上流階級の令嬢が通う学園はもちろん教師も
一流の家柄から選ばれている
このクラスの担任の教諭もそうだ
先祖が地方を治めていた有名な武将だという担任
そのことから担任は姫子先生と呼ばれていた
しかもクラス一背が低い褐色子よりも小柄だったため
10歳以上年の離れた生徒たちに可愛がられていた
とはいえ担任として生徒たちをなんとしても無事家に帰す・・
姫子は安全確認の注意事項を帰りのバス内でも読み返していた
そんな時だったトンネルに入ってもいないのに
バスが暗闇に包まれ異世界に迷い込んだのは。
「運転手さん、ライト付けましょう?」
(いえ先生、つけてますが照らせないんです)
女生徒たちが逃げ出す少し前。運転手と姫子は
確認のため外に出ていっていた
姫子もスマートフォンのライトモードを試すが周囲は暗いままだった
「運転手さん、一度バスに戻りませんか?、外にいるのはよくない気がします」
(・・・)
運転手から返事は無い、すぐ前を歩いていたはずなのに
少し目をそらした瞬間に暗闇に紛れてしまっている
後ろを振り向くもそこにあるはずのバスも暗闇に消えている
「え・・?なん・・?」
バチュン パキン
後ろから水風船を地面に落としたような鈍い音がする
足がすくみ肩が震える、悪寒がした
しかしどこを見ても暗闇、どこに逃げればいい?
とにかくバスがあるはずの方へ
とてつもない恐怖だがそれ以上に教え子達が心配だった
よたよたと歩き出すが何か巨大な物に救い上げられた
辺りが明るくなり闇が晴れる
すると目の前に巨大な鬼のような化け物の顔があった
「ひいいっ!!」
それは大きな人の姿をした化け物、まさしく巨人だった
巨人の巨大な指が姫先生の頭を摘まむ
「痛い痛い!やめなさい!やめて!頭がもげます!!」
巨人は人間を異世界に誘い込み雌を孕ませ繁殖する
子を成せない雌は肉を食う以外に使い道は無い
しかし姫先生の頭をねじ切ろうとした力が抜ける
巨大な目が姫子の身体を調べるように入念に見つめる
短い手足、小さい胴体、尻も小さいこの雌は未完成な人間の特徴だ
しかし不思議な感じがする
二本指で雌の両足を拡げる
「いやっ!やめ・・・・」
小さくつぶやくように拒否をするが
お構いなしに巨人が顔を近づける
姫子の股の匂いを嗅ぎ、胸の匂いを嗅ぎ
そして恐怖にひきつる顔の冷や汗を舐めた
この雌は未完成の小人のようだがそうではない
子を成せる成体の人間だ
あまりの珍しい獲物に巨人は仲間を呼んだ
「そろそろ降ろしてくれませんか・・?」
「あの子たちが心配なんです・・!!」
「もしも、何かあったなら、わたし許しませんよ・・・!」
バスに残した教え子たちが心配だ
しかし、その心配は絶望に変わる
よく知った声達が下から聞こえる
しかしそれは絶叫のような悲鳴
そしてすぐに多数の叫び声・・
「ああああ・・何てこと・・」
考えたくはないがこの怪物が自分の生徒に
危害を加えているのは明白だった
見上げた巨人達はにやにやと笑みを浮かべている
姫は雄の気味の悪い笑みを見上げたことがあった
同じだあの時と・・・
「やだぁ、犯さないでぇ・・・」