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ことり母、ハイグレ洗脳

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ことり母、ハイグレ洗脳
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その日、音ノ木坂学院では急遽全校集会が開かれることとなった。

千代田区という好立地に恵まれながらも近年の少子化の波には抗えず、学園の統廃合に関しては生徒たちの間でさえ噂になっていた。

その折りの突然の全校集会…当然ながら学園の先行きについて何らかの説明があるはず、と誰もが思っていた。

事実、集会の冒頭から南ことりの母でもあり音ノ木坂学院の理事長である彼女が登壇したことによってその思いは確信へと変わった。








…だが事態はより深刻だった。





ステージ台に歩を進める彼女(理事長)の足取りは心なしか重いように見受けられた。

それは最前列にいる生徒のみ聞こえる彼女の息づかいからも、本集会の議題が決して明るいものではないことを感じさせた。

そして、マイクの前に立ったことでその様子はさらに体育館全体へと伝わった。


『はぁ…はぁ…み、皆さん…本日は当学院に…か、関して、重大なお知らせがありますッ』


思った通りの展開だった。


『で、伝統ある我が校ですが……昨今の生徒数の減少を鑑み……新たな経営戦略を……(云々)』


統合のためのお題目を大方並べた後、一呼吸して


『…と思っておりました。ですがッ……』


次の言葉を探っているのか、しばし思案した後…


(ガタッ)

『そんな学校運営なんて関係なくなりましたッ!』


そう叫びながら突然彼女はステージ台へと飛び乗り、あろうことか自分の衣服を脱ぎ捨てた。


しかもその下には妙齢の女性にはおおよそ似つかわしくないくい込みの激しいハイレグの水着を纏っており、生徒たちは目の前の非現実的な光景を飲み込めずにいた。

そんな周囲の動揺には目もくれず彼女は続ける…


『実はこの学院は本日よりハイグレ魔王様の支配下に置かれましたッ。皆さんも愚かな人間の衣服を捨ててハイグレになりましょう!』


そして、両の手を股下に向かって沿わせるように伸ばしたかと思うと


『ハイグレッ』


掛け声と共に一気にその手を脇の下あたりまで引き上げた(所謂コマネチのポーズである)

しかし、それだけでは飽きたらず


『ハイグレッハイグレッハイグレッ…』


どことなく歓喜の混じった声と共に奇妙な上下運動を繰り返していた。


呆然とする一同。自分たちの学園の最高責任者が壇上で無様な水着姿を晒している、そんな状況を10代の女子生徒が簡単に受け入れるはずもなくただただ放心するばかりだった。

混乱とざわめきの中、一人狂ったように例の掛け声を響かせていた彼女だが、どうやら彼女自身現在の状況全てに納得していない節もあった。

時おり口をつぐんだり身をよじったりして抵抗しようとはしているものの、まるでしゃくりを我慢するかのように結局はハイグレポーズを止められなかった。


『ハイグレッハイグレッ…ひぃ~、パンスト兵様ぁ、どうこれ止めさせてください~ッ』


突然謎の人物に向けての呼び掛けが行われた。

よく見ると壇上にはもう一人、全身タイツ姿の謎の人物(恐らくは男性)があった。

もともと理事長の奇行に目を奪われ、さらにはステージ台の花瓶が死角になっていたこともあり、この男の存在に気づくことはこの空間の誰にもできなかったであろう。

その男に対して彼女は懇願する。


『ハ、ハイグレッ…ご命令通り、全校生徒を集めましたぁ~…で、ですから、こ、この恥ずかしいポーズを止めさせてください~、ハイグレッ…』


(カチンッ)

何が男の逆鱗に触れたのか、その男は突然おもちゃの光線銃のようなものを取り出してステージ台に立つ理事長に向かって引き金を引いた。


(ビビビーッ)

『あひィィ~~~~~~~~~♥♥♥』


壇上は思わず目を覆いたくなるようなまばゆい光に包まれ、その中心では理事長の大きな叫び声(ともすれば嬌声?のようなもの)が響いた。


(ビビビーッ)

『ももも申し訳有りままま……』


ネオンのような刺激的な光が収まるとそこにはさらにショッキングな光景が広がっていた。

(ピクッ…ピクッ…)

『はぁ…♥はぁ…♥』


先程のハイレグ水着は姿を消し、今度は完全に全裸となっていた。

正確には全裸+ニーソックスにパンプスという露出狂のような格好だが、若干だらしのなくなってきた体も相まって先程の水着である方がまだマシに思える姿である。

そうして完全に教育者として逸脱した格好となった彼女は…


『ハ、ハイ~…(グイーッ)』


より腰を深く落とし


『…グレッ♥(ボイーン)』


より勢いのある姿勢でハイグレポーズをとり始めた。


『ハイグレぇ♥ハイグレぇ♥ハイグレぇ♥(ボイーンボイーン)

今まで水着によって辛うじて抑えられてきた胸の弾力は、リミッターが外されたことによって更に大きく暴れまわっていた。


ハイグレぇ♥ハイグレぇ♥ハイグレぇ♥(プピューッ)』


壇上では理事長が嬉々として裸躍りを始め、狂った状況にさらに輪をかけた事態となっていた。

また、何より恐ろしいのは彼女に残されていたであろうわずかな理性があの光線に撃たれることによって完全に消失してしまうことだった。


『まだ“人間”の皆さ~ん!すっぽんぽんの裸ハイグレ人間に貶められようともハイグレは最高よ~!ハイグレッハイグレッ…さぁ、早くハイグレ光線を浴びて、ハイグレを着ましょう!ハイグレッハイグレッハイグレッ…』


………


女生徒たちはただ見守ることしかできない。

目の前に広がる恐ろしい光景は彼女たちをその場に釘付けにするのに十分だった。

そして理事長への粛清(?)が終えられた後、謎の男は次なる目的を果たそうとしていた。

既にこの体育館の出入り口は全て施錠されており、残され彼女たちがハイグレ人間に変えられるのはもはや時間の問題であった……(チャッ)







(ビビビーッ)

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POSTEDFeb 10, 2020
ARCHIVEDJun 10, 2026