「んぎぃっ!?」
ただでさえ便意が残っていたのに、再びお尻の穴が塞がれて便意が膨れ上がっていく。でも、注意点って言ってたよね? これだけじゃないってこと?
「それでは説明を続けましょうかぁ。プラグの話をしましたけれどぉ、何もお尻の中に存在することになるのはプラグとか玉だけじゃあありませんよねぇ?」
「だけじゃ、って……」
「分かりませんかぁ? そもそも普通に生活をしていたらウンチが作り出されて肛門に向かって送り出されていくじゃあないですかぁ。」
あ。確かにそうだ。いくらお尻の穴を開きっぱなしにしててもいつかはウンチが流れてきて……それを垂れ流しにしないように蓋をするとかって話だったんだ。
「それでですねぇ。お尻に蓋をすると空気を固形物の様に感じるって説明をしたじゃありませんかぁ。ここで空気以外、液体や固体が大腸の内壁に触れたら触れたらどうなると思いますかぁ?」
「どうなるって、普通にうんちが様に感じるだけなんじゃ……ううん。そうじゃなくって、さっきみたいに凄い便意が生まれてくるって感じ?」
わざわざ聞いてくるってことはろくでもない結果が用意されているんだろう。それでも、あまりおかしなことは考えたくはなかった。
「いえいえ、それだけではなくてですねぇ。溜まっているウンチに関する感覚が狂っちゃうんですよぉ。実際よりもずっとずうっと大量にウンチが溜まっていると錯覚してしまうんですねぇ。」
量?
「分かりませんかねぇ。例えば実際溜まったウンチが100gだったとするじゃないですかぁ。それが時間とともに200g、300gとどんどんと増えているように感じてしまうんですねぇ。あくまで感覚の話ですからぁ、実際に量が増えているわけじゃあないんですよぉ。逆に言いますとぉ、際限なく感覚が増え続けていくってことですねぇ。」
「際限なくって……」
一体どれ位ってこと?
「極端な話をしますとぉ、実際にはお腹の中に100gのウンチしか溜まっていなくてもぉ、まるで10kg20kgものウンチが溜まっているかのような“感覚”を味わうことだって可能なわけですねぇ。」
「そんな……ウソでしょ?」
10kgって言ったら2リットルのペットボトルが5本分? そんなのがお腹にあるみたいに感じるってこと!? 20kgになったらその倍……実際にお腹が膨れないとしても妊婦さんよりも大きなお腹になる位にお尻の中にウンチが溜まってるような感覚になるってことじゃない。
「当然こちらの感覚もぉ、お尻の中身が無くなったからってすぐに消えることはありませんからねぇ。」
「だ……だったら、早く抜いてよ。」
説明の間にもお腹の中で玉が大きく膨らんできている様な気がする。
「あぁ、その前に説明をし忘れていたことがあるからもうちょっと話をさせて下さいねぇ。」
そんな……
「先ほどお尻の穴を塞ぐと便意が増してくるって話はしたじゃあありませんかぁ。」
「確かに聞いたけど……」
「それはぁ、何もテープの様に完全に密着させる必要はないんですよぉ。」
密着?
「わかりませんかねぇ。要はお尻の穴が隠されていればいいってことですのでぇ、例えばパンティやズボンを穿いているだけでも『お尻の穴を塞いでいる判定になる』ってことなんですよぉ。」
「は!?」
待って。じゃあ、便意が増すのが嫌ならずっとノーパンで……しかもズボンすらはかずに過ごさなくちゃならないってことなの?
「それって、スカートは? スカートでもダメなの!?」
「う~ん。お尻に密着するようなタイプのタイトスカートならワンチャンアウトですかねぇ。ふんわりと広がるタイプなら大丈夫だと思いますよぉ。どの辺りが境目かはご自分で試してみてくださいねぇ。」
自分でって……そんなことをしなくちゃならないなんて。
「ただぁ、お尻の穴を丸出しにして生活するとなると恥ずかしくて大変ですよねぇ。それに蓋や栓をしなかったらウンチが出来た時に垂れ流しになっちゃうじゃないですかぁ。そんな先生の為にぃ、1つだけ例外を作ってあげてあるんですよぉ。」
「例外?」
「はい。唯一ですねぇ、おむつに関してだけは穿いていても便意の上昇を起こさないんですよぉ。ですのでぇ、どうしても何か穿きたい時はおむつにするといいですよぉ。」
おむつだなんて……
「あ、ただあくまで下着代わりとしての例外ですからねぇ。おむつの上にズボンを穿いたりしたらやっぱり便意は増していきますから気を付けてくださいねぇ。それにぃ、お尻の中にプラグや玉を入れてあるときはやっぱり便意は増していきますからねぇ。」
うぅ。あまり救いになってない。けど、それでもふんわりとしたスカートの下におむつを履いていれば垂れ流しも防げるしバレにくくも出来るってこと?
「うふふふふ。そうしましたらぁ、最後に実際にお尻の中身が増えていく感覚を味わってもらいましょうかぁ。本来でしたらもっと時間をかけて増えていくんですがぁ、それを待たせるのも見ている生徒さんに悪いですし特別に速度を上げて体験をしてもらいましょうかねぇ。」
「そんなの、要らな……ひあっ!?」
マジシャンが指を鳴らすと急激にお腹の中で圧迫感が増してきている。
「そうですねぇ。今は小さめのメロンが2つ入っているくらいの感覚でしょうかぁ。あくまで感覚だけですからねぇ。実際にお腹が膨れることはありませんしぃ、破裂するなんてことも有り得ませんから安心していいですよぉ。」
一体何を安心しろって言うんだろう。さっきからお尻から玉を押し出そうと必死で力を込めているのに、出ていってくれる気配がまるでない。
「あぁ、いきんでも無駄ですからねぇ。」
「む、むだ?」
「外から力を加えた場合はお尻の穴は簡単に広がりますけれどぉ、内側からの圧力では決して広がってくれないんですねぇ。ですのでぇ、お尻の穴の直径以上のものを出すためには引っ張り出すしかないんですねぇ。今の先生は腰回りだけが箱の中に存在しているわけですからぁ、自力で出す術はないってことじゃあないですかぁ。まぁ、大変ですねぇ。」
うぅ、馬鹿にして。
「さて、どうですかぁ? そろそろバレーボールが2つ入っているくらいの感覚になっているハズですがぁ、乾燥はどんな感じでしょうかぁ。」
「も、もう……出して……」
お腹に押し上げられて肺が圧迫されている様な感覚。呼吸も苦しくなっている。そもそもお尻の中身が膨らんでいるって言うのも感覚だけの筈だし、今の私には胴体そのものが繋がっていないはずなのになんで感覚だけはしっかりとあるの?
「このまま放っておけばバスケットボール……いいえぇ、それどころか車とか果ては家が入れられているくらいの感覚を味わうことも出来るんですよぉ。」
家って……バカなの!?
「ですがそれはこちらの箱が選ばれたときのお楽しみにしておきましょうかぁ。今はここで終了してしまいますねぇ。」
「ひゃっ!」
急激な浮遊感。頭の箱が持ち上げられたみたいだ。と言っても感覚は最後に繋がった箱のものが継続されるって説明通り、今も圧迫感に襲われ続けている。
「ちなみにぃ、圧迫感が増した状態で入れた物を取り出しますとそれはそれは素晴らしい開放感を味わうことも出来るんですよぉ。当然体感体積が大きいほど強烈なんですがぁ、それは実際にこの腰が選ばれた時に取っておきましょうかぁ。というわけでぇ、。一旦リセットをかけましょうかぁ。」
「く……はぁ。」
私本来の身体が入った箱の上に乗せられ何とか一息付けた。