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「「「そろそろ、外に出てきてもらおうかな?」」」
「え……」
視界いっぱいに広がるむちむちの桃色リップが、ぐにゃりと歪んで笑みを浮かべている。この超常的な存在が私の友達だったなんて。あの教室での日々が、もう既に夢の世界のように感じていた。
今この状況の方が、ずっと悪夢のようなのに。
「「「あはっ……♡」」」
ぶわあっ……
大量に吐き出された吐息が、私たちが閉じ込められている柱型の透明な壁を瞬時に曇らせる。細かい唾液の粒で見えなくなった壁がたちまち消えて、すぐに渚ちゃんの口元の景色が戻ってくる。
「「「じゃあ」」」
にちっ……♡
声を紡ぐために口を開けるたび、女の子にとっては恥ずかしいはずの唾液音が響き渡り。
「「「傾けるね?」」」
ゴゴゴゴゴッッ……
「いやあっ!!??」
「いやだあぁぁっっ……!!!」
「きゃああっっ……!???」
今まで大きな部屋だと思っていた空間が。一本一本が高層ビルのような大きさの指に、簡単に摘ままれていたことにようやく気付いた。地鳴りを立てて揺れ始めた部屋が、みるみる傾いていく。私はクラスのみんなと共に悲鳴を上げながら、少しずつ壁になりつつある床の上を転げ落ちていく。
どんっ、ばさばさっ……!!
「ぎゃんっ!!」
「いたいっ……!??」
何十人の身体が玩具のように転げまわり、男女関係なく折り重なって。ぐるぐる回る視界の中、部屋の外にぼんやりと浮かんでいる巨大な顔を必死で確認しようとした。
「「「………♡」」」
信じたくなかった。こんなことをしようとしているのが、渚ちゃんだとは。でも、部屋の中に流れ込んでくる甘い香りが、いつも教室でじゃれて抱き着いてくる渚ちゃんのそれと全く同じだった。
そして気づけば、クラスのみんな全員が、さっきまで壁だったものの上に折り重なって倒れていた。
「う……ぐ……」
「…………」
頭を打ち付けたり、ありえない速度で転げ回されて三半規管がおかしくなったり、みんな既に悲鳴を上げる元気すらなくなっていた。何人もの人間が小さな山を作って倒れている様子は、あまりに異常だった。下の人が圧死しないように、上に乗っかっていた人が呻きながらずり落ちて、一人ずつ脱出していく。
こんな地獄のような光景が、一人の女子校生の指先の動きだけで作り出されている。
「「「みんなだいじょうぶー?」」」
ギロッ……!!
横倒しになった空間の入り口から、巨大すぎる瞳が再び現れて覗き込む。クローズアップされ過ぎた瞳の模様はどこか人間離れをしていて、怖い。神のような存在に睨まれているという事実がどうしても恐ろしくて、お願いだから目を近づけないで欲しい、と思ってしまう。
「「「…たぶん恵奈ちゃんも、いるよね」」」
「っっ…!!!!」ビクッ……!!
いきなり自分の名前を呼ばれて、身体が跳ね上がる。一瞬で鼓動が早くなって、胸が苦しくなる。
「「「恵奈ちゃん…ごめんね」」」
謝られるのが恐ろしい。なんで謝られているのか分からない。今から謝られるようなことを、されるの?何をしようとしているの?
「「「でも……仲良かった子をこういう風にしちゃうのって……」」」
「「「やってみたかったんだ…♡」」」
「いやっ……渚ちゃんっ……やめて………」
絶望的な別れの台詞を告げられているような気がして、身体が震えてくる。仲が良かったから助けてあげる、という話では全く無かったことに、本当の絶望を感じた。声を振り絞って渚ちゃんに話しかけようとするけど、それは空の上にいる神様に話しかけるようなもの。
自己満足の、祈りでしかない。
ズズズズッ……!!!
「きゃあああっっ!!??」
「いやだっ!!!やめてっ!!!」
「いたいっ!!!」
ゴロゴロゴロゴロッ……!!!!
再び傾き出した空間。今度は100メートルくらい先の入り口に向かって、全員の身体が一斉に転げ落ちていく。女神の指が傾けられるだけで、30人近くの人間の命が、まるで調味料の容器に入ったゴマ粒のようにパラパラと転がっていく。この絶対的な存在と1週間前まで同じ教室で暮らしていたことが信じられない。
「「「ほら、早く来なよー♡」」」
むわあっっ…♡♡
傾けられた先の入り口には。健康的で圧倒的な巨大唇が、待ち受けていた。
「いやっ……渚ちゃんっ……!!」
親友の唇から逃げるように、私は凹凸の無い壁を必死で掴もうとする。でも、既に人間が耐えられる傾きを通り越していた。ずるずると身体が滑り、壁に這わせた手が摩擦でやけどしそうだった。下から湧き上がってくる、甘く熱い大量の吐息が、地獄の始まり、いや、終わりを示しているかのようだった。
「「「んあぁぁーーー……♡♡」」」
ぬちゃあぁっっ…♡♡
「いやあああああああああっっっっ!!!!???」
わざとらしく開け放たれた女神の口内に、全員が絶叫した。とんでもない至近距離で見せつけられるJKの舌、歯、口蓋。グロテスクな光景なのか、エッチな光景なのか、もうよく分からない。気が遠くなるくらい大量の唾液がピンク色のざらざらしたベロの表面に纏わりつき、それが建物サイズの歯までいやらしく糸を引いている。渚ちゃんとしては何気なく口を開けているだけなのかもしれないが、口内のよだれの動きを一つ一つ見せつけられると、こんなにも生々しいなんて。普段教室で話していた時も、渚ちゃんの口内はこんな状態になっていたんだ。お弁当を食べる時も、食べ物の一つ一つが、可愛らしい渚ちゃんの唇の奥に仕舞われた瞬間、この過酷でおぞましい空間でぐちゃぐちゃに噛みしだかれていたんだ。
捕食される恐怖。
人生で一度も味わったことのない恐怖で、全身に鳥肌が立った。
「「「あははっ…動いてる動いてる♡」」」
ぶわあっっ……♡♡
「きゃんっっ!!」
気を遣わない女神の笑いが竜巻のような吐息を巻き起こし、私たちの身体は簡単に宙に浮いて巻き戻される。凶悪な口内から僅かに距離を取ることができるも、その直後には重力に負けて再びずり落ちていく。
「「「今まで一緒にいたみんなが……こんな粒みたいにちっちゃい……」」」
渚ちゃんの声の轟音が空間中に響き渡り、音響兵器のように私たちの耳を破壊する。既に片方の鼓膜がおかしくなってしまった私は、襲い来る渚ちゃんの大声に耳を塞いで何とか守ろうとした。でもそんなのはお構いなしに、脳内まで声がつんざいてくる。
「「「なんか、最初悩んでたのがバカみたい」」」
「「「こんな粒みたいになっちゃったら、どうなっても一緒だよね♡」」」
巨大な唇から声が紡がれる度、その声圧で私たちは宙に突き返されて、次に唇が息を少し吸い込むだけで、強烈なバキュームが襲いかかって私たちは口内の方へ真っ逆さま。しかし次の瞬間にはまた声によって跳ね飛ばされる。
渚ちゃんの発声に、クラス全員の生死が揺れ動かされていた。
「い、いや、まって……!!!」
「あ…あ………」
そして気づけば、この直方体の空間の入り口は真下まで迫っていた。そのすぐ下に、丘陵のような唇の表面が圧倒的に待ち構えていた。
「誰かっ…助けてっ…!!!」
女の子の一人が、縁の部分に捕まってつり下がっていた。でもツルツルしたこの壁を上手く掴むことなんてできない。一人、また一人と、縁の部分まで到達して手だけで身体を支える形になって。
そのうち、一人の男子が女の子にぶつかってしまい。
2人とも、空中へ投げ出された。
「いやああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!???」
「うわあぁぁぁっっ……!!」
絶叫と共に、二人の身体が落下していく。とんでもない高度から落下しているはずなのに、その下に待ち構えている唇のスケール感と比べると、唇の厚み程も無い高度に見えてしまう。
そして、
…………
(あ……う、上に…乗っちゃった……)
遠すぎて、音も無く。2つの豆粒みたいな影が、巨大な下唇の表面に不時着したのが見えた。渚ちゃんの唇の一つのシワよりも遥かに小さな粒が、クラスメートの2人だというの?
このまま、渚ちゃんが唇を何気なく舐めてしまったら。その表面に張り付いている2人は、大量のよだれと共に口内に連れ込まれ、渚ちゃんの舌に刺激を与えることも無く消えて行ってしまう。
(お願い、やめてっ……)
親友が、親友だった女神様が、最後の一線を越えてしまうのを見たくなかった。お願いだから、ここでドッキリだったと言って欲しい。からかっていたのだと言って欲しい。あの唇の奥に捕らわれてしまったら、本当に助からなくなってしまう。
でも、2人を乗せた唇は、そのまま動かなかった。
「落ちるっ…!!」
「きゃああああっっっ!!」
そして、次々に。手の力を失った人から、空中に投げ出されて渚ちゃんの口元へ落下していく。比較的上の方にいた私も、ついに手だけで体を支える状態になってしまった。
「く……う……」
目も眩むような高さから落下する恐怖で、手が震える。上手く力が入らない。脂汗が出てきて、呼吸が荒くなる。下を見れば、何十人分もの粒が、大きな大きなふっくらとした下唇の表面に落下し、まるで食べ物の残りカスのように張り付いている。
あの中の一部に、これから私もなってしまうんだ。
「あ………」
ずるっ………
限界を超えた手が、縁からずるりと離れてしまった。
ビュウゥゥゥッ……!!!
「っっっっっ………!!!!」
高速で風を切る音だけが耳に聞こえる。自由落下の恐怖で何も叫ぶことができなくて、私は涙目を浮かべながら、ピンク色の丘陵へ向かって、身体を丸めながら落ちていった。
たっぷり、10秒くらい経った後に。
ドンッ…!!ぐにっっ…!!!
「ぐえぇぇっっ……!!!」
柔らかくむっちりとしたピンク色の地面に受け止められ、私は衝撃で小さく呻きながら、身体を5,6回くらい転げ回された。渚ちゃんの下唇に何回もキスさせられながら、じっとりと唇の表面を覆う唾液の成分が体中に纏わりつく。
「う……ぐ………」
ようやく身体の回転が止まったころには、もう立ち上がる元気は全く残っていなかった。
むわんっ…♡♡
そして、表面から湧き上がる強烈な湿度の空気。嫌でも分かってしまう、渚ちゃんが愛用していたリップクリームの甘い甘い香り。たまに借りて使っていたから匂いを覚えている。ストロベリーの甘さとミントの爽やかさが交じり合い、さらに生の唇の匂い、唾液の濃い匂いが重なって、濃厚フェロモンとなって唇に貼りついた粒たちを圧し潰そうとする。
「う……うう……」
でも、瀕死の状態で呻いている男の子たちが、もはや渚ちゃんの唇のフェロモンに興奮する余裕すらないのは明らかだった。可愛いクラスメートの唇に興味はあっても、こんなゴマ粒にされて直接唇に貼り付けられても、もう何が何だか分からない。
一つ言えるのは、ここは渚ちゃんの神様のように大きな身体のうち、一番危険で、一番恐怖を掻き立てられる部位の上だということだった。
「「「「みんな、私の唇の上に乗っちゃったねー♡」」」」
ビリビリビリビリビリッ!!!!!
「ーーーーーーーーーーーっっっっ………!!!」
一瞬で、両耳の鼓膜が破れる音がした。今まで、至近距離とはいっても多少の距離があった状態で声を浴びせられていた。でも今は、本当の意味でゼロ距離。耳打ちされるよりもさらに近くで、もはや唇の表面の上に乗った状態で声を出されているんだから。
最悪の音響兵器となった渚ちゃんの声は、一瞬でクラスのみんなの耳の機能を刈り取っていった。
ツーーーーーーッッッ……
ビリビリビリビリビリッ!!!!!
周囲の音が急にぼやけて、はっきり聞こえなくなって。激しい耳鳴りの中、とてつもない音圧で空気が振動していることだけは分かった。私たちの身体を支えている下唇が何十メートルも上下に動かされ、唾液でぴっとりと張り付いた身体は空中に投げ出されることなく、下唇の動きに付き合わされる。胃も脳も激しくシェイクされて、自分の身体がバラバラになっているような気さえする。1秒後には唇から放り出され、今度こそ落下死するんじゃないかと思わされる。
もわぁぁぁっっ……♡♡
明らかにわざとらしく、女神様の吐息という熱風が吐き出される。下唇の上で蒸され、湿度100%の唾液で全身があっという間にびしょびしょになる。親友の唾液の匂いで咳き込むも、いくら新しい空気を取り込もうとしても全てが渚ちゃんのよだれ交じりの空気だった。
みんなが涎まみれになって、下唇に張り付いたまま呻いている。まるで、捕食するための下ごしらえをされているようだった。入念によだれでコーティングされ、もう渚ちゃんの唇とほぼ一体化しているような感覚だった。
ツーンとした音だけが聞こえる中で、少しだけ、外の音が脳内まで響いてきて。
「「「「みんな、今からさ……」」」」
「「「「おっきなベロで、みんなのこと…はあっ…♡……舐め取っちゃうね…?」」」」
途切れそうな意識の中で聞いた渚ちゃんの声が、今までに聞いたことが無いような妖艶な興奮を帯びていた。こんな一面があるなんて、知らなかった。いや、もう、教室で笑いあっていたころの渚ちゃんとは別人なんだ。そうとしか思えない。今私たちを唇に捕らえているのは、女神様という上位存在。渚ちゃんの形をした、別のもの。
「「「「んあぁーー…♡♡」」」」
ぐじゅじゅっ…♡♡
はあぁぁっっ……♡♡
衝撃的な光景だった。ビルのように巨大なピンク色のざらざらした物体が、唇の間に突き出された。下唇の上にいる私たちは、渚ちゃんの巨大なベロの下側を見せつけられていた。あまりにグロテスクなその光景は、私たちの生きる希望を根こそぎ奪ってしまう程に凶悪で、巨大で。生を諦めさせるのに十分な存在感だった。
「「「「んふっ……」」」」
はむっ……♡♡ぐじゅ、じゅぶっ…♡♡
上唇と下唇が少し閉じられ、その端っこで分厚い巨大な舌が挟まれる。ペコちゃんが舌を出しているような状態で、グロテスクなつぶつぶのベロが柔らかそうに唇に挟まれていた。
舌が挟まれている側とは反対側の方に貼り付けられていた私たちは。
今から渚ちゃんが行うことを理解して、その上で、だれも抵抗しようとしなかった。
「「「「んうぅーー…♡♡」」」」
にゅるにゅるにゅるっっっ!!!♡♡♡
化け物のように巨大な舌が、唇の間を滑りながら、圧倒的にこちらへ近づいてくる。唇と舌の間で唾液の気泡が大量に弾け、散らばったよだれがこちらに向かって雨のように降り注いでくる。可愛らしく唇を舐め取る仕草は、唇の上の非捕食者にとっては命の終わりの光景でしかない。ふくよかで分厚いえっちな舌はあまりに巨大すぎて、逃げるという選択肢が頭に浮かばない。自分たちがいるこの世界自体が、景色全てが動く。そんな天変地異が起こってしまったら、呆然とそれを見つめるしかなかった。
「やだ、やだ、やめてっっ、、いや「「「「にゅぷぷぷぷっっ……♡♡」」」」
舌に近い場所で貼りついていたクラスの子から順番に、渚ちゃんの舌に圧し潰されて姿が見えなくなっていく。舌のつぶつぶよりも小さな私たちの身体は、あのベロにぎゅうぅっ♡♡と圧し潰されてしまったら、どうなっちゃうんだろう。
「お願いしますっ、…助け「「「「じゅぶぶっ♡♡」」」」
「うっ、ううっ、なんで「「「「にゅるるるっっ♡♡」」」」
18年生きてきた人間の絶叫が、一人の女子校生の舌だけで一瞬のうちに絡めとられていく。勉強を頑張ってきて、色んな友達を作ってきて、一緒に教室で暮らしてきて。そんな積み重なったものが、渚ちゃんが一息で唇を舐め取るだけで、全て終わりにされてしまう。
そして、私の人生も。
「「「「んうぅぅーー……♡」」」」
にゅるにゅるにゅるっっっ!!!♡♡
視界が全部ピンク色で埋め尽くされた。よだれのシャワーでずぶぬれになった私は、今から渚ちゃんのベロと一体化するんだ。むっちり柔らかい唇と舌で挟み潰されて、絡めとられて、巨大な洞窟のような口内に連れ出されるんだ。そのまま、渚ちゃんの舌に味として感じてもらえることもできず、多分迷子になって、よだれの海に突き落とされて、溺れて。
そのうち、喉の奥に飲み込まれちゃうんだろう。
もう何も分からなかった。
考えることを止めて、女神様の行為に身を委ねた。
………。
……。
…。
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「んんっ……♡」ぞくぞくっ…♡♡
あまりの興奮に、私は身震いしていた。自分の下唇の上に、クラスのみんなが貼りついているという状況。みんな強制的に、私の唇にキスされてるんだ。なにそれ、可愛すぎるじゃん…♡
「んんっ、ふぅっ…♡♡」
自分の唇の端で、ベロを挟み込む。これを、皆がいる方へ滑らせていくことを想像しただけで、もう私の興奮は限界だった。
するするっ……ぐいっ……
ぐじゅっ……♡♡
こんなはしたないこと、家でもしたことが無かった。私は履いていたスカートの下に手を突っ込み、パンツを雑にずり下げる。そのまま股間に自分の手を当てがって、その部分が今までにないほど濡れてしまってることに気づいた。
「んうぅぅー…♡♡」
舌をゆっくりと、左の方へと滑らせていく。唇と舌の間でよだれが潤滑油のようになって、ぬりぬりっ…♡とえっちな音を立てる。この音が、下唇の上にいる皆にとってはものすごい轟音に聞こえているはず。だって、数ミリにも満たない皆からすれば、私の身体は途方もなく大きな神様みたいなもの。唇と舌だけで、視界を埋め尽くしちゃえるんだもん。
じゅぶっ、じゅぷっ、じゅぷっ…!!♡♡
「んんっ、んふぅっ…♡♡んうぅぅっ…♡♡」
乱れた吐息が、唇の間から漏れていく。興奮に任せて、自分の大事な部分をめちゃくちゃにかき回す。クラスのみんなを舐め取る想像でびしょ濡れになったそこは、舌の動きを進めるごとにどんどん濡れて、異常に気持ち良くなっていく。
にゅるるっ…♡♡
(っっ……ちっちゃい粒の感触っっ…♡♡)
舌の裏側で、ゴマ粒のような感触が何個も圧し潰されているのが分かった。なんてちっちゃくて弱い感触なんだろう。これが、今まで私と対等に話して過ごしてきたクラスメートだなんて、しんじられないっ…♡
「んふぅっ♡♡んむうぅぅっ…♡♡んうぅ♡♡」
だらしなく、唇の端からよだれが垂れる。それもお構いなしに、私は自分の大事な部分を弄りながら、唇と舌の感触に全神経を注ぎ込む。
ぷち、ぷち、と小さな感触がベロの下で弾けるたびに、鮮烈な快感が脳を刺激して、視界がチカチカする。クラスのみんなの顔と名前を一人一人思い浮かべながら、それぞれの人生を思い浮かべながら、それを一気に舐め取っていく。
にゅるるっ…♡♡
「んはぁっ…♡♡んむっ……♡♡」
大量のゴマ粒を舌に貼りつけたまま、私は舌を唇の中に仕舞ってしまう。クラスのみんなを、ついに口の中に閉じ込めてしまった。よだれまみれの、普通は他の人に絶対に見せない空間を見せつけている。歯の裏も、上あごの表面も、喉も、全部。
もう、我慢なんてできなかった。
ぐちゅっっ♡♡ぐじゅっっ♡♡じゅぶぶぶぶっっ♡♡
「んんんっっっ!!!♡♡んふぅっ、ふぅっ、んんんんっ♡♡」
私は思い切りいやらしい音を立てて、口に含んだゴマ粒たちをぐちゅぐちゅと味わってあげる。みんなにとってビルみたいにおっきな舌を思い切りかき回して、ちっちゃなちっちゃな身体を容赦なくよだれの海に突き落としてあげる。わざとらしく音を立ててぐちゅぐちゅして、怖がらせて。
(こんなことしたら、もう絶対に助からないだろうなぁ……♡♡)
自分の行為が、大量の人間の命を奪う凶悪なものだということは、ちゃんと分かっていた。
でもそれ以上に、私一人のお口でくちゅくちゅするだけで、頭の良かったあの子や、スポーツが得意だったあの子が、簡単に潰れちゃうなんて…。
なんでそれがこんなに異常に気持ちいいのか、自分で自分が理解できなかった。
ぐちゅっっ♡♡ぐじゅっっ♡♡くちゅくちゅっ…♡♡
「んふぅっ、ふぅっ♡♡…らめ、いっちゃうっ……!!♡♡」
股の間でも、口の中でも、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら。私は涎を垂らしただらしない顔で、快楽に身を委ねた。今まで感じたことのないレベルの快感が押し寄せ、身体が激しくビクビクしてしまう。
「んんんんっっっ、ああああぁぁぁっっっ♡♡♡」
ブシュウゥゥゥッ…♡♡
気持ち良すぎて、絶叫を抑えることができなかった。もちろん家で一人でしたことはあったけど、こんなに激しくて淫らなことをしたことが無かった。
「はあっ、はあっ、はあっ……♡♡」
荒く息を吐きながら、私はそのまま床に横たわる。もう、口の中に粒の感覚は残っていなかった。自慰行為に集中しすぎて、気づかないうちに飲み込んじゃったのか、舌で潰し込んじゃったのか。…これで本当に、私はみんなを…。
じわっ…♡♡
イったばかりなのに、興奮でまた濡れてしまったのを感じた。
(こんな気持ちいいの、クセになっちゃうよ…)
私は、クラスのみんなを一気に消費してしまったことを後悔した。
…と、
れろっ……
(……あれ?)
唇の端に、粒の感覚が一つだけ残っていることに気づいた。舌を這わせて、その感触を確かめる。僅かに動いていた。
(……あーあー、一人だけ生き残っちゃったんだー…♡)
私はにんまりと唇の端を上げて、運よく私のベロから逃れられた子に心の中で話しかける。ちょうど良い。選別してあげた5人の子に加えて、このミリ単位の子も飼ってあげよう。ホントは5人に絞らなきゃダメらしいけど…この小ささなら絶対にバレないし。たしか、身体を頑丈にする魔法があるらしいよね。それをかけてあげて、絶対に死なないようにしてあげよう。
「んふふっ…♡♡」
私は立ち上がると、唇の端に可哀そうなゴマ粒の子を一人くっつけたまま、選別済みの5人の子がいる部屋へ歩き出した。
(それにしても…誰が生き残ったんだろう)
(後で、顕微鏡で確認しないとね♡)
---続く---