「ではエーナさん、お願いしますね?」
「は、はい……」
「不安があるのならご安心を、全ての責任はあたしが取ります」
心臓が高鳴っているのが解る。
勿論高揚感ではない、不安からだ。
美津華さんは全ての責任を取ると言っているが、もし聖堂教会の誰かに見つかればとんでもない事になるだろう。
さて、今何が起きているかと言うと――
「さぁ皆さん♪ 本日はお集まりいただきありがとうございます、本日は教会で御禁制を犯した人を存分にお仕置きしてください♪」
「ぐ、く……! こんな、こんな事、を……!!」
源頼光が震えながら歯を食いしばっている。
彼女は今椅子に座り、足を前に突き出した状態で後ろ手を縛られている。
上半身は丈の短いセーラー服の様なものを着て下半身は下着姿だ。
そんな状態で足を木の板で作った枷にハメられ足の指を無理矢理開かせる状態で紐に縛られている。
くすぐり用の拘束具、主に足の裏を責めるのに好きな人が好んで使う拘束具だ。
「ああ、それは悪い子だね」
「ならお仕置きをしないと」
ぼそぼそと呟くように言いながら村人がごそごそと置いてある道具を取り出す。
そう、村人がだ。
白昼堂々、青空の下でサーヴァントが村人の前に姿を晒している。
勿論正気ではない、魔術の神秘を守る為に村人は催眠状態になっているしこの教会を出ればここで起きたことは教会で祈りを捧げたことに変換される。
(こ、ここここここえー……! これバレたらやっばいって……!)
そう、魔術師的に神秘の塊であるサーヴァントを堂々と露呈させているこの状況に冷や汗が止まらない。
美津華さんは大丈夫と言っているが怖いものは怖い。
ほら、死なないって解っててもバンジージャンプとかが怖い見たいなあれ、安全って解ってても嫌じゃん!
「貴女は、何て残酷な……!」
「うふふ、そうでしょうそうでしょう? とっても残酷でしょう? 京の町で人々の為に戦った貴女が人々に汚される、何て倒錯的でしょう?」
嫌まぁその気持ちは解る、源頼光にとってこれ以上に無く残酷に『栄光』を汚している。
「く、あは!? あっ、く、あっははははははは……! んふうっひひひひひひひひひ、そんな、乱暴なぁはっひゃひゃひゃひゃ!!」
催眠状態の村人はぼんやりとしながらも的確に道具を使い彼女の足の裏をくすぐり始める。
道具として用意してあるのはまぁ色々、ヘアブラシとか歯ブラシとか耳かきとか孫の手とか、一見くすぐるのには使わない道具達だ。
しかし一部の層には刺さるらしく、くすぐる為に作り直された生活道具である。
そのコレクションを美津華さん自身が持ってきて今使っているのだ。
なおそのコレクションは私が知ってるのもあれば知らないのもある、超高級品のもあれば百円の安物まで、多分ひたすら使って一番いい物を持ってきたのだろう。
「ああっあああっははははははは!! やめ、おやめくださぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ふひぃひひひひひひ、それ、くすぐったぁはははははははは!!」
ありとあらゆる道具が彼女の足の裏を蹂躙している。
しかも彼女の足の裏をくすぐり犯しているのは彼女が守るべき民間人だ。
それがどれだけ屈辱的か、無辜の民が利用される事がどれだけ彼女にとって悔しいことか。
勿論美津華さんはそれを解っている、これが彼女の精神にダメージを与えると理解して民間人に彼女を襲わせているのだ。
「ふふふ、いけない人でしょ? ちゃぁんとお仕置きして彼女に罪を自覚させてくださいね? 遠慮はいりません、これは行事の様なものなんですから♪」
「そうか、行事だから仕方ないか」
「ちゃんと今後に生かすんですよ?」
「ならちゃんとやらないとだめだよな、うんうん」
「うっひひひひ、あっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! こ、んなぁははははっははははははは!! んっひひひひひひひひ!!」
がくがくと体を震わせながら襲い掛かるくすぐったさに悶え狂う。
紐によって無理矢理広げられた足の裏はくすぐったい刺激を全然反らす事など出来ない。
見方によってはくすぐられることを受け入れているとも思える様な拘束だ。
そして何よりも――
「あらあら、こんなに大きく体を振ってしまうとおっぱいが揺れて下着がズレてしまいますよ? 御禁制でくすぐられているのに更に罪を重ねていくのですか? ふふふ」
「うぁあっははははははは!! こ、の、むひぃっひひひひひひひひひひひひ!! こんな、の、たえぇへへへへへへへへへへへ!!」
そう、そうなのだ。
さっき彼女をくすぐっていた時もそうだったが彼女のおっぱいが凄い事になっている。
もうぶるんぶるんである、着ていた下の水着の様なブラがはち切れん程に乱れ、その下に隠された乳首が定期的に出てくる。
その光景には確かに御禁制ってなんだっけ? と首を傾げたくなるような感想が出てくるだろう。
だって凄いもん、バスケットボールかってくらい弾んでるんだもん。
「それはいけないなぁ」
「ちゃんと反省しないといけないよ」
「反省しないといけないからくすぐってやらないといけないなぁ」
「んっはああっあはははははははははは!! や、あっひひひひひひひひひひ!! あし、あしのうりゃがぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!?」
おお、すごいすごい。
滅茶苦茶暴れる、勿論その位は想定済みで彼女は足枷を壊す事はできない。
魔術で強化された足枷は弱体化したサーヴァントの膂力ではどうしようもないだろう。
そんな姿を見て、美津華さんはにやにやと微笑んでいる。
彼女にとって一番屈辱的な責め苦、濡れ衣を着せられた上に正気を失った市民に
くすぐり犯される。
「んっひぃぃぃはひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! こ、これいじょうはぁあああああ!! あし、あしがぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!?」
伸びきった足の指すら無理矢理に曲げる程抵抗しているのに彼女を襲う責めは一切陰りを見せない。
多分明日はまともに靴も履けないし歩く事すら困難だろう、そんな風になるまで彼女の足の裏はくすぐられ続ける、それは確定だろう。
正直バレるバレないの状況でなければ私も全力で楽しめるのに、と少し心の中で愚痴を吐く。
シチュエーションとしては抜群なのにこんな大胆な事出来る美津華さんはやっぱり普通の魔術師ではないのだろう。
「ふふふ、さて後どの位遊びましょうか……? こうやってやり続けるのもいいですけど、折角ならあたしも楽しみたですしぃ」
「はひゃははっははははははははは!? こ、これいじょおおっひひひひひひひひ!? んなぁ、なに、をぉぉぉひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!?」
確かにこの状況はこれ以上の何かを望めないだろう。
催眠状態の民間人では悪意を持って彼女を責める事はできない。
くすぐる事はできるが逆に言えばくすぐる事しか出来ない、彼女の反応に逐一くすぐり方を変える様な器用な事は不可能だ。
「ではそろそろ終わらせましょうか。続きは、そうですね……アレをしましょう♪」
勿論、碌な事にはならないと確信を持てるような笑みを美津華さんが浮かべるのであった。