街外れにある、罪人たちの収容所。
そこは、罪人たちに快楽によって罰を与える場所だ。基本的に施設は24時間動き続けるが、職員は8時間ごとの三交代制。そして今は朝7時、あと一時間で交代の時間が来る。
「おはよー。愛佳ちゃん、いっつもこの時間?」
「はい、先輩。これ飼おうって言いだしたの、私なので……」
快楽拷問官たちの憩いの場となっている休憩室。その隅には、鉄格子でできた小さな檻がある。
中には布団が一枚入るだけ。満足に立ち上がることすらできないスペースの中には、人間の女が寝転んでいた。
「おはよー。あれ、寝てる。もう7時なのになー」
布切れ一枚すら纏っていない裸の女。彼女の首元には首輪がつけられ、それは頑丈な鎖で鉄格子に繋がれている。両手は体の後ろに、両足もひとまとめに拘束された状態で、彼女はぐっすりと眠っていた。
「あー、その子、準夜勤の子が遅くまで虐めてたから……」
「でも、私が来る前に起きるって約束してくれたんですよ?」
その女は、快楽拷問官たちがひそかに飼っているペットだ。
日頃の業務で溜まった鬱憤や劣情を晴らすため、彼女は休憩室に来た拷問官たちに嬲られる。睡眠時間は1時から7時と決まっているが、そのルールを守るかどうかも拷問官たち次第だ。
「あーあ、今日は優しくしてあげようと思ってたんですけどね」
愛佳と呼ばれた拷問官が、鉄格子に取り付けられているスイッチを押す。
「っぐぅ……!!」
バチリと響く、電気の音。
首輪から流れた電流は直接脳神経を刺激し、強制的に絶頂させる。それと同時に首輪以外の拘束が外れ、彼女の体は自由になった。
思わぬ快楽に声を上げ、パニックになりながらも、彼女は痙攣する体を起こした。
「おはよう。美春」
優しい声色で、愛佳が声をかける。
美春はしゃがんだまま両足を開き、両手を頭の後ろに組む。いわゆる蹲踞のような姿勢を取った。
裸で、隠したい場所は少しも隠せない。羞恥と快楽で真っ赤な顔。
美春は絶頂直後の震える足で、必死になって惨めなポーズを維持する。
「おはようございます……っ」
「……ところで、今何時?」
その言葉を聞いた瞬間、美春の顔が青ざめる。
「7時、15分です」
「そっか。じゃあ、クリイキ15回ね」
淡々と、気軽に告げられた言葉。それは美春にとって、もっとも聞きたくない言葉だった。
「ごめんなさいっ……許してください……っ」
「だから、クリイキ15回で許してあげるって言ってるじゃん」
鉄格子の扉が開き、愛佳の手によって直接電マが手渡される。
「自分でして。それ、一回でも離したら最初からやり直しだから。……ちゃんと見ててあげるから。ほら、やれ」
「は、はい……」
美春は覚悟を決め、電マのスイッチを入れる。それには強さを調節する機能などなく、常に強度は最大。電マのヘッドは残像を纏い。あまりに強い振動は両手で強く握りしめていないと、電マ本体を落としてしまうほど。
痺れる両手。腕でこれなのに、今からこれを受け止めるのは、体の中で一番敏感で、さっき絶頂した今一番触れてほしくないクリトリス。
「っつ゛ぁ……!! ぅう゛……っ」
電マのヘッドがクリトリスに触れた瞬間、美春の体は弓のように反り返り、喉から獣のようなうめき声が漏れる。
「ぅあ゛っ……! い、いきます……っ、すぐ、イく……!!」
電マの容赦ない刺激が、敏感な突起を震わせる。
絶頂パルスや特濃媚薬などの一般には流通することのない道具で開発された美春の体は、すでに下着を履くことすら困難なほどに敏感になっていた。
「数、自分で数えてよ。あと、罰なんだから、ごめんなさいって言いながらイって」
美春の腰が勝手に浮き上がり、足の指が爪先立ちのように曲がる。愛液によって既に股間は洪水状態となり、それは糸を引いて地面へと垂れていく。
「ごめ゛ん、なさいっ゛、い゛! イきます゛……っ!!」
頂点に達した快楽の波。
しゃがんだ状態の両足から、電マを握る両腕から、力が抜けそうになる。
それを必死で抑えようと美春は電マを強く抑えつけ、絶頂直後の敏感な陰核が押しつぶされた。
「いっ゛、かい゛、め……っ!!!」
絶頂直後の刺激。あまりに強すぎる快楽で、頭の中は辛いという言葉に埋め尽くされる。
今すぐ電マを離したいのに、刺激から逃げたいのに、美春は自らのクリトリスを電マで押しつぶし続けた。
「がんばって。まだ十四回残ってるよ?」
愛佳は腕を組んで、その様子を悠々と見下ろす。彼女の目は楽しげに輝いていた。
美春は息も絶え絶えに、汗で濡れた髪を振り乱しながら電マを離さないよう必死に握りしめる。離せば最初からやり直し――それどころか、もっと厳しい罰が待っているかもしれない。そんな恐怖が、彼女を駆り立てる。
「に゛がいめ゛っ!! イき゛ま゛、す゛っ……!! ごめ゛、な゛さ゛い゛!!!!」
あっという間に訪れた二回目の絶頂。股を開いた恥ずかしい格好で、数を数えて、謝りながらの惨めな連続絶頂。
愛佳の視線が彼女の体を這うように感じて、羞恥がさらに体を熱くさせる。
「おはよー、お、やってるね」
休憩室の扉が開き、他の拷問官たちが入ってきた。愛佳の同期と後輩の女。彼女たちは檻の様子を見て、にやりと笑う。
「寝坊したの。この子」
交代を待つ者たちで、朝の休憩室はいつも通り賑やかになり始めていた。
「見てていい? 私たちも交代まで暇だし」
「もちろん。でも触っちゃダメよ」
愛佳は笑顔で了承し、二人の拷問官は鉄格子の前にしゃがみ込む。
彼女の惨めな姿を舐め回すように注がれる、三人分の視線。蹲踞の姿勢で股を開き、電マをクリトリスに押しつけながらの絶頂ショー。頭の中は快楽でいっぱいなのに、見られているという感覚は消えてくれない。
頂点に達する羞恥。それは新たな快楽の燃料となる。
「さん゛かい゛め……っ!! ごめ゛んなさい゛、イく゛……イき゛ま゛す゛っ゛!!!」
三度目の絶頂。再び訪れる、絶頂直後の一番辛い時間。
「あ゛あぁっ゛!! っ゛、っぅつ゛……!!! ぅううううぅ゛う゛!!!!」
痙攣し、いかにも倒れてしまいそうな体に鞭を打ち、必死に担って姿勢をキープする。
拘束はされていないのに、少しも体は自由にならない。美春に自由に許されているのは、無様に絶頂することと、嬌声を上げることだけ。
「美春ちゃん、声大きいよ? もっと我慢しなきゃ、施設の外まで聞こえちゃうかも」
拷問官のからかう声に、美春の体が反応する。
見られたくなんかないのに。声なんて出したくないのに。
だけど、イくときは無様に謝りながら、その姿を晒さなければいけない。
「よ、よんかい゛め゛……っ! ごめ゛んなさい゛、イっ゛ちゃい゛ます゛ぅ……!!」
愛佳は時計をちらりと見る。7時25分。交代までは、あと35分。
「あと十一回。美春、ペース上げてね。みんなが見てるんだから、ちゃんと見せなきゃ」
美春は言葉に従って電マを深く押し込む。幾度の絶頂で固く膨れ上がったクリトリスが更に押し潰され、振動によってぐちゃぐちゃに揺らされる。
いつの間にか吹き出していた潮が床を濡らし、頬を伝った涙は胸元へと垂れる。
いくつもの視線は熱く、羞恥が体を燃やす。
「ご゛、ごめ゛んな゛さい゛……あ゛っ、やだ゛っ゛、イきます゛ぅ゛……!! ごかい゛め゛!!!!」
連続する快楽、絶え間のない絶頂。ぼやけ始める思考。
六回目、七回目。絶頂の間隔が短くなり、常に絶頂直後のような感度の陰核を、美春は自らの手で責め立てた。
「あ゛ぁああああああ゛っ゛!!!! や゛だ゛、っ゛、や゛ぁあああ゛!!!! ご゛め゛ん゛な゛さいっ゛っ゛!!!!! イく……!!!!」
八、九、十回目。その気になればいつでも電マを離すことができる。なのに、できない。自分の体なのに、自分の快楽なのに、少しも自分の思い通りにはできない。
高まった感情は溢れ出し、号泣しながらも美春は絶頂する。
「じゅう゛、っ゛ご!!! ごめ゛、っ゛、さ゛いっ!!! イく゛っ゛、ぅ゛ぁああ!!!!」
そして、ようやくの十五回目。
美春は悲鳴のような嬌声を上げ、ようやく電マを陰核から離した。
余韻に震える体。未だ快楽は全身を覆い、耐えきれない絶頂感に喘ぎ続ける。
「……止めていいって言った?」
「……ぁ……え」
「今のはお仕置きだよ。……朝起きたら、何するんだっけ?」
頭ではわかっていても、声に出したくない。
もう一回だって絶頂したくないのに、でも、逆らったらもっと辛いことが待っている。
「10回……っ、絶頂と、寸止め。やらせてください……」
「うん、いいよ」
もう一秒だって耐えられないと、快楽を拒絶する体。美春はその体を無理やり動かし、拷問官に手渡されたディルドを手に取る。
美春はそこに吸盤の付いたそれを床に固定し、蹲踞の姿勢のまま、ゆっくりと腰を落とす。
一般的なサイズより二回りほど大きいそれは、普通の女の子なら痛みを感じてしまうだろう。だが、美春の蜜壺はそれを難なく飲み込んだ。
「っ゛ぅ……ぅう!!」
ヒダを掻き分け、膣内を押し広げるように奥へと入って行くディルド。何度も繰り返した絶頂によって膨れ上がったGスポットが、容赦なく轢き潰される。
そして、あっという間に辿り着いた最奥。子宮口を突かれ、美春はみっともなく声を上げた。
だが、まだ終わりじゃない。ディルドの根元まで飲み込まないと。拷問官たちは許してくれない。
「っ……ぁあ゛あ゛!!!」
押しつぶされる子宮口と、押し上げられる子宮。
油断すれば一瞬で意識が飛んでしまうような、強すぎる刺激。既に全身の性感帯を開発されつくした美春の体は、それすらも快楽として受け入れる。
「ぅう゛うっ、あ゛あああっ!!」
がくがくと震える足に鞭打ち、腰を引き上げる。男性器を模したディルドの亀頭部分が、膣内のヒダ一つ一つをひっくり返すように引っ掻いていき、再びGスポットが蹂躙される。
全身の力を振り絞って、ようやく一往復。だけど、休むことは絶対に許されない。どれだけ辛くても、しんどくても、自分の手によって敏感な膣内を蹂躙し、子宮口をディルドに叩きつけるしかないのだ。
「イく゛、ぅ゛……!!! っ゛、……い、っ゛、かい゛めっ゛!!!!」
深く、重い、膣内での絶頂。潮は無理やり引き出されるように吹き出し、足元の水たまりを大きくする。
脳天まで響くような衝撃。息が止まり、白く染まる視界。もう休みたい。腰を止めて、刺激から逃げたいのに、拷問官たちの視線はそれを許してはくれない。
「あ゛、っ゛ああああ゛、や゛だっ゛!! ああああぅ゛あ!!!!!」
涙を浮かべながら、必死で腰を動かす。一往復だけでも耐えきれないような暴力的な刺激を、絶頂直後の剥き出しの快楽神経で受け止める。
「に゛っ、かい゛……っ゛、い゛き゛ます゛っっ゛!!!!!」
一度目の絶頂の波も引かないうちに、再び訪れる快楽の頂点。
達した快楽は溢れ、全身を押し潰そうと駆け巡る。
「手、空いてるね。クリいじって」
仄暗い笑みを浮かべながら、愛佳は冷酷に命令を下す。
「は゛、ぁ゛っ……、い゛、ぅ゛!!!! ク゛リ゛ト゛リ゛ス゛っ、さわり゛、ます……っ゛!!!!」
今一番触られたくない、体の中で一番敏感な部分。美春はそこに指を伸ばす。
熱いものに触れた時のように、指が反射で離れようとする。
だけど美春は歯を食いしばって、毎日のようにトラウマを植え付けられているクリトリスに、自らの指で触れる。
「ん゛ぅ゛うううう゛……っ!! あ゛、っ”ぅ”」
手加減は許されない。自分がどうすれば一番感じる方法も、嫌というほど思い知らされている。
赤く腫れあがったクリトリスを根元から摘まむ、親指と中指。それだけで体が跳び上がるような刺激。その状態で、余った人差し指がクリトリスの先端、もっとの敏感な陰核亀頭を擦り始める。
二本の指で押さえられ、一切逃げることのできないクリトリスを襲う強烈な刺激。それが、ディルドの刺激に加わった。
「ぁああ゛あっ!!! イ゛く゛っ!!! いき゛ます゛っ!!!」
絶頂。
痙攣する体と共に収縮を繰り返す膣内。そんな状態でも関係なく、ディルドに膣を差し出し続ける。
――嫌な奴がいた。
小学校からの幼馴染。多少地味な奴だけど、勉強も運動も、なんでもできる。
正直、気に入らなかった。
私が頑張ってやることを、彼女は初めから出来てしまう。何より気に入らないのは、彼女がそんな自分のことを嫌いだったこと。
虐めてやろうと思った。
暴力はだめだから、恥ずかしい目に合わせてやった。服を脱がせて、私の前でオナニーをさせた。縛り付けた状態で、何十回も連続で絶頂させた。
私だったら耐えられない。なのに、彼女は、こんなことを口にした。
「――私、誰かに求められたのって、初めて」
ああ、本当に、嫌な奴。
だから、終わらせてあげた。お望み通り、ずっと必要としてあげる。だけど、あなたはもう人間じゃない。ずっと苦しんで、死んだほうがいいと思うような目に遭い続けるの。
「――そう、なんだ」
それを告げると、彼女は微笑んでいた。
性的興奮で赤らめた頬、半開きの口とは別で、憐れむような目で私を見ながら。
ああ、くそったれ。
「じゅ゛、ぅ゛!! か゛、いっ」
前後不覚に陥り、痙攣の止まらない体。だけど美春は必死にそれを押さえつけ、自らをさらに深い性的苦痛の中に貶め続けた。
そして、ようやく迎えた10回目の絶頂。
膣から抜けたディルドには白く濁った本気汁がまとわりつき、股間からいやらしく糸を引いていた。
「終わったら、次は?」
「おもちゃは、発情し続けてないと、いけないので、……寸止めっ、させてください……」
「うん、いいよ」
毎日の日課。朝起きたら10回絶頂して、10回寸止め。
嫌で、ツラくて、やりたくもないことなのに、自分から頭を下げて許可を取らないといけない。
拷問官たちの薄ら笑い。視線が目に刺さる。羞恥はいつまでたっても消えることはない。
「あ、時間だ……。次に誰かに構ってもらえるまで、ずっと寸止めしてて」
もうすぐ八時。愛佳たちの仕事が始まる時間。
愛佳が気まぐれに言った一言で、美春は地獄に落とされる。
首輪によって常にデータを取られているから、寸止めをサボることは出来ない。
自らの手で、もう一秒だって触れられたくない敏感な場所を責め立て、それでいて絶頂することすら許されず、ただ、誰か虐めてと、願う。
ペットの一日は、始まったばかりだ。
休憩一時間の八時間勤務。午後五時ごろに、愛佳は休憩室へと帰って来た。昼ご飯は外で食べたから、美春とは9時間ぶりの再会だ。
「お疲れ様でーす。……わあ」
休憩室の中央には、美春がいた。両手は吊られ、両足はM字の形に縄で縛られ、床に転がされている。
息が荒く、目は虚ろ。首輪から伸びた鎖は普段通り、檻の中へと繋がれている。
「あ、愛佳、様……っ、帰って……きたん、ですか……っ」
彼女の体を覆う、ピンク色の粘液。
それは、媚薬だった。本来は罪人に使われるための、一度塗ればまともに服も着れなくなるほど敏感になる代物。それは全身、特に性感帯には重点的に塗り込まれたようだった。
美春の股間には、バイブが挿入され、弱い振動で動いているのが見える。クリトリスと乳首は透明なキャップで吸引され、かわいそうなぐらいに赤く尖っていた。
「ただいま、美春。誰かに遊んでもらえた?」
「夜勤の……拷問官の、皆さん……っ。沙耶さんとか、遥さんとか……交代の後、……っ。媚薬、塗られて……寸止め、ずっと……っ!」
説明しながら、美春の腰が勝手に浮く。
バイブの振動は弱く、絶頂には達しないよう調整されている。
ギリギリ絶頂出来ない快楽。敏感な三つの突起は引き延ばされたまま、刺激してもらえない。
「あの……、い゛、イかせてっ……ください!!」
半泣きになりながら、美春は必死に訴える。
「えー、……どうしよっかな」
そう言って、愛佳は乳首を吸い上げるキャップを軽く指ではじく。
「ぅう゛!!」
何時間も限界ギリギリで張りつめていた快楽は、ほんの少しの刺激でも決壊しかけてしまう。
美春は全身を硬直させ、絶頂しそうになるのを必死にこらえる。
「じゃあ、選んでいいよ。イきたいなら、今から300回イかせてあげる。もしくは、明日丸一日休ませてあげる」
300回の絶頂。それがどれだけ辛く、苦しいものなのかは美春もわかっている。たとえそれだけ絶頂したとしても明日の責めが緩くなることはなく、むしろもっと酷いものになるだろう。
丸一日の休み。今まで一日たりとも休めることの無かった体。
だけど、美春が求めているものを、愛佳は知っている。
彼女にとって一番辛いのは、放っておかれること。それをわかっているから、愛佳はこんな提案をした。
「イきたい゛、ですっ……。300回、イかせて……っ」
相反する感情。
「……愛佳さん。何か。用?」
思い出す教室。涼しげな表情のあいつ。
最後のあの瞬間、私を見た憐れむような視線。きっと彼女は全て見越してて、神様のような視点で、聖母のような献身で、私に虐められていたんだと、思いたかった。
だけど、違う。彼女はかわいそうな人だ。
だけど、だけど――。
あの美春のこんな姿、本当は見たくなかった――。
「いいよ。イかせてあげる。……淫乱女」
吐き捨てるように呟くと、愛佳は美春のクリトリスに吸い付いたキャップをつまみ、引っ張る。
キャップの中で真空状態のクリトリス。媚薬に浸された上、すでに限界まで引き延ばされていたそれが、千切れてしまうのではないかという勢いで引かれた。
「あ゛ぁっあああ゛!!!!」
普通なら、痛みしか感じない。だが美春はそんな暴力でしかないような刺激すらも快楽にし、限界を超えた寸止め、溢れるギリギリで焦らされ続けた快楽は頂点を越え、決壊する。
「イ゛っ!! ぐぅ゛ぅうう゛っ゛!!!!!」
唸るような声を上げて、美春の体が跳ねる。
待ち望んだ絶頂。身を焦がすような快楽。頭の中は真っ白に埋め尽くされ、痙攣する体は言うことを聞かない。
「っ゛ぁ゛”あああああ゛!!!!! いぃ゛!!! い゛って゛っる゛!!!!!」
だが、甘い快楽を味わうことは許されない。
美春が絶頂した瞬間、愛佳が手元の端末を操作し、美春の首輪から電流が流れる。
その感覚は、美春の良く知っている物。今朝も味わわされた、強制的に体を絶頂させる電流。
それは、無理やり連れていかれるような、引き釣り出されるような苦しい絶頂。たった一度でも浴びれば普通の女なら数十分はまともに立てず、快楽の余韻で喘ぎ続けるだけの肉塊になってしまうような代物。
それが、絶頂した瞬間に、重ねられた。
「や゛あ゛っ゛あああああ゛!!!!!! や゛だ゛ああああ゛ああっ゛!!!!!」
愛佳は電流を流すのを止めない。
ただでさえ深い絶頂が、さらに深く、そして、戻れない絶頂となる。
ひたすら底の見えない穴に落ちていくような絶頂。普通なら一瞬で過ぎ去っていく快楽の頂点が維持され続け、その快楽はどんどん大きくなっていく。
「っ゛ああああ゛!!!! ク゛リ゛だ゛めっ゛!!!!!!」
そんな状態のまま、愛佳の指がクリトリスを蹂躙する。
吸引され、小指の先ほどの大きさまで赤く腫れあがったクリトリス。
愛佳はそれを中指と親指で挟み、扱くように擦り上げる。
「だめって何? イきたいって言ったでしょ?」
「ごめ゛ん゛な゛さい゛っ゛!!! これ゛、や゛っ゛ぁああああああ!!!!!!」
維持された絶頂。
尿道は壊れたように潮を垂れ流し、愛液も絶え間なく流れ落ちる。
未だバイブを咥えたままの膣内は激しくうねり、バイブを強烈に締め付けた。
「……こっち、忘れてた」
「っ゛!!!! っ゛……ぁ゛、あ゛……!!!!!!!」
バイブの振動が最大となり、同時にピストン機能もオンになる。
振動で性器全体が揺れ、ピストンは痙攣する膣内を掻き分けて子宮口を突き上げる。
もはや美春は呼吸すら忘れ、号泣しながら快楽に喘ぐ。
たった一瞬で満足だった絶頂。故に、気持ちよかったのは、満たされたのは、一瞬だけ。それを過ぎれば、快楽はただ苦痛となる。
「ぁ……ぁ……」
おそよ三分後、ようやく電流が止まり、バイブと愛佳の指も一時的に止まっている。
「どう? 今のが3分だから、次からは5分。次からは休憩も無しで続けて300回。……あ、今のは練習だから」
「あ、ぅ……」
言葉にならない声を発する美春。未だ絶頂感は抜けきらず、体の痙攣は止まらない。
「後悔した? ……もう遅いけど」
その言葉と共に、愛佳は美春の両乳首を吸引するキャップを全力で引く。
「んぐぅ゛ぅ゛っ゛!!!」
キュポンと、音を立てて外れるキャップ。クリトリスと同様、両方の乳首も引き延ばされ、赤く固く腫れあがっていた。
愛佳はすかさずその両乳首に、新たなキャップを取り付ける。
それは乳首を吸い上げると同時に、全方位に取り付けられたビラ氏が刺激するというもの。
横に、円形に取り付けられたブラシは側面を扱きながら回転し、真上のブラシはそれとは逆方向に回転する。そのブラシは一本一本形状や固さに変化があり、一瞬ごとに新鮮な刺激が襲い、刺激になれることは絶対に無い。
「やだ゛っ゛、ぁ゛、あああああああ゛!!!!」
キャップを外された時点ですでに絶頂寸前だった美春の体は、ブラシが動き出した瞬間に絶頂を迎える。
同時に流れる快楽電流。絶頂と絶頂の重ね掛け。愛佳の宣言どうり、最低5分はここから降りられない。
「ぁぁああああ゛あ゛あ゛!!!! お゛ろ゛し〝てっ゛、……っね゛え゛!!!!」
必死の叫びが受け入れられることはなく、電流は無慈悲にも美春の絶頂を継続させる。
その、引き伸ばされた一番ツラい時間の間にも、ブラシは乳首を磨き、バイブは膣内を蹂躙し、愛佳の指がクリトリスを摘み上げる。
親指と人差し指で、痛みを覚えるほどに強く摘まんだクリトリス。愛佳はそれを引っ張りながら、潰すようにぐりぐりと捏ねた。
「ぅあ゛、そ゛れ゛、やだ!!!!!!」
「……こんなので感じるんだ」
引き伸ばされ、かわいそうなぐらいに腫れあがったクリトリス。それが指に押しつぶされ、形を変えるたびに美春の全身を耐えがたい快楽の波が覆う。
「や゛め゛て!!!! ぁ゛、ああああ゛あ゛あ゛!!!!!」
無限のような一瞬、永遠に続くような快楽地獄。
美春は必死に体を暴れさせるが、拷問官によって施された拘束が解けるはずもなく、縄がより強く肌に食い込むだけだった。
そして五分が過ぎ、電流が止まる。
「っ゛……っ゛!!! ぁ゛、ああああ゛あ゛!!!!」
しかし、絶頂の余韻で壊れたように痙攣し続ける体。快楽はいつまでたっても引いてくれない。
その間にも性感帯への責めは一切強さを緩めることはなく、新しい絶頂へと美春を追い込んでいく。
「や゛だ゛っ゛!!! や゛だやだやだ゛!!!!!」
絶頂してしまえば、またアレが始まる。
高まった快楽から降ろしてもらえず、一番ツラい状態のまま、一番触れられたくない場所を責め立てられる。
今与えられている快楽も、普通の女にとっては拷問と呼ばれるレベルの快楽地獄。しかし美春の壊れきった脳みそはずっとこのままがいいと望み、必死に絶頂を堪えた。
「ぅ゛うう゛!!! んぅ゛ううう゛う゛っ!!!!!」
唸るような声。必死な我慢も、しかし無意味。媚薬に浸され、暴力的な絶頂で苛め抜かれたその体は、もはや絶頂し、快楽を感じるためだけの肉体。
そんな体が、絶頂を我慢できるはずがない。
電流が止まってから一分も経たず、美春は再び絶頂した。
「い゛っぐっ゛!!!! ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
絶頂の波が美春を襲い、喉から絞り出されるような叫びが休憩室に響く。
即座に電流が流れ始め、美春の神経を焼きつくすように絶頂を重ねていく。
5分――宣言された時間は、彼女にとって永遠のようだった。
バイブのピストンが加速し、膣壁を無慈悲に掻き回す。乳首のブラシは回転を続け、敏感になった突起を磨き上げる。すべての刺激がぐちゃぐちゃに混ざり、美春の意識を快楽の渦に沈める。
「や゛だ゛ぁ゛あ゛!!!! ぁあああ゛ああああ゛っ゛!!!! もう゛、む゛り゛ぃ゛っ゛!!!!!」
涙と唾液でぐちゃぐちゃになった顔、絞り出すような叫びと嬌声。
愛佳は楽しそうに口元を歪め、悔しそうにその光景から目を逸らす。
首輪でモニタリングされている美春の体。電流は常に限界ギリギリで調整され、気絶してなにもかもから逃げることすら許されない。
「……まだ2回目だよ? ……あ、終わったら教えてね」
「む゛り゛っ゛!!!!! むり゛ぃ゛いいい゛!!!!」
快楽で埋め尽くされ、バチバチと点滅し続ける頭。そんな脳で、数を数えることなどできない。甘く、冷たい愛佳のその言葉は、私が満足するまで止めないということを意味していた。
美春の股間から噴き出す潮が床を濡らし、部屋は雌の匂いで埋め尽くされる。
「っぁ゛……っ、ぁ゛……!!! ぅっあ゛!!!」
5分。しかし、休憩などない。
愛佳は美春の体を締め上げる拘束をさらにきつく締め上げ、新しい玩具を取り出した。
それは、尿道に挿入される細いバイブ。小さな玉が連続しているような形状のそれは媚薬を纏ってぬらぬらと輝いている。
そしてそれは、美春のすでに緩んだ尿道口に、あまりにも簡単に滑り込む。
「休んでる場所、いっぱいあるね。……全部の穴、埋めてあげる」
「や゛っ……そ゛れ゛、い゛や゛ぁ゛!!!!」
細いバイブが振動を始め、尿道を内側から刺激し、クリトリスの脚が揺れる。
襲い掛かる道の感覚、今までの刺激も緩むことはなく、すぐに次の絶頂をに押し込まれた。
再び流れる電流、5分の地獄が始まる。
クリトリス、乳首、膣、尿道――すべての性感帯が同時攻撃を受け、美春の脳は快楽の過負荷で白く染まる。
「ぁ゛ああああああ゛あああ゛あ゛!!!!!!!!!!!」
そうして、快楽地獄は続く。
何時間経っただろう。
耳を塞がれ。目は覆い隠され、鼻は媚薬と雌の匂いのせいで役に立たづ、外部からの情報を得る手段は触覚以外にない。
口は喉まで突くような巨大なディルドギャグに犯され、呼吸は制限され、声すらも奪われた。
全身の拘束はベルトを何十本も増やされ、もはや全力で暴れようと指一本動かすことは出来ない。
乳首とクリトリスは吸引されその状態で全方位からのブラシで磨かれる。膣、尿道、肛門。三つの穴すべてが押し広げられ、挿入されたバイブの振動とピストンによって蹂躙され続ける。
一度絶頂してしまえば、首輪と子宮の上に取り付けられたパッドから電流が流れ、5分間は絶頂から降りられない。
機械で制御された、無限の地獄。
死んだほうがましだと思えるような、永遠の快楽。
完全に責めは機械に置き換わり、もはや周囲に人が居るのかどうかすら、美春にはわからない。
しかし、愛佳は律儀にも、それを見つめていた。
こんな状況でも、どれだけ苦しくても、また、同じ問いをすれば、きっと彼女は――。
「本当、嫌な奴」