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倒産した283プロの借金のカタとして買われていったアイドル達が、一年間何をされてきたかプロデューサーに語ってくれるお話(約40,000文字)

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 283プロダクションが倒産してから、一年の月日が経過していた。


 プロダクションの抱えた多額の借金を返済するために、アイドルたちは闇オークションにかけられて様々な場所へと売られていった。


 借金返済期間は一年。オークションへアイドルを出品させる条件は、購入者へ絶対服従を誓うこと、そして借金返済完了後に、一年間のあいだ何があったかをプロデューサーへ報告すること。


 一年が経過した今日、アイドルたちが帰ってくる。


 そしてプロデューサーは、自分の不甲斐なさでアイドルがどんな目に遭ったのか、その耳で直接聞かされることになるのである――。




 ■ ■ ■ ■ ■


ケース1 有栖川夏葉の場合




 プロデューサー……久しぶり、ね……。


 元気、だったかしら? 少し痩せたようだけど……。


 わ、私……? 私は、そう、ね……。


 ええ、そうね。報告するまでが、オークションでの契約ですもの、ね。当然、この会話も落札者に聞かれているし、録音されているわ。


 んっ……それじゅあ、当日のことから報告するわ。


 オークション当日……私たちは、とあるホテルのパーティー会場に集められていたわ。ああいう闇のオークションがあるだなんて私も信じていなかったけれど……本当にあるものなのね。


 みんな隠れてコソコソと参加するのかと思っていたら、そうではなかったわ。時間は昼間だし、参加者も顔を隠したりしていなかった。


 彼らは、プロダクションの借金を肩代わりしてくれるありがたい存在――そうは思っていても、嫌悪感が消えることは無かったわ。


 そして何より驚いたのは……参加者の中に、私とも顔見知りな……親交のあった人たちも、たくさんいたことよ。


 声も出なかったわ。小さい頃から私に優しく接してくれたあのおじさまも、私に経営のことを教えてくれていたあの社長も――みんな、ギラギラとした目でオークションに参加しているの。


 私の出品順は二番目だったわ。五十音順なので、透の後ね。そんな適当な理由で、私はステージに呼ばれたの。


 最初に着ていたのは、アイドルの衣装だったわ。その格好で挨拶をした後……んっ……大観衆の前で……衣装を脱ぐことを強要されたの。


 ――いえ、大丈夫よ。私がこんなことで、めげているわけにはいかないから。


 強要と言っても、脅されるようなことはなかったわ。けれど、私たちはプロダクションの借金がかかっていることを知っていたから、抵抗する術を持ち合わせてはいなかったわね。


 イヤモニが事前に配られていて、耳元から“もっとゆっくり脱げ”とか“一周回れ”って指示が出されるの。


 私の着ていた衣装も、下着も、それなりの値段で売れたそうよ。けど、本命は私自身……それは、プロデューサーも知っているわね。


 私が身に着けていたモノが全て売りさばかれた後、本番のオークションが始まったわ。


 あの時の様子は……そうね……。あまり、思い出したくは、ないわね……。いいえ、平気よ。話すわ。プロデューサーも聞いているのは辛いでしょうから。


 社会的な地位も名誉もある男性たちが、経営や社会貢献についてすばらしいことを日々話している男性たちが、私を競り落とすため一心不乱に入札しているの。私ですらあまり聞き馴染みのない金額が飛び交っていて――でも、落札額が決まったときは思ったわ。


 私の価値って、こんなものなのだ、って。


 私を落札したのは、父の知り合いの経営者だったわ。当然、父はこのことを知らない……私は、仕事の都合で一年間海外にいるってことになっていたから。


 彼は言ったのよ。ずっと私のことを……スケベな目で見ていた、って……。成長する私を、いつか……めちゃくちゃに犯したいと思っていたんだ……って。


 私は、可能な限り毅然としていようと努めたわ。こんな卑劣漢たちに弱みなんて見せないと、必死に羞恥心と屈辱を堪えたの。


 けど、今考えれば滑稽ね。――丸裸でこれから売られている女が、どれだけ毅然としていても……それは単なる虚勢にしか見えないから。


 それで、落札者である彼には、私に“刻印”をする権利が与えられるの。


 ――これはプロデューサーには見せたくないのだけれど……そうするように決められているから、仕方ないわ。見苦しいものだけど、我慢してちょうだい。


 ほら、ここ。私の刻印――落札者による焼き印は、右のお尻に入れられたの。鍛えてるくせにデカくてスケベなケツだから、なんていう理由でね。


 焼き印は一切の容赦がなかったわ。赤く焼けたソレが迫ってくると、私の皮膚や産毛を焦がすようで……。


 必死に声を抑えていたのだけれど……焼き印を押されたときはダメだったわね。会場中に響く声で叫んでしまった。後に続く子を怯えさせてしまって、情けないと思ったわ。透が下腹部に焼き印を押されていたのに、懸命に声を抑えていたのは立派だったと思う……。


 そうして肌が焼け焦げるニオイがして私が吐き気を催してきた頃、刻印は終わったわ。時間にして、たぶん一分にも満たない時間だったのに、まるで永遠のように感じていて……。


 それで私のオークションはおしまい。私は、彼の――落札者の所有物になったの。




 彼の家に連れて帰られてからのことは、あまり想像に難くないと思うわ。用意されていた服――とは言っても、フリルの付いたアンクレットや首輪だけ、身体を覆い隠す布はほとんど無いような代物を身につけるように命令されたわ。


 その後は彼の寝室に連れ込まれて、命令されたとおりにご挨拶をするの。床に頭をすり付けて、“本日からご主人様専属肉便器になった有栖川夏葉と申します。今日からは、アクメ川マゾ葉と改名して、日夜ご主人様にご奉仕致します”ってね。


 そうすると、落札者は私の頭を足で踏みつけたわ。西洋風の家だったから、靴のままね。土足のまま後頭部を踏みつけられて、床に顔を埋めさせられて、そのことにお礼を言わされるの。


 …………少しだけ待ってもらえるかしら。


 ――ええ、平気よ。ありがとう、落ち着いたわ。


 挨拶が終わると、当然ベッドに連れ込まれたわ。前戯なんて無い、私のことはペニスをシゴく肉の穴としか思っていないようなセックスが始まるの。


 私が処女喪失の痛みを必死に堪えていると、彼はそれが気に入らないと言わんばかりに責めを激しくしたわ。自分の身体が真っ二つに裂かれてしまうような感じがして、思わず私が苦しそうに叫ぶと、彼は嬉しそうにするの。


 そのうち、彼の大きな手で首を絞められたわ。よくあるような、女性が気持ちよくなるための首絞めなんかではなくて、ご主人様が征服欲を満たすためだけに行われる首絞めよ。


 私が苦しくて、気絶してしまいそうになるとほんの少しだけ手が緩まるの。咄嗟に呼吸を繰り返して……ご主人様はその様を見て、無様だって嬉しそうにしていたわ。


 ご主人様はいわゆる絶倫と呼ばれる男性だったの思う。何度私を犯しても満足することがなくて、好き勝手犯される私は体力を削られるばかり……。


 初夜の時は、私を正常位で三度犯してから、首絞めと半ばレイプ同然のセックスで疲労した私を、今度はバックで犯し始めたわ。


 バックで犯していると、ご主人様からはお尻の焼き印を叩かれたわ。まだ傷も疼いている焼き印を平手で遠慮なく叩かれると、全身に――激痛と屈辱感が広がるの。そうすると、穴のしまりが良くなるんだてご主人様は喜んでいたけど。


 そうして、私の性奴隷としての日々が始まったの。


 毎朝毎晩、ご主人様の身の回りの世話とご奉仕をさせられたわ。お小便を口で受け止めるのも、私の役目だったわね……。


 その他にも、ご主人様の気分次第で色々なご奉仕――というよりも、一方的な責めをされたわ。


 イラマチオ、ってプロデューサーはわかるかしら? 勃起したペニスを、女性の喉の奥限界まで挿入する行為よ。フェラチオとは根本的に違って、女性はただの穴としてしか使われないわ。


 ベッドに仰向けになれって命令されると、イラマチオの合図よ。それを最初にされてからとても苦しいことだと私は理解しているから、必死に許してもらおうとお願いするの。何でもします、生ハメ、ガチパコなんでもしてください、だからイラマチオだけは許してください……っていう風にね。


 女性としての尊厳をかなぐり捨てて、必死に慈悲を乞うなんて……滑稽よね。


 それでも、私のお願いが聞き入れられたことは無かったわ。ベッドに仰向けになるよう強い口調で命令されて、私は寝転がるの。そしてベッドの端から頭を出してダランと下げると、口から喉までが一直線になる。それが、ご主人様の使う“イラマオナホ穴”よ。


 ご主人様の大きなペニスが喉に侵入してくると、息苦しさでいっぱいになるわ。塞がれているのは食道の方なのだけれど、気道も圧迫されて、自由に呼吸なんて出来るわけがないわ。


 ご主人様は私の苦しさになんてお構いなしに腰を振るわ。顔にご主人様の金玉がべちべちと当たって、その上ご主人様は“喉が浮き出るのがたまらない、アイドルの喉を抉るのが最高だ”と言いながら思い切り喉にペニスを打ち込むの。


 けれど、そんなに苦しくても、抵抗してはいけないの。――抵抗すれば、もっと酷いことをされるから。


 手でご主人様を押し退けようとした時は、お仕置きとして両腕を縛られたまま喉の奥――鎖骨のあたりにまで届くディルドを飲み込まされたわ。息が苦しくて、何度もお腹の中身を戻しそうになるのだけど、それすらもこぼれずにお腹の中に戻ってくるの。


 一度、ご主人様のペニスに歯を立ててしまった時もあったわね……。あの時も恐ろしかったわ。ご主人様はとても怒って、自宅に専属の歯医者を呼んだの。この場で私の歯を全部抜いてしまって、フェラチオ専用豚にするんだ、って。


 それは結局、必死にお詫びして許してもらったわ。それ以降、私はご主人様にイラマチオをされても、抵抗しないように自分の身体を抱きしめたり、拳を握りすぎて血が滲んだこともあったわね……。


 ご主人様に対するご奉仕はこれだけではないわ。ご主人様の尻の穴――アナルを舐めしゃぶるご奉仕も、何度もさせられたわ。


 ご主人様とお風呂に入って身体を洗っているとき……ご主人様が朝起きたとき……ご主人様が帰宅されたとき……色々な時のアナルを舐めたわ。


 当然だけど……清潔なものでは無いわ。お風呂でご奉仕するときはしっかりと洗ってからにしようとするのだけれど、ご主人様がそれを許してくれないの。アナル以外の全部を洗い終わった後、アナルだけは私の舌で綺麗にするよう要求されたわ。


 ご主人様の臭くて不潔なアナルを掃除していると、自分がそれを掃除するためのブラシになっていく気がしたわ。アナルの周りをただ舐めるだけではなくて、舌を中に入れるように言われて……ご主人様の前立腺をほじくるように命令されたのも数え切れないくらい。


 そんな調教が続いて……たぶん、一ヶ月くらいかしら。私の身体に、恐ろしい変化が訪れたの。


 ご主人様の責めで、調教で……感じるように、なってきたよの。


 無理やりペニスをねじ込まれて、まるで膣穴を道具みたいに犯されながら、自分でも驚くくらいはしたなくて情けない“雌の声”を出すようになってくるの。


 自分ではそれを認めたくなくて、懸命に声を抑えたわ。けれど、ご主人様にはお見通しで――弱くなった私の部位ばかり責めてきて、どんどん正気がなくなってきてしまうのを感じたわ。


 それ以外にも、たとえばさっき話したイラマチオ。女性にとっては何ら気持ちよくない、ただ暴力的で使われるだけの行為。そんなイラマチオでも、私は感じるようになっていたの。


 息が苦しくなって、目の前が真っ暗になって、そうすると腰が浮き上がってきて――何度も、何度もアクメに達したわ。


 自分で自分を庇うようだけど、きっとあまりに苦しい責めから逃れるために、自分の中で気持ちよさを錯覚するように頭が切り替わっていたのね。


 首を絞められてアクメして、イラマチオでアクメして……お腹を踏まれてアクメして、中出しされた後に土下座してる最中に頭を踏まれてアクメして……。


 ご主人様が言ったわ。“本当にアクメ川マゾ葉になったな”って……。何も言い返せなくて、その日初めて、私は一人で泣いていたの。


 私がマゾに墜ちたことがわかると、ご主人様は私をさらに道具らしく扱い始めたわ。自分一人だけで使うのではなく、接待の道具としてね。


 ここでは言えないような――口にしてしまえば、きっとプロダクションが永遠に潰えてしまうような相手にもご奉仕をさせられたわ。


 指定されたホテルの指定された部屋へ行くの。デリヘル……コールガールとでも言うのかしら。一般的なそういう職業の女性と違うのは、行き先がどこもかしこも超高級ホテルだった、という点かしら。


 真夏なのに厚手のコートを着て、中はランジェリーというにも覚束ない布切れだけ。そんな如何にも怪しい格好なのに、ホテルマンもフロントも、誰も彼も私を止めることはしなかった。まるでみんなが全て知っているかのように、最上階のスイートまでたどり着けたわ。


 その視線――この女が淫売、売女だと言うような視線が辛かったわ。


 接待としてご奉仕する男性は、ご主人様に比べれば優しくて紳士的だったわね。けれど時折知り合いの男性がいて……やはり彼も私のことをそう言う目で見ていたのだと思うと、身体の震えが止まらなかったの。


 そうしているうちに、私の噂は政財界に知れ渡るようになったわ。あの有栖川のご令嬢が、まるで風俗嬢のごとく奉仕してくれる、なんてね。それでも、決して有栖川の家には情報が漏れなかったし、誰も私を助けようとしてくれなかったのが恐ろしかった。


 ご主人様へのご奉仕と接待を初めて、半年後くらいかしら。私はパーティーに呼ばれるようになったわ。政財界の大物たちが集まる、私ですら参加した経験の無いようなパーティーよ。


 もちろん、賓客としてではなく、性奴隷としてね。


 建前上、私たちは給仕という扱いだったわ。見たこともないような卑猥な衣装――身体の大切な部分を覆い隠すモノ部分だけがないバニーガールや、メイド衣装、バーテンダー、そんな風な衣装に身を包んだ女性が私以外にも何人もいたわ。


 その会場で行われているのは政財界の重鎮たちの交流――そして、私たちはそこに提供されたオードブルくらいの扱いかしら。


 飲み物をお渡しする中で乳房やお尻を揉まれるのなんて当然。いきなり膣に指を入れられて、具合を確かめられる時もあったわ。


 しばらくすれば節度も無くなって、目を付けられた子から一人一人連れ去られていくの。――とはいっても、私は基本的に一番最初に連れて行かれる方だったから、後のことはあまりわからないのだけれど。


 控え室とは名ばかりのベッドルーム――ヤリ部屋があったわ。そこで、やはり私は犯されるの。


 けれど、粗相があってはいけないわ。ご主人様に教えられたとおりにご挨拶をしてお願いするの。見苦しいエロ雌便所穴に、お客様のザー汁を流し込んでください……ってね。


 膣だけではなく、アナルも使われたわ。ご主人様は家では私のアナルにあまり興味を示さなかったから何故かと思ったのだけれど、こういう時に“初物”として扱えるように考えていたのでしょうね。


 ローションをたっぷり塗り込まれても、アナルに異物を受け入れるのはとても大変だったわ。時には膣穴におもちゃを入れられながら――その逆もあったかしら。とにかく、ふたつの穴を同時に責められることもたくさんあった。


 そうしているうちに、ヤリ部屋には他のお客様もたくさん集まってくるの。みんな、私の噂を聞いていたのでしょうね。立場が一番上のお客様が私で楽しんだ後、まるで食べ残しを与えるように、私は五、六人のお客様へと差し出されたわ。


 そこからのことは……ご奉仕というよりも、輪姦といったほうが良いかも知れない。――女性の尊厳を貶めるために、あれほど効率的なことは無いわ。


 代わる代わる知らない男性のペニスを挿入されて、口で奉仕させられて、まるでティッシュペーパーのように全身を精液で汚されるの。


 精液も当然中出しよ。避妊なんて一切無いわ。ご主人様に時々ピルを恵んでいただけるときもあったけど、こうしたパーティーの際には“危険日に生で出せる”というのが商品価値になるようでね……。


 そうしてみんな、こぞって私に中出しをしたわ。


 “もうやめて、お願い。妊娠してしまいます”そんな風に懇願しても誰も許してくれなかった。そんなこと言って、感じているんだろう。妊娠したがっているじゃないか、子宮が降りてきているぞ、なんて好き勝手なことを言いながらね。


 けれど、言い訳なんて出来ないわね。あの時の私は、確かに狂っていたわ。


 挿入されているペニスによがって、口に出される精子を飲み下して、膣とアナルを犯されている狭間でゴリゴリと押しつぶされる膣壁に嬌声をあげて……。


 そのたびにみんなが私をあざ笑うの。淫乱、売女ってね。アイドルよりもこっちが向いているなんて言われて、ライブの映像を流されながらセックスしたときも、中に出された精液を垂らしながらダンスをしたときもあったわ。


 彼らの精液も、唾液も尿もありとあらゆるものを飲まされて……そうして、パーティーは終わるの。


 結局、そんな生活は私が解放されるまで――昨日まで続いたわ。


 昨日の日付変更まで、私はずっとご主人様に犯されていたの。外に出せないような写真も動画もたくさん撮影されて、その全てが独自のネットワークで共有されているわ。


 ――ああ、あと……これは……話しておくか迷っていたのだけれど……。


 でも、絶対に話すようにとご主人様から命令されているから、話すわね。


 ――私、妊娠したわ。ご主人様に抱かれ始めてすぐに妊娠して、そのときは調教途中だから、ご主人様に命令されて……堕ろしたわ。


 そのあとも一回堕胎をして……それで……。


 ……少しだけ待ってちょうだい。ちょっとだけ……ね……。


 大丈夫。私は大丈夫よ、プロデューサー。平気。これを話す契約だから……。しっかりしないと……また、事務所や、みんなが……ね。だから、大丈夫。


 二回堕胎をした後、三回目の妊娠では……堕ろすことを許可されなかったわ。一年という購入期間の間で、目一杯楽しむためでしょうね。


 お腹がだんだん大きくなっていくのは、恐怖しかなかったわ。けどそれ以上に……この子は産めるんだって言う安心感もあって……。


 そのうち、ボテ腹性奴隷としてパーティーに出たり、ご主人様にご奉仕したりして……。お客様の前で母乳を絞り出したり、大きなお腹でペニスをシゴいてたくさん精液をかけられたり……。


 安定期に入ったら、当然のようにボテ腹のままセックスをさせられたわ。重いお腹をみんな面白がって突き上げたり、押しつぶすみたいに正常位で覆い被さってきたり……。そのたびに私はお腹を庇ったり、アナルでセックスをすることで許してもらおうとしたり……。


 おかしいわよね。好きでもない男性の赤ちゃんなのに、必死で庇ったりなんかして。


 けどその甲斐あって、赤ちゃんは予定日まで健康に育っていたわ。ご主人様も私には産ませるつもりだったから、ドクターを手配してご主人様の家でも万全の診察を受けられたわ。


 そして……臨月になってもご奉仕を続けていた私が破水したのは、パーティーの最中だったわ。


 パーティーの最中、気付かない間に足の間に水たまりが出来ていて……その瞬間から、私はパーティーの出し物に変わったの。


 ステージに連れて行かれて、大勢が見ている前で脚を広げて、膣を丸見えにして、必死に息んだわ。みんなが口々にはやし立てる中で、そんなことも気に出来ずに……頑張って、赤ちゃんを産んだの。


 女の子だったわ。今はご主人様に預けているけど……しっかりと育てるつもりよ。ご主人様が許してくれるのなら、ね。


 それが、ついこの間までの話。


 ――どうだったかしら、プロデューサー。なんて……感想を求める話ではないわね。


 様子を見るに、プロダクションは立て直せたようで本当によかった。私も……一年、耐えた甲斐があるって……ことかしら、ね……。


 けど、ごめんなさい……。私はしばらく、お休みをさせてほしいわ。


 ――もう、男性が怖いの。みんな表向きは無害なような顔をしていて、心の中では私のことをあんなに下卑た……汚れた目で見ているのが、わかってしまって……。


 プロデューサーのことも……信頼しているのよ……? でも、それとは関係なしに、胸が苦しくて仕方ないの……。


 ごめんなさい、情けなく取り乱して。決してプロデューサーが悪いわけではないのにね。


 じゃあ、私の話は終わりにするわ。


 ――次に話をする子にも、優しくしてあげてね、プロデューサー。




 ■ ■ ■ ■ ■


ケース2 大崎甘奈の場合




 ぷ、プロデューサーさん……。


 えへへ……ひ、久しぶり~。甘奈だよ~。


 げ、元気だったかな?


 えっと……ど、どうしよ……。プロデューサーさんに合うのが久しぶりすぎて……えっと……。


 ごめんね、なんか、うまく話せないんだ、甘奈……。一年間、いろいろあったからかな。


 ご、ごめんね、プロデューサーさん。これをお話しするのまでが、オークションの約束なんだもんね。


 大丈夫だよ、甘奈は大丈夫。この後お話しするのは……えっと……て、甜花ちゃん……だから、ね。


 だから……えっと……。うん、甘奈がんばる。


 ぷ、プロデューサーさんは……、ゆっくり聞いていて……ほしいな。




 まずは……そうだ、オークションの時からだね。


 ごめんね、甘奈、ちょっと言葉がうまく出てこなくてさ……。えっと、オークションで……そうそう、なつはさんの次だったんだ、甘奈。


 おおさき、だからさ。とおるちゃん、みことさん、なつはさんで……甘奈と、甜花ちゃん。


 甘奈、甜花ちゃんの前だから、なるべく頑張ろうと思ってたんだ。泣いたりとかしないようにって……。


 でもね……ステージの上でアイドルの時に着ていた衣装を脱いで、裸になってるとき……泣いちゃった。


 えへへ……ごめんね、プロデューサーさん。甘奈、これでプロダクションが……事務所が助かるならって思ってたんだけど……やっぱり、ダメだったみたい。


 で、甘奈が泣いてたら、首に付いてる鎖がぐいぐい引っ張られるの。早くしろ、早くしろって急がせるみたいに。


 それでね、甘奈のお洋服とか……下着とか……すごい、びっくりする値段で売れちゃったんだ。ほ、ほんとびっくりだよね~。ただの服なのにあんな値段で売れちゃうなんて、甘奈想像もしてなかったよ。


 で、でね……最後に、甘奈のオークションが始まってね……。


 みんな、目がギラギラしてるんだ。それがすごい怖くてね……。みんな見たことがない人ばっかりでね……けど、たぶんみんな街中でみたら優しそうに見えると思うんだ。それがまた、怖くてね……。


 そのうち、甘奈のオークションが終わったの。


 いくらだったかな。甘奈、忘れちゃ――ううん、違うよね……。忘れるはずないんだ。甘奈の一年間……それどころじゃなくて……一生台無しにしちゃうの、こんな程度の値段なんだって……思っちゃって……。


 それで甘奈、また泣いちゃった。


 あ、甘奈が泣くとね、みんな喜ぶんだ。透ちゃんも、美琴さんも、夏葉さんも、みんな泣かなかったっていうから……。だから、甘奈が無くとみんな喜ぶの。


 あ、あはは……。かっこわるいところ見せちゃったな……って。


 えっと……えっと……あと、なんだっけ……。甘奈、なに話そうとしてたんだっけ……。


 ごめんね、プロデューサーさん。甘奈、ちょっと思い出すから……。あは……恥ずかしいな~……甘奈、一年前よりおばかになっちゃってるね……。


 あ、そうだそうだ。思い出したよ。


 甘奈を落札した人、甘奈のファンの人だったんだ。けっこう若い人でね、プロデューサーさんと同じくらいかな……? 会社の社長さんらしいんだけど、新しい会社だから、みんなからちょっとイヤな目で見られてたな……。


 甘奈、社長さんにたくさんお願いしたんだ。甜花ちゃんも一緒にお願いします、って。けど社長さん、それはダメだって笑顔で断るの。


 この人に買ってもらえたら、甜花ちゃんも甘奈も一年間穏やかに過ごせるんじゃないかな……って。そう思ってたの。


 でもね……今から思うと、一緒じゃなくて良かったなって。甜花ちゃんが……甘奈と同じ目に遭わなくて、本当によかった……。


 それでね……甘奈を買った人――社長さんが、落札者として焼き印を押すんだって。甘奈痛いのも肌に傷が付くのもイヤで、もうずっと泣いちゃってた。


 ほら、プロデューサーさん見える? 甘奈の焼き印はね、背中に押されたんだ。ジューって音がして、甘奈の鎖骨の間、背中の真ん中に押されちゃった。


 イヤなニオイがしてね……でも、それが自分の身体が焼けてるニオイだってわかったら……甘奈、我慢できずにその場で吐いちゃった。


 後から社長さんに聞いたんだけど……なんで甘奈の背中に焼き印を押したのかって。――甘奈が、けっこう背中出す洋服を着てるからだって。それが理由。甘奈が、二度と背中出したり……甘奈が自分らしい格好出来ないようにするんだって……。


 え、えへへ……。その通りだよね……。甘奈、もう前みたいなお洋服、着れないなぁ……。


 はぁ……ふ……ぅ……。


 ご、ごめんね、プロデューサーさん。ちょっと、思い出して苦しくなって……。あれれ~……お、おかしいな~……。甘奈、もう涙なんて枯れちゃったと思ってたのに……。


 それでね、その社長さんの家に連れて行かれて……甘奈、その時までは社長さんは甘奈のファンだから優しくしてくれるって思ってたの。


 少しくらいエッチなこととか……そういうことはしないといけないかなと思ってたんだけど、それでもちゃんと、人間らしい生活は送れると思ってたんだけど……。


 けどね、違ったんだ。


 マンションの中にある大きな部屋に連れて行かれて、そこが社長さんのおうちだって教えられて……で、そこで全部服を脱ぐように言われたの。


 それでね、甘奈が着てた服は全部その場で捨てられちゃって……代わりに出されたのが、耳と尻尾と肉球だったんだよ。


 な、何のことか、わからないよね。


 甘奈、社長さんのペットになったんだ。


 まずは肉球の形した手袋と靴下を履かされてね……そうしたら、自分の指では何も出来ないんだ。


 ほら、今日は社長さんの許可があったから実物持ってきてるよ。これが、甘奈が着けてた肉球手袋。まあ、一年間の間で何回か交換してるから……たぶん三代目くらいかな?


 見てよ、プロデューサーさん。ちょっと可愛い感じがするでしょ? けど、全然違うんだ、コレ。


 これを着けると、自分の指で何も出来なくなっちゃうの。何かを掴んだりとか、服を着たり脱いだりとか。そういう、人間として出来ないといけないことが何も出来なくなっちゃうの。


 甘奈、なんとなくそれがわかってたからすごく怖くてね……。けど、抵抗したら何をされるかわからなくて、それで社長さんにされるがままだったんだ。


 手袋を着けられて、靴下も履かされて……それでね、猫の耳も着けられたんだ。猫耳カチューシャ、これだけは普通だったかな。


 それで最後に、尻尾を着けられちゃうんだ。猫ちゃんの尻尾……これも持ってきたよ。


 ほら、これが甘奈が着けられてた尻尾。そう、お尻に入れる用の尻尾なんだ。


 甘奈も、最初コレ見たときは何かわからなかったよ~……。でも、何となく予想は出来たんだ。あっ、これ着けられたら大変なことになる、絶対に無理だ、って。


 だって、見てよプロデューサーさん。尻尾の根本のコレ。アナルプラグって言うらしいんだけど……甘奈が握った手と同じくらいの大きさだもんね。


 こんなの、入るわけないって思ったんだ。それで、“無理だよ、やめて”って社長さんに言ったらね――いきなり、思い切り叩かれたの。


 ほっぺた、思いっきり――とは言っても、社長さんからしたら軽くなのかもしれないけど……でもとにかく、甘奈からしたら初めての痛さでね……。


 それでびっくりしてる私の髪の毛を思いっきり掴んで、社長さんが言うんだ。“甘奈ちゃんは僕のペットなんだから、人間の言葉なんて喋らないんだぞ”って。


 え、えへへ……。なんとかここまで話せたや……。


 プロデューサーさん、お顔辛そうだよ? お話しするの、一旦やめる? ――平気? そっか。


 じゃあ、お話続けるね。


 お話を始めた最初から甘奈が心配してたこと、これが原因なんだ。甘奈、オークションで買われてからの一年間、ずっと人間の言葉を喋ってなかったの。


 だからほら、ちょっとね……あんまり上手にお話し出来なくてごめんね。


 っと……どこまで話したっけ……。あ、そっか社長さんに尻尾を生やされるところからだ。


 社長さんに叩かれて、甘奈怖くなってて、何も抵抗できなかったなぁ……。社長さんに命令された通りに、お尻を向けたんだ。にゃーにゃー、って言いながら。


 社長さんが甘奈のお尻に冷たい液体を塗ってね、それで甘奈がちょっとだけ叫んだら、それもダメだってお尻を叩くの。


 甘奈のお尻の穴に社長さんの指が入ってきて、本当は指を無理やり入れられるだけでも痛くて泣いちゃいそうだったんだけど、頑張って“にゃーにゃー”って叫んで……ペットの動物ってあんな感じなのかと思っちゃった。飼い主にに気にいられようと思って……頑張って飼い主の言うとおりにしてる動物。甘奈、そんな感じだったなぁ。


 それで、甘奈のお尻にたっぷり冷たいやつ……えっと、ローションか。そっか、ローションだ。ローションが塗り込まれたあと、ゆっくりとアナルプラグが押し込まれてきてね……。


 社長さん、わざとゆっくり入れてたんだって後になってわかった。別に甘奈を気遣ってくれたとかじゃなくて、そうした方が甘奈が苦しいから。


 お尻が無理やり広げられて、身体が割れちゃうんじゃないかと思ったよ。すごく痛くて、痛すぎるから、早く全部入れてほしいってお願いしたくなったくらい。


 でも言葉は出せないから、必死に“にゃーにゃー”叫ぶんだ。


 甘奈が痛いのを我慢して叫んでいるのが楽しいみたいで……社長さん、嬉しそうに甘奈の頭を撫でるの。


 その手つきがね……すごくゾワゾワして気持ち悪いのに……けど、“あっ、この人は暴力を振るうだけじゃないんだ”ってわかったような気がして……ちょっと安心しちゃったんだ、甘奈。


 お、おかしいよね……。自分にあんなに酷いことしてくる人に対して、安心しちゃうなんて。


 けど、ね……。甘奈、もうこの人しかいないんだなって思ってね……。この人に見捨てられたら、甘奈どうなっちゃうんだろうって。


 自由に手袋も外せない……家からも出れない……ご飯も食べられない……そんな甘奈が一年間生きて行くには、この社長さんに媚びるしかないんだって、たった30分くらいで教え込まれちゃったんだ。


 どれくらい時間が経ったのかな。ようやく甘奈のお尻の中にアナルプラグが全部入ってね……甘奈安心して、大きく大きく息を吐いたの、覚えてるなぁ……。


 社長さんは甘奈がアナルプラグを全部飲み込めたのに満足していたみたいで、何度か頭を撫でてくれたんだけど……。その後も気まぐれに尻尾をぐりぐり動かしたりして、その度に甘奈のお腹の中ぜんぶかき混ぜられちゃうくらいにぐるぐるにされて……。


 そうやって、“この家では社長さんがご主人様なんだぞ”……“逆らうことは許されないんだぞ”って徹底的に教え込まれたんだ。


 最後に首輪を着けられてね。猫ちゃんっぽくないんだけど、赤くてリードの着いた首輪。家の柱に結ばれてて、手袋つきの甘奈じゃ絶対に外せないリード。


 すごくきつめに巻かれて息も苦しかったんだけど……それを言おうとしたら、また社長さんに怒られちゃって……。甘奈、おばかだよね……。


 そこからだね、甘奈のペット生活が始まったの。


 毎朝、社長さんより早く目が覚めるんだ。というより、全然寝れなかっただけなんだけどね。最初はお尻や身体が痛くて……その痛みに慣れてからは不安で。


 これからどうなっちゃうんだろう。甘奈どうされちゃうんだろう、って不安になると、寝れなくて。


 さっきお話しした通り、甘奈は手袋されてて家の手伝いとか何も出来ないから、全部社長さん任せ。


 だからね、ご飯も、お風呂も……おトイレも……全部社長さんに面倒見てもらわないといけなくてね……。甘奈、何なんだろうって……。なんだか、人間じゃ無くなったみたいで……すごく辛かった、なぁ……。


 ご飯にはね、たくさん精液がかかってるんだ。最初はびっくりしたけど……食べないと叱られるし、お腹も空くし……仕方なく食べると、全部精液の味がするんだ。


 当然、ご飯はペット用のエサ皿から食べるんだよ。社長さんがご飯を持ってきてくれて、目の前でおちんちんをシゴいて精液をかけるのを待たないといけないの。


 最初のことは社長さんは甘奈がペットの格好しているだけでも興奮して精液をかけてくれてたんだけど、やっぱり何ヶ月かすると慣れてきちゃうみたいでね。


 でね、精液をかけてもらえないと、甘奈はご飯抜きになっちゃうから頑張って興奮してもらおうとするんだ。


 社長さんに向かってエッチなポーズをしたり……手袋のまま頑張っておまんこを広げて見せたり……。


 それでもダメになってきたら、自分で社長さんのおちんちんを舐めたりして、ご飯に直接精液をかけてもらったりしてたよ。


 おかしいよね……。ご飯を台無しにして、全部精液の味にしてもらうために頑張るなんて。けど、そうしないと……甘奈ご飯食べられないからさ……。


 えっと……それでね……。甘奈は社長さんのペットとして暮らしてたんだけど……何かペットらしくないことをしてると、叱られるんだ。


 ため息をついていたら頬を叩かれたり……椅子に座ろうとしたらお腹を蹴られたり……。あと、おトイレで用を足そうとしたら、鞭で叩かれたりもしたなぁ~……。鞭、すごく痛かったよ。焼き印をされたところをしつこく叩かれるんだ。


 焼き印を鞭で叩かれると、鞭の痛みと焼き印の痛みがずっと続くんだ。甘奈が泣きながらうずくまってると、首輪を引いて起き上がらせるの。


 おトイレもね、個室ですることなんて出来なくて……甘奈のベッド――ああ、これもペット用のベッドみたいなやつね? それの側にあるペット用のおトイレでしろって命令されるんだ。


 最初はすごく恥ずかしくて、おトイレに行かせてくださいって何度もお願いしたんだけど、その度にお仕置きされてね……。結局限界になって、ペット用のトイレでおトイレするんだ。


 なんだか、首輪をされたときよりも、お尻に尻尾を生やされた時よりもヘンな感じがしたよ……。自分が、本当に動物になっちゃうかんじ。


 あと、もちろんセックスもしたよ。そう、セックス。社長さんに背後から襲われて、無理やりおちんちんを入れられて……。


 甘奈、初めてのセックスってもっとロマンチックなんじゃないかって思ってたんだ。大好きな人と気持ちを伝え合って……痛くないかどうか気遣われながらのセックス……。そんな感じじゃないかって思ってたんだけど……ね。


 現実は全然違ったよ。ある日甘奈がご飯食べてたら、いきなり社長さんがのし掛かってきてね、そのままぐいぐいおちんちんを押しつけてくるの。甘奈、びっくりして声を出しちゃったんだけど、そしたらリードを思いっきり引かれてね。首をギュって絞められて、喋るなって命令されるの。


 そのままおまんこにズブズブっておちんちんを刺されて、でも甘奈は息も出来ないから抵抗出来なくて……ただ社長さんの良いように――犯されちゃってたの。


 社長さんとのセックスは、何回も……それこそ数え切れないくらいしたよ? 社長さんに気にいられようと思ってからは、自分からお布団に行ってご奉仕したりとかもしたし……。


 ――だって、仕方ないじゃん。甘奈、社長さんにやってもらわないと何もできないんだから。


 社長さんは、甘奈がちゃんとペットでいる間はすごく優しいんだ。ご飯も……味は精液だけど、ちゃんと用意してくれるし。身体も綺麗にしてくれるし……おトイレも掃除してくれるし。


 あと、甘奈はずっと社長さんの家で四つん這いで暮らしていたから、関節がおかしくならないようにマッサージとかもしてくれたよ。


 ――ヘンだよね。ひどいことされてるのに、とっても怖いことされてるのに、そうやって社長さんから優しくされていると……だんだん、安心しちゃうんだ、甘奈。


 避妊……? うん、してたよ。甘奈、ペットだから。社長さんにピルもらってた。そういうところは、本当にちゃんとしてたな~……。


 それでね……どれくらい経った頃かな。たぶん、二ヶ月とか三ヶ月経った頃かな……。


 甘奈、自分の名前ちょっと忘れちゃってたんだ。びっくりだよね。一瞬、自分が甘奈って名前なの忘れちゃったの。


 それで怖くなってね、夜は隠れてずっと頭の中でおしゃべりしてた。甘奈って名前を繰り返したりとか、甜花ちゃんのこと思い出したりとか……事務所のみんなのこととか。


 社長さんにバレちゃうと怒られるから、声にも出せないで。そんな状態で頑張って、何とか自分が甘奈だって覚えようとしてたの。


 ――あ、あとね……。


 動画、たぶんネットにあがっちゃってる。甘奈だって……わからないように……なってるはず……だけど……。


 んっ……。はぁ……はぁ……。ごめん、胸苦しくなってきた……。思い出しちゃった……。そうだった……甘奈、ネットに動画出てるんだ……。


 甘奈が、社長さんに犯されてる動画……。好きでもないのに、社長さんに好きですってたくさん媚びて……動物扱いされて喜ぶ変態女ですって宣言している動画……。


 顔はね、たぶん平気。隠してたから。それは、社長さんが面倒だから隠せって言ったから……。


 け、けど……声は全部入ってるし……それ以上に……甘奈の裸も……全部出てる……。


 社長さんに中出しされてるところとか、お尻のプラグを抜かれただけでイっちゃってるところとか、全部……。


 甘奈、本当はイヤなのに……社長さんがすごく乱暴に犯してくるだけなのに……けど、イヤなこと忘れようとして気持ちよくなってきちゃうんだ……。


 お尻にプラグを入れられてると、お腹の方――おまんこの方がすごくギューって押されるんだ。その状態でおちんちんを入れられると、全部気持ちいいところに当たって……。


 こんなことを全部自分で話しながら、動画を撮られてたの。普通の人は入れないようなインターネットサイトだけど、でもたくさんの人に見られてて……。


 一万人がいいねしました、とか……“エロすぎてシコりました”なんて報告をされる度に、“ありがとうございます~”って自分でお礼言ったりしてさ……。


 そんなこと、たくさんの人にしたから、甘奈の身体も全部みんなにバレちゃって……るんだ……。




 甘奈の一年間、どうだった? 社長さんにされたのはそんな感じで……社長さんは甘奈を外には出したがらなかったから……一年間ずっと部屋にいたんだ。


 今日解放されて帰ってくるまでに身体を動かすのがすごく大変だったし……首には痕が残ってるし……何だか……もう、元には戻れないって感じかもしれない……なって……。


 甜花ちゃんにもまだ会えてないし……でも、甜花ちゃんが甘奈より酷い目にあってたら……どうしたらいいかわからなくて……。


 甜花ちゃんがアイドル続けないのなら、甘奈も続ける意味なくて……。けど、甘奈ひとりだって……あんな動画がたくさん見られてる中で……社長さんがどこにいるのかわからないのに……アイドルなんて……。


 出来ない、よね……。


 それにね、プロデューサーさん……。


 ――甘奈、踊りのフリとか全部忘れちゃった。


 言葉はなくさないようにしてたけど……ダンスは無理だったよ。練習できなかったし。


 だから……ごめんね……。アイドル、たぶん続けられないとおもう……。本当に、ごめんね……。




 ■ ■ ■ ■ ■


ケース3 風野灯織の場合




 ご無沙汰しています、プロデューサー。


 皆さんとお話はされましたか……? ――そうですか。他の皆さんも、大変な思いをされたんでしょうね……。


 ――私のお話も、しないといけないですね。


 気は、進みません。こんな、卑劣で……卑怯な行いは……。


 ですが、これも……契約……ですので……。はい、平気です。お話しします。


 私も、皆さんと同じようにオークションで売られました。売却価格は――そこまではいいでしょうか。


 あのオークションの様子は、今思い出しても身の毛がよだちます、ね。


 誰も彼もが下卑た目で私を見ていて……ぞっとします。昨日一年ぶりに普通の街へ帰ってきましたが……男性からの視線が、誰も彼も、同じ色を帯びているように感じました。


 私より前にオークションへかけられた皆さんを見ていましたから、何が起きるかはわかっていました。彼らは私が弱々しく媚びて怯える様子を見たいのでしょう。


 だから、そんな様子を決して見せまいと思いました。衣装を脱ぐときも、まっすぐ彼らを見つめていました。明るいステージからは見えにくかったですが……観客の爛々と光る瞳だけはハッキリしていましたから。


 私のオークションは速やかに終わりました。――非常な高額を入札した人間がいたからです。


 その人間は、私が涙の一つも見せないことを気に入ったようです。と言っても、私の気概を気に入った訳ではありません。


 彼は、自らの正体をすぐに明かしました。闇風俗のスカウトだったそうです。スカウトといっても、こうして出品された少女を買いあさっているような人間ですが。


 ――はい、そうです。私は今までの一年間、闇風俗で勤務していました。ですが、その話は……これからします。


 私のような生意気な女を買うのが目的だった、と彼は言いました。私の顎を掴んで持ち上げ、煙草臭い息を吹きかけながら笑ったのを覚えています。


 私のような……こんなオークションの場に連れ出されても毅然としているような女を買って……闇風俗に沈めると、評判がいいそうです。


 そうして私は焼き印を入れられました。少し見えにくい場所ですが、ご覧になりますか?


 はい、背中の真ん中です。ここに焼き印を入れると、風俗嬢として対面したときは目立たないにも関わらず、行為を始めると焼き印が見えてきて……評判がいいそうです。


 焼き印を押されている間も、私は声一つ上げていなかった……と思います。自分で自分を抱きしめるようにして、肌を焼く音が止んで、焦げた嫌なニオイが漂ってくる頃には、私が自分で掴んでいた二の腕に爪がざっくりと食い込んでいました。


 そんな私の様子を見て、彼はいっそう満足そうに笑っていました。商品がキズモノになっちまった、なんて笑って……普通、商品がキズモノになれば困ると思うのですが……その疑問は、しばらくしたら解消出来ることになります。


 それで……そうですね……。


 ――すみません、少しだけ落ち着きます。……なるべく、淡々と……語ろうと思っているんです。


 この様子も、彼らに見られています。こうして、何があったかをプロデューサーに語るまでが契約ですので。


 私たちがどれだけ泣きながら……もしくは怒りながら彼らの悪辣さを語っても、彼らはほくそ笑むだけでしょう。彼らは、一年間私たちを好きにして……ありとあらゆる……恥辱の記録を持っているのです。


 だからこそ、淡々と……何も無かったかのように語りたいのに……すみません……やはり、ダメかもしれません……。


 少しだけ、待っていてください……。




 ――――はい、もう大丈夫です。お話し、できます。


 自分の中で、何を話すかは改めて整理も出来ましたので。


 闇風俗のスカウトに買われた私は、その日のうちに店へ入店させられました。店の場所はわかりません。運ばれている間は目隠しも耳隠しもされていて、車もスモークガラスでしたから。


 そうして、店の中――接客用の部屋と、生活用にあてがわれた部屋だけが、私の世界になりました。


 買われた翌日、私は処女を奪われました。私の処女を奪ったのは、私を買った男です。


 スカウトの特権、だそうです。スカウトしてきた少女の初めてを奪えることが特権。だからこそ、彼らは本当に良い素材をスカウトしてくるのだとか……。私にとっては、いい迷惑な話ですが。


 場所は、私が一年間勤める部屋でした。大きな部屋です。巨大なベッドと大きなお風呂――それに、洗い場と、大きなエアマット……あとは簡単な化粧台と、小さな冷蔵庫。それだけが私の世界でした。


 ベッドに押し倒されて服を剥がれて――私は抵抗しませんでした。抵抗しても無駄だとわかっていましたし……私が抵抗すればするほど、彼が調子づくのは目に見えていましたから。


 けれど彼は、そんな私の内心など見え透いていたようでした。乱暴にするでもなく、罵るわけでもなく――努めて優しく丁寧に……けれど、場数を踏んだ男性特有の経験豊富な動きで……私を責めてきました。


 あの時の感覚は、言葉にし難いものがあります……ね。


 後から聞くに、彼は風俗嬢たちの研修担当だったそうです。最初に純潔を奪って、その後には礼儀作法を仕込む……。そのためには、彼自身がテクニックに長けていないと話になりませんから……。


 私は必死に抵抗していましたが、心とは裏腹に身体をどんどん解されていきました。自分でも聞いたことのない声を出さされて、初めての痛みなど感じる間もなく、彼の掌中へと墜ちていきました。


 そんな感覚が――自分の意志が溶かされて、彼の思い通りにされていく感覚が恐ろしくて、私は初めて逃げだそうとしました。


 ガクガクと立たない足腰で這って、出口に出ようとしました。そんな私を捕まえて――ベッドに押し倒されて……彼のペニスを受け入れました。


 ベッドシーツを掴んで必死に耐えていたけれど、すぐにそれも限界でした。情けない声を出して絶頂して――私は、自分が……昨日会ったばかりで、意中でもない男性に無理やり抱かれて感じる……淫乱な女だと、実感しました。


 そんな私の内心を、彼も見透かしていたのでしょう。


 私の耳元で彼が囁きました。――風俗嬢になるに相応しい淫乱な女だ、って……。


 きっと、誰にでも言っているような言葉だったのだと思います。けれどその台詞は、私の心に深く突き刺さりました。


 それから一週間ほど、彼の研修を受けました。客を迎え入れる作法、お風呂の準備、ローションの使い方、エアマットの扱いはもちろんのこと……ベッドの上での所作やテクニックも。


 私の覚えは……良い方だったのだと、思います。買われてから十日後に、私は初めての客を迎え入れました。


 私が勤めていた――沈められた店は、俗に言う“超高級店”に当たる場所だったようです。ただお金を持っているだけ、風俗に通い慣れているだけではたどり着けない裏の店。紹介してくれる人脈と、遊べるお金、その二つを兼ね備えている人間しか踏み込めない領域だったのです。


 そのことは、事前にスカウトの彼から聞かされていました。そしてその話に、私は少しだけ希望を抱いていたのです。それだけレベルの高い店なのならば、きっと客として来る人間も、品性のある人間だろうと。


 そんな私の希望は、しばらく後に消えることになりますが……それはまた、あとでお話ししましょう。プロデューサーもおわかりかと思いますが……入店条件の厳しさが客層の良さには繋がらないと言うことですね。


 ともかく――私が最初にお相手をした客は、でっぷりと太った中年男性でした。スカウトの彼以外に抱かれるのが初めてで緊張していた私を、まるで弄ぶようでした。


 一年のあいだ闇風俗で勤めて、わかったことがあります。客には大きく分けて二種類いるということです。


 ひとつは性風俗に対して奉仕を求めていらっしゃる方。私は最初、こういう方が大半であると思っていました。それ自体は間違いではありませんでしたが、もう一種類の方も想像より多くいらっしゃいました。


 もう一人の方は、女性を抱くのを楽しむ方。私をスカウトした彼であったり……私が最初にお相手した客だったり。


 私のように風俗に沈められたての女性に対して、自身のテクニックやペニスを用いて……上下関係を教え込んでいくような、そんな方です。


 私が最初にお相手した客も、そういったタイプでした。太い指で、驚くほど繊細に私のことを責めてきました。愛想で乗り切ろうとする私の仮面を剥がして、素顔を舐めしゃぶるような……そんな客でした。


 彼の指で、舌で、あっとう間に絆された私は、そのまま彼のペニスを受け入れることになりました。スカウトマンの彼よりも太くて大きなペニス……。怯える私を慰めながら背後からぐいぐいと挿入してきて……私は、痛みではなく快感で悶えていました。


 どうして彼もこの客も、私のナカの善い部分を当ててくるのか理解できませんでした。火照る肌を滑るように客の指先が愛撫する度に、私は身体を震わせながら声を抑えるのが精一杯でした。


 ――客が、私の耳元でささやき続けた言葉が今でも忘れられません。淫乱な女だ、誰のチンポでも気持ちよくなる、風俗向きの女だ……って。


 初めての客は、私のことを言葉でも弄びました。淫乱な女……アイドルのくせして風俗でよがれる女……。彼にとっては言葉責めの一環だったのでしょうが、私にとっては重い言葉でした。自分がまるで、生まれつきの風俗嬢であったような気さえしてきたくらいです。


 その日から、私の風俗嬢としての生活が本格的に始まりました。


 元アイドルが堕ちてきたという噂は、瞬く間に界隈を駆けめぐったようです。私への指名はひっきりなしでしたし、私自身にも休みは与えられませんでした。


 朝から晩まで、初対面の――あるいは二度三度しか会ったことがない男性に対して性奉仕をする日々です。


 口での奉仕――フェラチオを二時間し続けた日には、食べるもの全てからペニスの臭いがするような気がして、何も食べられませんでした。特異な客が二人で私を犯したときは、身体が砕けてしまいそうなくらい疲労しました。


 店内において、私はNG行為が無いという前提でした。当然、私が希望したわけではありません。最初からそうなっていたのです。


 入ってきた客にいきなり縛り上げられて、時間いっぱいずっと絶頂させ続けられた時もありました。喉が涸れても許してもらえずに、自分の唾液と潮と尿でぐしゃぐしゃになったベッドを自分で綺麗にしました。


 最後にいつ身体を洗ったのか定かではない客の相手もしました。先ほどお話ししたとおり、入店条件の厳しさはそのまま客層の良さへ直結するわけではありません。人脈とお金を持っているだけの――社会不適合者のような人間の相手も当然しました。


 服を脱げば部屋全部が異臭で満たされるような客に対して、全身を舌で愛撫しました。吐き気を催せば何をされるかわかりません。必死に堪えながら舌を這わせて、精一杯に媚びた目線を送るんです。


 道具を使われた時も何度もあります。私の腕くらいの大きさがあるディルドを床に置かれて、そこへ腰を下ろせと命令されるんです。無理だと懇願しても無視され、何とか先端を挿入してもすぐに奥へ行き当たってしまって――串刺しになったような状態の私を上から押して、客は笑っていました。


 しばらくしていると今話したような……サディスティックな客が増えてきました。私の髪の毛を掴んで無理やり喉奥を抉りながら犯す客……私の首を絞めながら犯すことを好む客……そんな人間が増えていきました。


 彼らは、私を犯すこと――汚すことに熱心でした。彼らの排泄物も、よく多用されましたね。


 私の顔に大量の精液や唾を吐きかけて……そこへ放尿するんです。洗い流すんだって言って……全身へおしっこをかけられて……。私は嫌な顔をすることを許されてはいませんので、嬉しそうに……心地よさそうにおしっこを浴びなければいけません。


 あと……おしっこを飲まされたときも、一度ではありませんでした。


 最初は、フェラチオで奉仕をしているときでした。客が射精している間にずっと頭を押さえつけられて息も出来なくて――必死にもがいていたら、そのまま口の中に放尿されたんです。


 嫌な味が口の中いっぱいに広がって……私は思わず吐き出してしまいました。その時の客は、私が尿を堪えきれずに吐き出す様子を見たかったようだったので叱責はされませんでしたが……後から、店員に酷く叱られました。


 その後から、特訓という名目で、排泄物を飲ませようとする客ばかりを取らされるようになりました。彼らはおしっこを飲ませることが目的ですので、喜び勇んで私の口へ尿を流し込んできます。


 直接ペニスをくわえさせて、喉へ勢いのままにおしっこを流し込むのが好きな客もいましたし……逆に、私が口を開けて待っているところに尿を流し込むのが好きな客もいました。


 おしっこは空気に触れなければ無菌――なんてことをみんな言いますが、そんなに簡単なことではありません。何度もお腹を壊して、そのことすらプレイの一環に使われたことも……あったな……。


 私自身も客の前で排泄をさせられたことがありました。客はその様子を見ながら自慰行為に耽ったり、撮影したりしていました。


 排泄を撮影されるというのは……性行為を撮影されるのとは別の、苦しさがありました。性行為はまだ誰かがいて成り立つ行為ですが……排泄は、本来は自分一人で行うことですからね。


 完全な密室を暴かれて、それを踏み荒らされている感覚でした。自分で出したおしっこを、自分で飲まされたときも……ありましたね。


 風俗での仕事は……性行為を伴わなかった時もあります。部屋にはSMプレイ用の器具がありましたから、そこに私を縛って――というよりも、吊してですね。私を吊した状態で、お腹を何度も何度も殴ってくる客もいました。


 一番驚いたのは……そうですね……。灰皿にされたときでしょうか。私をバックで犯しながら……あるいは正常位で犯しながら、私の身体に煙草を押しつけてくるんです。


 背中に押し当てるときは、焼き印の周りに……正常位で犯すときはおへそに……煙草を押しつけられて、私はセックスの出来る灰皿にされました。


 ――抵抗は、もちろんしました。何もかも我慢できる訳ではありません。痛みに悶えて許しを乞うて、暴れたりもしました。


 けれど、そんなことをしても逃げ場があるわけではありません。彼らは気分を害するか……あるいは私が怯えて泣く姿に気を良くして責めを激しくします。


 風俗店は密室ですが、カメラで監視されています。当然隠しカメラです。けれど、店員の目があるからと言っても、私が何か――暴行にあたる行為をされていても、彼らが助けに来てくれるわけではありません。


 むしろ、私の動画は店員たちの間でも流通して……娯楽用として楽しまれていたそうです。


 風俗での勤務を続けていて、時間の感覚は無くなっていきました。今が何時か、何日か――解放まであとどれくらいあるか、私にはわかりませんでした。


 帰っては声を殺して泣いて……また起きれば店に連れて行かれる、それだけの日々です。


 客層も日に日に危険になっていきます。


 いつ頃からか、ピアッシング……身体に針を刺す行為を好む客も来るようになりました。乳首やクリトリス……舌にも穴をあけられました。


 電気責めもされましたね。乳首をクリップで挟まれたり……刺された針をクリップで挟んだり……。


 電気で責められていると、自分の意思が無くなるんです。身体は勝手に動くし……何度も絶頂して、意味不明な単語が口からどんどん出てきます。そんな私の様子を見て、客は笑っているんです。


 私が“死んでしまう”と思っていた限界よりも、更に遠いところまで導かれて――何度も死の恐怖を味わいました。


 そんな私のために――そんな詭弁で……あの日がやってきたんです。


 客の一人が差し出してきた薬……いわば、ドラッグです。これを摂取すれば、痛いのが気持ちよく変わるのだと、彼は言っていました。


 それが本当に恐ろしいものだとわかっていたのに……私は、今の苦しみと恐怖から逃れたいがために、その薬を服用しました。


 後から知らされたことですが、その客は店からの回し者だったそうです。結果的に私は、店から薬を得るためにさらに危険な客をあてがわれます。


 けれど……悪くは、ありませんでした……。


 あれだけ痛かった拳も……熱かった煙草も、苦しかった窒息も、電撃も……全部が気持ちいいんです。苦痛で快感を感じている私を見て、客は楽しんでいるようでした。


 指を折られたこともあります。――ほら、ここの薬指です。左手の薬指、“うまく指輪がはまらないようにしてやる”って言いながら折られました。――こんな私に、指輪をはめてくれる相手なんてもういないのに……滑稽ですよね。


 お風呂に何度も沈められたこともあって……そんな行為ですら気持ちよくて、絶頂と失禁を繰り返す自分が怖くて怖くて仕方がありませんでした。


 こんな店でしたが……妊娠だけはしませんでした。妊娠してしまうと出来るプレイが狭くなりますので。もっとも、妊娠した状態で胎児を潰すようなプレイも、無いわけではないそうです。私は雇用期間的にそぐわなかっただけでした。


 妊娠はしませんでしたが、客に避妊具を被せていたわけではありません。私がピルを服用していました。生理周期や私の体調などはまったく考慮しない服用でしたので……今でも生理はまったく来ませんね。


 ――これくらいでしょうか、私の話は。


 はぁ……。なんとか、お話しできました……ね……。


 私たちのオークションの結果により、プロダクションは倒産の危機を脱したと聞きました。とりえあず一安心しています……本当ですよ……。


 ただ、私は……。身体が、まだ全然戻らないんです……。


 先ほどお話ししたとおり、一年間ずっとピルを飲まされていました。飲まなければ、たちどころに妊娠してしまうのは見え透いていましたから。


 そのせいで……まだ生理が戻ってきません。生理不順の影響で体調も優れなくて……。加えて、ピルを服用していたのと……一年間何の運動もしてこなかったですから……身体もゆるんでしまって……。


 あ、あと……こんな身体……です……。焼き印と……煙草の痕と……痣と……傷だらけの身体です……。こんなことでは……アイドルの衣装は、着られません……。


 それに、何より……。ドラッグの影響が抜けないんです……。未だに見えないモノが見えたりしますし……時間も、曖昧です。今日の話も、必死にメモをしてきて何とか話しましたが……真実とか、時系列とか……もう曖昧です……。


 何より……やっぱり私は、淫乱な風俗嬢のようです……。薬の影響もあると、信じたいのですが……まだ身体から、毎日受けた行為の感覚が消えないんです……。


 あれだけ消えてほしいと……抜け出したいと思っていた日々なのに……。まるでフラッシュバックみたいなんです。


 病院は紹介してもらいました。薬物に関する治療ですので……きっと時間が要ります。世間からも隔離されると思います……。


 だから……私は、戻って来られないと……思って、ください……。


 プロデューサー……どうか……真乃とめぐるを……よろしくお願い……します……。




 ■ ■ ■ ■ ■


ケース4 杜野凛世の場合


 プロデューサーさま……ご無沙汰をしてございました……。


 久方ぶりにお会いできる機会だというのに……このような……画面を通してでのご対面となりますこと、どうかお許しください……。


 今からお話ししますのは、プロデューサーさまも既に他の皆様からお聞き及びの通り……283プロダクションの抱える負債を解消するために……オークションで凛世が売られてからの、一年間のお話でございます……。


 必ず最初からお話しするように、との命ですので……何度もお聞きになられたこととは存じますが……オークションの様子からお話し致します。


 凛世の順番は、後ろの方でございました。杜野が、五十音順では後ろの方でしたので……。


 その間――皆様が売られていくのを眺めている間の気持ちと言えば、恐ろしい以外の感情はございませんでした。


 皆々鎖で繋がれ……まるで犬畜生のような扱いでございます。そのまま一人、また一人と呼ばれ……舞台に立ち……値踏みされ、売られていくのです……。


 小さく聞こえるすすり泣きや息を呑む音……値段を競う怒声に……バチバチと音のする焼き鏝……そして、焼き印を入れられる瞬間の皆様の絶叫やうめき声……。


 それら全てが凛世の心を蝕んでゆきました……。


 残された人は多くございません。凛世と……霧子さんのみで、ございます……。


 凛世は霧子さんと手と手を握りながら互いを慰めておりましたが……売られて以降、霧子さんがどちらへ行かれたかは……とんと知ることがございません……。どうか、プロデューサーさまご自身のお耳で……凛世の後に霧子さんからお聞きください……。


 さて、お話の続きでございますね……。


 他の皆様はアイドルとしての衣装を身にまとって舞台に上がっておりましたが……凛世は普段着の着物を着るように命じられておりました……。見る人への緩急……もとい、凛世のような者を売り飛ばすことの、背徳感を高めるのだということです……。


 凛世の胸は、張り裂けそうでございました……。この先、なにが起きるかは存じております……。プロデューサーさま以外の殿方に一糸纏わぬ姿を晒し……それに値をつけられていく……。屈辱以外の何物でもございません……。


 しかしながら……プロデューサーさまのため……ひいては、事務所の皆様でもう一度、一年後に再会するためだと自身に言い聞かせて……凛世は着物を脱ぎました……。


 凛世の着ていた着物と下着は……それは高く売れたようです……。見ている凛世自身が、驚く価格でございました……。


 そして、凛世への“入札”が始まりました……。


 ついぞ聞いたことの無いような……しかしながら、果たして人間の尊厳と自由を一年の間完全に奪うに相応しいのか……判断しかねる金額が飛び交っておりました……。


 ――いざ価格が決まったときには……驚きと共に失望がございました……。凛世の一年とは、こんな金額でやりとりされてしまうのかと……。当然、途方もない金額ではございます……。


 けれど、自分のことが買われてしまうのだと……そう、まざまざと見せつけられることがショックだったのかもしれません……。


 ――夏葉さんも同じことを仰っていた? 左様でございますか……。やはり、感じることは同じなのやも……しれません……。


 凛世を落札したのは、いわば“重鎮”と呼ばれるお方でした。政治にも携わったことなく、会社を経営したこともない……その必要も無いお方です。莫大な資産を持ち、ただそこにあるだけで周囲に影響を及ぼす……そんなお方でございました……。


 老年の身体にも関わらずかくしゃくとして舞台に上ってくる姿に、会場の誰もが緊張していたようでも……ございました……。


 その威に、凛世も気圧されてございました……。そうして目の前に、焼き印が突きつけられたのです……。


 プロデューサーさま、ご覧になれますでしょう……? 今日は、プロデューサーさまが凛世の焼き印をご覧になりやすい格好に、致しました……。


 この通り……凛世は、首筋に焼き印を押されて……ございます……。


 身を灼かれる苦痛は……まさしく言語を絶しておりました……。首筋に押されるせいで、頭を振り乱すこともできません……。近づいてくる焼き鏝の……恐ろしいほどの熱と、凛世の髪を焦がす臭いが、今も思い出されます……。


 後に待つ霧子さんを怖がらせないよう……凛世は必死に声を堪えました……。唇に血が滲み……涙がこぼれている最中で……プロデューサーさまのことを、思い出しておりました……。


 あとから落札者――いえ、大旦那様から聞かされた話では、凛世は焼き印で灼かれている最中、必死に許しを乞うていたそうです……。


 “許してください”、“お願いいたします”と……。そんなことを願っても許されることはありません……凛世が何か罪を犯した訳ではないのですから……許す許さないの話ではないのです……。愚かな凛世を、お笑いください……。


 そうして凛世は、自分の身体に押された焼き印を見ました。首筋の部分……髪の毛を下ろしても隠しきれないような傷でございます……。


 自分が傷物にされた絶望感がございました……。こんな身体で……プロデューサーさまに顔向けなど出来ないと……叶うのならば舞台の上で焼き鏝を飲み込んで……自ら命を絶ってしまいたいとすら考えておりました……。


 しかし、凛世が絶望に浸る暇はございませんでした……。購入されたのですから、当然でございます……。凛世はすぐに、大旦那様に連れられ……お屋敷へと向かいました……。


 大旦那様はその貫禄に似合わず、お優しい方でございました……。凛世のことを気遣い……用意されていた服を着させ……お屋敷まで連れて行ってくださいました……。


 この時、凛世はすっかり安心しておりました……。この方の下であれば……もしや平穏無事に一年間を過ごせるのではないかと……。


 しかし、これは大きな間違いでございました……。いえ、決して大旦那様に非があったわけでは、ございません……。凛世が、愚かだったのです……。この期に及んで……自らの立場を理解し切れていなかったので……ございます……。


 プロデューサーさまは、もしご家族がいらっしゃったとして……プレゼントを買った場合、どうされますか……? たとえば……ケーキや、それこそペットなど……。


 きっと、ご自宅に持ち帰られるまで、珠のように大切にしながらお持ち帰りになるのではないかと想像いたします……。


 それと同じでございます……。オークション会場で買われた時点で、凛世は人ではございませんでした……。凛世は、買われたのですから。


 お屋敷に着くと、旦那様と奥様に迎え入れられました……。大旦那様の奥様――大奥様は既にお亡くなりになっていましたので……。


 そうして凛世は……凛世の持ち主に、出会ったのです……。


 旦那様と奥様のご子息――凛世の主人となる、坊ちゃまでございます。


 坊ちゃまはお年の頃は10歳……その10歳の誕生日の贈り物として、凛世は買われたのでした……。


 坊ちゃまは、奔放なお方でございました……。一人だけのご子息であることから、旦那様と奥様の愛情を全身に受けて育っておりましたし……それは、大旦那様からの愛情についても、同じでございました……。


 そうでなければ、女を一人買い与えるなどと、あり得ないことでしょう。


 凛世は最初、坊ちゃまのお世話係として――召使いとして連れてこられたのだと思ってございました……。事ここに至ってまで……愚かな自分に、呆れてしまします……。


 坊ちゃまに与えられた凛世は、そのまま坊ちゃまによって屋敷の中へと連れて行かれます……。


 ぐいぐいと凛世の手を引いていく坊ちゃまの力が、まるで凛世のことなど考えていないような強さであったことを……その時の凛世は、幼いが故の無邪気さであると納得しようとしておりました……。


 ――つれて行かれた場所は、寝室でございました。


 坊ちゃまの寝室は、凛世が使っていた女子寮の部屋よりも広く……そして真ん中に布団が敷かれてございました……。


 そこで凛世は、ようやく自分の役目を理解しました……。凛世は召使いではなく、妾……側女としてここへ連れてこられたのだと……。


 凛世は、凛世は……自分が死んだものだと思って身を任せました。


 坊ちゃまは凛世に向かって、“初めては女のナカで出すと決めていたんだ”と仰いました……。10歳にして、精通と性交の概念をご存じだったのです……。


 坊ちゃまの身体は壮健で……凛世よりも身長は低かったですが……お力は大変強うございました……。凛世が一瞬でも抵抗の意思を示そうとすれば、手首を押さえ込まれてしまいます……。上に乗られてしまえば、もう抵抗など出来ません……。


 そもそも、この広大なお屋敷で坊ちゃまに狼藉を働いては……どんな目に遭うかわかりません……。凛世の購入が差し戻されれば、事務所がどうなってしまうのか、想像もつきません……。


 そう思って、凛世は坊ちゃまに身を任せたのです……。


 坊ちゃまは、些か乱暴でございました……。どうやら性交の仕方は映像でお勉強なさったようで……しかし、膣穴へ肉棒を挿入しようとする強烈な性欲がたぎっていて……前戯も無しに、凛世に肉棒を差し込もうとなさいます……。


 凛世は、それではいけないと必死に申し上げました……。あまりに乱暴な……苦痛に満ちた……まるで膣穴から凛世のことを裂くような挿入から、逃れたかったのです……。


 凛世の言葉と、なかなか挿入できない肉棒に痺れを切らした坊ちゃまは……ようやく凛世の願いを聞き遂げて下さるご気分になったようです……。


 凛世から距離をとって……早く挿入できるように準備しろと催促なさいます……。その時に見えた、坊ちゃまの肉棒……殿方の肉棒など他に目にしたことはございませんでしたが……それはきっと……大きいのではないかと思わされる迫力でございました……。


 齢10歳の男児に付いているとは思えないその威容に……凛世はいよいよ心が挫けてしまいました……。


 いっそ命を絶つことも出来ず、しかし相手に勝ることも出来ないのであれば……せめてあらゆる事柄をつつがなく進ませたい……そう考えておりました……。


 凛世は服を脱ぎ、全裸になりました……。坊ちゃまのギラギラとした野犬のような視線が、凛世に突き刺さったのを覚えております……。


 凛世はまず、坊ちゃまに凛世の女性器――膣穴の場所をご説明しました……。その後に……凛世自身の指を唾液で湿らせて……膣穴をぬらし始めました……。


 唾液の滑りだけでは不足であることは火を見るより明らかでございました……。故に凛世は、自慰を始めたのです……。


 今思え返しても……滑稽以外の何物でもございません……。想い人でもない……ただつい先ほど出会ったばかりの他人の……それも年下の男児の肉棒を受け入れるために……自分自身で膣穴を濡らそうと試みていたのですから……。


 その時に考えていたのも……恥ずかしながらプロデューサーさまのことでございました……。声には出せずとも、プロデューサーさまのことを想いながら自慰に耽る凛世を見て……坊ちゃまは本能を刺激されたようでございます……。膝立ちになり、一心不乱に肉棒を刺激していらっしゃいました……。


 あまりお待たせして、坊ちゃまの不興を買うわけにもいかず……凛世は布団の上に仰向けになって脚を広げ……坊ちゃまをお呼びいたしました……。


 腰のところに枕を入れて浮かせ……挿入をしやすくして……そうして、坊ちゃまを脚の間へと受け入れたのです……。


 まさしく、身体がまっぷたつに裂けるような痛みでございました。


 凛世は、叫び声を上げたのだと思います……。自分では、そうだと気が付きませんでしたが……。


 気が付かなかった一因は、坊ちゃまにもございました……。凛世へ肉棒を挿入した瞬間、坊ちゃまはまるで馬の嘶きのような……犬の遠吠えのような……激しいお声を上げました……。その声のせいで、凛世の悲鳴など……簡単にかき消されてしまったのです……。


 その次も、一瞬でございました……。


 凛世の中に、熱い液体が流れ込んできたのです……。坊ちゃまは、凛世の膣穴に肉棒を挿入して、二回三回と腰を振っただけで……達してしまわれたのです……。


 見ず知らずの男性に手込めにされ……精液を注ぎ込まれる……。その感覚は、凛世をひどく打ちのめしました……。


 しかし、それだけでは終わらなかったのです……。


 坊ちゃまは、そのままの状態で腰を振り始めます……。凛世にしがみついて、一体どうしてそのような動きが出来るのかと、驚愕してしまう動きです……。


 凛世は……凛世の知識が、どれほど心許ない物であるのかを教え込まれたようでした……。殿方は、一度達すればすぐに萎えてしまわれる……。そんなことは無かったのです……。


 破瓜の痛みに悶える凛世のことなど意にも介さず、坊ちゃまは腰を振り続けます……。布団が赤く染まり、凛世が必死に許しを乞うても止まりません……。


 坊ちゃまが強引に腰を打ち付け、凛世の奥へ奥へと肉棒を差し込んでいく音だけが、お部屋に響いておりました……。


 そうして凛世は結局……一晩中、坊ちゃまに犯されることとなったのです……。


 坊ちゃまの無尽蔵の体力を前にして、抵抗など無意味でした……。女などは、強い殿方から見れば只の穴であると……肉の穴として奉仕するしか生きる道がないのだと、刻み込まれているようでございました……。


 何時間も、何回も坊ちゃまに犯され……その全てが生で、膣内への射精……。


 包み隠さず申し上げましょう……、凛世はこの時、子を孕みました……。


 それが、この子でございます……。ご覧になれますか? いまは眠っておりますが……健やかな女子でございます……。


 凛世がプロデューサーさまの下へ戻れない一因が、この子でございます……。しかしながら、そのお話はまた後で致しましょう……。


 自身が見ず知らずの男児の胤ではらんだことなど露知らず、凛世の新たな日々が幕を開けました……。


 朝は、坊ちゃまの朝勃ちの処理を致します……。坊ちゃまは性欲旺盛でございますので、前日の夜に日を跨ぐまで交わっていたとしても……次の日の朝には、肉棒が猛り立っております……。


 それを慰めるのが、凛世の毎朝の仕事でございました……。お隣に寝ている坊ちゃまを起こさぬように肉棒をくわえ、口で処理することが多くございました……。


 口での処理は、最初は不得手でございました……。凛世の口には、坊ちゃまの肉棒は大きすぎたのでございます……。


 歯を立てれば失礼に当たります……しかし、坊ちゃまがお目覚めになる前にお射精させられなければそれも失礼ですが故……凛世は主に、口と手を用いておりました……。


 先端を口で刺激しながら、手で竿を刺激するのでございます……。この動作は坊ちゃまもお気に入りで、凛世をお褒め下さいました……。


 口に出された坊ちゃまの精液を吐き捨てることは禁じられております……。全て飲み下しました……。この世の物とは思えないような味をしておりました……。


 お勤めを始めてしばらくは、精液の味しか感じなかったほどでございます……。


 朝ですので……坊ちゃまはお小便を催すことが常でございます……。そのお小便を処理するのも、凛世の役目でございました……。


 坊ちゃまは無意識のうちでも、凛世の口を――というよりも仕えている女の口を便器だと思ってお小便を吐き出します……。


 それをこぼさないように口をすぼめ……一晩中溜まったお小便を飲み干していくのです……。


 強烈な臭気を放つ液体が口の中に満ちて……窒息してしまわないよう、凛世は懸命に喉を鳴らしました……。凛世は毎朝、坊ちゃまの精液とお小便でお腹が満たされてしまったくらいです……。


 そうして坊ちゃまがお目覚めになると、朝のセックスが始まります……。ええ、そうです。一度お射精したとはいえ、坊ちゃまはその程度では収まりません……。目が覚めれば凛世の膣穴を使い、精液を吐き捨てなさるのです。


 坊ちゃまは、毎朝二回ほど凛世を犯してから学校へと行かれました……。坊ちゃまが学校へ行かれている間、凛世はすることがございません……。


 凛世はあくまで側女……坊ちゃまやお屋敷の召使いでは無いからです……。これは凛世に対する気遣いと言うよりは……側女のような汚らわしい存在に、家の中を触れさせたくないという意図のようでございました……。


 坊ちゃまがご帰宅されれば、また身体を求められます……。そうして夕食が終わればまた……。お風呂にご一緒して、お手洗いに連れて行かれて……廊下で、庭で……あらゆるところで、求められるがままに交わるのです……。


 坊ちゃまは好奇心旺盛でございました。女体に興味を持ち、あらゆることをなさろうとします……。


 坊ちゃまのお尻の穴を舐めしゃぶりご奉仕をするようになりました……。足や髪の毛で坊ちゃまの肉棒を刺激することもございました……。凛世の貧相な身体に不満を述べられることもあり……その時には懸命にお詫びしたものです……。


 最も困ったのは……坊ちゃまの中で、女性の“潮吹き”への興味が高まった頃でしょうか……。凛世は後ろ手に縛られ、足の動きはもちろん全身の自由を奪われ……その状態で永遠に絶頂をさせられ続けたこともございました……。


 坊ちゃまは望むもの全てを買い与えられておりましたので……淫具の類もお持ちでした……。凛世のクリトリスを嬲るように刺激するローターも……膣穴を抉るように暴れるディルドも……全てがございます……。


 全身を縛られたままそれを着けられ、放置されるのです……。


 何回も絶頂し、潮を吹きました。坊ちゃまはその様子を興味深そうに観察していらっしゃいました。


 凛世の声が耳障りだと奥様に言われてからは猿ぐつわを噛まされ……そのうち、坊ちゃまからも存在を忘れられてしまったときがありました……。


 その時ほど、身近に迫った死を意識したことはございません……。心臓が暴れ回り、何度絶頂しても刺激が止むことはなく……思い出した坊ちゃまが拘束を解いて下さったときには泣きついてしまったほどでした……。


 そのうち、凛世に赤子の兆候が芽生えました……。乳房が張り、母乳がこぼれ、月の物が止まりました……。そこで初めて、妊娠がわかったのです……。


 大旦那様と旦那様には凛世が頭を下げて詫びました……。側女のくせに妊娠などして申し訳ございませんと……。


 結果的に、胎児が女児だとわかると産むことを許されました……。女児であれば家督には影響せず……そしてそのまま……坊ちゃまのお世話係として……凛世の代わりとして使えるからです……。


 坊ちゃまは世話係がひとり増えるのを喜ぶのと同時に、凛世の乳房から母乳が出ることを楽しんでいらっしゃいました……。赤子のぶんが無くなるのではと不安になるほど、坊ちゃまに毎日毎晩母乳を吸われました……。


 安定期に入るまで膣穴は使えません……。もっとも、坊ちゃまは関係無しに膣穴を使おうとなさいますし、大旦那様以下にそれを止めて下さる方もいらっしゃいません。不慮の事故で赤子が流れれば、それでもよいからです……。


 凛世は必死の思いで懇願し……不浄の穴――アナルを使うことでお許しを得ました。坊ちゃまは最初は違和感を持っていらっしゃいましたが……そんな坊ちゃまにご満足いただくために、凛世は必死にアナルを締め付け、肉棒に媚びたのです……。


 坊ちゃまがアナルの魅力にとりつかれ、凛世が安定期を迎えると……坊ちゃまはご学友をお部屋に呼ぶようになりました……。皆様で凛世を使うためです……。


 同時に五人や六人の相手をすることが多くなりました……。坊ちゃまのご学友は、一切の遠慮なく凛世を犯します……。今にも割れそうな腹に体重をかけ、遠慮なく肉棒を前と後ろの穴に肉棒を挿入され、精液を吐き出されます……。


 凛世の子は、赤子の頃から見ず知らずの人間の精液を浴びて育ったのです……。


 そうして凛世がご学友にも“肉便器”として認知された頃、赤子が生まれました……。破水したのは坊ちゃまとの性交中で、坊ちゃまはご学友をお呼びになって、皆に見られながら出産いたしました……。


 彼らは赤子を見て、はて大きくなったらなにをさせようか、いつから犯そうかなどと口々に話しています……。


 人間が家畜の子を見ても、その家畜の用途以外に感情を抱かないのと同じでございます……。肉便器の娘は、肉便器なのです……。


 プロデューサーさま、これが……凛世がこの家に残ることにした理由でございます……。


 少なくとも、凛世がいる間はこの赤子を守れるでしょう……。凛世がいなくては……この子がどんな目に遭うか想像もできません……。


 いつの日になるか……この子と共に屋敷の外に出られる日まで……凛世はこの屋敷で肉便器として暮らします……。


 なので、アイドルとして戻る日は……きっと来ないものと、お許し下さい……。


 今からは、坊ちゃまとご学友の皆様と“ピクニック”でございます……。皆様は、次は誰が凛世を孕ませるかを競うそうです……。


 凛世には、赤子を授からぬよう祈ることしかできません……。どうかプロデューサーさまも……お祈り下さい……。




 ■ ■ ■ ■ ■


ケース5 幽谷霧子の場合


 あ、プロデューサー……さん……。


 ご無沙汰しています……。


 えっと……その……。す、すみません、直接お会いしにいけずに。


 ご報告、ですよね……?


 ま、まずはこの子を、ご紹介します……。


 ――はい、そうです。豚の赤ちゃんです。


 ち、小さくて……可愛いですよね……。


 この子、実は……わたしが、産んだんです……。


 驚かれますよね……。当然だと思います……。


 順番に、お話しします……。


 まずは、最初……わたしがオークションに出されて、買われたときのことです……。


 凛世さんからお話は少しありましたか? わたしと凛世さんは、売られる順番が最後の方でした……。


 プロダクションのみんなが売られていくのを見ていて……すごく、怖かったです。わたしはどうなっちゃうんだろうって……凛世さんと、ふたりで手を繋いで……一生懸命、励ましあっていました……。


 えっと、それで……。す、すみません……色々なことが、思い出せなくなっていて……。一年しか経ってないのに、記憶がすごく曖昧になっていて……。


 あっ、そうですね……凛世さんが買われていった後、わたしの番が来ました……。係の人に鎖を引かれて、舞台の上に連れて行かれて……わたしが辛くて足を止めると、係の人が強く鎖を引っ張るんです……。


 まるで自分が、動物さんになったような気分でした……。


 それで、ですね……。舞台の上で、服を脱ぐように言われました。大好きだったアイドルの衣装も、下着も全部脱いで……包帯だけになりました……。


 包帯も外さないといけないかと思いましたけど……そんなことは無かったです。包帯だけを身体に巻いたまま、オークションが始まりました……。


 オークションの間、わたしはずっと泣いていて……客席にいる人たちのことはあまり見えませんでした……。けれど、わたしが悲しくて泣き声を少しだけ大きくすると、皆さんがすごく楽しそうに笑っていたことは覚えています……。


 とても、恐かったです。


 恋鐘ちゃんも、摩美々ちゃんも……結華ちゃんも、咲耶ちゃんも……みんな売られていっちゃいました……。わたしは誰に買われるんだろうってずっと震えていて……叶うのなら、このまま永遠に値段が決まらなければいいとさえ思いました……。


 だって、そうすれば買われずに、済みますから……。


 けど、そんなお願いは叶いませんでした。


 わたしの値段は、他のみなさんと比べて……たぶん、早く決まったんだと思います。


 わたしが最後の出品だったのもあって、みなさんお金の残りがなかったのかもしれません……。


 わたしを落札したのは、スーツ姿の男の人でした……。この人がわたしを買った人なのかと思うと……恐ろしくて顔も見られなくて……。けれど、司会の人の話を聞いてみるとどうやら……このスーツ姿の人は、企業の代表の方のようでした。


 企業の名前は、わたしも聞いたことのある企業でした……。病院のお手伝いをしている時に名前を見たことが……お医者さんたちが話している名前を、聞いたことがあったんです……。


 わたしが戸惑っているうちに、あの時間がやってきました。――焼き印、です。プロダクションのみんなの身体をたくさん焼いて……その皮膚の破片や、悲鳴まで染み込んでいるみたいな焼き鏝……。


 アンティーカのみんなは……全然声を上げませんでした……。あとに控えているみんなを怖がらせないようにって、我慢していたんだと思います……。


 だけど、わたしの後には誰も待っていなかったから……わたしは、こわくて……焼き印を見たときから泣いてしまいました……。


 やめてください、そんなことされなくても逃げませんから、奴隷になりますから……って……自分で言いながら……。


 みんなも同じ思いをしたから、わたしだけ逃げるなんていけないのに……。けど、焼き印が怖くて、わたしは必死にお願いしたんです……。


 けど、許してもらえませんでした……。たくさんの男の人が出てきて、わたしの身体を押さえつけるんです……。


 そうして動けないわたしに向かって、落札者の男の人が焼き印を押すように示したのは……お腹でした。


 ――見て下さい、プロデューサーさん。わたしのお腹……おへその下……。ちょうど、赤ちゃんの部屋――子宮があるところです。そこに、焼き印を押されました……。


 あっ、お腹大きいの気になりますよね……? あとでお話ししますけど……また赤ちゃんがいます……。成長が早いので……たぶん来週には、出産になるはずです……。だから、すみません……帰れないんです……。普通の赤ちゃんじゃないから……普通の病院には……いけないから……。


 わたしが最後だからというのと……抵抗したからでしょうか……。長い時間、焼き印を押されました……。自分でもこんなに大きい声が出るのかと思うくらいに、会場全体に響く声が出たんです……。


 自分の声が怖いと思ったのは、初めてでした……。叫んでいる自分の声が怖くて、お腹が痛くて、ずっと涙がこぼれていました……。


 お腹の中――内臓まで全部が焼けてしまうんではないかと思うくらいの時間焼き鏝を押されていて……それでわたしは、ステージの上で……おしっこまで、漏らしてしまって……。


 そのまま、気絶してしまいました……。


 目が覚めたとき、わたしはベッドの上にいました。


 そこが自分の家のベッドではなくて、病院のベッドだということはすぐにわかりました……。


 わたし、最初はすごく安心しました……。きっとさっきまでのことは悪い夢で、わたしは何かの原因で倒れてしまって悪夢を見ていたんだって……。それかもしかしたら、知らない間にあの場から助け出されて……病院で保護されたんだって……。


 だけど、そんなわたしの……甘くて都合のいい願い事は……すぐに消えちゃいました。


 あの男の人……わたしを落札した人が現れたんです……。白衣を着たお医者さんと一緒に……。その瞬間、お腹の焼き印も疼き始めて……わたしは、自分が買われたことを思い出しました……。


 わたしがこれからどうなるか……男の人とお医者さんは、わたしがどう思うかなんてお構いなしに説明を始めました……。


 わたしは、とある企業に買われたこと……。


 その企業というのは、人の体で実験をしていて……わたしは、人間が他の動物と交配して妊娠できるようにするための手術の実験体として、買われたこと……。


 これからその手術を受けること……。子宮と卵巣と膣を手術されて……人間以外の動物の赤ちゃんを妊娠して……出産できるようにされること……。


 そして、その実験――動物との交配実験の様子は、資金集めのために公開されること……。


 ――わたし、なにを話されているかわかりませんでした……。そんなことが現実にあるわけないって思っていたんです……。だけど、とっさに逃げようとしても、わたしの身体はベッドに拘束されていて……その拘束が、“この人たちが話すことは本当だ”って言っているみたいでした……。


 わたしは何回もお願いしました……それは嫌です、許して下さい……って……。だけど、この病院の中ではわたしは買われた実験動物と同じで……話を聞いてくれる人はいませんでした……。


 わたしの言葉になんか誰も耳を貸してくれないまま、鎮静剤が投与されました……。すぐに眠くなって……けれど、眠ってしまったら次に目覚める瞬間には手術が終わっているのが想像できたから……わたしは頑張って眠らないようにと思って……。


 それで、気が付いたら……また同じベッドの上でした……。お腹に痛みがあって……さっきとは違う点滴が繋がれていて……わたしは、全部が終わってしまったんだと……理解してまた泣きました……。


 


 それからはしばらく安静にさせられて……その間にも色々な薬をたくさん投与されました……。気分が悪くなる薬もたくさんあって……わたしが気分が悪いってお話ししても、それはデータを取られるだけで……対応はしてもらえなくて……。


 けど、それでもよかったんです……。そのままでも……その後に起きることを考えれば……。


 手術を受けてから、一ヶ月後くらいでしょうか……。わたしはベッドから起きあがるように言われて、別の場所に連れて行かれました……。


 そこが、最初の実験場でした。


 まずは観客の人へお見せする前に、わたしが本当に動物と性交しても問題ないかを確かめるそうでした……。わたしはもう抵抗する気力もなくて、ただされるがままでした……。


 服を全部脱ぐように言われて入院着を脱ぐと、お腹に焼き印と手術痕が見えて……もう後戻りは出来ないんだって、自分の身体に言われているみたいでした……。


 裸のわたしは、木の台に縛られました。台に向かってうつ伏せに寝ながら抱きつくような、四つん這いのような体勢です……。その状態であればお尻を突きだしているので、四足動物の交尾の体勢に近いんだそうです……。


 拘束された格好で、わたしはお尻に液体を塗られました……。動物を興奮させるフェロモンだそうで、動物によって種類は変わるそうです……。相手がどんな動物なのかは、わたしには教えてもらえませんでしたが……正体は、すぐにわかりました……。


 わたしの最初の相手は……犬さんでした……。大きな、まるで狼さんなんじゃないかと思うくらいの大きさで……黒い犬さんです……。


 犬さんは最初からとても興奮していて……何度も吠えて唸っていました……。その興奮が、怒ったりしているのではなくて……わたしに対して、その……欲情しているんだということが、なぜか何となくわかってしまいました……。


 犬さんは、ヨダレを垂らしながらわたしの周りを何度もぐるぐる回っていました……。犬さんの足の間に、大きなおちんちんがブラブラとしていて……けどそのおちんちんが、どんどん固くなっていくのが見えて……。


 ああ、わたしはこの犬さんと今からセックスするんだ……って、実感しました……。


 そのうち、犬さんが後ろから覆い被さってきました……。ぐいぐいっておちんちんを押しつけてきて、それが熱くて……わたしは思わず声を漏らしてしまいました……。


 犬さんはとても器用で……まったく動けないわたしの膣に対して、ゆっくりとおちんちんを入れてきました……。


 痛いはずなのに……痛くありませんでした……。犬さんの太いおちんちんが無理やりわたしの膣穴を押し広げているのに、全然痛くなくて……そのことが、わたしにとっては一番怖かったです……。


 わたしは難無く犬さんのおちんちんを受け入れてしまって……そうしてすぐに、お腹の奥におちんちんが行き着きました……。


 犬さんはそのままわたしに覆い被さって、興奮したように腰を振り始めました……。経験はないけれど、人間のよりもずっと激しくて……暴力的な性交だったと思います……。


 犬さんの手は布が被せられていました……。爪でわたしが傷つかないようにするためです……。けれど口には何も措置がされていませんでしたから……犬さんは興奮すると、まるでマーキングをするように、わたしを何度も噛んだんです……。


 何度も何度も……。犬さんにとっては甘噛みかもしれませんが……わたしにとっては強すぎる力でした……。やめて、ってお願いしても聞いてもらえるはずもなくて……わたしは犬さんのなすがままでした……。


 そうしているうちに、犬さんがひときわ大きく吠えて……わたしの肩に噛みつきながら、中に射精しました……。


 プロデューサーさんはご存じですか……? 犬さんのおちんちんには骨があるんです……。その棒みたいに固いおちんちんでお腹の奥をほじくられながら、子宮に向けて射精されるんです……。


 初めてお腹の中に受け入れる精液が動物のものだとは……想像したこともありませんでした……。ドロドロの熱い精液が子宮の中に流れ込んでくるのがわかって……わたしはまた泣いてしまいました……。


 犬さんの射精は長くて、お腹がいっぱいになっても精液を流し込まれ続けました……。だけど、それだけでは終わらないんです……。


 犬さんは、ただ射精しただけじゃ終わらないんです……。わたしの背中に覆い被さっていた犬さんが……体勢を変えて……わたしとお尻をくっつけるような格好になって……。


 そこで、犬さんのおちんちんにあるコブが、膨らむんです……。


 犬さんのおちんちんのコブは、人間の膣の気持ちいい部分を刺激するような場所にあるそうで……わたしは、訳も分からない気持ちよさに悶えていました……。あとから聞いた話だと、事前に薬で感覚を調整されていたそうです……。


 そうして犬さんの長い射精が終わって、わたしはようやく解放されました……。とはいっても、犬さんの射精の長さは、まだまだ序の口だったんですけれど……。


 


 動物との性交が可能であることがわかったわたしは、すぐに本番――性交ショーと呼ばれる、企業の支援者の方向けのショーへ出演することになりました……。


 もう抵抗する気力もなかったわたしに、一本の注射が打たれて……それが排卵誘発剤だって教えられたのは……赤ちゃんを妊娠してからでしたね……。


 会場に着いて、控え室の中で入院着から着替えるように言われたのは、とても下品な衣装でした……。水着みたいな……けど、大切なところがなにも隠れていない衣装……。性交のテストでは裸のままでしたけど、今回はお客様がいるからおしゃれするんだって言われて……。


 本当におかしな話なんですけれど……観客の人がいるときには衣装を着る……そのことが、まるでアイドルだった時を思い返すみたいで……少しだけ好きでした……。動物は、人間の衣装で興奮はしません。人間を興奮させるために衣装を着る……その行為をしてみると、まだ自分が……人間であるような気がしたんです……。


 ふふっ……おかしな話ですよね……。


 そうして、わたしの初めての舞台が始まりました……。


 集まった観客の皆さんにご挨拶をして、自分から木の台に跨がります……。そのわたしを係の方が固定して……動物との性交が始まるんです……。


 その日の相手は、最初に性交をした犬さんでした……。黒い犬さんは、わたしのことをすっかり“性交できる雌”として覚えたようで……フェロモンを塗らなくても、すぐにおちんちんを勃起させたんです……。


 それだけじゃなくて……最初の時にはしなかったような行動……わたしの膣穴と、以前噛んだ傷跡を舐めるようなこともしてくれました……。


 その動作がすごく優しく感じて……わたしは安心したのを覚えています……。結局、わたしに対して優しく接してくれる動物は、この犬さんだけでした……。


 

 観客の方たちは、わたしと犬さんの性交を見てとても満足そうでした……。犬さんはわたしを求めるみたいに口の周りを舐めてきて……わたしがそれに応えると、ため息まで漏らしていて……。


 あとは、最初にお話をしたとおりです……。犬さんのおちんちんでお腹の奥を抉られて……たくさん精液を出されて……お尻をくっつけながらコブを大きくされました……。


 その日のショーは問題なく終わって、お医者さんたちからも褒められました……。


 ――そうしてわたしは、妊娠しました……。もちろん、犬さんの赤ちゃんです……。


 妊娠のことは、まるで事務連絡のようにお医者さんから告げられました……。最初に聞いたとき頭が真っ白になって……何も考えられませんでした……。


 でも……お腹の中にいる赤ちゃんを……中絶して下さいだなんて、言えないくて……。もちろん、お願いしても中絶なんてしてもらえなかったと思いますけど……。


 赤ちゃんの育つ速度は、とても早かったです……。そういう風に措置をされたからだと思いますけど……自分でも、日に日に大きくなっていくお腹に怯えていました……。


 エコーで見えた赤ちゃんの陰が、どうか人間であってほしいと願っても無駄でした……。明らかに人の赤ちゃんではない、犬の赤ちゃんの陰が見えて……わたしは大きくなって動くお腹を抱えながら、ずっと泣いていました……。


 出産の時が訪れて……わたしの出産は、当然それ自体がショーにされました……。


 赤ちゃんの生育速度が想定よりも早かったらしく、それでも出産をしないように陣痛を調整されながらわたしは長い間お腹の中で赤ちゃんを育てて……出産する頃には、臨月よりもずっと大きくお腹が膨らんでいました……。


 出産の時のことは……その……。とても、壮絶……でした……。


 大きく育った赤ちゃんは、もう既にお腹の中に留まっていられる大きさではなかったんです……。


 狭いお腹の中から、赤ちゃんは一生懸命這い出ようとします……。わたしの子宮から顔を出して……小さな手で膣壁をひっかきながら生まれてくるんです……。


 その感覚は、わたしの中から全く知らないモノが出てくるようで……自分のお腹で育てた赤ちゃんなのに、わたしはゾッとしてしまいました……。


 陣痛よりも、自分の中をかき分けて出てくる赤ちゃんの感覚に震えているわたしを見て、皆さんは楽しんでいたようです……。


 やがて赤ちゃんが産まれてきて産声――元気な吠え声を聞いたとき……もう、戻れないんだなって思いました……。


 最初に産んだ赤ちゃんには、その時以来会っていません……。


 飲む赤ちゃんもいないのに、わたしのおっぱいからは母乳が出て止まらなくなりました……。定期的に搾られて……観客の方へ振る舞われたりしています……。


 え、えっと……ここまでが、わたしが初めて人間以外の赤ちゃんを産んだところのお話しです……。この時までで、確か……売られてから三ヶ月くらい……だったでしょうか……。


 このあとは、もう一度同じ犬さんと交尾をしました……。その時は拘束もなく、観客の方のために好きに動いてみるように言われて……犬さんと恋人みたいに性交をしました……。


 で、でも……そこで犬さんの赤ちゃんを妊娠して、出産した後……次の性交の相手は、違ったんです……。


 その日のショーでも犬さんと性交すると思っていたわたしは……木の台に拘束されて、おかしいなと思いました……。それも、前よりも少し背の高い木の台です……。


 その時の相手は、大きな豚さんでした……。わたしの何倍もある大きさの豚さんで……わたしは思わず怖くて叫んでしまいました……。


 その日の観客の方たちは、わたしが怖がったり、苦しんだりする様子を見たかったようです……。観客の皆さんの拍手にあわせて、豚さんがわたしにのし掛かってきました……。


 重くて、潰されてしまいそうで……けれど、逃げ場はありません……。必死に、自分が豚さんに潰されないようにお願いしていました……。


 そのうちに、豚さんのおちんちん……とぐろを巻いているようなおちんちんが挿入されてきます……。犬さんのよりも小さいおちんちんでしたが……射精は、もっともっと……すごかったです……。


 豚さんのおちんちんの先端が、わたしの子宮口に入ってくるのがわかりました……。でも、それは後からわかることで、その時には何が起きたかわからないわたしは、突然の痛みに苦しむだけで……。


 そうしている内に、豚さんの射精が始まります……。


 プロデューサーさんはご存じかもしれませんが……豚さんの射精は三回に分かれます……。一回目は、子宮の中を洗うための、水のような射精……。


 そして二回目は、豚さんの精液……重くて濃い精液を、何リットルもお腹の中に流し込まれるんです……。


 お腹が重くなって、内臓が圧迫されて……わたしは何回も嘔吐しました……。けれど豚さんの射精は終わる気配がなくて、手術と犬さんの赤ちゃんを妊娠していたせいで柔らかくなっていたわたしの子宮は、どんどん膨らんでいきます……。


 膨らむ自分のお腹と豚さん……ふたつに挟まれて、わたしは潰されてしまいそうでした……。


 そして、豚さんの三回目の射精……子宮口にふたをする射精です……。このせいで、わたしのお腹につまった大量の精液は一滴もこぼれてこなかったんです……。


 わたしは、自分の卵子が豚さんの精子によって何回も何回もレイプされて……受精しているのを、なぜか感じていました……。


 それから三日間、わたしは豚さんの精液をお腹に詰めたまま生活していました……。お腹は妊娠している時よりもずっと重くて……でも、お腹の中から精液があふれてきたときは……すごく臭くて……止まらなくて……自分が、まるで腐ってしまったんじゃないかと……不安になりました……。


 当然、豚さんの赤ちゃんも妊娠していました……。犬さんの時のように一人ではなくて……六人です……。


 ふふっ……動物の赤ちゃんに、“人”なんておかしいですよね……。でも、匹って数えたら……自分も……動物になるみたいで……。


 いま抱いているこの赤ちゃんは、その六人の中で一番小さくて……わたしがお願いして、少しだけ側で育てているんです……。おっぱいもたくさん飲んでくれて……元気に育っています……。


 そ、それでですね……今わたしのお腹の中にいるのは、馬さんの赤ちゃんです……。一週間前くらいにまたショーで性交をして、妊娠しました……。


 馬さんとの性交は、本当にすごかったです……。おちんちんはわたしの腕よりもずっと大きくて……挿入されたら死んでしまうんじゃないかと怖くなりました……。


 豚さんの時と同じように何度も嘔吐して、馬さんは全身を使ってわたしに種付けをしました……。


 おちんちんに串刺しにされて……拘束台から外されると、まるで馬さんのおちんちんのケースになったみたいにぶら下がってしまいました……。


 その状態で射精されて……その精液の圧迫感でまた嘔吐してしまって……観客の方はそれを見て楽しそうにしていました……。


 出産は、たぶん一ヶ月後くらいです……。お腹の中で、馬さんの赤ちゃんが育っているのがわかります……。


 だから……プロダクションには戻れません……。こんな身体で、戻ることは出来ないので……。


 買われた病院で産むので……産んだ後、解放されるかも……わかりません……。


 すみません……。さようなら、かも……しれません……プロデューサーさん……。



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POSTEDJul 16, 2023
ARCHIVEDJun 10, 2026