あなたがもし住む場所を自分で決められるなら、王都か辺境かどちらを選ぶだろうか。集団の中で成功を収める自信があるか華やかな生活に憧れる人物であれば王都を選ぶたろうし、生活を成り立たせる自信のあるかもしくは人付き合いが苦手な人物は辺境を選ぶかもしれない。しかし今言ったそれぞれの利点は、他方の欠点にもなり得る。自身の農地などを持つことが困難な王都では否が応でも他人と関わらなければいけないし、逆に利便性の悪い辺境では物が入り用になった時入手が困難でなる。その日暮らしから抜け出し人生のプランを考える自由を手に入れても、居住地を定めるというのは多くの者にとって頭を悩ませる議題であろう。だが、広い世界の中にはそれぞれの利点をある程度兼ね備えた場所もある。いわゆる地方都市と呼ばれる場所だ。王都からさほど離れた距離ではなく、それでいて常に喧騒に包まれるような騒々しさもない。見方を変えれば王都と辺境の不利益を中途半端に抱えていると言えなくもないが、とある場所には地方都市として栄える、知る人ぞ知る街が存在していた。
ガヤガヤ...ガヤガヤ...
住人と他の街からの来訪者で賑わう商店街。
安いよ安いよ!ここらじゃウチが最安値だ!
愛しい恋人を喜ばせるためのアクセサリーはいりませんか〜?全て職人が一から作ったオリジナルの一点物です!
道端からは露天商たちの活気ある客引きが聞こえ、その声に興味を持った者がフラリ...とその店に立ち寄る姿がそこかしこで見られる。街の中でも特に賑やかな商店街では、今日も商売に励む商人たちとより良い商品を求める客たちが熱き戦い(値引き交渉)を繰り広げていた。
...
その商店街を進み少し街の中央へ近づくと、比較的裕福な商人たちの商売エリアに行くことが出来る。毎日場代を支払って物を売っている露天商とは違い、しっかりとした建物に店舗を構えた彼らの商品は、少し割高なものもあるがクオリティはそれ相応の物が並んでいる。
「いらっしゃいませ!」
その中の一つに、客層が女性だけの店が存在していた。快活な女性店員が入り口付近で笑顔と共に出迎えてくれるその店はランジェリーショップのようで、女性が入りやすいオシャレで可愛らしいデザインの外装をしている。
「こちら、最近出たばかりの最新モデルになっておりまして...この季節のトレンドになる事間違いなしの商品でございます」
「そちらもお客様に良くお似合いですが、よりお客様の魅力を引き出すためにこちらの方はいかがでしょうか?黒というのはより体が引き締まって見える色でして...お客様のようなスリムな体型の方ですと、より映えると思います」
店内にいる客と店員も当然全員が女性だ。統一された制服を着た清潔感ある女性店員たちは、それぞれ客の近くで商品の説明を丁寧に行っており、購買意欲を誘いながらも女性としての悩みに寄り添った丁寧な接客を行っていた。店内にいる客側は、いい仕立てのドレスを着た女性や弓を背負った冒険者と見られる女性など多岐に渡るが、誰もが真剣な表情を浮かべて店員のアドバイスを聞いている。
「...おとと...危ない...」
フラ...フラフラ...
すると店員たちが接客する中、店の隅で積み上げられた箱が少し不安定な状態が動いていた。どうやら小柄な誰かが店の備品を運んでいるようで、他の店員と同じ制服を着た彼女は前が見えない状態の中、必死に所定の場所まで荷物を運んでいく。
「よいしょ...ふぅ...」
ドサ...
箱を落とさず所定の位置まで運ぶことが出来、作業を行った者は額の汗を拭いながら小さく息を吐いた。それによって彼女の顔を見ることが出来るようになったが、どう見てもその見た目は女性というより少女と呼ぶことが適切な年齢である。学校に通っていてもおかしくない年代だが、なぜ日中のこの時間に働いているのだろうか。
「ニーチェ、また荷降ろしの作業を手伝ったのですか?」
「あ、店長」
ニーチェ、と呼ばれた小柄な少女は自身に声をかけてきた女性の方へ顔を向ける。
「あなたはまだ慣れていないことも多いのですから、無理しなくていいのです。どこか体を痛めたりはしていませんか?」
ランジェリーショップの店長を任されている女性は眼鏡をかけており、ダークブラウンの髪を頭の上でお団子にした知的な美女といった風貌をしていた。しかし彼女は現在心配そうな表情を浮かべながら、ニーチェの体を軽くペタペタと触って様子を確かめている。
「あはは...くすぐったいですよ」
心配されるニーチェは首をすくめそう言った。肩ほどで切りそろえられた黒髪とクリクリとした瞳が特徴的な少女で、愛嬌のある整った顔立ちをしている。見た目通り14歳である彼女が自身の年齢を15歳と偽りこの店で働き始めて半年。年齢のことを知りながらそれを黙認している商会の女性たちは何かとニーチェに過保護だった。厳しい指導で知られる店長であってもそれは例外ではない。
「店長、お気遣いありがとうございます。でも私大丈夫ですから。もっといっぱい働かせてください」
そう言いながらムン...!と腕の筋肉を強調するポーズをとるニーチェ。しかし白い細腕には全く力こぶが浮かんでおらず、ただ可愛らしいだけだ。店長はそんな彼女を微笑ましく見つめながらも、「困ったことがあったらすぐに言うんですよ?」と言ってその場から去っていった。
昼の時間帯になり、控え室では一部の当番を除いたランジェリーショップの店員たちが昼食をとる。
「ほら、ニーチェちゃん。これ食べる?」
「喉乾いてない?紅茶ならあるよ」
「ちょっと、一度に言ったらニーチェが混乱しちゃうでしょ」
この店で働いている店員は全員ニーチェより年上であり、可愛い後輩である彼女に何かと世話を焼く。今もニーチェは少しだけ困った笑顔を浮かべながら「ありがとうございます」と甘いお菓子の包みや紅茶が入ったカップや受け取っている。
「いつもありがとうございます」
先輩たちの優しさに深々と頭を下げるニーチェに、ほかの店員たちは「気にしないで」「私たちが勝手にやってる事だから」と口々に声をかけた。その隙に店長がニーチェが抱える小山の中に持参していたお菓子の包を追加する。
「はっはっはっ!いつも通り可愛がられてるみたいだねぇ。安心安心」
するとその時、控え室の入り口から豪快な女性の笑い声が聞こえてきた。
「商会長!」
その声を聞いた店長が急いで椅子から立ち上がり、ほかの店員たちも背筋を伸ばしてその場に直立する。
「いいよいいよ。そんな堅苦しくしなくて。今は休憩中だろう?」
このランジェリーショップを経営している商会の長であるシェイミーは、かしこまった態度を取る部下たちにヒラヒラと手を振って楽にするよう促した。この国より更に南に行った暑い地域の出身である彼女は、特有のよく焼けた肌と燃えるような赤い髪をした美しい容姿をしている。見た目からイメージする通りの竹を割ったような性格であり、"とある事情"から路頭をさまよっていたニーチェを助けてくれた恩人だった。この街では女性の下着の販売を一手に担う商会を一代で築き上げた女傑として知られている。
「ニーチェ!スウラから聞いてるよ!頑張って仕事に励んでるそうじゃないか!これは給料アップしてあげないといけないかもね!」
シェイミーはニーチェの頭を優しく撫でながら冗談交じりにそう言う。ちなみにスウラは店長の名前である。
「商会長...他の者がいる前で軽々とそのような事は言わないでください。私も、となったらどうするのですか。そういったものはこっそり行うべきです」
「ん?そうか!そりゃすまなかったねぇ!あっはっはっ!」
店長が少しため息をつきながらシェイミーに注意するが、受けた本人はまた豪快な笑い声をあげていた。部下から注意を受けても腹を立てない度量の大きさを感じさせるが、人によっては大雑把だと捉えることも出来るだろう。
「また様子を見に来る!今日はふと思いつきで寄っただけだから何もないけど、今度はお土産と一緒に来るから楽しみにしてていいよ!」
シェイミーは店員たちの顔を見渡し最後にそう言い残すと颯爽と部屋から出ていく。
「...相変わらず嵐みたいな人ですね...」
誰かがポツリと呟いたその一言は、その場にいた全員が深く納得出来るものだった...
「お疲れ様でした」
「お疲れ様です。これは今日の分の給料です。落とさないように気をつけて帰ってくださいね?」
私服に着替えたニーチェに店長がお金の入った小袋を手渡す。
「ありがとうございます!」
ニーチェが中を覗き見ると、鈍い輝きを放つ硬貨がチャリン...と音を立てる。しかしよく見れば、その金額はいつもより少し多かった。
「...あれ?店長、これいつもより多いです」
「商会長から伝言で、「お小遣いだ!」だそうです」
「えぇっ...!?」
ニーチェの反応が予想出来ていた店長は苦笑しながら「もらっておきなさい」と言う。シェイミーは結婚しておらず、仕事一筋でバリバリ働く優秀な女性だ。そのため子供がおらず、ニーチェを実の娘のように可愛がっていた。多かれ少なかれランジェリーショップの店員たちも同じ気持ちを持っており、「こっそり渡せ」という店長の昼間の発言からもそれが伺える。
「...本当にいつもありがとうございます...!」
感動で目にうっすらと涙を浮かべながら、ニーチェは頭を下げ感謝を伝えた。そして今日は贅沢をして帰ろうと、いつもより多く食材を購入しながら家へ帰っていく。
「あら、ニーチェちゃん。おかえりなさい。今帰ってきたの?」
こじんまりとしたアパートに着いたニーチェに1人の女性が声をかけてくる。彼女はフェルンと言い、ニーチェの隣の部屋で1人暮らししている女性だ。商人ギルドの職員として働いており、以前ニーチェがシェイミーにフェルンの名前を挙げると「あの子か」と認識している旨の答えが返ってきていた。ここに越してきた当初からお世話になっており、ランジェリーショップの店員たちと同じくニーチェの頭が上がらない人物である。
「フェルンさん!ただいまです!」
買い物の荷物を手に持ったまま、ニーチェはフェルンにペコリと頭を下げ挨拶を返した。
「キューイちゃんならお家にいるわ。さっきまでここでお話してたの」
「そうなんですね。妹の面倒を見てくださってありがとうございます」
フェルンはよくニーチェの妹の相手をしてくれる。ニーチェが帰ってくるまでどうしても1人になってしまう妹は優しいお姉さんとしてフェルンを慕っており、姉妹の間でもフェルンの話題はよく出てきていた。
「これ、良かったら2人で食べて。最近仲良くなった商人の方がくださったんだけど、1人じゃ食べきれないから」
そう言って差し出されたのは綺麗な形の桃。見るからに熟れており、糖度の高さを表すようにほのかに甘い香りを漂わせている。
「でも、私たちもらってばっかりで... 」
「そんなこと全然気にしないで。むしろ私の方こそニーチェちゃん達が来てから生活が明るくなって感謝しっぱなしよ」
申し訳なさそうに言うニーチェに対して、フェルンは首を横に振ってそれを否定した。そして笑顔でニーチェに桃を手渡し、「また今度一緒にお出かけしましょうね」と言って自分の部屋へ戻っていく。
(皆さんに助けられてばっかだなぁ...)
ニーチェはフェルンやシェイミー、店長や先輩店員たちの顔を思い浮かべながら心の中でそう呟いた。
ガチャ...
「あ、やっぱり!お姉ちゃんの声がすると思ったんだ!」
すると玄関の扉が開き、ひょっこりとニーチェによく似た少女が顔を出してくる。
「キューイ、ただいま」
ニーチェは妹に声をかけ、そのまま部屋の中へ入っていった。食事を終えフェルンから貰った桃をデザートとして2人で楽しみながら、キューイの学校の事などさまざまなことを話す。
「みんな優しくってすごく楽しいよ!」
半年前からこの街の初等学校に転校したキューイだが、幸いにもクラスに馴染めたようで学校の様子について楽しそうに話してくれる。ニーチェはそれに相槌を打ちながら洗濯などの家事を片付け、10時頃には2人でベッドの中に入った。
(色んな人達のおかげで、やっと生活も落ち着いてきたな...本当に...感謝...しないと...)
生活が安定してきたことへの安心を感じながら、ニーチェの意識はゆっくりと闇の中へ落ちる...
気づけば真っ白な空間の中に立っていたニーチェ。彼女は見覚えのない場所を不思議そうに見渡す。
やっと見つけたわ❤ニーチェ❤
もう❤ずっと探してたのよ?❤
すると突然現れた2人の女性が微笑みを浮かべながらニーチェの方へ迫ってきた。
「お母さん...!?お姉ちゃん...!?」
ニーチェは2人を見て驚きの声をあげる。"王都にいるはずの母と姉"がなぜここにいるのか。
ニーチェたちがいなくなって、寂しかったわぁ❤
今度こそニーチェとキューイも一緒にお祈りしましょう❤
「っ!?❤」
母と姉の着ていた衣服が一瞬のうちに消え、一糸まとわぬ姿になった2人は自身の体を見せつけてくる。
ムチ❤
タプン❤
家族から見ても美しいと思えるその肢体に、ニーチェは思わず視線を向けてしまう。
さあ❤お祈りを始めましょう❤
ニーチェもこれを使いなさい❤
姉がニーチェの前に何かを差し出してくる。それはシルク生地の布で、ニーチェにとっては忘れたくても忘れられない因縁の代物だった。
「いや...❤」
わがまま言わないの❤
逃がさないわよ❤
へたりこんでしまったニーチェに、母と姉が迫ってくる。そして2人の手が伸び、ニーチェの体に触れようとしたその時
「お姉ちゃん?」
「っ!?」
ニーチェはキューイの声で目を覚ました。
はぁ...はぁ...
彼女は荒い呼吸をしながら辺りを見渡し、キューイの姿を確認して母と姉が夢の中の幻影であったことを認識する。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
キューイがニーチェの顔を心配そうに覗き込んできた。
「...ごめんね。ちょっと変な夢を見てたみたい」
ニーチェは妹に心配かけまいと無理して笑顔をつくり、明日も早いから寝ましょうと言って自身も目をつぶる。
キュン...❤キュン...❤
しかし母と姉の姿を思い出した彼女の体は僅かに疼きを覚えており、履いている下着にはうっすらと愛液の染みが広がっていくのだった...
「...ったく。あいつら飲み過ぎなのよ」
暗い夜道の中、1人の女性が歩いている。彼女は最近この街にやってきた冒険者だった。この街の近くにある森の調査依頼をパーティで受けており、女性がこぼす愚痴はそのパーティメンバーたちの酒癖の悪さのことである。
「ん?何これ?」
アルコールが回った体を少しフラつかせながら宿へ向かっていると、女性が何かを見つけ立ち止まった。
「...へぇ。立派な建物ね」
彼女が見上げるのは高くそびえ立つ建造物。暗くて外見はあまり見えないが、そもそもこれほどの規模の建物というのが珍しい。まるで城のような大きさに、女性は感心した声をあげる。
「どうかしましたか❤」
「っ!?」
するとその時、背後から優しそうな女性の声が聞こえてきた。冒険者の女性が慌てて振り向くと、そこには黒い修道服のような衣装を身につけた美女が微笑みながら立っている。
(うわ...すっごい美人...)
冒険者の女性は修道服の女性の容姿について、心の中で感想を漏らした。彼女も自分の顔とスタイルには自信を持っており、男相手の交渉などにはそれを活用したこともあったが、目の前の女性には負けを認めざるを得ない。特にゆったりとした修道服の上からでもはっきりとわかる豊満な胸などは、同じ女として成長の秘訣を伝授していただきたいくらいだ。
「あー...えっと、すいません。この建物何かなーと思って立ち止まっていただけです」
「まあ❤そうだったのですね❤」
冒険者の女性の説明に、修道服の女性は体の前で両手を合わせ嬉しそうに声をあげる。
タプン❤
すると腕によって胸が中心に押し上げられ、より胸元がすごいことになってしまっていた。
「......っ❤」
ドキッ...❤ドクン...❤ドクン...❤
(あれ...なんで私...こんなに胸がドキドキしてるの...?)
なぜか修道服の女性の姿を見て胸が高鳴ってしまう冒険者の女性。
「じゃあ、そういうことで...」
異変の理由に気づけないまま、頭の片隅によぎった嫌な予感に従って冒険者の女性はその場から離れようとする。パーティの中でスカウトの役割を担う彼女の鋭い勘。これまでの冒険で幾度となく命を助けてくれたソレは今回も正常に作動したが、しかしタイミングが僅かに遅かったようだ。
「お待ちください❤」
修道服の女性の制止する声が聞こえ、同時に冒険者の女性の背中に何か柔らかいものが押し付けられる。
ムニュウゥゥゥン❤
「っ!?❤な、何をするの!?❤」
冒険者の女性は自分が後ろから抱きしめられたことを理解し、驚きの声をあげながら相手を振り払おうとした。
ムニュムニュ❤モニュン❤
「......っ!?❤」
しかしそれより前に背中に心地よい感触を与えてくる胸が動き出す。わざと体に押し付けられた2つの乳房はタプタプ❤と背中で形を変える。
「あっ...❤くっ...❤動かないでぇ...❤」
ガクガク...❤ガクガク...❤
冒険者の女性はたったそれだけで甘い声をあげ、膝を震わせながら蕩けた表情を浮かべてしまう。
(なんでっ❤こんなに気持ちいいのぉ...!?❤)
ムニュムニュ❤ムニュン❤ムニ❤
母性の象徴から与えられる幸せな感触。
フワァァァァァ...❤
「っ❤」
更に修道服の女性から漂う甘い香りが冒険者の女性の理性を更に溶かしてくる。
「あっ❤あっ❤」
ツツゥ...❤
ついに喘ぎ声を抑えられなくなった女性。下着から溢れてきた愛液が太ももを伝う。
「私、女聖教のシスターなのですが...❤ぜひあなた様と"お話"をしたいのです...❤今から少しだけ、あちらの建物に行きませんか❤」
女聖教のシスター、と名乗る女性が冒険者の耳元でそう囁いた。
ムニュゥゥゥン❤
「は、はひぃ❤」
背中に強く胸を押し付けられ、頭の中が快楽でいっぱいになってしまった女性はついその誘いに頷いてしまう。
〜〜〜〜〜〜っ❤......〜〜❤っっ❤❤❤
次の日、とある冒険者パーティではメンバーの1人と連絡が取れないという事態が発生していた。慣れない街でツテもなく、彼ら彼女らは必死で街を駆け回って行方不明となったメンバーを探したが、結局見つけることが出来なかった。捜索していた者の1人が「修道服を着た似た人物なら見た」と言ったが、メンバーの性格をよく知る彼らは「関係ないことを言うな」と報告した者を叱責したという...
〜数日後〜
えぇっ!どうなってるの〜!?
"例の夢"でうなされてから何日か経ったある日、ニーチェがいつもと同じようにランジェリーショップへ出勤すると控え室の中から先輩たちの声が聞こえてきた。
(どうしたんだろう...?)
「おはようございます...」
ニーチェが控え室の中に入ると、複数の店員が1箇所を取り囲んでキャイキャイと騒いでいる。
「あ、ニーチェちゃん!ちょうどところに来たわ!ちょっとこっちにいらっしゃい」
ニーチェに気づいた先輩店員の1人が興奮した様子で彼女を手招きしてきた。
「何かあったんですか?」
荷物を置いたニーチェは言われた通り先輩たちの方へ近づいていく。どうやら彼女の中心になっているのは、1人の女性店員のようだった。
「うわ...この髪すごいわ...」
「肌のハリも羨ましい〜」
「すごくいい匂いだけど、これ香水じゃないの?」
女性店員を取り囲む同僚たちは、口々に彼女の容姿を褒める。ある者は艶のある髪に触れて驚愕し、ある者は少女のような肌のキメ細やかさを羨み、そしてある者は彼女から溢れる甘い香りについて尋ねていた。
「あら❤ニーチェちゃん、おはよう❤」
すると件の女性店員がニーチェの姿を見つけ、微笑みながら挨拶をしてくる。
「...おはようございます、ヒラノさん」
ニーチェは一瞬間が空いてから慌てて先輩へ挨拶を返した。その理由は、目の前にいる女性がニーチェの知っているこれまでの姿とあまりにかけ離れていたからだ。
(ヒラノ先輩、全然雰囲気が違う...)
ヒラノという女性は大人しく、あまり積極的に前へ出るようなタイプではないはずだった。ランジェリーショップの採用では容姿も基準となるため見た目は悪くなかったのだが、明るい店員などに比べると目立たない地味な存在だったと言ってもいい。しかし今の彼女は他の店員が色めき立つように全ての要素がワンランク上になっており、満ち溢れる自信も相まって頭一つ抜けた美女としてこの場に君臨していた。
「なんですか、この騒ぎは」
控え室に入ってきた店長が騒ぎを聞き付け何事かと尋ねてくる。
「店長、見てください!」
「とりあえず声のボリュームを落としなさい。廊下にまで響いて...ヒラノ、雰囲気が変わりましたね」
騒ぎすぎないようにと注意していた店長だったが、部下のイメチェンを見て途中から発言の内容がすり変わった。店長も美容にはかなり気を使っており、ヒラノの姿は同じ女性として非常に興味が惹かれるものだったのだ。
「ニーチェちゃん、ごめん。ちょっといいかな...」
まだ少女の年齢であっても美への興味自体はあるニーチェがヒラノの声に耳を澄ましていると、彼女はとある先輩に話しかけられた。
「ベロニカさん?」
ニーチェに声をかけてきたのはベロニカという同僚で、比較的年齢が近いこともあって仲がいい先輩だ。彼女は少し深刻そうな顔をしながら、「もし良かったら2人きりで...」と出入りの方を指差す。
「?分かりました」
ヒラノの秘訣とやらを聞けないのは残念だが、仲のいい先輩が困っている様子なのにそれを無視することは出来ない。ニーチェはベロニカの後に続き、こっそりと人気のない廊下の隅に移動した。
「ごめんね、こんなところに呼び出して...本当はこんなこと年下のニーチェちゃんに相談することじゃないんだけど...」
「そんなこときにしないでください。頼ってもらえて凄く嬉しいです。それよりベロニカさん大丈夫ですか?もしかして具合が悪いんじゃ...」
ベロニカが開口一番に謝罪し、それを受けたニーチェは気にしないでくれというと同時に顔色が悪い先輩のことを慮る。
「大丈夫...あのね、ニーチェちゃん。『女聖教』って聞いたことある?」
「っ!?」
ベロニカが『女聖教』というキーワードを口にした瞬間、サッとニーチェに顔色が変わった。
「最近この街に新しい建物が出来たらしいの。すっごく大きな教会が建てられたんだって。それで、そこで活動している『女聖教』っていう宗教の人たちが、最近家に勧誘に来て...」
巨大な建造物が建築されたというのはニーチェも聞いたことがある。隣のお姉さんのフェルンが「有名な宿があったのにどうして潰しちゃったのかしら?」と不思議そうに言っていたが、まさかその後任が女聖教の教会だったとは。
「ベロニカさんは女聖教の教会にもう行ったんですか...?」
「ううん。私はまだ行ってないの。でも、お母さんと姉さんと弟は行ったみたいで...返ってきた日からうちの家族の様子が少しおかしいのよ」
ベロニカは不安な表情を浮かべながら、家族が女聖教の信者として変な行動をとるようになってしまったと言う。それを聞いたニーチェは少しの間迷った様子だったが、意を決したのか難しい顔をして思い口を開く。
「...実は、私がこの街に来た理由は女聖教なんです」
「え?」
ニーチェの衝撃的な告白に、ベロニカが目を丸くする。それは店長であるスウラや直接的な雇用主であるシェイミーも知らない事実だった。
そもそもニーチェは王都出身であり、妹の他に母・姉がいる。父は早く亡くなり女性だけの家族であったものの、幸いにも家に蓄えがあったため困窮することはなく仲睦まじく生活していた。しかしそんな平和な生活は、王都で女聖教という新興宗教が流行り始めたことで綻び始める。最初に入信したのはママ友から誘われた母だった。「お風呂に入ることができるらしい」という言葉に釣られ女聖教の"洗礼"を受けた母はその日のうちに女聖教を信仰し始め、ニーチェたち娘にもそれを熱心に勧めるようになる。あまりの熱意に負け最初は嫌々母に付き合っていた姉も次第にのめり込むようになり、途中からは2人して女聖教の教えに傾倒するようになっていた。
「......っ」
ブルリ...
当時のことを思い出したニーチェは自分の体を抱きながら背筋を震わせる。彼女自身も母と姉と共に"お祈り"を捧げ、一時女聖教を素晴らしいものだと考える時があった。しかし幸運にも、いざ"洗礼"を受けようという日に正気に戻ったニーチェはこのままでは危ないと唯一無事な妹を連れ、女聖教の信者となった母と姉から逃れるため夜行馬車に飛び乗ったのだ。そしてこの街に流れ着き、途方に暮れていたところをシェイミーに拾われることになる。
「...ということなんです」
「ニーチェちゃんの家族にそんなことが......ごめんなさい、嫌なことを思い出させて」
ニーチェ自身から彼女の事情について聞かされたベロニカは、辛い過去を話させてしまったと申し訳なさそうに謝罪した。
「いいんです。ただ、このことは商会長も知らないので内緒にしててくださいね?」
ニーチェはおどけたように指先を唇に当て、言外に気にする必要はないと言う。しかしすぐに表情を真剣なものに変え、改めてベロニカに女聖教の危険を伝える。
「それより今はベロニカさんの家族です。とにかく女聖教には注意した方がいいと思います」
「...そうね。私、もう一度家族と話してみるわ...!もちろんニーチェちゃんのことは伏せてだけど。相談に乗ってくれて本当にありがとう」
ベロニカはそう言ってニーチェに頭を下げた。強い決心を浮かべる先輩の瞳に安心したニーチェはベロニカと共に控え室の方へ戻っていく。
(女聖教がこの街に来たんだ...大丈夫かな...)
しかしニーチェの内心では、女聖教に対する漠然とした不安が渦巻いていた。
「あ、どこ行ってたの2人とも!」
控え室にいた先輩たちがニーチェとベロニカに声をかけてくる。そのことに「ちょっと雑談してて...」と曖昧な返事を返しながら、2人は制服に着替え始めた。
「ニーチェちゃん❤ちょっといいかしら❤」
スッ...
すると先程話題の中心にいた女性店員、ヒラノがニーチェの方へ近づいてくる。
「ヒラノさん。なんでしょうか?」
ニーチェが着替えの手を止め首を傾げると、ヒラノは「さっきニーチェちゃんも興味を持ってそうだったから❤」と自身の雰囲気が変わったのに関わる話題を挙げた。
「よかったら今日少し私の家に寄らない?❤ほかの人たちには伝えたんだけど、ニーチェちゃんにはちょっと詳しく教えてあげたいの❤」
ヒラノはニーチェに顔を近づけそう言うと、クスリ...❤と笑みをこぼす。
「.........」
その妖艶な姿に、ニーチェはポーッ...と見蕩れてしまう。
「...っ!あ、ありがとうございます。じゃあ、せっかくなのでお言葉に甘えさせていただきます」
しかし我に返った彼女は先輩のヒラノを無視する形になっていたことに気づき、慌てて了承した。
「良かった❤じゃあまた後で❤」
ヒラノはニーチェに微笑みかけると、踵を返して出入り口の方へ歩き出す。
フワリ...❤
すると彼女から漂う甘い香りがニーチェの鼻をくすぐるのだった...
「どうぞ❤中に入って❤」
「失礼します...」
ランジェリーショップでの業務が終わったあと、ニーチェはヒラノに連れられ彼女の家に訪れていた。
ガチャ...
扉を開けた状態で待ってくれているヒラノに頭を下げ、ニーチェが家の中に入る。
ムン...❤ムンムン...❤
「......っ!?」
すると入った瞬間まず感じたのは、中に充満する甘ったるい匂いだった。ムワリ...❤と鼻にまとわりついてくるような強烈な香りに、ニーチェは思わず頭がクラ...としてしまう。
「さあ❤中に行きましょう❤」
ソッ...❤
すると扉を閉めたヒラノが後ろからニーチェの肩へ触れてきて、奥へ進むように促してくる。
「は、はい...」
(この香り...どこかで嗅いだことがあるような...)
ニーチェはリビングへ繋がる廊下を歩きながら、匂いに記憶を刺激されうーん...と悩む。
「ソファに座ってくつろいでいてね❤ちょっと"準備"をしてくるから❤」
ヒラノはそう言うと別の部屋へ向かった。ニーチェは言われた通りソファに座り、リビングの中をぐるりと見渡す。
モクモク...❤モクモク...❤
するとリビングの隅に置かれた棚の上からピンク色の煙が放たれているのが見えた。どうやらこの部屋でお香が焚かれており、その匂いが家全体に蔓延しているようだ。
「あっ...!?」
それを見たニーチェは思わず大きな声をあげる。彼女はそのお香の方へ近づき、ようやく自分がこの香りをどこで嗅いだを思い出した。
(これ、お母さんが家で使ったやつだ...!)
それはニーチェが出ていく前日から母親が使い始めたお香と同じものだった。次の日にはニーチェが妹のキューイを連れて逃げたため1度しか嗅ぐ機会がなかったが、お香の形や色なども母が持っていたものと完全に一致している。
(なんでヒラノさんがこれを...?)
「あら❤ニーチェちゃんどうしたの❤ソファに座っててって言ったのに❤」
「ヒ、ヒラノさん...」
するとその時、リビングに戻ってきたヒラノが立ち上がったニーチェを見つけそのような発言をしてきた。振り返りヒラノの方を見たニーチェは、何かを感じ取って僅かに後ずさる。
「...あら❤ニーチェちゃんそれに興味を持ってくれていたのね❤嬉しいわ❤それについても詳しく話すから、ちょっとソファの方へ戻ってきてもらっていいかしら❤」
ヒラノはニーチェのすぐそばにあったお香に視線を向けると嬉しそうな表情を浮かべた。
「...はい...」
少し警戒しながらも、先程のソファに腰を下ろすニーチェ。ヒラノはその対面に座ると、自分が変わった"きっかけ"について話し始める。
「実はね❤私昨日、女聖教の"洗礼"を受けてきたの❤」
「......っ!」
(やっぱり...ヒラノさんが変わったのは女聖教が原因だったんだ...)
ヒラノから女聖教という言葉を聞いたニーチェは心の中でそう呟いた。今思えば今朝からのヒラノの様子は、女聖教に入信したての頃のニーチェの母と共通する部分が多い。
(失敗した...!)
もっと早く気づけてもおかしくなかった。ニーチェは深く考えないままにヒラノの自宅までついてきてしまった浅慮な行動を深く悔いていた。
「それで、女聖教っていうのはすごく素晴らしくてね...❤」
しかしヒラノはニーチェから滲み出ている焦燥感に気づくこと様子はなく、ただベラベラと女聖教の素晴らしさについて話し続けている。ニーチェはそれに口を挟むことができず、しばらくの間ヒラノの声だけがリビングに響く時間があった。
ポーン...ポーン...
するとその時、部屋の中に置かれた時計から小さな音が聞こえてくる。
「あっ❤」
それを聞いたヒラノはあれだけ熱心に喋っていた女聖教の話を中断し、そしてなんとその場で服を脱ぎ始めた。
「っ!?!?ヒ、ヒラノさんっ!?何をしているんですか!?」
「何って、お祈りの時間だから服を脱いでるの❤ニーチェちゃんもよかったら一緒にしない?❤」
ニーチェの驚きの声も気にせず全裸になったヒラノは、ソファから降りて床に跪き、そのまま女聖教流のお祈りを行う。
「あぁっ...❤教祖様ぁ❤ありがとうございますぅ...❤」
クチュ...❤クチュ...❤クチュクチュ...❤
女聖教の教祖への感謝を言いながら自身の秘部を指で弄るヒラノ。それはニーチェの母と姉が家の中でよく行っていた行為であり、同時にニーチェもさせられていた行動だった。
「ヒ、ヒラノさん...」
ニーチェは先輩のあられもない姿を目の当たりにし言葉を失う。頭の中には母と姉のことが蘇り、同時にニーチェ自身の体は当時の"お祈り"の感覚を思い出して疼き始めている。
「祈りを...❤祈りを捧げますぅ...❤」
クチュクチュ❤クチュクチュ❤
ヒラノは可愛い後輩から"お祈り"を見られているにも関わらず、一心不乱に女性器を指でかき回す。ジュプッ❤ジュプッ❤という水っぽい音ともに、リビングの床に女性器から溢れ出した愛液が垂れ出していた。
「はぁ...❤はぁ...❤はぁ...❤はぁ...❤」
しばらくするとニーチェの呼吸が荒くなっていく。体に蘇る快楽と美しい先輩がオナニーを見せつけてくるという状況、そして部屋に焚かれた"媚香"の効果が体全体に回ったことで、彼女の思考は徐々に淫らなものに染められつつあった。
「あぁぁん❤イきますぅぅ❤」
ガクガクッ❤ガクガクッ❤
プシッ...❤
するとヒラノは絶頂に達したのか、大きな嬌声をあげながらその場で痙攣し、床に勢いよく愛液を飛び散らせる。
「っ❤」
ビクリッ❤
ニーチェはそれに驚いたのか、ヒラノの絶頂のタイミングと同時に大きく肩を震わせた。
「あはっ...❤はぁ...❤はぁ...❤イッちゃった...❤でもこれだけで終わっちゃダメ...❤もっと祈りを捧げないと...❤」
絶頂を迎えたばかりのヒラノはしかしそれで終わろうとせず、脱いだ服をゴソゴソ...と漁り出す。
「あったわ❤」
そして何か布のようなものを取り出すと、それに顔を押し付け大きく深呼吸をする。
スゥゥゥゥ...❤
「んおぉぉぉぉっ❤」
ビクビクッ❤ビクビクッ❤
そしてそれだけでヒラノは再び絶頂し、甲高いメスの声をあげるのだった。
(あれは...)
ヒラノが持つものに見覚えがあったニーチェは、思わずその名前をポツリ...と呟く。
「"聖布"...」
「あら❤ニーチェちゃん知ってるの?❤」
彼女の言葉を聞き逃さなかったヒラノは、"お祈り"の手を止めニーチェの方へ視線を向けてくる。
「っ!?❤」
(しまった...!?)
そこでニーチェはようやく自分がまずいことを口走ってしまったことに気づいた。この状況で"聖布"という名前を出せばヒラノが食いついてくるのは当たり前である。どうやって誤魔化せばいいかと、ニーチェはその場で慌てて言い訳を考えた。
「ニーチェちゃん、女聖教のこと知ってるのね❤よかったらニーチェちゃんも"聖布"を使って一緒にお祈りしましょうよ❤」
パサ...❤パサ...❤
ヒラノはそう言って"聖布"をハンカチのように振ってくる。彼女の手に握られた"シルク素材の下着"が揺れ、ニーチェの方へ微かな風が吹いた。
ムワン...❤ムン...❤ムン...❤
「〜〜〜〜〜〜っ!?❤」
ゾクゾクゾクッ...❤
ニーチェの鼻が感知した、脳が幸せで埋め尽くされる甘い芳香。それを嗅いだ瞬間、彼女の背筋には凄まじい快楽が走った。
「あっ...❤」
フラ...❤
ニーチェの意思とは関係なく、"聖布"の香りをさらに求めるように体が1歩ヒラノの方へ近づいてしまう。
「イく❤イくぅぅぅん❤」
クチュクチュ❤クチュクチュ❤
ビクビクッ❤ビクンッ❤
ヒラノの方は再び熱心に"お祈り"をしており、ニーチェの存在を忘れ夢中でオナニーを続けていた。
「.........っ❤」
(ダメ...❤このまま流されちゃダメ...❤私がここで誘惑に負けたら、1人残されるキューイはどうなるのっ...❤)
プルプル...❤
ニーチェは体を震わせながらも、妹の存在を思い浮かべ必死に聖布の誘惑に抗う。ヒラノが顔を押し付けスンスン❤と鼻を鳴らすソレは、見れば見るほどニーチェの情欲と快楽の記憶をかき立てる。
「あぁぁぁぁぁっ...❤ 」
ダッ...!
しかしニーチェは"聖布"の魅力に抗い、そちらに背を向けて玄関の方へ逃走する事に成功した。大声をあげたがヒラノは反応する素振りを見せず、あん❤あん❤と喘ぎながら"お祈り"したままだ。
「失礼しますっ...!」
ガチャ...
ニーチェは叫ぶように別れの挨拶を言うと、そのままヒラノの家から逃げるように去っていくのだった...
〜数日後〜
ヒラノの家から何とか脱出したニーチェ。彼女はそのまま息を切らせたまま家に帰り、隣のお姉さんのフェルンと妹のキューイに心配された。次の日ヒラノに何か言われてしまうのではないかとランジェリーショップへの出勤を躊躇っていたのだが、行ってみると意外なことにヒラノはニーチェに特に何もしてこなかった。むしろ「ニーチェちゃん❤おはよう❤」といつもと同じように挨拶をしてきて、逆に恐怖を感じてしまったくらいである。
「............」
しかしヒラノとの一件がひとまず解決したはずのニーチェは、ここ数日不安そうな表情を浮かべたままだった。
「店長❤以前お話していたお風呂の件ですが、日程の方が決まりました❤」
「本当ですか?それは嬉しいですね」
ニーチェの視線の先では、相変わらずな様子のヒラノが店長に話しかけている。彼女が言っているのは女聖教の"洗礼"準備で行われる入浴のことで、"洗礼"を受ける前に身を清めるため、女性全員が体験できるというものだ。庶民には縁遠いお風呂を使わせてもらえるということで、普段は冷静な店長もヒラノの言葉を聞き嬉しそうな表情を浮かべていた。
(どうすればいいんだろう...)
店長が数名の店員と共に"洗礼"へ行くという話がまとまったのを目撃し、ニーチェは1人頭を抱える。女聖教の怖さ・危険を知っているのは恐らくニーチェ1人であり、彼女が注意喚起しなければヒラノのランジェリーショップ内での勧誘はどんどんと広がっていくだろう。しかし、ヒラノ自身がお世話になっている先輩であること、そしてそんなことを1人声高に叫べばほかの店員たちから奇異の視線を向けられ、最悪この仕事をクビになってしまうのではないかという不安がニーチェの行動を阻んでいた。
しかしニーチェの嫌な予感は的中し、"洗礼"があった次の日から受けに行った者たちがまだ受けていない同僚に積極的に"洗礼"の勧誘を行うようになる。
「あなた達も行くべきですよ❤えぇ、本当に素晴らしかったです❤」
その中には特にニーチェが信頼している店長の姿もあった。
コンコンコン...
「空いてるよ」
執務室の椅子に座り仕事を行っていたシェイミーは、扉のノックする音を聞き返事をする。
「失礼します...」
ガチャ...
執務室の扉を開け中に入ってきたのは、経営するランジェリーショップの店長を任せているスウラだった。
「スウラじゃないか!アンタが尋ねてきてくるなんて珍しいねぇ」
シェイミーはそう言いながら笑顔で彼女を出迎える。商会で働く女性たちは皆シェイミーにとっては大事な存在だが、その中でも付き合いの長いスウラには全幅の信頼を置いており、それは店長を任せているという事実が物語っていた。
「ちょっと待っておくれ!今お茶を用意するよ。最近いい茶葉をもらったんだ」
シェイミーはそう言ってお湯を沸かせようと近くの棚へ近づく。
「何か報告するような事でもあったのかい?」
カチャ...カチャカチャ...
ティーカップなどの準備をしながらそう尋ねるシェイミー。
「えぇ...❤ぜひ商会長のお耳に入れたいことがございまして...❤きっとお喜びになられると思います❤」
カチャリ...
店長はこっそりと執務室の扉の内側に設置された鍵をかけながら微笑みを浮かべた。それは普段の彼女ではありえない淫靡な表情であり、チロリ...❤と出た舌が唇を舐める。背後に回す手の中に隠した"聖布"を持ったまま、こちらに背を向けた状態のシェイミーへ近づいていく...
「ベロニカさん。今日出勤してる人、いつもより多くないですか?」
「私も本当は出勤する日じゃなかったんだけど、昨日の夜店長が家に来て『明日出勤して欲しい』って言われたんだよね。出勤する予定だった人に加えて私みたいな人が多く来たんじゃないかな」
次の日、ニーチェとベロニカはいつもより人口密度が高い控え室の中でそのような会話をしていた。見る限りランジェリーショップに勤めている者全員がいるように見えるが、まさか店長は昨日のうちに今日休日だった店員の家を全て訪ねたのだろうか。
「全員揃ってるね❤ちょっとお知らせがあるから手を止めて聞いて欲しい❤」
商会長であるシェイミーがパンパン...❤と手を叩き、部屋の中にいた店員たちの注目を集める。
「お知らせっていうのは明日のことについてだよ❤明日はアタシも含めて全員で研修を受けることになった❤もう研修を行ってくださる方は決まってるから、みんな出席するようにね❤」
ザワザワ...ザワザワ...
シェイミーの言葉に店員たちは困惑した様子だ。
「あの...研修とは何をするのでしょうか?」
勤務歴の長いベテランの女性が挙手して研修内容を尋ねる。
「それはまだ秘密だよ❤明日来てのお楽しみだ❤」
シェイミーは研修の中身については明かさず、明日来れば分かると言う。
「明日、有給をいただいているのですが...どうすればいいのでしょうか?」
「申し訳ないけど、明日は出勤してもらう❤その代わり全員に別日の有給を設けるから許しておくれ❤アンタの場合はさらに1日増やしておくからね❤」
シェイミーは有給の予定だった者も出勤するように指示した。そんな中、ニーチェは話を聞く一部の者が笑顔を浮かべていることに気づく。それは店長やヒラノなどで、全員"女聖教の洗礼を受けた"という共通点がある人物たちだった。
(嫌な予感がする...)
ニーチェはその事を仲のいい先輩ベロニカに伝えようと、先ほどまで会話していた彼女はどこかと姿を探す。しかし不運にもベロニカはかなり遠い位置におり、先輩たちの人混みをかき分けて向かうのは非常に困難だった。
(どうしよう...)
「それじゃあ、明日は全員出勤出来るってことでいいね?❤」
ニーチェが困っている間に、シェイミーが話をまとめようとする。
「うっ...い、いたたー...」
(先輩、ごめんなさい...!)
悩んだ末にニーチェは自分が研修を受けないことを優先し、お腹を押さえてその場にうずくまり始めた。
「ニーチェちゃん、どうしたの?」
「大丈夫?」
近くにいた店員たちがしゃがみこみ、ニーチェのことを介抱してくれる。うっすらと目を開ければ、遠くにいたベロニカが心配そうな表情でニーチェのことを見つめているのが見えた。
ズキン...
ニーチェはベロニカを見捨てたという罪悪感から胸に微かな痛みを感じる。
「じ、実は体調を崩していて...」
「まあ、そうだったの?商会長。ニーチェちゃんが具合悪いみたいです」
「そうかい❤うーん...その様子なら明日の研修も難しいかもしれないねぇ...❤まあ仕方ない❤スウラ、ニーチェを家まで送ってあげておくれ❤ニーチェは明日来なくていいから、家でゆっくり休んで体調を整えるんだよ❤」
ニーチェの仮病が功を奏したのか、シェイミーはニーチェに明日の研修を休んでいいと伝えてきた。
「ありがとうございます...迷惑かけてごめんなさい...」
気にしなくていいのよ
お大事にね
口々に慰めの言葉をかけてくれる先輩たちの優しさが辛い。ニーチェは複雑な感情を抱きながら、店長に体を支えられ控え室を後にした。
〜次の日〜
「よし❤全員揃ったかい❤と言っても、ニーチェだけはいないけどね❤」
次の日の朝、普段集会を開くための広い部屋に店員たちを集めたシェイミーは部下たちの顔を見渡してそう言う。
ムン...❤ムンムン...❤
部屋の中にはピンク色のモヤがうっすらとかかるほどのお香が焚かれており、多くの者はその甘ったるい香りに少し困惑した様子である。しかしヒラノなど一部の者はむしろ嬉しそうにその香りを吸い込み、うっとりとした表情を浮かべていた。
「それじゃあまずは、全員自分の名前が書かれた椅子に座って欲しい❤」
集会所には長椅子と長机が用意されており、椅子の部分にはそれぞれの名前が記されている。
「商会長。机の上に飲み物が置いてある人とそうでない人がいるのですが...」
「あぁ❤置かれている者は席に着いたらまずそれを飲むようにね❤アタシが仕入れた新しい商品の試飲をして欲しいんだ❤置かれてない子は既に事前に飲んだことがあるだけだから気にしなくていい❤」
「はぁ...分かりました...」
シェイミーの言葉に首を傾げながら、質問した女性がコップの中の液体を飲む。ドロリ...❤とした甘い液体が喉を通ると、通った部分から熱が広がりカッ...と体が熱くなった気がする。
「あれ...❤」
クラ...❤
液体を飲み干した女性は力なく椅子にもたれかかってしまう。飲み物を飲んだ女性たちは皆同様の様子だった。
「準備は出来たみたいだね❤それじゃあ研修を行ってくださる方をお呼びするよ❤」
シェイミーが合図をすると、店長が後ろの扉に手をかける。
ガチャ...
開いた扉から部屋の中へ入ってきたのは、修道服に身を包んだ美しい女性だった。女性は中央の通路をゆっくりと降りていくと、店員たちの方へ向き直り微笑みながら挨拶をしてくる。
「女聖教のシスター様だ❤」
「皆さん、初めまして❤本日は女聖教の会合にお集まりいただきありがとうございます❤」
シェイミーから紹介された女聖教のシスターは、そう言って優雅に礼を行う。
タプゥゥゥン❤
「「「「「っ!?❤」」」」」
そのあまりの美しさと抜群のスタイルに、集会所にいた女性たちは息を呑んだ。
(女聖教...!?)
全員が女聖教のシスターに視線が釘付けになる中、唯一ベロニカだけはシェイミーの女聖教という言葉に反応していた。家族が同じものを使っているが故に部屋に焚かれていたお香が女聖教で用いられる"媚香"であると気づいていた彼女は、商会長が女聖教の手に堕ちてしまったことを理解する。
(とにかく、この場から早く逃げないと...!)
ベロニカは周囲の注目がシスターの方へ向けられていることを確認し、こっそりと後ろの扉から外へ逃げ出そうとした。
「ベロニカ、どこへ行くのですか❤」
「えっ...!?」
ガシ...❤
しかし彼女の逃走は部屋の後ろで控えていた店長のスウラに肩を掴まれたことで失敗してしまう。
「て、店長...!?」
「まだシスター様がお話している途中でしょう❤勝手な行動をする者には罰を与えなければいけませんね❤」
店長は冷たさと熱を同時に感じさせる妖しい目でベロニカのことを見つめる。そして"シェイミーにした時"と同じように、体を固くするベロニカの頬を掴み一気に彼女の唇を奪った。
ムチュゥゥゥゥゥ❤
「んぐぅぅぅぅぅっ!?❤」
ビクビクッ❤ビクビクッ❤
ベロニカはいきなりキスをされ、くぐもった悲鳴をあげながらその場で体を震わせた。部屋に焚かれる"媚香"、そして先ほど飲まされた強力な"媚薬"の効果によって体の感度を高められていた彼女に対して、スウラはねっとりと舌を交わらせる濃厚な口付けをプレゼントする。
えっ...❤えっ...❤
どういうこと...!?❤
なんで店長とベロニカが...❤
ベロニカの声によってシスターの方を見ていた店員たちは全員後ろを振り返った。そしてそこでディープキスをしている2人を見て混乱が広がっていく。
「ったく❤スウラは仕方ない子だねぇ❤しょうがない❤予定より早くなったけど、始めるよ❤」
パン...❤
シェイミーがそう言いながら手を叩くと、ヒラノを始めとする一部の女性たちが近くの者へ襲いかかる。
「っ!?❤」
「きゃっ...❤」
「ちょ、ちょっと...❤んほぉぉぉぉっ...!?❤」
ジュルルルッ❤
ピチャ❤
クチュクチュ❤
襲われた女性たちが困惑の声をあげるが、数秒後にはそれが嬌声と変わっていく。集会所はあっという間に女性の甘い声が響く乱行場所へなってしまった。
「アタシも楽しませてもらおうか❤」
シェイミーも近くに座っていた2人の女性店員に近づく。彼女たちはターニャ・トーニャという双子で、北の少数民族として生まれた者たちだ。小柄な体躯をした彼女たちは、民族の特徴である雪のような髪と肌を持っており、その幻想的な容姿から違法な奴隷商人に目をつけられ、紆余曲折を経てこの街にやってきた。危うく裏の娼館で働かされそうになったところをシェイミーに拾われたターニャとトーニャは、母親のようにシェイミーを慕っている。
「商会長...❤」
「これはいったいどういう...❤」
シェイミーを見つけ、不安そうな表情を浮かべながら彼女のことを頼ろうとする2人。
「ほぉら❤捕まえた❤」
しかしそんな彼女たちの頭上で両手を広げたシェイミーは、ムワリ...❤と蒸れた腋にそれぞれの顔を挟み込んだ。
ギュムゥゥゥゥ...❤
「「〜〜〜〜〜〜っ!?❤❤❤」」
ビクビクッ❤ビクビクッ❤
白い肌をシェイミーの褐色肌で覆われた2人は双子らしくシンクロした動きを見せながら同時に体を震わせる。
「アタシが汗っかきなのはよく知ってるだろう❤この部屋も少し暑くてねぇ❤体が火照っちまったよ❤あっはっはっ❤」
ムワァァァァァァ...❤ムワァァン...❤
いつもと同じ快活な笑い声をあげるシェイミー。しかしその声とは裏腹に、成熟した大人の女性のフェロモンで若い少女たち調教するその様はあまりにもいやらしかった。
「「あぁぁぁぁっ!?❤」」
フーッ❤フーッ❤
ガクガクッ❤ガクガクッ❤
発情状態にされていたターニャとトーニャは恩人の甘酸っぱい腋臭を嗅がされ、荒い鼻息と嬌声を漏らしながら絶頂する。商会長に一生ついて行くと心に決めていた彼女たちは、濃厚なメスフェロモンを嗅ぐことに生きがいを感じられる匂いフェチレズへと堕とされてしまった。
「シスター様❤お待たせしました❤」
シェイミーはターニャとトーニャを腋に挟んだまま、女聖教のシスターに声をかけた。彼女の言動の節々にはシスターに対する強い敬意、否信仰に近い感情が滲み出ている。
「いえいえ❤こちらこそ素晴らしいものを見せていただきました❤」
"洗礼"の仕上げを行うためにやってきたシスターは頬に手を当てながら集会所の中を見渡す。
おっ❤おほぉ...❤
もっとぉ...❤
気持ちいぃん...❤
集会所の中はすごい有様であり、"媚香"とメス臭が合わさって凄まじい淫臭が漂っている。
「あへぇぇぇ...❤」
ピクン...❤ピクッ...❤
ジュル❤レロォン❤ジュゾゾッ...❤
ベロニカはスウラのしつこいキスを受けたままであり、全身を弛緩させながらピクピク...❤と痙攣していた。
「あはぁ❤商会長ぅ❤」
「腋❤しゅきぃ❤」
また、シェイミーに調教されたターニャとトーニャも例外ではなく、彼女たちは恍惚の表情を浮かべながらシェイミーの腋にペロペロと舌を這わせ、甘酸っぱい甘美な味わいに夢中な様子だ。
「それでは始めましょう❤また女聖教の信仰が広まると思うと、胸がドキドキしてしまいますね❤」
シスターが簡易的な"洗礼"の準備を始める。こうしてとあるランジェリーショップに勤める女性たちはこの日、全員が新たな自分へと生まれ変わったのだった...
「何これ...」
ニーチェが仮病によって"研修"を欠席した次の日、昼からの出勤だった彼女は店の中を見て呆然としていた。
「いらっしゃいませ❤」
店内でいつもと同じように接客を行う女性店員たち。しかしその制服はニーチェが持っているものではなくなっていた。
ムチ❤ムチ❤
タプン❤
新たな制服はこれまでより遥かに露出度が高いデザインとなっており、艶かしい谷間や太ももが強調されている。客の女性たちは頬を赤らめながらチラチラ...❤と近くの店員に視線を向け困った様子だ。
ムンムン...❤ムン...❤
さらに店内には女聖教が配布している"媚香"が使われており、ヒラノの家で嗅いだ香りが店舗全体に充満している。また店舗の隅に設置されていた試着コーナーは増設されており、また1つ1つが小さな部屋と言える広さまで拡張されていた。店内に並べられた売り物の下着には扇情的なものが増え、客が恐る恐るそちらを手に取ると
「その下着、機能性とデザインを兼ね備えた素晴らしいものなんです❤実は今私も身につけているんですよ...❤」
妖艶な微笑みを浮かべた女性店員がスッ...❤と客に近づき、わざと体を密着させながら囁いてくる。
「そ、そうなんですね...❤」
「もしお客様がご希望でしたら、装着した状態がどういった形であるか私の体を用いながらご説明させていただきますが...❤」
ムニムニ...❤ムニュン❤
フワァァ...❤
体に柔らかい胸を押しつけられ、さらに店員が纏う甘い香りを吸い込んでしまえば、女性客であったとしてもそれを拒むことはできない。ある者は困惑し、ある者は中で行われることを想像して顔を真っ赤にしながら店員と共に試着室の中へ消えていく。カーテンの隙間から漏れる女性客の喘ぎ声がいかがわしいBGMとなり、他の客の興奮を高めながらまた新たな犠牲者を生みやすくする仕組みとなっていた。
「おや❤ニーチェ、もう体調は良くなったのですか❤」
店の前で立ち尽くすニーチェに店長のスウラが声をかけてくる。
「店長...これは一体どういうことですか!?」
「あぁ、ニーチェは昨日の研修を受けていなかったのでしたね...❤であればこの状況に混乱してしまうのも無理はありません...❤」
スッ...❤
ナデ...❤ナデ...❤
店長は混乱中のニーチェを憐れむように慈愛の視線を送りながら、彼女の頬を優しく撫でてきた。
「この店は正しい姿へ生まれ変わったのです❤これからは女聖教の布教を第一にするという新たな方針が商会長から発表されました❤」
「............っ!?」
店長が告げる恐ろしい内容にニーチェは言葉を失う。
(ベロニカさん...)
視線を彷徨わせていたニーチェが店内で接客を行っているベロニカを見つける。
「その下着、とってもお客様に似合うと思いますよぉ❤」
女聖教のことを相談してきた仲のいい先輩は媚びた猫なで声で客へ近づき、体を押し当てながら吐息混じりの囁きを行っていた。いかがわしい制服に身を包むその姿は、ランジェリーショップの店員より娼婦に相応しいものだ。
「もしあなたが望むならば私が手解きを...ニーチェ?どうしたのですか?」
「...や......いやぁぁぁぁ!」
耐えきれなくなったニーチェは感情がグチャグチャになり、今来たばかりの道を急いで戻る。背後では店長が呼び止める声が聞こえてくるが、今の彼女にはそれすらも恐ろしくてたまらない。
「はぁ...はぁ...はぁ...」
夢中で自宅に帰り、アパートの扉の前で息を整えるニーチェ。
「どうしたのニーチェちゃん。大丈夫?」
すると彼女の背後からフェルンの声が聞こえてくる。
「フェルンさん...どうしてここに?」
「今日はちょっと用事があって仕事をお休みさせてもらってたの。ニーチェちゃんこそ、今日は出勤の日じゃなかった?」
「...あ...わ、私...」
フェルンの優しい声を聞き、ずっと抱えてきた感情が制御できなくなってしまったニーチェは全てを彼女に話し始める。女聖教で家族がおかしくなってしまったこと、そして今度は勤め先のみんなまでそうなってしまったこと。
「うん...うん...」
フェルンはその全てに相槌をうち、ニーチェの頭を優しく撫でてくれた。
「頑張ったね、ニーチェちゃん」
「フェルンさん...」
涙で目を赤くしたニーチェはフェルンの声に安らぎを覚える。
「それじゃあ、ニーチェちゃんも女聖教に入信すれば全部解決ね❤」
「...えっ...?」
しかし続いて彼女からかけられた言葉は、ニーチェ背筋を凍らせるものだった。
「ニーチェちゃんは何か誤解してるのよ❤女聖教はそんな恐ろしいものじゃないわ❤むしろとっても素晴らしいものなの❤」
フェルンはいつもと同じ穏やかな微笑みを浮かべながら、諭すような優しい口調でニーチェに女聖教の素晴らしさを語ってくる。
「フェルンさん...?何を言ってるんですか...?」
「何って、女聖教の素晴らしさをニーチェちゃんに教えようとしてるのよ❤今日ちょうど"洗礼"を受けてきたばかりだから、私もまだうまく説明できるか分からないけど...❤あぁ、今思い返しても素晴らしい体験だったわ...❤ちゃんと"聖布"もいただいてきたの❤」
スッ...❤
うっとりとした表情のフェルンは懐から例の"聖布"を取りだしてニーチェへ見せてきた。
「あぁ❤"聖布"を見ると、また"お祈り"したくなっちゃうぅ❤」
ガバッ❤
さらに彼女は聖布を見たことで快楽の記憶がフラッシュバックしてしまったのか、外であるにも関わらずニーチェに見られた状態で服をたくし上げオナニーを始める。
クチュクチュ❤クチュクチュ❤
「教祖様ぁ❤感謝致します❤ありがとうございますぅぅ❤」
「............っ」
ニーチェは変わり果ててしまったフェルンの姿を見て、口を手で押さえながら自分の部屋へ逃げ出す。そしてキューイが帰って来るまでの間、部屋の隅て体を抱えガタガタ...と震え続けるのだった...
「お姉ちゃん。私、お姉ちゃんにお願いがあるんだ」
「お願い...?」
もはや誰も信じられなくなり無気力状態になったニーチェは、就寝前にベッドの中でキューイに声をかけられる。最近のキューイは一気に大人っぽさが増しており、ここ数日は学校のことを聞いても「内緒❤」と言って教えてくれなかった。
「明日学校で三者面談があるんだー!だから、お姉ちゃんに来て欲しいなって...ダメ?」
「キューイ...」
上目遣いでお願いしてくる妹に対して、ニーチェはなんとも言えない感情で胸が溢れそうになる。頼ってもらえたことへの喜び、家族を守らなければいけないという自負。それらがニーチェの中に渦巻いていた様々な負の感情を上回り、ニーチェに気力を与えてくれた。
(私がキューイを守らなきゃ...)
涙を必死でこらえながら、「もちろんだよ」という返事をするニーチェ。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
キューイはその返事に嬉しそうな反応を見せる。
「明日が楽しみだね❤」
ニーチェに背を向けたキューイがそう呟く。その時小さな少女はどんな表情を浮かべていたのだろうか...
(これからどうすればいいのかな...)
次の日、ランジェリーショップへ出勤しなかったニーチェは学校へ向かいながら引っ越しについて考えていた。この街に居続ければ、自分たちも母と姉のようになってしまうことは想像に難くない。ただし、この土地を離れようにも新たな場所で子供2人が生活できるようになるとは限らないだろう。いや、むしろ今回のような幸運がそう何度も続くとニーチェには思えなかった。
(もし違う土地にいるなら、キューイにも説明しなきゃいけないし...)
まだ性の知識もないキューイに女聖教のことを教える気はないニーチェにとって、納得してもらえる説明を用意するのが難しかった。
「こっちこっち!」
そのようなことを考えながら歩いていると、校門の前で待っていたキューイが姉に気づいて手を挙げながら声をあげる。
「こっちだよ!」
ニーチェの手を握ったキューイは学校の中をスイスイと進んでいく。放課後のため生徒はあまりおらず、時折すれ違う者とは顔見知りなのか「誰?」「お姉ちゃん!」という会話を繰り広げていた。ニーチェがと挨拶をすると、「こんにちは!」と子供らしい挨拶を返してくれる。
「ここだよ!もう先生は中で待ってるんだって!」
「そうなんだ...あ、ちょっと...!?」
「先生!お姉ちゃん連れてきたよ〜!」
ガララ...
キューイは自分の教室に到着すると、ニーチェがノックをする前に教室の扉を開け中に入っていく。
「あら、ありがとうキューイさん」
教室には4つの机が向かい合う形で並べており、そこに座っていたスーツの女性が立ち上がり笑顔で2人を出迎えてくれる。
「キューイさんのお姉さんですね。今日は来ていただいてありがとうございます。どうぞおかけになってください」
眼鏡をかけた柔和な女教師は自身と対面の椅子を手で示す。
(優しそうな先生だな...)
「失礼します」
「失礼しまーす!」
ガララ...
ニーチェはキューイの先生にそのような感想を抱きながら椅子に座った。
「さて。まずはキューイさんの学校の様子ですが...明るくて真面目ないい子ですよ。授業中の発表も積極的にしてくれますし、私としてもいつも助かっています」
「そうですか...頑張ってるね」
「えへへ...」
ニーチェははにかむキューイの頭を撫で、妹の学校の様子について先生から話を聞く。
「それと、後はキューイさんの将来の夢について少しお話をさせていただきたいのですが...」
「キューイの?」
ニーチェは先生の言葉を聞き、キューイの方に視線を向けながらそういえばこの子の将来の夢は聞いたことがなかったな...と心の中で呟いた。
「はいはーい!私の将来の夢は、女聖教の立派なシスターになることでーす!」
「へぇ、そうなん...だ......え?」
キューイから元気よく発表された彼女の将来の夢。微笑ましく聞こうとしていたニーチェは、しかし有り得ない単語を聞き耳を疑う。
「はい❤立派な夢ですね❤先生もとても嬉しいです❤」
「は...?えっ...?いや、キューイ?先生も...何を言って...」
「"お姉ちゃん❤その場でじっとして静かにして❤"」
ボソ...❤
「っ!?❤」
話を進める先生とキューイを止めようとするニーチェ。しかし彼女は耳元で妹から囁かれた瞬間、言われた通りその場に硬直して口を閉ざしてしまった。
「キューイさん、魔法の素養があるみたいですね❤私が教えてあげた魔法をすぐに使いこなせるようになってしまいました❤」
先生がニーチェの隣に移動し、もう片方の耳からそう囁いてくる。
フゥゥゥ...❤
「っ❤っ❤」
ビクッ❤ビクッ❤
耳に吐息を吹きかけられ、体を震わせるニーチェ。しかしキューイの「静かにして❤」という指示に体が逆らえず、声を出せないままの状態が続く。
「お姉ちゃん、すっごくドキドキしてるね❤」
ムニュ...❤
「〜〜〜〜〜っ!?❤」
キューイが耳元で囁きながら、女性らしい膨らみが出始めたニーチェの胸をいやらしく揉んでくる。
フワァ...❤
(こ、この匂いっ...❤まさかそんなっ...!?❤)
鼻が慣れてしまっていたために気づくのが遅れたが、この時になってニーチェはようやく教室の中の甘い香りを認識した。しかしもう既に時は遅く、彼女は妹と先生に両側から魅了の魔力が込められた声を囁かれ続ける。
女聖教は素晴らしい❤
女聖教はすごくいい❤
女聖教に入信したい❤
女聖教に入りたい❤
女聖教は全て正しい❤
女聖教の言うことを聞く❤
人へ言い聞かせることに慣れた先生の声と子供らしい表現を使うキューイの声が、同時に左右の耳から入ってニーチェの脳にまで響く。
ムニュ...❤モニュ...❤
コリュ...❤コリコリ...❤
さらに2人はニーチェの体をいやらしくまさぐり、胸を揉み硬くなった乳首を指で弄ってきた。
「あっ❤あっ❤あっ❤あっ❤」
(ダメっ❤これダメぇぇぇ❤頭おかしくなるぅぅぅ❤)
ビクビクッ❤ビクビクッ❤
快楽と共に女聖教への信仰を覚え込まされ、ニーチェは脳をかき混ぜられるような感覚に陥る。これまでキューイを支柱にしてきた彼女だからこそ、その妹から女聖教への堕落を囁かれ心の均衡が保てないようになっていた。
「あら❤もう始めていたのですね❤」
ガラ...
教室の扉が開き、女聖教のシスターが1人部屋の中へ入ってくる。美女揃いの女聖教関係者の中でも一際容姿が整っており、また艶かしい体をした絶世の美女だ。
「司祭様❤お会いできて光栄です❤」
女聖教司祭の登場に、ニーチェのそばにいた先生が感激で身を震わせている。
「お姉ちゃん❤あの人は司祭って言って、とってもすごい人なんだよ❤」
キューイはニーチェの耳元でそう言い、司祭を見て「きれぇ❤」とうっとりした感嘆の声をあげた。
「ニーチェさん...でしたね❤」
「〜〜〜〜っ❤❤❤」
ビクンッ❤
司祭の素晴らしく美しい声がニーチェの鼓膜を震わせる。聞くだけで幸せになってしまえそうな美声に名前を呼ばれ、 それだけでニーチェの体は軽い絶頂に導かれた。
「何も怖がらなくていいのです❤あなたもすぐ女聖教の素晴らしさに気づくに違いありません❤」
カツ...❤カツ...❤カツ...❤カツ...❤
司祭がゆっくりとニーチェの方へ近づいてくる。その手には"聖布"が握られており、それに気づいた瞬間ニーチェの鼻の穴がヒクヒク...❤と動き出した。
(欲しいっ...❤"聖布"欲しいよぉぉぉ❤)
ハーッ❤ハーッ❤ハーッ❤
「うふふ...❤ニーチェさんもようやく素直になれたみたい❤」
「お姉ちゃん、いい子だね〜❤」
首を伸ばし自ら"洗礼"を受けようとするニーチェに対して、先生とキューイが甘い声で褒めてくれる。それがさらに彼女の理性を溶かし、女聖教への崇拝の念を高めさせた。
「教祖様からのお恵みです❤」
ニーチェから見て女神の如く美しく見える司祭から、優しく"聖布"が顔に押し当てられる。
「んほぉぉぉぉぉぉっ!?❤❤❤」
ビクビクッ❤ビクビクッ❤
その瞬間、彼女の全ては女聖教に塗り潰されてしまうのだった...
ようこそお越しくださいました❤
とある街にある人気のランジェリーショップ。甘い香りが漂う店内では露出度の高い衣装を着た美しい店員たちが接客を行ってくれるという。
「いらっしゃいませっ❤」
その中で働く1人の少女はほかの店員たちと同じ制服に身を包みながら、愛想良く訪れた女性客へ声をかける。
(無断欠勤までしたのに許してもらえたんだから、しっかり働かなきゃ❤)
ランジェリーショップの店員として戻ってきたニーチェは自分をまた受けいれてくれた店長や商会長に深い感謝を抱くと共に、その恩返しをするために彼女たちが望む働きぶりをしなければと意気込む。
「お客様❤どうなされましたか❤」
チラチラ...❤と自分に視線を向けてくる女性客に対して、少女とは思えないほど妖艶な微笑みを浮かべながら近づいていくニーチェ。彼女は同僚たちと共に、女聖教の素晴らしさを少しずつ広めていく。
(いつかお母さんとお姉ちゃんにも会いに行かないとね❤)
自分の勘違いとわがままによって離れてしまった母と姉へいつか会いに行こう。そう目標を立てながらニーチェは今日も働き続ける。
キュン...❤トロ...❤
満ち足りた幸せな生活を送る彼女はもうすぐ始まる"お祈り"の時間を思い浮かべ、いやらしく股を濡らすのだった...
[newpage]
[chapter:おまけ...無垢な少女はいかに女聖教へ堕ちたのか]
「わぁ!キューイちゃん絵上手〜!」
新しい学校に通い始めて半年、キューイはクラスの中に溶け込み友人たちと楽しい学校生活を送っていた。
「えへへ...ありがとう。ゼノンちゃんの絵もとっても可愛いよ!」
キューイは特に親しい女の子のゼノンと共に、絵を描いて休み時間を過ごしている。キューイたちの声を聞きつけた少年少女が集まり、2人の絵を覗いてすげー、上手〜とまた話が盛り上がっていく。途中から編入してきたキューイを温かく迎え入れた子供たちは皆優しい子で、キューイが最初からこの教室に通えないことに残念がってしまうほどいいクラスだった。
キーン...コーン...カーン...コーン...
ガララ...
すると休み時間の終了を告げるチャイムが鳴り、女性の先生が教室の中へ入ってくる。
「はーい。皆休憩は終わりですよー。席につきましょうね」
先生の優しく促す声に生徒たちが反応し、ワイワイと騒ぎながら自分の席に戻っていく。
「あら、キューイさんの絵とっても上手ね!」
先生はキューイの机の上に置かれた花の絵を見つけると、笑顔を浮かべながら上手いと褒めてくれる。キューイは頬を赤く染めながら、モジモジと嬉しそうに笑っていた。優しいクラスメイトと先生に囲まれ、それはいつまでも続く...はずだった。
異変が起きたのはいつの頃からだっただろうか。教室の中の雰囲気が少し変わり、少女たちは少年たちをイジめるようになった。
「チカちゃん、何してるのっ!?」
「あ、キューイちゃん❤おはよ〜❤何って、"椅子"に座ってるだけだよ❤」
朝登校すると、大人しかった女子生徒が男子生徒の背中に座って友人と雑談している。キューイが驚いて声をかけると、彼女は男子生徒を"椅子"と呼じ、ポンポン...❤と彼の頭を撫でる。
「そんなのおかしいよ...可哀想だからやめてあげて」
「え〜❤でも、みんなやってるよ?❤」
キューイはクラスメイトたちの行動を見過ごすことが出来ず注意するが、注意を受けた女子たちは笑いながらそう言う。
「......っ❤」
ドキ...❤
それどころか彼女たちが浮かべる歳不相応な色気溢れる表情に胸が高鳴ってしまい、キューイは結局逃げるようにその場から離れてしまった。
「ゼノンちゃん...最近みんな変だよね...?」
キューイは放課後、1番の親友であるゼノンにクラスのことについて相談していた。
「...キューイちゃん❤私がいい事教えてあげる❤」
「ふぇ...?」
するとゼノンはキューイに「ついてきて❤」と言い、そのまま教室を出て廊下を歩き出す。
「ゼ、ゼノンちゃん!?」
キューイはリュックを背負い、慌ててゼノンの後を追った。
「ここだよ❤」
ゼノンがキューイを連れてきたのはとある教室。
.........❤〜〜......❤❤
中には誰かいるのか、微かな声と物音が廊下にまで聞こえてきている。
「中に入ろ❤」
ゼノンはキューイの手を引き、キューイが何かを言う前にさっさと教室の扉を開けてしまう。
ガララ...❤
「おっ❤来たな❤ 」
教室の中にいた1人の女性がキューイとゼノンの姿を見て微笑む。
「シュトウ先生...?」
それは体育の授業を担当している女性の先生だった。さっぱりとした男勝りの性格で生徒からも人気のあるスポーティーな彼女だが、今はスポーツブラも下着だけを身につけ引き締まった体を露にしている。
「「せんせぇ...❤」」
するとシュトウ先生の足元からキューイに聞き覚えのある声が聞こえてきた。そちらに視線を向けると、そこにはキューイのクラスメイトの少女たちの姿が。
「っ!?」
しかし彼女たちを見たキューイは驚きで目を見開き、その光景から目が離せなくなってしまう。
「はふっ...❤ぴちゃ...❤」
「おいし...❤もっと舐めるぅ...❤」
少女たちはシュトウ先生の足元に跪き、先生の足を嬉しそうにペロペロと舐めていた。
クチュリ...❤
クチュ...❤
さらに2人の手は自身の股の方へ伸びており、スカートの中からいやらしい水音が聞こえている。
「ゼノン、キューイも連れて来てくれたのか❤いい子だな〜❤」
「あはっ❤せんせぇ❤」
「あっ...」
パッ...
ゼノンはキューイの手を離すと、嬉しそうな声をあげながらシュトウ先生の方へ近づいていく。
「よく出来たゼノンにはご褒美をあげよう❤」
ズイッ❤
シュトウ先生は太ももまで舐めている生徒たちをコアラのように足に抱きつかせたまま、後ろを振り向き前かがみの姿勢になる。
ムチムチィ❤
すると下着が食いこんだ尻の割れ目が強調され、さらにムン❤と部屋の中の淫臭が一段と濃くなった。
「〜〜〜〜っ❤やったっ❤」
ゼノンは喜んで先生の尻へ抱きつき、そのまま割れ目に顔を埋めてムレムレのフェロモンをたっぷりと吸い込む。
モワァァァァァ...❤
「んにゃぁぁぁぁぁぁぁっ❤❤❤」
クンクン❤クンクン❤
ビクビクッ❤ビクンッ❤
猫のような声をあげたゼノンは先生の尻に埋まったままヘコヘコ❤前後に腰を動かし絶頂する。
「ゼ、ゼノンちゃん...❤」
「キューイさんもここに来ちゃったのね❤」
キューイが親友の痴態に呆然としていると、背後から担任の先生の声が聞こえてきた。
「先生っ...むぐっ...!?❤」
ムギュッ❤
振り向いて助けを求めようとしたキューイだが、後ろを向いた瞬間彼女の顔は柔らかいものに包まれてしまう。
ムニュ❤タプ❤ムニィィ...❤
「あら❤自分からおっぱいに飛び込んでくるなんて積極的ね❤」
「〜〜〜〜〜〜っ!?❤❤❤」
ビクビクッ❤ビクビクッ❤
顔全体を柔らかい感触と甘い香りに包まれたキューイは教室の中に充満する"媚香"を吸い込んでいた事も相まって、激しい快楽に襲われてしまう。
「おまんこももうトロトロ...❤お友達のエッチな姿を見て興奮しちゃうだなんて、イケナイ子❤」
クチュリ...❤
さらに先生はキューイの股へ手を伸ばし、濡れそぼった女性器にいやらしく指を這わせてくる。
「んぐぅぅぅっ!?❤んんっ❤ん〜〜っ!?❤」
ビクッ❤ビクンッ❤ビクッ❤
(お股触られると頭フワフワしちゃうよぉぉぉ❤)
性的なことを何も知らないキューイは知識もないまま強烈な快楽を教え込まれ、意識が朦朧とした状態で絶頂してしまう。
プシッ...❤プシュッ...❤
「相変わらずエグい責めだな❤」
「シュトウ先生に言われたくないですよ❤」
教え子の少女たちを自らの体で調教する先生たちが妖艶な微笑みを浮かべ合う。女聖教の敬虔な信者となった彼女たちは、教師という立場を利用して無垢な少年少女に性の喜びと女聖教の教義を教えていたのだ。
「キューイさんも立派な女聖教の信者にしてあげるからね❤」
先生の囁きを聞きながら、キューイの意識が闇の中へ落ちていく...
「ほんとすごかったな〜❤先生のおっぱい❤お姉ちゃんにも教えてあげたいけど、先生は家族に内緒って言ってたし...❤何か私に出来ることないかなぁ❤...そうだっ❤先生は私に魔法が使えそうって言ってたから、女聖教様のためになりそうな魔法を教えてもらおっと❤きっとお姉ちゃんも喜んでくれるよね❤」
※いただいていたリクエスト
女聖教のエピソードで元信徒が再入信する話を書いていただきたいです。
登場人物
・事務職(母・姉が入信。自身も一度洗脳されたが妹を連れて逃亡。現在は地方都市の女性用下着商会で勤務。)
・妹(性・女聖教に無知)
あらすじ
王都から逃げてきた2人は歳はまだ若く、2人暮らしだったため、生活は豊かではなかったが懸命に働き、また近所のお姉さんも気にかけてくれたため生きていくことはできた。
ある日、事務職は友人に悩みを相談される。地方都市に女聖教の支部ができ、家族が傾倒している事だった。事務職は友人に危険性を伝え、女聖教が拡がっている事に不安を感じた。
同じ時期、商会の仲の良い先輩の大人の魅力が増し、噂になっていた。事務職は秘密を教えてもらえる事になり家に呼ばれる。そこで女聖教に出会って素晴らしい体験をした事を伝えられる。話終えた先輩は聖布を使ってお祈りを始め、事務職も誘われる。聖布の香りで過去を思い出したが、怖くなって逃げた。
その後、先輩に秘密を聞いた職員は皆女聖教に傾倒していった。事務職の話を聞いてくれる職員もいたが少数であり、遂には商会長まで女聖教に入信してしまった。
商会長の命令により、商会全体で研修が開かれる事になる。事務職は仮病を使って逃れたが、他の職員は強制参加であり、翌日事務職が出勤すると全員が女聖教に入信していた。
それから商会内では媚香が焚かれ、職務時間内にお祈りの時間が設けられた。また、客の下着の試着の際に誘惑して女聖教の布教も行われるようになった。
商会の中で自分だけが間違っているような感覚に事務職は不安を募らせていく。
その頃には女聖教の事を相談してきた友人や気にかけてくれた近所のお姉さんも女聖教に堕ちており、事務職は追い詰められていった。
そんな中で、事務職は妹から三者面談に来て欲しいと頼まれる。最近急に大人びて、何を聞いても「秘密♡」しか言ってくれなかった妹からの誘いに事務職は喜んだ。
当日、どこかで嗅いだ香りのする部屋で三者面談は行われた。進路の話は早々に終わり、女聖教の話が始められる。妹は隣で蕩けた笑みを浮かべており、事務職は逃げようとしたが妹に抑えられた。その後、妹と教師に両耳から女聖教を布教されているところに司祭が現れて堕とされる。
本編の後、おまけという形で妹が堕ちるシーンも書いて貰えると嬉しいです!
どうぞよろしくお願いします。