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『天気の子』の感想

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ヒロインは15歳?タナー5期ですね。


天気の子を観た。


ほんとうにクソのような作品だな、とまずは思った。


主人公が拳銃を拾う理由がわからない。作品の鍵になると思っていたがそうでもないみたいだ。あれはペニスとか男性性みたいなもんだが、銃を撃つ先が、最後までわからなかった。警察が主人公を追っている理由はわかるが、あんなに大騒ぎすることか。家出の少年を追うのにどれだけ熱心になっているのか。銃を発砲しているのは、その理由にはなっているが、いやでもあんな大人数で対処するのか。


つまり、この作品に出てくる大人たちは、主人公の少年の主観によってリアリズムを変えられている。大人は怖い。大人は意味がわからない。大人を乗り越えることは、イニシエーションである。作品はその点を雑になぞっている。


少女もわからない。天気にすることで自分が消えるのなら、天気にするなよ。おいおい弟はどうなるんだよ。あと弟も「姉に迷惑をかけてはいけない」っていいながらもフットサルクラブに入っている。家に金がないなら、そんなクラブなんかどうでもええやんけ。


作品に出てくるキャラたちは、特になにも考えていない。脚本も整合性もちぐはぐだ。しかし、ただ気分が、雨の憂鬱さと災害のイメージだけが、目の前に迫ってきている。なぜ雨が降り続けるのか、なぜ少女は天気の子なのか、わからない。けど、本当はそんなことはどうでもいいのだ。だって、東京が雨だと、みんな気分が沈むから。武蔵野の台地は、谷をつくる。台地は水に溶かされて、窪みができて、坂ができる。坂に水が流れる。水がたまる。低地は、大水がきたら、沈んでしまうだろう。雨が降るとものが売れない。傘を持ち、電車には乗りたくない。


雨が降り続けるアポカリプス的な状況を、少女を鍵にして、少年の成長と絡めて、世界の救済を語る。雨は止み、世界は元にもどる。あまりにもなイージーさ。やたら細部の書き込みはすごいのに(おいおいブラック労働すぎるだろ)、なんで脚本はイージーなのか。あほか。おいおいまた少女が生きるのか死ぬのかという話かよ。ガキをだますような商売しやがって。


と思ったらラストの展開にびっくりした。世界を特に救わないのだ。というか東京を、あの熱心に描いた街並みを、作者は破壊する。水浸しにして。頑張ってつくった模型を、急に床にぶつけて叩き壊すような野蛮。ガキが壁を殴るような手つき。


世界は救わない。水没した街は美しい。少年は少女とまた会えてよかったね。とガキの欲情を殴りかいたような作品になっている。だれか止めなかったのだろうか。が、こういう暴走と気分と性欲を、いい大人が大枚をはたいて映画にするのがえげつない。なぜセカイ系もゼロ年代も終わったのに、いまだに血気盛んなのか。100点。


yasudayasuhiro PIXIV FANBOX 66 favs
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POSTEDFeb 5, 2023
ARCHIVEDFeb 5, 2023