだ青いな❤もう限界じゃねえか❤」
「うん……も、う……出そうだよ……!」
「出せ出せ❤男のおっぱいでビュービュー噴き上げろ❤❤オレを子宮だと思ってよぉ❤思いっきりぶちまけちまえ❤❤❤」
おれよりも一回り以上大人である虎の毛皮はごわついているはずだが、ちんぽを包んでいる間はそれを全く感じさせない。ただ、柔らかい肉の感覚があるだけ。
湿潤な内部とは違うというのに、やっぱり自分でしごくよりずっと気持ちがいい。そしてなにより、これが雄の胸であるという事実がおれをさらに興奮させるのだ。
「はーむっ❤んーうまっ❤❤ゼグのマン汁とオレの唾液と❤お前の先走りが合わさった蜜さいこー❤❤次はオレのマン汁でコーティングしてやるから、終わったらゼグに舐めさせてやれよ❤」
唇だけで亀頭をはむようにしゃぶり、にんまりと目で弧を描くガランさん。
パイズリで射精させられた後、マンコで絞られることが確定している。まあ、このまま終わるとはさすがに思ってないけど。
鼻の穴を膨らませて堪能していた虎だが、唐突に体を震わせて視線がぶれる。
「おおぉ~……❤空イキしちまった❤さっきからおマンコがやべぇんだわ❤マン汁おもらししまくってるぜ❤❤」
「……え?」
床に広がる水たまりはガランさんの先走りだと思っていたのだけど、確かによく見ると張り出した尻の谷間から透明な汁が飛んでいた。
ゼグが見せてくれなかったら、雄の尻がこんなに濡れるなんて知らないままだった。この虎は興奮だけで愛液を分泌するほど、エッチなことが大好きなのだろう。
「マン汁と潮が止まらねぇんだわ❤こーんなデカちんぽを前にここまで耐えてるオレを褒めてもいいんだぜ❤」
「おれも、まさかおっぱいだけで射精させられるとは思わなかった……もっと早くやるものだとばかり……」
「言っただろぉ❤お前にオレを大好きになってもらうって❤青田刈りだって食い散らかして終わりってわけじゃねえんだわ❤この後もホモセックスにドはまりしてもらうためにも❤丁寧に気持ちよさってやつを教え込むんだ❤❤オレは冒険者としても、雌マンコとしても先輩だからな❤❤」
媚薬にさいなまれているはずなのに、ガランさんは鉄の自制心で……いや、こうやって誰かをたぶらかしているのが好きなだけな気もするけど、肛門のうずきに堪えている。
主導権を握っている間は耐えれているのだろう。『発情』の試験は得意分野なのかもしれない。
だけど、そんな思考はガランさんが力めばおっぱいに挟まれて終わる。快楽が脳を突き刺して、息が詰まった。
「……っはぁ!」
「ほーら、おっぱいでゴシゴシすると❤ちんぽが喜んで震えてるぞ❤もーっとぎゅむぎゅむしてやろうな❤❤そろそろ射精だろぉ❤❤❤」
ガランさんの言う通り、おれのちんぽは限界だった。
ゼグや兄さんに鍛えられてなかったら、とっくに射精していただろう。
腰が勝手に動いてしまうけど、虎の巨体が重すぎてほとんど浮かせない。おれの射精はガランさんの掌の上だった。
「なんだ❤腰を振りたくなっちまったのか❤❤それは後でメスマンコにたっぷりしてくれ❤重くってごめんな❤でも、この腹も人気高いんだわ❤お前も小さい頃はよく上ってくれたもんな❤❤❤」
ちんぽしごきながら思い出話をしないでほしい。恥ずかしさが沸き上がってくるけれど、それを言葉にする知性はすでに快楽に敗北していた。
思考は収縮して、はじけるのを待つだけ。快楽は煮詰まって、それは絶頂へと至る。
はさむ強さもしごく早さも自分でするオナニーよりも激しいのに、痛みなど全く感じていない。ただただ気持ちよく、泡にまみれたおっぱいの谷間から自分の亀頭が出たり入ったりするさまが、どうしたってセックスだと突き付けてくる。
おれは今、ガランさんのおっぱいとセックスをしているんだ。
「うぁ、ガランさん……!」
「出そうか❤いいぜ❤飲ませたいか?❤それとも顔にぶっかけたいか?❤好きに選んでくれよ❤❤❤」
そんなことを考える時間すら惜しい。与えられる快楽を貪ることに手いっぱいで、選べるわけがない。
虎の顔はにやりと歪み、牙が光る。おれに余裕がないこと、絶対わかってる。わかったうえで、反応を楽しんでる。ガランさんはそういう人だ。
訓練中だって、おれの攻撃をすべて捌いてから一撃で沈められることが多いんだ。無尽蔵のタフネスと絶対の防御で、相手のすべてを受け切ることを得意としている。
ガランバウス=ドグラゲラという人は、ベッドの中でさえタンクのような人だった。
「どっちなんだぁリグ❤早くしないと、天井に向かっちまうぜ❤そんなもったいないことするなんて、試験官としてどうよ?❤❤」
「別に、エッチがうまいのが試験官の条件ってわけじゃ……」
「これからも今みたいに付き合ってくれるんだろぉ❤ならちゃんと慣れておかねえと❤」
そこは新人冒険者を先導しているガランさんだ。おれが新米試験官だと知って、ちゃんと心配してくれている。
おっぱいで人のちんぽをめちゃくちゃにしながらも、頼りがいのある気質は変わらなかった。
「……今のは心配っつうか焚きつけてるだけなんだが、そういう素直なところも嫌いじゃねえぞ❤んで、決まったかぁ❤❤もうちんぽが我慢できねえって泣いてるぜ❤❤」
「えっと、それじゃあ……そのままで……」
「はぁ?!❤オレにお前のザーメンを無駄打ちさせろっつうのかよ!❤」
なんとか快楽の合間に思考をつなげて、おれは言う。
「だって、ガランさんが汚れるし……」
「はぁ……リグは相変わらずだな❤❤いいか、雄には汚されるのを好むやつもいるんだ❤オレみたいな雌がそれだ❤リグみてぇなデカちんぽに雌にされた奴は、マーキングしてやると喜ぶぜ❤❤❤」
と言われても、やっぱりどこか遠慮がある。特に小さいころから知っているガランさんだから。
それでも、欲しいというのなら考えなければならない。おれはどうしようかと、一瞬――射精間近の瞬間で本心を引きずりだされて、つい叫んでしまっていた。
「か、顔にかけたいっ!」
「よっしゃ❤❤❤毛皮の根元までしみこませてくれよ❤」
どたぷんと胸肉を落として、虎はとどめを刺す。恥骨から金玉に伝わる振動は精液を噴き上げろという指令に変換されて、脳がそれに許可を出せばもう止まらない。
精液が尿道を駆け上がる感覚。雄ならだれもが経験する射精への導入だ。
その前兆が途方もなく大きいのは、ガランさんとの行為に興奮しているから。雄として、おれは孕みもしない虎の顔にすべてを放とうとしていた。
「んっくぅ! 出るよっ、ガランさんっ!」
「さあ来いよ❤お前のザーメンの濃さを、オレがしっかりチェックしてやる❤❤」
おっぱいを揺らして追い込みながらも、ガランさんはちんぽの角度を適切に調整している。顔の真ん中に当たるようにして、その時を今か今かと待ちわびていた。
「はへっはへっ❤❤っはぁ~❤❤でかちんぽがオレの手で射精する瞬間は、まじでたまんねぇな~❤❤それが息子同然のリグだってんだから、一層興奮するってもんだ❤」
「そういう……もんかな……うぅ!」
「ふへへ❤尿道開いてきたな❤金玉きゅってなって来たか?❤これが終わったらおっぱいもしゃぶらせてやるから楽しみにしとけよ❤❤オレがおマンコを我慢できるうちは、好きなだけ甘えていいからな❤❤」
当然のようにでかい乳首を指先ではじく虎は、おれを興奮で殺す気だ。小さいころからガランさんの大きなおなかに乗ることが好きだったおれは、その乳首がどれだけデカいのかも知っている。なにせ盛り上がった乳輪が毛皮を飛び出しているのだから、今のおれが見たら遊んでいると分かってしまうのだ。
そんなものをちらつかせながら快楽は終わらないと誘いをかけられれば、想像してしまうのも当然で。
おれはガランさんのでかすぎるおっぱいに完全敗北して、乞われたタイミングそのままに精液をぶちまけてしまった。
「う、あああぁぁっ!!」
全身の筋肉が硬直して、鈴口からザーメンがほとばしる。最近兄さんらとすることが増えてきたとはいえ、いまだにこの感覚にはなれない。絶頂が強すぎて、脳みそすらしびれるようなこの感覚には。
魂が抜けるような勢いで噴き出す白濁はすべて虎の顔面に直撃し、男前を白く汚していく。マズルに滴るザーメンは濃すぎて、粘液が何本も糸を引いていた。
「はへえぇ~❤❤濃すぎるだろうが❤金玉もつよつよじゃねえか❤んへ❤んへ❤おおおぉぉぉ~~❤雄の匂いでアクメ決めちまうぜ❤」
びしゃびしゃと白濁を顔で受けるガランさんは、恍惚極まった表情で完全にきまっていた。かけたいと言ったおれの要望に応えるため、口を開けることもなくはみ出した舌先だけが小刻みに動いている。
兄さんもゼグも中出しを求めるし、どちらかと言うと飲む方が好きだから、全部をぶちまけたことなんてなかった。尻からザーメンを排出する場面は見たことがあるけれど、その量に我ながら驚いてしまう。
「なんだよリグぅ❤んな驚いた顔しちまって❤自分のザーメンみるのが初めてってわけじゃねえだろうが❤」
「んぁ、だって、こんな……出るなんて……思わなくって!」
「そうかそうか❤気持ちよくなってくれて嬉しいぜ❤こんなに濃いの出されちまったら、数日は匂いが取れねえかもな❤お前の雌になっちまったなぁ❤❤」
まるでスライムにまとわりつかれたかのようにべったりと汚れた虎の相貌は、それが誇らしいとでも言わんばかりに笑った。にたぁという音が似合うほどにゆがんではいたけれど、舐めとることもなくちんぽに頬ずりしてみせた。
「へへへぇ❤やべぇ……顔射あがるぅ❤たくさん出したな❤こんなに汚れちまった❤❤」
ガランさんは上半身を起こすことで、おっぱいオナホで包んだままちんぽを抜き取った。すると、吐き出したものが拭い去られ、虎の鎖骨回りに重点的に精液がたまった。
顔からこぼれる白濁もおっぱいに引っかかり、屈強な相貌が白に染まる。
「あっ!」
いまだに残滓を吐き出すちんぽと虎の頬はどっちもどろどろだから、ぬるりとした感覚が射精後にはきつい。だけど、ようやく離れたおっぱいの谷間が白濁にまみれている光景が視界に入ってしまえば、硬度が落ちるなんてことはなかった。
半固形状のザーメンがおっぱいと一緒にぶるぶると揺れている。寄せてあげれば乳のデルタに水たまりができていた。
「だけど、もーっと汚してもいいんだぜ❤オレみたいな雌はそれを望む❤お前は雄としてもっと自信をつけるべきだ❤オレがしっかりとサポートしてやるよ❤っはぁ❤こんな逸材、鍛えるのはいつぶりだろうな❤❤ゼグがオレを一番手に指名したのも、絶対これを狙ってただろ❤❤」
おっぱいを自分でもみほぐすことで、隙間に入り込んだザーメンがぐちゃぐちゃと音をたてる。こんな汚い音に興奮する自分がいたことに驚くけれど、ガランさんから目を話せなかった。
さらに押されて飛び出す残滓がおれに向かって落ちていく。それはおれをさらなる興奮にいざなって、行為を止めるという選択肢が全くなくなっている。
「リグ❤そのがっちがちのちんぽでオレの頬をぶん殴ってくれていいぜ❤そういうのもあがるんだわ❤そんでおっぱいしゃぶってもらって、おマンコして……❤❤今日は寝かせねえから覚悟しとけよ❤❤」
試験官として結果をまとめないといけないし、他にも仕事はある。ましてや今はみんなが忙しいんだから、早く戻るべきだと理性は訴える。
だけど、ザーメンまみれのおっぱいの先端、肥大化した乳首を差し出されると。
そんな理性などなんの意味もなくなってしまうのだった。
『ギルドランクゴールド ガランバウス=ドグラゲラ』
『発情』試験、合格。
****
『ギルドランクシルバー オンズ=ランス』
「今日はよろしくお願いします、オンズさん。試験官を務めるリグと言います」
「よろしく頼む。君の話は聞いている。なんでも、すごい巨根なのだとか」
「……やっぱり噂になってる」
殺風景な訓練場で、向かいにいる大柄なワニがこちらにじっと視線を注いでいた。
オンズ=ランス、最近頭角を現し始めてきたパーティでアタッカーを務めている人だ。
無表情な眼は爬虫類だからというわけではなく、オンズさんの性格によるものだろう。依頼報告などもメンバーに任せているため、ギルド内でも話したことのある人は少ない。
それでも、問題行動の類は確認されていないし、冒険者の中でも真っ当という評判だ。
手入れされた鎧をきっちりと着こなしているところを見れば、真面目な人だというのがわかる。大剣を扱うに足る強靭な肉体は何も言わず、おれの案内を待っているようだった。
「今回オンズさんに受けてもらうのは『快楽』試験です。『快楽』を与えられても戦えるか、を確認していきます。使用する道具はこちらになります」
瓶に入った水色の液体を掲げると、中身がぬるりと蠢いた。半透明のこれは錬金術で作った人工スライムであり、普段はエッチなお店で使われることが多い。搾精するように自動で動くことが特徴で、停止も簡単のためかなり出回っているようだ。
おれは全く知らなかったけど、兄さんとゼグ、それとガランさんにはおすすめのブランドがあるみたいで、ギルドで採用するスライムを決める時にちょっとだけもめたらしい。結局ゼグが強権を発動して決めた。
……もっとも、試験用に改造はしてるけど。
一通りこのスライムが無害であることを説明してから、試験内容について触れる。誰もが兄さんたちみたいに淫具に詳しいわけじゃないんだ。受験者を安心させるのもおれの仕事だ。
「これを股間に張り付けたまま、オンズさんには戦ってもらいます。相手は――」
「このオレ、ガランバウスだ。よろしくな!」
ぬっとあらわれたガランさんが豪快に笑って胸板を叩いた。弾力豊かに揺れるおっぱいはいつ見てもでかい。
新人冒険者の引率経験豊富なガランさんは、今回の協力者として申し分ない。タンク役ということもあって、相手の力量を測るのにうってつけだ。
「ガランさんか。相手にとって不足はない」
「お前と競うのは久しぶりだな。ってもお前はスライムを使ったハンデがあるから、正々堂々とはいかねえが」
今回の試験はガランさんを相手にどこまで戦えるかを確かめるものだ。おれが審判を務め、動きに評価をつけていく。今回も周りには補佐官が控えているし、何かあっても万全だ。
ちなみに、ガランさんの『快楽』試験はゼグが相手を務めた。勝った方がおれを食うという話をいつの間にかつけていたらしく、かなり本気の勝負になってしまった。
もちろん試験は合格。そのあとの総合もクリアして、ガランさんは晴れてこのギルド最初の合格者になったのだ。
だからこそ、協力者として頼む名分もできたということだ。ゼグがここまで考えていたのだとすると、本当に頭が上がらない。
「オンズさん、今回の試験は戦えるかを見るだけなので、別に勝つ必要はありません。制限時間までしっかり戦えれば合格を出します」
「でも、途中でオレに負ければ失敗だ。っま、もちろん本気でやらねえから、好きに打ち込んで来いよ」
「……そんな気楽な発言、言えないようにしてやる」
「あははっ! 普段は何考えてるのかわからねえくせに、負けず嫌いは変わらねえな。もちろん、制限時間内にオレを倒しても合格だ。でもなオンズ、お前の方こそ、そんな大口叩けなくなるぜ❤」
一番にこの試験を体験したガランさんは、どれだけ戦いづらいか知っている。股間を絶えず刺激されながら戦うのは、至難の業なのだ。
特にオンズさんはまだ新種との戦いを経験したことないらしいから、想像がつかないところもあるのだろう。
鎧の隙間にスライムを滑りこませると、微動だにしなかった眉根がピクリと反応を示した。頬に朱が差しこんだことで、快楽を感じていることを確認。でも、言葉でも確認するのがおれの仕事だ。
「安心してください、媚薬などの類は全く入ってませんから」
「……んんっ」
「気持ちいいですか?」
「ああ、快楽があるのは間違いない」
おれが離れたことを確認して、オンズさんは模擬刀を構えた。ガランさんの方はすでに気楽に立っているが、全然隙は見えなかった。
「それではこれより、試験を開始します」
真っ先に行動したのはオンズさんだ。強く踏み込んでから、大きな剣を振り回す。
「先手必勝。制限時間など待つ必要ない」
「まあ、耐えるよりかはそのほうがお前に合ってるよ。でも、勇み足だな❤」
片手の盾ではじき返しながら、ガランさんは意味深に笑みを深めた。模擬刀とはいえ重さはあるのだが、虎の腕力の前では無力だった。
防がれたワニは後ろに飛んで距離を取るが、虎が追う気配はない。あくまでガランさんはタンクとして時間稼ぎをするのが役目だから、積極的に相手を倒すような行動は控えている。
守りに徹しているガランさんを崩すのは相当難しい。それをオンズさんもわかっているから、どうしたって攻めあぐねてしまう。
互いの間合いを測るにらみ合いが続いていたが、それはワニの裏返った声で撃ち破られることになる。
「うっひぅ?!❤❤」
緑の巨体がビクンと震えてワニの目が見開かれた。オンズさんは慌てて自分の口を抑えて、ジト目をこちらに向ける。はにかんだ顔を見るに、どうやら相当恥ずかしかったようだ。
こんな表情豊かなオンズさんを見るのは初めてだ。いつも最低限の言葉しか話さない人だから。
「……っふ、うぅ❤」
どっしりと構えていた足腰が崩れ、剣を支えるには不安が生じる。それでもオンズさんは歯を噛みしめながら柄を握り締め、尻尾で床を叩きつけた。
悩まし気な声を上げるオンズさんは興奮によって薄緑の鱗を鮮やかにしている。ゼグよりも緑が明るいのは年のせいだろう。色が薄いベージュの内皮は白に近く、血色の良さでうっすら桃色になっている。
「な、言っただろ?」ガランさんがニヤニヤと。「そんな大口叩けなくなるって。そのスライムは結構粘着質でな。あ、見た目の話じゃねえぞ? 性感帯をねちっこく、それはもうねちっこーく責めてくるんだわ❤」
「ぐうぅぅぅ……❤❤」
「スリットぐちょぐちょにされて気持ちいいよな❤おマンコに集中したくなるのもわかるけど……ほれ、もうここまで迫ってるぞ❤」
いつの間にかガランさんは盾を振りかぶっていた。おれでも結構ぎりぎり追えたくらいだ、股間に意識を持っていかれているオンズさんにとっては瞬間移動したように見えただろう。
タンクなのになんであんなに早いんだろうか。ゼグもそうだけど、隠密特化のおれの立つ瀬がない。
「……ちぃ❤」
ワニはまた後ろに飛んで、鎧込みの体重を足腰で受け止めた。
あの巨体でよくこんな軽やかに飛べるものだと感心してしまった。やはり普段大剣をやすやすと扱う筋力を持っているだけはある。
先ほど剛腕を見せつけられたせいで、オンズさんは打ち合うことを放棄した。その判断は間違っていない。力を入れづらい今、普段の戦い方では支障が出るからだ。
それをちゃんと理解している……加点っと。
でも、オンズさんはまだ、この試験の怖さを理解していない。
ワニにとって気負うこともない行為。腰を落として体重を支えるオンズさんは、きっと、頭の中で次の行動を吟味しているはずだ。
タイミング悪く、スライムが攻め立てなければ。
「――――お゛っ?!?!?!❤❤❤」
濁った声を出して、ワニの足腰は崩れた。股間部の隙間からスライムが噴出しているところを見るに、前面部、つまりスリットをいじられているんだろう。
オンズさんはスライムを使ったことがあまりなかったのか、驚いた顔をしながら尻を落とした。でもなんとか踏みとどまって、剣を支えにゆるゆると立ち上がる。
「うぐぉおぉ❤こんな、ものなの、か……❤❤❤」
「説明にもあったと思うが、そのスライムは潮や精液を取り込んでどんどん大きくなるぜ❤だからスリット持ちは大変だよな❤前からも愛液がびしゃびしゃ出ちまうもんな❤❤」
前面部でスライムがはみ出しているのはそのせいだ。あれはオンズさんが快楽を感じれば感じるほど、激しさを増していく。ここが餌場なのだと、スライムが理解してしまうのだ。
最初は無音だったオンズさんの股間だけど、だんだんと湿った音が聞こえ始めてきた。
くちゅくちゅとした小さな音から、ぐちゅぐちゅと濁った音へ。オンズさんの股間部の鎧から、水色の粘液が絶えずあふれるようになっていく。
「お゛っ❤おっ❤おおぉおぉぉ❤❤❤なんだこれはあぁ~❤❤」
それに伴って、ワニの目が無表情から熱を帯びてとろけたものへと変わった。
牙が並んだ口を大きく開けて、困惑を空へと投げる。屈強過ぎる足が内またになれば、太い腿がもじもじとかわいらしい動きをした。
これは決してオンズさんの意志ではないのだろうが、体が言うことを聞いていない。股間部からは膨張したスライムがとめどなく零れており、足元に水たまりを作っていた。
「んっほおぉ❤❤スリッドぉ❤やっびゃあぁ❤んおおぉおぉぉぉぉ❤❤❤やめ、やめろぉ❤おれのスリットぉ……いじる、なぁっ!!❤❤」
「すげえ量じゃねえかオンズ❤オレの時はこんな勢いで増えなかったがなぁ❤もういっちまったのかぁ?❤」
「い、いいぃっでないっ!❤おれは、まだ……っほおおぉぉぉ❤❤❤スリットだべだああぁぁ~~❤❤」
「そのスライムは馬鹿じゃねえ❤お前のいいところをしつこく攻め立てて餌を貪るんだ❤ちんぽじゃなくてスリットが弱いってちゃんとわかってるんだな❤」
「弱い、訳があるかっ!❤このおれが、スリットいじられてっへええぇ❤感じるなど❤あっては、ならんっ……のにいぃぃ❤❤」
気丈を取り繕おうとしているオンズさんだけど、縦割れをいじるスライムはごまかしきれないほど増えている。沸騰しているかのようにうごめく粘液はみるみる量を増やし、すでにおもらしのようになっていた。
今のオンズさんは立っているだけで精いっぱいのようだ。その姿は隙だらけで、すぐに勝負を決められるだろう。
でも、ガランさんがにやつきながら言葉だけを投げるのは、手加減してるからでは決してない。そりゃ、本気ではないけれども、あの虎ならすぐさま終わらせられるのに、だ。
その意味を、オンズさんはもっと考えたほうがいいんだけどね。
「うおおおぉぉぉっ!❤❤」
このままではいけないと、気迫を入れてワニが剣を構える。スライムだまりを強く踏み込んで、潤んだ目をとがらせた。
「負けるわけには……いかんっ! 快楽になど負けてたまるものか! おれはパーティの剣! おれが折れては、誰にも勝てんだろうが!」
「普段からその調子ならもっと友人も増えると思うぜ。お前は昔から感情を表に出すのが苦手すぎるんだよ。オレが食ったときみたいに、思ったことは顔に出していけよ❤」
「その余裕……いつまでも、もつと思うなぁ!」
今のオンズさんはむき出しの感情で吠える負けず嫌いな冒険者だ。パーティのことをしっかりと考えて、自分の役割に誇りを持っている、立派な冒険者。
彼とパーティを組んでいる人は、このことを知っているのだろうか。オンズさんは仲間思いのとてもいい人だと。
だけど、そんな決意なんて快楽が打ち壊してしまう。
股間部の隙間ではスライムがのたうっており、絶えず漏らしているのが丸わかりだった。
噛みしめた牙の隙間から出る上ずった声が止められず、踏みしめた足が不規則な震えに崩れそうになっていた。
「ふぅ……ふぅ……❤まだ、まだだ……❤❤」
オンズさんが大きく剣を振りかぶるが、やはり、先ほどに比べると精彩を欠いている。そんな威力ではガランさんを仕留めることなどできない。盾で軽くいなされると、その反動がワニの巨体をふらつかせた。
「ぐぉ……!❤❤」
「やりづらそうだなオンズ。そういう時は今の状況をしっかり把握することが大事だぞ。無暗に突っかかっていったって、後衛の仕事が増えるだけなんだからな」
「お前に言われるまでもない! ――――うおおぉぉぉ?!❤❤❤❤」
ワニの長い口唇が慌てて後ろを振り向いた。視線が下を向いていることから、尻の方にもスライムが来たのかもしれない。
その証拠に、緑の尻尾を振り回して何かを払いのけようとしているしぐさが目立つ。頬に散る朱は彩度を増し、眼下にはうっすらと涙がたまってきていた。
「あははっ! いい機会じゃねえか、ケツマンコも開発してもらえよ。オレも手伝ってやるよ」
「ことわ、るうぅぅぅ?!❤❤そんなところに、はいっでぇくるなあああぁぁっ❤❤❤❤」
こうなってくるとガランさんの独壇場だ。弱ったオンズさんでは手も足も出ないだろう。
盾で殴りながら剣戟をいなし、ワニを追い詰めていく。いくら耐えることが目的の試験とはいえ、敗北は失格だ。オンズさんは何度か食らいついているが、状況が不利なのには変わりない。
「んおおぉおぉっ!!❤❤❤おお゛ぉ゛❤こんなところがああぁ?!❤❤」
ワニの尻尾が硬直し、腰が浮く。尻肉のスライムは鎧に阻まれて見えないが、漏れ聞こえる音だけは高らかに響いていた。
「前も、後ろもっ❤❤こんな、ひぅ……馬鹿なことがあって、たまるかっ!❤❤おれが尻で感じるなど……!!❤❤」
「この調子じゃ総合の『エロ試験』は大変だぜ❤発情中にマンコいじられたらすーぐアクメしちまうぞ❤❤❤」
「んおおおおぉぉぉぉぉぉ~~❤❤❤❤❤」
前後の穴から響く水音。どれだけ激しく攻め立てられればこんな汚い音が鳴るのかといぶかるほど、オンズさんからは濁った凌辱が聞こえてくる。
前面部から湧き出るスライムも量を増し、伸びたそれは胸筋へと触手を伸ばす。
何をするのかなんて明白だ。オンズさんは剣で払いのけようとするのだけど、それよりスライムが乳首をいじる方が早かった。
「お゛っっっっふぅ❤❤❤❤❤」
息を詰まらせて目を白黒させるワニは、すでにガランさんを見ていなかった。たくましく膨れ上がった腰を揺らしながら、快楽に耐えている。
「ひあ、お゛っ❤馬鹿な❤こんな、こんなっ❤❤❤おおぉおぉぉぉぉぉっ?!?!?!❤❤❤❤」
さすがに三点攻めは効くだろう。オンズさんは声を抑えることもできなくなって、ただ快楽の猛りを喉から発散していく。
「そこは、なんだっ?!❤尻の、ここ、おっふぅ❤突かれるとおおぉぉ❤体が、しびれる❤❤❤ほおおぉおぉっ?!?!❤❤スリットからも押すなっ!❤ここは駄目だっ!❤❤やめろ!!❤やめろおおぉぉぉぉっ❤❤❤❤」
前後から前立腺を押されてしまっては、屈強な筋肉は何の意味もなさない。鎧をガチャガチャと鳴らしながら、スライムを生み出し続けた。
さすがに処女だろうオンズさんはガランさんと違って連続アクメすることはないけれど、初めての刺激に体の支配権が奪われてしまっている。調子づいたスライムがごつごつとしたワニ肌を愛撫し、オンズさんを望まぬ絶頂へと導いていく。
「い゛っ❤ぐおおぉっ❤畜生……っ❤負けてったまるかああぁっ!!❤❤❤❤」
それでもオンズさんは剣を構えて虎へと突っ込んでいく。その意気込みは合格をあげたいくらいなんだけど、気概だけの動きはカモにしかならない。
特に歴戦の猛者であるガランさんにとっては。
「だから言ってるだろうが。無暗につっこむな。状況を見ろ。新米を卒業しても、変わらねえお前の悪い癖だぞオンズ❤」
剣を交わしてつま先を振り上げて、ワニの股間へ。
スライムが緩衝材となっているそこをどれだけ強く蹴ったところで、痛みはないだろう。だが、振動は刺激となってスリットに、そしてなぶられた前立腺を容赦なく襲う。
「――――ぐお?❤❤」
それは絶頂を踏みとどまっていたオンズさんにとって、とどめとなった。
「おおおおぉぉぉぉぉっ❤❤❤❤❤」
響きわたる咆哮は特大で。部屋中に波状して、周囲を揺らす。
威嚇のためではなく、ただ快楽による雄たけびは敗北宣言に他ならない。
濃い雄の匂いはなく、代わりに粘液が滝のように流れ落ちていく。のけぞったワニの股間部はスライムの苗床と化し、足元に特大の水たまりが形成された。
「うおおぉ❤止まらん❤やめろ、やめっ……❤そこを押すなあああああぁあ❤❤んぐおおぉおぉぉぉぉ~~❤❤❤」
遠目でわかるほど跳ねる巨体は制御を振り切っており、剣を振るうことなど不可能なように見える。崩れていないことが不思議なくらいだが、オンズさんの意志だけで支えているのだろう。
「すっげ❤」ニヤニヤしながら眺める虎が。「たくさん出してるなオンズ❤おマンコやられるのはたまらねえだろ❤❤」
「だっ黙れぇぇええ❤❤おマンコなど、おれが……んううぅ❤そんな❤……ぐるおおぉおぉぉぉおおぉぉ~~~~❤❤❤❤」
「おーおー❤いったあとの敏感マンコいじめられて喜ぶなよ❤潮でも噴いてみたらいいぜ❤じょばじょば漏らすのまじで病みつきになるんだよな❤っな、リグ?❤❤」
おれに聞かないでほしい。確かにガランさんや兄さん、ゼグといったちょっとエッチな人たちは嬉しそうに漏らすけど、オンズさんは普通なんだ。変な性癖に目覚めたら、申し訳ない。
おれは気持ちの上ではオンズさんに突破してもらいたい。
だけど、試験官としての役割は正確に力量を判断することだ。そうでなければ、戦いで不利をこうむるのは冒険者のみんなだから。おれはみんなに無事で帰ってきてほしいから、甘えた判断を下すことはない。それをいつも心がけている。
「なあオンズ」多分、それはガランさんも同じだ。「戦いってのは目の前の敵を倒せばいいってわけじゃねえんだ。お前は確かにアタッカーで切り込み隊長のようなものだけどな、だからこそ、周囲の状況をしっかり判断しねえと後続を巻き込むことになるんだ」
タンクとして優秀なガランさんだ。誰をかばうかという判断はいつも正確で、昔からゼグは何度もほめていた。状況判断が上手で、安心して新米を任せられるって。
そんなガランさんだからこそ、この試験を突破できたのだろう。
「ぜえ、ぜえ……❤❤」なんとか絶頂から戻って来たワニは息も絶え絶えだ。「反省なら終わってから聞こう……❤なんだ……?❤」
オンズさんがいぶかりながら視線を向けた先は足元。増えすぎたスライムが作った水たまりがうごめいている。
ここでとっさに飛びのいたのは良い判断だ。冒険者としての勘が働いたのだろうか。これから活動する上で、その勘を大事にしてほしい。
だけど、ちょっと遅かったね。
「なんだとっ?!」
飛んだはずの足がスライムに絡めとられ、ワニの巨体は床に叩きつけられる。まさかスライムごときに引っ張られると思わなかったのだろう、受け身を完全に失敗してしまった。
そこからガランさんによる追撃が入り、盾が殴ろうと迫ってくる。前回の経験からスライムの行動予測が立っていた虎は、完璧なタイミングでワニを狙う。
「スライムの上でのんきに話してたら駄目に決まってるだろうが! これが本番だったら死んでるかもしれねえぜ!」
「……ちぃ!」
搾精だけのスライムだと思って甘く見たね。これは錬金術によって改良され、ある程度魔物と似た行動をするように設定された、試験用のスライムだ。しかも使えば使うほど増えていくからコストもかからない。
拘束力はあまりないとはいえ、ガランさん相手に一瞬の隙は命取りだ。ワニは急いで身をひるがえそうとしたが、あらかじめ隙を見計らっていた元プラチナ冒険者相手では当然間に合うはずもなかった。
結果として、盾はオンズさんの剣を弾き飛ばし、試験終了を告げる硬質な音が響き渡った。
「そこまで」
ここからはおれの仕事だ。
「オンズさんの敗北です。試験は不合格。またの挑戦をお待ちしております」
この結果は補佐官たちにも聞こえたはずだし、異を唱えられたりはしないだろう。
オンズさんは悔しそうに歯を噛みしめている。今日だけで、このワニが案外表情豊かだということを知った。案外親しみやすそうだから、ギルドで出会ったら話しかけてもいいかもしれない。試験の内容とか感想を聞きたいし。
ガランさんが手を差し伸べると、素直に握ってくれた。やっぱり、悪い人ではないようだ。
「おつかれさん。もうちょい冷静に状況を見ろよ。そしたらゴールド入りもすぐだぜ」
「うぉ、おっおっ❤……アドバイスどうも。せっかく新種討伐で名を上げるチャンスだと思ったんだが、やはり先は長いか……くぅ❤」
『エロ耐性』試験を合格したガランさんが新種の搾精植物討伐に成功したこともあって、新種対応にこの試験は必須となっている。それもあって、オンズさんは挑んできたのだろう。
でも、今のところ合格者はまだガランさんだけなんだよなぁ。ちょっと内容が難しすぎるのかもしれない。今度ゼグと相談してみようか。
おれは補佐官たちに解散の指示を出して、ここに三人だけを残す。これからオンズさんの股間に張り付いたスライムを取り除く作業がある。さすがに見られたくないだろうということで、おれとガランさんだけにしてもらった。
「オンズさん、もう鎧を脱いでも大丈夫ですよ」
「ふぅ……わかった❤❤」
慣れた手つきで裸になれば、屈強な粘液まみれの体があらわになる。
念入りに攻められた縦割れはみっちり詰まったスライムによって開いており、赤い内部が丸見えだった。それでもオンズさんが何も言わないのは、先ほどの体験からもう慣れてしまったのだろう。
雄の味を覚えてしまったおれはできるだけ興奮しないように努めながら、スライムを回収していく。指が触れるだけで悩まし気な吐息が耳をくすぐる気がするけど、今はまだ仕事中だ。
オンズさんがおれの股間をじっと見ているような気がするけど、努めて冷静にふるまった……つもりだ。
「リグ」普段通り抑揚のない声音でワニが呼ぶ。「もしよかったら、この後時間を取れないか?」
「いいですけど、どうしました?」
「感想を知りたい。お前から見て、おれはどうだったか。反省点を教えてほしい」
「それならガランさんの方が適任かと思うのですけど……」
「あいにく、おれはもう一滴も出ない。ガランに意見を乞うて、何もなしでいられるとは到底思えないからな」
「なんだよ。いいじゃねえか、まだ若いんだから絞れば出るだろ❤お前のアクメ見てマンコをうずかせるオレの身にもなれよ❤❤まあでも――」
そう言いながらガランさんはおれを抱き寄せる。わざとらしくおっぱいで顔が埋まるように押し付けると、もう嗅ぎ慣れた虎の発情臭が鼻をくすぐった。
「お前とするくらいならリグのデカマラが欲しい気分なんだわ❤そのあとならリグを貸してやるよ❤❤」
「お前のものじゃないだろうが……」
まったくもってその通りなのだけど、無給で手伝ってもらっている負い目もあって断るという選択肢はない。多分、ゼグはガランさんに頼んだ時点でここまで想定してる。おれもしてる。
「休憩だと思って待っててもいいが、視姦しててもいいぜ❤リグのデカマラでよがり狂うオレを見て、ちんぽおったててろよ❤❤」
「人の行為を見る趣味なぞないわっ! 先に戻らせてもらう!」
鎧を抱えて戻るワニの尻尾は、怒りでぴんと立ち上がっている。それでも後ろを振り向いた時には、もうおれの知っている無機質な目だった。
「リグ、また後でな」
「はい、また後で」
簡単に手を挙げて挨拶を交わし、ワニは歩き出す。
ぬぐい切れなかったスライムの足跡が奥へと消えたころ、耳元で虎がぼそりとつぶやいた。
「ありゃはまっちまったかもなぁ❤」
「何に?」
「もちろん、おマンコにだよ❤あんだけスライムにいじられたんだ、もとから弱かったところを自覚しちまえば、いじりたくてたまらなくなるだろうな❤❤」
「そういう試験とはいえ、ちょっと申し訳ないな……」
「そう思うんだったら、ぶち犯してやれよ❤あれはため込むタイプだぞぉ❤依頼に支障が出そうだったら、ちょっとモーションかけてやれ❤少し押せばやらせてくれるぜ❤」
「別に好き好んでやりたいわけじゃないけど、覚えとくよ……依頼失敗は命の危険もあるし。ところで……今から本当にするの?」
「当然❤さっきからマン汁びしょびしょでしょうがねえんだ❤リグのデカマラで栓をしてくれよ❤❤」
先ほどから虎の体は熱く、興奮で火照っているのがわかっていた。手伝ってもらったこともあるし、やることはやろうか。
「この訓練場は次の予約があるから、やるなら個室に行こう」
「今日はどんなプレイがいいか希望はあるか?❤前やったゼグとの3Pは最高にあがったよなぁ❤今からギルド長室に行くかぁ?❤」
「絶対ダメ。ゼグは誘えば乗ってくるんだから、仕事させてあげて」
「じゃあ二人っきりでしっぽりするか❤今回も楽しもうなリグ❤❤」
ギルド長の仕事で忙しいゼグや依頼で家を空けることの多い兄さんに比べて、引率ということで簡単な依頼が多いガランさんは時間を持て余している。
最近は唯一の『エロ耐性』資格保持者ということもあって仕事は増えているけれど、優秀なこともあって長引くことはない。そもそも元プラチナだからお金に困ってるとかはないし、仕事を選ぶ権利は分相応に持っている。
なにせ冒険者の最高位だ。ゼグがギルド長になれたことを思えば、相当な名誉を持っていることは想像に難くない。冒険者の指南やご意見番としての仕事だけでもかなり稼げるというのに、ガランさんは未だに前線で新人の育成を担当している。
まあ、それは新米を食べたいという性的欲求から来てるみたいだけど。
だから、最近やった回数ではダントツに多くなってしまった。
家にも入り浸ってやっているおかげで、おれの部屋にはガランさんの匂いが染みついている。でも、そこはおれの過労を心配しているゼグにとっていいことみたいで、ガランさんのご機嫌を取るという名目で定時にはギルドを追い出されてしまう。
まあ、ガランさんがいない日は深夜まで働いてるから……だって仕事終わらないし……。
両者の利害が一致しているせいで、もはやガランさんとのセックスは日常に落としこめられていることは否定できない。
たぶん、補佐官を付けたのもおれの過労防止のためだと思うんだよな。試験をするなら彼らの予定も大事だから、無理できないし。
『エロ耐性』が広まってから、快楽に耐える訓練をする冒険者が増えた。それに加えてガランさんの活躍のおかげで徐々にだが、依頼達成率が上昇を示している。まだ仕事は楽にならないけれど、光明は見えてきているんだ。
今が踏ん張り時だ。もっと試験を実施して、ゼグの提唱する『エロ耐性』を広めていかないと。セックスしてる時間なんてないんだけどなぁ。でも補佐官のみんなにも疲労が見えてるし……ゼグに試験回数を増やしたいって言っても、『エロ耐性』自体がまだ試験運用だからって却下されるのが目に見えてるし……。
「まーた悩んでるのか❤セックスでもして忘れちまえよ❤」
虎が額にキスを落としてきたのは、眉間にしわが寄っていたせいだろう。ガランさんはセックス狂いではあるけれど、おれのことをちゃんと愛してくれている。
「お前は昔から難しく考えすぎなんだ、後休むのが死ぬほど下手すぎる。昨日も深夜まで働いてただろ。いくらこの試験が手探りだからって、お前だけがそんなに根をつめる必要どこにもねえんだぞ」
「ああ、ゼグに言われたんだ」
「そういうこと。今お前の家族は全員忙しいから、代わりにオレが面倒を見ることになってるんだ。別に疲れてたらセックスなんてやらなくてもいいからな」
ゼグといい兄さんといいガランさんといい、おれってそんなに不安定に見えるかな。別に徹夜くらい何度もしてるのに……。
おれが義足だから、みんな心配するんじゃないかって疑心暗鬼になってしまう。良くない傾向だと分かっている。みんなはただおれを案じてくれているだけなんだ。
――――こんな脚じゃなかったら、今頃兄さんと依頼に行けていたのに。
なんて感情に蓋をして、おれはガランさんのでかい尻を揉む。こうなったらセックスをしてでも、気持ちを切り替えよう。ガランさんの抱き心地のいい体に包まれていると、昔からおれは安心してしまうのだ。
はあ、このままだとまた定時に帰されそうだな。
『ギルドランクシルバー オンズ=ランス』
『快楽』試験、不合格。
****
『ギルドランクプラチナ サランダル=ロータリス』
兄さんが『エロ耐性』の試験に落ちた。
その事実はギルドに少なくない衝撃を走らせた。
あのゼグの息子として鳴り物入りで冒険者デビューを果たし、瞬く間にプラチナまで上り詰めた天才児。白銀の鱗を瞬かせ、あらゆる敵を一掃する姿は閃光とも呼ばれているほどだ。
そのためついたあざなは『栄光のサランダル』。彼にかかればどんな敵もかなわず威光にひれ伏すとさえ言われている、おれの自慢の兄さんだ。
そんな兄さんが、失敗した。
落としたのはおれだけど、結果を口にするときに言葉が震えていたのは鮮明に覚えている。
あの兄さんが失敗する姿など、想像したこともなかったからだ。
「再試験を希望したい」
ギルド長の部屋で、おれら兄弟はソファに座って向かい合っている。兄さんの顔は大まじめで、おれとゼグに申請をしているところだった。
膝の上で拳を固く握っている兄さんが相当の覚悟を持っていることは、おれにだってわかる。それでも、ゼグは眉をひそめてうなった。
「でもなぁ、報告書を読んだが、合格できる予想が立たねえだろ。なにせ、試験開始すぐに負けちまったんだからな」
「……それはふがいないと思っている。だが、次に予定している依頼は新種の捕獲調査依頼なのだ。パーティメンバーの中で誰かひとりは『エロ耐性』を獲得していなければ、不安が残る」
「だったらガランに頼めばいいだろう。今のところ、あいつが唯一の資格保持者なんだ。この合格率を考えると、ギルドとしては試験内容の見直しも視野にいれる必要があると思っている。とりあえず今はガランを入れて、試験の運用をどうするか決めてからまた挑戦してもいいだろ」
「それはできない」
兄さんははっきりと言った。
おれからしてもゼグの意見は合理的だし、断る理由もないように思うのだけど。
「私は、リグの兄だ」
その言葉はかみしめるように出てきた。
「私はリグの理想でありたい。目標でありたい。『栄光のサランダル』として、恥ずかしくない戦いがしたい。そのためにも、私が新種を捕獲したいのだ」
「別におれは兄さんが失敗したからって失望したりはしないよ」
「……私が、自分を許せないんだ。リグにとって自慢の兄でいないと、満足してセックスできん」
今いい話だと思ったんだけどな。
「私はあの日、リグが足を失くした日に誓ったのだ。必ずや、最高の冒険者になってみせると。こんなところで躓いている時間はない。剣技だろうとエロだろうと、それが冒険者の条件である以上、私はトップを取る」
「おれが怪我をしたのは兄さんのせいじゃないよ。ただ、おれが未熟だっただけ」
「違う!」
銀竜は鋭く吠えた。その目は今にも泣きそうで、おれの言葉は抑え込まれてしまう。
「…………違うんだ」
おれは兄さんに罪悪感なんて抱いてほしくない。そりゃ、みんなが過保護だとたまに悲しくなるけれど、折り合いはつけているつもりだ。
それでも、悲しそうに眼を伏せた銀竜に対して、なんて言えばいいのか、いまだ答えは出てこなかった。兄さんはおれの足の話をすると、たいてい落ち込んでしまうのに。
試験を失敗した原因もそこにあるのだと、この場の誰もが気づいていた。おれだって、嫌な予感はしてたんだから。
「はあ」見かねたゼグがため息を吐いた。「その話はもう何度もしただろう。この世に絶対はない。どんなに強くても運が悪ければ誰であれそうなる。厳しいことを言うが、それが冒険者の現実だ。俺は、お前らが生きていてくれただけでよかったと思ってるぞ」
ゼグがこう言うのだって何度も聞いている。おれが怪我した時は泣きながら看病してたくせに、後にはしっかり諭そうとするところが好きだ。
おれが怪我をしたことで兄さんから慢心が消えてくれたなら、それでいいと納得はしている。だから、そんなに落ち込まないで。
試験に落ちたことも相まって、兄さんは傷心しているのだろう、おれが隣に座ると、そっと尻尾が腰にまわされた。
大きくソファがきしんだからハッと銀竜の向こうを見ると、トカゲの巨体が兄さんの頭を撫でていた。
「話を戻すぞ。俺としては、お前の再試験を容認するメリットは薄いと考えている。今はまだ試験内容も手探りなところがあるせいでタイマンでの実施しかできてない。さらに試験官もリグしかいねえから希望者をさばききれねえんだ。ガランにも手伝ってもらってるが、あいつだって緊急の新種討伐依頼があればそっちを優先してもらってるしな」
だから、一度失敗して間もない人に労力を割くのは非効率的だと言う。
それはその通りすぎて、兄さんも黙ってうなずくだけだった。
「んでもまあ」それでも息子に甘いのがゼグだ。「お前はプラチナランクの最高位冒険者で、注目の的だ。そんなお前が『エロ耐性』の試験と突破したと広まれば、この試験にも箔がつく」
唯一の合格者であるガランさんが新種対応をしっかりこなしているおかげで、プラチナへの格上げが検討されるくらいだ。そこに兄さんが合格して実績を作れば、『エロ耐性』は盤石なものになる。
……なんていうのはただの口実だって、おれらはわかっている。
ゼグはもう一度兄さんにチャンスを与えるつもりなんだ。
「もちろん、このまま対策もなしに突っ込んだってまた落ちるに決まってる。冒険だって事前準備がものを言う。これも何度も教えたことだろ」
「それで、私は何をすればいい?」
「お前が落ちた総合の『エロ耐性』は……媚薬とスライムを入れながらトラップだらけの道を切り抜けるやつだったか……ダルの得意分野で考えるとガランとの対戦の方がよかったな」
毎回ガランさんに手伝ってもらうわけにもいかないので、『エロ耐性』用のトラップダンジョン作成はおれが頑張った。もちろん補佐官たちと、だけど。これでも隠密諜報が得意分野なので、罠に関しても一通りは熟知しているんだ。
試験内容は毎回変えているけど、ゼグの許可はもらっている。今回も準備するトラップの内容に関しては報告済みだし、難易度も中級者程度にしたつもりだ。
普段の兄さんなら鼻歌交じりで突破できるというのに、やはり発情と快楽は正常な判断を奪うのだろう。
「まあ、次にやる試験がどんなものなのかはさすがに教えねえけど、ひとまずこのダンジョン探索を想定された試験を突破できなけりゃ、次の試験もダメだろうな」
「わかっている。今度は失敗するつもりなどない」
「だったら練習していけばいい」
ゼグの言いたいことがわかったおれは、その言葉の続きを待つ。兄さんの方はきょとんとしたまま、トカゲの目を見返すだけ。
「ギルドとしても、合格者が出ないのは問題だと認識している。ガランのような元から遊んでたようなやつじゃない限り、いきなり快楽に耐えるっていうのも酷な話だろうとも」
現在進行形で青田刈りをしてるガランさんだ。常に快楽を貪っているような虎と比べてエロ耐性がないと責めるのはあまりに酷だろう。
「そこで、ギルドは試験対策としてリグが作ったエロダンジョンを解放することに決めた。お前が失敗したやつだ」
「……そこをクリアしてこいと?」
「そういうことだ。一般開放に向けた調節もかねて、テストプレイして来てくれ。もしクリア出来たら再試験を認めてやる」
「わかった」
「無理だけはするなよ」
「何を言っている。私は『栄光のサランダル』、リグの誇れる兄だ。二度も同じへまをするわけがないだろう」
……というわけで、今おれと兄さんは町はずれにある小さな洞窟前にいる。
ギルドが所有している訓練用の洞窟だが、昔強力なモンスターが出たため閉鎖されていた。そこをおれが再調査して異常がないことを確認した後、試験用に改造したのだ。
洞窟を前にした兄さんの顔はこわばっており、尻尾がぴんと立ち上がっていた。
試験前もこんな感じだったから、おれはちょっと不安になった。
「兄さん。あんまり気負わなくていいからね。試験だって、別に今合格する必要もないんだから」
「問題ないよ、リグ。今度こそ、お兄ちゃんにお前を守らせておくれ」
洞窟におれと兄さんの二人。おれが足を失った洞窟で、まったく同じシチュエーションとくれば、兄さんが緊張しないわけがない。
昔と変わりない入り口は嫌でも過去の記憶を想起させる。
夢を抱いた小さなおれらが挫折する瞬間も、無くなったはずの足の痛みも、すべてが鮮明だった。
ここはおれら兄弟が夢を失くした場所。大人になってもまとわりつく、トラウマの根源だ。
ゼグはそれがわかってて、この提案をしたんだろう。そろそろ立ち直れと発破をかけてるんだ。
ここに住んでいたモンスターはすでに討伐されているし、閉鎖も事務的な処理でしかない。おれも中に入るときは緊張したけど、案外こんなものだったんだなって肩透かしを食らったものだ。
……でもやっぱり怖かったからゼグに付き合ってもらったなんて、兄さんには内緒だ。
だけど、兄さんにとってはまだ乗り越えなければならない壁なんだ。
銀の指がおれの手に絡んできたから、強く握り返した。そこに少しの震えがあったけれど、見ないふりをしておいた。
「テストプレイとのことだが、試験の時と同じくリグも一緒に入るのだろう?」
「そうだね。非公式だから補佐官はなしでおれ一人だよ。一応ちゃんとクリアできたか確認してゼグに報告する予定だから」
「そうか……」
輝く鎧に身を包んだ兄さんは誰が見てもほれぼれするくらいかっこいい。精悍な顔には緊張がにじんでいるものの、引き締まった表情は弟のおれでも視線を吸い寄せられるくらいだ。
「リグ」そんなかっこいい兄さんがおれを呼ぶ。「ここをクリア出来たら、今日は一緒にやらないか? お前をたくさん注いでほしい」
「わかったよ。兄さん、頑張って」
「ああ」
覚悟を決めた兄さんは『発情』の試験に使う小瓶を飲み干して、銀の手をおれから離した。
おれは股間部にスライムを送り込みながら、今度こそうまくいくようにと祈る。それくらいしかできないから。
「…………っ!❤」
銀の眉根が快楽に反応を示す。兄さんの敏感なスリットやマンコに粘液が入り込み、卑猥な音が奏でられていく。体液を与えれば与えるほど体積を増していくスライムを入れながら、いかにトラップをしのぐかがこのダンジョンの肝だ。
兄さんが大きく一歩を踏み出す。どっしりした歩みではあるが、やはりどこか頼りなさが垣間見える。快楽に足腰を取られないように必死なのだろう。おれは後ろに寄り添って距離を取り、トラップの場所についてばれないように努めよう。
ここはおれが作った自信作だ。非殺傷トラップがわんさか仕掛けられており、素面でも難しいと評判だ。中級者を対象にしただけあって、経験のない人が入ればすぐさま負けてしまうだろう。
降り注ぐ媚薬、体をまさぐる食精植物もどき、微弱な快楽電流などなど。一手間違えれば射精して動けなくなる可能性が極めて高い。
おれが調査部にいた頃に調べてまとめた新種の特徴を、うまく罠に落としこんだと思っている。やつらは人を性的にむさぼることにかけては最強だから、参考にするにはもってこいだった。
……まあだからこそ誰もクリアできないのかもしれないけど。
兄さんが失敗してから改良しているので、記憶を頼りにするには難しいだろう。
案の定、快楽電流の罠を踏んでしまって、けいれんしながらアクメする羽目になっていた。
「い゛っ……おほおぉおぉぉぉぉぉ~~~~❤❤❤❤❤」
のけぞる兄さんの股間部では、スライムがぼごぼごと沸騰のような動きをしている。体積が増えているのを見るに、相当量を射精しているのだろう。鎧からあふれたスライムががに股になりつつある足腰を流れ落ちていく。
「でんぎぃ❤❤びりびりぐる❤びりびりがおまんこにぎぐぅぅ❤❤んぎもぢいぃいいぃぃぃ❤❤❤」
鼻水を飛ばしながら吠える兄さんは完全に脳みそをやられたのか、わざとトラップを強く踏みつけて電流を一身に浴びる。家族しか知らないオホ顔をこれでもかと見せつけながら、兄さんはとめどなく股間からスライムを漏らし続けた。
訂正、前の試験の時に補佐官たちもガン見してた。ちゃんと口止めはしといた。
「い゛っほおぉおぉぉ❤マン汁もザーメンも止まらんんんっ❤❤す、スライム増えるぅ❤❤おマンコぐちゅぐちゅすんごおぉぉお❤❤びりびりとぐちゅぐちゅすきぃ❤❤❤」
握っていた剣をあっさり落とし、もどかし気に股間部の鎧に指を立てている兄さんは……言ったら悪いけどあさましかった。自分でマンずりしたくてたまらないのだろう。だが鎧に阻まれ、兄さんの縦割れはスライムに蹂躙されるだけだった。
そんなおれの視線に気づいたのか、銀竜はハッとした顔になるが、股間の鎧をひっかく指は止まらない。
「リグっ❤違うんだ、これはぁ❤おマンコぉ❤おマンコに入ったスライムをぉ❤っほおぉぉぉぉいぐうぅぅぅ❤❤❤かきだそうとしてただけであって❤決してぇ❤マンずりしたいわけじゃないんだ❤❤おほっ❤おほぉ❤❤」
さっきまできりりとしていたのに、見る影もない。
わかっていたことだけど、兄さんは快楽にかなり弱いんだ。おれがちんぽを見せた時もあっさり折れるし、今だって最初の罠でリタイアしかかっている。
こんな微弱電流じゃ兄さんにダメージを与えることはできない。だけど、膨れ上がった欲望を刺激すれば、すぐさま落ちてくれる。
崩れ切った顔を見れば、頭の中にセックスの文字しかないのは明白だった。
「兄さん……」
頑張って、と言おうとした口をふさぐ。非公式試験とはいえ、おれは試験官だ。私情をはさむなど許されない。
舌を突き出してアクメを決めている兄さんをどかしてあげたいけれど、それをぐっとこらえて見守ることに徹した
おれはいつだって、兄さんを信じてるから。
「んっほおおぉぉぉぉぉぉ~~~~❤❤❤❤いぐっ❤いっっっぐううぅぅぅ❤昨日、たくさんだじだのにぃいぃ❤❤まだでる❤干からびりゅぅうぅ❤❤」
足をどかす。こんな簡単なことでさえ、兄さんの頭からは消えている。
銀竜はスライムを生産することにはまっているようで、すでに足元には大きな水たまりが……あれ?
洞窟に広がるスライムだまりは思ったより大きくなっていなかった。兄さんの股間からはバケツをひっくり返したような量が溢れているのに、なんでだろうか。
……ああ、そういうことか。
兄さんはまだ、負けてない。
「ほしゅうぅ……❤おへ❤へへへぇ❤どうだぁリグ❤お兄ちゃんはぁ、やるときはやるんだぞぉ……❤❤」
さんざんアクメを決めた後、舌を垂らしたまま兄さんはこちらを振り返った。涙と鼻水でぼろぼろの顔だったけど、おれは誇らしい気持ちでいっぱいだった。
足はすでに罠からどかされており、残滓だけがぽたぽたと股間部から滴っている。だが、その水滴もだんだんと弱まっていき、残ったのは雄臭さの煮詰まった銀竜だけ。
「電流を浴びせ続けることで、スライムをどかしたんだね。その対処法は想定外だったよ」
「餌を食べて増殖するより、逃げることを選んだわけだ❤スリットからスライムは消えてしまったが、別に規約違反ではないだろ?」
「もちろん、これは実戦形式の試験だからね。自分で取り除くのは違反だけど、こちらの罠で対処可能だったなら責任はこちらにある。問題ないよ」
この屈強な銀竜が股間部から漏らしていたのは潮だったんだ。透明だったから見間違えたのか。潮で鎧が水浸しになってしまったが、進むには問題ない。
しかも射精によって発情も大分薄まったはずだ。電流の罠を踏んだ瞬間にここまで計算していたなんて、さすが兄さんだ!
「……お゛ぉ~❤❤」
最後にビュルっと潮を吹いてから、気合を入れるために分厚い胸板が深呼吸で膨らんだ。
その頃にはもう、いつもの凛々しい兄さんの顔だった。
兄さんは落ちた剣を手に取って、また奥へと進む。
前回は即アクメのしすぎで気絶したことを考えると、かなりいい出だしだと思う。
この調子でいけば、制覇は目前だ。
「リグは、ここが怖くないのか?」
「怖くないよ」
次のトラップに当たる前に、兄さんが問う。
試験官として雑談に応えるのは悩んだけど、二人だけだしと答えることにした。
薄暗い洞窟に兄さんの不安げな声が反射して、明かりによって照らされた影が揺れる。その影は引き延ばされて小さく、まるであの頃のおれらのようだった。
「そうか、お前は強いな。私はまだ怖いよ。今ならあんなモンスターなど、片手で倒せるというのにな」
おれらが小さいころ、最強の冒険者になるためにと練習で訪れたここで、予想外に強いモンスターに出会ってしまった。運が悪かったのだ。大人が発見する前に、おれらが出会ってしまったのだから。
命からがら逃げだせたけれど、おれはその時の怪我が元で三日三晩うなされて生死の境をさまよった。目が覚めた時にはすでに左足の膝から下が無くなっていたから、呆然としたことはよく覚えている。
『私がもっと強ければお前をこんな目に合わせなかったのに』
兄さんが泣きながら謝っていたことも覚えている。
『その怪我だともう冒険者は無理だろうが、お前が生きていてくれるだけでうれしいんだ』
ゼグが無理して笑って言ったことも覚えている。
そのころから兄さんは変わった。最強の冒険者になる夢を一人で背負って、死に物狂いで訓練に明け暮れるようになったんだ。
おれが義足を付けたリハビリをしている間には、兄さんの名声はどんどん高まっていった。銀竜の騎士ともてはやされ、有名なパーティに入れてもらえるようになった。
今や『栄光のサランダル』と言えば、近隣で知らぬもののいない冒険者になったのだ。
そこに嫉妬がないと言えばもちろん嘘になる。兄さんの夢はおれの夢でもあったから。
だけど、おれは兄さんがどれだけ頑張っていたのかを知っている。兄さんがどれだけおれを大事にしてくれているのかを知っている。
だからおれは兄さんが大好きなんだ。
「おれが怖くないのは、兄さんがいるからだよ」
揺らめく影が動きを止めた。
「兄さんならきっとおれのことを守ってくれる。そう信じてるから。もう怖くないよ」
「リグ……」
「それに、おれだって強くなったからね。継続戦闘は無理でも、逃げるくらいなら朝飯前だよ!」
兄さんが努力している間、おれだって何もしていなかったわけじゃない。
身の使い方から罠の仕掛け方まで、この体で出来ることはなんでもやった。
それを兄さんは知っているはずだ。おれが兄さんのことを知っているのと同じように。
「そうだな」
だから兄さんは笑ってみせた。銀色の顔に柔らかい表情を浮かべて、嬉しそうに。
「お前は強くなった。私も強くなった。もうこんなところにおびえる必要なんてない」
「そうだよ。兄さんは最強だからね」
「ははっ、もちろん。私とリグは二人で一つ。お前がサポートしてくれて、私が戦う。お前がどう思っているのかは知らないが、これで最強の冒険者を目指すのも私は悪くないと思っているよ」
「……おれも一緒でいいの?」
おれの破れてしまった夢は、最強の冒険者になること。
兄さんは足のないおれをその夢に乗せてくれるという。冒険者になれないおれと、一緒に夢を目指そうと。
思わず視界がにじんでしまう。おれがあきらめた夢を、兄さんと共に追いかけることができる。そんなうれしいことがあるだろうか。
「リグ」手を差し出して銀竜が言う。「これからも私のそばにいてくれな――――っほぉ❤❤」
言葉の途中で兄さんの体が大きくけいれんした。
そういえば、次の罠は念動力で愛撫する部屋だった。
鎧を貫通して体をいじる性質を持った新種を参考に作った部屋で、おれからは見えないが銀竜のいたるところが責められているのだろう。伸ばした手を硬直させたまま、勢いよく顔だけを天井へとのけぞらせた。
「っほおおぉぉ❤おっほおぉおぉぉぉ❤❤乳首ぃ、つよっいいぃ❤取れる゛っ❤ホモ乳首とれちゃう゛ぅ❤❤」
本来ならスライムとの合わせ技で全身性感帯となった受験者をいかせるものだったんだけど、兄さんには念動力だけでも十分すぎるくらいだった。
発情もあるため思考が定まらないまま剣を振り回して、この部屋のギミックを暴こうと涙目で周囲に視線を配る。
「新種の資料にはすべて、おおぉう❤目をっほぉ❤通している……んふぅ❤❤乳首イグ❤❤お゛っおおっほぉ❤これは、んほ、ゴーストの類でっ❤両乳首だべ❤つぶされ゛る゛のぎぼぢよすぎるうぅうぅぅ❤❤❤❤」
もう失禁なのか潮なのかわからないものが鎧の隙間からじょばじょばあふれ出し、床を汚していく。足腰が震えていて、へたり込んでいないのが不思議なくらいだ。
乳首への刺激だけで何度もアクメを決める兄さんを他の人に見られたら、銀竜の騎士という名前にひびが入りそうだな。おれでよかった。
「くそぉ❤私の乳首は、リグだけのものなの゛にぃ❤開発される❤他の雄を知ってしまうぅ❤❤早くせねば、っほぉ❤これがあれを模して、いっる゛ぅ❤ならばぁ❤」
兄さんの予測は大体正しい。おれがモチーフにした新種はゴースト系で、鎧を貫通して愛撫する。それを念動力で応用したのがこの罠だった。
だから対処法はもちろん同じ。結界やその類で体を守れば、念動力は効果を発揮できない。
本来ダンジョン探索をするならパーティの誰かしらが結界を張れるだろうが、今回は単独の試験。場合によっては詰みになる場合もある。
だけど、事前準備が大事というゼグの教えを守れていれば、何とかなるように作ったはずだ。これが実戦形式の試験だということは、『発情』と『快楽』を経ていればわかっているだろうからね。
はたして、兄さんはどうだろうか。
「雌乳首だべっ❤❤私はおっぱいも弱いんだぁ❤毎日っ❤オナニーしながらいじってるのが、リグにばれてしま、っふぅ❤❤んほおぉぉぉ❤❤」
鎧姿で身をくねらせる兄さんは結界を張ろうと剣を握るが、意識を集中しようとするたびに乳首でいってしまう。鎧の後ろからも雫がこぼれているのを見るに、愛液も漏らしているのだろう。
というか兄さん、えぐいアナニーしながら乳首もいじってたんだ……。どうりで大きいと思った。
そしてもちろん、いじるのは乳首だけではない。
「うおおおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉ~~~~❤❤❤❤」
壮麗な鎧に包まれた豪気な肉体が、大きくけいれんしながら反り返る。
もうスライムは股間にいないにも関わらず、隙間からびしゃびしゃと透明な液体がほとばしってる。乳首責めと合わせて、兄さんは敏感なスリットの内壁をえぐられていた。
「おマンコ無理っむりいぃいぃ❤❤ただでさえ弱い、のにぃ❤そんな激しい手マン、されだら゛ぁ❤まらぁ、いっでじまううぅぅぅ❤❤❤」
腰をガクガク揺らしながら、兄さんはいく。もうザーメンなのか潮なのか、混ざりに混ざってわからなくなった何かを漏らし続け、咆哮を止められないようだった。
内またになりかけた足が念動力で無理矢理開かされて、がに股のまま固定されているのが兄さんには似合わない。そんな設定した記憶はないけれど、補佐官の誰かかな。
「んほぉおぉ❤ケツマンも縦割れマンコもぉ❤弱いのばれる❤私はリグの、頼れるぅ❤お兄ちゃんでいたかったのにいいぃ❤❤こんな雌マンコ、二つもつけてる❤おっほぉ❤ちんぽ狂いのお兄ちゃんだってばれちゃううぅぅぅ❤❤❤」
そんなのはとっくにばれているのだけれど、兄さんはまだ自分が清純な銀竜だと思っているのか。別におれはどんな兄さんだろうと大好きだから問題なんてないのに。
そもそもセックスするたびにアヘ顔でいきまくって気絶するのに、なんで取り繕えているつもりなのだろう。
「いっごおぉぉ❤おほぉ❤クッソおおぉぉ❤おマンコ弱すぎる❤わ、私は『栄光のサランダル』なのっにいぃ❤おマンコが雑魚すぎて❤いく、いっくぅ❤――――乳首そんなに強くつねらないでくれえええぇぇ~~❤ほおぉおぉぉぉぉ❤❤❤❤」
鎧同士がカチャカチャと鳴らす音よりも、兄さんの喘ぎとスリットから響くクチュ音の方がやかましい。どれだけ強く手マンされているのだろう、終わったら設定を見直したほうがいいかもしれない。
……なんて思考を逸らそうと努力しているけれど、おれの股間は限界だった。
雄と雌の匂いを振りまきながらいきまくる兄さんを見ていると、誰であれ欲情するだろう。日課となったセックスで、おれはもう兄さんのすべてを知っている。口の中では体液の味をすぐに想像してしまい、自然と喉が鳴る。
今は非公式試験中だ、と何度も自分に言い聞かせる。
おれの勃起を前にしてしまえば、今度こそ兄さんは落ちるだろう。そんなことできるわけがない。
何度も深呼吸して、興奮を冷まそうと努めた。だが、劣情を燃え上がらせる情報は際限なく五感を刺激し。どれだけ自分を律しようとしても暴れだしてしまう。
「んお❤んお❤ふおおぉおぉぉぉ❤❤❤❤」
そんなおれの欲望に餌を与えようと、カンカンと硬い音が飛び込んでくる。
それは兄さんが鎧の股間部をもどかしそうにひっかく音。
整った相貌を持つ銀竜はよだれをすすることすら忘れて必死に腰を揺らしていた。
「いっおぉぉぉ❤ちんぽが鎧に挟まって……んぐおぉ❤待て、待て待てえぇぇ❤チンポジをいじるな❤❤痛いのに、マンコ気持ちよくってぇ❤おがしくなる❤ただでさえ、メスマンコなのに❤っほぉ❤お飾りちんぽが、っふぅ、マゾになる❤いだいのにいぐのおぉおぉぉぉ❤❤❤」
どうやら設定を間違えているようだ。兄さんのスリットから飛び出した勃起が、鎧にぶつかって大変なことになっているらしい。
「チンポジ直させてくれ❤このままだと、っほおぉ❤本当にお飾りちんぽになる❤勃起すらできなかったら❤わたしはあぁ❤言い訳でぎないっ❤雌ドラゴンになるっ❤❤❤リグのぉ、お姉ちゃんになる~~~~❤❤❤」
鎧を悲し気に揺らしながら兄さんは焦って何度もひっかいている。外し方を忘れたのか、はたまた被虐的な快楽を楽しんでいるのか。おれにもわからないけれど、このままでは確実に悪影響が出るだろう。
受験者に怪我をさせるのは本意ではない。
それはおれを動かす言い訳にしては上出来な方だった。
おれは仕掛けを止めようと隠しておいたパネルに近づき、いくつかの項目を確認する。反応する部位などは変わりないことから、バグが生じているのだろう。
「兄さん、今助けるからね」
小さくつぶやいた、おれの本心。これ以上自慢の兄が壊れていくのを見たくないと、停止のボタンを押そうとした。
――――その時だった。
「違うぅ!!」
うなり声が、おれの指を止めた。
兄さんは股間をいじる手はそのままに、だけど視線だけはしっかりとおれを捕らえて叫ぶ。嬌声が混じった艶のある声音ではあったが、そこには確かな意思がある。
おれの大好きな、兄さんの輝きがそこにある。
「私が、リグを守るんだっ!❤助けるのは、私の方だっ!❤ひぅ❤こんなものに、負けて、なるものかああぁっ!!」
快楽を振り切りながら剣を地面に突き刺させば、発動した結界が異物をはじき返していく。もともと弱めの念動力だから結界を発動さえ出来れば、対処はそれほど難しいものではないのだ。
「ふぅ……ふぅ……」崩れそうな足腰を支えながら。「また、リグに恥ずかしいところを見せてしまった……こんなつもりでは、なかったというのに……」
「そんなことないよ、兄さんはいつでもかっこいいから」
「お世辞でも嬉しいものだな。早く突破しないと、リグのズボンが破れそうだ」
「……あ」
おれのちんぽはもう臨戦態勢で、大きなふくらみをズボンの前面に作っていた。
ゼグ特注の制服じゃなかったら、さっきの兄さんみたいに痛がっていたと思う。そう考えると、装備品の大事さがわかるというもの。
兄さんは恥ずかしそうに股間に流れる汁をぬぐおうとしたけれど、あまりに大量なので諦めていた。持っていたハンカチ程度で綺麗にできる量ではない。普通に脱水を心配する。
「私はリグをしっかり守れるお兄ちゃんになるんだ。もう無様な真似は見せない!」
剣を掲げて誓いを立てる銀竜はほれぼれするほどに輝いている。ここが洞窟の中だというのが惜しい。兄さんはこんなにもかっこいいのに、おれしか見ていないなんて。
誰よりも前で戦い、その威光で敵をはじき返す『栄光のサランダル』。
今の兄さんは、誰もが憧れる銀竜。
「うん」
おれが頷けば優しい笑顔を返してくれる。それがたとえ雄臭さの中であったとしても、輝きは変わらない。
そんな兄さんがおれは大好きなんだ。
それから、兄さんは何度も絶頂し、何度もアヘってはいたけれど、なんとか最深部まで来ることができた。おれは祈ることしかできなくて、たびたび救いを出そうとしたけど兄さんの覚悟を思い出して踏みとどまった。兄さんなら、きっとできると信じて。
だから、ここまでこられたのは兄さんの力だ。おれを守りたいという思いが、兄さんを強くしていたから。
「お疲れ様。これで試験は終わりだよ」
「……そうかぁ」
最奥に設置された入口への移動魔法陣を前に、おれは合格を告げた。
兄さんは気が緩んだのか、重いため息を吐く。さんざんいかされ続けた全身は隠し切れないほどの汚れと匂いを漂わせていたが、持ち前の体力と精力はまだ残っているようだ。
だって、鎧姿のまま、おれの腰を抱き寄せたのだから。
「リグがいなければ、ここまでこられなかったな。ありがとうリグ」
「おれは何もしてないよ。兄さんが頑張ったからだよ」
「違う。私は本来なら、ちんぽに激よわな雑魚マンコでしかない。お前がそばにいてくれるから、私は立てたんだ」
魔法陣は早く乗れと言わんばかりに光を放っているけれど、どうやら兄さんにはそんなつもりは毛頭なさそうだ。
マズルの先で軽く当てるだけのキスを振らせながら、愛おしそうな視線を注ぐ。おれもそれに応えて、鎧に包まれた体に手を回した。
「私はずっと、お前を守れるだけの力を手に入れたと思っていた。だが、こうして弱点を突かれると何もできない。お前がいてくれないと、私は弱いままだった」
金属に阻まれて兄さんには届かないが、それは向こうも同じ。
もどかしく感じたのか、兄さんはじれったい鎧を脱ぎ捨て、地面と硬質な音を立てる。ようやく解放された肉体からは汗と発情臭が混ざった兄さんのフェロモンが、むせかえるほどの密度で洞窟を満たしていく。
湯気でも幻視できそうなほど濃密な色気は今まで出してきた精液などによって補強され、おれの股間を暴れさせた。こんなものを嗅いでしまえば、理性なんて持つわけがない。勢いよく抱き着くと、硬く大きな筋肉が受け止めてくれた。
「もう我慢できないんだ❤」
「あれだけ出したのに……」
「お前じゃなくては意味がない❤いかされた後もお前だったらよかったのにと、何度も思ったさ❤❤」
乾くことない絶頂にスリットはぐっしょりと濡れており、太ももに絶えず川を作り続けている。その割れ目を開いて顔を出す亀頭の間から、ため込んだ汁が量を増す。
むくむくと起き上がっていく兄さんのちんぽに目を奪われていると、小さな声が耳元をくすぐった。
「こんなに汚れた私とするのは嫌か? すまないが、部屋まで待てそうもないんだ❤」
「そんなことはないよ。兄さんがエッチだったから……」
「そうか❤」
いつも汗や汚れに気を使っている兄さんだ。やるときだってシャワーを浴びた後だったから、こんなにも汁まみれなのは初めてだった。だけど、それを汚いとは全く思えない。心臓が興奮ではちきれそうになっていて、おかげで股間にまで血流がいきわたっているくらいだ。
おれの膨らんだ股間を撫でた兄さんは胸をなでおろし、噛みつくように口を奪い取った。
舌を絡ませあう水音が、空洞に響き渡る。
「んちゅ……あぁ、はぁ……❤リグ、リグぅ……❤❤」
切ない顔をしておれを呼び、唾液をすする銀竜。巨体に覆いかぶさられていながらも、すがられているような気になってしまった。
「私は踏破した❤何度も夢に見たこの洞窟を❤お前が私をかばってから……私は……❤❤」
「おれがそうしたかったからそうしただけだよ」
「あの時私が代わりに食らえばよかったのだと、何度も何度も何度も何度も思った❤それなのに、お前は私に笑ってくれる❤孤児だった頃から、お前は変わらず私を慕ってくれる❤❤」
「だっておれは兄さんのことが好きだから」
「私もだ❤ゼグとお前さえいれば、それでいい❤❤」
兄さんの分厚い舌がいたるところを舐めまわし、おれから酸素と理性を奪っていく。背中をまさぐる硬い手はおれから服をはぎ取ろうと必死で、気づけばおれらは裸体で抱き合っていた。
そうすると、体温が直に感じられて、欲望が沸き上がってしまう。銀竜の大きな体はべたついていたけれど、忌避など沸き起こるはずもなかった。これは兄さんが頑張った証なのだから。
口を貪るだけの時間がどれだけ続いたのかわからない。過去のトラウマを克服した兄さんが、ハイになったまましゃにむに口づけを深くするから。
「兄さん」キスの合間に、言わなくちゃいけないことがある。「おれは兄さんが無事でよかったと思ってる。兄さんは昔から強くて、おれを守ってくれた。兄さんがいなかったら、おれはゼグの目に留まらなかったし、そこらへんで野垂れ死んでたかもしれない」
竜の首筋に強く抱き着いて、おれはその太さに改めて歳月を感じる。
路頭に迷っていた小さなころに比べて、おれらはとっても大きくなった。もう一人でも大丈夫かもしれないけど、おれらは互いを必要としている。
だって――――
「おれと一緒に最強の冒険者になってくれるんでしょ?」
それはおれらの夢。おれと兄さんと、そしておれらを拾ってくれたゼグの夢。
兄さんがそう言ってくれた時、本当にうれしかった。足を失くして置いて行かれたように感じていたのに、兄さんはずっとそばにいてくれたんだ。
そんな兄さんを、おれが嫌うわけがない。
返ってきたのはとても固い抱擁で。
「ああ、ああ……! もちろんだ! 私たちはずっと一緒だ!」
これで兄さんはもう過去に悩むことはなくなるんだろう。
そしておれも、この足を煩わしく思うことはなくなる。
早く帰ってゼグに報告したい。おれらの兄さんはこんなに強いのだと。
ゼグはきっと笑って喜んでくれるはずだ。
だけど、話はこれで終わりなんかじゃない。
互いの股間でたぎった肉棒が、そろそろ出番だろうとじらしてくるのだから。
「……リグ❤」
声音が甘くなる。番を呼ぶ雌の声。
散々ダンジョンでいかされて、本物が欲しくてたまらない銀竜のとろけるような色が目に浮かぶ。
兄さんは腕をほどくと、壁に手を当てて尻を突き出した。そこはもうトラップによってぐちゃぐちゃになっており、泡と汁にまみれた雌の穴と化していた。
分厚い肉を開けば飢えた肛門が蠱惑的に震えている。鼻をツンと突く雌の匂いが一層濃くなって、本能が喉を鳴らした。
男を知って淫らに咲き始めた肉の花。手入れをしているためゼグほどグロテスクさはないけれど、昔の楚々としたつぼみには戻れない。
「入れてくれ……❤お前と一つになりたいんだ❤❤」
愛液を漏らす肛門に吸い寄せられて、兄さんの尻に手を置いた。弾力強くて丸々とした大きな肉に、指が沈む。鱗が光を反射して、宝石のように輝いた鏡面におれが映っている。
おれがちんぽをあてがう瞬間も鮮明で、どう取り繕っても興奮している犬の顔がそこにあった。尻の丸みに沿って歪んでいたが、隠し切れない感情が浮かび上がっている。
「入れるね、兄さん」
「ああ❤頼む❤」
もはや慣らしなど必要ない。腰を進ませれば、おれの巨根はあっさりと飲みこまれていく。
肛門があるとは思えないほど、底なし沼に沈んでいくような感覚。
それでいてちんぽがとろけるくらい熱く、生肉のヒダが絡みついておれの快楽神経を刺激する。発情し続けた体が、ちんぽに恋焦がれていた。
「お、お、おおぉおぉぉ~~~~っ❤❤❤❤」
兄さんのオホ声が弾むのがわかった。トラップになぶられていた時とは打って変わっていて、尻尾までもが踊っていた。
主導権はおれにあるはずなのに、まるで兄さんの肛門に吸い込まれているようだ。湿潤とした肉に歯止めがかからなくて、すぐに最奥まで行ってしまった。
「んっほおぉおぉ~~~~❤❤ガチガチちんぽがおぐにいぃぃ~❤んぅ、どうだぁリグぅ❤私の雄子宮ぅも❤っほぉ❤お前のちんぽを楽に咥えこめるようになったんだぞぉ❤❤」
「奥がしゃぶられてる……すごい……」
「んへんへっ❤❤日頃の訓練こそ、己を形作る~❤リグのお嫁さんマンコになるために、ディルドを一回りでかくしたんだ❤おかげでオホ声がひどくなってしまって、ゼグと無様合唱が止まらなくなってしまった❤❤」
銀色の尻がくねくねと揺れるが、ごつい背筋とのギャップに一層肉棒が硬くなってしまう。こちらを振り返る目は濡れていて、親愛が光彩を輝かせていた。
「それにしても、リグのちんぽはガチガチのホカホカだな❤んうぅ❤おマンコが溶けてしまいそうだ❤❤さっきからお兄ちゃんの雌アクメで興奮してたもんな❤」
どれだけ真面目ぶろうとも、兄さんがトラップ相手にさらすあられもない姿はおれの性欲を高ぶらせて止まなかった。
それが兄さんにしっかりとばれてしまった恥ずかしさはあるけれど、腰を突き動かす衝動の熱さの前には溶けて消えてしまう程度のものだ。
兄さんが大量の出している間も、おれは我慢してきた。
そこにきてこんな気持ちのいい穴にはめてしまえば、欲望を抑えることなどできるはずがない。
「このままお兄ちゃんのおマンコ❤めちゃくちゃにしてくれていいから――――」
温かくてうごめいている柔肉が気持ちいいから。
おれは思いっきり引き抜いて、あらん限りの力で兄さんの最奥を突き上げた。
「――――っほ❤❤」
こちらを振り向いてにやけていた兄さんの顔が硬直して、口唇がすぼまったまま息を飲む。
ヒダを殴りながら進む亀頭は腸壁をこじ開け、ちんぽのための道を作り出す。内部を雄にわからされる感覚に、銀竜の眼球がひっくり返る。
何度もやっているおれは、兄さんが快楽に弱いのなんてわかっている。いつもやるときは丁寧に抱いていた。
悪いとは思う。けど、兄さんが誘ったんだ。おれがこんなに我慢してたのに。
ちんぽから背筋を駆け上るぞくぞくとした快楽に、おれは足腰が崩れそうになった。ため込みすぎて敏感になった性器が、ここは気持ちのいい穴だと叩きこんでくる。
でも、兄さんの感じる快楽はおれの比じゃない。
「んほおおぉぉぉぉぉおぉぉぉ~~~~❤❤❤❤❤」
高らかに吠えながら白銀の筋肉を痙攣させて、兄さんはいった。
内壁のうごめきが強くなって、食いちぎらんばかりの圧がかかる。柔らかいのにきつい締め付けにちんぽは喜んで、金玉が喜んで種をまこうと暴れだす。
第二の鎧と言っても差し支えないほど屈強な肉体が何の役にも立たず、兄さんを快楽で満たしていく。奥を開かせるために腰を回して押し付けると、喉奥からか細い声が漏れ出した。
「あっ❤あっ❤あっ❤リグ……お兄ちゃんの子宮に届いてる……❤孕めと言われているようで、マンコがよろこんでしまうぅ❤❤あっ❤待って❤そこぐりぐりされると❤子宮降りてくるぅ❤❤」
雄である兄さんに子宮はないし、降りてくることもない。
だけど、それでも最奥を小突いてあげると、兄さんは嬉しそうに鳴くのだ。たくましくてきれいな顔に全く似つかわしくない雌の顔で。
「降りる❤くるくるぅ❤お兄ちゃんの子宮❤リグのザーメンが欲しいって来てる❤❤」
「そんなにおれのザーメンが欲しいの?」
なんて聞くと、竜は恍惚とした顔で笑った。
「ほしいぃぃぃぃ❤リグの濃いやつ❤孕ませてくれっておマンコが叫んでいるんだ❤奥でちゅーして❤亀頭と私の子宮で❤ちゅー❤❤」
でかい尻を振りながらおれを誘う兄さんは淫魔さながらにスケベで、誘われるがままに軽い抽挿をしてしまう。きつい肉の輪は射精させようと必死だから、おれは理性なんて捨てて兄さんをぶち犯したくてたまらない。我慢はもう、そこらへんに放り投げた。
普段は頼りがいのある強い兄さんだけど、セックス中はどろどろにとろけてしまう。
ゼグも似たようなところがあるから、やっぱり血はつながっていなくても親子なんだと思う。それをかわいいと思うおれはかなり毒されているのだろう。
「兄さん」せめて一言いいたくて、はやる心を抑えて口を開く。「ごめん。ちょっと手加減できない」
「なんだ、そんなことか❤❤構うことはない❤お兄ちゃんのおマンコにたくさん甘えるといい❤お兄ちゃんはリグが大好きだからな❤❤」
「わかった」
勢い良く引き抜いて、力強く前に。
我慢できない。射精したくてたまらない。
おれは兄さんに種付けしたい。
「んおおぉおぉ❤❤つっよぉぉ❤リグのデカマラぁ❤奥に入るぅうぅぅ❤❤マンコがちんぽで埋まる❤❤すご❤すんごおおぉぉおぉぉ~~~~❤❤❤」
バチンと丸々した尻から乾いた音が鳴る。普段ならもっと丁寧に抱いていたのに、燃え盛る獣欲が思いやりを食い散らかしていた。
全部突っ込むと先端がすぼまって締め付けられる。それがとても気持ちよくて、おれは破城槌の勢いで兄さんの奥を殴りつけた。
「んっくぅ! 兄さん、気持ちいいよ!」
「私もだぁあぁ❤❤こんなに激しいの、っほぉ、初めてええぇ~❤リグ❤お兄ちゃんに、興奮してるのか❤いいぞいいぞぉぉ❤お前だけのスケベおマンコにぃ❤もーっとぉ、んっ、ああぁ……興奮してくれぇ❤❤」
おれの横幅よりずっとでかくて肉厚な尻をつかんで腰を振る。
兄さんのマンコは突けば突くほど柔らかくなって濡れていくから、もはや尻で射精しているようだ。泡立った愛液が肉に挟まった勢いで飛んで、おれの顎下にまでかかる。
これが雄の尻だと言っても、過去のおれは信じてくれないだろう。ゼグの肉花を見る前なら、雄のマンコが潮を噴くわけがないと一笑に付していた。
「お゛っ~~ほっおおぉおぉぉ❤❤❤おマンコきもちいぃいぃぃ❤スライムなんかより、リグのちんぽがいいぃ❤これがないとだめだ❤もう無理❤ディルドなんかでは満足できないいぃいぃ❤❤❤」
でも今は、兄さんのマンコは激よわですぐにアクメすることを知っている。
ゼグの口マンコはそこらの尻に負けないくらい気持ちいいことを知っている。
ガランさんのおっぱいはちんぽのために鍛えていることを知っている。
オンズさんのスリットは気持ちよくなると潮を漏らすことを知っている。
おれは雄がいかにエッチかを知ってしまった。
「おおううぅぅ❤❤きもちいぃ、ぎぼちいぃいぃぃ❤❤❤弟ちんぽさいっこおぉおぉぉ❤もっと奥にぃ❤……っほぉおぉぉぉ❤❤❤ほおぉ❤こんな激しいのっ❤よすぎるぅ❤かわいい弟に❤雄を感じる❤雄ちんぽでもっと征服してええぇぇ~~❤❤❤」
たくましい体にちんぽを突き立てる喜びに、おれの睾丸が打ち震えている。ここに種付けするという欲望が行動指針となって、それだけのために腰を振る。
おれは今、ちんぽに行動を支配されていた。
「兄さんっ!」
あまりに兄さんがエッチだから、視線がはがせない。広い背中から荒れ狂う頭と尻尾まで、まんべんなく網膜に焼き付ける。兄さんは何度も痙攣して、何度もいっているのだろう。足元にビュービューと液体を噴きつける音が、ぐちゅぐちゅとした水音に負けないくらい響いている。
「おおぅ❤おっほぉ❤おおぉ~~❤おおぉ~❤体が、作り変えられる気分だ❤リグのデカマラに❤ふさわしいドスケベなメスマンコになる❤なりゅ❤んへぇ~たまらんんんんっ~~❤❤」
兄さんにまとわりつく淫臭は薄まることを知らず。それどころか濃さを増していく一方だった。
とめどなく噴き出す汗によって鱗が輝きを増したとしても、その光沢は淫欲でよどんでいる気がする。犬のように荒く呼吸しながら尻を振る銀竜の騎士に、誰が高貴とほめそやすだろう。そんなのはおれくらいだ。
背中に隠れた股間部に手を回せば、生暖かい液体がシャワーのように噴き漏れているのがわかる。いきり立ったドラゴンちんぽの出した潮が腹に反射して、腹筋の溝に沿って流れては零れていく。
「兄さん、さっきからずっと漏らしてるね」
「だっへぇ❤リグのデカマラ、すごすぎるんだ❤❤脳みそまで、ゴンッでぇ❤ゴンッでへぇぇ~~❤❤」
快楽によって力が入らないのか、背骨が凹みはじめ、体勢が崩れてしまいそうだ。おれの力で筋肉の塊を支えるのは難しい。だから、お願いすることしかできない。
「体が落ちてるよ兄さん! もうちょっと踏ん張って!」
「わ、わがってるぅ❤お兄ちゃんは強いんだぁ❤ちんぽ入れながらだってぇ❤ちゃーんと我慢できる❤っぞぉ❤❤❤」
「ごめん、余裕なくて……!」
「んっ、いいんだっ❤あっあっ❤お前のできないことは❤お兄ちゃんがちゃんと支えてやるからな❤安心しておマンコしてくれぇ❤❤❤っほぉおぉぉいいぞいいぞおぉぉぉぉ❤❤❤」
兄さんの背筋が浮かび上がり、なんとか支えてくれる。壁にすがるような姿勢だが、尻を突き出すことだけは忘れていないようで、腰の動きに合わせてフリフリと双丘が踊る。
銀竜のマンコは貪欲で、ザーメンをもらうまで決して離さないと言わんばかりに締め付けてくる。おれの精巣は限界を訴えており、こらえきれない快楽が決壊するまでほんの数秒といったところだった。
「兄さん! もう、でる! 中でいいよね?!」
「と、とと当然っだ❤❤リグのザーメンを無駄にするなんて❤お兄ちゃんのすることじゃないからな❤❤ちゃんと孕ませてくれよっ❤❤」
中出しが近いと知って、兄さんの内壁がキュゥっと締まった。ヒダというヒダが溢れる精液を求めて群がるから、無数の舌に舐められているかのような感覚がする。
それは背筋を駆け上がり、射精に向けてリミッターを解除した。
「あ、あ、兄さん……おれ……」
「気にせず出していいぞ❤着床させるつもりでこい❤どんなに大量のザーメンだろうと、お兄ちゃんは受け止めてやるぞ❤❤」
「でも、兄さんがまだ……」
「んふふふふぅ❤❤❤私はリグと生ハメ交尾ができるだけで幸せだからぁ❤ふへ❤気にしなくていい、ぞおぉぉ❤❤」
気を使ってくれるけど、できるなら兄さんもいかせたい。さっきからさんざん漏らしているからすでに絶頂の境目があいまいになっているだろうけれど、兄さんをねぎらう意味でももっと気持ちよくしてあげたかった。
だから、兄さんの前立腺を叩きながら最奥へと突き上げる。
こうすると兄さんのオホ声がもっとひどくなるからやらなかったけど、こうなるともう四の五の言っていられない。
そこをえぐりながら腰を進めれば、明らかに兄さんの顔色が変わった。
腰の震えが強くなり、舌先が伸びる。体中が快楽の爆発でのたうち、不随意運動がさらにおれを攻め立てた。
「おおぉおぉぉぉ❤❤❤❤そごはっはあぁあぁ~❤❤お兄ちゃんの雌イキスイッチっ❤そご❤ちんぽで押されるの、にぃ、弱いんだあああぁ~~❤❤❤」
もういきそうなおれに遠慮する余裕はない。ただただ兄さんのいいところをぶち抜いて、奥を開かせる。
分厚い尻をがっつりつかんで、おれは腰を進ませる機械になっている。互いの射精を求めるために、暴発しないように気を引き締めるのに精いっぱいだから。
「おお゛お゛お゛ぉぉぉっ❤❤❤❤マンコきっくうぅうぅぅ❤❤リグの本気腰振りすんごぉ❤お兄ちゃんのおマンコ❤ふほぉ❤アクメ癖ついてるっ、んぅ、からぁ❤こんなの、すぐいってしまうぅ❤❤おほぉおぉ❤」
腸壁の痙攣は高潮のようで、脈動が四方八方からおれのちんぽをもみくちゃにしていく。
兄さんのオホ声は最高潮になって、もはや言葉を解することも難しい。だけどそれはおれも同じ、口を開けば情けない言葉が漏れてしまいそうだった。
「ふひいぃぃい❤いぐ❤いっぐ❤孕ませセックスしゃいっこおぉ❤弟ちんぽに娶られる❤ふおおぉおぉぉぉ❤❤おおぉ~おっふぅ❤」
「ぐぅ……!」
「お兄ちゃんいぐぞ❤リグの本気腰振りでぇ❤こらえ性のない雌ザーメンビュービューする゛っ❤❤❤一緒にいけぞうだぞ❤ありがどぉ、リグっ❤❤」
もう大丈夫だ。おれは最後に全身全霊をもって突き上げた。
柔肉をかき分け、兄さんが子宮と呼んだ場所をこじ開け、種付けに最適な場所を目指す。
それは雄の本能でしかなくて、いつの間にか兄さんを雌だと認識していた自分に気づく。こんなにも大きくてたくましい竜を、おれは孕ませるのだ。
「うお、うおおぉぉ❤はいっでぇ、ぐるうぅうぅぅぅぅぅ~~~~❤❤❤」
「兄さん、兄さんっ!」
広々として筋肉の発達した兄さんの背中に抱き着いて、肺一杯に雄の匂いを貯め込んだ。それに応えるのは柔肉で、今までで一番の締め付けで抱きしめてくれる。
感情がつながったおれらを抑えるものなんて何もない。意識が結合部に集約していき、そして――
おれらは最高の射精をした。
「いっっぐううぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~❤❤❤❤」
「んううぅぅぅっ!!!!」
金玉の鼓動がわかるほど、精液の勢いが強い。尿道を駆け上がる圧に魂さえ引っ張られる感覚がして、自然と腰を押し付けていた。
自分が空っぽになっていくような、それでいて満たされているような。そんな相反する感情が生まれ、すぐに白く塗りつぶされる。
この麗しい銀竜の奥に、奥に。おれの精子を撒きたい。
それだけがすべてだった。
「うおおぉおおおっほおぉぉ~❤腹が、膨れるううぅ❤いつもより、おおい゛っ❤こんな゛の、孕むに決まってるっ❤❤っほおおぉおぉぉ~❤❤」
屈強な銀の足はがに股になりながらも射精の快楽に酔っていた。おれとは違い腰を後ろに退く動きが目立つのは、種をもっと深くに注いでほしいという雌の発露に他ならない。
自分だって白濁を打ちあげているにも関わらず、兄さんの意識は尻にしかいっていないようだった。体内を満たされたことに恍惚としながらマンコを閉じ、漏らさないように頑張っている。
「リグのザーメンあついぃ❤あのスライムなんかより❤ずっといいぃ❤私を満たすのは、絶対、ぜーったい❤リグのザーメンしか認めんぞおぉおぉぉぉぉ❤❤❤」
凹凸を埋めあうように、おれらは深層でつながっていく。
兄さんの背中は昔と同じ。広くてたくましくて、雄の匂いがする。
射精後の倦怠感が郷愁を想起して、思わず鼻面をこすりつけてしまう。おんぶしてもらった子どものときを思い出すなんて、セックスの後だというのに安心感が強まっていった。
「おおぉ……❤腹がぱんぱんだ……❤リグの子種が大量に詰まっているな❤❤」
しみじみとつぶやく兄さんが立ち上がると自然とちんぽが抜けて、汚い音をたてながら白濁がこぼれていく。
いつもなら体内に収められた精液を堪能していただろうけど、銀竜の目はおれをやさしい目で見つめるだけだった。
「リグ」
そしておれを呼ぶ、柔らかい声。
気づけば硬い体に抱きしめられていた。
「ありがとう」
簡単にそれだけ言うけれど、何についてなのだろうか。
「全部だよ。ここまで導いてきてくれたことも、セックスしてくれたことも、そして」
完全にトラウマを克服した兄さんに震えはなく、ただ抱きしめる。硬い腕の中、思い出した過去が涙腺を刺激するから、おれはなんだか泣きそうになってしまった。裸で行為の残滓を垂れ流しにしているのに、心だけは安らかだった。
「私の弟でいてくれて、ありがとう」
「それはおれのセリフだよ。おれの兄さんでいてくれてありがとう」
兄さんの体は濡れていたけれど、そんなことは気にならない。
この温かさが昔から大好きだから。
「これならきっと次の試験は合格できるね」
「当然だ。私はお前の自慢の兄、『栄光のサランダル』だぞ。そして、私の自慢の弟がいれば怖いものなどありえない」
「おれの兄さんは――」
「私の弟は――」
おれらは合わせて前に進む。夢のために、家族のために。
たとえおれの足がなくとも、兄さんが快楽に弱くとも。
二人がいればきっと大丈夫。
『最強の冒険者だから!』
『ギルドランクプラチナ サランダル=ロータリス』
『エロ耐性』試験、合格。