■ 『アソコハズセール』のお話は今回でいったん終了です! 最後までお付き合いありがとうございました! このシリーズはまた機を見て書きたいと思います(ΦωΦ)フフフ………
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レンタルしたアソコと胸で十分楽しんだ私だったけれど、その二つを借りた代わりに貸し出していた自分自身のアソコと胸が借りられてしまった。
まだ数時間は返ってこないことがわかったので、私はお風呂に入って体の汗を流すことにした。
貸し出してしまっている状態のアソコと胸には、取り外したものの代わりになる柔らかい素材で出来たパーツをはめ込んであるので、いまの私のアソコと胸は作り物だ。
肩までお湯に浸かってしまえば、ひとまず気にならなくなる。
「ふぅ……それにしても……気持ちよかったなぁ……フィストファック……」
少し落ち着いた頭で改めてすごい経験をしてしまったことを思い返し、しみじみと呟く。
本当に凄まじい快感だった。
単に腕を受け入れられるというだけでなく、感度もすごかったように思う。自分自身にもあるアソコと同じものとはとても思えなかった。
「やろうと思えば、あれくらい開発することも出来るんだよね……やって、みようかな……」
あまり自分自身の体を弄りすぎるのはよくない気がするけれど、あの快感には代えがたい。それにもし敏感になりすぎて困るとしても、アソコハズセールで外してしまえば、日常生活に支障はない。
唯一困るとすれば、妊娠したり出産したりするときだろうか。
「そういえば……妊婦さんとかがアソコハズセールとか使ったらどうなるんだろ? さすがに使えないかな……」
でももしも妊娠した子宮ごと取り外せてしまうのであれば、妊婦の負担はずっと軽くなる。生理は問題なく凌げることがわかっているのだし、妊娠も同じようにできるのであれば画期的な話だ。
「……倫理的にどうかって気はするけどね……」
ひとまずそういう予定はないし、取り留めもない考えは打ち切ることにした。
体をざっと洗って、さっぱりした私は部屋に戻る。
ベッドに腰掛けて一息ついた段階でも、まだレンタル終了までの時間はずいぶんとあった。
「……寝ちゃおうかなぁ。そしたら時間も過ぎるだろうし……」
それが一番手っ取り早い解決策な気がして、私はベッドに横になった。
あれだけ盛大にイってしまって体は疲れている。少し横になればすぐに眠くなる――と思っていた。
疲れているのは確かなのだけど、妙に頭が冴えて寝られない。
「ん……」
レンタルしたアソコで思い切り感じた記憶が勝手に頭の中で再生されていた。
「んんん……」
アソコを取り外した状態なら、性欲みたいなものは湧き上がらないはずだ。
なのに、妙にムラムラする。頭の興奮が全然収まってくれていなかった。
「……ふぅ……ん……っ」
思わず股間に手を伸ばしてしまったけれど、そこに触れたところで返ってくるのは、柔らかいながら無機質な感触だけだ。
当然気持ちよくなんてなれないし、ムラムラする感覚が晴れるわけもない。
ベットの上で起き上がった私は、思ったよりも深刻な状態に自分があることに気付く。
「……どうしよう、このムラムラを解消する方法がない……!」
胸の方があればまた違うのだろうけど、いまは胸の方も借りられてしまっている状態だ。両方同時に貸し出すということがどういうことになるのか、私は痛感していた。
腕を摩り、太ももを摩っても、当然ながらそんなに気持ちよくはなれない。
「うぅ……あと、性感帯になりそうなところっていうと……」
股間にある最後の穴。
そこのことが頭に過ったけれど、私は全力で首を横に振った。
「さすがにそれは……! やだし……!」
開発したら気持ちよくなれるのかもしれない。けれど、すぐに気持ちよくなれるわけじゃないだろうし、そもそも私の認識ではやはり気持ちいい穴というよりは、汚い穴という認識の方がまだ強かった。
前の穴で散々気持ちよくなったあとだからこそ、そこの代わりに弄る気にはなかなかなれない。
私は立ち上がり、体を動かすことにする。
「じっとしているからダメなのよね! 気を紛らわせていれば……きっとすぐ時間も経つはず……!」
それ以外に解決法を思いつかなかったので、私は部屋の中で出来る簡単なストレッチや筋トレをすることで意識を逸らすことにした。
幸いその目論見はそこそこ上手くいって、時々ムラムラしてしまいながらも、どうにかレンタル終了時間までをやり過ごすことが出来た。
レンタル終了まで、あと二分。
ようやく自分の体が戻ってくる時間になり、私は安堵の息を吐き出した。
「ふーっ……なんとかなったわね……」
今度からはもう二つを同時にレンタルすることはやめようと思う。我ながら胸の方は需要が多そうだから、胸を使わない間は胸をレンタルしておいてポイントをため、そのポイントで開発済みのアソコや胸を借りてオナニーする、というのが一番いいだろう。
(あ、でもアソコをレンタルするときはアソコを貸し出さないといけないんだっけ……? 手元に置いたまま借りられるんだっけ。あとで調べておこう……)
そんなことを考えている間に時間は過ぎ、タイマーがゼロになった。
ティロン、と軽快な電子音が響き、ロックが解除されたことを伝えてくる。
私が嬉々としてパーツが入っているケースを開けると、見慣れた自分のアソコと胸が現れた。
「……おかえり」
なんとなく感極まってそう呟きながら、自分の胸を持ち上げる。
改めて手にすると、ずっしり重くて、実に存在感のある大きさだ。自分の胸にくっついているときは鬱陶しくも感じるけれど、やっぱりしっくりくる重みではある。
アソコの方も、貸し出されていたとは思えない状態だった。
「……そういえば借りたものを戻すときには、綺麗に拭いたりしなくていいって書いてあったけど、やっぱりなんかメンテナンスとかしてくれてるのかなぁ?」
いまこうして返ってきた私自身のアソコと胸も、特に汚れているとかそういう雰囲気はない。きちんとシャワーとかを浴びて綺麗にしている状態になっている気がする。
それがケースによって貸し出されたときの効果なのか、転送された先で管理されているときにちゃんとメンテナンスされているのか、細かいことはわからない。
ともあれ、誰かの痕跡もなく戻ってきたそれを、私は改めて自分の体の装着することにした。
まあ装着というか、元に戻すだけなのだけど。
自分の体に着けていたアソコと胸の作り物を外し、改めて自分のアソコと胸を自分の体に戻す。
瞬く間に繋がったそれら。慣れ親しんだ胸の重みが返ってくる。
「…………? あれ? なんか、おかしいような……」
大きな乳房が胸に張り付いていることはわかる。わかるのだけど、全然感覚がない。
試しに胸を掴んでみても、全くその感覚がなかった。それはアソコも同様で、私は思わず穴の中に指を入れてしまったのだけど、入ってきている感覚も全然しなかった。
「ま、まさか、故障……!?」
慌てて私はパソコンを確認する。
そうすると、ちゃんとパソコンの画面に表示がされていた。
チカチカと点滅して、まだ接続が元に戻っていないことを示している。
ほっとしたのもつかの間、私はその『再接続』ボタンの傍に、警告文のようなものが出ているのに気づく。
「えっと……なになに……『レンタルされていた間の感覚を再生しますか?』……え、なにそれ」
私は詳細を読み進めていった。
どうやら、レンタルしていた間に、レンタルした人が行ったことによる刺激を味わうことが出来るらしい。感覚がそのまま再生されるのではなく、十数秒程度で一気に感覚が蘇るようだ。
「へぇ……そんな機能もあるんだ……」
ただ、警告として数時間分の感覚がいっぺんに流れてくるため、相当な刺激になるらしい。
だから再生する前に体は横たえておくことが推奨されている。
一応、セーフティのようなものはあるので、例えどんな激しい使い方をされていたとしても、発狂するほどの感覚にはならないという。
また、痛みは快感に変換されるので、苦痛を味わう心配もないらしい。
再生するかどうかは自由に決められるらしく、別に絶対に再生しないといけないわけでもないようだ。
概要を確認した私は、少し悩む。
正直興味がないわけじゃない。ただ、今日はもうすでに散々楽しんだ後だ。
気を紛らわせるために軽い運動もして、結構疲れが溜まっている。
「うーん。とりあえず……今回はやめとこうかな……」
そう呟きつつ、私は『レンタルされていた間の感覚を再生しますか?』という問いに『いいえ』と答えようとして――手が滑って『はい』のボタンを押してしまった。
「あっ、しまっ……!」
そういうつもりではなかったので、慌ててしまったけれど、もう遅い。
十秒のタイマーが動き出していた。
それがゼロになると感覚の再生が始まるのだろう。
「よく考えられてるなぁ、もう!」
私はそう呟きつつ、とりあえず安全を確保するためにベッドの上に慌ててあおむけに寝転がる。
これでひとまず、転んで頭を打ったりする心配はない。
(口を押さえてた方がいいかな……? ま、まあそんないうほど大したものじゃない可能性もあるし――)
そんなことを想いながら、私は一応自分の口を手で押さえた。
その判断は正解だったと後に思い知ることになる。
タイマーがゼロになり、感覚の再生が始まった瞬間、私は頭の中が真っ白に塗り潰されるのを感じた。
「~~~~~~~~~っっっ!!!??」
一言でいえば、気持ちいいという感覚の暴力。
とんでもない快感が全身を突き抜けていき、目がぐるりと白目を剥いて、何も見えなくなってしまった。
アソコを乱暴にほじくられている感覚や、胸がぐにゃぐにゃ揉まれている感覚が津波のように押し寄せて来ては弾ける。
体が仰け反って足先がピンと伸び、びくびくと痙攣し続けて意識が飛ぶ。
何度も何度も絶頂し、その度に意識が飛んだり引き戻されたりして、ジェットコースターに乗っているみたいな感覚になっていた。
気づけば数時間が経過していて――イキまくって潮を噴きまくったみたいで、ベッドの上はとんでもない大惨事になっていた。
「……っ……は、ぁ……っ」
ぶるぶると震える胸から、余韻のように快感が生じている。
腰が抜けたみたいになって、下半身に全然力が入らない。
(し、死ぬ……っ、な、なに、これ……っ、どこが……抑制されて……るの……!?)
あまりに気持ちよすぎて死ぬかと思った。
でも考えてみればそれは当たり前で、数時間に及ぶオナニーの感覚が一気に襲い掛かってくるのだから、その分快感も凄まじいことになるに決まっている。
数十秒の間に感覚の再生自体は終わっても、その余波で何度もイってしまったのだ。
(これは……危険すぎ……っ、ちゃんと休んでたから、よかったけど……っ、体力が尽きてるときにこんなの再生したら……死んじゃうって……!)
警告されていたとはいえ、想像以上の火力に私はそう不満を抱くのだった。
まあ、それだけ強烈で、気持ちよくて、快感ではあったのだけど。
ようやく動けるようになった私は、水分を取ってからもう一度お風呂に入ることにした。
すっかり全身汗まみれだったし、もう一度さっぱりするべきだろう。
「……それにしても……ほんと、すごいなぁ、これ……」
ハズセールシリーズのすごさを改めて実感し、私はそうしみじみと呟いた。
(また……経験したいかも……レンタルに出さないと……だよね)
私は自然とそう思っていた。
なんの特徴もない私のアソコが借りられたのには、実はそういうわけがあった。
初めての人を快楽の虜にし、レンタルにハマらせるために、レンタル回数が「0」のパーツを思い切り使い倒すという風習がそのサイトには存在したのだ。
多くの人が使っている方が、色々と都合がいい。レンタルされるために皆が工夫や開発をしていけば、より楽しめる範囲が増えるからだ。
私はまんまとその輪の中に飲み込まれてしまったのだ。
もっともそれがなくても――いまさらハズセールシリーズから逃れることは、出来そうになかったのだけど。
おわり