Previous Post

シンノウ先生、俺のおちんちん診てください!

Next Post
シンノウ先生、俺のおちんちん診てください!
1 / 2
DESCRIPTION

挿絵は坂本ふぐりさん(https://twitter.com/omochi_kuitai)にいただきました、ありがとうございます。


♂♀


 東京、神宿学園。

 泥に汚れた練習着姿の一年生がグラウンドにトンボをかけて、練習中のブラスバンドが聞こえなくなる夕暮れ時。

 何かが起こるのは決まってこんな放課後だ。学校の設備としては十分すぎる広さと機能を持つ保健室はその主を除いて他に誰がいるわけでもなく、普段ならそろそろ帰宅する時間にありながら長袖の白衣を靡かせて手慰みに机の上を整頓していた。

 頼み事があるので放課後会いに行っていいか、と恋人からメッセージが送られてきたのは今日の昼頃だった。恋仲とはいえその相手はまだ未成年の、それも自分が働く学校の生徒であることから二人きりで会うのは躊躇われるように思われたが、トレードマークのバンダナを巻いた牛はそれを承諾していた。

 とはいえ、学校で逢瀬を果たすのに最初の頃はそれなりの抵抗があったというのは事実だ。聖職者ともいえる教職にありながら、という憂慮は常につきまとってたし、しかしそれも押しの強い恋人のせいですっかり順応してしまったように思えた。良い大人として振る舞わなくてはいけないのにまだ年端も行かぬ生徒に振り回されていることを少しだけ憂いつつ、今回の気まぐれにも渋々という態で了承した。

 生徒や保護者向けの保健だよりを作成したり、月々の利用状況や学校内で発生したインシデントをまとめるために使用しているノートブックを折りたたみ、デスクの脇に寄せる。幅広なオフィスデスクは、牛獣人である保健教諭の巨体に誂えたように堅固な作りをしており、たとえその天板に腰を掛けてもビクともしない強度を誇っているようだった。気を抜いたらペンだったり付箋だったりの文房具で机の上を散らかしてしまう癖を自覚しているので、それらをパパッと引き出しやペン立てに片付ける。そういえばなんだかんだで放課後にゆっくり二人きりで会うのは関係を持ってから初めてかと考えながら手を動かして、恋人が来るまで手持ち無沙汰だったというだけで特に深い理由はないはずと自分に言い訳を重ねつつ脇に寄せたノートブックとペン立て、それとパソコン用の眼鏡以外を手早く片付けていった。

 いつ姿が見えてもいいようにチラチラ目をやっていたので、保健室の扉に嵌められたすりガラス越しの影にはすぐに気がついた。シルエットこそ見慣れたものだが、しばらく悩むように立ち止まっているその人影は、診察を受けつけているかどうかのドア表示板が不在となっているので入っていいのかどうか迷っているにようにも見えた。彼じゃないのかな、と一抹の不安を抱きながらも、待っていた感を演出するために座っておくべきか、それともドアの前で悩んでる彼のために出迎えてやるべきか僅かに逡巡して、大人しくその場に座り込んだ。ぎちり、とキャスター付きのデスクチェアが音を立てる。それから思い出したように自分と隣り合うように、まるで問診する時のように自分の隣に鉄パイプ椅子を出した。

 いやそもそもドアの前にいるのは別人なのでは? と不安が膨れるほどの間を置いてドアが押し開かれる。来客を知らせるベルがか細く金属音を立てる。現れる見慣れた顔。人知れず胸をなで下ろして、余裕ぶって頬杖をついたまま闖入者を手招きするように室内に呼び寄せる。

「……やっ問題児くん。今日はどうしたんだい?♥ あんな昼間から連絡して……ケガか病気か、ってワケじゃなさそうだな。相談事かい?」

 善良さが言葉端から感じられるような台詞が、明朗なバリトンで紡がれる。保健室内に声を響かせながら、ご丁寧に後ろ手にドアを閉めて施錠までする彼の手つきを咎めるよりも前に正しく感じてしまったのはすっかり毒されてしまった証拠だろう。

 この場に二人きりしかいないのをいいことに、少し戯けた様子で続ける。

「それとも……もしや今度こそ、シンノウ先生に会いに来てくれた……かな?♥」

 善良な大人の仮面の下から、遊び慣れた悪い大人の顔を少しだけ覗かせるシンノウは。

 しかし続けられたあなたのセリフに、顔をひきつらせて目を丸くしたのだった。



 シンノウ先生、俺のおちんちん診てください!



 それからややあって。

 受付を終えた保健室に立ち入って開口一番告げられたあなたの台詞を、シンノウという牛は完璧に理解したわけではない。しかし、チェアの背もたれに体重を預けて軋ませながら、窓からの斜陽を受け流して主治医然とした態度で牛は口を開いた。

「……さてっ。じゃあ、本日はどういった症状で?♥」

 何を言ってるんだ、とか。いや先週見た気がするけど、とか。話ってそんなことか、とか。色々と聞きたいことは山のようにあったし、考える内に『みて』というのは『見て』じゃなくて『診察して』という意味か、と一人で納得したりもした。困惑するシンノウに、しかしあなたは多少の譲歩をすることもなく自分のおちんちんを診察してほしいと言い換えて再度伝える。勿論聞きたいことは山ほどあったし、何をふざけたことを言っているんだと一蹴するのは簡単だった。況や、そうすべきだと思っていたはずだった。

 だが、真っすぐ目を見て訴えてくるあなたが要はそういうプレイを要求しているのだと意図を正しく汲んだシンノウは、意外なことに溜息一つでこれを了承する。もちろんそれが低俗な茶番になるだろうことはわかっているし、自分の仕事をそのように茶化すのは自分はともかく他の医療従事者にとっても如何なものかというのも理解しているつもりだ。だが、それと同じくらいこの可愛い恋人のくだらない思いつきを呑んでやりたいと思ってしまったのだ。

 無論それがただの気まぐれではないと言い切れないのは事実だ。あなたが知る由のないその理由については、昼の一報が響いていることは間違いがなかった。保健医としての自分と恋人としての自分を公私切り離して考えている白衣の牛は、実のところ愛しのあなたから逢瀬の約束を一つ寄越されただけで期待してしまっていた節があったからだ。

 しかし、それ以上に。

 この保健室で生徒の診察という態であなたといかがわしい行為をすることについてだけでなく、あるいは会う度に鼻息荒く青臭い劣情をぶつけてくるあなたの手綱を取って主治医さながらにリードすることについても同じように、ほんのちょっとだけ。

 面白そうだなと思ってしまった。いやらしい行為を望んでいるくせに、ちょっと自信なさげにこちらの様子を窺ってくる顔にムラッときてしまった。

 そう思ってしまったのなら、もう仕方がないのだ。何せこれは理性の外側、文化人として忌むべき本能での話なのだから。理屈のつけようがないのは仕方がないことなのだ。

 以上、文脈終わり。


 それに、とシンノウは思い直す。気合を入れ直すように頭に巻いたバンダナを指先でずり上げながら、もしかしたら本当に性器に異常が出ているのかもしれないと考える。恋人であり、生徒であり、目を掛けるべきギルドマスターたるあなたの健康については特に目を光らせているつもりでも、見落としがあったのかもしれない。そう考えると、白衣に覆われた分厚い胸板の中に潜む邪な情欲は少しだけ後ずさりするようであった。

 足首までを覆う黒いソックスをいつもの迷彩柄のカーゴパンツで隠して、足下には室内履きの簡素なゴムサンダルを履いたシンノウは極めてにこやかにあなたに向き直る。一方で、強固なデスクの前でシンノウと並んで問診を受けるあなたは、牛の体重を受け止めて軋むオフィスチェアよりも簡素なパイプ椅子に座って生唾を呑む。

 元軍医で神宿学園では新入りの部類とはいえ、シンノウはどちらかというと他の転光生より良識のある方で学校ではそういうおふざけや性交渉に応じないイメージがあったからだ。特別お堅いというわけではないが、公序良俗や倫理などに反した行いからはかけ離れている正道的な人物のように思っていた。それを、一番ふざけた形の切り出し方に乗ってくれたのを意外に思いながらあなたはちょっと疑ってしまう、もしかして本当にただ診察するだけではないのかと。

 無論、あなたに性器に関する病気の類は認められない。粘膜が痛いとか、ぶつぶつができたとか、勃起しなくなったとかそういうものは一切ない。それどころか、昨晩もギルドに忘れていったシンノウのパンツで元気に数発致したレベルの現役である。よって、あなたはただ単に学校で恋人とイチャつきたくて思いつきで誘っただけであった。

 なので症状と聞かれてもそれっぽく正当性のある返し文句を用意しているわけもなく、あなたは迷った結果に最近なんだか勃つ回数が多いみたいで、と言葉尻を濁らせた。しかしシンノウはフムとマズルの下顎に手を当てると、迷彩のカーゴパンツに包まれた太い脚を大股に開いて座りなおすと前傾してあなたの下半身をじっくりと眺めた。嘘か本当かを見極めるように眇められた美しいヴァイオレットの目がじろじろと股間を見つめる。座ったままの股座に学生服越しではあるが視線を感じて、少しだけ落ち着かない。

「ふぅん、そうか。まあ問題児くんくらいの歳ならそれくらい普通だろうけどな」

 その声音はいつも通り良識ある保健医そのもので、あなたはまるで馬鹿げたことを試みを諭されているような気分に陥る。やっぱりそう簡単に学校でヤらせてくれたりしないか、恋人関係になったとはいえあのシンノウ先生だしなと肩を落とした。

 保健室の中は軽い空調が効いているようで、頬を撫でる風は冷たい。ギィ、とチェアが軋んでキャスターが転がる。そんな時だった、医薬品で少し毛羽だって見える毛皮に覆われた、獣人らしいごつごつとした手があなたの下半身に伸びたのは。手はあなたの太腿を撫でて、それから少なからず存在を主張しているあなたの股座の膨らみを的確に捉える。風が撫でたとかそういうわけではない明らかな質量にワッと声が出そうになって、反射的に背筋を正してしまう。伸ばされた手が触れやすいように軽く股を開いて、ともすればあなたの下着よりも大きいかもしれない牛の手がそこを弄るのをあなたは夢のように感じていた。

「なんだか不安そうだし……そこまで気になるなら、一通り検査してあげてもいいんだが……どうする?♥」

 シンノウの手は学生服と下着越しながらもあなたの股間のどこに何があるのかを熟知しているようで、下から掬いあげ包み込むようにその膨らみを成す柔らかな弛みをやわやわと揉み込みながら、まるで見えているかのように的確に下向きに収まる竿を親指でカリカリ引っ掻いてくる。アッこれ誘うのに成功してるやつだと理解したあなたは、勤務中はろくにスキンシップも許可してくれないこの保健医が珍しく校内で艶やかな恋人の顔をしてくれていることに半ば感動しながらコクコクと頷いた。

 真面目で誠実な年上というイメージが強いのでそう簡単に一線を超えないと思っていたこの牛が恋人関係として自分を子供扱いせずちゃんと恋愛対象として見てくれていると知ったのは確か年明けくらいのことだったが、その事実にすら驚きだったのでいつだってシンノウからの性的な誘いは新鮮に感じてしまう。ましてやそれも教職としてのペルソナが否が応にもついて回る校内の保健室という環境でのものならば、自分とのリレーションシップがそれよりも上回っているのだと、この顔の良い牛にとって特別扱いされているのだと錯覚してしまうのも仕方のないことで、体中の骨が抜けるような多幸に全身が包まれるのを感じる。

 ただの気まぐれかもしれないが、何でも言ってみるものだとあなたは自分の選択を誇らしく思った。

「ふふっ……それじゃあ軽く診てやるとするかね、まずは立ってくれるか?♥」

 股間を優しく握っていた手を緩めて、わざとらしく姿勢を戻しながら内腿を艶めかしく撫でながらシンノウがそう囁く。あなたの股座は既に血が集まり始めたために緩くテントを作っていて、そのまま立てばそれをこの牛の眼前に突きつけることになるだろうことは間違いなかった。ただ、快楽を求めてじんわりと脳の奥が痺れ始めた頭では今更その程度の羞恥に戸惑っている余裕はなかった。かつん、と踵に鉄パイプ椅子の足が当たるのも厭わずにあなたはその場に立ち上がる。

「よしよし。そんじゃ、ちょーっと楽にしようか……♥」

 シンノウも、これはただの気まぐれと思いながら、自分の鼓動が早まって昂るのを止められずにいた。ここは保健室で自分は保健医で教諭の一人である、したがって鍵を閉めているとはいえ生徒の一人とこんなことをすべきではないと理性がガンガンと警鐘を鳴らしている。盛りのついた本能はそんなこと百も承知で毒を仰ぐ。人の道を外す背徳感と誰かにバレるかもしれないスリルが身を蝕む感覚に体が火照る。べろり、と肉厚の牛タンで舌なめずりして、シンノウはチェアに腰かけたままあなたの学生服の腰に手を伸ばす。

 あなたが友人らと量販店で買った革ベルトのバックルにシンノウが手を伸ばす。ヒト向けの小さなベルトを大柄な牛の手が器用に解いて、かちゃかちゃと音を立てた。鼻息に熱を持たせ始めたシンノウは、慣れた手つきで学生服のホックを外しチャック下ろすと何の感慨もなく腰から一気にパンツごとずり下げた。いつも通りの白衣にカーゴパンツという普段の格好ながらも教師然として腰かける恋人の前で直立したまま下半身を露出するその瞬間だけは流石に羞恥でカッと耳が熱くなるのを感じた。しかしそれ以上に興奮しているのも事実で、半勃ちになってパンツに引っかかったちんぽが揺れて外気に曝される。

 ズボンに入れていた学生服の白シャツがカーテンとなってあなたの下腹部を僅かに覆う。しかしそれでも首をもたげつつある竿とだらんと垂れ下がる陰嚢は何かの陰になることはなく、シンノウの熱っぽい視線がダイレクトにそこに注がれた。

「おや……聞いていた症状と違うな?♥ てっきりもうギンギンにしてると思ったんだが……お前さんにもしおらしいところがあるんだなぁ?♥」

 詰るような口調に、しかし僅かばかり緊張していることは事実なので否定できない。何しろ放課後、校内でシンノウの前に直接ちんぽを出すなんてそれこそ初めてのことだったからだ。誰か来たらどうしよう、なんて不安を抱くわけではないものの、情けないことに言い出しっぺながらシチュエーションに戸惑っている自分がいるのも事実だった。

 そんなあなたの初心な反応にも、白衣の牛はむしろ好ましそうにバンダナの陰になった目を細めて、短い毛に覆われた手で中途半端に起き上がっているちんぽに触れる。下を向いてその光景を目に焼きつけていたあなたは、前傾したためにもともと豊満な牛の大胸筋がより一層丸く強調されているのに気がついて、ちんぽが脈を打つのを止められない。

「おおっと、元気出てきたじゃないか♥ ふーむ、学校の中なのにこんなに硬くなっちまって……かわいそうに、こいつは確かに診察の必要があるかもな?♥」

 すりすりと表面を撫でるように牛の手があなたのちんぽを滑る。横合いから入ったその手つきは、裏筋を滑って露茎しているカリ首を引っ掻くように撫で上げるとそのまま手のひら全体で包み込んで小さく手を前後させた。握り込むでもなく、まるで自分の手の毛先で擽るような手つきはもどかしく、腰が揺れてしまうほどこそばゆく感じた。シンノウの手が自分のちんぽを触るのを見下ろしていたあなたは、ふとその目がこちらを見上げていることに気がつく。反応を見るようで愉しむような目尻の下がった好色な目つきで見られていたと思うと、一際強く血流が亢進するようであった。

 びくん、と体積を増して上に反り返りつつあるちんぽが牛の手の中で跳ねる。大きさだけでいえば同種族同年代のそれに易々と負けはしないだろうが、骨格から違う獣人にとっては扱いやすいサイズであることに違いはないだろう。それでもシンノウは硬さを増しつつあるそれを片手でしゅっしゅと擦りながら、嬉しそうにオフィスチェアの脇から逃した尻尾をパタつかせた。

「さて、じゃあちょっと音を聞いてみようか♥」

 えっ、と意外そうに目を丸くするあなたを、しかしシンノウはそっぽを向いて引き出しに手を掛ける。がらりと開けたそこから妙に湾曲しながら金属管で連結した武骨なイヤホンのように見えるそれを取り出すと、一対の羽のようにはためく両耳へ片手で器用にイヤピースを嵌めた。竿幹を包んで刷毛で擦るように撫でながら、本来音楽機器に刺すイヤホンジャックがあるだろうと思われる部分をシンノウの手が持つ。それが聴診器であるとあなたの理解が遅れたのは、ひとえに股間に対して使用するイメージがなかったためだ。しかし、シンノウはさも当然のように本来胸に当てるだろう丸いチェストピース部をあなたの金玉に押し当てた。

 ひんやりとした感触に腰が揺れそうになる。その間もシンノウの手は淀みなくあなたのちんぽを擽っていて、これは一体どういうプレイなんだと一周回って冷静になりかけた。

「んん……音は特に異常なさそうだ♥ 元気に精液を作ってる音がするぜ♥」

 何度か場所を変えながらゆらゆらと垂れ下がるあなたの陰嚢に金属パッドのような集音部を押し当てながら、座ったままのシンノウがあなたを見上げて嬉しそうにそう宣う。

 果たして本当にそんな音がするのだろうかとあなたが訝しむのを無視して、愛しい主治医は唐突に聴診器を耳から外す。それで、首からそれを掛けながら次の言葉を紡ぐ。

「それじゃ、最後に自慰行為をしたのはいつだい?♥」

 言葉を詰まらせたのは、意外にもちゃんとした問診っぽい問いが出てきたからだ。てっきりこんな茶番じみたプレイは早々に〆て、フェラなりベッドで正常位なりして抜いてくれると思っていたあなたは意外そうな目で片手をちんぽに添える恋人を見ると、頭の白獣毛を揺らしてにんまりとこちらを見上げる紫とぶつかった。立っているあなたに下から助平心を隠そうともしない視線を送っているので、ブドウ色の角の先端が明後日の方向を向いて羽のような耳がぴるぴるとあなたを急かしてる。それでいて手つきは遊女のようにちんぽをもどかしく片手で擦っていて、聴診器を首に掛け終えたもう一方の手で玉袋を持ち上げるように下から柔らかく揉むのでたまらず唸ってしまう。

「その時のオカズとか、あるんだろう?♥ 何で抜いたのかお兄さんに聞かせてごらん?♥」

 その口ぶりと、このままでは一生をかけても射精には至れないだろう微弱な快感を与えてくる手つきにあなたは直感する、質問は既に尋問に変わっているのだと。この牛が、あるいは淫乱な恋人が満足する回答をしない限り生殺しのままだという確信を抱いたのは、竿全体を包み込んでいた手が明確に亀頭だけを指の腹で擦ったり尿道口を穿るように人差し指を使ったりして弄ぶからだった。

 あなたは観念して、もしくは懇願するように昨日の夜抜いた、と回答する。しかしシンノウはそれに片眉を上げて返す。

「何回?♥」

 何となく、一回だけではないと確信しているような訊き方だと思った。しかしそれも、これまでの情事のことを考えれば当然のことかと思い至る。何しろまだまだ性欲盛りの年若いあなたがシンノウとまぐわう際は決まって複数回射精しているからだった。

 それに対する回答を、ニ、三回として濁したのは、快楽に頭がボーッとしていたからなのか、それとも赤裸々に答えるのが恥ずかしかったからなのかというのはちょっとわかりそうもない。シンノウはバンダナ越しの目を鋭くさせて、愉しくて仕方ないとばかりに口角を歪ませて不満げな声を上げた。

「あぁ?♥ しっかり答えてくれないとわからないぜ、問題児くん?♥♥ ほら、何回シたんだかちゃんと言えるよなっ♥」

 うっと声が漏れたのは、いつの間にかあなたのちんぽに顔を寄せていた牛のマズルから分厚い牛タンが割って出てきて、その鼻先にある竿の先端をべろりと一舐めしたからだ。ぞくぞくとした官能があなたの背を駆け抜けて、一滴だけ垂らされた甘露をもっと欲しいと求めてびくびくと牛の手の中で跳ね回る。

「ふーん、三回も……か♥ それでもうこんなに硬くしてるんだから大したもんだな、若いってのはいいねえ♥♥」

 御託はいいから早くちんぽを気持ち良くしてほしいとむずむずとした焦燥感に腰が揺れてしまいそうになる。しかし眼下のシンノウからあなたが求めるような上り詰めるに足る快楽をもたらす素振りは一向に見受けられず、この牛には自分が満足しない限りこちらには施してくれないだろうというやると言ったらやるスゴ味があった。

「で、オカズは何を使ったんだい?♥」

 そういえばそれも聞かれていたな、と平行して問われていたことを思い出すあなたは、自分が思ったよりも焦れていることを自覚した。これを答えれば気持ち良くしてもらえる、とせっつく心があなたの口を動かして、眼前の恋人の名を口にした。

 一瞬だけ意外そうに目を丸くしたシンノウは、悦ばしそうににやつくのが先か訝しむのが先かという何ともはっきりしない表情で問い詰める。

「オレをオカズに? ……またまたそんなこと言って。診察中に嘘はいけねえなぁ、問題児くん?♥」

 恋人関係を結びながら、自慰にまであれこれ制約を設けたつもりはない。ただ、動画でも雑誌でも自慰とはいえ恋人以外に興奮するのを後ろめたく感じるのは一般的な情動で、自分にも思い当たる節があるシンノウはそういった理由からあなたが虚偽の報告をしているのだと訝しんだ。

 しかし、残念なことにあなたはあなたの恋人が思うより純情だった。先週のまぐわい、シンノウとサモナーズの拠点であるひとつに二人で泊った際に忘れていった一日穿き通した下着をギルドメンバーにバレないよう隠す名目で持ち帰っていたために、それを嗅いで使用したとあなたは白状する。

 実際のところ、あなたの頭がすっぽり入るくらいウエストが広く大きなボクサーパンツは、元々の体臭がツンとしたスパイスらしさのあるシンノウが一日穿いたために思ったより濃密な猥臭を発しており、特に強く汗とフェロモンと吸い込んだ前張りの玉裏の当たる部分などは香水とも体臭ともつかぬ雄臭い体臭に加えて性器特有の生臭さを孕んでいて、大変トべる代物となっていた。そういう経緯を抜きにして、あなたは自首するように洗濯して返す予定だったのでその前にちょっとだけ……と続けた。

「……取りに行っても無かったからおかしいと思ったんだよ。いやまあ、そのあと忘れてたオレもオレなんだけど……」

 シンノウはあなたのちんぽを摩る手を止めて、少しだけ俯いて翼のような両耳をぴるぴるとはためかせた。羞恥を感じたためというより、実は自分のにおいで興奮したと語る恋人に緩んでしまう表情筋を隠そうとしたためで、丸々とした玉袋を揉んでいた手で顔を覆うとはぁっと強く溜め息を吐いてみせた。

 あなたは恋人を失望させてしまっただろうか、お気に入りの下着だったのだろうかと僅かに狼狽えてみせるが、ぎゅっとちんぽを包む手に力が籠って身を強張らせてしまう。

「……まーったく、呆れた変態だなっお前さんは!♥ オレのパンツのにおいでシコシコしてたなんて、こいつはひどい病気に違いねえなぁ♥♥」

 変態というのなら今現在この状況や、それを問い質してたシンノウもなかなかなものだが……あなたは賢いので口を噤んだ。シンノウは打って変わってにんまりと喜色を抑えきれない様子で朗らかにそう言うと、威勢よく片手を膝に当てたままキャスターの音を立てて椅子ごとあなたの股間に体を寄せる。

「ちょっと遊んでやろうかと思ったけど、こいつは本腰入れて診てやらねえとダメかもな♥♥ 覚悟しろよぉ、問題児くん♥」

 先程とは打って変わって、明確に熱芯を意識して握り込む手つきにあなたはついにこの時が来たと胸が躍るのを感じた。ぐにぐにと硬さを確かめるように指先や手の腹で押し潰したり、握ったまま前後に軽く扱き出すシンノウの手にあなたのちんぽはよだれを垂らして悦ぶ。

「勃起硬度は問題なし、と……欲求不満ってワケでもないだろうし、これだけじゃあ一日三発も出すようなちんぽには思えないなぁ♥ ほら、オレのにおいを嗅ぎながらどんな想像して抜いてたんだ?♥ どうされればこのおちんちんが満足するのか言ってごらん?♥」

 ごしごしと強めの握力でしっかり根元から扱く手つきはまだまだ緩慢なものだが、さっきまでの撫でるようなもどかしい手つきに比べたら握ってくれている分快楽強度も幾分高い。あなたは斜め上を見上げてはあはあと荒い呼吸を繰り返しながら、眼下の巌のような肉体から漂ったスパイス臭にも似たウッディな体臭が鼻に忍び込むのを感じていた。紳士用の香水と言うべきか、物述先生の香水のにおいと言うべきか、それと似た成分のにおいが今まさにあなたのちんぽに体を寄せる毛むくじゃらの肉体から発せられていた。

 その言葉に、眼下の牛に視線を戻す。あなたに体を寄せて、軽く前傾しているその上半身は、白衣の上からでも立派な三頭筋が盛り上がって主張していて、腕を動かすたびに筋肉が躍動しているのがわかるほど逞しく、特に半円状のドームが二つ並ぶ胸板は強くあなたの目を引いた。しっかりと体の外側を覆う白衣と反して、そのインナーにしているタンクトップの首周りは広い。そのため、座っている巨体を見下ろすあなたには襟ぐりから豊満な乳肉によって作られた深い谷間を捉えている。ごく、と生唾を呑んで、パイズリしてもらうとこを想像したとあなたは告げる。嘘は言っていないはずだ、確か百八ある妄想の中の一つにこれも含まれていたはずだから。

「んん、やれやれ……手のかかる生徒だぜ♥ これで……いいのかな?♥♥」

 ごろごろ、とキャスターが保健室のタイル床を滑る。今度は後ずさるように椅子を引いて腰を浮かせると、シンノウはその場に膝立ちになって、先端から絶えず先走りを溢れさせているつるつるとした粘膜に躊躇せずぴったりと上半身を寄り添わせる。膝立ちになっているためか、あるいはお互いの体格差がちょうどよいのか、下半身に抱きつくように近寄った牛の上半身にとってあなたのちんぽはちょうど胸の高さにあるようだった。充血しいきり立つ屹立よりも熱く感じる胸板とちんぽが擦れる悦びに垂れた我慢汁がシンノウのタンクトップにシミを落とす。

「っはは♥ 素直なもんだな♥♥ 手のかかる問題児くんがオレの胸でそんなに大人しくなるなら、お兄さんもひと肌脱いだ甲斐があるってもんだ♥♥」

 膝立ちになったシンノウは白衣を羽織ったまま、空気を吹き込んだように椀状にむっちりと張った大胸筋に両手を添えると、インナーのタンクトップに陰翳を作って縦に走る深い溝にあなたのちんぽを上半身ごと押しつけるようにして納める。

 たっぷりと円錐形に膨らんだ胸はタンクトップを押し上げて張り出しており、そもそもが筋膜で構成されているためにその質量と裏腹に重力に垂れるような情けなさは存在しなかった。持ち主の両手をもってしても三分の一ほどしか覆えないほどのボリュームのそれは、薄布に押さえつけられながらも明確にあなたのちんぽを左右から優しく挟み込んでいて、湿った木綿生地の感触と擦れてたまらず歯を食いしばった。

 台詞とは裏腹に何をどうすれば熟知しているかのような手つきでシンノウはたぷたぷと形を歪める丸い乳肉を自ら動かして、あなたのちんぽがタンクトップの布地に裏筋を擦りつけながら亀頭に襟ぐりから覗く白い胸毛を絡ませているのを確認すると、ぎゅっと豊満な乳肉を前に寄せるように左右から押さえつけた。圧の強まった谷間でちんぽをしっかりと包んで、柔らかな乳肉を捏ねまわすように挟み込んでむにゅむにゅと扱き始める。初夏の発汗でしっとりとしている布地に負けじと存在を主張する乳肉は夢のような柔らかさで、弛まぬ鍛錬の末に身についた筋肉の塊だとわかっているのにそこらの脂肪塊よりも柔らかく、筋肉故に暖かくあなたのちんぽを慰撫する。ちんぽ越しに感じるゼリーのような肉質は、自分はいま尻の谷間にちんぽを挟まれてるのかと錯覚してしまうほどで、人体の上半身にこれほどいやらしく肉がつくということが信じられなくてあなたはちんぽの先端から半透明な汁をこぷりと溢れさせた。

「んんっ♥ ずいぶんカウパーの量が多いみたいだな♥♥ これは元からか、それとも……今日は特別、かな?♥♥」

 両手でもにゅもにゅと自分の乳ごと上下に動かして、時には乳肉が元に戻ろうとする復元力を使ってあなたのちんぽを扱くシンノウは、膝立ちになったまま自分の胸肉を押しつけるように更に身を乗り出して下を向くと、自分の胸の間で反り立ってびくびく息づくあなたのちんぽに荒い鼻息を噴きかけるようにマズルを寄せた。そのままマズルの先からべろんと分厚い舌を出して鈴口から滲んで垂れる半透明の粘液を舐め取るように亀頭を一舐めすると、俯いたまま上目遣いにバンダナの下の濡れた葡萄色の瞳をあなたに向けた。熱っぽい視線に射抜かれるが、下半身を貫くむず痒さにも似た刺激にたまらず小さく呻いてしまう以外に何も言い返せず言葉を詰まらせる。

「ん、っれろ……っ♥ しょっぱいけど、味は問題なさそうだ♥♥ 量が多いのも医学的には問題ないとされているし……あとは、射精量も診ておくか?♥♥」

 せっかくだから、とでも言うような気軽さでシンノウはあなたから視線を外してちんぽに集中すると、乳肉で挟んだ竿の先端が飛び出るように上半身の高さを調整して軽く前屈みになった。ふさふさとした白い胸毛に擽られる亀頭は自ら分泌した我慢汁を牛の舌に塗り広げられたために妖しく光を返している。露茎して赤黒く腫れ上がったそれ目掛けてシンノウはマズルをがぱりと開く。自分の体を擦りつけるように上半身をちんぽに押しつけて、咥えるのに十分な角度と位置を整えると、器用にも先っぽを口に含みながら両手で寄せた双乳で竿を圧迫してみせる。棒つき飴でも舐めるような気軽さで肉厚な牛タンがべろべろとマズルに咥え込まれた亀頭を舐め回して、窄められた黒々とした唇が柔くカリ首を挟み込んで刺激していた。ゴムパッキンめいてふにふにとしたマズルの肉が硬くそそり立つちんぽを食んで、もっとも敏感といえる亀頭の表面をざらついた舌が舐め回しながら時折赤子のように吸啜してくるのがかきむしりたくなるような無性の切なさをあなたにもたらす。

 竿全体を挟む乳肉は強い圧をかけられて形を歪めており、押し寄せる筋肉の塊はシンノウが意図して力まない限り脂肪よりも柔らかく張りのある柔肉として歓待を続ける。ポンプで汲み上げるように血管の浮いた竿をしっかり圧迫して、根元から上下に揉み込んで射精を促していた。

「っふぅ♥♥ ん、っぐ……っはぁ、だらだらよだれ垂らしてる割にはっ、なかなか強情なちんぽだな……!♥」

 言いながら、牛の両手が胸から離れる。白衣の袖を揺らしながら、呼吸に合わせて揺れるたゆんとした乳肉の間で息づいているちんぽの根元をがっしりと保持するシンノウは、膝立ちのまま更に前傾して一段深く沈み込むと今まで亀頭だけをちゅぱちゅぱ舐めていたちんぽに口を寄せて、がぱっとマズルを開くと一息に奥まで咥え込んだ。

 ぬめった舌、ふにふにとした黒唇、段々になった軟口蓋と擦りながら牛の口に納められて、あなたのちんぽは一際強く脈を打って分泌した粘液をその粘膜になすりつける。一対の角の切っ先がゆらゆら揺れるのをどこか他人事のように感じていたあなたは、しかしぬくまった牛タンが上質なマットレスのようにちんぽを受け止めながらうねって裏筋を擽るのがたまらなくて眉の間に力が入ってしまう。表情を歪めたあなたをシンノウは目敏く見咎めていて、直立したまま快楽にがくがくと揺れるヒトの平均的な太さの腰に大きな手のひらを添えてしっかり支えながらじゅぽじゅぽとピストンフェラを開始する。

「んん゛っぶ、っじゅる♥♥ はっ、ふぅッん゛っ♥♥ っぷは♥ おいおい、なんって顔してんだよ♥ 蕩けるにはまだちょーっと早いんじゃないかい?♥ なあ、問題児くん……♥♥」

 頭の白毛を揺らしながら前後に頭を動かしながら、合間に口からちんぽを吐き出して底意地の悪そうな余裕のある笑みで見上げてくるシンノウの顔は妖艶そのものだ。低音ながらもしっかり届いて耳朶を擽る甘い声音も、脳髄が痺れるようなあなたを惹きつけてやまぬ魅力に溢れている。火照る体は今にも勝手に腰を振り出しそうだが、あなたは懸命にその獣欲を宥めながらしゃがみ込みながらも存在感のあるシンノウの肩に手を置いて、肉体を覆う化学繊維らしい固めの白衣をぎゅっと握りしめた。

「っはあ♥ しかし、こんなに汁気が多かったかなぁ?♥♥ いつもより、ん、っちゅ♥ 興奮してくれてるんなら、お兄さんも嬉しいぜ♥♥」

 むしゃぶりつく合間に言葉を吐き、丹念に口づけを落とすシンノウは、れろ、とマズルからはしたなくピンク色を覗かせて、扁平ながらも肉厚な牛タンの上に息づくちんぽを乗せたままあなたに情熱的な眼差しを向けてくる。ぐねぐねとうねる粘膜の絨毯が裏筋を擦って、舌の先端は竿の付け根の玉袋との境目まで及んでちろちろと擽っているのがわかった。

 主導権を握られっぱなしのあなたは、眼下で色に酔って緩んだ表情のまま性器を咥え込む教師の淫行を非難するような気持ちで、シンノウは随分慣れてるねと快楽に耐えながら嘯く。「あぁ?♥」と白衣の牛はバンダナ越しの目を眇ませて、小首を傾げるように斜めを向いてちんぽに対して横から舌を這わせる。ぐるり、と巻きつくように熱を湛えた肉棒にぬるぬるとした粘膜が絡みついて、そのまま美味しいものでも舐めるかのように舌を使ってくる。

「そりゃ……んん、そうだろ♥ これも、大人の余裕ってやつさ♥♥ 言ってるだろ、いつもいつもオレが振り回されてばかりだと思ったら……大間違いだぜぇ?♥」

 ぬちゃぬちゃと粘ついて泡立った唾液があなたのちんぽを濡らす。牛の舌遣いは丹念という表現がまさに適切で、あなたの快感を掘り起こすようにじれったく舌を這わせたと思いきや次の瞬間にはぱくりと咥え込んでじゅぼじゅぼとマズルを窄めてしゃぶってくる。それはまるで、目には見えないあなたの許容値を知り尽くしているかのような緩急のつけ方で、少しだけ上り詰めそうな糸口が見えた次の瞬間にはでろんとちんぽを吐き出し、ふにふにとしたマズル肉と舌を押しつけて舐ってくるので微弱な快楽のために決定打に至らずもどかしさに腰を揺らしてしまう。

「そもそもお前さんが診察してほしいって言ったんだぜ?♥ お望み通りとことんケアしてあげようじゃないか♥」

 舌を尖らせて尿道口をちろちろと擽る舌遣いと、あなたを煽るような言葉遣いにこれはもしかしたらシンノウが満足するまで一生射精させてもらえないのかもしれない、と焦燥が腰を焼く。今すぐに自分勝手にちんぽを握りしめて、射精するまで扱きたいという欲望が思考をべったりと覆って、それ以外考えられないくらいに張り詰めた欲棒がびくびくと戦慄くたびにシンノウの舌が悦ばしそうにその頭を撫でる。

「ん、じゅるるっ♥♥ んん゛っ、ぷはぁ♥♥ ははっ、ずっとガチガチだなぁ♥♥ そろそろ出したくてたまらないって感じかねえ?♥」

 言いながら、シンノウはわざと卑猥な音を立ててあなたのちんぽにしゃぶりつく。じゅぽじゅぽと鳴る粘着質な音を二人だけに共有して、牛の口はパンパンに膨らんだ亀頭や、筋肉のようにたくましくパンプアップした竿幹に舌を絡ませて口で扱いていく。待ち望んでいた快楽の供給に、あなたはぐいぐいと腰を押しつけて腰の奥が飢えて求むるままにそれを欲する。半開きの口でハアハアと酸素を取り入れながら、ぶるりと震えが下半身に走る。イきそう、と思った途端、まるで予め知っていたかのようにシンノウの口がパッと離れた。ちゅぽん、と間抜けな音がして、ちんぽにまとわりついて穏やかな蛍光灯の光を妖しく跳ね返す唾液の粒が飛ぶ。粘液は天を仰いで口淫を惜しんで絶えず跳ねるちんぽをてらてらと濡らしながら、金玉の皺にまで染み込むように垂れていた。

 大きな牛頭が身じろいで、卑猥な照りで彩られたちんぽに向かって口を窄める。さながらバードキスでもするかのようにのっぺりとした牛のマズルが形を歪めると、しかしちんぽから数センチほど離れた位置のまま息を吹きかけてみせた。

「フーッ……おぉ、息だけでもイイ反応してくれるじゃないか♥ 真っ赤になっちまってまあ、勇ましいもんだぜ♥♥」

 遊女のような顔つきで、牛の口で茹って赤く腫れあがったちんぽを冷ますように息を吹くシンノウの尻尾が愉快そうにぺしんと床を打つ。吹き抜ける気流は逆立つちんぽのくびれたカリ首や根元を撫でるばかりか、金玉に蟠る熱をも慰撫していくようだった。体温を奪う風に負けじと反り立ったままびくりと脈を打つちんぽからはこぷりと先走り汁が溢れて、決められたルートを辿るように垂れ落ちていく。

 くすぐったいような、心地良いような牛の風に吹かれたあなたは、こめかみがずきずきと痛むほどの興奮に手が勝手に動くのを止められない。口笛でも吹くように窄めた口でフーフー息を吹いていたシンノウの口が啄むようなバードキスをちんぽに落とすのと殆ど同じくらいのタイミングで、あなたは頭からハンドル状に伸びる角に手を添えた。

「ん、コラ、なにッをっぉ゛ぶ♥♥ っぐ、ん゛んんぅぅッ♥♥♥」

 斜め上に向かって伸びる角をマウンテンバイクのように掴んだあなたは、もどかしくキスを落とす牛の口がわずかに開かれているのをいいことに思い切り腰を突き出した。がっちりと厳めしい肉体に似合わず表面がすべすべした艶のある角をハンドルにして、シンノウの大きな頭が離れることのないよう力づくでしっかり固定する。当然ながら元々は最前線で戦いながら生き延びて医療活動を続けてきた筋骨逞しい牛の膂力を前にして、本当にホールドできているとは言い切れない。その気になれば振り解くことも簡単だろうし、いくらでも抵抗のしようがあるというのは自明の理だった。

「んん゛っ♥♥ っちゅ、じゅるるっ♥ っぷぁ、はぁっ♥ っふー♥ ぶふぅっ♥ ふっんん゛ぐぅぅうっ♥♥♥」

 だのに、シンノウは。喉で唸るように抗議しながら、鼻を鳴らすように懸命に呼吸を繰り返すのみで、ぐいっと突き出されてカクカクと前後に動く腰に添えた手であなたを引き剥がすこともなく咥内の処遇をあなたに委ねていた。

 焦らしに焦らされ、脳内を性欲に支配されたあなたは求むるがままに一心不乱に腰を振る。牛獣人の口には歯がない、なんていう種族間の人体構造について無知丸出しの俗説が頭を過ぎったのは、それほどにシンノウの口の中がちんぽをもてなすのに適しているように思えたからだ。硬質なエナメル質を厭うようなこともなく、ちんぽを受け入れるマットとしてでろんと咥内で広がった牛タンが波打ってぬちゅぬちゅと味蕾を擦りつけてくる。まるで口の中がただの粘膜で構成された肉孔になっているのかと思ってしまうほどそれは甘美で、時折出入りするちんぽに吸いつくように口を使うので、ぶぽぶぽと空気の漏れる下品な音があなたの耳に届く。

「っんぐぅ゛っ、じゅぽっ♥♥ っあッん゛ん、ぶもぉおぅっ、ふーっ♥♥ ふぐっ、ぅうぅッ♥♥♥」

 それでも、あなたの恋人はそれに異を唱え拒絶するようなことはなかった。口を塞いでいるので何も言えないのはともかくとして、角を掴まれているとはいえたかだか学生の膂力で押さえつけられているのを振り払えないわけがないし、あなたの体を遠ざけようと押し退けることもできる。

 それでも、シンノウはそれをしなかった。その目は不満げにあなたを見上げようとしているが、喉奥を抉られるたびにえずいてしまうのでその度に焦点がブレてあなたの腹や胸を見るのが関の山だった。無理やりイラマチオされているという態で、しかし咥内を蹂躙されるのを是とするようにその舌は侵略者を優しく包み込んでうねっている。ぐねぐねと動く肉厚のピンクは、ちんぽのカリ首がどこかを舌先で探るように突き込まれる肉棒を舌で撫で上げていた。下半身に力を入れてちんぽをびくんと脈打たせれば、マズルの上顎を中から削るように軟口蓋と擦れるのが歯を食いしばるほどに気持ちいい。咥内で最も敏感な部位とも言える段々になった粘膜を、同じくちんぽの中で神経が最も集まる亀頭でごりゅごりゅとこそげると、限界の近い尿道から我慢汁が溢れるのがわかって放尿時にも似た解放感の一端を味わう。

 保健室の天井を見上げながら、牛の口をオナホールさながらに独善的にちんぽを扱くあなたは臨界点を視界に捉えながらも腰を振り続けた。このまま一切合切を、この口の中に注ぎ込みたい。果てるためだけに、己が気持ちよくなるためだけに他人の咥内にちんぽを突き立てる行為は実に滑稽だ。しかしねっとりとちんぽを包む体温と粘膜に抗し難い快楽を与えられ続け、あなたはカクカクと腰を振りながら心臓が膨れ上がって爆ぜてしまうような昂りを認めた。

「んぶっ♥♥ ぶもッ、ふぅーッ♥♥♥ んん゛ッ、じゅぽっ、っぐ、ぅぅ♥♥♥」

 イく、と小さく呻くように声を出すあなたを一瞥して、頭をオナホールにされているシンノウはしかし嫣然と目尻を下げて吸うように口を使う。吸啜に合わせて舌がうねってちんぽの裏筋を擽って、吸い出されるようにあなたはまんまとザーメンを吐き出してしまう。

 心臓からそれを汲んだのかと思うほどドクドクと脈が高鳴って、亢進した血流にこめかみが痛む。下半身の筋肉が脈絡なく硬直して、精巣に溜っていた青臭く熟成されていない白濁を尿道へ押し出した。脳内を支配していた蟠りが放出されて、放尿も似た解放感を覚える。日々のアプリバトルや鍛錬で鍛えられた筋肉が汲み上げられた子種を管の中に詰まっていた多量のカウパー腺液ごと外に向かって吹き飛ばしたようで、ちりちりと鈴口を焼く感覚に視界に星が散った。

「ふぅっ、んん゛ッ♥♥ ぉ゛っ多ッ……ぶふぅッ♥♥♥ ん、ん゛~~ッ……♥♥♥」

 舌の上でびくびくとしゃくり上げたと思いきや、勢いよく飛び出し口内を満たした粘液にシンノウは一瞬だけアメジストの瞳を丸くする。抗議の声が口をついて出そうになるが、ぐいぐいと腰を突き出し深くまで穿つあなたのちんぽがそれを許さない。喉奥のぷにぷにとした扁桃腺にまぶすように白濁が放出されるので、発声のため迂闊に気道を開こうものならひどく噎せる羽目になるだろう。幾度かの経験のためにそれを反射的に理解し、えずくのを堪えるように分厚い胸板や丸々とした三角筋で白衣を破かんばかりに膨らませると、大人しくされるがままになって喉奥まで傍若無人な愛棒を受け入れると口の中で跳ね回る肉塊に舌鼓を打つように目を細める。

 どぷどぷと半ゲル状になったザーメンをぶちまけながらあなたの腰は小さく前後し、真っ赤になったちんぽを柔らかい粘膜になすりつけている。シンノウも文句を言いたげに唸り声を上げているが、その表情にはどちらかと言えば陶酔の色が滲んでいた。喉奥に絡んでべっとりと咥内を汚した白濁が、舌の根を伝って舌の上に溜まっていくのを感じながら最後の一滴まで搾るように牛の口を窄めて吸いつく。タンパク質が固まり半ば固形化したために詰まっていたザーメンがマズルに吸い出されるように尿道からとろとろと緩やかに粘液が漏れる感覚にあなたは思わず息を呑む。どれくらいそうしていたかわからないが、ずるりとシンノウの口から引き抜く際もその吸着は止まなかったので、抜き去られたちんぽは真っ赤に茹で上がりながらぬらぬらと妖しく照っているだけで自分の放った子種が付着しているようには見受けられない。あなたは確認するまでもなく、眼下の牛の顔に目を向ける。

「ん、っぷはぁ……♥♥ こ、これは出ひすぎ、だろッ……♥ んぐ、っぶふぅ♥♥ はぁ♥♥」

 うっとりとした顔の牛は、栓を失い半開きになった口から白くコーティングされた牛タンをはしたなく突き出して、その様相をアピールする。液体というには重々しすぎるそれはシンノウの色の良い長い舌を受け皿にこってりとへばりついていて、ところどころに粒状になって固まっているのがわかるほどだった。シンノウはそれを、まるで毒見でもするかのように幅広い舌の上で転がしてにちゃにちゃと咀嚼してみせる。鼻から抜けるにおいを楽しむように威勢の良い鼻息を吐いて、顔中を包むようなイカ臭さにうっとりと舌舐めずりしてみせた。

「んん゛っ……れろっ♥ はぁぁ♥♥」

 淫奔極まるその仕草に少しだけ硬度を失ったちんぽに再度の昂りを覚えたのは、立ち上ってきた精臭があなたの鼻をくすぐったからかもしれない。シンノウはしばらくはふはふと息を漏らしていたが、マズルの周りの毛をしっとりと湿らせながら喉を鳴らして口の中のそれを嚥下して「うん、問題なさそうだな♥」とこの期に及んで主治医然とした文句を続ける。

「……でも、ちょっと濃すぎるかな?♥ さては最近肉ばっかり食べてるな♥♥ ちゃんと野菜も食べなきゃだめだぜ?♥」

 その言葉にたじろいだのは、つい先日サモナーズの皆とすたみな三郎という食べ放題の焼肉チェーン店で夕食を摂ったことを思い出したからだ。その時のことは恋人たるシンノウにも食事に行ってきたとメッセージで軽くやり取りしたものの、何を食べたかまでは告げていなかったはずだ。だのに今、奇妙な鋭さにそれを言い当てられて気まずさを覚えてしまう。

 だが、それと同時にこの顔の良い牛が見せた特技に対してはなんとなくいい気がしなかった。「よっこいしょ……っと♥」と立ち上がる白衣の牛に、下から引っ張るようにしてその首に腕を絡めた。

「わっ……と、こ、こらっ。お兄さん今飲んだばっか……んんッ……♥」

 あなたの意図を理解してシンノウは軽く前傾しながら、まだ形ばかりの拒絶を吐く口を塞ぐように唇を重ねる。この牛のならともかく自分の精液を飲むような趣味はないはずだが、舌で割り開いたシンノウの口から溢れる吐息が隠しようのない精臭に満ちているとわかるとあなたの下半身は猛り狂った。

 顎を引こうとする牛の頭を引っ張るように押さえて、ぬちゃぬちゃとキスを交わすあなたはどこか苦々しい唾液を夢中で啜る。控えめな牛タンはしかしあなたの昂りを誘うような慎ましさでその分厚い身幅を寄せて水音を立てていて、蒸気のように熱い鼻息をくすぐったく感じた。

「んぐっ……♥♥ っふぅ♥ んん、っちゅ……じゅるっ、ぶふぅー...…っ♥♥ ぷはあ♥ それで、どうする?♥ どうせ一発くらいじゃ、収まらないんだろう?♥ ン?♥」

 観念したように、シンノウは下から抱き着いてくる自分の半分ほどの厚さもない腰に腕を回す。接していた口を指一本分だけ離して摺り寄るように体を重ねながら、牛の手が互いの胴体の間に滑り込んでだらしなく下半身を露出したままのあなたの局部をぎゅっと握りしめた。自分の手が精液の残滓と唾液とで汚れるのも厭わず武骨な手があなたのちんぽを包んで、口とは違う圧迫感と表面の細かい毛束の感触が心地よく腰に響く。

 どうする、と言われても。もちろんこれで終わらせようなどと大人しいことを考えているわけではないが、これ以上を望んでよいのかと躊躇ってしまったのはあなたに僅かながら残っていた理性のためだった。校内で、それも教諭とこんなことをしていいのかと臆病風に吹かれるのは倫理的に正しく善き判断であるはずなのに、今はそれが疎ましくて仕方がない。

 あなたは迷いを断ち離すように口を開く。特別気の利いた台詞など選択できるような余裕もない。

 ただストレートに、恋人とまぐわいたいことを正面から伝えるあなたにシンノウは。

「……っはー……♥ ほんっとに、困った生徒だねえキミは……そんな顔で言われたって、学校でそんなことできるわけないだろ?♥」

 えっ、と動揺するあなたからするりとシンノウが離れる。くるりと踵を返して、あなたの視界はだらんと伸びて大柄なシンノウの腿まで隠す白衣で埋まる。

 思わせぶりなことを言っておいてくるりと手のひらを返す恋人のその様に、信じていたものが、あるいは足場が急に崩れたような不安があなたを襲う。できるわけがないのなら、どういうつもりで聞いてきたのか。困惑するあなたを、かちゃかちゃと金属音が現実に引き戻す。

 室内履きらしいサンダルを履いた太い足が持ち上がってたたらを踏むようにその場で足踏みをする。履物と白衣との取り合わせに思わず知り合いの白熊を思い出してしまうあなたは、ばさっとその足下に落ちる衣類に気づくのが遅れる。

 白いカーテンの奥で、見慣れた迷彩柄のカーゴパンツが塊になって横たわっている。ぺた、とゴムサンダルが抗菌タイルを踏んで、布越しに尻尾を主張させる背中は眼前の机に歩み寄る。

「まあ、でも」

 それで。

 ひらり、と翻る様はドレスかスカートか。白衣そのものが有する機能とは全く関係のない嫋やかさにも似た強い魅力にあなたはただその光景を見守ることしかできない。カーテンの奥で脱ぎ去られていたのは紛れもなくシンノウのズボンだった。パンツごとずり下ろしたその状態であなたに向き直った今、その下半身を隠すものはない。

 それを知りつつ、保健室の主は泰然自若と構えている。黒い靴下に覆われた足首を揺らして、ふくらはぎをぐるりと締めつけるソックスガーターの金具に茜陽を跳ね返して。

 机の分厚い天板をぎしりと軋ませる、バンダナの下の鋭い目を甘く眇めながら。




「これは診察だからね、自慰してばっかりの患者がちゃーんと膣内で射精できるかどうか……診てあげるのもオレの役目、かな?♥」

 戯言だ、あなたはそれが態の良い口実でしかないことをはっきりと理解している。

 身にまとう白いカーテンをシーツにして、あなたの腰ほどの高さの机に悠然と腰かけるシンノウはそのままゆっくりと両脚を開く。呆然と直立したままのあなたが僅かに気圧されてしまったのは、丸太ほど太い脚が門のように開く迫力のためだけではない。恋人が惜しげもなく股を開いて、露わになった恥部を見せつけてくるはしたなさのためであった。

 上半身は白衣とそのインナーであるタンクトップに袖を通したままで、トレードマークのバンダナだってそのままだ。だからぱっと見はいつものシンノウのままだ。理性的で、仕事に誠実なしっかりした大人の格好のままだ。ただしそれが張りぼてであることは、表情と下半身の様相からはっきりとわかってしまう。

 妖しく目を細めて、肉厚の牛タンで唇を舐める仕草は男を誘う遊女のそれだ。あなたを誘惑するようでいて、試すようでもある色のある目つきに沸々と掻き立てられた情欲に胸をかきむしりたくなる。自分の裸体を見せつけるようにタンクトップに手を突っ込んで、上体を起こしているためにぼこぼこと隆起した腹筋を見せつけながらそれ以上捲り上げるでもなく焦らすように中途半端に晒しているのがもどかしくすら感じる。

 それだけでも誠実な保健医というシンノウ像とのギャップ足り得るのに、決定打は、というかこの場においての最大火力を生み出しているのがその下半身だった。

 白いシーツを敷いた硬いデスクにどっしりと腰掻けて両脚を開いたその格好にはしたなさ以外の何を感じろというのだろうか、あなたの脳裏に壮絶な色気というフレーズが去来して、コンマ二秒後には走り去っていった。

 ただ太いだけでなくさらさらとした毛並みに覆われた太腿は、片方はだらんと脱力し太腿の肉を机に押しつけて歪ませているのに対し、もう一方は自重を持ち上げるために筋肉で表面を張り詰めて歪ませていて、双方共に異なるボリュームの魅せ方をしていた。

 ふとましい脚を惜しげもなく晒しているためにその付け根を辿るでもなく当然その局部があなたの視界に入る。第一印象はその巨大さに、次いで淫水焼けして黒々とした表面に圧倒されてしまう。ペットボトルほどのサイズをしながら水筒のような重厚さを感じるそれはあなたが思う理想の大人の男性器であり、規格外のサイズに自分に対する自信がたちまちのうちに霞んでしまうのがわかる。

 仲間内では大きい方であるはずだがそれはあくまで人間種の話であって獣人種の、とりわけシンノウのこの巨砲の前では明らかに見劣りするだろうという事実に、劣等感があなたの腑の底に鉛のように横たわる。

 しかしそれは不思議な相転移を見せる。握っても指が回るか怪しい竿、熟したプラムのように赤黒く張り詰めた亀頭、経験の豊富さを黙して語る色素の沈着した黒い包皮、充血してなお天を向かないふてぶてしい質量、それらに付随してぶら下がるソフトボールほどあるふぐりがにおわせる雄の魅力。そのどれをとってみても、この牛があなたより男として、一匹の雄として優れていることは明らかである。

 そんな雄が、自分の前ではしたなく股を開いている。ぐるりと回る。変容する。泥臭い劣等感が自分本位な征服欲へ。

 極上の肉を前にして込み上げる情欲を喉を鳴らして飲み下す。直視するのは危険と見えて股の間、玉の下から縄のように這い出しては左右に振れて誘う尻尾の先端に視線を固定しようと苦心するあなたの視界は、しかし今まさに濃厚な子種を生産しているのだと息づくように蠢いて主張する頭獣毛と同じ色の毛をアクセントにした陰嚢から逃げられない。

 一糸まとわぬ局部から、脈打って緩慢に首をもたげるちんぽから、重たい睾丸に伸びきって机に垂れるふぐりから視線を引き剥がすのは容易ではない。

 戦慄く唇で何かを言おうとして、やめた。ごくりと生唾を飲んでデスクへ一歩踏み出すと、水平以上の角度で反り立つあなたのちんぽが脈を打って主張する。

「んん……♥♥ こんな感じかな?♥ ヤりづらかったら言ってくれよ、何しろお兄さん……こういう診察は初めてだからねえ♥」

 下着ごとズボンを脱いで股を開くシンノウは、どのような体勢が都合よいのかを探りながらふとましい足を揺らす。だらんと力の失せていた片脚も持ち上げて、腰だけで自重を支えながら両脚に手を添えて開脚してみせる。

 ゆらゆらと誘うようにその脚が揺れている。下半身を包む衣服らしい衣服と言えば爪先から足首までを覆う外履き用のビジネスソックスくらいが関の山で、室内履きのサンダルとの取り合わせはどことなく間抜けに映るが俗っぽい魅力を感じてしまうのもまた事実だ。黒い布地に押さえつけられて毛皮によるボリュームが失せているはずのその足先は、しかし元々が短毛であることもあって屈強な肉体との釣り合いが十分にとれているほどに太く見える。三十センチを超える巨大な足と履物にも無辜の雄々しさを感じてしまうのは、あなたに足フェチのきらいがあるからかもしれなかった。そのうえ、あなたがプレゼントしたソックスガーターも丸々としたふくらはぎの肉をしっかりと締めつけながら靴下を吊っていて、力んで張り詰める筋肉に食い込む様などはまるで肉を縛る紐のようですらあった。

 これが医療行為を超えていることはお互いに認めている。ただの茶番、ただの戯言、ただの口実。欺瞞を着飾った保健室を、あなたはもはやどうでもよく感じている。そこが寮の自室であれ、ギルドのセーフハウスであれ、シンノウのちょっと散らかった部屋であれ。恋人を求めていきり立つ獣欲があなたを突き動かす、渇きを潤すための甘美なる雫を。

「ほら……見えるか?♥ さてっ、オナニー大好きのうちの可愛い問題児くんは……先生のココに♥♥ おちんちん入れて、ちゃーんと射精できるかな?♥」

 ぐぱ、と音すら聞こえてきそうな光景だった。殆ど物が置かれていない閑散とした天板のスペースを贅沢に使って、シンノウは腹筋運動をしている途中のように上体を中途半端に倒す。手を突っ込んで捲り上げたタンクトップからぼこぼこと浮き上がった腹筋が外気に晒されるのも無視して己の尻たぶに両手を添える。むっちりとした尻肉はベッドのマットレスと違って硬いデスクに押しつけられて無残に形を変えていて、あなたよりも何十キロと重い牛の体重を受け止める天然のクッションを悼んだ。

 ぷっくりとした会陰部、伸びた玉袋の陰になっているそこがよく見えるように、シンノウは両手で掴んだ尻肉を自ら外に向かって引っ張る。

 割り開かれた谷間には性器同様本人の経験を物語るように捲れ上がり、あなたの指一本分ほどの空洞を縁肉の収縮に合わせて開いては閉じる肛門が息づいていた。窄まりというには些か不格好に盛り上がったその噴火口は赤黒く、どことなくぬらぬらと蜜で照っているようにも見える。何度目になるかわからない生唾を呑むあなたを、しかしシンノウは艶めかしく睨めつけていた。

 机に腰掛けるだけでなく上体を僅かに倒したことで上向きになった牛棒が思い出したようにびくりと脈を打つのに合わせて、膨らんだ会陰部が動いて蜜壺がヒクつくのを見ていたあなたは、誘蛾灯に誘われるようにふらふらと股間をいきり立たせたままデスクに近寄る。

 太腿に添えた手を短くもさらさらとした細い獣毛が撫でるのが心地よい。それだけでなくその奥から押し返してくる脂肪とも筋肉ともつかない張りのある肉質は自分にはないもので、羨望のままに確かめるように指先を動かしてしまう。押せば押すほど親指が沈み込むような肉厚さに魅了されながら、あなたは照準を合わせるように腰の位置を確かめる。どうやら机に対して立つだけで問題なさそうだった。

 涙を流して裏筋と包皮を濡らすさつまいものような大きさのちんぽを眺めていたあなたは「はい、使うだろ?♥」という声に顔を上げる。視界に入って差し出されたそれを、反射的に手を出して受け取った。化粧水のボトルのようなそれは、とろりとした粘液で満ちていて今この場において必要なもののように思えた。しかしどうしてこんなものを学校に持ってきているのかと訊ねようと思って、その回答を予想したあなたは途端に胸が切なくなるのを感じてせっつかれるようにボトルの蓋を開けて内容液を手に取った。

 こんな潤滑液なんて、このような行為においてしか使わないはずだ。そんなものを良き大人、誠実な教師たるシンノウが校内に持ち込んできているとはにわかには信じがたい。信じがたいが、恐らくこの齟齬については自分が関係ないわけではないのだろう。

 つまりは、自ら言い出すほどではないが求められたときのための用意があった、ということだ。恋人であるあなた以外の不特定多数と性行為をするような、ましてや校内で行為に及ぶような人物だとは思えない。個人的にはそれくらい淫乱であるとそれはそれで魅力的なのだが、それはさておき。

 であればこのローションはあなた向けに用意されたものと見るのが自然だ。そこまでの仮説を立てたあなたは、これが真実だとしたらシンノウがここまでノリノリなのもなんとなく頷けるような気がするし、用意されているくらいならもっと早く校内セックスを申し込めばよかったと後悔した。

 数秒でそこまでの思惟を巡らせたあなたは、ボトルを机の上に返して手に取ったそれをぬちゃぬちゃと自分のちんぽに塗りたくった。ただの手淫とは違うぬるぬるとした刺激はそれだけで十分なように思えたが、この上を行く快楽がこの先に待っているとあなたは知っている。体に刻みつけられたそれを待ち望んで、ぬるついた手の中でちんぽが跳ねる。

 止みがたい劣情を前に、あなたはシンノウの太腿に手を添えて握った水平に突き出す。ぐ、と押したシンノウの体はしかし天然の巨岩を押したように頑として動かず、その巨体の質量を思い知ることとなる。

 体同様、尻やその谷間も毛で覆われている。握ったちんぽの先端がじゅりじゅりとそれらを濡らすと、絡みついてくる毛束がむず痒く感じた。

 自分の手とシンノウの金玉の陰になって仔細には見えないが、ちんぽが明らかな窄まりに振れた。むっちりとした尻の谷間に唯一凹んで無毛の粘膜を晒す窪み。「んっ♥♥」とシンノウが声を漏らすので、あなたはその位置に狙いをつける。

「そう、そこだ♥ そのまま、ゆっくり入れてごらん♥♥」

 まるで出来の悪い生徒を指導するようにシンノウが低く囁く。初めてのセックスではないはずなのに、あなたは自分が童貞に立ち戻ったように思えてしまうのはこのシチュエーションのためだろうか。小さく頷いて、あなたは床を踏みしめるように上履きを履いたままの足を小さく前に出しつつ腰をゆっくりと押し出した。

「っは、ぁぁ♥♥ あ、あぁッ……♥♥♥ そう♥♥ いいぞっ、そのまま……もっと、奥まで挿れてごらん♥♥」

 言われるがままに、粘着質な窄まりにちんぽを滑り込ませる。茹っているのかと思うほどの熱は獣人の体温に相応しく、あなたはちんぽだけ風呂に浸けるような錯覚に襲われる。

 硬く張り詰めた亀頭が、カリ首がぬるついた熱肉にその身を押しつけて、きゅうきゅうと狭まる腸壁をこそぐように押し退けて奥を目指す。ぬらぬらと粘っこく濡れる柔肉は夢のように柔らかく、腰を押し出し奥へ進めるあなたのちんぽを拒むことなく受け入れるようで、押せば押すほどずぶずぶと呑まれていく様はまるで肛門でちんぽを食っているようだった。幹までしっかり侵入を果たしたあなたのちんぽを包み込むシンノウのマンコは随所が不規則にうねっていて、亀頭や裏スジを丹念に揉み込んでくる快楽は中に舌か何かが仕込まれているようである。不揃いな陰毛がシンノウの会陰部を覆う茂みと触れるほど根元まで突き込んだあなたは、腰を振らずともぐねぐねとちんぽを愛撫してくる淫肉に肩を震わせてその快楽に酔い痴れる。何度挿入しても慣れぬ甘美な肉の悦び、残光のように脳と体に焼きついて忘れられない強すぎる快楽、求めても求めても足りない依存症の刺激。これを知ってしまったがためにいくら己を慰めても足りないほど焦がれていた瞬間を迎えたあなたは、体を劈いた官能に背中を丸めて小さくうめき声を上げる。

「っふぅ♥♥♥ ちゃんと挿れられたじゃないか♥♥ やれやれ……こういうことばっかり上手なのは、お兄さんどうかと思うがねえ♥ まあ、よくできました、って言ってあげようかな♥♥」

 デスクの上であなたを受け入れやすいよう両脚を自ら抱えて股を開いたはしたない格好をしたシンノウがそんなことを宣うので、思わずどの口が言うのだと反骨精神が込み上げて顔を上げる。ただ、身じろいだことであなたのちんぽがごりっとマンコを抉って敏感な亀頭を苛んだために反論は声にならず霧散してしまう。

「んぉ゛っぉおぉ♥♥」

 ただしそれは、シンノウも同じことだった。マンコのヒダを平たく正すように腸壁をちんぽに擦られたために、腹の中から太長いちんぽに電流を通したような刺激が貫いて思わず声が出る。

「っぉ、っふぅ♥♥ ま、まったくっ♥♥ ほんとにっ、持ち主に似て元気なちんぽだよ……っ、んん゛っ♥♥♥」

 少しだけかぶりを振ったシンノウが、平静を取り繕ってそう言うと、中途半端に捲れたタンクトップに隠された双丘がたぷんたぷんと揺れるのがわかる。そしてその反応に、なるほどと欲張り故の余裕があなたに生まれる。

 どうやらちゃんと気持ちいいのは自分だけではないらしい。シチュエーションの新鮮さに呑まれていたが、そういえばこの恋人はプライベートではそれなりに淫乱なのだ。それなりに淫乱なのであれば、何も遠慮することはない。思い出したように急に闘志のような熱が湧いてきたあなたは、手についたままの潤滑液でシンノウの毛並みが汚れるのも厭わずそのむっちりとした裏腿に手を添えて腰を引いた。

 そのまま癒着するのではというほど自分本位に絡みついて密着していた粘膜を振り切ると、ずっ、と音がしたように思えた。ぬくまった腸肉に温められたちんぽに外気が少しだけ涼しい。引き抜かれるのを惜しんで収縮する括約筋は逆にちんぽを押し出すようで、ねっとりとまとわりつく腸肉が確かに輪っか状になっているのを感じる。目が眩むような摩擦の悦びに負けじとあなたは亀頭が覗くほど大きく腰を引いてから、一息に腰を突き出す。限界まで引き絞った弦から放たれた一矢が如き一撃は、去り行くちんぽを惜しんで身を寄せ合って舌を伸ばして迫り出していたマンコ肉を押し戻すように容赦なくなぎ倒して最奥へ突き進む。うねって主張していた腸壁がちんぽを包み、腸ヒダが裏スジをくすぐって、一拍遅れてわざとらしく侵入を拒もうと締めつけてくる。淫肉と熱量と欺瞞に満ちた牛膣は嬉しそうに愛液を溢れさせて、マンコの中の空気が口から漏れていくようにシンノウは呼吸を詰まらせる。

「っぶも゛っぉ゛ぉぉお♥♥ お゛っ奥♥ おぐっ、いきなりっすぎだろ……ッ!♥♥」

 シンノウの巨体はあなたくらいの質量が少しばかり揺さぶってもビクともしない天然の巨岩のようで、あなたはどっしりと安定感のあるオナホール付きのマットレス相手に腰を振っているような錯覚を覚える。磨かれていない彫刻のような荒々しい筋肉の鎧を身にまとった牛の体は多少下から突き上げられたところで何の影響もない質量をしていて、あなたとの結合部に陰を作る豊満な金玉をたぷんと揺らす程度でしかない。自分とまるで違う種族の雄、それも理想のように雄々しく鍛え抜かれた体格をした男を犯しているのだという実感があなたの胸を占めて切なく軋ませる。その体をもっと味わいたいと囁く声に、ご馳走にありつこうと飢えた獣に唆されて貪るようにあなたは腰を動かす。

「おっ、ぉぉ゛っ♥♥♥♥ ふぅっ♥♥♥ ん゛っぐ、ふぅッ♥♥♥ いッ♥♥♥ いいぞっ♥♥ さすが、元気な腰遣いッするねぇ♥♥♥ それでこそっ……先生もっ、ぉ♥♥ 診察の甲斐がある、ってもんだよ、ぉ、っほぉッ♥」

 淫らな水音が響く、それはまるで表面がぬるついたスライムが跳ね回る時の音にも似ていた。振りかぶるように引き抜かれたちんぽをヒクヒクと息づく赤黒い縁肉に擦りつけながらマンコにねじ込んで、その勢いのまま引き抜く。それが決められた一連の行動であるかのようにあなたの腰は淀みなく動く。手で扱くようにマンコの肉でちんぽを扱くことしか考えられず、理解の外側、本能が訴えるままに腰を動かす。どうすれば気持ちよくなれるのかなど意識して考えてもわからないことを求めて、ただひたすらに肉悦を貪るためだけにちんぽを抜きつ差しつする。ただただ今はシンノウを犯すのに忙しかった。

 がつがつと独善的に腰を動かすあなたには、それがシンノウの体を使ったオナニーになっていることは重々承知だった。だが、それでもこの淫奔な牛は喜ばしそうに声を上げるのだ。そもそもちょっとした悪ふざけのつもりだった申し出が挿入を含めた本番行為にまで発展しているのはあなたにとっても予想外だし、それを膣内射精できるか診察する、という狂った名目でマンコを見せつけてきたのはシンノウの方だった。良き大人で善良な教諭である保健室の牛にとって、まるでそれ許容するようなことを言われたあなたがどう動くかなんて想像に難くないはずだ。それでいてそのような振る舞いをするということは、つまりはあなたにもそうするよう期待しているのと同じことだった。

 であればあなたがするべきことはただ一つで、触れれば毛皮が滲み肉汁が滴りそうなほど豊満な体を余すことなく味わって、極上の快楽をもたらすマンコを自分勝手に犯す生徒として振る舞うだけだった。

 考えれば考えるほど、倒錯しているとは思う。腰を打ちつける打擲音に紛れて、シーツのように敷いた白衣に泡立った粘液が垂れ落ちる。白衣にシミができるだろうことも、教師としてインモラル極まることも、今この瞬間に誰か入ってくるかもしれないことも。

 全部承知の上だ。社会的地位、倫理観やその他諸々よりも己の、あるいは恋人との快楽を優先するシンノウの姿はあなたが思い描くそれとはかけ離れているようにも思える。

 だというのにこんなにも燃えるのは、そして股座がいきり立つのはどういう毒のためだろうか。

「っふう、んん゛ぅ~~~ッ♥♥ っぁ♥ はぁ゛っ♥♥ こ、れはッぁ……♥♥♥ 想像、より、結構……っやばい、ねッ……っんん♥♥」

 膝の裏に手を入れて自分で抱えながら、シンノウは水筒のような剛棒を戦慄かせながら口を開く。興奮で粘ついた唾液が呼吸を詰まらせた拍子に口端から垂れていて、ゴムパッキンめいた唇から落ちてマズルの下顎を、そして喉元の毛を濡らしていた。羽のような耳をはためかせて、シンノウはバンダナ越しの目を甘く蕩けさせて一心不乱に腰を振るあなたに像を結ぶ。妖しいヴァイオレットが誘う魅惑の視線に射抜かれて、あるいは小山のような巨漢の牛が自ら足を抱えて股を開くその姿に胸が高鳴り、全身の血液が下半身に集中するような錯覚に苛まれる。濫りがましくあなたに体を許す恋人の姿に打ちのめされていたからだろうか、その脚を抱えていた手が頬を滑るのに驚いてしまったのは。

「っふふ♥♥ どうしたよ、ハトが豆鉄砲食ったような顔して♥ 毒気に当てられちまったか?♥ それとも、ただセックスするだけじゃ物足りないかい?♥ いいんだぜ♥ お兄さんにしたいこと、なーんでもしてくれてさ♥♥♥」

 なるべくシンノウの体と密着するようにちんぽを奥深くまで突き込むと、ごりゅ、と先細りになって閉じた結腸の奥を抉る感覚が亀頭に心地よい。蕩けきった粘膜がみっちりと詰まった蜜壺をちんぽで無理やりこじ開けると、型を取るように柔肉がむちゅむちゅと擦り寄って甘えてくるのがわかる。筋肉に圧迫されて指一本と入る隙間が無さそうなのに、ぬめったちんぽを押しつけられるとまるでその分のスペースをどうにかして捻出しつつずるずると摩擦しながら受け入れる聞き分けの良さに息が漏れそうになった。

 そういうわけじゃ……とあなたは言い淀んで、しかしこの機を逃す手はないと口を開く。

「んぅッぐ……♥♥ あー?♥♥ どうして校内でのセックスをOKしたか……って? いやぁ、オレは診察しかしてないはずだけどなぁ?♥」

 自らデスクの上に腰掛けて、土管のような脚を抱えながら股を開いてちんぽを受け入れている状況にある牛は普段より熱の増した吐息混じりにそんなことを宣う。その言い草にあなたが鼻白むのを察したシンノウは「冗談冗談♥」と苦く笑って、更に重ねる。

「でもなぁ……それ、言い出しっぺのお前さんが言うかぁ?♥」

 それはそうだ、自分でもおかしな質問をしていることは理解している。ただ自分でもまさか了承されるとは、と思ってしまうほどダメで元々という気持ちが強かったのもまた事実だ。どちらかというと倫理的、モラリストなイメージの強いシンノウがこんな淫らな姿を校内で晒していることに驚きこそすれ拒絶することはないが、どうして、という気持ちが拭えないのもまた事実だった。

 頬を撫でるシンノウの大きな手があなたの頬をむにむにと撫でる。愛おしむような手つきだということはあなたにもわかった。牛の巨体が言葉を紡ぐのに必要な息を吐こうとするたびに、下腹部に不随意に力が入って筋膜に直腸が迫り出すのが埋没するちんぽ越しに感じられて、快楽に屈しないよう苦心してその場に立ち続ける。「あのなあ……」とシンノウは見慣れた困り顔で続ける。

「キミみたいな問題児と、子供扱いしないそういう関係を結ぶと決めた時からこっちはとっくに覚悟してんだよ。その背中を振り向かせて足を止めさせるために、なるべく恋人の期待には応えたい、それでも走って行かれるならこっちだって走ってやる……ってね」

 その言葉に、自分が恥ずかしくなるほど嬉しく感じてしまうのはあなたがまだ若いからなのか、それともこの牛がそんな台詞を平然と言い放ったからなのかというのはちょっとわかりそうもない。ただ、いつかのバーチャルな夏のことを蒸し返すような低い声にあなたが言葉を詰まらせたのは込み上げた感情が思いのほか大きかったためだった。シンノウを想ってきてよかったと、ちゃんと恋人なんだと実感があなたの胸を痛いほど締めつけて脳内に多幸の痺れが去来する。あなたが何か気の利いたことを返す前に、シンノウが打って変わって茶化すような声音で「あとは、そうさなあ」と付け加える。

 頬を弄んでいたシンノウの手つきが途端に様変わりして、撫で下ろすように動いてあなたの顎下に添えられる。そのまま親指でクイッと顎先を持ち上げて、片目を伏せたお決まりの熱っぽい目つきをあなたに向けた。

「……面白そう、って思っちまったんだよなあ♥ 悪い火遊びは卒業したはずなのにね、誰かさんのせいでまた燃え滾っちまって仕方ないんだ♥ 子供扱いされたくないなら、責任くらい取ってくれるよなぁ?♥」

 眇めた瞳が紫電となってあなたを貫く。そのままマズルを割って出た舌がべろりと唇を舐めてマズルを覆う短い毛皮を濡らせば、もうあなたに言えることは何もなかった。代わりにパンクしそうなほど充血したちんぽをぐぐっと力強く脈打たせれば、抉られた腸壁がうねって目敏くそれを感じ取る。

「ふふ♥ だからまあ、せいぜい上手に火傷するとしようや♥♥ なぁに、治療なら任せてくれよ♥ この通り頑丈にできてるもんでね……ちょっとくらい乱暴にしてくれても、びくともしないんだぜ?♥」

 何となくだが、あなたは直感する。多分、この牛は放っといたらあなたが死ぬまで殺し文句を吐き続けるだろうことを。そして、これを止めさせるために何をすればいいのかを。

 身だけでなく心を蝕む猛毒を制すためには、それを食らって薬とすること以外にない。

 がばっ、とあなたはシンノウの体に覆いかぶさるように抱き着く。元々の体格の違いに加えてデスクの上に座っていることもあって、あなたの頭はシンノウの胸ほどにしか届かない。本当はこのままキスがしたかったという思いをぐっとこらえて、あなたは両腕が回りきらない毛むくじゃらの胴体に腕を巻きつけて強く抱き着く。

 弾かれたように抱きついてきたあなたにシンノウは「おやおや♥」とわざとらしく声を漏らして、その後頭部を優しく撫でる。抱き着いた体から、頬を添えるように密着した胸からは身にまとったダンディな香水のにおいの他に白衣から漂う消毒液とハッカのにおいがしたが、それと同じくらいに地肌から滲んで隠しきれない汗のにおいも感ぜられた。前に倒れ込むようにデスクの上で股を開く牛の体に抱き着いて、あなたは大きく鼻を利かせる。取り込んだ空気を燃料にして、理屈の外から去来する感情の本流を燃やして、腰をへこへこと動かし始める。

「んぉッ♥♥ きたッぁ゛♥♥♥ いいぞ、もっといっぱいッ腰振っていいぞ♥♥ お兄さんといっぱい、気持ちよくなろうなぁ?♥」

 言われるまでもない、と興奮に頭が痛くなるほど血が上ったあなたは、散々煽られた分をちんぽに乗せてまとめて返すように律動を奏でる。抱き着いた上半身は変わらず密着していて、学生ズボンを中途半端に脱いで丸出しの下半身が独立して前後にずんずんと動いている様は傍から見たら滑稽極まるのだろう。ただ、シンノウがはしたない姿を見せるならば自分はいくら滑稽でも構わないとあなたは思った。

「っぉぉ゛ぉっおぉ゛♥♥♥ くるっ♥♥ いいぞっぉ゛♥♥ ナカっ、ごりごり抉れてっ、っはぁ♥ たまんねえッ……♥♥」

 あなたに体重を掛けられて、なおかつ下半身を打ちつけられても揺らぐことのないシンノウの屈強な肉体は、しかしエラの張ったちんぽでマンコの肉をこそぐように抉られるとたよりなげに打ち震える。抱き着いた体からバリトンがダイレクトに響くのが振動として伝わって、好ましそうな反応をしていることは胴体でサンドイッチされたシンノウの剛直が窮屈そうに跳ね上がることからもわかった。押し合いへし合いされてへそまで届く牛砲から垂れ流す我慢汁で腹筋の毛皮をしとどに濡らし、シャツを召したあなたの腹部もその湿りを共有する。

 自分の手で扱くことしか知らなかったあなたにとって、ここ最近覚えた肉の快楽は身に過ぎた毒だった。柔らかく湿潤なマンコはあなたのちんぽの型を取るようにエラの隙間までみっちりと埋めて、蠕動でうねりながら柔らかく、時に吸いつくように締め上げてくる。それでいて、恋人があられもない姿で善がって悦んでいるという多幸感も今ならおまけでついてくる。

 ぎゅっと抱き着いた起伏の豊かな筋肉の大地に頬ずりするように顔を動かす。腕を巻きつけた脇腹などはインナーが捲れているためにはっきりとその毛並みに覆われた素肌に触れるが、あなたの顔を押し返す大胸筋はまだしぶとく衣服に隠されたままだった。ならば、と思い立って、抱き竦める腕を緩めて上体を起こす。僅かに余裕の生まれた二人の間に、タンクトップの境目から両腕を忍ばせて雄臭いヴェールに包まれたシンノウの上半身を弄る。意外にもきめ細かく柔らかな毛並みを逆立てるように下からその体を撫で上げると、みぞおちを守る腹直筋だったり脇の下から覆うような前鋸筋だったりが呼吸と共にぼこぼこと持ち上がって硬くなるのがわかった。手のひらで隆起の著しい筋肉、そして自分とは違う種族である証の毛皮を愉しみながら、あなたはインナーを押し上げてふっくらと椀型に膨らむ胸板に両手を添えた。

「ふーっ、ふぅっ♥♥ んッぅぐぅう゛ッ♥♥ ふ、あっ、おっぱい♥♥♥」

 シンノウがそれに気づいたのは、単に大胸筋にあなたの手が触れたからというだけではない。空気を吹き込んだように膨らんで、それでいて重力に負けて垂れ下がるようなことのない張りのある胸板に主張する一対の突起があなたの手のひらと擦れたためだった。勃起しているのがはっきりとわかるのは毛の薄い乳輪のために毛皮に埋もれることなくそれが天を衝いているためだが、多少獣毛のボリュームが増したとしても目視するのに支障はないだろう大きさをしているのもまた事実である。

 牛と言えば……という思いがないわけではない。ただ、それを差し引いても乳房という形容が相応しいたぷたぷとした大胸筋は毛並みも相まってウォーターベッドを思わせる質感をしていて、ショートケーキの苺のように乗せられた乳首を弾けば思い出したようにがっちりと硬化して筋肉としての本懐を遂げるのが手に愉しくてつい触りすぎてしまう節があることはあなたも認めている。しかしシンノウの乳首があなたの親指の先ほども大きく、そして淫乱に肥育しているのはこれとは別問題なような気がする。そう思いながら、あなたはぎゅっと五指を使ってまだ柔らかく豊満な大胸筋を握り込む。

「んん゛っぅ♥♥♥ っふぅ、ウチの問題児くんはっ、ほんっとにおっぱい好きだねえ♥♥ 英雄色を好むというか、ただのエロガキというか、っぐ、む゛ぉ゛っ♥♥」

 揉みしだくように手を動かすあなたが少し上体を起こしたのをいいことに、シンノウの両腕があなたの首に巻きつく。そのまま後頭部の髪を梳くように撫でながら少し余裕ぶったことを言うのが好ましくも気に入らなくて、あなたは奥まで突き込んだ腰を揺するように押しつけてごりごりと最奥をちんぽで抉る。

「っむ、ぐおッおぉぉ゛♥ おぐ♥♥ 奥ッえぐられてる♥♥♥ はッ、あぁ゛あッそれっ♥♥ それ、すごいな……ッ♥♥ くそっ、気持ちいいッ♥♥」

 結腸で詰まっている最奥をノックするように腰を押しつけると、髪を撫でていたシンノウの腕に力が籠ってあなたの首に巻きついて背中ごと抱きしめてくるのが何となく誇らしい。眉尻を下げて、もっともっととせがむような色のある目つきでシンノウは甘く息を漏らす。根元まで突き込んでいるからか、窄まりの奥に肉でできた狭い輪っかのようなものがあるのがちんぽから伝わる。シンノウの重たい下半身と腰を密着させたまま、身じろぎするようにへこへこと腰を前後させると肉のリングに亀頭を引っかけて抜き差しする快楽が生まれてあなたの腰をを強く苛んだ。ぞくぞくとした官能が背筋を駆け上がって、シンノウの腕にもっと強く抱きしめてもらいたいと心が猛って八つ当たりのようにあなたの手は捏ねるように牛の胸肉を押し潰す。

「んんッん゛♥♥♥ こ、こらッ♥♥ ひとのおっぱいをッ……そんなに、粗末に扱ったらダメだろっ♥」

 とろんとした目つきのシンノウがそんなことを宣う。あなたが好きな教師然とした口振りが耳に心地よく、これもまた気に入らなかった。なので、あなたはむくれる生徒がするように気のない返事を口にして手のひらに当たっていたその突起物を指先で摘まむことにした。

「ッぁ!♥ ぶもッぉお♥♥ だ、だからって♥♥♥ だからってぇそんないッ、いきなりっ♥♥ ちくびをッつまむんじゃなッ、ぁあぁ゛っ♥♥♥」

 汗ばんだインナーの下のこりこりとした乳首は毛皮の色に埋もれるような暗く摩擦に慣れた色をしているはずで、それが示す通り感度も良好なようだった。牛らしい声で喘ぐ恋人の姿に、理性のない獣じみた本能を垣間見たようであなたは見てはいけないものを見る背徳感に似た感情を抱く。何となく居た堪れなくなるような下半身に響く疚しさに、いけないとは知りつつも常識人ぶったこの牛がけだもののように乱れるところをもっと見たいと心臓が猛る。

「っぅあ♥♥♥ ぐっぅ、むぉッぉおおぉ゛♥♥ ちくびっ♥♥ ちくびきもちいぃ゛♥♥♥ もんだいじくんにぃちんぽハメられながら♥♥ ちくびごりごりされるのたまらねえぇ゛♥♥」

 ハードグミのような硬さの乳首をあなたはぎゅっと押しつぶし、ダイヤルを回すようにその表面を指の腹で摩擦する。とあるCEOから搾る際の手つきを聞いたことがあったあなたは、その付け根から先端までを扱くように力を加えると穴など認められるはずもない先端からじわりと粘液が滲むのがわかった。

「っひぃ♥♥♥ んもッぉ゛、漏れるっぅ♥♥ ミルク漏れちまう♥♥ だ、だめだぁ♥♥ ち、ちくびごしごしされるとっ出ちまうからッ……♥♥」

 嫌というのならその土管のように太い脚で蹴り飛ばすなりなんなりすればよいのに、シンノウは診察の態も忘れてあなたの体に抱き着いたまま甘く声を上げている。保健室内に響く濁声は元々の声の良さもあって体の芯に届くたまらない聞こえをしていたが、果たして誰かに聞かれてやしないかと今になって肝を冷やす。

 ただ、そんなことよりもあなたは首に巻き付いた太腕に抗うように僅かに視線を下げて、タンクトップの中で揉みしだかれている巨乳に焦点を合わせる。そのまままるで搾り出すように手に力を込めると、タンクトップにじわりとシミが広がるのがわかった。あなたは少し疑問に思って、言葉責めの意味も含めてシンノウに母乳が出る時は気持ちいいのかと訊ねる。

「っぁ、はあぁあ♥♥ あぁ、気持ちいいぜえ♥♥♥ そりゃ、人によるだろうけど……特にオレは♥♥ キミに弄られてるから……ね♥♥ っふ、ぅ♥♥」

 あなたの意図を汲んでか、シンノウはいつものシニカルな笑みに蜂蜜をたっぷり利かせた甘い表情でそう返す。かっと胸と股間が熱くなるのを感じたあなたは、押しつけていた腰を引いて昂りを鎮めるための作業に没入する。

 ぐちゅぐちゅともはや蕩け切った柔肉が引き抜かれるちんぽにしがみついて伸びる。肛門の縁から盛り上がる淫肉を、中に押し戻すようにもう一度突き込む。徐々に知能指数が低下しつつある頭で、あなたは自分も気持ちいいとうわごとの様に口にしながらその名を呼ぶ。

「んぐぅっ♥♥ っはぁ、そいつは、嬉しいねぇッ……っあ♥♥ きた、ちんぽ入ってくるッぅう♥♥ っぉ、ぉぉッぉおお~~ッ♥♥♥」

 口を窄めたまま半開きにして、シンノウは切なげに表情を歪ませる。イメージや、その外見に似合わぬ間抜けな表情からは理性の欠片ほども感じられず、深い快楽によって熟された末の産物であろうことは疑いようがなかった。最初から断続的にうねる蠕動を見せていたマンコ肉が、此度のシンノウの浸るような唸り声に合わせて痙攣するように収縮するのがあなたにはわかった。そして、じわりとあなたの制服のシャツとシンノウの腹筋の間に生温かい粘液がどろりと広がったことも。

 イっちゃったのかと聞こうとして、十分な息が喉から出なかった。代わりに濡れた指先で突起物をぎゅうっと摘まみあげて、両乳首を中心にタンクトップに恥ずかしいシミを作りながらあなたはバコバコと腰を激しく前後させると泡立った汚液が結合部からあふれ出し、汚い音に拍車がかかった。

 ぐねぐねと折れ曲がるマンコを真っすぐに正すようにあなたは一心不乱に抽送を続ける。根元まで突き込み、先端が覗くまで腰を引く大きなストライドは打ち込む度にシンノウの最奥をごつんごつんと掘削する。壁を叩く破城槌のように引いては叩き込まれるあなたの腰遣いは牛膣には耐え難く、牛の丸太のような脚であなたの体を蟹ばさみするとソックスに覆われた指先をぎゅうっと丸めて快感を享受する。

「んッおぉぉ゛ぉお♥♥♥ だッ、だめだぁああ♥♥♥ いまっ、イってる♥♥♥ からっ♥♥♥ イくの止まんなくなるっ♥♥♥ 生徒のちんぽで♥♥ 先生本気でイっちまうってぇえ♥♥♥♥」

 教師と生徒、というより恋人と恋人という関係性を貴ぶあなたにとってシンノウの台詞は本来快くは思わない類のものだ。しかし校内でというシチュエーション、更には今回のセックスに関しては自分がきっかけということもあって、存外そのロールプレイに悪い気はしなかった。あるいは聖職者とも言うべき教職の立場にある理性ある大人を性欲の捌け口としながら、その本人もこれを享受しているという設定が気に入っただけかもしれないが、ともかく。

 前立腺の裏を執拗に擦られて、脳みそが射精していると勘違いしてしまうシンノウは下腹部に力が入るのを止められずにいる。そのためにこれ以上動いてほしくなさそうにきゅうきゅうと腸壁を迫り上げてちんぽを締めつけてくるマンコをあなたは容赦なく摩擦し、腸ヒダをなぎ倒して進む。抵抗されるとなおさら屈服させたくなるエゴの塊のような征服欲があなたのちんぽを更に硬くして、むずむずとした射精間近のむず痒さのままにスパートをかける。

「っあ、ぁーッ♥♥♥ ちくびっ、やべぇっ♥♥ あっ、クソ♥♥ イく、イっぐぅッ♥♥ イくいぐイぐうッ♥♥♥ むぉおッ、おぉぉ゛ぉほぉぉ~~~ッ♥♥♥」

 今日一番の締まりがあなたのちんぽを責め立てる。食いちぎらんばかりにあなたのちんぽを咥え込んで締めつけるマンコの具合は思わずハメているちんぽを手で握りつぶされたのかと慌ててしまうほどだった。思いっきり力んだシンノウの体は、身にまとう鍛えぬいた筋肉が贅沢にも絶頂するためだけにパンプアップして雄々しくその身を彩る。マンコを抉られるメスイキにはそうでもしないと耐えられないらしく、シンノウはあなたのシャツの襟や肩口をぎゅっと握りながらぷるぷると鼻先を震わせて息を漏らしていた。

「~~~~っぉ♥♥ っはぁッ♥♥ まだっ、まだイく♥♥ まんこっ掘られてんのに、尻だけで種汁出るっ♥ 出ちまうっぅんん゛ぐぉぉぉ゛ッ♥♥」

 体を重ねているあなたには見えないが、ふっくらとしたシンノウの会陰部がしきりに硬直して張り詰めていて、鶏卵大の睾丸を二つもしまい込んだ贅沢なふぐりから優秀な遺伝子を尿管へ汲み上げているようだった。力なく伸びていた陰嚢もどこか熱を持ったようにその皮と体積を縮めていて、放精のために身を寄せてせぐり上げている。それらを受けて、まるで弾丸を装填されたようにシンノウの重たい砲身がぐぐりと脈を打ってどぷどぷとどぶろくのような白濁を溢れさせるのだった。

 絶頂の最中にあるシンノウの頭は俯くように歯を食いしばって小さく震えているかと思えば、喉を晒して天を仰いで吠えるのでまるで頭の角を振り乱しているようだった。締まりのきつくなったマンコ肉は、しかしその柔らかさは健在であるために身を寄せて射精をねだるように激しく絡みついてくる。

 しきりにうねって舐めるように揉み込んでくる腸壁は裏筋をなぞるために蠕動していると錯覚して、もたらされるむず痒さに一層腰を強く打ちつける。そのままイきそうだと伝えると、シンノウは嬉しそうに耳をぱたりと揺らした。

「っはぁ♥♥ はーっ♥♥ あっ、ああッ♥♥ いいぞぉ♥♥ 遠慮せずっ、お兄さんのナカにたーくさん出してくれよぉ?♥♥♥ ちゃあんとこぼさずに、種付けできるかな?♥♥♥」

 デスクの上で股を開いて、喉仏を晒すように天を仰いでいた牛の頭が僅かに傾いで、バンダナで陰になった紫があなたを射抜く。好色そうに細めた目つきに誘われたあなたは、込み上げる激情を宥めるように腰を動かしてマンコ肉にいきり立つ自分自身をなすりつける。

 ぶるりと背筋が粟立つような、腰が浮くような感覚。脳髄が痺れて、知性や理性が失われていく。あなたの腰は下腹部に蟠る切なさを解放するために、あるいは痒いところを掻くようにむずむずする裏筋を柔肉に擦りつけて力強いストロークで踊った。

 タンクトップの下で胸板に添えた手が思い出したように乳首を擦って、握り込んだ大胸筋がその指の間から溢れる。せめて一番深いところに射精することで自分という存在がシンノウから離れがたくなるような気がして、腰を押しつけてぐいぐいと最奥を抉り進む。そう考えたのは恋人が自分にだけ見せる表情のせいなのか、それとも自分の抱えている劣情のためなのかというのはいまいち判然としない。

 腸壁の行き止まり、その奥の輪っか状になった窄まりに亀頭をぐぽぐぽと抜き差しすると自分の中のダムに亀裂が走るように思えた。セックスなんてこの東京に来てから覚えたのに、あなたは随分慣れたように絶頂を伝える。

「ふあぁ♥♥ いッ♥ いいぜ、来いっ♥♥♥ きちんとぉ♥♥ 中出しッするまでが診察だからなあ♥♥ たくさん出すんだぜ♥♥♥」

 両脚の間からだらんと垂らした尻尾をぱたぱたと犬のように揺らすので、あなたの脚にそれが触れて少しばかり擽ったい。しかし今となってはそれすらも快感に変換されるようで、全身が性器になったように感覚が研ぎ澄まされていくのがわかる。

 腰から下が別物になったように言うことを聞かない。脚が震えそうになるのを上履きを履いたままの足先に力を込めて踏ん張って、保健室のタイルを踏みしめながらちんぽを抜き差しするあなたは限界まで張り詰めた亀頭が腸壁の蠕動で撫でられるのを感じる。限界まで尿を我慢しているような切迫感にちんぽが苛まれて、それを堪えるべく膀胱を閉じるように下半身に力が入って、それが決定打となった。収縮した骨盤底筋によって、前立腺に送られた精子が尿道に送り出される。射精中枢が刺激されて、大波が駆け抜けるような官能の気配に背筋がゾクゾクする。二、三度亀頭が覗くほど引き抜いたちんぽを観念するように根元まで叩き込んで、縋るようにシンノウの体を抱きすくめて密着する。

 どく、と心臓が跳ねる。こめかみに痛いほど溜まっていた血液が一気に弾けて、ちんぽの先からそれら全てが飛び出していく解放感。腰から下が別物になったようにあやふやで、しかし尿道から次から次へと精液が上り迸る快美感はしっかりと手の中にあるようで、半ば倒れ込むようにシンノウの乳房に当てていた手を滑らせて脇の下からぎゅっと抱きついたあなたは放精の悦びに身震いした。

「っむお、ぉぉおぉぉ~~~~ッ♥♥♥ っはぁあ♥♥ 出てるっ♥♥♥ オレの中にぃ♥♥ お前の♥♥ 問題児くんのザーメンっ♥♥♥ 来てるっぅううう゛♥♥♥」

 タンクトップに覆われた大胸筋に顔を寄せるあなたは、生暖かく濡れた布地にべしゃりと頬が触れたので反射的にそれに唇を寄せた。ミルクとはよく言ったものだが、そもそも雄であり獣人であるシンノウの母乳からは売り物になるようなミルキーさは感じられない。しかし大柄な肉体から響く太鼓の如き鼓動とあなたの全身を包むような熱気、そしてタンクトップゆえの露わになった脇の下から微かににおう汗臭さと共に味わえばそれは至上の甘味のようにも思えた。

 どくどくと最奥に精液をまき散らしながら、あなたは断続的に腰を揺らす。茶牛の豊満なランプ肉を歪めるのが目的と言わんばかりに腰を押しつけて、マンコの奥で息づく結腸の入り口に亀頭ごと精液を刷り込むように塗りたくっている。尿道を駆け抜ける精液の熱がちんぽを内側から焼いて、あなたは歯を食いしばって尿道内に蟠るタンパク質を出し切ろうと力を入れて股間を脈打たせる。

「っははぁ♥♥ すごいな、まだ出てる♥♥♥ お兄さんのマンコにびゅーびゅー出てるぅ♥ 中出しできてえらいな♥♥ オレが女だったら、これっ♥♥ まちがいなく受精しちまってるぜ♥♥♥」

 幾分息を取り戻した様子でシンノウがそう言って、抱きついたあなたの後頭部を優しく撫でる。それからわざとらしく肛門をヒクつかせて排泄時のようにいきむと、まだ挿入されたままのちんぽを迫り出した腸壁で慰撫してくる。放出した精液がシンノウの胎内の熱と溶け合って、より一層絡みつく密着度が増したように思える柔肉がちんぽを舐めるので一発出しただけでは物足りないなという漠然とした感想を抱く。

「はっ……あ♥♥ まだっ♥♥ まだ出したりないのかい?♥♥ まったく♥♥ 若いってのはいいねえ♥♥♥」

 その意図を胎内で脈打つちんぽから感じ取ったらしい牛が嬉しそうに紡ぐので、あなたは切なく胸が軋むのを感じた。足りない、こんなことでは。濡れたタンクトップに抱き着いていた体を起こすと、沁みていた母乳であなたのシャツまで僅かに濡れてしまったようだったが、そんなことはどうでもよかった。

 今はとにかくキスがしたい。起き上がったあなたは、牛の顔を見上げて正面から斜陽に濡れるアメジストを捉える。シンノウもまた抱き着いていた腕を緩めて、片手でバンダナをずり上げながらあなたの視線に気づくと意図を察して目を細める。

 挿入したままのちんぽが抜けないように気を遣いながら、俯くように下向きになったマズル目掛けて伸びあがるように上体を反らす。大きい鼻が眼前に迫って、誘うようにはしたなく唇を舐める牛タンがすぐそこに迫って……あなたは、膝からがくんと力が抜けた。

 あれっ、とあなたは声を漏らす。ずりゅんとちんぽが抜けて、あなたは保健室の床に片膝をつく。シンノウは勢いよく引き抜かれたちんぽにマンコ肉を引きずり出されて「ぶもッ……♥♥」なんて甘く鳴きながら、目の前から消失してしゃがみ込んだあなたにゆっくりと視線を向けた。

 最初はずっと立っていたから脚が疲れたのかと思った。あるいは、興奮しすぎて立ち眩みでも起こしたかと考えた。しかし、再度立ち上がるべく床に手を突こうとして違和感に気づく。両腕が痺れはじめて満足に動かない。膝をついた脚も、脳からの命令を伝える信号が途中で絶たれたように言うことを聞かない。自分の体が自分のものじゃないように感じるのはセックス中も同じことだったがそれとは種類の異なる恐ろしさに背中が冷えるものの、頭ではついに来たかとどこか冷静に判断していた。

「あー、そろそろか♥ はいはい怖くない怖くなーい、ほらっこっち見れるかい?♥」

 のそりと身を起こしたシンノウが、下半身裸のままシミだらけの白衣姿で膝をつくあなたと目線を合わせるようにしゃがみ込む。蹲踞するように屈んだシンノウの尻から、ぶぴっ、と下品な音を立てて大量に出された精液が溢れるのを、あなたは何故か健全に機能している聴覚だけで捉えていた。

「症状は……手足の痺れ?♥ 発声、呼吸は大丈夫そうか……前と同じ感じかな? よし、じゃあお兄さんに掴まって……ってのは難しいか♥♥ そんじゃ失礼♥」

 まるでわかっていたことのようにシンノウはあなたをお姫様抱っこで抱えると、ぶらぶらとまだ血が滾ったままの黒ずんだ太長いちんぽを揺らして保健室内のベッドを目指す。ぺたぺたとサンダルを履いた足音を聞きながら、あなたは酷く重く感じる手足をだらんと揺らしてなすがままになってシンノウにベッドに寝かされるまで大人しく抱えられていた。

「はーい到着、靴も脱ごうなー♥♥ んじゃ、ちょっとチクッとするぞ♥」

 ベッドに座らされて、上履きを脱がされたあとにシャツ一枚でベッドに横たえられたあなたは、袖を捲るシンノウが白衣のポケットから小さなアンプルと注射器を取り出すのを見ていた。神器に使う針の馬鹿でかいものを想像していたあなたは、常識の範囲内の代物であることに人知れず胸を撫で下ろした。

 どこから取り出したのか、消毒用アルコールの沁みたガーゼで軽く表面を拭くと、針を皮膚に突き立てた。鋭い金属が表皮を貫いて血管に侵入する痛みに小さく呻くあなたにシンノウは「我慢我慢、男の子だろ♥」と額にキスを落として囁く。注射器のピストンを押し切るころになると、シンノウは手早くそれを抜いて正方形の絆創膏を同じく取り出すと患部に貼りつけた。

 あっという間の手際に、しかしあなたはこれが初めてではないことを知っていたので、はっきりと動く口でシンノウに礼を言う。

「ありがとう……っていうかまあ、オレが元凶なんだけどね……さて、今回は手足以外に何か異常はないかい?」

 様々な薬物、そして毒物の抗体を内蔵から精製できるシンノウは、しかしその汗や体液。吐息すらも数多の毒素で侵されている。よってそれらが滲んでしまう銭湯やプールにすら入れないシンノウとのセックスは、その毒素を直接摂取しているようなもので、いくら耐性のあるあなたと言えど長時間耐えれるようなものではなかった。

 いくらかのコントロールが効くと言っても、全身毒牛たる自身の体についてはまだいくらか解明できていない点がある。そんな自分が他者と肌を重ねて問題でも起きようものならシンノウは自分で自分を許せないだろう。これが、シンノウがセックスに前向きであることに対してあなたが最後まで抱き続けていた新鮮さの正体だった。

 打ち込まれた薬のためだろうか、あるいはプラシーボだとしても注射されたことで手足の痺れは収まってきているようにも思えた。あるいは、突然のことで慌てただけで元々そこまで酷い痺れではなかったのかもしれないが、さておき。

 大丈夫です先生、と伝えるとシンノウは「それは何より♥」と安心したように嬉しそうな表情を浮かべてベッドの脇に立つ。

「……やれやれ、ほんとならお前さんのためにもこういうことはしないほうがいいんだがなあ」

 ぎしり、と簡素な鉄パイプベッドが軋む。あなたの寝るベッドに腰掛けながらそのようなことを口にした。

 シンノウが滲ませる毒素は、元を正せば神器による抗体精製のためにかつて口にしたものの残滓である。このような体質になって長いこともあって、一通りの症状と治療法は把握しているつもりでも万が一ということがある。ましてや己の性欲のために生徒を、恋人を毎回毒に浴びせるというのもシンノウとしては耐え難い。

 よって、シンノウは一転して痛ましい表情でそのようなことを口にするのだが、あなたが首を振って力強く否定する。痺れは舌にまで及んでいないので、自分はそれでもシンノウとセックスしたいとはっきりと言い切ると、あなたの顔を覗き込むアメジストの瞳が一瞬だけ丸くなるのが宝石のように美しかった。

「……ふっ、ははっ♥ まったく、ほんっとに真っすぐだなあキミは……!♥」

 くつくつと喉で笑うシンノウは上半身だけ良き医者の格好であなたの頬に手を添えた。出会った頃と変わらずどんなことでも自分を貫くあなたの生き様を肯定するように、下半身裸のくせに柔らかく微笑んで言葉を続ける。

「ほんとにね、セックスの相手なら他にもたくさんいるだろうになんでわざわざオレと……ってのは、野暮かね?♥」

 触れる手から熱いくらいの体温と優しいリズムが響いてくるのがわかる。仰向けになったままのあなたの顔に影が落ちて、何かを言い返そうと開いた口でそれを受け入れた。差し入れられた分厚く幅広な牛タンになすりつけるように舌を絡め、それが毒と知りつつも滔々と流し込まれる唾液を啜る。体液を流し込まれているこの状況は今まさに毒を浴び続けているのではと理性が止めるが、シンノウの唾液はどことなく甘くてあなたは夢中で啜り続けてしまう。口蓋からはっきりと漂う精液臭はしっかりとしたオーラルケアを下地にしているために不快感がなくて、あなたはぼんやりと毒成分の化学式はうま味成分の化学式と似ているなんて聞いたことを思い出した。

「んっ、ちゅぅ♥♥ ずっ、じゅる……♥♥ ぷは♥ さて、あと気になるところはだな……果たしてこいつもオレの毒のせい、なのかな?♥」」

 身動きできないあなたに覆いかぶさって甘くキスを落としたシンノウは、べろりと唇を舐めてゆっくりと身を起こす。そのままあなたの体を這うような手つきで、しっかりと天を衝いて戦慄くちんぽに触れる。毛むくじゃらの手がちんぽを濡らす粘液を拭くようにつーっとなぞる指使いでちんぽの表面を擽って、ぞくっとした官能が股間から全身に波紋のように広がった。

「痺れが治っても、こんな状態のままじゃあ帰れないなあ♥♥ うんうん、医者としてもこんな状態の生徒は放っておけないね♥」

 情欲に目をギラつかせたシンノウがそう言いながらあなたのちんぽを撫でたり、包み込んで優しく扱いてくる。愛撫されてわかりやすく身を躍らせて喜ぶちんぽは未だに泡立った粘液で妄りがましく汚れていたが、白衣の牛はそれを好ましそうに眺めてはくちゅくちゅと手が濡れるのも厭わず手淫を続けた。

 うっと小さく呻いてからあなたは負けじと言い返した、恋人としてはどう思うか、と。仰向けに寝かされたままこんなことを言うのは格好がつかないように思えたが、それはさておき。

 闘牛の瞳であなたを見下ろして、「恋人として? そうさなぁ♥」なんて言いながらシンノウはぎしりと簡素な鉄パイプベッドを軋ませてマットレスに身を乗り出す。襟ぐりを掴んで両腕を抜き去って白衣を脱ぐ所作が野性的に感じられて、そのままばさりとベッドの下に白衣を落としたシンノウは言い逃れのできないタンクトップ一枚と靴下のみを召した格好であなたに跨った。

 あなたより一回りも二回りも体が大きなシンノウが和式便所で用を足すような格好であなたの上にしゃがみ込むので、仰向けになったあなたの画角にまさしく小山のようなシルエットが映り込む。母乳が沁みたタンクトップはもはや洗濯中に引っ張り出したという具合にぐっしょりと濡れて色を濃くしていて、特に腹周りに濃いシミを作っていたが辛うじて裾口周りに元の乾いた色を残していた。

「据え膳食わぬは男の恥……というより……♥」

 黒い靴下に覆われたどっしりとした足がマットレスを踏みしめていて、ただでさえ丸太のようにふとましい脚は屈曲したことで太腿や脹脛が互いに押しつけられて更にボリュームを増しているようだった。堅牢且つ屈強な二柱がM字に開脚されて、その中央では億劫そうに首をもたげる剛直が期待に打ち震えている。あなたの腹とすれすれの位置で留まっているちんぽは、赤子の拳ほどもある亀頭にこってりとしたボンドのような粘液を身にまとっているのがわかる。血が満ちて膨れ上がった雄芯と全体を覆って伸びた包皮との境目にもそれが溜まっていて、トコロテンした際の名残だと理解する。ということはやたら濡れて見えたタンクトップの腹周りのシミは素肌にぶちまけられた精液を布が吸ったのかと理解して、あなたにはそれが途端に堪えようのないほど美味なご馳走に思えて喉が鳴る。ぎんっ、と手を挙げるように跳ねる威勢のいい屹立が跨るシンノウの尻の谷間をびたびたと打って、臀裂を覆う毛と擦れて擽ったかった。

 ぎしり、とマットレスが軋む。シンノウの脚にぐっと力が入って、足首に至るまでが筋肉で膨れ上がってその存在感を一層強調する。それで、手を添えることすらなくあなたのちんぽを探るように浮かせた腰を揺らして、慣れた様子で照準を合わせた。

「毒を食らわば皿までどうぞ、って感じ、かなッ……っは♥♥ っあー、きたきたッ……♥♥」

 ずぶぶ、と大した抵抗もなくあなたのちんぽが再びシンノウの胎内に飲み込まれていく。体の自由が効かない年下の生徒を相手に、白衣を脱いだ牛はバンダナの下の葡萄色をじわりと甘く歪めて息を漏らす。あなたの下腹部に手を添えて、シンノウは筋力トレーニングでもするような雄々しさで上下に動く。脚の筋肉をフルに使って、保健室のマットレスをリズミカルに軋ませるシンノウのちんぽがびたびたとあなたの腹を打って半透明の粘ついた汁を散らした。

 あっと声を漏らしながら、あなたは僅かに背を反らせてその快楽に耐える。人のことを言えた義理はないが、シンノウの腰使いはあなたの意思とは関係なく自分のイイところにひたすらちんぽを擦りつけるような自分本位なもので、あなたは態の良いディルド扱いされているような錯覚を覚える。しかし、仮にそうであったとしてもふわふわと蕩けながらも絡みついてくる腸壁がちんぽを扱くのは同じことで、あなたは既に二回絶頂していることも忘れて昂ってしまう。

 更に困ったことに、それがどんなに独善的な騎乗位だとしてもあのシンノウが自分のちんぽに夢中になって腰を振っているというだけであなたには垂涎もののシチュエーションのように感じられた。

 あなたは心を奮い立たせて、けして砕けぬ金剛石のような心構えで自分が毒扱いされていることに異議を唱える。シンノウはあなたの言葉に耳をぴくりと震わせて、巨体に似つかわしくない軽やかさでずっちゅずっちゅとマンコから淫らな水音を立てながらがばりとマズルを開いて獰猛に返す。

「そりゃあッ……そう、だろぉ?♥♥ いろんな毒を試してきたけど……ああっ、まったく♥♥ お前さんほどっ、厄介で……オレを狂わせる毒はないぜ、なあ問題児くん♥♥♥」

 軽く前傾したシンノウは、自分の膝を肘掛けにしたヤンキー座りであなたに微笑む。タンクトップ一枚で生足やちんぽを露出しているばかりかそのバスケットボールのような豊満な尻にあなたのちんぽを咥え込んで白く汚していることを除けば、コンビニの前にそのまま座り込んでそうな姿勢はどことなくワイルドに映る。その姿勢のまま、頭の位置は変えずにケツだけを上下に振るうのであなたにはもはやどちらが犯されているのかわからなくってただ情けなく声を出すしかなかった。

「っぉ♥♥ おぉぉ゛ぅッ♥♥♥ ふぅっ♥♥ 随分っ、毒が回っているようだッ♥♥ こんなにギンギンになっちまって、かわいそうに♥♥ いまッお兄さんがぁ♥♥ 楽にしてやるからなあ♥♥♥♥」

 ばちゅんばちゅんとハンマーのように振るわれるシンノウの大きな尻があなたの股間を、腿を打って濡れた打擲音を響かせる。溶け落ちそうなほど熱い牛の粘膜に包まれたあなたのちんぽはもっともっとと涙を溢して悦ぶ。カリ首を、裏筋を、竿幹を腸ヒダが撫ででぬくまった柔肉が舐める度にちんぽは嬉しそうに脈を打って、中出しされた精液を腸壁ごと掻き出さんと海綿体を更に漲らせる。

 シチュエーションプレイの域に達しているシンノウの台詞に突っ込む余裕もなくて、あなたは快感に耐えるように眉根を寄せながら歯を食いしばる。しっかりとマットレスに立てて根付いた両脚の膝に腕を置いて身を乗り出すように前傾したシンノウはあなたの表情を楽しむように顔を眺めながらデカケツを振るい続けていた。

 独善的な腰使いとは言ったが、得てしてそれはあなたにとって奉仕的な腰使いでもあった。何故ならシンノウが自分本位にケツを振ろうものなら、あなたのちんぽも自動的に扱かれて快楽を得るのだから。尻だけがゆさゆさと上下に弾んで、まるで早く射精しろと言わんばかりにちんぽを責め立てるシンノウのマンコはあなたに動く余地を与えない高圧的なものだが、性欲の捌け口にされているような感覚が却って心地よい。自分のちんぽが恋人の役に立っているという倒錯した解釈に、全身がちんぽになったような快美感を抱く。一挙手一投足、その全てが愛おしく、そして魅力的に感じて胸が熱くなるのはどういう毒のせいなのかあなたにもシンノウにもわからなかった。

「っむぉっ♥♥ おッぉ~~~~~♥♥♥ 擦れるぅ♥♥♥ イイとこ当たってッ、っはぁ♥♥ はーっ、すごっぉ゛♥♥♥ たまんないなッ、これはぁ♥♥♥」

 ヤンキー座りした牛が、その角を振り上げるように天を仰いだ。巨尻をバランスボールのように変わらずだぶだぶと上下させて揺れる尻肉であなたの太腿を打ちながら、身を震わせて小さく吠えるシンノウは青筋を浮かべたちんぽを小刻みに震わせて軽度の絶頂感に酔いしれる。かなりの質量を有する臀部が揺さぶられるのに引っ張られるようにタンクトップの下の大胸筋がゆさゆさと揺れていて、オホ顔で唸るシンノウの顔とその体に見惚れていたあなたはマンコ肉がきゅうっと締まるのがわかった。

「っは♥♥♥ あ~~~ッ、当たるっ♥♥♥ やっ……ばいな、これはっ♥♥♥ またっ♥♥ またイっちまうぞ♥♥♥ マンコ肉えぐられてっ♥♥ イぐっぅう♥♥♥」

 自分勝手に快楽を貪るシンノウが、ギラついた目を好色そうに細めて嘯く。保健室の備品でしかないベッドに巨漢の牛の質量を受け止めるには力不足だ。そもそもが二人分の質量に耐えられるように設計されているのかどうかすら怪しいというのは保健室の主たるシンノウも心得ているはずなのに、知らん顔で淫蕩に耽り尻を上下させるものだから今となってはベッドのスプリングが、骨組みが軋む音は保健室中に響いているようにも思えた。

 シンノウの脚は振り下ろされる質量を受け止める度にぐっと力強く膨らんで、足首まで包む靴下や脹脛をぐるりと締めるガーターベルトを弾かんばかりにパンプアップしてみせる。その下半身だけでもあなたと同じくらいか、あるいはそれ以上の質量がありそうなボリュームをしているのに土管のような脚とドラム缶のような腰は軽やかに跳ねる。

「っぉ、ぉおお゛~~~ッ♥♥♥ 出るっ♥♥ またっケツでイくっぅ゛♥♥♥ ぐおっ♥♥ ぶもっぉ゛ぉおおお♥♥♥」

 丸々とした尻が、その腰に引き上げられるように浮くのに合わせて一リットルサイズの水筒のようなシルエットをした牛棒も持ち上げられてびたびたとあなたの下腹部を打っていた。十分に勃起しながらも重々しそうに若干下を向いていたそれは、びくんと思い出したように頭をもたげて跳ね起きる。そのまま痙攣するように幾度か脈動して、その先端から乳製品を思わせる見事な白濁をびゅるりと吐き出した。

「ぉおッぉぉお~~~♥♥♥ っふぅ♥♥ ふぅっ♥♥ これこれっ♥♥ あっ、ぁ~~~っ♥♥ 当たる゛っ、これっ、たまんねぇッ……!♥♥♥」

 身勝手に跨ってケツに咥え込んだあなたのちんぽに押し出されるように、シンノウのちんぽから精液が止めどなく溢れ出す。仰向けのあなたは首を起こして腹の惨事を見やる。危うくシャツにかかるかと思われたそれは、固まりかけのチーズのような濃さをしていてところどころダマになっているのが触れなくてもわかるようだった。

 ごくり、と喉が鳴るのはその饐えた雄臭い風味を、つぶみのある生臭い食感を本能が求めたからだ。下腹部にぷるぷると溜まって揺れるそれをどうにか口にできないかと痺れて言うことのきかない手を動かすのに苦労している間に、腸の奥に刷り込むように深く腰を落としてぐりぐり尻を揺らすシンノウがさっとそれを拭った。毛皮に覆われた指先はそのままティッシュのように機能して、あなたが思ったより綺麗にそれが拭きとられていく。

「っふ、ふーっ♥♥ どうしたよ、そんな目で見て♥♥♥ そんなにコイツが欲しかったのかな?♥♥」

 蕩けた淫肉で問い詰めるようにちんぽを締めつけながら、シンノウがべっとりと白く染まった手をあなたの前にちらつかせる。あなたはそれにつられて口を半開きにしたまま、ほとんど無自覚に頷いていた。

「さて、どうしようかな♥♥ 知っての通り……こいつはオレの体液でもある以上毒かもしれないからなぁ♥♥ 今のキミに更に与えてよいものかどうか……♥♥」

 前立腺液が毛皮に染み込んで、白濁して固まった純粋なたんぱく質とコラーゲンだけがぷるぷると揺れて付着している茶色い指先は喩えようのない甘味のように見える。その手を目で追うあなたは、それがシンノウのマズルに触れるのをただ見ていることしかできない。

「ということで、こいつはおあずけ……って、普段のオレなら言うんだけどね♥」

 あなたがそれを聞き返すよりも前に、シンノウはぱくりと精液まみれの手を食む。赤子がそうするように指先をしゃぶって、あなたに良く見えるように水かきに至るまで指間に舌をねっとりと絡めて拭った精液を舐めとっていく。見せつけるようなその様にまんまとちんぽが反応してしまって、ぐり、と腸壁と擦れる。

「好き好んで……オレなんかとセックスするために痛いお注射も我慢するお前さんの馬鹿正直さに、ここは譲歩してやろうかね♥♥ ほら♥」

 巨体があなたの顔に影を落として、押しつぶされるのではと見当違いの懸念が思考を掠めた。シンノウは和式便所に用を足すようにあなたの上に跨ったまま、ぐっと前傾して仰向けに寝たままのあなたに唇を寄せた。さっき一本打ったから大丈夫だとは思うけど、とシンノウが囁くとたちまちの内にイカ臭い息があなたの鼻孔に忍び込むが、あなたは喜ばしそうに口を開けてそれを歓迎する。

「っ♥♥ っちゅ……んん♥♥ っぐぅ♥♥♥ じゅる……っはぁ♥♥♥ しかし、こんなもの欲しがるなんてな……♥♥」

 お互いの鼻頭を擦りつけるようにキスを交わす。幅がありながらしっかりと分厚いピンク色の牛タンはその舌腹に凝固したたんぱく質を乗せて、ぬちゅぬちゅとあなたの歯列や唇に塗りたくるように動き回る。口移しされる遺伝子を確かめるようにあなたもまた懸命に舌を動かしてそれに応えて、互いの顔を包む生臭い呼気に酔い痴れながら精液塗れのキスに傾倒する。渡される粘液塊は苦さよりただえぐみを強く含んでいるようで、後味の強烈さに脳が痺れるようだった。しかも液体というよりもはや凝固した固形物となっていて、中途半端に火の通った玉子の白身のような、あるいはカラザのような確かな食感を残す。

 うねる腸壁は変わらずいきり立ったままのあなたのちんぽを気持ちよくしようとまとわりついていたが、迫り出す腸壁にちんぽが押し出されるのを感じた。シンノウの体が前傾したためか、挿入深度を保っていられなくなったのだと理解した。

 理解したと同時に、反射的に腰が動いた。仰向けになったまま、圧し掛かる質量を跳ねのけるように腰を弓なりに突き上げると、目の前で物憂げに目を細めて舌を絡めていたシンノウの瞳が丸くなるのがわかった。

「んん゛……♥ はふ、んちゅ……っ♥♥ まったく、ほんっとお前さんってやつは……っぁ、あぁ゛っ!?♥♥♥」

 夢中になって舌を吸うあなたを詰るように囁いていた牛の口から甘い息が漏れる。それから、あなたの唇を舐めることを放棄してだらんと垂れたまま硬直する牛の舌を吸うように舌を遣いながら、あなたは自分の手足に力が戻りつつあることに気がついた。特に足はそれなりに自由に動くようになったみたいで、あなたはこれ幸いと感覚を確かめるように軽く膝を立ててベッドを踏みしめてから突き出した腰を動かせるかどうか試す。

「っあ♥♥ はぁあ♥♥ か、回復っ、したんだな♥♥♥ よかったよかったっ♥♥ これでっ、遠慮なくっぅ゛……♥♥ 射精、できそうかな?♥♥♥」

 その気になればいつでもキスができるという近さで、イカ臭い呼気を隠そうともせずシンノウがそんなことを宣う。噛みつくようにキスをするのは後にして、体を挟む太い足首に僅かに持ち上がるようになった両手を添える。靴下に覆われたそれはあなたの手のひらが回りきらないほど太く、どう力を込めてもビクともしない印象を受ける。それを手すりにするイメージでできるだけ強く握って、あなたは下から腰を突き上げる。

 深くまで腰を落としていたために根元まで埋没していたちんぽが更に奥を目掛けて、腰でシンノウの尻肉を圧し潰しながら力強く伸びあがる。ごりゅっと柔肉を屈服させて、自分だけでは到達しえない領域をほじられてシンノウは視界に星が散るのを感じた。

「んん゛むッぉ゛ぉおッ♥♥♥ おくっ♥♥♥ おぐっきたぁっぁ゛あああ♥♥♥♥」

 ぎちぎちに張り詰めて青筋を浮かべる怒張を鎮めるべく牛の粘膜でひたすら扱き上げる。包み込みながら、あちこちがそれぞれ独自に動き回ってちんぽに奉仕してくる淫らな腸壁は掻き混ぜられて泡立った粘液でべっとりと汚れていて、ねとねとと糸引く粘液は摩擦係数を限りなくゼロに抑えているようだった。あなたは掻き出されて結合部に留まるそれらが弾けるのも厭わずに腰をぶつけて水音を立てる。汁が跳ねて飛び散って、シンノウの尻ばかりかあなたの玉袋や太腿すらも生臭く汚すようだった。

「っおぉぉぉ~~~~ッ♥♥♥ っは、すごいっぃ♥♥♥♥ きもちいいッ♥♥♥♥ 問題児くんのっちんぽぉ♥♥♥ 気持ちいいっ♥♥♥♥」

 あなたは仰向けになった自分の上に跨るシンノウを犯す……というより、仰向けになった自分の上に出現したオナホールで自慰をするようなつもりでひたすら下から腰を振った。先程デスクに腰掛けるシンノウを犯していた時もそうだが、シンノウのマンコとあなたのちんぽはひとたび結ばれてしまうとまるで最初からそうなるのが決まっているかのようにスムーズに出入りするので、心を乱されることなく安心して快楽を貪ることができた。加えて、牛の巨体にあなたがいくら下半身をぶつけたところでその質量が揺らぐようなことはなくて、どれほど力強く揺さぶってもその体が情けなくブレるようなことはなかった。

 無論それはシンノウがあなたが腰を振りやすいよう適度に尻を浮かせていたり、ちんぽが出入りしやすいよう直腸を拡げ腸壁をうねらせていたりという気遣いがあってのことだが、快楽の熱に浮かされたあなたはそんなことにも気づかない。

「っあっ、ぁっぁぁ゛っ♥♥ っふぅ、激しっ♥♥ そんなっ♥♥♥♥ 激しくされるとっ、お兄さんまた♥♥ また出ちまうっからぁあ♥♥♥」

 荒い鼻息とイカ臭い吐息が寝転んだままのあなたの顔を撫でる。焦点を探して忙しなく揺れる紫目は、自分で尻を振っていた時に少しズレたバンダナで若干陰になっているのだがそれを戻すこともなくそのままにしているのがシンノウの余裕のなさの表れのように思えて胸が切なくなる。

 シンノウの尻回りの茶色い毛皮はべたべたに汚れきったためにへたってしまって、本来の丸みを明らかにしている。脂肪をまとった天球のごとき尻とそれに続く土管のような腿。下にいるあなたに向かって突き出された尻の間では、既に排泄器官としての役割を忘却の果てに押しやって汚い音を歌うマンコが赤く咲いている。

 結合部を汚すのはかき混ぜられて泡立った粘液だけでなく、ちんぽが出入りする度に淫肉を伸ばして摩擦をねだるマンコから愛液がぴゅぴゅっと噴き出しているのがわかるはずだった。恋人が見せるそれら全てが愛おしくて、あなたは歯を食いしばって濁流のような絶頂に立ち向かう。

「っぐ、むぅっぉ゛ぉぉおお♥♥♥ 出るっ、出ちまうっ♥♥♥ ちんぽでイくのやめられねえ♥♥♥ またイっちまうっ♥♥♥ ザーメンミルク出るぅぅ゛ぅ♥♥♥」

 手で触れることなくマンコを抉られているだけで微弱な絶頂感を絶えず味わい続けている牛のちんぽは栓を締め忘れた蛇口のようにゆるゆると我慢汁を、そして時折脈を打ってこってりとした白濁を分泌し続けていた。あなたが動き出したことで、腹筋に擦られて揺れる牛ちんぽが腹の上に作った濁った水溜まりが脇腹を垂れてベッドに落ちるのだが、それを構うことなく下から突き上げ続けた。

 突き込まれるちんぽをぬちゅぬちゅと包み込みながら抜き去られる時にはしがみつくように締めつける柔肉は、きっと自分の手が同じ粘膜でできていたとしてもこれほどまでに気持ちよくはないのだろうと夢のような快楽でもってして漠然とあなたにその特異性を教え込む。イきそうなことをあなたはシンノウに伝えると、その太い腕が正しい意味でおもむろに持ち上がってバンダナをずり上げながら好ましそうに片眉を上げるのがわかった。

「お、っほぉ゛ぉっ♥♥ なんだぁ、イきそうなのかな?♥♥♥ 我慢するなよ♥♥ 体に毒だぜ♥♥♥ ほらっ♥♥ しっかり中出しするんだぞ♥♥♥♥」

 すっかり快感に浸った表情で、シンノウは目にハートを浮かべながらあなたを眇む。それからまるでネコ科がするように屈んですりすりと頬ずりしてみせるシンノウは、まるで酔っているかのようにも感じる。素面では考えられないその素振りがあなたの股間を一層熱くして押し寄せる絶頂を呼び寄せる。デカいペットが甘えているような仕草に胸がぎゅっと切なくなって、あなたはその濁流に呑みこまれないよう抗うために未だ痺れが残る手足に自然と力が入るのがわかった。

 握力の低下したあなたの手指はシンノウの脹脛辺りに添えられていて、丸々と膨らんで張りのあるソックス越しの肉が優しく押し返してくるのを無理やり凹ませるように強く握り込む。満たされない乾きに相応しい潤いがこの先にあることを信じているあなたは、ただひたすらに仰向けになったままヘコヘコと下から腰を振る。

 牛のマンコは既に拡がりきっていて、あなたが亀頭に風を感じるまでちんぽを引き抜いたとしてもその後の再入場を容易く受け入れるようだった。互いの体温が交わって、境界線みたいな体を邪魔に感じるほど溶け合う感覚に酔い痴れる。亀頭で窄まりを穿ち裏筋が腸ヒダと擦れる感覚を追い求めて往復運動は激しさを増していく。

「ぶもッぉ゛おぉぉ♥♥♥ んん゛ぅぅっ、たったまんねえ♥♥ すごいっ、気持ちいい♥♥♥ イくの止まらんっ♥♥ ずっとっぉ゛イ゛ってるぅぅ♥♥♥」

 激しくなる腰に追い立てられて、シンノウが僅かに紫目を上に寄せて力強くマンコを締める。ごりごりと腸ヒダをこそがれて、突き回すリズムの早まったちんぽが絶え間なく前立腺や結腸を摩擦し、ノックするためにはっきりとしたメスイキに脳髄が痺れるのを感じていた。まるで脳みそに直接ちんぽを突っ込まれているように一突き一突きごとに快楽に思考が毒されていくのを悦ぶように、シンノウは保健室内にその声を響かせる。

 あなたもまた、締まりのきつくなったことで密着感が増したように感じる柔肉にちんぽを擦りつけることに夢中になっていたが、ついに限界が訪れる。仰向けに寝ているベッドが崩れたような、視界がスパークするような、全身を巡って頭に昇っていた血が全てちんぽから解き放たれて爆発するようなこれ以上ない解放感に腰が躍る。

 自分を呑み込もうとする快楽の波を前に、小さく絶頂を告げる。体温が上がったためか、あるいは熱気に包まれているためか暑くて仕方がない。はあはあと荒く息を繰り返しているのは互いのどちらかというのすら溶け合って判然としなかった。

「お、おぉぉッ♥♥ いっぱい出していいからなぁっ♥♥♥ お前さんのあっつい遺伝子、たくさんオレに注いでくれよ♥♥♥ っ、ふぅ♥♥ んん゛っ、ちゅ♥♥♥」

 それ以上何かを言う余裕なんてなくて、あなたは眼前の牛の顔に噛みつくようにキスをする。大きな鼻とあなたの平たい鼻頭をくっつけあって、マズルを囲む唇を吸うように口を使えば毛皮まで一緒に口に入ってきてなんだかむず痒かった。

 ふんふんと鼻息をぶつけ合って、柔らかな舌を絡め合う。唇を割るぬるぬるとした牛タンが何かとても卑猥なもののように思えて、あなたは股座に溜め込んだそれが決壊するのを感じていた。突き込んだちんぽを柔肉が包み込む。閉じようとする腸壁を亀頭が無理やり穿って進む。締めつけるヒダ肉が裏筋を撫でる。一番敏感なカリ首の高くなったところがごりごりと粘膜と擦れる。ぐぐっと金玉が上がってくるのを感じて、それで終わる。

「っぅう♥♥♥ んん゛っ、ちゅ、んん~~~~~~♥♥♥♥♥ ぷあ、っはああぁぁ゛♥♥♥ 出てるっ♥♥♥ すっごい、熱いのが来てるっ、ふぅんん゛♥♥ っじゅる♥♥♥」

 唇を互いに貪りながら、あなたは果てる。ぱっくり開いた尿道から暴流が迸って、塞いでいたホースの先端を解放したかのような勢いで精液がマンコの壁に叩きつけられた。ぐっと下半身に力が入って、圧のかかった尿道からザーメンが噴き出し続ける。爆発を思わせるその勢いに、尿道が焼かれる強すぎる快感にたまらず歯を食いしばって堪える。同じようにシンノウも触れてもいない自分のちんぽからどくどくと粘液を溢れさせていて、キスのために前傾しているためにあなたの腹だけでなく今度こそシャツにまで塗りたくっているようだった。

「んん゛んぅ♥♥♥ ぷはあ♥♥♥ っあー♥♥♥ あっついな、それにまだ出てるじゃないか♥♥♥ これじゃあお兄さん、子供できちゃうかもな……なーんて、な♥♥♥」

 互いに汗を額に浮かべながら、尿道に蟠っているそれを出し切るべく小さく腰を揺すっていたあなたがその台詞に反応する間もなくシンノウはおどけてみせた。この牛の、恋人の胎内に自分の無数の精子が泳いでいると想像すると男としてなんだか誇らしい気持ちになってしまうのは自分がまだ子供だからだろうか。

 しばらくむちゅむちゅとキスを交わしあって、ぎしりとベッドを軋ませてシンノウが身を起こす。あなたはまだ仰向けになったままだが、熱の失われていないちんぽが身じろいだシンノウのマンコと擦れてつい反応してしまう。

 体の密着が解けたことで、軽くエアコンの効いた保健室の空気があなたの顔を撫でる。それが心地よいはずなのに、冷やされる体温が惜しくも感じられた。

 タンクトップ一枚の半裸の牛が、すっかり保健室の教諭としての顔に戻って口を開く。

「ちょっとした火遊びのつもりだったけど……なかなかどうして、このスリルには病みつきになりそうだよっ……さて、どうだい? 気持ちよかったかな?♥」

 にこやかに、しかしどことなく照れ臭そうに笑みながらシンノウがそう宣って、あたかもこれで幕引きと言わんばかりに二の句を告げようとする。

 その口が硬直するのを、あなたは仰向けのまま見ていた。

「そろそろ体も動くころだろう? 満足したらこれで……えっ」

 シンノウが言葉を止めたのは、気づいたからだ。未だ元気に天を衝き、精液塗れの胎内で脈を打っては腸壁をごりゅっと抉って存在を主張するそれに。

「……マジ? 若いってすごいな……?!」

 驚愕の表情を浮かべる牛は、鞭のような尻尾を柔らかく振るってベッドとあなたの足をぺしぺしと打つ。

 その顔はすっかりいつも通りの良き教諭としての顔で、熱が失われているように見えるのが気に食わなくてあなたはこっそりと手を動かす。

「いや、若さだけじゃないのか……? オレの体からそんな成分が……いやでもそんなはずは、っあ♥ こ、こらっ♥♥」

 もちろん若さだけの理由じゃないし、毒素のせいでもないと思うのだが、それは黙っておくことにする。

 ちんぽもマンコも晒したままのシンノウが思索に耽るのを見ているのも良さそうだが、あなたはある程度自由に動くようになった手を股間の上にあるデカい尻に添える。せっかくこんなご馳走があるのだから、触れない手はない。じっとりと湿った体毛の奥に、脂肪の乗ったもにゅっとした肉質を覚えて、あなたはそれをやわやわと揉みしだく。

 あなたは未だに硬く反り立ったままのちんぽをマンコの中で跳ねさせながら、シンノウに頼み事があるんだけど、と今日の昼頃メッセージで送ったものと同じような文言を口頭で告げる。

 それだけであなたの意を察したらしいシンノウは、美しいヴァイオレットの瞳を丸くして、それからすぐにどろりと好ましそうに蕩けさせる。話が早い恋人で助かる。

「っはぁ……♥ やれやれ、こうなりゃとことん付き合ってやろうかね♥♥ 代わりにオレが満足するまでがんばってもらうからな、がんばってくれよ? 問題児くん♥」

 言いながらマンコをキュッと締めるので、あなたは小さく呻く。ぬるりとした粘膜はもはやローションなんかより互いの体液で濡れそぼっていて、拡がりきった淫肉がなんとか元の形に戻ろうと押し寄せてちんぽを圧迫してくる。それだけで、あなたのギアが一つ上がるのに十分な快感だったた。

「さて、それじゃあ聞こうかな♥ 今度はどうしたんだい、怪我か、病気か?♥」

 騎乗位の姿勢で、ザーメンまみれのちんぽをあなたの腹に横たえて、西瓜を二つ並べたような尻にあなた自身を咥え込みながら。

 保健室の主は、いつも通りの善良さであなたに投げかける。その答えもわかりきっているだろうに、シンノウは意外にもノリノリで茶番に応えてくれる。なんとなく、一緒にふざけ合えるというだけであなたの胸に多幸感がじんわりと広がるようで心地よかった。

 それで、最初と同じように告げたのだった。

 次はバックから、と付け足しながら。



 後日。

 シンノウは自分の体から滲む毒素を同じく医学に携わる白熊の力を借りて再研究したところ、既知の成分の他に狭心症の治療に使われる薬と似たようなとある成分が新たに認められた。

 その成分が検出される、分泌される状況についてもとある仮説を立てられることになったのだが……シンノウはその仮説を白熊にも明かすことはなく、ただバツが悪そうに頭を抱えたのだった。


 終わり



かがりん PIXIV FANBOX 52 favs
VIEWS1
FILES2 files
POSTEDMay 27, 2021
ARCHIVEDJun 10, 2026