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サキュモスハンター(侵攻編)【21】【ヌルクネモスの罠を回避しても……】【1363文字】
【第16話選択肢より】
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【選択肢】
・即座に後ろへ飛び下がった。
イサネの言葉に従い、即座に後ろへと飛んだリット。
足を踏み入れようとしたところを見ると、見えない糸があることに気が付いた。
「あ、危なかった……」
「あぁ、そうだな。おそらくサキュモスの……」
そこで声が響いた。
「ご名答♡」
夜の闇から姿を洗わす異形の怪物たち。
腰から上は人とは別のあやかしさを持った美貌を携える女性の姿。
しかし、下半身は蜘蛛の姿を模した妖の様な姿で、巨大な体に巨大な蜘蛛の腹部が備わっている。蜘蛛腹に並んだ複乳は巨大時節、そこから粘液が垂れていた。
その粘液は細く、半透明で、今まさにリットたちを罠に嵌めようとした粘液そのものだった。
体格は10メイルほど。
女王級と比べれば、だいぶ小さいものの普通のサキュモスよりは大きい。
リットは即座にこちらの戦力、向こうの戦力を比べた。
幸い、目に見える範囲で姿を現したのは一体だけだ。もし一体だけなら、リットたちにも勝機がある……。
「逃げるぞ」
イサネはそれだけを言うと、一目散に反対方向へ駆けた。
リットは瞬時の判断で何も言わず、彼女の後姿を追った。
先の静止の判断はイサネが正しかった。
彼女はリット以上に修羅場を潜り抜けている。
「どういうことだ」
走りながら理由を聞いた。
「あそこには、あと二体のサキュモスが隠れていた。しかも10メイル級の」
「姿はなかったが……」
「おそらく、彼女たちの固有能力の一つだろう。幸いにも夢牢の発動前……、いや、おそらく、この街が完全に強大なサキュモスの夢牢の中に囚われている。だから焦って発動する必要がないということか……」
イサネは途中から考えるそぶりを見せる。
「どちらにしようとも、あそこで彼女たちを相手に戦えば我々に勝機は無かった。だから、ここまで来たわけだ」
「ここは……」
そこは未だに人々がまだ倒れているビーキュモスクイーンと戦った広場だった。
「ここなら、糸も簡単にはれまい、……フ」
イサネが笑った。それも凍えるほどに冷たい冷笑だ。
「サキュモスは絶対に駆逐する」
雷槍の名を冠する彼女には、似合わないほど冷たい笑みをする。
例えるならば、氷の刀身のようだった。
「さぁーて、ノコノコと一匹目が釣れたかしら」
「……」
リットは黙って武器を構えた。イサネもその特大の槍を構えた。
その姿を見て広場に倒れている人々を助けに出てきていた市民が一斉に屋内へと避難していた。
それこそ蜘蛛の子を散らすように。
「どう戦いますか」
気配が近づいてくる。だが、姿はまだ見えない。
先の彼女たちの領域で、見えない二匹のサキュモスを見つけたのはこの気配の気づいたからだろう。恐れ入る。こんな微弱な気配、しかも今は向こうが動いているから感じられるのだ。潜伏している状態ならまず感じ取れない。
彼女は一体どれだけの修羅場を潜り抜けてきたのだろうか。
「どう……、そんなの……、一点突破のみ!」
「ちょッ!」
考えているようでこの人は考えていないのではないかと、思ってしまった。
狂乱の戦士のように、近づいてきたサキュモスの気配だけを狙って、雷槍の一撃を放っていた。
直感的戦士。
それがイサネの本性なのかもしれない。
「たくッ!」
リットはどう動くべきか考えた。
【選択肢】
・彼女と共にサキュモスに攻撃を仕掛ける。【第22話へ】
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・彼女の後方支援に回り、他二人のサキュモスが来ないか、様子を見る。
https://abnormal-create.fanbox.cc/posts/10474381【第29話へ】