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筋肉をつければつけるほどマンコが敏感になる世界~淫獣動物園中層騒動~

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 淫獣動物園、そこは筋肉マンコたちが『動物』として展示されている楽園。

 天を突く高層ビルにはちんぽを狙う淫獣たちがひしめき、来場者たちと盛りあっていた。


 上層、中層、下層と区切られた展示スペースは職業で分けられており、下から『町』エリア、『運動場』エリア、『ホテル』エリアと名付けられている。


 さらに、客からの人気が高い筋肉マンコ上位十名――俗称十ケツは最上階の特別展示室での展示を許される。

 彼らは淫獣ひしめくこの動物園でも特に貪欲で、化け物のような存在だ。彼らは筋肉マンコという被食者のレッテルを打破する者であり、ちんぽを従えるマンコとして動物園に君臨している。


 その名誉は動物園内にとどまらず、巷でもその威光はゆるぎない。世間での人気は当然として、彼らが乞えばどんな男も肉ディルドと化すだろう。

 淫獣動物園という蟲毒の中で確固たる地位を築くのは、そういうことなのである。


 そして、そんな淫獄に一人の男がスカウトされてくるという情報が動物園をめぐることで、とある騒動へと発展するのであった。


「プロレスラー熊橋 柔手(くまんばし やわて)がスカウトされてくるってのは本当なのかよ?」


 最上階にある特別展示室、そこの自室でティラノサウルスの男が控えている虎に問う。

 恐竜はカーキの分厚い生地で作られた軍服を着た筋骨隆々の偉丈夫であり、オレンジの艶やかな肌にベージュの内皮がむっちりと膨らんでいた。


「おそらく本当かと」


 応えるのは自身も『特別展示動物』の一人にして、『執事長』として展示されている虎の男、虎城 虎白(こじょう こはく)だ。

 虎城は執事として甲斐甲斐しく世話を焼きながら、豊満な肉でムチムチとオノマトペを鳴らす。


「飼育員本部もそのせいで大忙しですよ。なにせ、『特別展示動物』入り確実と言われている逸材ですから」


 熊橋 柔手は現プロレス王者にして、度を超えた淫乱として知られている熊の男だ。自身が優勝した際には必ずファンを集め、数日にわたってちんぽを貪り続ける乱交会を開いている。

 人によっては淫魔の生まれ変わりなのではとささやかれるほど、彼に傾倒するファンは多い。ちんぽに対する抜群の包容力は、どんな相手でもとろかすともっぱらの噂だった。


「ふーん」恐竜はさして興味もないと言わんばかりにクッキーを貪りながら。「それなら俺らの誰か一人が落ちるわけだ。お前の見立てでは誰だと思う? あの医者ウサギか? あいつは毎日ここにいるわけじゃねえからな」

「確かに卯ノ花様は外部からいらしていて、票を稼ぐ時間は我らほど多くはありません。ですがこの前行われた病院ブースでのイベントは大変好評でしたから、おそらく当分の間はその地位を維持し続けると愚考いたします」

「んなのあったな。なら、順当にいけば『俺ら中層動物』で入れ替わりか」

「その説が濃厚かと存じます」


 クッキーを噛み砕きながら、『軍人』戦語 平和(いくさがたり へいわ)は攻撃的に歯を光らせた。軍服の胸部を大きくたわませながら、太い尻尾を揺らす。


「がははっ! まあこれは順当にいけば、の話だ。お前も知っての通り、大前のやつが企んでるからな。このままいけば俺はそれに便乗して楽に地位を維持出来ちまう。やっぱ持つべきは権力だよな」

「戦語様、『特別展示動物』の地位は訓練をさぼるためのものではありませんからね。上官の命令に逆らうたびにマンコで口封じされては、動物園の秩序によくありません」

「いいだろ別に。俺以外の雄なんて全員ちんぽ立たせときゃいいんだからよ。そうすりゃ俺が気持ち良くしてやる❤❤」


 恵まれた体格は筋肉を限界まで詰め込んで、動くたびに小さな爆発が起こっているかのように隆起がうごめいている。生地の分厚い軍服ですら隠し切れない起伏は、恐竜をより凶悪に見せていた。


 戦語は立ち上がり、平均より頭二つ以上高い背丈で虎へと近づいていく。だが虎城も『特別展示動物』の名を冠するほどにたくましい雄であり、二人が並ぶと遠近感が狂ってしまう。

 肉薄すれば突き出したでかい胸がぶつかり、隙間を肉で埋めていく。雄々しさのぶつかり合いが行われていたとしても、彼らは表情を崩さない。


「だから俺は楽しみなわけ❤てめえらが十ケツから落ちて俺の肉ディルドになるのがよ❤」

「別に私でなくとも、ここには優秀な飼育員がいるではないですか」

「あいつらつまんねえんだよなぁ。ちんぽとして自惚れてるくせにちょっとマンコ締めてやったらピーピー泣きわめくのダルすぎ。雑魚に興味ねえっての」


 もともと『軍人』として『特別展示動物』入りしていたのは戦語の上官だったのだが、この恐竜がマンコひとつで黙らせた結果、地位が逆転してしまった。『特別展示動物』という地位も合わさり、この恐竜は上下関係が厳しい軍人という展示ブースの中で、好き勝手なふるまいを許容されていた。

 

「お前らみてえな強い雄じゃねえと、俺の肉ディルドは務まらねえ❤やっぱちんぽを使って調子乗ってる雄より、マンコで快楽慣れてしてる奴の方が楽しいんだわ❤❤その方が相手を屈服させてる感じもあって、たまんねえしな❤」

「……それが、戦語様が大前様に協力する理由ですか?」

「別に協力ってほど大したことはしてねえよ❤ただ、てめえのお得意様を何人か俺のケツマンコの虜にしただけ❤それで票を取られるんだったら、そりゃてめえのケツが緩マンだってことだろ❤❤」


 戦語に与えられた個室の床には、幾人かの雄が横たわっていた。そのちんぽからは透明な汁が漏れるだけであり、精魂搾り取られたようだった。

 誰もが幸せそうに顔を緩ませたまま気絶しており、この恐竜がくれる快楽に浸っているのは間違いない。


 虎城は彼らをよく知っていた、というよりかは、虎城に票をくれるファンを狙ったのだろう。彼らはお試しのつもりかもしれないが、『特別展示動物』との一夜は蟻地獄のようなものなのだ。


 両手の指でも余るほどの雄を相手にしたというのに、戦語は涼しい顔で牙を舐め上げた。筋肉とマンコの感度が比例する世界では、体力と精力は相関関係にある。


「私を呼びつけたので何かと思ったら、わざわざ見せつけたかったわけですか。まったく、お戯れもほどほどにしてください」

「いやーこのままだと大前の目論見通りになっちまうだろ。それはそれとして、つまんねえんだわ。俺はもっと楽しませてほしいわけ。お遊びもセックスも、な❤」

「それで私に発破をかけようと? はあ、どうして私なのでしょうか」

「てめえが一番まともだからな。下層のやつらはくそつまんねえから嫌いなんだ。あいつらはそもそも『特別展示動物』に興味がないから、戦いがいがねえ。上層のやつらは何考えてんのかわかんねえしなぁ」


 それに関しては虎城も否定しなかった。下層の『特別展示動物』たちは化け物マンコではあるが、全員が温厚だ。上層にいたっては争うという概念もない。

 スポーツに明け暮れる猛獣マンコたちがひしめく場所。それが中層『運動場』エリアだ。


「つまり、私と遊んでほしい。そういうことでしょうか?」

「ああ、そうだ。大前の野郎の企みを指咥えて見てるのも面白くねえし。それに、そうなったら動物園にとっても迷惑だろ? ――すべての『特別展示動物』を中層の『動物』にするなんてよ」


 果たしてそれが可能なのだろうか。虎城はいぶかるが、『インストラクター』大前 犬吾郎(おおまえ いぬごろう)が本気なのも知っていた。

 筋肉マンコとしての確かな実力と、インストラクターとしてのマンコを鍛える能力。この二つを持つゴールデンレトリバーが、中層のマンコたちを鍛え上げている。

 それがどのくらい功を奏すのか虎には判断つかないが、成功すれば動物園史上類を見ないことになるのは確かだった。


「『プロレスラー』熊橋 柔手は確実にここでもタイトルホルダーになる。そうすれば中層は最低でも五人の『特別展示動物』がいることになる。だったらあと半分、それくらいならなんとかできる。それが大前の言い分だ」


 すでに『軍人』『インストラクター』を始め、中層は四人の『特別展示動物』を抱えている。これを増やすことが、大前の目的らしい。


「大前様はなぜそのようなことを……」

「あいつ曰く『できそうだから』だとよ。インストラクターの腕の見せ所だとでも思ったんじゃねえの?」

「はあ……おとなしくしていてほしかったのですが……」

「ははっ、お上品な『特別展示動物』なんて、それこそ下層だけだろ」


 闘争心の塊である戦語は虎の頬を舐め上げ、挑発の意を示す。普段飼育員を弄ぶこの男は、向かってくる相手を下すことにマンコの高ぶりを覚える淫獣だ。

 この恐竜の快楽主義も困ったものだと、虎城はため息が漏れる。ただ座ってさえいれば確約されている地位を、脅かしてほしいと頼むのだから。


「はあ、ご自身が落ちることは考えないのですか?」

「んなわけねえだろ。それに、落ちたら落ちたで構わねえよ❤そのほうがいいエッチできるだろ?❤下剋上とか俺の大好物なんだわ❤」

「私、たまに貴方様が被虐趣味なのではないかと思う時があります」

「間違ってねえよ❤俺は気持ち良いセックスができるなら、SでもMでもどっちでもいいんだ❤❤強い雄を組み敷くのも好きだし、組み敷かれるのもだーい好き❤❤」


 鋭い牙の隙間から舌を出して、戦語は恍惚と笑う。下剋上が好きとは両方の意味があったのだと、遅まきながら虎は気が付いた。


 それに、落ちたとしてもすぐにのし上がれる。戦語の態度にはゆるぎない自信が透けて見えている。

 いかに気持ちが良いセックスをするか。それしか頭にない淫獣ではあるが、だからこそ快楽のためならなんの努力も厭わない。仲間の妨害を平気で頼むことも、快楽の前では罪悪感すら抱かないだろう。

 それが淫獣たちの頂点が一人、戦語 平和という男だった。


「わかりました。それがご依頼でしたら受理いたしましょう。私は『執事長』虎城 虎白。この動物園の皆様にお仕えする、執事でございますから」


 その答えを聞いた戦語は満足そうにうなずき、服を脱ぎ払った。窮屈な軍服からはじけるように筋肉が飛び出して、この雄の雄々しさを見せつける。訓練はめんどくさがるくせに、エッチのための筋トレは大好物なのだ。


「うーし、じゃあ頼んだぜ❤いい戦いをしような❤」

「戦語様、報酬をお忘れです。私は確かに執事ではありますが、このようなご依頼に何の報酬もなしとは、いささか人使いが荒すぎるのではありませんか?」

「おっとそれもそうだ❤なら、もし大前の企みを阻止出来たら、俺が動物園外で作ったセフレのちんぽ共を飼育員に紹介してやるよ❤人手不足、困ってるんだろ?❤」

「かしこまりました。それなら文句はありません。戦語様とっておきのちんぽ、私も今から楽しみです❤」

「じゃ、交渉成立ってことで❤」


 裸になった恐竜は床に倒れていた雄に飛び掛かり、色香で性欲を奮い起こしていく。

 すぐに四方から伸びた手が戦語を撫でまわし、舌も合わせてすべらかな肌を愛撫する。彼らは虎城など眼中にないようで、その票はすでに囲われているようだった。


 いくら温厚な虎城とはいえ、目の前で自分のちんぽを奪われて良しとするはずがない。奉仕を主体に動く虎は、彼らのちんぽの感触をマンコで覚えている。それがもう手に入らないことにうねる尻尾は、十分に感情を表していた。


「おいおい、ちんぽ共よぉ❤俺が好きだからってがっつきすぎだろ❤犬の方がまだ分別あるぜ❤❤」

「……」

「あーあ、誰のちんぽから食ってやろうかなぁ❤待てのできねえちんぽにくれてやるマンコはねえぞ❤❤」

「…………ぶっ潰します」


 笑顔な仮面の下に確かな憤怒をたぎらせて、執事は革靴の音を響かせて去っていく。

 それは確かに、開戦の合図であった。


****


「はあ……それで、おれらに声がかかったというわけか」


 戦いを受けた虎城はある程度準備を整えてから、下層の『特別展示動物』たちを訪れた。理由は簡単、上層より扱いやすいからだ。


 駐在所の一角に呼ばれた樽のような体を持つウサギ、『医師』卯ノ花 散(うのはな ちらす)は腕組しながら胸を揺らした。

 特盛どんぶりのような胸は筋肉マンコが集まる動物園でも一級品であり、筋肉と脂肪が織りなす芸術品だと、園内外で評判だった。黒いラウンド髭に黒ぶち眼鏡と、ウサギの持つ可愛らしさを一片残さず雄臭さに変えたウサギに白衣は良く似合っていた。


「大前のやつが何をしようとしてるのかは知らんが、おれに医者以上の仕事を求めるな」

「本官も同様です。本官はお巡りさんですから。地域の安全を守る以外は管轄外です」


 群青の制服を着たドーベルマン、『警察官』錠前 緘(じょうまえ とじる)もウサギに続いて乗り気ではなさそうだ。

 といっても、制服なのは胸から上だけであり、紋様を付けたビキニパンツには巨躯にふさわしいもっこりがある。

 全身筋肉の鎧で構成されており、戦語と出会った後でも見劣りしない肉体美を持っている。むしろ、破廉恥な制服を着ている分、ドーベルマンの方がスケベに見えるだろう。


「うーん、僕もそうだな。そろそろお遊戯の時間だから、戻ってもいいかい?」

「煌々夜様。もう少しお時間をいただければと存じます」


 下層最後の『特別展示動物』、『保育士』煌々夜 雪洞(こうこうや ぼんぼり)は狸の顔にのほほんとした表情をしていた。

 卯ノ花と似たような丸みの強い体型だが、狸の方が腹がでかい。銅鑼を思わせるベージュの腹は山のように大きく、登って眠る客が後を絶たないことでも有名だ。

 表情や口調のわりに体は雄味が強く、ワッペンのついたエプロンからのぞく二の腕や脛には、茶色の毛皮に混じった黒い体毛が目立っている。さらに凹凸が強い筋肉の起伏は、この雄が筋肉マンコだということを雄弁に知らしめていた。


 飼育員が見たら青ざめて逃走すること間違いなしの会合だが、他の『特別展示動物』に比べれば彼らはかなりおとなしい。虎城は帰りたそうにしている三人に構うことなく、話を進めることにした。


「つきましては、皆様に中層で囲っているお客様の誘惑をお願いしたいのです」

「話聞けよ。そもそも病院は予約制だ。誘惑なんざ、おれが一番向いてねえ作戦だろ」

「僕の保育園も子どもが増えすぎたら喧嘩になっちゃうからなあ。それに、今だって入園希望者の子が多すぎて、さばききれないんだよー」


 卯ノ花と煌々夜が担当する施設は無差別に人を呼べるものではない。そしてもちろん、虎城も理解している。


「わかっております。ですので、三人には中層まで足を運んでいただいて、直接搾り取っていただければと存じます」

「はぁ?! まじで中層と全面戦争する気かよ」

「それはさすがに警察官として、本官は認めるわけにはいきません!」

「飼育員本部も今回のことは重く見ています。『特別展示動物』の独占は園の運営にかかわることですから」


 『動物』がスケベに進化するのは問題ないが、いきすぎても困る。そういう見解だ。

 加えて、戦語が抱え込んでいるちんぽを飼育員にできるとなれば、飼育員本部が虎城の手助けをするのは当然のことだろう。

 

「ですので、作戦はこうです。まず飼育員を中層へと大量に送りだし、そこの『動物』たちを満足させます。もともと中層は食い意地の張った方が多く、下層から飼育員の応援は何度もありました」


 『特別展示動物』相手では手玉に取られるものの、ここの飼育員は世間一般で見れば十分強いちんぽが多い。物量で攻めれば、ある程度抑えられるはずだ。


「そして、浮いたお客様を篭絡し、票を奪い取ってください。そうすればあなた方の『特別展示動物』としての地位も安泰のはずです」

「んなもん別に興味はねえんだが……。それに、一回やった程度で揺らぐとは思えんぞ。人気投票の結果が出るのは、まだ先の話だ」

「何度か行う予定です。さすがに固定客を揺るがせれば、向こうも今後おとなしくなるでしょう」


 というのは虎城の希望的観測にすぎない。スポーツマンたちは闘争心が強く、一度負けたくらいじゃへこたれないだろう。それにあの戦語の性格を考えれば、負け確実な戦いも喜び勇んで飛び込むはずだ。


「卯ノ花様はスポーツドクターとして、錠前様は見回りとして、煌々夜様は遠足として。すでに飼育員本部へのイベント申請は受理されておりますから、いつでも中層へ行くことができます」


 本来であれば、『特別展示動物』たちは特別展示室のある最上階か自分の担当階にいることがほとんどであり、それによって自然と縄張りが生まれている。これまで不可侵だった領域に足を踏み込むための言い訳を、虎城はしっかりと完備させていた。


「はあ……」それでも卯ノ花はジト目でため息をつく。「めんどくさすぎるだろ。そもそもおれは外部のバイト医師。権力争いなんて、勝手にしてくれってところだ」

「本官も争いのために行くのはお断りです。むしろ本官の仕事は争いをいさめることですから」

「僕もかわいい子どもたちと遠足に行くなら公園や劇場でいいし、それなら下層にそろってるんだよねえ」


 三者三様の理由に戦語が嫌う原因が如実に表れている。確かに自分に依頼が来るわけだと、虎城は納得せざるを得なかった。

 だから、そのための対策も万全に準備していた。


「そういえば、卯ノ花様は可愛らしいちんぽを囲っているのでしたね、確か卯ノ花 紅咲(うのはな こうさく)様でしたか」

「……あいつに何かあったらおれは本気できれるぞ?」

「おや、聞いてらっしゃらないのですか?」

「ちぃ、最近ここでのイベントをしたりで忙しかったし、あいつの授業予定もあってそこまで時間が取れてねえんだよ」

「今日は飼育員の仕事体験のために来ておりますよ。今は担当階層を決めるため、下層から順に昇級試験に挑んでいるところです」

「…………てめぇ」


 大前 犬吾郎の弟がインストラクターとして、紅咲の通っているジムに努めているのは幸運だった。おかげで虎城が調べた時に目に留まったのだから。

 そこで紅咲に接触し、お試しとして淫獣動物園にバイトの斡旋をしたのだ。


 卯ノ花 散は甥の紅咲を目に入れても痛くないほどかわいがっている。紅咲は小さい頃から散のお婿になると言い、そのまま大人になってくれた可愛い可愛い甥なのだ。

 そんな世界で一番愛している甥がこの淫獣ひしめく場所にいる。童貞をもらってからちんぽとして手塩にかけて育てた宝物がむさぼられると聞いて、青筋浮かべてぶちぎれてしまうのも無理ないことだろう。


「想像以上の溺愛ぶりですね。まさかここまで怒るとは想定外でした。ご無礼の程、お許しください」

「許すわけねえだろ。だが、ここで言い争っても仕方ねえ。中層に行く。それでいいんだろ」

「感謝いたします。では、紅咲様の昇級試験は下層止まりにするよう通達しておきます」


 散が丹念に育てたこともあり、紅咲はちんぽとしてはかなり優秀な部類だ。身内の欲目を抜きにしても、この動物園の上層まであっさり到達するだろうと散は見ている。

 だが、上層には本物の化け物がいる。

 可愛い可愛い甥がもし心を折られたら、ましてや、インポにでもなってしまったら……。そう考えると、居ても立っても居られなくなってしまう。


 それに中層のマンコもつわものぞろいのくせに、礼儀をわきまえない貪欲さでも知られている。可愛い甥に変な虫がつくことも、散は許せなかった。


「あれ?」


 剣呑な空気の中、間延びした声がする。煌々夜は首をかしげて、爆弾を放り投げた。


「紅咲君ってあんまり君に似てないふくよかなウサギの子かな?」

「おそらくそれだ。あいつはおれに似ず、ものすごく可愛い」


 しれっとのろける散。本人が目の前にいないと、彼は大抵こんな感じだ。


「その子だったら、下層の昇級試験を速攻で突破したはずだよ。担当したのが僕の園の職員で……あれはすごかったねえ、子どもの相手は得意なはずなのに、すぐドロドロにされちゃったんだから。僕も次遊んでほしかったんだけど、ここに呼び出し食らっちゃったんだよねぇ」

「待て、待て待て、下層の昇級試験を突破ってことは……」

「うん、もう中層にいるんじゃないかな。ちょうど下層の飼育員呼び出しもあったから、この前入社したえっと……門(もんがまえ)くんだったかな、に連れられて上がっていったよ」

「ヒノさんも一緒なんですか!」


 少し前に飼育員として入ってきた門 閘(もんがまえ ひのくち)を錠前はいたく気に入っている。まだ彼に中層は早い、それがこのドーベルマンの見解だ。

 飼育員として中層へのヘルプがあることは理解しているが、それはそれとして、気がかりではあった。なにせ中層は今、大前の指導によって鍛えられた筋肉マンコが跋扈しているのだ。彼らの力量を確かめなければ、錠前は安心できない。


「仕方ありません。本官も様子を見に行くしかなさそうです。ヒノさんに何かあれば、華水がむくれるでしょうし……虎城さんの策にはまっておきましょう」

「いえ、私もまさか紅咲様がこんなに早く突破するとは全く思っていませんでした……卯ノ花様が育てただけはありますね。完全に想定外です。門様については、弁解のしようもありませんが」

「当然、おれの紅咲だぞ」

「うーん、だったら二人を足止めしておけばよかったね。一応僕も『特別展示動物』だから、餌やりをしてれば招集は免れたのに。申し訳ないから、僕も行こうかな。遠足の下見もかねてね」


 これで下層の『特別展示動物』が全員参加することが決定し、虎城はホッと胸をなでおろす。温和な彼らを引っ張り出すことが大前提だったため、第一関門突破というところだろう。

 彼らほど強いマンコになるとちんぽの方から勝手に寄ってくるため、争う必要がないのだ。『特別展示動物』という地位にこだわりがなければ、首を突っ込むこともしないのは当然。だから虎城は策を弄する必要に駆られ、手を回していた。


 虎城の掌の上であることが気に食わない散だが、可愛い甥がいる以上取れる選択肢は多くない。白衣をなびかせて怒気を放つ姿はさすがの威圧感があった。


「せめてあいつが中層の『特別展示動物』に当たる前に連れ戻すぞ。あいつらに目を付けられたらたまったもんじゃねえ」


 中層の『特別展示動物』たちは特に強いちんぽに対する愛着が深い。お気に入りの飼育員を取り合っての3Pで、結局飼育員の精魂絞り尽くす、なんてことが日常茶飯事なのだ。


 やる気のある散を見て頼もしさを感じる虎城だが、安堵は笑顔の仮面の下に隠しておいた。

 終わった後の散の対応など考えることはまだ多いが、これで戦力は整った。

 暴君の票を根こそぎ奪うため、四人の淫獣は中層へと足を運ぶのであった。


****


 下層を支配する淫獣の王たちが結託している間、件の二人は中層にいた。


「門先輩、おれはまだ昇級試験の最中なんですけど、試験マンコって誰なんですか?」

「さあー? おれも中層に来たことはあるけど、働いたことはねえんだ。とりあえず、そこらで餌やりが必要な『動物』を見つけたら、犯してみるといいんじゃねえかな」

「雑すぎる……まあお試しだしいいけど。はーあ、おじさんに会えると思ったんだけどなぁ」

「あー、お前の叔父って卯ノ花先生だろ。あの人マジでやばいマンコだよな。この前ストレスチェックで受診したけど、むさぼられたわ……おかげであの後仕事にならなかった……」


 騎乗位しながら顔をデカぱいで揉まれたことを思い出し、獅子はげっそりとしながらもどこか嬉しそうに尻尾を揺らす。


「おじさんはセックスだと容赦ないから……。でも強いマンコだとは思ってたけど、まさか『特別展示動物』に選ばれるくらいだとはさすがに思わなかったですよ」

「下層の『特別展示動物』が優しいのはわかったけど、それでも搾り取られないとは言ってねえんだよなぁ。あーくそ、もっと強いちんぽになって気持ちいいセックスがしてぇ!」


 ふくよかなウサギとヘアバンドでおでこを出した獅子、彼らが卯ノ花 紅咲と門 閘だ。

 下層の昇級試験を突破した紅咲は道案内もかねて門と共に中層を歩いている。

 中層は客の安全のため、ネットやガラスで展示スペースが確保されており、その中で様々な筋肉マンコがスポーツに明け暮れていた。高層マンションとはいえ天井は高く、敷地も広い。そのため、大体のスポーツは網羅されていた。


「……っとそうだ、案内だったな。この階は道場エリアだけど、他の階には『スケーター』なんかがいる氷上ブースや、『サッカー』や『ラグビー』とかの野外ブース、あと『スイマー』とかがいるプールブースとかがあるぞ」

「噂通り、本当に広いですね。ビルの中とは思えないです」

「おれも初めて見た時びっくりしたぜ。ここも町中でしかねえよな」


 道場エリアは街路樹や道場の壁で彩られたエリアであり、古風な印象を受ける。たまにフィットネスやレスリング用の空間がガラスで隔てられている程度で、この階層では様々な道着を羽織った雄が客のちんぽを貪っていた。


 だが、下層の街エリアに比べればセックスがはびこっていないようだと、紅咲は気づく。『動物』たちは熱心に練習しており、健全な汗がライトをきらびやかに反射している。

 おかげで空気が下層ほど汚れておらず、どこか清涼な気すら感じられた。


「基本的な筋トレ用に、どの階にもトレーニング室は設置されてる。……まあこれは『町』エリアでも一緒だけど、セックスしたかったらそこがねらい目だって話だ」

「筋肉マンコの筋トレは発情アピでもありますしね。そのほうが昇級しやすそうだなあ」

「一応聞くが、『特別展示動物』とやりたいか? 当たったらまず昇級は無理だぞ」

「その時はその時で、しょうがないかなあと。おれもちんぽとして立派になりたいですし、経験は積みたいです」

「よし、よく言った! なら『特別展示動物』にぶつかって爆散しようぜ! おれみたいに!」

「ひょっとして、おれが下層の昇級を突破したの妬んでます?」

「……おれだって緘のやつに当たらなかったら突破できてたんだよ!」

「やっぱり!」


 ちなみに散とやったときも下層が妥当だと評価されたが、都合の悪いことなので言及はしなかった。


 そんなにぎやかな二人はとある道場までやってきた。門の言葉から、ここに『特別展示動物』がいるのだろうと紅咲は身構える。

 塀の中には小さな庭もあり、ますますここがビルの中だとは思えなくなってしまった。

 道場は外の喧騒とは無関係と言わんばかりに沈黙が張り詰めていて、足音がやたらと脳裏に響くほど。まだドアを開けてすらいないが、この奥に誰かがいると肌で感じさせる威風が滲み出していた。


(この人、最初からここに来るつもりだったな……)

「ごめんくださーい」


 なんて紅咲が呆れていることにも気づかず、獅子は格子戸を開け放ち静謐な空気を切り裂いた。職場ゆえに慣れているのもあるだろうが、単にこの獅子が図太いだけだとウサギはあたりを付けた。


 あっけなくドアが開くと、目の前に広がる畳の草原に一人、龍が座禅を組んでいるのが視界に映った。

 緑の鱗は少しのくすみがあり、年季を感じさせる。だが決して年老いているなどと口が裂けても言えないほど覇気がみなぎっており、真っ赤なたてがみがつややかに光を照り返す。

 シンプルな白い道着からのぞく胸元は茂った体毛で赤く、胸板を見ることはできない。だが、隙間からうかがえる筋肉はこの龍こそが人類の極致だと納得させるだけの分厚さを持っていた。

 様々な筋肉マンコを見てきた紅咲からしても、この龍が別次元だというのが一目でわかる。ボディビルダーである知り合いのトカゲとは筋肉の性質が違う。それはばねのように太く、鋭利なきれをもつ、戦うための筋肉だった。


「……何用だ。この時間のわしは客を取らないと知っているだろうが」


 低い声は少しの不機嫌さをはらんでいるが、獅子はまるで気にしない。


「昇級試験に挑みたいって飼育員がいるんすよ。『特別展示動物』で空いてそうなのって拳(こぶし)さんしか思いつかなくって」

「門先輩! 飼育員は動物優先だから、迷惑をかけちゃ駄目だって聞いてますけど?! しかも『特別展示動物』なんてもってのほかじゃないですか!」

「いいのいいの、この人強いちんぽ大好きだから。ねえ拳さん、なんとこいつあの卯ノ花先生の甥なんですよ!」

「……ほう」


 興味をそそられた龍の片目が開き、ウサギへと向けられる。

 すべて見透かされそうな視線を前に、紅咲が贅肉を震わせた。


「しかも卯ノ花先生直々にちんぽ教育してて、さっき下層の昇級試験を爆速で突破してきたつわものです!」

「それはさすがに誇大広告がすぎる……確かにおれはおじさんに鍛えられてるけど、まだまだだし……」

「なるほど、謙遜も兼ね備えていると……よいな。お主、名前は?」

「えっと、卯ノ花 紅咲と言います……」

「紅咲、わしの名は徒手空 拳(あだてから こぶし)、ここでは『空手家』として檻に入れられた『動物』であり、『特別展示動物』の一席を担う者だ」


 龍が立ち上がるとその視線はウサギや獅子よりはるかに高い。硬い体も相まって、二人はまるで石の壁が立ちふさがっているかのような威圧感を受けた。


「本来なら今は瞑想の時間であり、己が内へと目を向けるものだったというのに……」


 相貌は鋭く、威風は堂々と。龍という種に恥じない凛々しさを持つ眼は耳の先から足先までウサギを眺めると。


「――――強いちんぽの気配にマンコのうずきが止まらなくなってしもうたわ❤❤」


 でろりと好色に表情をゆだらせた。


 どれだけ武を極めようとも、ここは筋肉をつければつけるほどマンコが敏感になる世界。鍛錬は淫乱性へと直結し、この龍を強くドスケベに変えていく。

 いくら強くなるために鍛えたところで、すべては筋肉マンコとしての高みへとつながっている。強さと淫乱性が切っても切り離せない世界で、この龍の見た目は雄のちんぽをイラつかせるセックスアピールでしかなかった。


「わしもまだまだ未熟ということ。お主、卯ノ花先生に鍛えられてなお、何故わしで昇級試験をしようとする? 『特別展示動物』の強さを知らんわけではあるまい?」

「えっとぉ……」


 嫉妬した先輩に連れられて、とはとてもではないが言い出せない雰囲気に、紅咲は耳を折って悩む。


「おれ、おじさんを満足させるちんぽになりたくて……虎城さんって人に、ここなら特訓にいいって教えてもらったから、バイトがてらに来たんです」

「なるほど、あのウサギを満足させるには骨が折れるだろう。わしでよければ試練として、お主の前に立ちはだかろうではないか」


 拳は道着のズボンを下ろすと、手を後ろにまわして尻の谷間にあるものをつかむ。それを勢いよく抜き去っていくと、陰毛で隠されたスリットからすぐさまちんぽが勃起する。


「ふんおおぉおぉおぉぉぉ❤❤❤❤❤」


 快楽に背中をそり、龍ちんぽから潮が噴く。拳の尻からは巨大なイボ付きディルドの排泄音がぶぴゅぴゅと響き、静謐だった道場を雄のフェロモンで埋めていく。

 どれほど長い間ディルドを入れていたのか、ずりずりと排出されるショッキングピンクの玩具は龍のおマンコ汁でぬれぬれだった。


「んっふぅ❤❤」


 体液まみれでマン汁臭いディルドを投げ捨て、後ろを向いた龍は股を開く。すると、いろいろと使い込まれたマンコを見てきた紅咲でもわかるほど年季の入った火山口盛りマンがくぱぁ❤と開花した。鱗のくすみなど比べ物にならないくらいに色素沈着したそこは、ビッチとして拳の人生を凝縮した結果だった。


「瞑想中はこれを入れていないとすぐちんぽのことしか考えられなくなるからな❤だが、お主が埋めてくれるのだろう?」

「あ、はい……」

「試練とは言ったが、手を抜くつもりなど毛頭ない❤わしのドスケベマンコは生半可な行為では満足せんから、そのつもりでこい❤❤」

「わかりました」


 生唾を飲んだ紅咲はマンコに目を奪われながらかすれた声で頷いた。最上位である散のマンコを見慣れているとはいえ、拳から漂う芬々とした色香にたぶらかされてしまう。

 夢遊病者のようにおぼつかない手つきでちんぽをさらけ出せば、龍の鼻面が下品に伸びる。


「おっほぉ❤さすが卯ノ花先生の教え子か❤ちんぽのでかさは合格だな❤❤」


 そこから何が起こったのか、紅咲にはまるで見えなかった。

 一瞬拳の姿がぶれたかと思えば、ウサギは畳に倒れ、目の前には龍のデカケツが迫っていたのだから。


「……え? え?」

「はぁ……よいちんぽだ❤しっかりマンコを食った証が見えるぞ❤どうやら卯ノ花先生にしっかり鍛えられているようだ❤❤」

「ええぇ……?」


 顔面騎乗位した拳が体を倒し、ウサギちんぽに鼻面を埋めている。過程はわからないが、現状だけは理解できた。

 それは門も同じだったようで、先ほどまで拳がいた場所とウサギにのしかかっている今を何度も見比べては、目をぱちくりと瞬かせていた。


「すげえ……何も見えなかった」

「ふふふっ❤たわいもないパフォーマンスにすぎんよ❤ただ、三発寸止めしてから体芯をずらして崩し、こうしてのしかかったというわけだ❤卯ノ花先生の教え子ということで、少しばかり奮発してみたが❤❤お気に召してもらえたかな❤お主が今から犯す筋肉マンコは、このような雄だということをちんぽの芯まで理解しておけ❤」

「やっば……」


 それしか言えなくなった門だが、紅咲も似たような気分だった。

 卯ノ花 散は筋肉とメンタルこそ最上位だが、戦う雄というわけではない。持ち前の頭脳で大抵のことはそつなくこなせるが、ここまでの動きはできないだろう。

 むしろこんな動きを誰ができるというのか。筋肉とマンコの感度が比例するということは、ドスケベ度と強さも比例する可能性があるということ。

 紅咲はそのことを今、身をもって知ったのだ。


「あ……」そこでようやく門が我に返って。「これで昇級試験開始ってことでいいな。んじゃ、おれは中層での仕事があるし、後は頑張れよ! 駄目だったら慰めてやるから!」

「お主、確か門といったか。錠前が見どころのあるちんぽだと褒めておったなぁ❤」

「……へ?」


 特大の嫌な予感が獅子の背中を駆け抜けた。龍の目は獲物を定めた獣のようであり、無理難題を吹っ掛ける師としての側面が如実に表れている。


「お主もここで鍛えてやろう❤お前たち、相手をしてやりなさい❤」

『はい、師範っ!』


 道場のふすまが開いたかと思えば、門下らしき雄たちが獅子をつかんで奥へと引きずり込んでいく。どれも筋骨隆々な雄であり、獅子に逃げ道などない。されるがまま、絡めとられて消えていった。


「なんだっ……! ちょ、まって……さすがのおれも、この人数は死ぬって!」

「それでは師範、後はお楽しみください」


 門下の代表が頭を下げてからふすまを締めると、またも静寂が舞い降りる。あまりにすべてが刹那で過ぎていったため、紅咲は目を瞬かせるだけだった。


「今のは……?」

「わしの教え子たちよ❤どいつもこいつも強さと快楽にしか興味がない筋肉マンコたちだ❤これが終わったら味見してみるといい❤もっとも、わしを相手にした後でちんぽが立てばの話だがなぁ❤❤」


 視界いっぱい拳のグロマンで占められていながらも、その声音を聞いた紅咲は自分が貪り食われる未来を確かに幻視した。被食者でありながら捕食者。ちんぽを貪る淫獣の王。この龍はその域の達人だ。


 ディルドを咥えていたマンコからは愛液がぼたぼたと零れ、ウサギの顔に降りかかる。影になっているにもかかわらず縁肉は淫靡な光をまとい、禁断の果実さながらの抗いがたい魅力で紅咲をひきつけた。

 そんな尻を鼻面間近でゆすって、龍は甘さと硬さを混ぜ合わせた声音をささやく。


「さて、好きにするといい❤指導者なんぞやっていると、相手の出方をうかがう癖がついてしまってな❤まずはお主のやりたいようにわしを攻めてみろ❤」


 顔面騎乗位の体勢を取っておいて、拳は主導権をあっけなく投げ渡す。紅咲が望めば、すぐにどいてくれるだろうことも察しがついた。

 ウサギは快楽にのぼせそうになる頭を必死にまわして、最適解を探そうと苦心していた。散との経験のおかげで、どれだけ素晴らしい雄が目の前にいたとしても、どうやって悦ばせたらいいのかを考える癖がついている。


 まずは委縮していないことを示すためにも、白い両手は翠のデカケツをわしづかみにした。


「んっおおぉおぉん❤❤さすがに瞠目するばかりのひよっこではないようだな❤いやらしい手で揉むではないか❤」

「でっか……」


 当然のように掌に収まりきらないデカ尻。体重を乗せまいと踏ん張っていることもあり、巌のような硬さで指の食い込む気配がまるでない。

 普段揉んでいる散のガチムチな尻も規格外のでかさだが、これはすべて筋肉だけで構成された鋼の尻だった。


「わしは武を極めるかセックスするかしか能のない雄だからな❤肉体の研鑽は怠っておらんよ❤ほーれ、デカケツのマンコ揺らしだ❤マン汁で溺れないように気を付けろよ❤」


 甘えるように尻をゆすっても、肉が揺れることはない。ただ筋肉から糸を引くマン汁が振り子運動をしながら顔に降りかかるだけ。だが、それだけが狂おしいほどにウサギを高ぶらせていく。


 拳のマン汁は止まる様子が見えず、マンコの収縮に合わせてぷぴゅっと鳴いては落ちていく。ちんぽを前に発情しているためか、むせかえるような色気に窒息してしまいそうだった。


「すごいスケベですね……もっと眺めていたいです」

「ふふっ、丁寧に褒めるのだな❤礼儀正しい若者だ❤お前からはマンコへの敬意が見える❤卯ノ花先生がさぞかしいい教育をされたのだろう❤がっつくこともせず、わしの体を堪能しようとする気概は良い心がけだと言うしかあるまい❤」


 間近でスケベマンコをさらして相手の行動を制限した拳だが、紅咲は乗ってこなかった。飲まれることもなく丹念に前座を行い、拳から心を開くように努めている。

 エロさに負けて即クンニや手マンをしようものなら、拳のペースだっただろう。そんなものはオナニーと変わりないということを、このウサギはよく知っていた。


 『特別展示動物』という肩書ではなく、徒手空 拳という雄が相手だということを忘れない。龍はそんな健気なウサギを高く評価した。


「ただ、わしにここまでドスケベおマンコダンスをさせておいて、クンニのひとつもないのはいただけんぞ❤眺めていたいのはわかるが、わしに恥をかかせることも本意ではあるまい?❤」


 だから自分のしてほしいことを言わされてしまう。拳が少し力を抜けばマンコで窒息してしまいそうな状況でも、紅咲はゆるぎなく龍をその気にさせる方法を取ったのだ。


(わしが尻を押し付けても、それも本望だと思っておるのだろうな❤まったく、卯ノ花先生もとんだドスケベちんぽを囲っておるものだ❤最近は骨のない相手ばかりだったせいか、昂っていかんなぁ❤❤)

「わかりました。では……」


 許可をもらったウサギは禁断の果実にかぶりつき、思い切り吸いしゃぶる。


「ぶじゅるるるるぅ~~❤❤❤」

「お゛んっっほおおぉおぉぉおぉぉ~~~~❤❤❤❤」


 強い快楽を浴びて、道場中に拳の嬌声が響き渡る。

 紅咲は舌で舐めるなどという生易しいことはしなかった。火山口のような盛りマンをすべて頬張って、おしゃぶりのように吸ったのだ。

 あふれるマン汁の全部を飲みほそうとする好き者の精神は、拳にとって予想外すぎた。


「じゅぱっ❤じゅるううぅぅ❤❤❤ちゅうぅ❤」

「ふほおぉ❤なんという、ドスケベっ❤わしの盛りマンがっ、おっほぉ❤さらに伸びてしまううぅぅ❤❤たまらんっ❤まさかこんなことをっほぉ❤されるとはなぁあぁ❤❤」


 口を封じたため、ウサギは鼻で息をするしかない。だが、突っ込んでいるせいで尻の谷間で蒸れた雄の臭気を吸うためになり、呼吸するたびにちんぽがはちきれんばかりに震えてしまう。


 そして、顔騎している拳はウサギちんぽがのたうっている様子がよく見えていた。腹肉に埋もれてもなおでかさを知らしめる巨根に、蛇のような血管が絡みついている。マンコの入り口だけをなぶられている龍は、それを胎に収めたいと強く願った。


「お゛っおぉぉおぉ❤よいではないかっ❤❤貪欲で淫乱❤恥知らずこそ快楽よっ❤❤おかげで、おしゃぶりだけでいってしもうたわっ❤❤」

「じゅぱっ❤じゅぱっ❤」

「っほぉん❤❤飼育員によってはクンニすら拒むものもおるというのにっ❤まさかしゃぶられるとはなぁ❤❤ふほっ❤マンコに飢えたケダモノは好きだぞぉ❤❤❤……気が変わった❤❤」


 拳はさらに腰を下ろし、紅咲の顔にマンコを押し付ける。筋肉をつけた巨躯の体重は当然重く、ウサギの鼻面にかなりの圧がかかった。

 視界が闇に染まり呼吸すら満足に行えない中、龍のマンコだけが鼻面に噛みついて催促している。顔を逸らそうにも尻がでかすぎて、首を振るのも困難だった。


「んっぶうぅぅ?!」

「卯ノ花先生の教え子だからと最初は少し加減しとったが❤もう遠慮はいらんだろ❤さて紅咲、このままわしのおマンコで溺れ死ぬかぁ?❤❤❤」

「んーっ!❤ んんっ!❤❤」


 圧死ではなく溺死。その理由は拳のマンコからあふれるマン汁のせいだ。飲んでも飲んでも漏れ出す汁によって、ウサギの体内を埋めていく。もはや、紅咲の顔はマン汁によって毛皮がべとべとになっていた。


「ほれほれ❤おしゃぶりが止まっとるぞ❤わしの弱点に噛みついとるんだ❤抵抗しようと思えばできるだろうに❤❤」

「んっんんんっ❤❤んぅむうううぅぅ~❤❤……ペロっ❤」

「おおぉぉぉん❤舌を入れてくるかっ❤良きかな良きかな❤❤お主は芯までマンコ好きよな❤」


 尻を揉んでいる手は抵抗らしい抵抗をせず、一心にマンコへ舌を差し入れていく。犬が水を飲んでいるような音が龍マンコから響き、そのたびに低くも茹った嬌声が飛ぶ。どっしりと構えていたはずの尻が、舌ちんぽの愛撫によってもどかし気に揺れてしまっていた。


「んふぅ❤んっふぅ❤❤良いぞ良いぞおおぉっほぉ❤❤❤ここまで来てもマンコを優先するかっ❤❤これは久々に、食いでのあるちんぽだ❤❤」


 紅咲のちんぽは萎えておらず、それどころか先走りすら垂らしている。時折腰を上げて空気を犯すようなしぐさをするたびに、拳の奥が切なくうずいてたまらない。

 だが、決して我を忘れてむさぼっているわけでもないことは、舌使いの丁寧さからも感じられる。紅咲は溺れかけてもマンコを悦ばせるために必死だった。


「ふははっ❤卯ノ花先生め、よくここまでの淫獣を飼いならしていたものよ❤おかげでわしのほうがちんぽに負けてむさぼってしまいそうではないか❤❤それもまた一興だが、これは昇級試験❤残念ながらわしも心を鬼にするしかあるまいなぁ❤❤」


 心底愉悦の表情を浮かべながら言ったところで説得力などあるわけがないが、それを指摘できる紅咲は視界が尻に埋められている。強いちんぽが大好きな龍は全力でのぶつかり合いを所望していた。


「さすがに頃合いか❤ここで気絶されでもしたら、わしのマンコが欲求不満で暴れてしまいそうだ❤今はただでさえ、大前のせいで飼育員不足だというのに❤食い散らかしては申し訳ない❤」


 『特別展示動物』が欲求不満で暴れることがあれば、かなりの数の飼育員が必要になる。人手不足な現在、この龍が満足するにはどれほどの時間がかかるのか本人にすらわからないのだ。

 だから拳は理性を総動員してデカケツを上げ、ウサギの視界に光を与えることにした。


「――――ぷはぁ!❤はぁ、はぁ……❤」

 

 限界まで膨らんだ水風船のような尻に、唾液とマン汁で光る盛りマン。紅咲にはマンコの縁を彩る赤い体毛が縮れて張り付いているところもよく見えた。


 拳がマンコに力を込めると、くぱぁ❤と笑う。もはや唾液のせいで零れる汁も増えており、ウサギを捕らえて離さない。

 呆然とした紅咲を見た龍は目を弧に歪ませ、尻尾の先で頬を撫でる。


「もっとふやけるまで舐めたかったか?❤そこまで名残を惜しまれては、わしもおマンコ冥利に尽きるというもの❤」

「はい……すごかったです……❤」

「ふははっ❤かわいいものよ❤せっかくだ、サービスしてやろう❤❤」

「え?」


 またも龍のデカ尻が落ちてきて、ウサギのすべてを雄マンコで覆う。だが今度はそのまま体をずらし、スリットを顔面に近づけた。

 そのせいで拳の体勢も変わり、シックスナインとなる。ウサギの腹が出ているとはいえ、圧倒的身長差のせいで龍の顔は金玉を超える程度まで伸びていた。


「うおおぉ……!❤」


 先ほどのマンコ責めとは違い、肉ではなく陰毛がウサギの顔を包み込む。尻の谷間とは違って雄そのものの匂いが強く、スリットから伸びる見事な巨根が頬に当たって熱を伝えていた。


「ちんぽなど舐めずともよいぞ❤わしの興味はもっぱらおマンコゆえな❤❤縦割れマンコもかゆくてたまらんのだ❤しゃぶってくれるか?❤」

「はいっ❤❤」


 紅咲はマンコを悦ばせることに重点を置くセックスをするため、乞われれば二つ返事で了承する。そういうところにも散の教育がうかがえて、龍はにんまりと笑うのだった。


 ウサギは陰毛をかき分けてスリットに舌先を当てる。鼻にちくりとした感覚があるものの、毛皮を持つ種をずっと相手にしているためかそこまで気にならなかった。むしろ、ごわついた感触に興奮を覚えるくらいだ。

 そこは勃起によって内壁が盛り上がっており、陰毛とは違う肉の赤が隙間からのぞいている。差し込んだ舌で舐めると、愛液が滲み出してきた。


「んはぁ❤巧みな舌使いだ❤マンコを舐めて生きてきたのだな❤まったく、よく躾けられておるわ❤それならわしもご褒美を与えんとなぁ❤❤」


 拳は鼻面をウサギちんぽの根元に突っ込んで、下からてっぺんまで舐め上げる。舌で感じる硬さや熱にマンコが震え、表情に陶酔が混ざりだす。

 先端までたどり着けば、亀頭の上部だけをはんでからお返しとばかりに舌先で鈴口をこじ開ける。先走りを味わいながらもっと寄こせとせっつくと、ウサギの腹が大きく震えた。


「うおぁ!❤んああぁ!❤❤フェラ、うますぎる……❤すごいぃっ❤❤」

「だてに長年筋肉マンコをやっておらんのでな❤❤しゃぶったちんぽの本数は、お主のオナニー回数より多いかもしれんな❤❤」


 その言葉が嘘ではないことを、紅咲はちんぽで感じている。直腸より硬い粘膜だというのに、ちんぽをとろかさんばかりの優しさで包み込んでくれるのだから。


 先端ですらこの快楽。龍の長い口唇ですべてを頬張れば、どうなってしまうのか。

 その答えはすぐに訪れようとしていた。


「さて、サービスだとは言ったが、フェラで射精してくれるなよ❤下層でどれだけ出したかは知らんが、薄いザーメンでマンコを孕ませるのは礼儀知らずであろう?❤❤」

「んっ……それは、多分大丈夫です❤休みの日とかは、おじさんに一日中絞られたりもするので……❤」


 夏休みの一週間を散とひたすらセックスして過ごすという、天国でもあり地獄のようなイベントを毎年しているウサギだ。種切れにはまだまだ余裕があった。


「ははっ❤杞憂であったか❤そこらのちんぽと同列に考えるのは、お主にとっては無礼であったかもしれん❤」

「いや、それは別に……❤おじさんを満足させるにはまだまだなので……❤」

「謙遜もいきすぎれば嫌味よ❤あの卯ノ花先生を相手にし続けておれば、無理ないことかもしれんがな❤」


 話しながらも紅咲はそばにあった巨根が萎えていくのを感じていた。だが決してこの龍が行為に対して飽いているわけではない。


「人生の半分をセックスに捧げていれば、勃起を操る程度造作もない❤もちろん、もう半分は鍛錬だぞ❤」


 散のような外付けちんぽとは違い、スリット持ちにとって勃起を操作できるかは快楽に直結する。歴戦の筋肉マンコの中には、そういった雄が存在することを紅咲は知っていた。


 そしてスリットクンニを妨げるものは何もなくなった。拳は勇んで陰毛豊かな縦割れをウサギの鼻に押し付け、続きを急かす。

 紅咲が再度舌を差し入れると、今度はぴったり閉じた割れ目によってきゅぅっと挟まれた。勃起がないことによって貪欲さが浮き彫りになっており、うごめいては奥へと誘いこんでくる。


「んっうぅ❤ペロっ❤んっんっ❤❤」

「ほおおぉ❤❤スリットの舐め方も心得ておるのかっ❤んおおぉぉ……❤マンコがキュンっとして、たまらんなぁ❤❤さて、それではわしも……❤」


 そう言いながら、拳はウサギの巨根を一気にすべて飲みこんだ。


「お゛っ❤んおおおおぉぉっ❤ん、ぢゅうぅぅ❤❤」

「うわぁああぁっ!❤❤」


 龍のディープフェラによってさすがの紅咲もクンニする口が止まってしまった。

 それはフェラというには優しすぎ、口というには柔らかすぎ、まるで極上のオナホに吸引されているようだった。牙に当たらないようにするのは当然として、舌がいたるところを愛撫してくれる。


 先ほど下層で味わったものとはまるで違う、淫獣の王がなせる技だった。


「じゅぷっじゅぽぽっ❤❤んまっ❤んまっ❤ん~~~~❤❤❤」

「すごいっ❤あ、これっ❤ちんぽ溶けるっ❤❤❤」

「ふふっ❤まだ本命のおマンコ前だぞ❤ぬぼぉ❤ちんぽが溶けるのはこれからよっ❤❤んちゅぷっ❤ずろおぉ❤❤❤こんなものは準備運動にすぎん❤」

「あっあっああぁぁあ~❤待って❤こんなのすぐ、出ちゃうっ❤うあっ❤そこだめっ❤❤❤」


 人生の大半をセックスに費やしてきただけはあり、拳の口技は巧みだった。紅咲の弱いところをすぐさま把握して、重点的に攻め立てる。おかげでウサギの腰は龍に支配されてしまい、口を引き抜こうとするたびに勝手に上がって追いすがってしまう。


「ぢゅろろろろろっ❤❤❤おぉおおん❤一発くらい出させてやろう❤こんなデカ金玉だっ❤確かに一発程度誤差だろうて❤❤」


 フェラしながらウサギのふかふかででっぷりとした金玉を揉み、拳はマン汁を増やした。興奮によって緑の肢体は汗ばんでおり、上だけの道着が帯を緩ませ、艶めかしい肉体が肌面積を増やしていく。

 もし門がそばで見ていたら思わずちんぽを差し出したくなる程度には、拳はエロティックだった。


 だが紅咲はそれどころではない。あまりにちんぽが気持ち良すぎて、射精しないようにするだけで精いっぱいなのだ。

 こうなるとクンニどころではなく、赤い陰毛からマン汁の滴る様を眺めるだけ。だが、それが許されるほど甘い教育をされてきたわけではない。紅咲は震える舌を伸ばし、縦割れへと食らいつく。


「ふんむうぅ❤れろっれろっ❤❤❤」

「んんんん~っ❤まだ耐えるか❤愛い奴め❤普通なら三往復程度で射精しているというのに❤❤こんな熟れた金玉から出るザーメンを味わうのも悪くはないが……ふむ❤ほーれ、先端をちゅぱちゅぱしてやろう❤❤ちゅっちゅっ❤❤」

「あ、ううぅぅ❤❤」

「次に全部一気に飲みこんで……ずろろろろろぉ❤❤❤❤❤」

「うああぁぁぁっ!❤❤すごい、あぁ❤」


 それでもウサギは舌を止めない。たどたどしい動きではあるが、スリットの奥に横たわるちんぽまで到達している。

 拳の股座はかなり雄臭く、先のマンコしゃぶりと合わせて紅咲の脳が酔ってきていた。肺から興奮を染みこませ、このマンコを悦ばせることより、自身の興奮を優先していくようになる。


 それが龍のたくらみだとしても、あらがえる雄などそう居るはずもない。紅咲は龍の口マンを犯しながら、精神を犯され始めていた。


「ふふっ❤舌使いが雑になってきとるぞ❤射精を前にケダモノに落ちたか❤❤わしとしてはそのほうが楽でいいのだが、つまらんなぁ❤❤そんなもの肉ディルドと変わらんだろ❤❤」

「まだ、です……❤我慢できます❤」

「よく言った❤ならあと十往復ほど、しゃぶってやろうかの❤ジュルルルル❤❤❤❤」

「んんっあああぁぁっ❤❤❤❤」


 ちんぽをしゃぶりながら、一発目をどこで受け取ろうかと拳は思案している。

 このまま口で受け取ってザーメンに舌鼓を打つか。

 それとも茹った金玉からの興奮をすべてマンコで受けるか。


(まあ、それもお主が十往復耐えれたらの話だがな❤❤)


 雄臭で呼吸を封じながらの超絶技巧のフェラによって、紅咲の体は我を忘れて暴れてしまう。射精したくてたまらない本能が喉奥を穿つが、拳はあっさりと受け流して再度飲みこんでいく。

 

「うあっ❤あっああぁ❤ちんぽすごいいいぃいぃ❤❤これ、やぁばいいいぃ❤❤」

「卯ノ花先生はフェラをしてくれんかったのか?❤❤んちゅっ❤んーま❤それとも、しゃぶられすぎて敏感になりすぎたのか❤❤」

「わかっ、んないですけどっ❤❤おじさんは、あううぅ❤髭が濃いからっ❤フェラより、パイズリの方が多くってぇ❤❤フェラも気持ちが良いけどっ❤ここまでじゃなっ……んあっ❤❤」

「ああ❤確かに卯ノ花先生はフェラには向かんか❤なら存分に堪能するといい❤❤」


 髭だけではなく口唇の長さの問題もあり、今紅咲がされているようなちんぽすべてをしゃぶりあげるようなフェラではない。

 その代わり喉奥の締め付けを使ったフェラを得意としており、さらにチクチクとした感覚が好きな客もいる。なので、実はこの動物園でもかなりの人気を博していた。


「うあ、うああぁっ❤もう、もううぅうぅぅ……❤❤」

「……だが、これで十往復終わりだ❤よく耐えたな❤」


 暴発寸前でようやく解放された紅咲のちんぽは限界まで硬く張りつめていた。指で突けばそれだけで爆発してしまいそうだ。

 まさに雄々しさの象徴。拳はうっとりと眺めながら、自身のスリットを撫でまわしていた。


 龍の尻が上がれば、より無様になったウサギの顔に光が当たる。

 毛皮が淫液でドロドロになったことに加えて、赤い毛が数本散っていることが拍車をかけている。口周りはよだれで汚れているだけでなく、マン汁との混合物が端からこぼれて垂れていた。

 

「お、わった……?❤」

「うむ❤わしのおしゃぶりをここまで耐えるちんぽはなかなかおらんぞ❤卯ノ花先生に感謝するがいい❤」


 拳は中腰で止まり、ケツマンコとスリットマンコの両方が見えるようしている。そのどちらもがウサギの唾液と愛液によってとろけきっており、前後からいくつもの糸をぶら下げていた。

 射精間近の雄がこんな淫靡なものを見てしまえば、ちんぽが痛いほど張り詰めるのは当然のこと。ウサギのぎらついた相貌を確認して、龍は唇を舐め上げた。


「頑張ったのなら、ご褒美をやらんとな❤どこで射精するか選ばせてやろう❤❤さて、お主はどうやって射精したい?❤このままフェラがいいか❤スリットマンコでちんぽの兜合わせがいいか❤雌マンコで着床妊娠セックスがいいか❤望むなら、手こきやパイズリでもいいぞ❤」

「はあ……はあ……❤」


 膨大な快楽から急に切り離されて、紅咲の視野が狭まっていく。射精したいとびくつくちんぽから脳を守ろうと、何度も呼吸するのだが、火照った体は一向に冷める気配がなかった。

 なにせ、目の前で二つの淫乱マンコがちんぽを求めて揺れているのだ。健全な男子なら今すぐにでも襲い掛かっていても不思議ではない。

 

 エロさがそこらの筋肉マンコとは圧倒的に違う、まさに淫獣の王が一角にふさわしい佇まい。紅咲は改めて、ここが魔境と言われる理由を思い知る。


「だったら……」


 瞬きすら忘れて、ウサギは乞う。

 昇級試験はここからが本番だった。


「メスマンコがいいです……❤」

「承知❤」


 そのあとの行動はまさに一瞬で、筋肉で張り詰めた尻が勢いよく落ちていき、寸分の狂いもなくちんぽを飲みこんでいく。達人は気配だけで当てると言うが、ちんぽ狂いの龍にとっても朝飯前のことだった。

 とたん、両者の体を快楽の電流が駆け抜け、拳のスリットから汁が飛ぶ。こんな状況でも勃起させないせいで雄々しさの中の雌が強く香り、色気がウサギの脳を炙りだす。


「溶け、ふっ……く、ああぁぁぁっ!❤❤」

「んっほぉおおぉぉぉん❤デカマラの一本食いたまらんっ❤❤マンコの奥までしびれるっ❤❤やはり、鍛錬とセックスこそ、わしの生きがいよっ❤❤❤」

「ひぅ、あ……これ、すごすぎる……❤」


 『特別展示動物』の一人である散と長年盛っていたため、慣れているだろうという紅咲の読みは見当違いという他なかった。

 拳のケツマンコはそれ自体が独立した生き物であるかのようにうごめいており、絶えずちんぽを刺激してザーメンを絞ろうとしている。さらに肛門の締め付けも強く、盛り上がった縁肉はただれたのではなく鍛えたのだと、ぎゅうぎゅうと刻み込む。


 拳の尻は先ほどから微動だにしていない。

 だというのに、電動オナホでシェイクされているかのような感覚がちんぽを襲い、立つどころか腰を動かすことも難しい有様だ。

 そんなものに素早くちんぽを包まれて、ウサギは反射で射精を抑えようとしてしまった。筋肉マンコを満足させるためには、ここでの射精をできないと知っていたから。

 だが、もとから射精寸前だった紅咲はとろけた顔をさらすだけ。それを見ながら、龍は舌なめずりしながら顎髭を唾液で汚していた。


「ふふふふっ、そうであろうそうであろう❤これが人生を研鑽とセックスに費やした男のおマンコ❤ザーメンをもらうことしか考えられぬ淫売のマンコよ❤とくと味わえ、紅咲❤❤」

「ぐうぅうぅ……❤」

「しかし、この一撃でも射精せぬか❤あっぱれだな❤わしを満足させようという気概に満ちておる❤だが、もう限界のようだな❤卯ノ花先生よりわしのマンコの方が気持ちいいのか?❤❤」

「…………っ❤❤❤」


 ここで返事をすると何を言っても肯定になりそうで、紅咲は唇を噛んでごまかした。筋肉マンコにちんぽの所有権を握られれば、快楽欲しさにおだてることを優先してしまいそうになる。


 しかし拳は歴戦の筋肉マンコ。反応ひとつで若造の葛藤などお見通しだった。


「んふふっ❤なるほど、まだ教育途中か❤だがそこがいい❤❤❤前途有望な若者を導くのも指導者の役目よ❤❤もっとも、卯ノ花先生は嫌がるかもしれんがなぁ❤❤」


 丁寧に育てた自分好みのちんぽに下手な癖がつくことを好むマンコはいない。それがわかっていても、師範としての興味がどうしても鎌首をもたげてしまう。

 この逸材を育てたいという欲求に従って、拳は指でスリットマンコをくぱぁした。


「……うあぁ❤❤❤」

「ほーれ❤わしのスリットおマンコでも見ながらちんぽをいきり立たせておけ❤卯ノ花先生とばかりやっているのなら、勃起させるよりもこの方がいいだろ❤❤」


 赤い陰毛から垣間見える赤い肉壁が、つややかな果実のようなみずみずしさで雄に訴えかけている。種付けをしろと本能に訴えかけるエロさに、ウサギは鼻血を出さんばかりに目をかっぴらく。

 そこは奥底にちんぽが鎮座する雌の器官でしかなく、脳が勝手に子宮を想起して精巣に発破をかける。


「う、あ、あ、あぁ……❤❤❤❤」


 巌のような体に雌の器官を広げる龍に本能が誤作動を起こす。

 種付けをしなければならないと金玉が急かしてやまない。

 

「ふおぉ……さて、良く見えるか紅咲❤わしのおマンコがこのデカマラを、っほぉ、咥えこんでおるのが❤❤❤」


 後ろに片手を突いた龍がのけぞって腰を持ち上げれば、ちんぽを喜んで咥える淫乱マンコがウサギの視界に突き刺さる。大股開いた体勢は安定感があり、鍛えた体を下品に見せつけていた。

 そのままスリットを広げれば、恥ずかしい粘膜部位を余すことなくさらすことで若造の性欲を焚きつける。散より年上であろう拳のはしたないポーズは、ウサギの金玉を熱暴走へといざなった。


「え、ろい……❤スケベすぎる❤❤❤」

「お主は腹が出とるから、見せつけるのも一苦労よな❤まあ、やせた方が良いだろうが、鍛錬はお勧めせん❤こんなスケベちんぽをマンコにするのはもったいないからな❤❤」

「スリットの中が、うごめいてる……❤❤はあっはあっ❤ああ、もう❤射精したくなる❤❤❤」

「ふふふっ❤遠慮などせずともよいぞ❤わしが手ずから射精させてやろう❤❤」


 先ほど目にも留まらぬ速さを見せた体躯は先端だけをハメたまま、あさましく揺れている。抜けないギリギリを把握して、敏感な亀頭部分を肛門でちゅぱちゅぱとしゃぶりあげた。


「ふああぁっ!❤❤マンコ、すごいいいぃいぃぃ!❤❤❤」

「ふふっ❤喘いでいる暇があるならわしのおマンコを見るがいい❤❤お主のクンニのおかげでほれ、こんなにもとろっとろだぞ❤❤❤」

「徒手空さんの、マンコ肉……すごくエロいです❤おれのちんぽを咥えて、うあっ、スリットも濡れてる……❤❤」

「奉仕精神はしっかりと教育されておるな❤早く射精したくてたまらんだろうに❤ほれいけ❤いってしまえ❤❤」


 先端だけをいじめたかと思ったら、また腰を落としてすべて飲みこんだ。一気に貪欲な柔肉に絡めとられ、突然増えた快楽にちんぽが大きくしゃくりをあげる。もともと限界を我慢していた紅咲にとって、それはとどめとなった。


「ふおおおおっ!❤❤❤ちんぽ食われる……❤❤❤」


 マンコ内でちんぽの暴走を感じ取り、拳の口角が一層とろけて笑う。


「んー?❤❤種付けか❤よいよい❤お主はよーく頑張った❤一発目はご褒美だと言うたからな❤好きにするといい❤❤気持ちよく射精できるよう、パコパコさせてやろう❤❤」


 龍は指を一本スリットに入れて、くちゅ音を響かせながら発破をかける。小刻みに腰を振って最奥に当たるように動けば、ここに欲しいのだとウサギはすぐに分かった。

 動きが小さいためマンコの交尾音も小さいのだが、これで十分だと言わんばかりの態度で龍は絶頂に導いてくる。紅咲は何とか抗おうとするも、そもそも筋肉の塊である拳を動かせるはずがなく、ちんぽをびくつかせるだけだった。


「エロい……あっあっ❤❤❤」


 スリット周辺で陰毛を張り付かせる粘液には紅咲の唾液も含まれている。口の中に雄の味が反響して、唾液が溢れて止まらない。

 食いつくさんにぎらついた眼光を受けながらも、拳は上等だと牙をむく。相手が強ければ強いほど高ぶる戦闘狂の性だ。

 

「ぎらついた目をしおって❤ほれ、いってしまえ❤わしのおマンコにビュービュー種付けしろ❤」

「うううぅ……もう、出ます……❤」


 申し訳なさそうにつぶやく紅咲だが、挿入時に耐えただけでも上々だと拳は考えている。他の飼育員ならとっくに数回は漏らしているだろう。

 龍マンコの中でちんぽが震える。射精の予兆は歓喜を伴って互いに伝わり、それぞれ顔を緩ませる。

 拳は恍惚と、紅咲は残念そうに。経験から、紅咲は拳が好きに腰を振ることでは満足できないマンコだと理解していたから。


「すいません、その……」

「よい❤いくらわしが狂戦士だとて、敬愛を忘れたつもりはないぞ❤お主は頑張った❤よって、射精を許可する❤❤」


 どこまでも上から目線で、龍は腰を上げる。

 いかせない程度の締め付けを調節しながら亀頭の先端まで抜き、スリット愛液のついた指でウサギの頬をくすぐった。


「ううぅ……❤」

「さて、覚悟は良いか❤❤」


 抜けていく所作だけで途方もない快楽だというのに、紅咲はいくことができなかった。

 この龍はちんぽに許可を与えることのできるマンコなのだ。そこらの『動物』とは格が違う強者であり、淫獣の王が一人である。


 散に搾り取られてきた紅咲に、今更プライドなどというものはない。龍をもっと喜ばせたかったという無念はあるが、満足そうな顔に安堵を覚えているくらいだ。


「はい、お願いします❤」


 だからあっさり頷くことができる。


 それを受けた拳のマンコが落ちてくる。鍛え上げたマンコ肉が幹をこする感覚が途方もなく気持ちが良いせいで、あっけなくウサギは射精した。


「あうぁぁああぁぁぁぁっ!❤❤❤❤」


 人工物程度では到底及ばない、極上の快楽。麻薬を上回る中毒性がちんぽをとろかし、紅咲からザーメンを搾り取る。

 ちんぽにある快楽神経がフル活動し、いっているのかすら曖昧になるほどの刺激で脳が処理落ちを起こしている。尿道から漏れる感覚に気づけないほど頭が焼け付いてたまらない。種付けという本能を押しやる快楽に、ウサギのたるんだ体が何度も跳ねた。


「あうっ❤すごすぎるっ❤こんなの止まらないっ❤うううぅ❤ずっと搾り取られてるみたいだ……❤❤❤」

「ふふっ❤あはぁ……たまらんなぁ❤新鮮なザーメンが腹の中を泳いでおる❤❤下層で遊んできてもなおこれだけ出すか❤❤よいなぁ❤」


 スリットからプシュプシュと潮を噴きながらも、龍は顎髭を撫でさすって笑う。表情こそ赤らんだ狂人のそれだが、瞳には確かな理性がある。


「拳さんのおマンコ、とってもすごいです❤とろとろなのに、絡みついて、あううぅ❤しごかれてるうううぅうぅ❤❤❤」

「射精中に誉め言葉も出るか❤出すだけに夢中で浅ましいケダモノのようになる飼育員もおるというのに❤卯ノ花先生はよほど丁寧に教えたと見える❤❤だが少し……丁寧すぎるなぁ❤❤❤」

「へ?❤」


 マンコが力めば尿道がつぶれるほどの圧がかかる。それは発射されていた精液をせき止め、紅咲の頭を射精欲で覆いつくしてしまう。


「な、なんで……!❤」

「すまんな❤普段であればこのままでも構わんのだが、今は昇級試験中だ❤お主の本気をもう少しばかり見せてもらおうか❤❤」


 どれほどマンコを鍛えればこの境地にいたれるかなど、紅咲にはわからない。わかるのはただ、この龍の試験はまだ終わっていないということだけ。

 のしかかられた騎乗位のままでは体を動かすことすら至難の業で、尿道をふさぎ留められた今、できることなど何もなかった。


「あううぅう……❤それは駄目ですってっ!❤」

「ほれほれ❤このままだとザーメンが逆流して金玉が破裂するかもしれんな❤卯ノ花先生なら絶対やらんだろうが、あいにくと、わしは医者ではないからな❤❤恩情は期待できんぞ❤❤」


 もちろん嘘であり、数多の弟子を抱え、肉体の研鑽に勤しむ拳でもめったなことではやらない技だ。射精をせき止めるなど、どれだけ体に負担がかかるのか十分に把握している。

 それでも紅咲は散の教え子であることを加味して、優しく接していた。最初の内は。


「ふふっ❤❤❤ふふふふふふっ❤❤さあてどうする紅咲❤このまま金玉が破裂してしまえば、卯ノ花先生は大層悲しむだろうなぁ❤❤」


 だがどうしてもこのウサギを育てたいという気持ちに逆らえず、試すようなことをしてしまう。この龍は我が子を千尋の谷に落とすタイプであり、それゆえに飼育員から恐れられていた。

 ちなみに散はかなり甘やかして育てるタイプ、というよりかは下層の『特別展示動物』は大体似たような傾向がある。紅咲の前だとニヒルな態度を取りがちな散だが、セックスはかなり甘々なのだ。


「拳さんっ!❤これはちょっとまずい、ですぅ!❤❤」

「それならどうすべきかわかるだろう?❤❤」


 実のところ事故防止のため、完全にせき止めているわけではなく少しだけ漏れ続けてはいる。だが、ぶっ放したくてたまらない射精に脳が支配された紅咲にとって、そんなものは拷問と同じだ。

 困り眉でどうしたものかと逡巡するものの、欲求が安易な答えを選ばせようとしている。


「でも、まだ……拳さんは満足してないじゃ、ないですかっ❤❤❤」

「ふーむ、その心意気や良い❤が、飼育員向けではないな❤数多くの『動物』に餌やりしなければならないために、どうしても効率が求められる仕事だ❤お主は『特別展示動物』担当が似合っておる❤❤」


 いわば『特別展示動物』のお気に入り。気に入ったちんぽを囲う、特権階級に許された権利だった。


「そんなものも、あるんですか……❤❤」

「ああ❤外部から来ている卯ノ花先生にはおらんし、公平を尊ぶ錠前や煌々夜はあまり囲っておらんようだが……❤」


 そもそも下層担当になるような飼育員にお眼鏡にかなうようなちんぽがいないし、下層の王たちは穏便で、ちんぽを食い散らかすこともないため囲う必要が薄いという大前提がある。


「ここは違う❤ここは弱肉強食の『運動場』エリア❤我ら『特別展示動物』四人で、優秀なちんぽは常に取り合いでな❤だからこそ、この地位を死守したいと考える輩もいる❤出会ったのがわしでよかったなぁ❤❤」


 人体改造の鬼『インストラクター』大前 犬吾郎や、食い散らかしの行儀悪さで一、二を争う『レスラー』牙驚愕 ガラン(がきょうがく がらん)と『軍人』戦語 平和が支配するのが中層だ。

 これらのうち誰か一人にでも目を付けられたら徹底的にむさぼられることは明白で、担当飼育員は一か月ももたないと言われている。


 嫉妬しているとはいえ、一応門は後輩のことを考えてはいたらしい。

 もっとも、中層ではましというだけで、拳も十分恐れられてはいるのだが。


「『特別展示動物』相手に昇級試験に挑む無謀さは嫌いではないが、やはりまだ早かったかもしれんな❤わし以外なら十分勝ちの目は合ったというのに❤❤」

「う、う……❤」

「出したいだろう?❤おとなしく負けを認めておけ❤上層は少々特別故、向かうことはお勧めせん❤❤――――卯ノ花先生もそう考えておるのだろう?❤❤」

「え?❤」

 

 ばれていることを理解して部屋の入口から現れたのは、樽のような体を持つラウンド髭のウサギ、『特別展示動物』が一人にして紅咲の叔父、卯ノ花 散その人だった。


「まあ、お前相手ならばれるだろうな」

「お、おじさん……」

「情けない顔しやがって。おれ以外のマンコに屈してんじゃねえよ。ったく、まさかよりによって『特別展示動物』相手に昇級試験をするとは……しかも徒手空ときた」

「はて、そんな顔をされる筋合いはないぞ❤わしは他三人よりましだと思っておるのだがな❤」

「飽き性なケダモノの方が百倍ましだったわ。てめえと大前にだけはばれたくなかったんだよ」


 見込みのあるちんぽを囲って育てるのは散も許す。だが、この二人はやりすぎるのだ。快楽を支配することで人格すら矯正し、ちんぽとして最適な行動をとるようになる。

 事実、二人に目を付けられた飼育員はちんぽとしては立派に育つものの、それ以外が壊滅する。淫獣とセックスすることだけが世界のすべてになり果てた彼らは、筋肉マンコに奉仕することでしか生きられなくなるのだ。


「教育方針の違いで、てめえに紅咲はやれねえ」

「ふむ、やはりずいぶんと甘やかしておるようだな。道を究めんとするならば他のことに構う余裕などあるはずがなかろうに。可愛い子には旅をさせろとも言う、わしのところで修行させてみんか?」

「お断りだ。大体、そいつはまだ大学生で未来にはまだ可能性があるんだよ。別におれの所に永久就職させるつもりもねえんだ」

「なんともったいない。見込みのあるちんぽにはセックスだけさせておけばよいものを。紅咲もそのほうがよいだろ?❤」


 拳が少しマンコを緩めると、快楽にウサギが跳ねる。


「うあっ!❤❤」

「一日中マンコを犯し、マンコに犯され、マンコのためだけに生きる。ただただ快楽を司るものであればよい。わしのところに来れば、そんな生活をさせてやるぞ❤」


 そしてそんな生活に浸った結果、戻れなくなった飼育員がどれだけいることか。動物園外のマンコでは満足できなくなった彼らは『特別展示動物』の足を舐めるしかないのだ。

 

 興が削がれたのか、ここまでと踏んだのか。それは定かではないが、拳はちんぽを解放して中出しを終わらせる。ため込んだ事で体に負担はあったが、ようやく解放されたことで紅咲は脱力しきっていた。


「はぁー❤はぁー❤」

「ふふっ❤よく頑張ったな❤今度は自由に腰を振らせてやろう❤卯ノ花先生との違いをちんぽでしっかりと確かめてみるのだぞ❤❤」


 このマンコを自由に犯せると聞いて、ウサギのちんぽは震えた。あれだけの目に遭ったというのに、下半身が理性のいうことを聞かないようだった。

 ただ騎乗位で一発いかされただけで、紅咲はこの龍に魅了されかかっている。前後のマンコを遮二無二犯したくてたまらないと、体温の下がる気配はまるでない。


 拳の上半身はいまだ道着を羽織ったままで、マンコしか堪能できていないというのに、ウサギは陥落していた。


「もう少し厳しく指導してやれば、お主はいいちんぽになる❤そうすれば卯ノ花先生も認めてくれるかもしれんぞ❤❤」

「……うっ❤」


 将来立派なちんぽになって散を娶る目標を持っている紅咲にとって、その誘いは効果的だ。逡巡に長い耳がそわそわと揺れるが、そんな甥の思考を叔父は一刀両断する。


「聞く必要なんてねえよ。そもそも、こいつはおれの担当にするよう申請しておいた。だから、もう昇級試験なんて必要ねえし、セックスも終わりだ。おい紅咲、とっとと行くぞ」

「え……う、うん、わかったよおじさん」

「まったく、過保護は良くないぞ。大事にしたい気持ちはわかるが、それだと強く育たん。紅咲、行き詰まりを感じたらすぐわしのもとへ来ると良い。修行してやろう❤わしは大前と違って厳しいかもしれんが、お主ならできると信じておる」

「人の甥を誘惑してんじゃねえよ!」


 腹に収めたちんぽをあっさりと引き抜いて、拳は名残惜しそうに尻尾の先端で撫でる。ケツマンコからは一滴も零れていないあたり、やはり強靭なマンコということなのだろう。


 下半身、特にマンコ周りの汚さを見なければ、拳は分厚い体を持つ立派な偉丈夫だ。爛々とした瞳は好戦的にぎらついていて、ウサギ二人を興味深そうに眺めている。


「だが、これはこれで面白いことになりそうだ❤卯ノ花先生は担当飼育員を一人も持っておらんかったから、『特別展示動物』の地位にも興味なかったのだろう? だが、これからはそうもいかなくなったわけだ❤」

「別に大した問題じゃねえよ」

「ふふふっ、果たしてそうなのか、楽しみにしておくとしよう❤よいよい、大前の話に乗れば強いマンコとも戦えそうで何よりだ❤」

「これだから中層のマンコは……セックスを戦いかなんかだと思ってやがる」

「しょうがなかろう、わしらにとっては武を鍛えた副産物なのだから切っても切り離せんよ。これも、鍛錬の延長線上にしかない」


 いまだ倒れ伏したままの紅咲に軽いキスを送り、頭を撫でる。それはまるで父のように優しい手で、ウサギの瞳が思わず揺れた。


「では、また会おう紅咲。担当飼育員とはいえ、遊びに来る程度問題ないからな。その時はよければうちの弟子たちの相手をしてやってくれ。お主たちは見どころがありそうだ」


 そう言いながらふすまにできた隙間へと視線を送る。紅咲も続けば、ぐったりと死にそうになりながらもちんぽだけは立たせた獅子が見えた。


「紅咲が丁寧なちんぽなら、あやつは粗暴なちんぽだな。だが、弟子の満足そうな顔を見れば、筋は悪くないのだろう。まったく……この動物園は育てがいのあるちんぽが多くて退屈せんなぁ❤❤」

「おら、いくぞ紅咲。ここにいたら強制的に教育が始まりそうだ」

「あ、でも門先輩が……」

「放っておけ。絞られて倒れた飼育員なんてここらへんじゃよくあることだ。本部に連絡さえ入れとけば、問題ねえよ」


 こんなところに一秒たりともいたくはないのだろう。散は甥の手を取って道場を飛び出していく。


 だが、道場ブースを歩いている途中で頭が冷えたようで、服を着せる時間もなかったことに遅まきながら気が付いた。セックス後の雄臭をむんむんさせながらこんなところを歩くのは自殺行為でしかないため、散は白衣を投げ渡す。


「お前からすりゃでかいだろうが、それで隠しておけ」

「うん、ありがとうおじさん……」


 その声音はどこか沈んでいる。そして、原因は明らかだった。


「悔しかったか?」

「ちょっと……おれ、ジムとかじゃちやほやされてたから、自惚れてたかもしれない」

「それがわかるだけましだ。最中みたいな雑魚相手にリードを取れたところで、ここじゃ何の意味もねえ。ここは本当に……淫獣の縄張りなんだ」

「あのさ」


 紅咲はぶかぶかの白衣を握りながら口を開く。これだけはどうしても聞いておきたい事だったから。


「おじさんは、おれとするとき……いつも手加減してるの?」


 毎回やるときは好き好きと言ってくる散と、不動を体現したような拳はまるで違う。同じ『特別展示動物』だというのに、全く歯が立たなかった。

 もともとおっぱいなどには何度も負けているが、今回はレベルが違う。制御不能な淫獣の王という側面を、叩きつけられたのだ。


 バツの悪そうな顔で視線をさまよわせる散が答えではあったが、それでも叔父は丁寧に言葉を選んでいく。


「別に……そういうわけじゃねえ。おれは本当に、お前とするのが一番好きだからな」


 それが肉体的ではなく精神的な意味を多分に含んでいることに、甥は気づいていた。そして、それだけでは駄目だということも。


「そっか……」

「そうじゃなかったら、毎年夏休みに一週間も盛らねえだろうが。あーくそ、ほら、顔をあげろ」

「ん……?」


 うつむいていた紅咲が目線をあげれば、そこには大好きな叔父の顔。

 本人の前ではいつも不敵な顔をしている散は、優しくも強く、紅咲の唇を奪ったのだ。


「……んんっ!❤んっんっ❤」

「ちゅうぅうぅ❤んちゅぅ❤ちゅっちゅぅ❤」


 もはや日常と化した二人のキスだが、今回はいつもより激しい。道場の並ぶ通路についばむ音を響かせて、散はしっかりと抱きしめる。

 

「お、じさ……んっ❤あう、あっ❤❤」

「うるせえ❤黙って舌絡めとけ❤❤心配かけさせやがって……ちゅうぅぅ❤❤❤」


 甥の口周りから漂う知らない雄の匂いが気に食わないと、叔父は丹念に唾液を染みこませる。白い毛皮に絡まった赤い毛を拭い去り、大事な甥から龍の痕跡を上書きしていった。


 それから散が満足するころには、またも紅咲の顔はべとべとになっていた。


「ふぅ……こんなもんか」

「んっ、どうしたの急に?」

「お前の元気がねえからだろ。あいつらはこの動物園でも別格なんだ。勝てないからって落ち込む必要もねえ。お前はちゃんと成長してる。それはおれが世界で一番よく知っているんだ」

「でも、今のままだと……おじさんと結婚できないし……」

「ん゛っ!!!!!!!!!」


 『ちんぽとして満足させれば結婚を考える』、紅咲が小さなころに交わされた約束だ。当時は本気にしていなかった散も、今ではすっかり楽しみに待つようになった。

 いまだに甥が自分のことを本気で娶ろうとする気概を感じ取って、ときめきのあまり心臓が高鳴った散だが、すぐに咳払いでごまかした。


「ゴホン、焦るなよ。お前はまだ若いんだ。結婚適齢期になるころには、何とかなってるだろ」

「だといいんだけど……」

「とにかく、こんなところでバイトするのは止めとけ。今回はおれの担当にすることで何とかなったが、おれだってずっと『特別展示動物』の地位にいるわけじゃねえ。特に今はいろいろ面倒だからな」

「…………」


 退職を促す散だが、紅咲の顔を見ただけで説得は無理だとすぐに気づいた。なにせ、おむつを替えたことすらある甥なのだ。言いたい事くらい、察している。


「止める気はねえってか」

「ごめんねおじさん。だけどおれは、できるならおじさんを早く満足させてあげたいんだ。そのためにはおれはまだまだ力不足で、いろんな経験がいる」

「……経験が積みたかったらもっといいところがあるだろうが」

「それに、負けたままなのも悔しいし」


 紅咲が一度決めたら頑固だということは、ずっと慕われ続けた散はマンコの奥でよく知っている。さらには好きな人の決意を認めないほど、狭量な男でもなかった。


「はあ」それでもため息があふれ出るのはしょうがないことで。「心が折られるかもしれねえぞ」

「わかってる」

「セックスが怖くなるかもしれねえ」

「それはないよ。おじさんと一緒に居たいし」

「……他のマンコに目移りするかも、しれねえ」

「絶対ない、それだけはない」

「どうだか」


 基本的に誰にでも優しい甥だから、他のマンコに言い寄られていることも散は知っている。だけど、断言してもらえるとやっぱりうれしい。表情には全く出していなかったが、内心で耳をぴこぴこさせていた。


「かわいい子には旅をさせろ、か……」


 小さなころからずっとそばに置いてきた散にとって、それは耳が痛い言葉でもある。だから拳の言い分がわからないでもないのだ。


「そこまで言うなら好きにしろ。ただし、担当はそのままにしておくからな。何かあったらそれを言い訳にして逃げてこい」

「うん、ありがとうおじさん」

「危なっかしい甥を持つと苦労が多くて困るな」

「……ごめん」

「ったく」


 エレベーターホールまで来た散は白衣に身を包んだ紅咲を押し込んで、額にキスを送る。怒っているわけではないと、これできちんと伝わった。

 だけどこれだとまるでお別れの合図のようではないかと、きょとんとした甥に向けるのはニヒルで、いつも通りふてぶてしい笑み。


「まあ、お前が早く成長してくれれば、おれも嬉しいしな」

「おじさん、一緒に行かないの?」

「おれはここでまだやることがある。おれが担当してるブースの場所はわかるな? そこにシャワーもあるから、少し休んでろ」

「セックスならまだできるよ。それくらいおじさんもわかってるでしょ」

「『特別展示動物』を相手にしたんだ、無理するんじゃねえ。医者の前だぞ」

「うぅ、いつも医者を笠に着る……」


 可愛い甥を見送って、散は踵を返す。他のブースでは錠前らが暴れている手はずになっていることを思い起こし、鼻息一つと共につまらなさそうにつぶやいた。


「『道場』ブースには大前も配置されてるはずだが、虎城によると他のブースで指導してるんだったな。それなら楽でいい」


 『特別展示動物』に全く興味がなかった散だが、甥の安全がかかっているのなら話は別だ。紅咲の避難所としての権力を維持すべく、白衣を脱いだ豊満な肉体はちんぽを漁るために歩き出す。

 下層の『特別展示動物』は温和なことで知られている。だが決して牙がないわけではないのだ。スポーツマン目当てにやってきたちんぽたちを篭絡することくらい、造作もない。


「飼育員にとっちゃいい迷惑だろうけどな……ん?」


 ある道場の前から聞こえた声が、ケダモノの足を止めた。


「『柔道家』だって。ここにしようぜ」

「いいんじゃね。でもこの階、確か『特別展示動物』がいたよな?」

「確かに、おれらの持つふれあい券じゃ全部合わせたら相手してくれるかもよ。あいつらと遊ぶにはかなり貢がねえと駄目だからなぁ」

「でもパンフレットには『空手家』の『特別展示動物』はこの時間瞑想してるってよ」

「なんだ残念。っま噂じゃ、一度やったらそこらの筋肉マンコじゃ満足できなくなるらしいし、そこから先は泥沼っぽいよな」


 『特別展示動物』と行為を共にするにはかなりの数のふれあい券を積まなければならないことを考えると、それなりに多く持っている集団だということだ。それを確認して、ウサギはのそりと近づいていく。


「五人……まあ同時に相手してやるか。おい、お前ら❤」


 呼び止められた客は振り向いた瞬間、同時に目を見開いた。


 樽のようにでかい体と冗談みたいに膨らんだおっぱいを前に、その客たちはすぐさま目を奪われてしまった。わざとらしくかがんで寄せあげると、深い谷間に欲望の視線が突き刺さる。

 雄らしさと雌らしさの化学反応で、むせかえるような色気が客を襲う。スポーツマンとセックスしたいなどという考えは霧散して、このウサギしか考えられなくなっていく。


 そんなぎらついた子犬たちの視線を舌なめずりで味わって、散は淫獣へと変わる。

 すべては可愛い甥を守るために。


「ちょっと診察させてくれねえか❤❤」


****


 中層担当飼育員、凛々島 志郭(りりしま しかく)は困っていた。

 激務なことで知られる中層に配属されて三年、彼はここでそれなりにうまくやっていたと自負している。『特別展示動物』に目を付けられることもなく、のらりくらりと筋肉マンコを食らっていた。

 ちんぽとしては平均的な中肉中背の狼で、青みがかった銀の毛皮はひそかな誇りでもある。男らしいがイコールで淫乱とみなされる世界ではあるが、十分イケメンと評される部類でもあった。


 そんな彼は今……。


「ああ、僕を満足させに来てくれたのかな。ちょうどよかったよ、ここのお客さんはもう食べつくしちゃったんだ❤」


 『特別展示動物』の一人、『保育士』煌々夜 雪洞と向かい合っていた。


「煌々夜さんが、なんでここに……?」

「ちょっと遠足の下見にね。あと、友達のお手伝いかな」


 意味が分からないと困惑する凛々島だが、言葉を飲みこむだけだった。基本的に『特別展示動物』は自由で、彼らを止められるものなどいやしないのだ。


 ここ野外ブースは文字通り外での競技をする筋肉マンコが多く、芝生などが敷き詰められた階層だ。『動物』が運動をするところはガラスなどでおおわれているが、それ以外はまさに公園のような作りになっており、噴水なども備え付けられていた。


 だが、そんな芝生の上には、ちんぽをいきり立たせたまま倒れた雄が何人もいる。

 客や飼育員と思わしき雄に加えて、たくましい雄すら幸せそうな顔でむさぼられた光景は、凛々島にとって恐怖でしかなかった。


「大前君が育てた『特別展示動物』候補の子を見るの、結構楽しみにしてたんだけど、思ったより大したことなかったんだよねぇ。結局は宣伝文句でしかなかったのかな」


 狸が視線を向けた先には、凛々島が普段お世話をしている中層の『動物』もいる。『野球選手』として人気の『動物』だった彼は今、有象無象にまぎれて芝生に埋もれていた。


 セックスということで、煌々夜はエプロンを外して全裸になっている。茶色い毛皮から雄の匂いを漂わせ、太ももからは数多の精液の混合物を垂れ流す。いったいどれほどの人数を相手にしたのか、凛々島は数えることも怖かった。


 それでも淫獣は空腹だ。狸は丸々と張り出したお腹を撫でさすりながら、優しい顔で狼を誘う。


「じゃあご飯の時間にしようか❤んふふ、中層の飼育員はみんな元気でいいね❤僕もちょっとは楽しめてるよ❤❤」


 これだけのちんぽを貪ってちょっとだと言う。こんな淫獣が自分ひとりの手に負えるはずがない。狼の尻尾が下がるのは本能で格付けされた証拠だろう。

 だが、飼育員が淫獣相手に逃げることは許されない。凛々島はおずおずと服を脱ぎ捨て、煌々夜と距離を詰める。


 優しい顔をしているが、やはり煌々夜の肉体はでかすぎる。山のように張り出す腹が目立つものの、それ以外も鍛えあげられた極上の肉体なのだ。

 筋肉の発達もすさまじく、毛皮を浮き上がらせるほどの凹凸は中層のスポーツマンと比べても見劣りしない、どころか凌駕しているとすら言える。四肢の一本をとっても、土管が動いているような錯覚を抱いてしまうほど。


「大丈夫、僕は中層のみんなみたいにむさぼったりはしないよ❤優しく、大事に大事に抱いてあげる❤❤」


 狼を抱き寄せる掌はグローブのようで、成人男性の基準が狂ってしまいそうだ。茶色い毛皮を押しのけて生える黒い毛が、二の腕や腋から生えているのがよく見える。にこやかな表情では全く中和できない雄味が、この狸を一層魅力的に彩っていた。


 煌々夜は狼を撫でさすり、その気にさせようと媚びを売る。門や紅咲ならここでキスの一つもするのだろうが、凛々島は普通の飼育員だった。『特別展示動物』とキスなんて、自殺行為だということを理解している。


「体位はどうしましょうか?」

「何がいいかな?❤君の好きにしていいよ❤❤」


 よし、と凛々島は内心で頷く。圧倒的覇者の機嫌がいいうちに下地を整えることは、飼育員の常とう手段だ。


 中層の『特別展示動物』は我が強いため選択権のないことがほとんどだが、下層は違う。子どもに甘い煌々夜を始め、頼めば従ってくれることが多い。それが、良心と呼ばれる所以でもある。


 狸のボリュームある胸や腹を揉みながら、狼は頭を回していた。

 まず騎乗位はない。こんな巨体にのしかかられて絞られるなど、死と同義だ。最強の搾精器官であるマンコで延々と搾り取られた結果、普通の筋肉マンコでは物足りなくなった同僚を多く見てきた。

 背面も難しい。なにせこれほどまでに太く腹のでかい狸だ。腹を揉むのも一苦労であり、欲しいところに手が届かない可能性がある。それになにより、モフモフとした狸特有のでかい尻尾が邪魔になるだろう。


「それなら、正常位でいいですか?」

「もちろん❤それが君の望みならね❤❤」


 あっさりと認めた煌々夜は芝生に寝転がり、足を上げて恥部をさらけ出した。

 腹がでかすぎることと、足が太すぎるためにあまり上がらなかったが、先ほどまで使っていた尻の谷間はザーメンでドロドロだった。肉を詰め込めるだけ詰め込んだ尻肉の隙間から、とめどなく白濁が溢れてきていた。


 こうなると煌々夜の腹のでかさがよく分かる。ただでさえ分厚い体だというのに、ベージュに包まれたドームがそこにあるのだ。

 思わず凛々島は手が出そうになったが、興味を持てば身を亡ぼすとすぐさま律してセックスのために足を抱える。いくら狸の足が巨木のように太くたくましいとしても、さすがにここの飼育員をして三年だ。心揺さぶられたりはしない。


「お腹に抱き着いてもいいよ❤みんな僕のお腹が大好きだからね❤」

「でも足を抱えないとうまく挿入できそうにないですし……」

「あはは、確かに❤僕はお腹がでかすぎるからね❤じゃあ……ねえそこの君たち、足を抱えてもらっていいかな?❤❤」


 そこで倒れていた雄を適当に呼べば、搾り取られた後だというのにふらふらと立ち上がる。セックスによって完全な格付けが済んでいるためか、体が勝手に従ってしまうようだ。

 二人のしもべが足を支えると、デカ腹狸の足が綺麗なV字を描く。その中心にある腹が腿に当たって、むにぃとはみ出しそうになっていた。


「ありがとうね❤人助けを率先するのはとってもいい子だね❤先生は嬉しいよ❤」

(さすが『特別展示動物』……この調子じゃここら辺のふれあい券は全部取られただろうな。野外ブースを縄張りにしてる『特別展示動物』は戦語だったな。あいつはこんな面白そうなことがあればすぐ来そうなもんだけど……)

「じゃあ……えっと、凛々島君だね❤僕のお腹においで❤先生といっぱいエッチしようね❤❤」


 普段はエプロンで隠れている山はすでに汗と精にまみれていたが、凛々島の体は自然と引き寄せられてしまっていた。たくましさに加えて身長差もある腹は狼が乗っても、余ってしまうほどの大きさがあった。

 クッションよりも硬く弾力の強い腹の山は同時に筋肉と脂肪の集大成でもある。成人男性一人程度の体重では、びくともしない。


「うわぁ……」


 中層担当の狼は話だけは知っていたが、実物はここまで素晴らしいのかと感嘆せざるを得なかった。

 毛並みは雄臭いがまだふわふわを維持しているようで、凛々島は途方もない安心感に包まれてしまう。肉がみっちり詰まった手触りと生きている温かさ、そして頭上から降り注ぐ優しい声が狼を駄目にしていく。身を任せてゆだねたいと思ってしまう。


「これ、やばい……❤なんだこれ……❤」

「中層でもこんなお腹は珍しいのかな❤良ければたっぷり堪能してね……あ、でも君は飼育員だから、早くセックスした方が良いのかな❤……うーん、まあいいか❤エッチするのも順序があるよね❤」


 そしてグローブのような手が狼の頭を撫でると、とろけていきそうになる。このまますべて投げ出して、眠ってしまいたい。柔らかな母性に包まれて、凛々島は自分が飼育員であることも忘れかけていた。


「熊橋君も僕と同じように相手を大事にしたセックスをするって聞いて、楽しみにしてるんだ❤中層の子はみんな乱暴だから、この機会に考えを改めてほしいなって思うよ❤」

「ふにゅ……はっ?!」


 耳の後ろをかかれて陥落しかけていた凛々島だが、なんとか我に返ることに成功した。ここで我に返れなかった場合、煌々夜の園児として今後の人生黒歴史確定なセックスが始まるところだった。

 優しくおおらかな煌々夜だが、実のところ結構な数の飼育員と黒歴史セックスをしていた。本人たちが語りたがらないだけだというのを、すぐ後に凛々島は知ることになる。


「お、おれは何を……?」


 慌てて体を起こして腹から逃げ、口元をぬぐう凛々島。噂には聞いていたことで、なんとか首の皮一枚つながった。


 見下ろせばふわふわでむちむちな腹の山が広がっており、気を抜けばまた飛び込んでしまいそうになる。狼は首を何度も振って雑念を追い払い、ちんぽを当てがった。


「ああ、もうお腹はいいんだね❤あんまり気に入らなかったかな❤」

「そういうわけじゃないですけど、餌やりを早くしないといけないのでご容赦ください」

「ふふっ❤中層の子はみんな強いね❤いつもはもっとよしよしできてるのに❤❤」

「下層の飼育員と一緒にしないでください」


 中層担当の飼育員は皆、下層よりましと思っているところがある。昇級試験を突破できなかったとして、飼育員内にも格付けが存在していた。

 そういう意味で言うならば凛々島も例にもれず、下層よりは使えるちんぽだというプライドがある。下手なセックスなどできないと、巨根に分類される一物をもって、狸を貫こうと息を整えた。


(流されたら駄目だ。相手は『特別展示動物』。ペースを握られすぎると食われる……)


 亀頭がくっつくのは盛り上がったマンコ肉。先ほど足を上げた時はザーメンまみれで凛々島にはあまり見えなかったが、この狸もセックスに明け暮れたド淫乱のマンコを持っているようだ。


「ふぁぁ❤おっきいちんちんだね❤入れていいよ❤❤」

「では、いきます……!」


 できるだけ早く切り上げるためにも、挿入はあっという間だった。


 淫水焼けした歴戦のちんぽが、ずぶずぶと飲みこまれていく。どんな淫獣だろうとも、マンコが敏感なことに変わりはない。煌々夜も例にもれず、奥への侵入を許すたびに尻尾の毛が逆立っていく。


「ふおぉ、おっおっおっ❤❤すごいねぇ❤でっかいから僕のお腹をどんどん圧迫していくぅ❤❤はぁ❤おおおぉぉ~❤❤」

「柔らかいっ❤けど、緩くない……❤なんだこれ❤ちんぽが、甘やかされてるみたいだ❤❤」


 狸の中はどろどろにとろけており、スライムにまとわりつかれているようだ。そのくせ執拗に絡みつくどん欲さを持っているのだが、それを感じさせない包容力がある。

 まるで羊水を揺蕩っているかのようだ。煌々夜というマンコの中で、ちんぽが愛でられている。


「うおっ❤なんだこれっ!❤なんだ、これええぇぇ❤❤❤❤」

「んふふ❤喜んでもらえて嬉しいよ❤いーっぱい出していいからね❤❤」


 貪欲でかぶりつくようなスポーツマンコとは全く違う、どこまでも優しく人を駄目にする柔らかさ。こちらが身構えていても、いつの間にかほだされてしまう。

 どこまでも柔らかく優しい狸マンコの中で、狼は途方に暮れた。


(ここから腰を動かす? 嘘だろ……三こすり半で終わるぞ……)


 中層の『特別展示動物』とは違うアプローチでちんぽを愛撫するマンコに、凛々島はどうすることもできずにいた。飼育員として働く彼は自分の限界をよく知っている。

 もはや中層担当というプライドなど気にしている場合ではない。化け物の前では、そんなもの何も意味をなさないのだから。


「凛々島君❤」だが煌々夜には関係ないことで。「動いていいよ❤先生を気持ち良くしてみよっか❤」

「だけど、おれ……!」

「気にしないで❤どれだけ早漏でも先生は笑わないから❤凛々島君のおちんちんが立たなくなったら、先生がすぐビンビンにしてあげるよ❤❤」


 そして、太い尻尾がボフンと狼の顔を撫でる。優しく優しく、慰めるように。

 その包容力がとどめとなったのか、気づけば凛々島はあれだけ危惧していた腹に飛び込み、阿呆のように腰を振っていた。


「はっはっはっ❤❤❤すごい❤このマンコ、すごいいぃいぃ❤❤❤」

「んふっ❤んふっ❤❤お゛~~~~っ❤❤❤凛々島君のおちんぽはっ❤あんっ❤とっても頑張り屋さんだね❤❤」

「腹肉も、たまんねぇ❤❤すうぅ~❤雄くせえぇ❤❤揉み心地やば❤ああぁぁああぁ~~❤❤❤ちんぽ溶けるううぅうぅ❤❤❤❤」

「おおぉっほぉ❤お腹、気に入ってくれて、よかったよっ❤❤ああぁん❤手を伸ばして、んんっ❤おっぱいを揉んでもいいよ❤先生の体で❤たくさん興奮してね❤❤」


 あれだけ意志を固くしたつもりだったというのに、挿入しただけで凛々島の理性は陥落した。腹にしがみつきながらへこへこ、へこへこと、理性もプライドもない獣に成り下がる。


「お~❤お~❤すっげ、すっげ❤マンコすごすぎるっ❤❤❤腰が止まんないっ❤あっあっあああぁ~っはああぁ出るううぅ❤❤❤」


 そして早すぎる一発目が狸に染みわたる。元栓が狂ったかのような速度で射精した狼は、それでも止まれないまま中出し腰振りを決めていた。


「お、おおぉ、おれが、こんなに早く出すなんて❤『特別展示動物』相手でも、もっと、もったのに❤このマンコ駄目だ❤我慢できない❤ザーメンとまらんんんんんん❤❤❤❤」

「はぁ……凛々島君の熱々ザーメンで先生のお腹が満ちていくよ❤でもまだ頑張れるんだね❤えらいよ凛々島君❤❤先生とセックスのお時間、頑張ろうね❤」

「おれが出したザーメンで、中がよりやばくなって❤❤なんだよこれぇ❤❤ちんぽ溶けそうになる❤こんなの初めてだ❤駄目だ、駄目なのにっ……❤❤」

「んふふぅ❤中層の飼育員さんたちはいつも大変なんだね❤先生の柔らかおマンコでよしよししてあげると、みんないい子になってくれたよ❤❤お仕事を頑張るのはとってもいいことだけど、たまにはちんちんをいたわってあげようね❤先生のおマンコなら、あんっ、いつでも使っていいからね❤❤」


 腹デカ狸の魅力に取りつかれた凛々島はもはや自分でも腰を制御できなくなっていた。この狸に種付けしたいという雄の本能を促され、もはや快楽を貪ることしか頭にない淫獣へと変わり果てる。


 確かに正常位は煌々夜をいかせるのに最適な体位だろう。騎乗位では紅咲のように常時主導権を握られ、背面ではおマンコしかいじれない。

 だがそれは、この狸の魅力に抗えるなら、が前提条件だ。

 山のように盛り上がった腹、散ほどではないが肉の詰まったむっちむちな胸、四肢や陰毛などからのぞく黒い体毛。それらの雄臭さを打ち消すほど柔らかい表情から与えられる、羊水マンコの快楽。

 これらすべてに抗って初めて、正常位というのは最適解になるのだ。オラネコが跋扈する中層に慣れ切った凛々島にとって、それは至難の業だった。


「ああああぁぁぁ❤❤❤腰っ❤とまんにゃ❤また出る❤こんな早く❤あおん❤あおん❤❤んあああっ❤❤」

「あ❤凛々島君のザーメンがまた注がれたね❤たくさん出せてえらいね❤あうぅ、いい子いい子❤凛々島君なら子だくさん間違いなしだよ❤❤」

「狸マンコよすぎる❤ちんぽ甘やかされてっ❤駄目にっ❤なる❤❤❤❤」

「おおぉ~~❤❤射精腰振りで先生のおマンコ、うぅん、喜んでるよ❤んっ❤デカチンチンすごぉ❤先生のおマンコっ、ああん❤蕩けちゃう❤❤そんな頑張り屋さんには、ご褒美だよぉ❤❤」


 上体を起こした煌々夜は膨らんだおっぱいで狼の顔をはさむ。もちろん、長いマズルを全部はさむのは無理だったが、そのせいで凛々島には育った乳首が揺れるところも視界に入ってしまった。


「んむぅ?!?!❤❤」

「先生の顔面パイズリ❤いい子な凛々島君には、先生を全部味わってほしいんだ❤❤」


 腹がでかいだけで煌々夜は筋肉の塊だ。上体を少し浮かせる程度の運動は造作もなく、身長差のせいでちょうどよく顔面パイズリが当たる場所だった。

 鼻面を包む最高級の霜降りに鼻孔をくすぐる雄の匂い。腹とおっぱいに挟まれるという体位によって、凛々島の興奮はさらに狂いだす。


「すげぇ……❤煌々夜さんの体が、おれを包んで……❤」

「中層の子はこんなのしてくれないよね❤みんな絞ることばっかり考えて、優しくすることを忘れてるんだ❤さあ、凛々島君❤もーっと先生に甘えていいんだよ❤❤んふふ❤」


 やっていることはちんぽを肉ディルドにすることで、他の『特別展示動物』と何も変わらない。だが、相手の満足度が違う。

 煌々夜が求めるのは圧倒的な充足感で満たすセックスであり、そのために、ちんぽをでろでろに甘やかすことが大好きだった。


 狸の顔は母性に満ちており、種付けをすれば喜んで顔面パイズリしてくれる。

 仕事という垣根を超えて、この雄を満たしたいという感情が狼に生まれていく。それこそが肉ディルドへの入り口だと分かったうえで、凛々島は止まれなかった。


「こ、煌々夜さんっ❤❤❤❤」


 すでに二発出した後だというのに、萎える気配のないちんぽを思いっきり叩きつける。飼育員にとって二発程度誤差ではあるのだが、もはやセーブするという概念などかけらも残っていなかった。


「あうんっ❤❤ふふぅ❤元気なちんちんだね❤先生を孕ませたいってびくびくしてる❤かわいいね❤❤❤」

「うおっ❤うおおぉ❤❤マンコきもちいぃいぃ❤❤❤こんなの我慢できねえ❤ちんぽぶっ壊れるぅ❤❤❤❤」

「お゛っおおぉおぉ❤気持ちいいよっ❤凛々島君は、セックスがとーっても上手なんだね❤❤んあっあっあっ❤❤んう゛~~~~❤❤❤デカちんちんあだっるううぅうぅ❤❤」


 腹とパイに包まれて、狼は全力で腰を振る。狸と共に気持ちよくなることだけが、今や彼のすべてだった。

 狸マンコはこんなにも柔らかく包んでくれているのだから、存分に甘えたくてたまらないのだ。酷使している足腰が悲鳴を上げても、狼は動き続けた。


「う゛あっ❤マンコすごい❤すごいすごいすごいすごいっ❤煌々夜さんの、おマンコっ❤❤❤❤おマンコすごいいいぃいいぃ~❤❤❤」

「あ゛~❤❤いいよぉ❤でもぉ、どうせなら、あうぅ❤僕のことは、先生って呼んでほしいな❤❤ね、凛々島君❤❤」


 よだれと鼻水でぐちゃぐちゃになった狼に注がれる聖母のような笑み。それは絶頂を繰り返して焼かれた脳に染みこんでいく。


「で、も……おれは、中層の飼育員で❤あっあっ❤煌々夜さんの、園児じゃ……ないのでぇえ❤❤下層のやつらとは、違うってのにっ❤❤でも、きもひいぃ……❤❤❤」

「下層も中層も関係ないよ❤僕のおマンコを喜んでくれた凛々島君には、僕のことをもっと好きになってほしいだけなんだ❤❤ほら、おマンコでぎゅーとしてあげるね❤先生の中で、素直になろ?❤」

「う、あああぁぁっ❤ちんぽが溶けるっ❤❤気持ち良すぎるうううぅぅ❤駄目ッ駄目ぇえええぇえ❤❤あああっ❤ちんぽがぁ、甘やかされぇ……❤おれ、おれぇ❤❤❤」

「ね?❤凛々島君のおちんちんは先生のこと好きみたいだよ❤❤凛々島君はどうかな?❤」


 凛々島の頭の中は快楽と、それをくれる狸への親愛で埋め尽くされていく。中層で飼育員をしていては全く得られない感情が、狼を獣へと貶める。

 雄臭ヤリマン聖母に毒されて、ついに狼は陥落した。


「せ、先生~❤❤」腰をへこへこさせて。「先生のおマンコすごく気持ちが良いですううぅうぅ❤❤❤こんな優しくて気持ちいいおマンコ初めてええぇ~っ❤」

「うんうん❤よかった❤凛々島君はぁ❤先生のこと好き?❤❤」

「好きッ❤❤❤先生のおマンコもおっぱいもお腹も優しい顔も全部大好きぃいいぃ❤❤❤❤」

「ありがとうね❤僕も凛々島君のこと、大好きだよ❤❤いっぱいエッチしようね❤」


 そうして与えられるパイズリとなでなでによって、凛々島はまたも射精へといざなわれてしまう。優しさの化身である羊水マンコは、その実、体中の水分を搾り取ろうとする淫魔のような矛盾をはらんでいる。


 煌々夜を相手にしてきた数多くのちんぽが作り出した黒歴史セックス。凛々島もまた、彼らの一員となり、この狸の母性の被害者となったのだ。


「おおぉぉ~❤三回目のザーメンおいしいぃ❤凛々島君は金玉も頑張り屋さんなんだね❤ほら、お腹に耳を当ててみて❤❤」

「んひぃ~❤❤❤❤」


 腰を振る速度は緩めずに、狼は言われた通りの行動をする。もはや、逆らうなどという思考すら、とろかされているようだ。

 妊婦を凌ぐでかさに膨らんだ腹へ顔を押し付けると、鼓動の音に混じって内臓の稼働音がぎゅるぎゅると響いてくる。その温かさは狼から好意を引き出し、腹にしがみつく腕がさらにこわばった。


「聞こえないかな❤凛々島君のザーメンをおいしそうに飲む、先生のおマンコの音❤❤美味しいよー美味しいよーって喜んでるの❤❤❤」

「ふえぇ……❤❤聞こえる❤先生のおマンコの音ぉ……❤❤」

「だから、もーっとたくさん出していいんだよ❤先生のおマンコは食いしん坊さんだからね❤❤」


 三回出させただけで飽き足らず、さらに搾り取ろうとする狸。はたから見ればまごうことなき淫獣の王と被害者なのだが、狼本人にはその自覚は全くない。

 ただ、魂に傷がつくほどの多幸感に揺蕩うだけ。


 おっぱいと腹のサンドイッチからのぞく凛々島の顔は、知能指数が幼児退行したかのように緩みきっている。自慢だった銀の毛皮を汚しながらも、盛り上がった腹にこすりつけることに夢中だった。


「わかったよ先生❤❤もっと、もーっとザーメン出すから❤先生が満足するまで――――」

「ったく、相変わらずきっもいセックスしてやがんなてめえ」


 不機嫌そうな、だけど嬉々とした声で、はち切れんばかりの筋肉で形作られたティラノサウルス、戦語 平和が笑っていた。


 毛皮がないすべらかな肌は筋肉の凹凸に沿って光沢を照り返し、軍服を脱いだ豪気な肉体をこれ見よがしに誇張する。ふてぶてしく垂れ下がった一物は体躯に見合ったものだが、ほぼ使ったことないであろう綺麗な色をしている。この世界では当然なのだが、それがこの雄々しさの権化もマンコにしか興味がないことを示していた。


「ああ、戦語君。おじゃましているよ。んんっ、この子、中層飼育員みたいだけど、ひょっとしてお気に入りとかだったりしたのかな?❤」

「まさか、顔も覚えてねえよそんな雑魚。俺は気持ちいいセックスをしてくれるやつしか覚えねえんだ。園児ならだれでもいいお前と違ってな」

「まったく、そんなんじゃ駄目だよ。彼らは僕たちを気持ち良くしてくれる飼育員さんなんだから。敬意はしっかり持っておかないとね、凛々島君?❤」

「ふぁぁい❤❤❤」


 凛々島の顔をおっぱいでもみほぐしながら笑いかけると、何とも情けない返事があがる。背後に圧倒的捕食者がいるというのに完全に骨抜きにされた狼は見向きもせず、本能すら狸に掌握されていた。

 普段であれば『特別展示動物』が二人並んでいるところを確認すると、すぐさま距離を取っていただろう。だが、今は煌々夜を満足させることが人生の最優先にされてしまった。狼に逃げるという選択肢はない。


「ふふっ❤それでなんの用かな?❤今は見ての通り、セックスのお時間なんだ❤」

「俺の縄張りで好き勝手しといて面の皮が厚すぎるだろ、傲慢狸が。でもまあ、んなのはどうでもいいんだ。こいつらがお前に絆されようとも、どうせすぐに俺のマンコに戻ってくるしな」


 尻尾を揺らめかせ、恐竜は凶悪に牙をむく。握った拳が硬いのは、決して怒りから来ているわけではない。


「まさか下層の腑抜け共が乗り込んでくるとは思わなかったぜ❤虎城のやつを焚きつけといて正解だったな❤❤面白いことしてくれるじゃねえか❤❤」

「僕は成り行きだけどね。それで、どうするの?❤一緒に遊ぶかい?❤❤」

「あそぶぅ? 馬鹿言ってんじゃねえよ。何のためにてめえらを巻き込んだと思ってる❤」


 戦語は大股で狸に近づくと、トリップしていた凛々島をつかんで引きはがす。

 成人男性一人を軽々持ち上げて抱きしめ、狸とは違う鋼の肉体へと押し付ける。


「ふえぇ?❤いったい何が……❤」

「俺のこと全く気付いてねえのかよ。さすが『特別展示動物』、それくらいは当然か。おいてめえ、名前は?」

「ぎゃっ、戦語さんっ! ……り、凛々島です」


 夢から覚めたら恐ろしい恐竜が耳元にいたのだ。驚きのあまり狼の耳がぴんっと立つ。

 抱きあげられているため逃げ場はなく、前門の狸後門の恐竜となった現状、完全に詰んでいるのが嫌でも理解できてしまう。


「そうかい凛々島。この狸の園児になって、楽しかったみてえだなぁ、ええ?」

「そ、れはその……おれも別になりたくてなったわけじゃないと言いますか……『動物』を満足させるのが仕事なので……」

「そんな悲しいこと言わないでよ凛々島君❤僕はいつでも、君を待ってるよ❤」

「煌々夜さん……っ」

「ふふっ、さっきみたいに先生って呼んでくれていいんだよ❤戦語君のことは気にしないで❤❤」


 脚を持ち上げていた二人を下がらせた煌々夜は、立ち上がって狼を前から抱きしめる。

 巨体二人に前後で挟まれただけで、成人男性が何もできずにいる。狼は改めて、この二人の体がでかすぎることを突きつけられていた。


 腹が張り出した狸は狼の顔中にキスを落とし、鋼の肉体を持つ恐竜は耳を甘噛みしたり舌を差し込んだりしている。

 園児を辞めた凛々島にしてみれば、飼育員生活始まって以来の絶望だ。『特別展示動物』一人でもあの体たらくだったというのに、二人を相手にするなど無理に決まっている。


 完全な被食者でしかない狼は、どうにか二人の機嫌を損ねないようにしながら逃げたいと切望していたが、もちろんそんな甘い考えが通るはずはなかった。


「抜いて覚める夢ならその程度ってことだろ。俺がセックスの何たるかを教えてやるよ❤」

「凛々島君は僕の児童のほうがいいよ❤君にむさぼられるのはかわいそうだ❤❤」


 筋肉で張り詰めた胸と脂肪も混ぜ込んだ胸に挟まれて、狼は冷や汗が止まらない。曲りなりにも中層を担当する飼育員として、それなりのセックスは経験している。それでも煌々夜一人ですら抑えられないのだ。

 恐竜の胸板からも生々しい性の香りが漂っていることから、どこかで雄を食ってきたのだろう。毛皮のない肌は汗によって湿り、動くたびに光沢が追従し筋肉を際立たせている。


「せっかく下層の『特別展示動物』とやりあえるんだ。もっと楽しませてもらわねえとな!」


 凛々島を芝生に放り投げた恐竜は、自身の身も投げ出して大股を開く。先の煌々夜と同じ姿勢だが、割れた腹筋を持つためにVを描くのはたやすいことだった。

 そこから指をマンコにあてがい、注がれたザーメンと混ぜ合わせて汚い音で雄を誘いだす。


「今度は俺の番だろぉ❤ほら、俺のマンコに食われに来い❤❤てめえの租ちんなんぞ、一口で平らげてやる❤❤」


 脚の太さで言うなら煌々夜の方だろうが、戦語はの方が筋肉の起伏が持つキレがすさまじい。ボディビルダーと並んでもそん色ないであろう凹凸で、筋肉という筋肉が人工物のような発達をしていた。


 狸が食い散らかして倒れている人の中に混ざると、その異質さが顕著になる。遠近感が狂ったような気すらして、狼は畏怖を覚えてしまう。


「大丈夫だよ、凛々島君❤」


 耳の倒れた狼を心配して、狸は優しく頭を撫でながら背中を押す。


「僕が後ろからサポートしてあげるから❤一緒に悪い恐竜をやっつけようね❤」

「はんっ、やれるもんならな❤」

「え、いや、おれ……」


 『特別展示動物』に支えられながら『特別展示動物』を犯す。

 これが夢なら今すぐ覚めろと凛々島は強く願ったが、やはりマンコを広げる恐竜は消えてくれないし、背中に当たる腹肉の感覚も消えてくれなかった。


 ちんぽならだれでもいい『レスラー』牙驚愕と違い、戦語は気に入ったちんぽしか食べない違いがある。どちらも食い意地の悪さは有名だが、凛々島は今までこの恐竜に餌やりをしたことがなかった。

 だから、発達した尻肉からのぞくマンコが想像よりきれいなことに、首をかしげてしまう。少し黒ずんでいるだけで、拳や煌々夜ほど盛り上がってはいない。窄まった肉のつぼみは、まだ肛門と評していいだろう。

 『動物』の中にはこれより使い込んだマンコを持つものはいくらでもいるというのに、まさか『特別展示動物』がこんな楚々としたものを持っているとは、さすがの凛々島も想像だにしていなかった。


「なんだてめえ、俺のマンコ見るのは初めてか?❤」

「え、はい……思ったより綺麗で、なんというか……」

「処女みてえってか?」


 そこまでは言っていないし、思い上がりも甚だしい。とは絶対言えない凛々島だった。


「ふんっ、俺は筋肉マンコになって日が浅いんだよ❤そもそも体を鍛え始めたのだって、軍に就職してからだったしなぁ❤それまではちんぽをはめる側だったんだぜ❤」

「へえ、見たところ君のちんちんは綺麗だけど?」

「がははっ、まあはめる側っても恋愛もセックスも興味なかったから、処女童貞のまま過ごしてきたんだけどな❤今じゃもう毎日はめられてねえと狂っちまいそうになるドスケベマンコだぜ❤❤」


 軍に入り訓練をし始めてから筋肉マンコになり、『特別展示動物』の一席に座れるまでになった。そう考えると、化け物のような才能としか言いようがない。

 この恐竜はまだまだ進化する。戦語が見せる圧倒的な自信は、その才能に裏打ちされたものだったのだろう。


 そう考えると、まだぎこちない蕾が余計に怖く感じられて、凛々島の足が勝手に後ずさろうとする。だが、背後で応援という退路絶ちをしている狸のせいで、彼の運命は決定づけられていた。


「凛々島君ならいけるよ❤僕のおマンコより硬そうだからね❤」

「てめえの緩マンと比べたらだれだって硬いだろうとも❤おら、とっとと入れろ❤俺はこれでも忙しいんだぞ❤❤」

「う、うぅ……」


 狼は恐る恐る近づいて膝をつき、足を持ち上げる。汗でしっとりと手に吸い付く感覚が心地よいくせに、発達した筋肉は硬く跳ね返りそうになる。そんな矛盾で構成された肉体に自然と目は奪われてしまう。

 凛々島の倍はあろうかというほど膨らんだ腿が肩に乗せられれば、もう逃げ道はない。


「ちんたらしてんじゃねえよ❤騎乗位で貪り食ってもいいんだぜ❤狸に合わせてこの体位にしてやってんだ、ありがたく突っ込めよ❤」

(別に一言も頼んでないのに……)


 横暴極まりない恐竜に辟易していると、狼ちんぽをつかむ巨大な手が割り込んできた。三度も射精してべたついた肉槍をずんぐりした指でつまむのは、後ろにいる煌々夜だ。


「えっ! 何をしてるんですかっ?!」

「うん、入れるの手伝ってあげようと思って❤先生に任せて❤」


 おっぱいの谷間に後頭部を埋めながら、狸は耳元に息を吹きかける。先ほどのセックスが凛々島の頭に浮かび、反抗意欲が湧いてすらこない。

 すべてを煌々夜に投げ出す快楽は、確実に脳裏に刻まれている。格付けが済んだ今、逆らうことなどできるはずがなかった。


「はい、先生……❤」

「おいおい、ここは保育園じゃねえぞ。俺がしっかりと大人にしてやるよ❤」

「あ、ちがっ……今のは……!」

「んふふっ❤大人にも保育園は必要だと思うよ❤人を思いやる気持ち、みんなたまには思い返さないとね❤」


 そうこうしているうちに狼ちんぽはあてがわれ、マンコ肉が亀頭に食らいつく。見た目こそ他の『特別展示動物』に劣る盛り上がりだが、柔らかさは負けていない。敏感な部位をはむマンコ肉からは、危険な刺激がビンビンだった。


「さあ、こういう時は一気に入れてあげるといいよ❤どうせ僕らのマンコに遠慮なんて不要だからね❤❤」

「それには同意だな❤おら、とっととこいよ!❤❤」


 ちんぽを握られた以上拒否権はなく、腰を進ませるだけにおぜん立てされている。

 凛々島は自ら猛獣のえさになるしかなく、飼育員というのは結局そういう存在なのだと腹をくくるしかない。そして、すでに受け入れている。


 ええいままよと賽を投げ、先ほど狸に全く歯が立たなかったちんぽで再度の挑戦に挑む。


 案の定、恐竜マンコは苦も無く飲みこんでいった。


「うわ、わわわわわっ!❤❤きっつぅいいいぃ❤❤」


 先ほど羊水マンコで甘やかされたちんぽには、恐竜マンコはきつすぎる。

 まさに食いちぎらんばかりの締め付けで精液をカツアゲする肉筒に包まれて、凛々島の頭は一気に沸騰した。快楽神経から与えられる命令は性行為へ集中するよう促し、気づけば腰が勝手に動いていた。


「ひうぅ、ひっううううぅうぅ!❤❤❤ちんぽちぎれるっ❤のに、なんで腰❤❤腰とまんな❤❤なんで、なんでえええぇ❤❤❤」

「おらおら❤んおおぉ❤そうやってもっと動け❤てめえみたいな雑魚はちんぽしか取り柄がねえんだからよ❤俺を満足させねえと、まじで食っちまうぞ❤❤❤」

「うあ❤あああぁっ❤ぎんもぢいいぃいぃぃ~❤❤❤きっつぅ❤このマンコ、きつすぎいいいぃ❤❤❤❤」

「やりゃあできるじゃねえか❤おうぅ❤もっと腰振れ、腰いいぃ❤思ったよりでっけえちんぽで、んおぉ❤ばこばこきやがる❤思ったより、んほ、楽しめそうだぜ❤❤❤」


 恐竜は牙を光らせて捕食者然とした態度でマンコを締めつけ、一瞬で肉ディルドに落ちた狼は狂ったように腰を振り続ける。

 快楽を追い求めているはずなのに、何故だか追い立てられているかのような。そんな恐怖が生存本能を刺激して、凛々島を駆り立てた。


「はひっ❤はっはっはっ❤❤❤❤」

 

 ちんぽを突き立てねば追いつかれてしまう。何に、など凛々島にはわからない。ただ漠然とした不安があるだけ。


「ほらほら、荒っぽいだけじゃ満足できねえぜ❤ちゃんといいところに当ててくれねえとなぁ❤❤❤❤」

「ひ、ひいいいぃぃ❤❤❤❤」


 戦語の眼が光るたびに、狼の口から情けない声が漏れる。圧倒的捕食者を前に、ご機嫌をうかがうように内壁をえぐる。生き物としての格を突きつけられ、凛々島は心の底からおびえていた。

 だけど快楽が恐怖を緩和してくれるから、追い求めずにはいられない。奥へ、奥へ、この恐竜の奥深くを穿ち、理由のない恐怖から逃げ切るのだ。


「んふぅぅ……❤悪くねえが、しょせん雑魚だな❤❤お゛っ❤このままマンコで食いちぎってもいいんだぜぇ❤❤❤」

「うあぁっ!❤きつううぅ❤ちんぽちぎれるっ❤やめ、てえぇえぇ❤❤ちんぽ食べないでください❤あううぅ❤きもちいぃ❤けど、けどぉ……❤❤❤」

「ははっ!❤さすがの俺でも、マンコで噛みちぎれはしねえよ❤でも、この牙なら、かーんたんに出来ちまうんだけどな❤❤❤」

「ひぅ……❤❤❤」


 この雄の機嫌を損ねてはならない。体の奥底から、媚びろと叫んでいる。

 犯しているはずの狼に抜く権利などはない。この恐竜に従い命を繋げろと、原始から続く遺伝子が結論を下す。

 煌々夜としていた時よりも勢い強く、凛々島は動き続けた。

 必死の抽挿は多くの体力を持っていくが、止まるなどできるわけもなく、ペース配分もめちゃくちゃだ。もはや射精しているのかしていないのかもあいまいで、鈴口から漏れるのが精液か尿かすら判断がつかなかった。


「ひひゃああぁ~❤❤❤あう、あううぅ❤い、いっでる?❤わかんないけど、ずっと、もれでるううぅう❤❤❤」

「やっぱ雑魚ちんぽならこんなもんか❤❤俺が飽きるまで、腰を振ってりゃいいさ❤後で、てめえの出したザーメンをてめえの顔面にぶちまけてやるよ❤❤」

「はひっ❤はひっ❤」


 戦語は強いちんぽとする交尾が大好きだ。逆に言えば、雑魚にはまるで興味がない。

 強いちんぽ相手なら雌のように媚びることも辞さず、ドロドロにとろけたセックスをするのだが。雑魚を相手にすると凶悪な雰囲気で枯れるまで絞り取る二面性を持っている。


 恐怖を与えてちんぽを絞り、快楽という逃げ道へと追い込んでいく。そうして、哀れなちんぽは倒れるまで戦語を犯し続けてしまうのだ。


 最悪のマッチポンプを使い、恐怖でちんぽを支配する雄こそ、『特別展示動物』の一人、戦語 平和だった。


「璃々島君」


 そんな狼を救うのは、後頭部に伝わる柔らかい肉と声。おっぱいで揉みながらあやしてくれる狸が、凛々島に平穏を与えてくれた。


「飲まれちゃ駄目だよ❤落ち着いて、大丈夫、先生がそばにいるから❤❤」

「せ、先生ぇ……❤❤」

「いつも通りでいいんだよ❤ちんぽを相手の弱いところに叩きつけながら奥を目指す❤いつも通りに、ね❤❤」

「でも、おれもう……こんな奴相手に餌やりなんて……❤」

「璃々島君ならいけるよ❤ほーら、先生のおっぱいで頭をほぐしてあげるから❤怖いの怖いのとんでけーって❤❤」


 興奮を焚きつけるパイズリは優しい恐喝だ。逃がさないと淫獣たちの舌なめずりが、狼の頭蓋で反芻してやまない。『特別展示動物』に目を付けられたら最後、決して逃げられないのだと凛々島は悟った。


 『特別展示動物』相手には歯が立たないとはいえ、凛々島は中層の飼育員だ。冷静になれば『動物』の欲しがっているところはちゃんと理解できる。

 狸の声は璃々島の理性をつなぎ止め、すべきことを示唆してくれた。


「ああもうくそっ!❤やりゃいんだろ、やりゃぁ!❤❤」


 恐怖を安心感で打ち消された狼は、やけくそで恐竜の中を犯し始めていく。

 食らいつくマンコはぎちぎちに締め付け、中も柔肉がきつく絡みついてくる。煌々夜と比べれば、どころかそこらのマンコと比べてもきついと評されるのだが、ちんぽの動きを阻害するそぶりは見せていない。

 歯のない口唇で延々としゃぶられているかのような吸い付きが肉棒全体を包み、少し動くだけでも莫大な快楽を生む。まさしく極上の肉壺は、つゆだくでぐちょぐちょだった。


「う、ああぁっ❤なかなか、やるじゃねえか❤雑魚にしちゃ頑張ってる方だ❤❤」

「はふっ❤はふっ❤やっぱり、きつすぎて……んぁ❤少し動かすだけでもいっちゃいそうだ❤❤気持ちよすぎるうぅ!❤❤やっぱ『特別展示動物』のマンコはやばすぎるだろ❤❤❤」

「はははっ❤怒りで恐怖を打ち消し始めたかぁ❤その調子で犯せよざーこ❤❤狸の力添えがあるんだぜ❤もっと楽しませろよ❤❤❤」

「ふふ、璃々島君ならきっとできるよ❤大丈夫❤先生がついてるから❤」


 だが煌々夜は恐怖からは救ってくれたが、興奮は依然としてそのままだ。それどころか、肉厚サンドイッチされているせいで股間の高ぶりがとどまることを知らない。

 筋肉量が生み出す体温に汗と精の混じった匂い。それでいて、眼下に広がるつややかでたくましい恐竜の肉体は、どうしたって雄の煩悩を刺激してやまなかった。


 だから、狼は自分の意志で動き出す。制御を失った暴走特急のように、単純な前後運動を浅ましく繰り返すだけの肉ディルドに落ちながら。


「ああぁ~❤ちんぽはげしいのたっまんね❤❤雑魚でもこうすりゃ使い道くらいできるんだよな❤おっおっ❤お゛~~~~❤❤❤雑魚精子ビュービューしてんぜ❤もう何発目だよ❤ちんぽは雑魚のくせに金玉は一人前なんだな❤❤絞りがいがあってさいっこぉ❤❤」

「ふっく、おおぉおぉ❤❤出る出るでるうううううぅぅぅ❤❤❤搾り取られてる❤ザーメン、とまんねっ❤マンコがしゃぶりついて……お゛おおぉん❤ぎぼぢいぃ❤❤❤」

「頑張れ頑張れ凛々島君❤❤先生がお耳の中ちゅぷちゅぷ舐めてあげるから、金玉に精液溜めようねー❤❤❤」


 どれだけ出しても止まれない。どれだけいっても止まれない。

 淫獣たちが満足するまで、狼の体は狼の物ではないのだ。


 脳みそで狸の舐める音が響き、体の制御を司る機能が浸食されていく。鼻水を垂らしながら、興奮が自我を殺していく。


「ふひぃぃ❤❤頭、頭頭頭にいいぃ❤先生のちゅぱちゅぱ響いでっ❤おっんほおぉ❤いっでる゛❤おれ、ずっとおぉ……いってるぅ❤❤❤❤」

「はんっ❤きもい上にえぐいことするなよ狸が❤これだとすぐ壊れちまうじゃねえか❤ん゛っほおぉ❤奥に効くっ❤……あ゛~まあいいけどよ❤雑魚の使い道なんて、お゛、これくらいしかねえもんな❤❤❤」

「君への恐怖を感じないようにしてあげてるだけだよ❤❤僕のことだけを感じてくれれば、璃々島君は立派にお仕事できるからね❤先生は頑張る君を応援するよ❤❤」

「何が下層は『特別展示動物』の良心だよ❤結局バケモンはバケモンってことじゃねえか❤❤」


 ちんぽは永遠に気持ちよく、背後からの安心感はこの道を肯定してくれている。壊れてもいいのだと、狼は言われた気がした。


「お゛おおぉおおぉんっほおぉおぉ❤❤❤漏れるの、とまらにゃいいぃぃぃいぃ❤❤❤いいぃい、いっでるいっでるい゛っっっっっでる゛うううぅうぅっ❤❤」

「あああぁ~~~~❤❤❤❤マンコに効くううぅうぅ❤マジで遠慮ねえちんぽさいっこおぉ❤もっと俺のキツマンぶち犯せよ雑魚❤❤一回でもいかせたら、雑魚呼ばわりを止めてやるよおぉ~❤❤」


 理性が狼ちんぽからあふれていく。体中が悲鳴を上げているにもかかわらず、ちんぽだけはずっと硬度を維持していた。


 戦語の体は全身汗にまみれ、つややかなコーティングがオイルのように筋肉の起伏を誇張して、視界から璃々島を燃え上がらせる。もはや脳のオーバーヒートは深刻で、まともな言語すら話せてはいなかった。


「犯すっ❤❤❤❤もっと、犯すううぅう❤❤ちんぽからきもちいの、いっぱい、だすうううぅう❤❤❤あ、ああぁ❤あ~❤全部、全部きもひいいぃいぃいぃ❤❤❤」

「お゛、おおおぉおぉ~❤❤❤すっげぇ❤マンコ食い破られそうじゃねえか❤❤腹に響いて、たっまんねぇ❤❤❤んっほおおぉぉ❤❤いい感じになってきたぜ❤恐竜おマンコを、お゛っおん❤調教してみろよ゛おおぉぉ❤❤❤」

「犯す犯すっ❤お゛がずっ❤❤ほおおぉ……❤❤出るううぅうぅ❤❤❤」

「っかあぁ~❤おマンコでザーメン一気飲みぎぼちいぃ❤❤絞ってるって感じでまじあがるわ❤❤」


 恐竜のマンコはすでに潮や精液を何度も中出しされているにもかかわらず、泡立ったものがかき出される程度しか漏れていない。綺麗に割れた腹筋の下には、汚い欲望の海を湛えているのだろう。中出しされたものをありがたがるのは、『特別展示動物』といえど変わりはないようだった。

 

 璃々島は中層の飼育員として、様々なマンコを味わってきた。

 だが、ここまで貪欲で、スケベなマンコは知らない。それも二回連続だ。柔らかく絡む羊水マンコときつく搾り取る捕食者マンコ。人体工学の粋を集めても再現不能なちんぽのための穴は、確実に価値観を塗り替える。


「ちんぽ溶けるっ❤こんなの知ったら、もう、普通のマンコじゃ……❤❤」

「満足できねえよなぁ❤『特別展示動物』クラスのマンコが、そこらにいるとは思えねえし❤てめえは一生満足できねえちんぽを抱えるんだ❤っま、俺の足を舐めるなら、ペットくらいにはしてやってもいいぜ❤❤」


 今の狼なら喜んで足の指の間まで丁寧に舐めるだろう。実際、戦語は担当にするにはまだ弱いちんぽ数名に、自分の名前を彫った首輪を渡している。彼らはいつか担当になることを夢見て、ちんぽの訓練に励んでいた。いわば、取り置きのような措置だ。


「基本的人権は尊重されないと駄目だよ❤」魅了された理性に狸は待ったをかけて。「僕の園の職員になりなよ❤❤うちの保育園はみんなちんちんが大好きだから、お昼寝の時間は大忙しなんだ❤❤」

「は、はひいぃ❤はひ?❤❤」


 うわさにしか聞いたことない璃々島だが、煌々夜が担当する『保育園』ブースでは飼育員が着ぐるみで演技をしたり、お昼寝の時間で客を寝かしつけた後に餌やりを素早く行わないといけない。もちろん『保育士』たちは客とセックスをするのだが、甘々なものが多いため、飼育員は欲求不満マンコを手荒くぶち犯すことが多かった。

 そのため人手は多い方がよく、煌々夜は優しく狼を篭絡しようとしている。


 だが、今の璃々島は情報を処理できる脳みそをしていない。

 快楽の奴隷でしかない狼は右から左に受け流しながら、ばちゅんばちゅんと打ち付けていた。


「はっはっはっはっはっ❤❤❤あおん❤❤ちんぽちんぽきもちいぃいいぃ❤❤❤とげそううぅ❤ちんぽ、きもちいぃ❤❤おおぉおぉん❤❤❤」


 金玉から立ち上る何度目かもわからない射精。薄まり始めた体液を漏らすと、また気持ちよくなった。


「んおおおぉおぉ~❤❤❤いぐうぅうぅ❤❤❤……ふへぇ?」


 そして、一瞬だけ崩れ落ちる狼。休憩なしに全力セックスをし続けた結果、体がついに限界を迎えたようだった。


「おっと❤」


 しかし、璃々島の背後には煌々夜がいる。狸は難なく狼を支えると、優しく恐竜の上に横たえさせた。


「なんだ、もう終わりかよ❤もうちょっとでいけそうだったってのに❤しょせん雑魚は雑魚か❤❤」

「そんなことないよ、璃々島君はまだいけるよ❤❤ほら、腰が動いてる❤」

「ふへぇ……❤犯す、犯すぅ……❤❤」


 それでも璃々島はよろよろと起き上がるとまた恐竜のマンコにちんぽを突き立てた。擦り切れるかもしれないという恐怖を快楽が上回り、肉ディルドが起動する。


「おぉ❤頭ん中全部ちんぽに支配されちまったのかよ❤そのまま俺をいかせてみろよぉ❤❤❤」


 恐竜の弱いところにちんぽを当てると、きついマンコがさらに締まる。それはとても気持ちが良いから、狼の体が求めてしょうがない。

 

 煩悩に支配された璃々島は手を伸ばし、恐竜の張り出して艶のあるおっぱいをわしづかみにする。掌では到底つかみきれないほど肉厚な胸部は、汗でしっとりと吸い付いてきた。


「ふおおぉ❤いいじゃねえか❤マンコぶち犯されるだけでもいいが、こうして愛撫されるのもだーい好きだからよ❤❤」

「弾力強くて、揉み心地がよすぎる……❤❤あ、マンコが喜んで絡みつくううぅ❤❤❤」

「んおっおっ❤❤本来なら、てめえみてえな雑魚に❤あうぅ❤媚びるのは気に食わねえが、でもぉ❤おおぉ❤雑魚に組み敷かれるってのも、それはそれであがるんだわ❤❤」

「はひっはひっ❤雄臭すぎる❤❤おっぱい、汗でぬるぬるしてぇ❤たまらないいぃ❤❤❤」

「もっと激しく揉めよ❤❤俺のこと、オナホみてえに使って❤浅ましく発情しろ雑魚❤❤獣みてえに盛っても、俺は頑丈だからよ❤❤❤」


 加虐者にして被虐者である恐竜は、大抵の状況でも楽しむことができる。ペット未満のちんぽにいいようにされていたとしても、満足げに鼻息を漏らすのだ。


 だれも見向きもしない恐竜ちんぽは先ほどから断続的に体液を噴出させており、割れた腹筋の谷間に川を作っている。その濃さがだんだんと強くなっているところを見れば、射精が近いのだと分かるだろう。

 

「くっ、おおぉ~~❤❤❤❤また、ザーメン出しやがった❤❤ほんっとに金玉だけは大人だな❤❤おっほぉ❤ドリンクバーにちょうどいい❤❤ったく、狸の腹がなけりゃ、俺らのおっぱいで挟んでやったのによ❤❤」

「ふふ、ごめんね❤悪いけど、そのままいってくれるかな❤❤」

「しゃーねえ❤おい雑魚、ぶち犯されていっちまう俺の雌ザーメン❤しっかり見とけよおぉ❤❤❤」


 ぎちっと、恐竜のマンコがこれまでで一番きつく締まる。璃々島の脳裏に食われるという恐怖が爆発し、金玉が種を残せとせりあがる。


「うああぁっ!❤❤ちんぽ食われるううううぅ❤❤❤いったばかりなのに、また……❤❤❤❤」

「んーま❤んま、んまっ❤❤❤アクメ前のちんぽしゃぶりだ❤❤さいっこぉにきついだろ❤❤❤ふへ❤あーいく❤てめえの金玉空っぽになるまでしゃぶりつくす淫乱恐竜のおマンコに❤おおぉん、食われちまえよざーこ❤❤❤」


 射精後の敏感狼ちんぽに遠慮なくヒダが食らいつき、情けない声があふれ出す。もはや璃々島の足は小鹿のように震えているのだが、煌々夜の支えで何とか腰を振れている状態だ。

 舌のはみでた口からはよだれが溢れ、目の焦点すらあっていない。これではどちらが犯しているのかわかったものではないが、『特別展示動物』を相手にする飼育員は大抵似たような目に合っていた。


 性欲も性癖も性格もすべて搾り取られ、肉ディルドとして完成させられる。

 淫獣の王が望むように。


「んおおおぉおぉ❤❤いくっいくっ、いくぜ❤❤ご褒美だ、受け取れ雑魚❤❤❤❤お、おおぉおぉ――――」


 そして、戦語の巨根から白い間欠泉がほとばしる。


「んごおおぉおぉぉぉぉぉ❤❤❤❤」


 鈴口から飛び出る白はあまりに多く、今まで璃々島が打ち上げてきたザーメンすべて足してようやく届くかというところ。

 それは戦語の顔へと届き、精悍でとろけた恐竜を雄臭くスケベに飾り立てていく。恐竜ちんぽはロデオさながらに暴れまわり、本来届けるべき子宮がないことへの不満を呈しているかのようだ。


「おおおぉおぉ~っほおおぉおぉ❤❤❤❤これこれこれこれええぇ❤アクメで脳みそぶっ飛ばすのたっまんねええええぇ~~~~❤❤❤❤こんな雑魚に、おほぉ、いかされちまって❤俺様マジで無様すぎてあがるううぅぅうぅ❤❤❤❤」

「き、つううぅいいいいぃぃぃい❤❤❤❤なんだこれ❤マンコが噛みついてくる❤❤いひいいぃ❤ちんぽ食われてる❤おれのちんぽがああああぁぁあ❤❤❤あ、あ、ああぁ……❤❤」


 白く元気な精子を放出する戦語とは対照的に、璃々島の頭は大混乱していた。

 恐怖と快楽と安堵が混ざり合った感情はもはや人の処理限界を超えており、思考中枢がパンクしている。

 結果として、狼ちんぽからは精でも潮でもなく、尿がじょろじょろとしみだしていた。


「あー……おれ、しょんべんだしてる❤❤なんでだよ❤止まんねえぇ❤❤」

「ははははぁ❤❤❤❤ちんぽからおもらし漏れてるぞざーこ❤❤俺のマンコをトイレがわりにしやがって大好き❤んふっんふぅぅうぅ❤❤便器扱いされたの久々すぎて悪くねえな❤❤おらっ、もっと出せ出せ❤❤恐竜便器に全部出してすっきりしやがれ❤❤」


 だが唯一の幸運は戦語がドMだったということだろう。『特別展示動物』になってからというもの、粗暴な性格と合わせて便器扱いするちんぽはなかなかいなかったこともあり、久しく満たされなかった被虐欲が喜んでいた。


「おおぉ……すっげ❤腹の中あったけえ❤膀胱空になるまでやめるなよぉ❤❤」

「璃々島君ったらおもらししちゃったんだね❤んふふ、でも先生は笑わないよ❤あとでおちんちんふいてあげようね❤❤」

「俺が口でしゃぶって綺麗にしてやってもいいぜ❤」

「さすがの僕も飲尿はちょっと……」

「軟弱すぎるだろ」

「絶対軟弱関係ないよー!」


 恐竜と狸の会話も、狼の頭を素通りしていく。もはやプライドはずたずたで、泣いていないことが奇跡だった。下層も中層も関係なく、『特別展示動物』の前では等しく獲物に過ぎない。それを痛感して、璃々島は呆然となった。


「おれ……」


 無理に動かしたせいで体は疲労を叫んでいる。出しすぎたちんぽは痛みすら訴えているのに、交尾中は全く気付かなかった。

 すべてを捨てて交尾に耽溺させる。これが淫獣の王でなくなんだというのか。


「さてと」そんな狼の自失を無視して恐竜が笑い。「楽しめたし帰るか❤大前の計画がどうなるのか、見物だな❤❤」

「あれ、ここのお客さんからふれあい券を奪っていかないの? このままだと僕に全部流れてきちゃうけど」

「気が変わったんだよ❤いったん『特別展示動物』は降りていいわ❤元からどっちでもよかったけど、今思うとそのほうが楽しそうだ❤❤」


 加虐者にして被虐者でもある戦語は、自分の立場を貶めて遊ぶことに興奮を覚える人種だ。璃々島のような雑魚と見下す相手から普通の『動物』のような扱いを受ける。そう考えると、戦語は尻尾の先までぞくりときてしまうのだ。


「考えてみりゃ、『特別展示動物』なんていつでも戻れるしな❤この俺が普通の『動物』として扱われるなんてことの方が珍しいんだ❤ならそっちも堪能しねえともったいねえだろ❤❤」

「担当の飼育員はいいのかい? 中層の子たちは結構抱えていたと思うけど」

「はんっ、担当にしなくてもあいつらは俺のマンコの虜だよ❤んな柔な教育してねえんだわ❤❤」

「人のこときもいって言っておいて、君も大概な気がするなぁ。さすがの僕もそこまではしないかも」

「うっせえ❤俺は気持ち良ければなんでもいいんだよ❤❤」


 傲慢で暴虐である戦語は転落など大したことがないと言い切って、力尽きた璃々島のちんぽを抜き去って立ち上がる。尿まで注がれた腹は少し膨らんでいるように見えるのだが、マンコからは零れる気配はない。

 ザーメンをぶちまけられた筋肉の塊である肉体に艶が追加され、一挙手一投足に追従する起伏から様々な体液がしたたり落ちる。それを自ら塗りたくり、スケベな光沢をまとう恐竜は自慢気にポージングをとった。


「さて、こんなドスケベになったらもっとちんぽが食えるな❤俺は適当に男漁りに行くから、そこの雑魚は任せたぞ❤」

「わかったよ。でもさ、戦語くん」

「あ、なんだよ?❤」

「最初から疑問だったんだ。すべての『特別展示動物』を中層の『動物』にするって大前君が言ってるみたいだけどさ……」


 息も絶え絶えになった狼を抱きしめながら、狸は首をかしげて問う。


「天座主(あまざす)君がいるのに、できると思ってるの?」


 上層に君臨する『特別展示動物』にして、最強の筋肉マンコと呼び声高い雄。

 『筋肉マンコ』天座主 司(あまざす つかさ)を『特別展示動物』から落とすことができるのかと、煌々夜は聞いているのだ。


「しーらね。俺が知るわけねえだろ。俺が知ってるのは、大前の野郎ができるって大言吐いてるだけだよ」

「……でも、虎城君も動いたってことは」

「そう、できるだけの隙があるってわけだ。あいつは執事として仕えてる関係上、飼育員本部ともつながり深いからな。あいつが動くってことは、相応の理由があることの証左だよ」

「ふうん、だからわざわざ虎城君を焚きつけたんだ。そういえば、大前君はインストラクターとして、飼育員さんたちの教育にも参加してたから、本部の情報にも詳しかったね」

「そういうこと。なんか面白そうだろ?」

「さあ、僕はただの『保育士』だから。可愛い園児たちと一緒ならなんでもいいよ」

「っち、ちょっと見直したと思ったが、しょせん下層の腑抜けた『特別展示動物』か。まあいい、飼育員本部が何を隠しているのか知らねえけど、どうせすぐ明るみに出るだろ」

「あんまり面白半分でひっかきまわしたら駄目だよ」

「悪いが俺はてめえの園児じゃねえんだよ。そういうのはガキにでも言ってやれ」


 中層の『特別展示動物』が恐れられているのは、戦語のように騒乱を求めてひっかきまわす輩が多いからという側面もある。今回の発端となった大前を始め、戦語や牙驚愕も似たような性質だ。


「はあ」相対的良心の狸は困ったように眉を下げて。「今度来る熊橋君がいい子ならいいんだけど……」

「どうだかな。ファン誘って乱交合宿してるようなやつだぜ。案外誘えば乗ってくるかもしれねえぞ」

「うーん、飼育員さんも大変だ」


 寝息を立て始めた璃々島に優しい目を注いで、煌々夜は去っていく恐竜の背中を眺めていた。戦語が『特別展示動物』からの降格を受け入れたのなら、煌々夜がするべきことはあまりない。

 ただ、ひきしまった尻からこぼれる泡が道を作っていく様を見送って、璃々島を看病することにした。


「ううぅ……」

「うんうん、璃々島君はたくさん頑張ったよ。働いた後はしっかり休憩しようね。今は僕の腕の中でおやすみ。飼育員中層支部まで抱っこしてあげるよ」


 快楽のためなら好奇心のまま突き進むのは筋肉マンコにはよくあることだが、戦語はその傾向が特に強い。自分の失脚すらも織り込むさまを、煌々夜はまねようとは思わない。


 腑抜けと言われようが、煌々夜にとって大事なのは可愛い園児たちだから。

 

「一応できることはやったけど、どうなるかなぁ。卯ノ花君も甥っ子君に会えてるといいんだけど」


****

 

 結果から言えば、『特別展示動物』のすべてが中層の動物になることはなかった。


 『プロレスラー』熊橋 柔手は元からいたファンを引き連れての鳴り物入りで展示されたこともあり、『軍人』戦語 平和と入れ替えで『特別展示動物』の地位を手に入れた。

 それ以外は特に変わりなく、大前が育て上げたマンコたちは票こそのばしたものの、『特別展示動物』には及ばなかった。


「これもすべて皆様のおかげです。本当に感謝いたします」


 下層の駐在所に呼ばれた『特別展示動物』の三人は、虎城からの謝礼を受けていた。

 そのうちの一人、散は口をへの字にしたまま、注がれたカップから口を離してつぶやいた。


「別におれは参加したくてしたわけじゃねえ。お前にはめられて仕方なくだ」

「それでも協力していただいたことに変わりありませんから。後は紅咲様とやれれば、私としても文句ないのですが……」

「ぶっ飛ばすぞ」


 可愛い甥っ子を担当に囲った散は中層のファンだった客を一気に奪い取り、非常勤ながらも盤石な地位を築き上げていた。おかげでもっと動物園勤務を増やせないかと、本部との交渉に辟易とすることになってしまった。

 この男、可愛い甥を守るためなら本気を出すことも辞さず、さらに普段は安穏としている錠前や煌々夜もここに来て評判を上げた。そのため、下層の『特別展示動物』だからといって、舐められることはなくなっただろう。


「本官も希望で参加したわけではありませんが……。絞られてぐったりしたヒノさんを見た時は焦りましたが、本人はけろっとした顔でまた業務に戻ったのでよしとしましょう」

「あの方、心の底からセックスを楽しんでおりますよね。今度ぜひ、私と遊んでほしいものです」

「多分喜んで来てくれますよ。ヒノさんは元気なのが一番です」


 これでようやく平穏な日常に戻れる。そう考えた二人だったが、煌々夜がその安堵を切り裂いた。


「それで、天座主君はどうなの?」

「どう、とは?」

「いや、わざわざ大前君の企みに過剰反応するんだから、何かあったのかなって。天座主君は上層のお金持ちの顧客、ふれあい券をたくさん持ってるお客さんを囲ってるから『特別展示動物』の地位を落ちるとは思えないんだよね」


 戦語には関係ないと言った狸だったが、興味がないわけではない。上層で何が起こっているにしろ、知っておいて損はないだろうという腹積もりだ。

 上層は『執事長』虎城 虎白、『SP』盾善岳 牛角(じゅんぜんだけ ごかく)、そして職業として唯一『筋肉マンコ』の肩書を持つ天座主 司の三人が支配している。彼らはそれぞれ固有のパトロンを持ち、ふれあい券を効率よく取得している。

 その牙城を崩すのは容易ではないことを指摘すると、虎はその通りとばかりに頷いた。


「ええ、おっしゃる通りです。ですので、今回の戦語様からの提案は魅力的だったのです。戦語様が囲っているたくさんのちんぽを雇える可能性があるからこそ、飼育員本部も協力してくれました」

「どういうこと?」

「実は……」


 別に隠しているわけではないと前置きしたうえで、虎城は煌々夜のカップに紅茶を注ぎながら口を開く。

 大前の計画がとん挫したとはいえ、動物園はまだまだ忙しいようだ。


「天座主様がこの動物園に飽きてしまったようなのです」


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POSTEDFeb 17, 2024
ARCHIVEDJun 10, 2026