■ ひょんなことから幽体離脱が出来るようになった少女のお話。幽体には魂の声を響かせ、それを聞いた者にいうことを利かせられる能力があった。それを使って少女がすることとは――
■ 幽体離脱の検証パート的な。基本的に彼女は自分自身に命令を下して、それで楽しむって感じです。周りへの干渉というか洗脳は、シチュエーションを楽しむために使う感じです。授業中に堂々とオナニーとか画策してると思われます0w0クワッ!
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私が絶頂すると幽体離脱をしてしまう体質になってから、数日が経っていた。
結局、どうしてこういう体質になったのかはわからずじまいだけれど、少しずつこの体質についてわかることが増えていた。
まず幽体で活動できる範囲は、せいぜいが十メートルくらい。
体に繋がっている部分が遠くに行けば行くほど、体に引き寄せられるようになっているみたいで、どんなに頑張っても十メートル以上離れると、自動的に体側に引き戻されてしまう。無制限に飛び回ることは出来ないわけだ。
とはいえ、その範囲内では、かなり自由に活動することができ、壁をすり抜けたり、地面に潜ったりすることもできる。
ただし、どこでも無制限に目が見えるわけではなく、あくまで普通に見えるところでしか視界は確保されない。
例えば、箱の中など光源が一切ないところでは全く見えない。
これは少し残念な点だった。閉ざされた箱の中身を開けずに確認したりとか、そういうことはできないからだ。
また、閉じている本の中身をみることもできない。書類とかでも重なっていたらアウトで、一枚ずつすり抜けて確認するということもできない。
そういったことが出来たら、秘匿された情報とかをこっそり確認したりして、スパイ的な使い方も出来るんだけど。そこまで上手くはいかないみたいだった。
とはいえ、声を聞いたりすることは出来るから、絶対にバレずに盗み聞きしたりすることは出来る。使いようによっては強力な武器となるだろう。
まあ、この能力のことを人に教えるつもりなんて、全くないんだけど。
私個人が活かす機会は、視点を自由自在に移動させられるという点で、普通なら踏み台を持ってこないとみられない棚の上がどれくらい汚れているかを確認したりとかで、掃除の時くらいかもしれない。
(物を動かせたらなぁ。もう少し使い道があるんだろうけど……)
幽体の状態では、物を持つことが出来ない。幽体らしくすり抜けてしまうのだ。
ポルターガイスト的に、頑張れば物を動かすことくらいは出来るんじゃないかと思ったのだけど、残念ながらどんなに頑張っても物理的な影響は与えられないみたいだった。
(この状態で一番使えるのは……やっぱり、あれかな)
幽体の状態で人に呼びかけると、その人にいうことを聞かせることが出来るという特徴。
どういう理屈かはわからないけれど、幽体の状態で私が発した言葉を聞いた人は拒めないみたいだった。
この能力の検証は、お母さんや近所の人を利用させてもらった。
幽体の状態で呼びかけることで命令を聞かせることができるのは、何度やっても変わらなかった。本人は何回同じ命令をされても全く気づいていない様子で、本人的には普段通りの行動をしているつもりみたいだった。
(記憶に残らないというか、そうするのが当たり前だから疑問に思わない的な感じなんだよね……)
自分の存在に気付かれないのはありがたかったけれど、逆にいうと私の声を聴いていない人には、その人が異常な行動を取っていることがわかってしまうので、使いどころは考えなければならなかった。
というかそもそも、命令するときには気を付けなければならないことがある。
例えば、『腹筋をしろ』という命令をすると、命令された人は限界ギリギリまで腹筋を行ってしまう。命令一つでいつまでやるのかと思って放置した結果、筋肉痛で動けなくなるまで実行して、大変なことになったものだ。
また、『200キロのバーベルを持ち上げろ』みたいな極端な命令は実行できないけれど、出来る範囲でやろうとするのも問題だ。
無理だから拒否するのではなくて、出来る範囲でやろうとするわけだ。
そのあたりのことを踏まえずに命令を出すと、大変なことになってしまうので、命令の内容には注意が必要だった。
(……それこそ、死ねとか殺せとか言ったら……)
最悪のパターンを想像して、怖気が走る。
言ってしまえば洗脳でしかない能力だから、使いどころは考えなければならない。
自分でいうのもなんだけど、この力を使えるのが、小心者で大それたことは出来ない自分でよかったと思う。
下手な命令をしないように気を付けなければならないけれど、それを差し引いても非常に便利な能力だった。
そして、この能力を色々試しているうちに、予想もしていなかった事実も判明していた。
それは――魂が抜け出ている状態の、自分自身の身体にも、命令を与えることが出来るということだ。
自分自身の意識は幽体として空中をふわふわ漂ったまま、自分の体に命令を下すことが出来る。
これは私にとって、幽体離脱で楽しむために、これ以上ない事実だった。
今日も私は幽体離脱をして、部屋の中空にふわふわと浮かびあがった。
『よし……! 成功!』
私が視線を下に向けると、魂のない抜け殻となった私自身の体が、ベッドの上に寝転がっている。
正確には、私のカラダの一部はその体に繋がったままなのだけど、自分の体の一部というよりは、体の部分で感じる感覚を伝えてくるだけの存在となっていた。
私が幽体離脱をするためには、絶頂しなければならないため、私の身体はとてもあられもない恰好をしている。
こればかりは仕方ないとは思いつつ、どうしても慣れることが出来ない。
『はぁ……まあ、仕方ないけれど……』
もっとましなポーズで絶頂したいのだけど、 解き放つつもりで思いっきり絶頂しないと幽体離脱は起きない。その結果、すごい恰好だったり、状態になっている自分を傍から見る羽目になる。
わたしはぼやきながらも、改めて自分の体を傍から眺めた。
ベッドの上に倒れている私の体は、相変わらず非常に性的な魅力に満ちている。
大きく膨らんだ乳房やよく引き締まった腰、張りのあるお尻。すらりと細く長い手足など、おおよそ性的に見える要素をきちんと備えている。
顔立ちだって、自画自賛にはなるけれど、それなりに整っていると思う。
『うん、実際に、告白されたことだってあるし……客観的にも結構いいはず!』
少なくとも、人からもある程度の価値を認められていることは間違いないだろう。
すごいモテているかといえば、そこまでではないけれど、平均よりは上のはずだ。
若干ナルシストめいているのは否定できないけれど、こうして幽体離脱ができるようになり、端から自分の体を見られるようになって、より強くそう感じるようになった、
『……エッチよねぇ』
自分の体をじっくりと堪能しながら、私はそう呟く。
自分自身の身体から、こうしてじっくり眺めていても誰にも迷惑をかけることがない。
そう考えると、ナルシストでもいいのかもしれなかった。
『気持ちよくなれるなら……なんだっていいしね♡』
そう独り言を言いながら、私はみっともない格好でひっくり返っている自分の体に指示を出す。
『起き上がって、ベッドに腰掛けて座って』
そう呼びかけると同時に、私の体は即座に動き出し、ベッドの端に腰掛けるようにして座り直す。
無表情で淡々と従う様子は、かなり人形じみている。
少し不気味ではあったけれど、魂が抜き出ているのだからそう見えて当たり前ではある。
『さて……と。今日は何をしようかしら?』
この数日で、幽体離脱に関する調査は大体済ませて、下手な命令をしないようにだけ気をつければ良いことがわかっている。
いよいよ本格的に楽しんでもいいはずだ。
私は思わず笑みを零してしまいながら、自分の体に向かって、手始めに命令を下す。
『私がいいと言うまで――普通に気持ち良い範囲で、オナニーしなさい』
この指示の出し方は意外と重要だ。
なにせこの状態の私の命令には、加減が効かない。
単純に『オナニーをしろ』とだけ言うと、体はその命令を際限なしで実行する。
めちゃくちゃにアソコやおっぱいを弄繰り回してしまうのだ。
結果、後で私が体に戻った時、痛い思いをする羽目になる。
『ちゃんと言葉にすれば、適度にセーブしてくれるのに……ほんと、厄介な能力だわ』
ちなみに、体から抜け出ている間に、体に感じた感覚などは、元に戻ると同時に一気に押し寄せてくるようになっている。
気持ちいいだけならまだしも、痛みや苦しみといったものまで一気に寄せてくるため、その点についてもかなり気を使わなければならない。
『どこまで蓄積されるかっていうのも、試してみたい気はするけど……それで頭おかしくなるのも嫌だしねぇ』
感覚の蓄積はどこまでか、それを受けた時の自分がどうなるのか。
受け入れられる程度で止まるのか、それとも精神が崩壊するレベルまで際限なく溜まってしまうのか。
人体実験をするわけにもいかないし、自分で試すわけにもいかない。
『気持ちよすぎて気が狂うとか、冗談じゃないしねぇ……』
そんな風に私が考えている間に、私の命令を受けた体は、その両手を自分の身体へと這わせ、性感帯を弄り始めていた。
気持ちよくなる範囲で、とちゃんと指定した甲斐あって、そのオナニーの仕方は私が想定している通りの、非常に丁寧なものだ。
股間に触れた指先はいきなり膣に挿入するのではなく、性器周りの膨らんだ部分――恥丘を揉み解すように動いている。
若干乱暴な手つきにも感じるけど、気持ちよくなれる範囲で加減は出来ているようだ。
『……はー。こんな風になってるのね』
私はその割れ目の状態を正面から観察して、思わず声に出して感心してしまう。
性器の縁が指のマッサージによって解されて、割れ目がゆっくりと開いていっていた。
開いた割れ目の間からは、生々しく濡れた感触を感じさせる膣壁が覗く。
『ふわぁ……♡ いい感じに、開いてきてる……♡』
私はそこが気持ちよさそうに反応しているのを見て、喜びの声をあげてしまった。
正面からその場所を見ることは、普通なら大きな鏡とか、カメラと画面とか、そういうものを用意していなければ出来ないことだ。
そんな場所を簡単に見ることが出来ているという事実に、不思議な優越感のようなものを感じる。
残念ながら、幽体の状態では体の感覚を完全に感じることは出来ない。
なんとなく程度の感覚ならあるけれれど、細かい感覚は切り離されている感じで、オナニーの動作にも、あまり強くは感じられなかった。
私の見つめる前で、私の身体はその穴が十分解れたと判断したのだろう。
縁をなぞっていた指先をその割れ目の中にゆっくりと差し込んでいき、中を本格的に刺激し始める。
『ん……っ♡』
なんとなく触れられている感覚がそこから感じられる。
指先が大きく動き、体がぴくぴくと反応するたびに、私も少し感じていた。
夢見心地、というのが一番合っている感覚かもしれない。
『はぁ……♡ 戻った時、どれくらい気持ちよくなれるだろ……♡ 楽しみ……♡』
身体に戻った時の想像をした私は、その時の快感が楽しみすぎて、舞い上がる気分だった。
気分というか、実際幽体になって舞い上がっているのだけれど。
そんな私の前で、私の身体は命令に従って、ひたすらオナニーを続けていた。
つづく