no preview
DESCRIPTION
「もう、いやぁ。」
サオリが涙交じりの声をあげる。私だって同じ気持ちだ。けどこのゲームに勝たない限り帰ることが出来ないんだからどうしようもない。
「恨みっこなしって言ったじゃない。最後には帰れるんだから頑張ろ?」
「うぅ、そうだけどぉ……」
お互いが対戦相手なんだから頑張ろうっていうのも変な話だ。けど、こうやって友達が苦しんでいるのを見るのは心が痛む。
現時点で残っているのは私とサオリ、そしてタケシの3人だ。マモルに続いて2回戦ではハヤトが、3回戦ではクミが勝利している。ノルマはそれぞれは15枚、20枚だった。1回の勝負が終わっても身体の変化はリセットされないから単純にそれだけの回数の変化が追加で起きたってこと。
ハヤトは100cmを超えるおっぱいになってしまい、どれだけ締め付けたって隠すのはとても無理そうな身体にされていた。クミは更に大きなおっぱいに加え、おちんちんまで生やされてしまっている。マモルが取った『勃起したら小さくなるカード』を求め続けていたものの最後までそのカードは出てこなかった。帰れた時には普通にしていても15cm、大きくなったら20cm以上のおちんちんになってしまっていた。
そして残っている私たち。4回戦のノルマは25枚。既に半ば近くまで過ぎていしまっていて、私とサオリの姿はそりゃあもう酷いことになっている。私はスイカの様に巨大なおっぱい、それに匹敵するお尻。ウエストは異様な程細いくせにお腹だけは妊娠したかのように突き出してしまっている。更に目に見えない部分。お尻の穴も広げられて何もしなくても……ううん、どれだけ閉めようとしても7cmの穴が開きっぱなしだ。
サオリはと言えばおかしなスペシャルカードを取ってしまったせいもあって左右のおっぱいのサイズが違っている。右だけはメロンみたいに大きいのに左のおっぱいはその半分くらいしかない。その代わりってわけじゃないけれど、左のおっぱいは乳首がとても大きくなってしまっていてまるで胸からおちんちんが生えているみたいにも見える。乳首は常に固く充血していて、正面に突き出したままだ。無理やり曲げようとすると凄く痛いらしい。おかげで乳首の先端だけを見れば左右が同じくらいの位置に揃っている。
タケシはわざとなのかなんなのか、獲得枚数が凄く少ないから変化も抑え気味だ。それでもおっぱいは目で見て分かるくらいに膨らんでいるし、何よりも股間にオンナノコが作られるってカードをとってしまっている。当然おちんちんもあるから今のタケシはおちんちんと女の子が両方あるってこと。それでもクミよりマシだと言えるのは元が男子だってこと。女の子におちんちんが生えたら隠すのは大変だけど、男子にオンナノコが出来ただけなら外からはそうそう分かるもんじゃない。
いっそのこと私やサオリがそのカードを取れれば良かったんだけどね。ただそのカード、既にオンナノコがある場合は感度が上がるって効果がついていた。逆にね、おちんちんが大きくなる……女子の場合は生えるってのはタケシに取って貰いたかった。私もサオリも手を伸ばすまでに結構躊躇したから充分に取れたと思うんだけどな。
こうやってタケシの被害が少ない所を見ると最初のうちにはカードを取らず、人数が減ってから一気にクリアした方が良かったのかもってことも考えちゃう。けど最後まで残ったらノルマが何枚になるかも分からない、カードは全て一人で取らなくちゃならないってことなんだよね。カードの内容もどんどん酷くなるって言われてるし、それはそれで怖い。
『さて、次のカードにいきましょうかぁ。』
私たちを翻弄するこの声はまるでこっちの心でも読んで居るかのような間の取り方をしてくる。今だって丁度私の考えが落ち着いたところだった。本当に心を読まれてる? まさかね。
『ではではぁ、“膀胱の最低容量が200cc増える。”』
サオリと手が重なりあったものの、何とかカードを取れた。正直言って私もサオリも身体の変化のせいでかなり動きが鈍くなっているハズだ。いくらタケシがそれほど運動が得意じゃないと言ったって私たちよりは素早く動けると思うんだけど……
かと言って全くカードを取らないってわけでもないから何を考えているのかよく分からない。
『はい、では膀胱を膨らませていきましょうかぁ。これで合計280ccでしたっけぇ。』
「くぅっ。わざわざ言わなくたって、分かってるくせに。」
お腹の中に違和感が走り、尿意が増してくる。この変化はおしっこを出し切ろうとしても指定の量が残ってしまうってもの。だから貯められるおしっこの量が減って、トイレが近くなってしまう。更に最低容量が増えてくると膀胱がパンパンになったままでおしっこが出せなくなってしまうらしい。一応新しく作られた分のおしっこは出せるけど、貯める余裕がないから垂れ流しになるってこと。だからこれ以上は出て欲しくないカードの1つだ。いや、出てもいいカードなんて1枚もないんだけどさ。
『先ほども言いましたけれどぉ、この空間に居る間はおしっこを漏らしたりはしませんから安心してくださいねぇ。』
「そりゃどうも。」
別に今はそこまで尿意が高まってるってわけじゃない。お尻が広がっても何も出てこないし、どうもこの空間に連れてこられた時にお腹の中は空っぽにされているみたいだった。
『では次のカードですねぇ。“尻尾が10cm伸びる”ですよぉ。』
「ッッ!!」
読み上げられたのは追加された時から気になっていたカードだった。ご丁寧に補足事項として『尻尾がない場合は20cmの尻尾が生える』と書かれている。
これまでの変化にも色々とおかしなものはあったけれど、それでも人間の身体の範疇は逸脱していなかった。おっぱいが大きかろうがお腹が膨らもうが、そういう体型の人間だって言えなくもない。おちんちんとオンナノコの共有は微妙な部分もあるけど、それでもどっちも人間に存在する器官ではある。
けど尻尾となると話が変わってくる。そりゃ人間にだって尻尾の名残って言われている尾てい骨はあるよ。けど尻尾そのものが生えている人間なんて聞いたことがない。
サオリやタケシもそう考えているのか、お互いに手を伸びさず顔を見合わせてしまう。でもコレ、このまま誰も取らなかったら全員に尻尾が生えるってことなんだよね? どうせ生えるんだったら取っちゃった方が……でも、尻尾なんて……
「うぅ、ハイ。」
「あっ……」
悩んでいる間にサオリが取ってくれた。
「なんか、ごめんサオリ。」
「ううん。この差で私が勝つかも知れないんだし。」
明らかに無理をしているのが見て取れる。
『それではぁ、早速尻尾を生やさせて貰いますねぇ。』
「んっ……くぅ……」
サオリの吐息が漏れる。何というか、他の変化の時もそうだったけどサオリの声ってちょっと艶めかしくって聞いてて変な気分になりそう。
「うぅ。これが……尻尾?」
サオリのお尻、尾てい骨の辺りから黒い毛に覆われた尻尾が生えていた。これだけ見れば猫の尻尾を模したアクセサリーを付けてるみたいにも見える。尻尾としか書かれてなかったから気が回ってなかったけど、下手したら毛も生えていない人の肌そのままの尻尾が生えた可能性だってあったわけだ。流石にそれだと不気味すぎるし少しはマシ……
「あッ!? ちょっと、ダメ……」
「え?」
サオリの尻尾が反り返り、お尻を撫でまわすように動いている。
「何やってるの、サオリ。」
「違うの、これ……尻尾が勝手に……」
今度は尻尾がは下に向き、先端でお尻の穴辺りをつついている。更にその前のオンナノコの部分にまで……
「こ、これぇ! どうやったら止められるのぉ!?」
猫が自由に尻尾を動かせるのは生まれつき尻尾が生えているからだ。いきなり生えた尻尾を思う様に動かすってのはやっぱり難しいのか。でもいくら何でもこの動き方は……
『あらあら、気付いていませんでしたぁ? 実はそのカードってスペシャルカードなんですよねぇ。』
「は?」
こんな酷いカードなのに更に追加があるの!? どういう基準でスペシャルカードを設定してるのよ。
『とは言いましても変化自体は増えないんですけどねぇ。裏返して読んで見て下さい?』
「ふぇ? えっと、『尻尾が身体を撫でまわすように動く』……え、何コレ。」
つまりこれって、尻尾が生えた上でその動きをするまでがセットってこと? そのまま見せると手を伸ばさないだろうから一部を隠していた?
「やっ、ヤダこれ。止まってよぉ。」
サオリが悲鳴を上げながら、刺激から逃れようとお尻を振る。でも尻尾はサオリのお尻から生えているわけで、いくらお尻を動かそうと逃げられるわけがなかった。