■ ヒトイヌ公園が冬季に行っている、ヒトイヌ勉強会。それに参加することを決めたある一組のカップル。結果、彼女たちはとんでもないことになっていきます0w0クワッ!
■ 実際、ヒトイヌ拘束にはクリアするには色々難しい問題があり、下手に行うと体を痛めることもありますので、くれぐれも軽々に真似しないようにしてくださいーw-ペコリ
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私が海咲ちゃんとヒトイヌプレイをするのは今日が初めてだ。
元から犬っぽいところがある海咲ちゃんだから、そういうイメージはしたことがあったけれど、実際にやってみるまでにはそれなりに葛藤というか、躊躇みたいなものも感じていた。
海咲ちゃんは自分からそういったことをしたいとか主張するタイプではないので、私が決断しなければならなかったのだ。
ともあれ、ヒトイヌプレイをすることになって、海咲ちゃんに犬耳と尻尾、そして首輪を取り付けるところまで出来た。
しかし、まだ装着してみたいものがあった。
「さてあとは……これを着けてもらうわね」
そう言って私が海咲ちゃんに見せたのは、手足を拘束するための道具だった。
手足を曲げたまま固定するためのもの。単に四つん這いになるだけでも十分ヒトイヌと言えるけれど、これを取り付けることでより理想に近づく。
「…………」
海咲ちゃんはいつも通り、特になにも言わない。
ただ、興味深そうに私が見せた道具を見つめているので、嫌というわけではなさそうだ。
「ええと、それじゃあまずは……手の方から行きましょうか」
私はそういいながら、長グローブのような、腕に被せるレザー製のものを海咲ちゃんの腕に嵌めていく。
指先が入る先端部分は一つに纏まっていて、これを嵌めることで指が使えなくなるわけだ。
「犬が器用に指を使えたらおかしいからね」
そう言いつつ、海咲ちゃんの腕にそのグローブを嵌める。
肘を折り腕を畳んでもらって、手のひらを体側に向けさせ、先端部分の金具を腕の付け根あたりの金具と接続する。
さらに手首と腕の付け根ギリギリにあるベルトを接続すると、海咲ちゃんの腕は曲げたまま動かせなくなった。
「これでよし……っと。両方同じ風にするからね」
両腕を同じ拘束具で固め、自由に動かせなくする。
短くなった腕を海咲ちゃんは確かめるように動かしていた。
ぴょこぴょこと動く腕がちょっと可愛い。
肘が先端になった両腕。その先端には、床に着いた時に痛くないように厚めのクッションがついている。
「じゃあ次は足ね」
頷いた海咲ちゃんが、両腕を床について、四つん這いの姿勢を取る。
足も腕と大体同じ構造の拘束具だ。ただしこちらの曲げたままで拘束するベルトは腕のものよりだいぶ太い。手と足の力の差があるから当然だろう。
ベルトをしっかり締めて、太腿と脹脛が密着するようにする。
「……よし! これで完成!」
「……っ」
海咲ちゃんが一回り小さくなったように感じられる。
短くなった手足を床につき、海咲ちゃんは顔を俯かせていた。
尻尾飾りがゆらゆらと揺れ、いい感じのように思う。
「ちょっと歩いてみようか、海咲ちゃん」
私はそう言いながら、海咲ちゃんの首輪にリードを取り付ける。
海咲ちゃんは俯けて顔を上げ、私を見上げていた。上目遣いの視線がとてもいい。
ヒトイヌとして完成した海咲ちゃんが、短くなった手足を動かして、私の方へと近づいてくる。
「うん、中々いい感じね」
ひょこひょこ、とおぼつかない足取りで、決して軽快な動きではなかった。それは仕方ないことだ。俯かないと歩けないのか、顔は下を向いている。
その不格好さが、惨めさに繋がり、きっと海咲ちゃんを興奮させてくれることだろう。
そんなことを考えながら、私はもう少し海咲ちゃんを歩かせようとして――海咲ちゃんが動かなくなってしまった。
「……ん? 海咲ちゃん?」
私は不思議に思って海咲ちゃんに声をかける。
リードにテンションがかかりそうになったので、慌てて引く手を緩めた。
すると海咲ちゃんが私を見上げ――ふるふると首を横に振る。
一瞬そういうフリかと思ったけれど、違った。
海咲ちゃんは限界を示している。それを察した私は、慌てて彼女に近づき、体を支えた。
「体を起こして、いったん座って! どうしたの?」
とりあえず拘束を解いたりする前に、正座しているような体勢を取らせた。
これならとりあえず落ち着けるはずだ。
海咲ちゃんはほっと息を吐いた後、申し訳なさそうに告げて来た。
「肩が、痛い……」
「肩が?」
私が想像していなかった場所だったので、少し意外に感じた。
ただ、海咲ちゃんが私に嘘をついたりするわけがなかったので、冷静に考える。
「……ああ、なるほど。そっか……常に前屈みになっちゃうから、両腕に負担がかかるのかぁ」
同じように半分に曲げているとはいえ、手と足じゃ足の方が長い。
そのため、肘と膝をついた四つん這いになると、自然と体が前に傾いてしまって、両腕、特に肩に負担がかかるのだ。
「それに……肘も、膝も、痛い……」
「あれ、そこも?」
私が海咲ちゃんに着せた拘束具には、ちゃんと肘や膝を保護するクッションのようなものがついているのに。
ちゃんとガードされてるのに痛くなるのは不思議に思えたけれど、海咲ちゃんは潤んだ目で訴えかけて来ている。どうやら本当のようだ。
「クッションの厚みというか、性能が足りない……ってことかしら?」
素人目にはそれなりの厚みがあって、そこを床に突いても問題なさそうに思えていたけれど、そうではないらしい。
「……仕方ない。手足を拘束するのは諦めるわ」
ヒトイヌといえば四肢拘束と思って身につけてもらったのだけど、痛い思いをさせてしまうのは私としても本意ではなかった。
そもそも気持ちよくなるためにしてることなのに、それで体を痛めたりしたらダメだろう。
私は手早く海咲ちゃんの手足の拘束を解いていく。
海咲ちゃんはされるがままになっていたけれど、ちょっと申し訳なさそうな目をしていた。
我慢してまで拘束したいわけではないのだから、気にしないでもいいのに。
いや、そもそも私がもっと知識をつけておけばよかった話だ。
ヒトイヌ拘束なんてかなり特殊なことなんだし、もっと慎重に、様々な情報を集めておくべきだった。
無事四肢の拘束から解放された海咲ちゃん。
私は改めて彼女をベッドの上に押し倒す。
「手足の拘束はないけれど、犬耳や尻尾はあるし。ヒトイヌとして存分に可愛がってあげる」
「ん……っ」
海咲ちゃんは小さく唸ると、その体を私に曝け出す。
両手と両足を少し開いた状態にして、手は軽く丸めて犬みたいにしている。
少し恥ずかしそうに頬を染める彼女は、とても魅力的な姿と言える。
私はそんな彼女の体に手を這わせ始めた。
滑らかで、いつまでも触っていたくなるような綺麗な肌の感触が手のひらから伝わってくる。
「くぅ……っ、んっ、んぅ……っ」
体を捩って悶える海咲ちゃんはとてもエッチで最高だ。
こっちまでドキドキして、興奮が湧き上がってくるのを感じる。
艶かしく体を捩り、悩ましい吐息がその口から溢れる。
私は吸い寄せられるような彼女の胸に顔を寄せ、その柔らかい双丘の頂点に聳える小さな突起に口付けをする。
ぴくぴくっ、と海咲ちゃんの体が跳ね、彼女もとても気持ちよく感じてくれているみたいだった。
私は彼女の頭に手をやって、軽く撫でる。その手のひらが、海咲ちゃんの身につけている犬耳にも触れた。
ふわふわと柔らかい感触が手のひらに伝わってくる。海咲ちゃんは頭を撫でられて、とても気持ちよさそうに目を細めていた。
そう、海咲ちゃんは撫でられるのも好きなのだ。彼女が犬っぽいと感じる理由の一つである。
「ふふふ……可愛いわ。海咲ちゃん」
私はそう呼びかけながら、海咲ちゃんの唇に自分の唇を重ねた。
「はふっ……♡ んっ……♡ んんっ……♡」
小さい声で呻きながら、海咲ちゃんは私にすべてを委ねてくれる。
本当に可愛らしい、私の大事な海咲ちゃん。
体を重ね、お互いに興奮を高め合いながら、私と海咲ちゃんは暫く絡み合っていた。
海咲ちゃんを散々にイかせた結果、彼女は糸が切れるみたいに眠りについてしまった。
うつ伏せで寝息を立てている海咲ちゃんの頭を撫で、掛布団をかけてあげる。
部屋はちゃんと暖かくしているから大丈夫だとは思うけれど、風邪なんて引かせるわけにはいかないからだ。
私自身もカーディガンを羽織りながら、スマホを取りだして調べ物を始める。
(せっかく用意した拘束具が使えないのは痛手だわ……次は間違えないようにしないと)
できれば経験者に直接話を聞きたいところだ。でも、下手な相手に聞くわけにはいかない。
(いっそ、ヒトイヌ専用の夜の店とか、そういうのがあればなぁ……)
そんな都合のいいものが早々あるとは思えないけれど、私はつい、そんな都合のいい話を考えてしまった。
だけど、ネットサーフィンをしているうちに、気にかかる文言が目に飛び込んで来た。
(ん……? なにこれ、ヒトイヌ公園学習会……? ヒトイヌ公園?)
何か別の概念のことかと思って、そのヒトイヌ公園のホームページを開いてみると、トップページの写真で驚いた。
青空の屋外の、開けた公園の中で、ヒトイヌ拘束を施された人たちがとても楽しそうに戯れている様子の写真だったからだ。
普通、部屋の中でやるプレイのはずのヒトイヌプレイを、青空の下でやっているだけでも驚くのに。
(うわ……なにこれ……ヒトイヌプレイ限定の有料公園……!? こんな施設があったなんて!)
場所は思ったより近い場所にあった。
電車やバスも通っていないような辺境の地というわけでもなく、普通に電車とかを乗り継いでいけばたどり着けそうな位置にある。
(いまって、本当に何でもあるわよね……こんなニッチなプレイも専門のお店があるなんて……すごいわ)
そんな風にしみじみと思ってしまう。
でもこれはチャンスと言えた。
(この公園に行けば、やりたかったヒトイヌプレイが出来るかも……!)
見たところ、かなり厳重で本格的な拘束具を身に着けてヒトイヌになっているようだ。
この公園でなら、今日私がしたくて出来なかったことを、ちゃんと出来るかもしれない。
(よし、そうと決まれば……って……んん?)
その公園のページを見ていた私は、気になる注意書きを見つけて思わず顔を顰めてしまう。
曰く、ヒトイヌ拘束は外から見て非常に厳重な拘束だけど、寒さに強いわけではないということ。
そのため、外の気温が下がる秋の終わりから春の始めあたりまでは野外スペースが閉鎖されており、一部の施設に絞って営業しているという。
(……野外で戯れるっていうのもやってみたいし、春になってから行く方がいいのかな……ああ、でも我慢できるかな)
公園までの距離は結構あるし、そう何度も行けるわけじゃない。
それならその時の経験を十全なものにするべく、行く時期は考えた方がいいのかもしれない。
(でもなぁ……春までかぁ……んん?)
そこまで待つのもしんどいと思っていたら、私はお知らせに興味深い文言が並んでいるのに気付いた。
(なになに……冬季営業中、定期的にヒトイヌ学習会を開催……? ヒトイヌのイロハを実際にヒトイヌプレイをしながら学べる学習会……)
「これだ!」
私は思わずそう声をあげていた。私の傍で寝ていた海咲ちゃんが、びくりと体を起こす。
そんな彼女に私は謝りつつ、ヒトイヌ公園の学習会に参加する決意を固めていた。
そうして私と海咲ちゃんは、ヒトイヌ公園に訪れたのだった。
つづく