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気づけば、クラスの男子と女子は同じ空間の中に戻っていた。
「「ふー……暑いね~…」」
狭い空間に、異常なスケール感の女子校生が一人。強烈な存在感を放つ大木のような脚元に、クラスメートの皆が立ち尽くしていた。
…昨日、私たち女子勢は目覚めると、同じような正方形の空間にいた。しかしそこにはおっきな渚はいなくて。女子たちだけで、何もない空間で、飲むものや食べるものなど存在せず。あまり会話も無く、ただただ疲弊するだけの空白の一日を過ごしていたのだった。
そして目が覚めると、男子たちや渚がいる元の空間に戻っていた。
「「ごめんね……みんな……私、汗くさいかも……」」
本当に申し訳なさそうな声で上空から話しかけてくる渚の存在感に、私、南野加羅は圧迫感を覚え始めていた。
クラスで結構仲が良かった渚。ちっちゃくて元気で、優しい子。嫌な顔せず宿題を見せてくれたりとか、たまに体調を崩して保健室に行くとき、迷うことなく連れ添いに来てくれる。
(これ……すご……)
そんな渚の濃厚な身体の匂いに包まれた、この空間。何故か急に蒸し暑くなったこの部屋で、渚もクラスメートも全員汗をかいていた。みんな冬服のブレザーはとうに脱ぎ去り、冷房も扇風機もうちわもないまま、襟をつかんであおぐことくらいしかできない。…男子がいなかったら私はもう服を脱いでしまいたいくらいで。でもさすがにみんながいる空間では、靴下を脱いで素足になるまでが限度だった。それだけでもかなりマシになったけど。
「「んん……」」
暑さに身悶えする渚の悩ましい声を、クラスメート全員が意識せざるを得ない。決して100%良い匂いとは言えないけど、でも年頃のJKの爽やかで色濃いフェロモンは恐らく男子たちにとってあまりにエッチな誘惑の元。おまけに渚の色っぽい声を大音量で聞きながら、上を見上げれば汗にまみれたカッターシャツが渚の上半身にぴっとりと汗で貼りつき、その奥の肌色が透けてしまっている。胸のあたりも多分透けてしまっているのだろうが、渚が自分の手でさりげなく隠している。
(渚……こんなの、可哀そう……)
汗だくになった姿を、友達の女子やクラスの男子に大パノラマで見上げられるなんて。恥ずかしいなんてレベルじゃない。ましてや年頃の女子校生が、こんなの…。それにこんなに身体が大きいと、私みたいに靴下を脱ぐだけでも恥ずかしくて嫌なはず。
「はあっ、はあっ……」
「ほんとに暑い……」
クラス全員が暑さに悶えながら、しかしその原因の半分が渚の強烈な体温によるものだと気づいていた。でもそれを指摘するなんて、別に渚は何も悪くないわけで。全員がどこか気まずくて、誰を責めればよいわけでもなく、何となく口数は減っていた。
(…あれ、そういえば……)
汗だくの渚の存在感に気を取られていたけど、麻衣の姿が見えない。この空間に連れてこられた初日は確かにいたはずだけど…。男子の方は、全員揃ってるんだろうか?
「「……あ、あの」」
苦しそうな渚の声が、明確に私たちに向けられたことが分かった。囁くような声だけど、みんなの耳に簡単に届く。というよりも頭にガンガン響いてくる。全員が僅かな緊張感を持って、渚を見上げる。
「「私、暑くて……靴下、脱いでいいかな……」」
渚の台詞に、さらに僅かばかりの緊張感が上乗せされる。ここまで窮屈そうに身体を縮めて座り、一切身体を動かそうとしなかった渚。この巨大な脚が靴下を脱ぐために動き始める光景を想像すると、それが全くの安全な行動である、とはさすがに言い切れない。
それでも、
「だ、大丈夫だよっ!無理しないで!」
私は渚が可哀そうで、すぐに大声を出してそう言ってあげた。
「そうそう、私たちのことは気にしなくていいからー!」
「脱いじゃいなよ!」
他の女子たちも口々にそう声をかける。渚の人望なのか、こんな体格差だけどみんなが渚の状態を気遣っている。…男子達は、気まずそうに口をつぐんでいる。渚も、男子たちの目の前でおっきい素足を晒すのは恥ずかしくて嫌だろうけど…熱中症になるよりはマシだ。第一、いつ出られるか分からない謎の状況の中で、少しでも暑さをやわらげて体力を温存しておかないといけない。
「「…ありがと……じゃあ、脱ぐね」」
渚は少しだけ笑うと、あぐらをかいた体勢のまま、紺色のハイソックスに包まれた右足を空中へと浮かせる。…ぶっとい巨大な脚が頭上にかざされ、私たちは反射的に身構える。正直、恐ろしい光景だった。渚がこの足をなんとなく私たちの方へと着地させるだけで、あのハイソックスの生地に圧し潰されてしまう。この部屋の中で、渚から逃げられるわけもない。…渚がそんなことをするなんてあり得ないんだけど、この異常な体格差は、そういう力関係を意味していることは事実だった。
「「んんっ……」」
ぐいっ……ずずっ……
ソックスをずらすだけの音が、爆音となって降り注ぐ。渚のちょっとした動作が奏でる音は全てがダイナミックで、ソックスの音だけではなくスカートが太ももに擦れる音、髪の毛同士がさらさらと擦り合わされる音、唇の端から漏れ出る暑そうな息遣いまでもが、大音量のシンフォニーとなって空間上に響き渡るのだ。
靴下を脱ごうとしているだけなのに、ものすごく性的な光景に見えてしまう。この近すぎる距離感で何かを脱がれるというだけで。
「「んっ……ふぅ……」」
するっ……ばさばさっ……!!
巨大な靴下が大きな音を立てて、渚の数十メートル級の素足から引き抜かれる。ものすごい質量の靴下が簡単に渚の手によって支えられ、空中でぐらん、ぐらんと揺れている。ほんの少し足の汗を含んでいるのか、ぎち、ぎち、と靴下の内側で汗が弾ける音までも聞こえてくる。
そして露わになった肌色の素足が、クラス全員の頭上に掲げられる。なんでもない部位のはずなのに、分厚い靴下に守られていた状態から剥き出しになったことで、何か見てはいけないものを見せつけられているような気になってしまう。渚の素足は足の裏や指の質感がぷにぷに綺麗で、柔らかそうで。サイズの小さかった足が、今やクラス全員を纏めて踏みつぶせてしまう程の絶望的な巨大さになってしまっている。強靭で生々しい素足という光景は、渚が何も意識せずとも、みんなに威圧感を与えていた。
「「は~…すずしー……♡」」
むわあっっ……♡♡
解放感で素足をぷらぷらさせる渚。本人は多分気づいていないけど、靴下を脱いだ瞬間に甘酸っぱい足の匂いは段違いに強烈になっていた。じっとり濡れた靴下で熟成されたJKフェロモンが、今解放されてクラス全員の周りにねっとりと纏わりつく。部屋の気温が、渚が靴下を脱いだだけで数度高くなっているような気がする。素足からの放射熱が容赦なく降り注ぎ、濃厚すぎる匂いに逃げ出したくなるも、そんなことをすれば渚が可哀そうだ。
…みんなが多分そんなことを考えていて。誰も顔に出そうとはしない。
「「こっちも…」」
渚はそんな状況だとは知らず、無邪気にもう片方の靴下に指をかけ。
するするっ……
むわあっっ……♡♡
「「気持ちいー…♡」」
ため息交じりに呟く渚の声はどこかエッチで、なんか、靴下を脱いでいるだけとは思えない。素足から放たれる匂いは2倍となって、まるで全員が渚の足の裏に押し付けられて直接匂いを嗅がされているようだった。
ばさっ…!!ぐじゅっ……♡
クラスメートから離れた部屋の隅っこに靴下を着地させる渚。じっとりと濡れてしまった靴下の感触が想像できる音が聞こえてきて、さらにぶわあっ…♡と靴下を置いた風圧が襲ってくる。渚が何をしても、汗にまみれた女子校生の香りがいたるところから襲い掛かってくるのだ。
「「………」」
「……渚…?」
そして、靴下を脱いだ本人は。脱ぐ際に空中に浮かせた両素足を、未だ着地させずにぷらぷらとさせている。頭上でトラックサイズの素足が掲げられている状態というのは心臓に悪い。渚の何気ない動きにドキドキしながら、早く元の体勢で座って欲しいと願う。
「「うぅ、足痺れちゃった……」」
独り言なのか、私たちに向けて言っているのか、もはや声量から判断できない。しかし懇願するような渚の声色は、私たちにヘルプを投げかけているように感じた。…そりゃ、そうだよね。ずっと私たちに気を遣って女の子座りやあぐらの体勢で、窮屈そうに座ってたもんね。
(私たちは立ったり移動したりできるけど…)
渚にはそんなスペースが無い。このまま同じ体勢で座っていたら、エコノミー症候群になってしまうかも。…でも、座り方を変えると言っても…。足を部屋の奥にまで伸ばせば、体育座りはできるかもしれない。でも、それをすれば…。私たちクラスメートは、体育座りをした渚の脚の間に位置することになる。
渚のパンツが、見えちゃう。
スカートで隠せば良いかもしれないけど、それでも恥ずかしすぎるはずだ。生の太ももの間に男子たち含めてクラスメートがいる状況なんて、そんなの。
そう思っていたら、
「「あの……そっちの方に、足置いても…いい…?」」
渚が遠慮がちに、自分からそう言いだすのだ。
「あ、え……」
本人から提案されるとは思わず、私は言葉が詰まる。他のみんなも動揺しているみたいだった。…でも、それだけ今の体勢がつらいんだよね。自分から言い出すなんて…可哀そうに。渚…。
「い、いいよいいよ!」
「私たち移動するから、奥の方に足置いちゃっていいよ」
「男子たち、絶対渚の方見ちゃダメだからね」
「み、見ねえよ!」
辛そうな渚の声に、クラス全員が慌てて気を遣う。ホントは怖いけど、頭上に掲げられた素足の真下の方にみんな集まっていき、トラック級の素足が着地する空間を作ろうとする。渚の方へ近づけば近づくほど、100倍に膨れ上がった女子校生の身体の存在感と威圧感を覚えてしまう。むっちり健康的な肌色の脚が視界のかなりの割合を埋め尽くしていて、こんなの男子が見せつけられたらどういう気持ちになるんだろう。
「「あ、ありがとう、みんな」」
「「じゃ、じゃあ……」」
「「足、置くね」」
そう告げられ、巨大な素足が私たちの頭上を通り過ぎていく。ぶっといクレーン車のような生足が私たちの両側にゆっくりと伸びていき、部屋の2隅に素足が恐る恐る降ろされていく。親友だった渚の巨大な生足に挟まれて、何とも言えない気持ちになる。
ずんっ……!!
ずんっ………!!
右足、左足と。長いこと空中に浮遊していた素足が、重たい地響きを伴って降ろされた。地震レベルの揺れに思わずみんなしゃがみ込んで倒れないようにする。部屋が大きく振動し、渚のふくらはぎや太もももぷるんっ…♡と揺れているように見えた。
(いや…というか……)
これ、本当に大丈夫なの…?
「「うぅ…楽になったかも……みんなありがとう……」」
だって。ぶっとい生脚に両側から挟まれ、私たちは完全に渚の下半身が作り出す空間の真っ只中。渚は股間部をスカートの生地で器用に隠しているけど、そこから伸びる2本の太ももの性的な存在感は隠しようが無くて。今まであぐら座りでスカートの中に隠されていた脚が完全に露わになり、太ももの肉が重力に従ってぷるっ…♡と生々しく垂れ下がっている様子を見せつけられる。さらにはふくらはぎのややしまった筋肉も柔らかく垂れていて、その先には形の整った素足が、おっきい足指を従えて鎮座している。
見せてはいけない部分は見えていないとはいえ、こんな…。ほぼ太ももの付け根あたりまで見えちゃってるし、男子たちは顔を真っ赤にしながら壁の方をむりやり見つめてるけど、ちらちら横の太ももを見上げてたりして。
クラスメートとの正常な関係を踏まえて、今の渚の体勢はあまりにもギリギリだった。
「………」
「…………」
誰もが口をつぐんでいた。何を口に出すのも気まずくて、視線すら動かすことができない。視界の端に、汗でぬらりと妖艶に光る肌色の脚が見え隠れする。渚の股間部の方を見ないように壁側を向いていても、そこにはどでかい素足がぐに、ぐに、と強靭な太い指を動かしながら横たわっている。
私たち女子は、ともかくとして。
男子たちは、渚が元の身体に戻ったら、今まで通りの関係でいられるのだろうか。
「「はぁ……」」
ぱたぱた……
気まずい気持ちのクラスメイトたちを股ぐらの中にすっぽりと収めた渚は、空中を見上げながら目を瞑り、制服の襟を摘まんで涼んでいる。恥ずかしがる余裕もないんだろう。
そこから。
どれだけの時が経ったのだろうか。
「っっ……ぜえっ……ぜえっ……」
「う………ぅ……」
(あ………つい………)
異常な暑さだった。部屋の気温は少しずつ少しずつ上昇し、今ではもう汗が止まらない。クラスのみんな全員が暑さにやられ、床に寝転がって短い呼吸を続けている。私も座っていることすらできなくなり、寝転びながら、電波の届かなくなったスマホを取り出す。
(……ご、52度……!?)
スマホの気温アプリを立ち上げた私は、その表示に目を疑った。日本という国で、目にすることがない数字だった。いかに密室に閉じ込められているとはいえ、いかに人口密度が高いとはいえ、自然にこの気温になることはないはず。
誰か、私たちを閉じ込めた何者かの、悪意を感じた。このまま閉じ込められて蒸され続け、私たちは生きて戻れないのだろうか。
「「…………」」
大きな脚の間に挟まれている私たちは、渚の顔は太ももに遮られてよく見えないけれど。もう何十分も、渚の声を聞いていない。渚も、この暑さで限界のはずだった。
「……はあっ……ぜえっ……」
「………あぁー……」
男子たちは既に、カッターシャツを脱いで上半身裸になっているのが大半だった。…こういうとき、男子は良いなと思う。私たちなんて、もう脱げる服がない。靴下を脱ぐのが精いっぱいで、スカートやカッターシャツなんて脱げるわけがないのだ。
でも、脱ぎたい。正直、下着姿になってしまいたい。この汗まみれのスカートとシャツが貼りついている状態じゃ、もうすぐにでも熱中症で倒れてしまいそうだった。
「「………ねえ」」
「っ………!」
すごく久しぶりに、上空から渚の声が響いてきた。身構えていなかったので、そのボリュームの大きさに身体をビクッとさせてしまう。
「「私が脚で区切ってあげるから……女の子たちも脱いだら…?熱中症になったら危険だし……」」
息を切らしながら、それでも私たちの様子を気遣って、そんな提案をしてくれる。男子たちから見えない場所にいけば、恥ずかしがることなく服を脱げる。正直、すごくありがたい提案だった。
「すっごくありがたいけど……渚は脱げないもんね……」
「「加羅ちゃん、ありがと…私は、大丈夫だから」」
そう言って、へにゃっと笑う渚。その表情は、いくら大きくなっても元の渚と何も変わらなかった。
「「男子はこっち…女子はこっちに移動して……」」
そして渚の指示に従って、部屋の隅と隅に、男女が分かれていく。汗だくのみんなが移動し終わったところで、渚のでっかい足が折りたたまれ、そのまま横倒しになっていく。
ずんっ……!!
渚は女の子座りの体勢となり、折りたたまれた脚とお尻の間の空間に私たち。その向こう、脚の前側と壁に囲まれた空間に、男子たちが閉じ込められた。…渚の脚の太さだけでお互いの状況は完全に見えなくなり、変に気を遣う必要が無くなったのだった。
「あっつ~…!!」ばさっ、ばさばさっ…
「はあ、涼しい……」ふぁさっ……
みんな限界だったようで、空間が区切られた瞬間にスカートのホックを外して降ろし、シャツのボタンを外して乱雑に脱ぎ去っていく。渚の脚を隔てて男子たちがいるという状況にも関わらず、躊躇なく全身下着姿になっていく。…私も漏れなく、ブラジャーとパンツだけの姿となった。
「はあ……だいぶマシになったかも……」
服を脱いだ効果は絶大で。さっきまで熱中症寸前でくらくらしていた頭が、少し回復してくる。この姿なら、今の異常な暑さでも耐えられないことはないかもしれない。…それにしても、更衣室でもないこの空間で、女子たち全員が制服を脱ぎ去って下着姿になっている光景は、かなり異質だった。
「「みんな、涼しくなった?」」
額に汗を浮かべた渚が、折りたたまれた脚に囲まれている女子たちに向かって優しく話しかける。
「うん…ほんとにありがとう、渚」
「…渚も脱げたらいいんだけどね……」
「「あはは……」」
本当に気の毒な状況だった。既に渚のシャツは汗でベトベトで、その奥のピンク色のブラジャーが透けて見えている。それを何気なく両手で隠しているが、その体勢を続けるのも辛そうで。…本当は、私たちと一緒に下着姿になりたいはずなのに。こんなにおっきい身体で、男子達の目の前で、脱げるわけがない。それがあまりにもかわいそうだった。
そんな状況が、
さらに数時間続いて。
「「ふっ……ふっ……ふうぅ………」」
(渚………)
部屋の空間を分断させた巨体の持ち主は、明らかに限界を迎えていた。呼吸は前にも増して浅くなり、ひたすら俯きながら、短く息を吸っては吐く。もう何時間も声を発さず、ひたすら必死に呼吸を続けるだけ。…ほぼ熱中症の症状が出ていることは明白だった。
こんなに友達が辛そうなのに、私たちは何もしてあげることができない。この部屋を脱出することもできないし、渚を涼しくするために風を起こそうとしてもこの巨体を涼ませることなど不可能で。
「「………も、もう、ダメ……」」
(っ…!!渚……)
「「……私、脱ぐ、から……!」」
渚は意を決したような声を上げて。突然、カッターシャツのボタンをプチプチと外し始めたのだった。
「っ…!?ちょ、渚っ……!!男子見てるって…!!」
「「はあ、はあっ……」」
渚は私の叫び声が聞こえているのか聞こえていないのか、ボタンを外す手を止めない。一瞬で全てのボタンが取り払われて、その中のピンク色のブラジャーが完全に露わになる。
「「んんっ……!♡」」
バサバサッ…!!
するっ…するするっ……!!
「あ……ああ………」
ものすごいストリップショーだった。大仏を遥かに超える大きな身体が、女子校生のおっきな上半身が、汗にまみれたシャツから腕を一本一本抜き取っていくのだ。白いシャツの奥からはきめ細かで綺麗な肌が顔を出し、汗で艶光りした脇腹や腕、おへそが露わになっていく。女の子の見られてはいけない部位が、一つ一つ順番に惜しげも無く披露されていく。渚が恐らく男子の誰にも見られてこなかった部位が、今、初めて見られている。男子たちの姿は見えないけれど、この着替えの全てが見える位置にいるのだ。
ばさっ……!
「「はあっ……すずしー……♡♡」」
シャツを全て脱ぎ去り、上半身がブラジャーだけの姿になった渚は、これ以上ない解放感に身悶えしているようだった。思わず漏らした声はどこかエッチに聞こえ、もはやこの下着姿を自分から見せつけているかのように思えてくる。…本当はそんなわけがない。この体格差だから、見せつけられているような被害妄想に陥ってしまうのだ。
(…………)
気持ちよさそうな渚を見て、私は何も言えなかった。でも、この姿を男子たちに見られていることが、友達としてすごく複雑な気分だった。だって。あの可愛い渚の下着姿を見られているなんて。妹のような渚が、男子たちにそういう目で見られているかもしれない、ということが既に嫌だった。
でも、本題はここからだった。
「「はあっ…はあっ……ん……」」
渚は女の子座りの状態で、そのままスカートのホックに指をかけたのだった。
「え………」
カチャ……
「「ん、しょ……っ」」
ずずっ、ずずずっ……!!
「な、渚っ…!何やってんのっ…!!みんな、みてるよ…!!」
思わず上空に向かって叫ぶ。でも、ずずずっ…!!というスカートをお尻からずり下げようとする巨大な音に遮られて、私の声は渚に届かない。
ずりずりっ…♡
「「んん………」」
紺色の分厚いスカートが、渚のおっきな手で簡単に腰からずり下げられていく。既に、女の子座りの脚の間に閉じ込められていた私たちからは、ピンク色の下着に包まれた渚の巨大なお尻が見え始めていた。とてつもなく面積の広いお尻は、クラスの全員を纏めて敷き潰してしまえそうなほどで。それなのに、ぷにぷにと柔らかそうな見た目のギャップ。マシュマロのような超巨大JKヒップの表面は汗でしっとりと濡れていて、一度触れれば全身が貼りついて離れなさそうなエッチな質感。
むわあっ…♡♡
ずるずるずるっ……
一瞬で。渚の豊満な下半身が露わになっていく。お尻から太ももにかけての曲線が完全に披露され、分厚いスカートの布の中で蒸れ蒸れになっていた渚の匂いが一気に放出される。渚の脱衣だけで、体感温度が5度くらい上がったような気がする。目も開けていられないような熱気と粘っこい匂いに、頭がくらくらしてくる。女子の私でも、あまりに誘惑的な巨大下半身と濃密な渚の匂いに、ドキドキしてくる。
するっ……
「「ここ、スカート置いとくね」」
ばさぁっっ!!
ぶわあっ…♡♡
あまりに面積の広い脱ぎたてスカートが、どうやら男子がいる側の空間の隅っこに落とされたらしい。…こんな状況、ありえない。男子たちに、渚の全身下着姿が見られている。暑さでなりふり構わなくなった親友を気の毒に思いつつ、男子たちの心境を思いやると想像を絶してしまう。
クラスの可愛い女の子の下着姿に、空間を支配されている感覚。女子の私ですらドキドキするのに、男子たちなんて…興奮しないわけがない。この狭い空間の中で渚のフェロモンから逃げられるはずが無く、意識しないようにしても匂いと熱気でむちむち下着姿の同級生女子のボディを感じさせられるのだ。
この巨大な脚の壁の向こうで、何が起こっているんだろう。
---続く---