■ 箱詰倶楽部の社長は、如何にして箱詰倶楽部の社長になると至ったのか。頑なに本名を明かさない訳とは。かつての恋人とはどうなったのか。いま、彼女の秘密のベールが脱がされ――るわけではないかもしれません。彼女が箱詰倶楽部を立ち上げたのは、大体皆さんが想像している通りだと思いますーw-ウム
■ ちょっと間が空いてしまってすみません。社長のお話はあと数話で終わりの予定です。がっつり普通?の箱詰めプレイもやはりいいものですね。今度も度々書いていきたいですーw-ウム
■ 今回、実験的に文章の書き方というか、行間の取り方を普段とは変えてみてます。「読みやすい」か「読みにくい」かご意見いただけたら幸いです。コメントでも色々ご指摘いただけると嬉しいですーw-ペコリ
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ユイに言われるがままに拘束された状態でスーツケースの中に納まった私。
その私の体に、ユイがスーツケースの蓋を被せて来る。
「それじゃあ、じっくり楽しんでね」
「ンぅ……っ」
ボールギャグを噛まされている私は、不明瞭な言葉で答えるしかなかった。
スーツケースの蓋が閉められると、私の体をその蓋の内側のクッションが圧迫してくる。
ぎゅうぎゅうと音がして、私は挟み込まれる形で動けなくなった。
「フーっ……! フーっ……!♡」
まだ蓋を閉められただけだというのに、呼吸が荒くなってしまう。
体が熱くなって、全身にじんわりと汗が滲むのがわかった。
裸で詰められた時よりもスーツケースの中が狭く感じられる。
そもそもラバースーツを着せられていることもあって、より一層蒸れている感じがした。
息をする度に、体がどんどん熱くなっているような気がする。
実際、私が詰められたスーツケースの中の空気は、私が興奮するごとに熱くなっているのだろう。
「ふぅ……ふぅ……っ……!」
(暑い……! 噎せ返るような、熱気が……私の体の周りに籠って……!)
じわじわと追い詰められているような、そんな気分で私はスーツケースの中でじっとしていた。
少し体を捩っただけで、スーツケースの内側に体が当たって、動きにくい。
ドクンドクンと心臓の鼓動がどんどん高まって、体を震わせる。
ボールギャグから漏れた熱い吐息が、自分の体に当たっていた。
「ンンゥ……ッ! く、ゥウ……!」
体を捩り、藻掻く私。
そんな私に、スーツケースの外からユイが声をかけて来た。
「大丈夫? スーツケースの中の音って、意外と外にも聞こえるのね……割と隙間があるからかしら」
スーツケースは別に気密に優れているわけじゃない。
さっき微かに外の光が内側にまで差し込んでいたように、多少の隙間は必ずあるからだ。
そのおかげで窒息しないでいられるとはいえ、とても十分な空気の循環とはいえず、息苦しさはそのままだった。
自分自身の体温で暖められたスーツケース内の空気が、肺に戻ってくる。
酸素の量も減っているのか、その空気で呼吸しても全然楽にならない。
「フーっ……フーっ……!」
「だいぶ苦しそうね。でも……まだ始まったばかりよ?」
ユイがそう笑いながら声をかけてくる。
どういう意味かと思った時、私は体の中で蠢くものがあるのを感じた。
びくっ、と狭いところで体が震え、その蠢くものの感覚を強く感じる。
体の中に挿入されたバイブが、激しく震え始めていた。
「はぐっ……! んっ、んぅっ……!」
気持ちよくて体が震えてしまう。
だけど、しっかりとした作りのスーツケースは全然びくともしなくて、ミシギシと軋む音を立てただけに終わった。
嵌められた手枷も、当然外せない。
不自由な身体をよじり、くねらせ、どうにかその快感を解放したくて藻掻いたけれど、それでも何も変わらない。
気が遠くなりかけた私の耳に、テープを引き伸ばすような音が聞こえて来た。
最初は何の音かと思ったけれど、ユイの触れているらしい手が少しずつ移動していくのを感じ、どうやらユイがスーツケースの合わせ目をテープで塞いでいるのだということがわかった。
「きっちり塞いであげるから。本当の箱詰めっていうのを体感するといいわ」
「んぅっ、んんんっ……!」
そう言っている間にも、ユイの手がスーツケースの側面を移動していくのがわかる。
あくまで衝撃からの想像でしかないんだけど、それがもし本当だったとしたら、私はより徹底的に箱に詰められたといえるかもしれない。
ユイが何か喋っているように聞こえるけれど、その内容は全く理解できない。
何かが――おそらくはテープがそこに隔たりを生み出して、彼女の声を遠くさせていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……♡」
(うぅ……苦しい……はず、なのに……っ♡)
息が苦しくなって、詰められた感覚が強くなればなるほど、私は感じてしまっていた。
気持ちよさが体の奥底から湧き上がってくるように感じる。
そうしている間にも、ユイの手がスーツケースの側面を一周し、離れていく。
何も聞こえないけれど、ぽんぽん、とスーツケースの表面が優しく叩かれる感じがした。
「んっ……!♡」
スーツケースを叩かれた時の衝撃が、蓋越しにも関わらず私の体にハッキリと伝わってくる。
密着しているからか、箱と一体化したみたいな感覚だ。
そしてその感触の後、私の中に押し込まれているものが強く震える。
体の内側から強い刺激が生み出されて、私は思わず体をくねらせて悶えてしまった。
「フーっ……! フーっ……フーっ!♡」
(うぅぅ……! すごい、気持ちいい……!♡)
ただ箱の中に閉じ込められて、体の内側に仕込まれたもので刺激を受けている。
それだけのことなのに、快感がいつになく強まっていた。
私はますます呼吸を荒くして、全身から多量の汗を流す。
口から溢れた唾液が、頬のあたりまで広がって来た気がする。
スーツケースの中で盛大に悶える。
そうしているうちに、意識がどんどんぼんやりと薄れて行っていた。
「フゥ……ッ、フゥ……ッ」
(これって……もしか、して……っ)
密閉された空間内の空気がどんどん薄くなっている。
このままだと窒息してしまう。命の危機を感じて焦るのに、なぜか私は心地よさも感じていた。
いや、なぜか、というのは正しくないかもしれない。
だって私は、間違いなく箱詰めの感覚に、気持ちよくなってしまっていたからだ。
「ンぅう……んっ、ふ、ぅ……!♡」
ビクビクと体が勝手に痙攣する。
そんな私をさらに追い詰めるように、体の中のバイブの振動がより一層激しくなる。
呼吸が乱れて、まともに吸って吐いてすることもできなくなりつつあった。
さらに意識が薄れ、ふわふわとした感覚に包まれ始めた。
間違いなくまずい状態であるのに、私は焦りを感じない。
危機感が薄れてしまっているというか、麻痺してしまっているというか。
その状況に感じる快感が強すぎて、当たり前に機能するはずの恐怖心などが薄れてしまっていた。
「んんんっ……!♡ んぁっ、あっ♡」
(ああ……もう、なにも……かんがえ、られ、な……っ、いぃ……っ♡)
激しく体が痙攣するのがわかる。
それが伝わって、ガタガタとスーツケース全体が震えるけれど、それだけのことにしかならない。
私を閉じ込めたユイがいま何をしているのか、全くわからなかった。
ユイのことを考えることも出来なくなってしまい、私はただ全身に与えられる感覚に悶え続ける。
そんな私の体が、急にふわりと起こされるのを感じた。
「……っ!♡」
(こ、これ……っ、もしか、して……っ)
スーツケースの蓋は開いていない。
私が感じる窮屈さは何も変わらない。
けれど、体が横向きに押し付けられていた感触が、全くの違う方向になっていた。
どうやらユイは、私の詰められたスーツケースを起こして、キャスターが下になるようにしたみたいだった。
その結果、その中に詰められた私が感じる重力の方向が変わって、足裏とお尻がスーツケースの底面に押し付けられるのを感じる。
「……っ! ふぅ……っ、んっ……!」
箱詰めにされただけでも凄まじかったのに、その方向が途中で変わるなんて。
詰められたものがスーツケースだったことから想像しておくべきだったのかもしれないけれど、正直全く考えられていなかった。
初めて箱詰めしてもらえるということに舞い上がっていて、その先のことを何も考えられていなかったのだ。
体にかかる重力の方向が変わったことによって、箱詰めの感覚も結構変わった。
「ふぐっ……っ♡ んっ……くふっ、んぅっ♡」
一番大きな変化は、体の向きが変わったことによって、いままでは口の端から垂れていくしかなかった唾液が、真下に垂れるようになって、顎を伝い始めたということだろう。
その顎の先まで達した涎は、そのまま下に落下して、私の脚に落ちる。
熱いような冷たいような、ラバースーツ越しだからあまり感じられないけれど、確かに涎は足に垂れている。
足同士を擦り合わせると、ぬちゃぬちゃと不思議な感覚がして、私はその場所からゾクゾクとした快感を覚えた。
お尻が底面に押し付けられていることで、中で暴れるバイブの感触もまた変化する。
横向きになって居た時とは、また違う快感が私を下から突き上げてくる。
「ふぐっ……♡ んぅっ♡ んんっ♡」
箱詰めの感覚自体は、向きが変わっただけじゃ、そこまで変わらないと思ったけれど、意外と感じられる変化は大きかった。
縦方向に体の向きが変わったことで、体を挟み込んで来ているスーツケースの感覚がより強くなっている。
快感が生じる度に思わずくねらせてしまう度に、体が強く挟み込まれている感覚が生じる。
そのせいでますます気持ちよくなってしまい、そしてそのせいで体が動いて、また気持ちよくなって――延々と感じ続けてしまっていた。
「んんんぅ……!♡ んっ♡ んぅあううっ!♡」
頭がおかしくなりそうなくらい、快感が襲い続ける。
箱詰め一つで、こんなにも気持ちよくなれるなんて思ってもみなかった。
実際にやってみて、思ったより大したことがなかったらどうしようかと思ったけれど、箱詰めプレイは私の想像を遥かに超えて、私を気持ちよくさせてくれる。
(ああ……このままずっと、箱詰めされたまま過ごせればいいのに……♡)
あまりの快感に、私はそんなよくわからないことを考えてしまっていた。
箱に詰められたまま生活するなんて、無茶苦茶な話だ。
食事や排泄はどうするのか。
そもそもずっと同じ姿勢で閉じ込められ続ければ、確か血栓ができるとかなんとかで、死ぬ危険性もあるはず。
ずっと箱の中にい続けるなんて、夢物語だ。
こうして一時的に箱の中に詰められていること自体、本来ならありえないことなのだから。
(ありがとう……ユイ……♡ 私の夢を叶えてくれて……♡)
とても幸せな気分だった。
このまま出してもらえることなく力尽きたとしても、後悔しないと思えるほどに、私は満ち足りた気持ちでいた。
そんな私の意識を叩き起こすように――強烈な刺激が体内に生じる。
「ンィッ!!♡♡」
埋め込まれたバイブの振動が一層激しくなり、私を思い切り突き上げた。
ユイがリモコンで振動を強くしてくれたのだろう。
弾けた快感に呑み込まれるように、私はこれまでの人生で感じたことのない、強烈な絶頂を迎える。
「~~~~~~ッッッ!!!♡♡♡」
息苦しさはさらに増し、感じようによっては死が目前に迫っているはずなのに、私はただひたすら快楽を貪っていた。
意識が真っ白に塗り潰され、快楽を伴う息苦しさが増し、体の感覚が蕩けて感じられなくなって――。
箱詰めをめいっぱい堪能した私は幸せな気分のまま、意識を失ったのだった。
つづく