「それよりもぉ、やはりお尻の穴が開きっぱなしというのは気になりますかぁ?」
「あ、当り前じゃないですか!!」
こんな箱の中に入れられていなければすぐにでも手を伸ばしてお尻の穴を塞いでいるところだ。
「でしたらぁ、一旦穴を塞いでおきましょうかねぇ。」
「出来るんですか? だったら最初から……って、それは?」
マジシャンが手にしていたのはバツの字に重ねた太めのテープだった。
「穴自体を閉じることは出来ませんからねぇ。こうして外から封をしてあげるってことですよぉ。」
それってあんまり意味がないんじゃないかとも思ってしまう。それでもずっとお尻の穴が開きっぱなしだと変な臭いとかしそうだし、多少はマシのなるのかな。
「それでは箱を半回転させましてぇ。あ、この箱、背後側にも扉が付いているんですよぉ。こうして扉を開くと開きっぱなしのお尻の穴が生徒さんたちにも見てもらえるって寸法ですね。」
「や、やめて。そんなの、見せないで!」
実際には私の身体じゃないとは言え、感覚で繋がったお尻の穴を見られるというのはどうしても羞恥心が生まれてしまう。
「はいはい、分かりましたよぉ。ペタリ、っと。これでお尻の中は見えなくなりましたからねぇ。」
「んっ。」
テープを貼られるためとは言え、お尻の穴に触られるのにはやっぱり抵抗が……え、あれ?
「んんっ。」
「あらあらぁ、先生? どうかされましたかぁ?」
「どうかって……」
何? お腹の中に違和感がある。
「お気づきになりましたかねぇ。それもぉ、そのお尻に組み込まれた機能の1つなんですよぉ。」
「機能、って?」
「簡単に言ってしまいますとぉ、お尻の穴を塞いだり腸内に触れたりしますと便意が生み出されるんですねぇ。」
は?
「便、意?」
「はい。今みたいにテープを貼り付ける以外にもぉ、プラグを差し込んだりしてお尻の穴を塞いでしまいますとウンチがしたくて堪らなくなってしまうんですねぇ。まああくまで便意が生まれるだけで実際にウンチがあるわけではありませんのでぇ、我慢しようと思えばいくらでも我慢出来るはずですけどねぇ。
そんなことを言っている間にも便意はますます強くなってきている。というか、便意だけ? 実際に何か塊が……うんちがあってお尻を中から押しているみたい。
「便意だけって……ウソでしょ!?」
「いえいえ、嘘はついていませんよぉ。簡単に言ってしましますとぉ、お尻の中で空気の流れが無くなりますとぉ、その空気自体を固形物だと誤認していしまうってことなんですねぇ。」
じゃあこのうんちがあると感じているのは空気だってこと?
「お尻の穴が広がっているってことはぁ、その内側にも空間が開いているってことじゃないですかぁ。それがそのままのサイズでウンチがだと錯覚してしまうんですねぇ。お尻の中いっぱいにウンチが充満していると感じているわけですからぁ、そりゃあ便意だって相当なものになるんですよぉ。」
これまでだったら便意を感じた時点ではまだうんちは腸の奥の方にあって、出てくるまでには余裕があるはずだ。けど今の感覚では肛門のすぐ後ろ側、ウンチを出そうとした瞬間に無理やり止めたとかそんな風にしか感じられない。或いは……本当に便意が限界まで迫ってきていてすぐにでも漏らしてしまう寸前って感じか。
「ちなみにですねぇ。尻の穴を塞いだままで放っておくと便意はどんどん強くなっていきますからねぇ。例えて言いますとぉ、お尻の中に触れている空気が浣腸液に変質して更に濃度が高まっていると言ったイメージでしょうかぁ。」
「う、うそ……」
確かに、最初に感じた腸の圧迫感が更に増してきている様な気がする。それに、段々と痛くなってきている様な……
「んぐっ!」
反射的にいきみ、うんちを出そうと力を込めてしまった。けれども中身が出て行てことはなかったし、便意も全く減ってくれない。
「そんないきんでもムダですよぉ。お尻の穴を閉じられないのはさっきも体験したじゃあないですかぁ。お尻の穴が閉じないってことはぁ、その内側の空間も変わらないってことですからねぇ。ですからおならとして空気を押し出すこともむりってことなんですねぇ。」
おなら、そう聞かされて顔が熱を持つ。そうだ。中にあるのが空気だと言われてはいたけれど、お尻の穴から空気を出すって言うのはおならをするってことだ。それを、生徒たちが見ている前でしようとしてしまったのか。
「それでは肛門を塞いであったテープを剥がしてあげますねぇ。」
「んっ。」
思ったよりも粘着力が強く、お尻の穴を引っ張られる感覚に変な声が出る。
「え……なん、で? 剥がしたんじゃないの!?」
もう塞がれていないハズなのに、便意が消えてくれない?
「そうなんですよぉ。テープを剥がしたからと言ってすぐに便意が消えるわけじゃないんですねぇ。具体的にはぁ、お尻の穴を塞いでいた時間と同じだけの時間をかけて緩やかに便意が減っていくって感じですよぉ。ですのでぇ、仮に一日のうちで半分以上お尻の穴を塞いでいたら便意は途切れずずっと続くことになっちゃいますからねぇ。」
そんな……じゃあ学校に居る間だけ塞いでいるなんてことをしたらその後は同じだけ、睡眠時間を考えたらほぼ常にこんな便意に襲われ続けるってことなの!?
「それからですねぇ、。気を付けてもらいたいことは他にもあるんですよぉ。」
「気を付ける、こと?」
これ以上何があるの!?
「先ほどから何度かプラグを指して塞ぐって話をしたじゃないですかぁ。その場合の注意点ですねぇ。」
プラグ……要はお尻の穴に蓋じゃなくて栓をするってことよね?
「こちらも実際に体験してもらった方が早いですかねぇ。ただですねぇ、生憎と栓になるようなものは用意してなくってぇ……あぁ、丁度いいのがあるじゃないですかぁ。
何だか凄く芝居がかった言い回しだ。多分最初からそうてしてるんだろうけど、何をしようとしてるの?
「こちらをお尻の穴に入れればぁ、栓の代わりになりそうですねぇ。」
「はっ!?」
マジシャンの手が触れたのは私の……ううん。実際に私のだとは認めたくはないけれど、今現時点では私と感覚が繋がっているから私のと言わざるを得ない。私の、おちんちんの下にぶら下がった玉だった。
「ちょっと我慢して下さいねぇ。」
掴んだ玉を後方に引っ張られ、軽く痛みが走る。
「ちょ……そんなのっ、流石に無理ぃっ!?」
お尻に入れるってってたよね? そんなにひっぱったりしたら、千切れちゃうんじゃ……
「いえいえ、そんなことはありませんよぉ。お尻の穴が広がりっぱなしになっていると言いましてもぉ、穴の直径が固定されているってわけじゃあありませんからねぇ。窄めるのが無理なだけで広げることなら出来るんですよぉ。非常に弾力に富んでいますからぁ、やろうと思えば赤ん坊の頭くらいなら呑み込めてしまうんですねぇ。」
違う、お尻の穴に入るかどうかを心配してるんじゃなくて玉の方が千切れてしまうんじゃないかって心配を……って、赤ん坊の頭? お尻の穴に? そんなに広がっちゃうの!?
「論より証拠、百聞は一見に如かず、ともあれやってみましょうかぁ。はい、召し上がれぇ。」
「んひっ!?」
玉がお尻の穴に押し付けられる。一瞬引っかかった感覚があったものの、そのままずるりとお尻の中に入り込んでしまった。
「あっ……くっ!?」
「もう1つも、えい。」
「い、いやぁ!?」
もう片方の玉まで引っ張られる。こっちもお尻に押し込まれるってことは先に入れられた方が更に奥まで押し込まれるってことだ。本当に千切れちゃうんじゃないの!?
「あぁ、お尻の穴だけではなくてこちらにも弾力がありますからねぇ。ちょっと引っ張られる違和感はあると思いますけれどぉ、少しすればなれるから大丈夫ですよぉ。」
そう言って残る玉もお尻の中に押し込まれてしまう。当然先に入っていた方は更に奥へと押し込まれ、強烈に引っ張られることになった。