no preview
DESCRIPTION
良い子センター
(F/M, FFFFFF/M)
その島には週に一度、二隻の船が来る。
一隻は島の施設の職員のための物資が積まれた船で、もう一隻には新たに施設に入れられる少年たちが乗せられている。
彼らがこの島を出られるのは、"良い子になった"と認められた時だ。
島の中央に聳える要塞の如き施設は名を青少年矯正教育センター。通称"良い子センター"と呼ばれている。
ここに連れてこられる青少年はいずれも社会や学校に馴染めぬ、いや、馴染もうとしない問題児ばかりである。
それも他の施設では手に負えない札付きの悪の青少年だ。
"優雅"もまた、その一人であった。
〜case1山下優雅の場合〜
優雅はその見かけに反して、悪いことはだいたいやってきていた。
前の施設では職員を暴行し、しまいには脱走まで企てたためこの良い子センターに送られることになった。
この施設の職員は女のみだと聞いている。
厚生率100%だという話も聞いているが、おそらくそれは洗脳とかそういったズルい手を使った結果ではないかと優雅は睨んでいる。
自分にそんなものは効かない。
優雅には自信があった。
「今日から皆さんはこの施設の一員です。ルールを守り、良い子になって再び社会に戻りましょう」
新入所者として平間に集められた優雅たちに向かって、施設長と呼ばれた女が鼻につく上品な話し方で言った。
職員はどれもこれも若い女ばかりで、どいつも威厳がない。
ここなら簡単に職員どもを飼い慣らせそうだ。
入所者には一人につき一人ずつ担当のスタッフがつけられた。
優雅の担当は、"マキ"という背の高い褐色肌のスポーティな女だった。
「へぇ…お姉さんが俺の担当?」
マキは中々の美人で、優雅はつい嫌らしい目でマキを見回してしまう。
「ふざけた態度は今ので最後にしておいてね。私は特に厳しいから、次からは即、罰するよ」
マキは抑揚のない冷たい声で言った。
「へっ。そうは見えないけどっ…」
優雅がニヤニヤと笑って、マキを侮辱するため、その胸を触ってやろうと手を伸ばした時だった。
「はっ!?」
目にも留まらぬ速さで優雅の手首はマキの手によって捕まえられた。
引き抜こうとしても、引き抜けない。
「反抗…したね?」
マキは冷静に言って、首を捻る。
「ちょ、ちょっと揶揄っただけだろ?」
優雅はまた、掴まれている手を引っ込めようとする──が、やはりマキの力が強くて抜けない。
優雅は舐められるのが嫌いだ。
特に格下だと思っている女に舐められるのは、世界で一番嫌いだ。
「ちょうど良かった…。見せしめも兼ねて"お仕置き"…いっとこうか」
マキが何やらよく分からないことを言ったかと思うと、掴まれていた手首をくいっと捻られ、優雅は仰向けに倒れた。
「くそっ!!?」
起きあがろうとする優雅のその腹を、マキが足で押し返し、優雅はまた無力に仰向けに倒れた。
マキが首から下げていた笛を咥え、ピーっと鳴らす。
途端に、広間に不気味なサイレンが鳴り響く。
「こちらマキ。これより入所者番号405への罰則を開始する」
マキが小型のマイクに向かってボソボソと告げると──。
「はっ!?なんだっ!?」
どたどたと忙しない足音を立て、女スタッフたちが駆けつけてくる。
スタッフたちは何も言わず、淡々と優雅の腕や脚を掴み、引き伸ばし、押さえつけるようにしてその上に座り込む。
「ぐぁ!?なんだよこれっ!?離せっ!!」
男の優雅がいくら暴れても、流石に大人の女四人がかりには敵わない。
「良い子センターでのお仕置きがどういうものか…よくその身体に教えておくとしよう」
マキはそう言って、優雅の腰のあたりに座り込んだ。
「ぐぅっ!?なにするつもりだっ…!?悪いけど…どれだけ殴られたり蹴られたりしても俺は更生なんかしないぞ」
「殴る?蹴る?そんな無駄なことはしないよ」
マキは何故かそこで指をぎゅっと閉じ、それからパッと開いた。
何かの準備運動のようだった。
「やるのは君が苦しいこと」
マキはまた指を閉じ、伸ばす。気のせいかさっきよりもその指の動きは柔らかくなっている。
「は?苦しい?」
「君は…今この状態で"これ"をされたら苦しいと思わない?」
マキは、褐色の長い指をこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜っと蠢かせた。
その指の動きを見た瞬間、優雅は開かれたまま固定されている脇の下にゾワリと悪寒を感じた。
その悪寒は、優雅の脳にかつてのトラウマを呼び起こした。
──お前、漏らすまでこちょこちょな。
幼少期、自分に一生剥がれぬ恥をかかせた女から受けた地獄。
「ま、まさかっ…」
優雅の顔が引き攣る。
「や、やめろそんなことやっても──」
「これより罰則の執行へ移る」
マキは優雅の声を無視し、冷酷に刑の執行を宣言するとその褐色の両手をずいと伸ばした。
両手は優雅の肋骨のあたりに喰らい付き、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょぉ〜っと滑らかに神経を蹂躙した。
「ひぎっ!!?ぎゃぁぁああああははははははははははっ!!?なんだっ!?なんだよっ!?なんでぇぇぇぇ!!?あははははははははははははははははー!!?」
優雅の身体がグンッと反り、その細い四肢にビキビキと緊張が走る。
ちょうどくすぐったい長さに伸ばされた爪、ツルツルの指先が腋の下の近くをこちょこちょこちょこちょと引っ掻き、優雅の脳内を掻き乱す。
罰則がまさかくすぐりの刑だとは思いもしなかった。
「うちの罰則はこの"こちょこちょ"一本になっているんだ。こちょこちょは傷をつけずに苦しみを与えられる。ただしとてつもなく…辛い」
マキは淡々と語りながら、早送りではないかと思うほど滑らかで素早い指の動きでこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょと肋骨のあたりをこちょぐっていく。
「だっっはははははははははははははははは!?もういいっ!!いいからっっ!!もうわがったからぁぁぁぁぁああはははははははははははははーっ!!?」
優雅がいくら暴れても、女たちの四肢拘束はびくともしない。
ムカつく。
他の入所者たちもいる前でこんなふうな辱めを受けるのは。
優雅は必死に、くすぐったさを押し殺してマキを睨みつけてやろうとするが──。
「反省の色が見えないね。反省しないともっとキツいお仕置きするよ?」
マキは脅すように言いながら、滑らかに指をうねらせ、爪と指先、指の腹などで腋の下の近くをこちょばした。
「ぐひひひひはははははははははははははは!!?くくっ!!?くくくくくっっ…!!?う、うるさぃんだよこのっっ!!!っっははははははははははははは!!!」
優雅にとっては、さらに苦しめられることより、この屈辱にどれほど抵抗するかのほうが重要だった。
だが。
「私の言うことが聞けないかな」
マキが低い声で言ったかと思うと、マキはその長い指を腋の下に滑り込ませた。
「あ"っっ!!?」
優雅の顔がさらに歪む。
「悪い子だ」
マキはモゾモゾモゾモゾ
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!っと細かな動きで腋の下をくすぐり回した。
「ぎゃぁぁぁあああああああああっ!!!?っっっ!!?っっはははははははははははははは!!?わぎっっ!!?わぎぃぃぃぃっっ!!?ワキはぁぁぁぁあははははははははーっ!!?」
さっきよりもさらに大きくて甲高い優雅の悲鳴が広間に響き渡る。
優雅は可能な限り、肉体を右へ左へ捩らせるが、どうやってもマキのこちょばゆい指と爪からは逃げられない。
「私がその気になれば君を即座にくすぐり殺せるって分からないかな。君と私は対等ではないんだよ」
マキは、顔を真っ赤にして悶えている優雅を見下ろしながら、腋の下を仕置きし続ける。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!!
「う、うるさぃぃぃっ!!ぃひひひひははははははははははははははははははははははははは!!?いいからっっ!!こんなのっっやめろぉぉっ!!っっはははははははははははははーっ!!?」
腋の下をこちょこちょされるたび、顔が勝手に崩れ、涙がどろどろと頬を伝う。
「へぇ。まだそんな態度をとるんだね」
マキは、腋の下の奥にあるくすぐったいポイントのみを、人差し指と中指の爪の先で細かくチロチロこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょと引っ掻いた。
「にゃあ"っ!!?にゃははは!?はははははははははははははははははははははははははは!!?なっ!?なんっっこれっ!?っっにゃあははははははははははははははははははははははーっ!!?」
腋の下のウィークポイントのみに、爪による濃厚なくすぐったさが刻み込まれ、優雅の顔はふにゃふにゃと弛緩する。
「ここを爪でくすぐると大抵…みんな君みたいにフニャフニャになる」
マキの長い指がくにょりと折れ曲がり、爪の先がこちょりっと腋の弱点を引っ掻くたび、ゾクゾクとした寒気と濃いくすぐったさが同時に襲い掛かり、優雅の顔やその他の筋肉は強制的に弛まざるを得なくなる。
「そして…こうすると──」
マキの指が音も立てずに腋の下から離れる。
「──よく効く」
マキの爪が胸の表面にガッと突き立てられ、ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ!!っと掻き立て、さらにお腹の辺りをこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!っと掻き回した。
「はっっ!!?わっ!?ぎょわぁぁぁぁあははははははははははははははははははははは!?いっっ!!いぎなり"っ!!?ぃぁぁぁあはははははははははははははははははーっ!!?」
腋の弱点集中こちょこちょによって感度を上げられている状態で、胸と腹部を不意打ちでくすぐられた優雅は目をひん剥いて悲痛な笑い声を撒き散らす。
マキの爪の艶々とした硬さが、指のツルツルさがこちょこちょこちょこちょと神経を責め回して腹が攣りそうなほどの笑い声を強制する。
優雅の精神と体力が同時に一気にすり減っていく。
「どうかな。これで少しは分かったと思うけど」
マキの指は、まるで精密なこちょこちょマシンのように寸分の狂いもなく胸と腹部を最もくすぐったい指さばきで苦しめていく。
ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ!!
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!
「ぐわぁぁぁぁあはははははははははははははははははははははははは!!?かはっ!!?っっははははははははははははははははは!!!うるっっっせぇんだよぉぉっっ!!っっはははははははは!!?」
肉体は完全にくすぐりに降伏している。だが、精神が…優雅の残りわずかな精神力がかつてのトラウマを克服するべくくすぐりに抗っている。
「強情だね」
マキは言って、ふふと笑うと──。
「ファイナルステップへ移行」
首元のマイクに向かってそう告げた。
すると、またどこからか女スタッフたちが駆けつけてきて優雅を取り囲んだ。
「はははははっ!!?こ、今度はなんだっ!?」
スタッフたちは優雅の服を引き裂くように脱がしたかと思うと、その裸体に生温かい液体をぬりぬりと塗り込み始めた。
「ちょおっ!!?っっはははは!?やめっっ!!?やめぇぇへへへへへはははははははははははは!!?」
数本のスベスベとした手が、ヌルヌルのホットオイルを裸体に塗り込むその感触だけで優雅は口角を吊り上げて悶えてしまう。
「ごめんなさいって言えるかな」
くちゅくちゅと音を立て、マキがその長い指に丁寧にホットオイルを塗り込んでいた。
「な、なんだよっ…!!?」
身体に油を塗られてなにをされるのか分からない。
くすぐりは終わりなのか──。
「こうするんだよ」
こちょこちょこちょこちょっ!!
「ぎゃっっ!!?わぁぁぁぁあああああっ!!?」
ヌルヌルにされた腹部をマキの爪でワシワシこちょこちょと一瞬、くすぐられただけで優雅の腹部に飛び上がるほどのくすぐったさが走った。
「はぁはぁっ!!なんだっ!!?いまのっ…」
ぞわぞわと怖気が背筋を駆け抜けて、コメカミから冷や汗が溢れ出す。
「塗り込んだのは良い子センター名物のこちょこちょオイル。爪と指の滑りを良くするだけではなく…感度も引き上げる優れものだよ」
マキは特製オイルまみれになったその長い指をワキワキッとさせて見せつける。
優雅を取り囲む数名の女スタッフたちもオイルまみれの手をワキワキとさせ、近づけてきた。
「ま、待てっ!!はぁはぁっ!!わ、分かった!!分かったから!!もう反抗しないって…」
流石に。
流石に、やばい。
さっき一瞬こちょこちょされただけで意識がぶっ飛びそうだったのだ。
それを、ずっと続けられたら。
こんな数の指にやられたら。
正気ではいられない。
「き、規則も守るし…反抗もしないしぃ…!!」
優雅がいくら叫んでも、優雅をくすぐり処すヌルヌルの指は止まらずに近づいてくる。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょ…と宙でうねりながら。
「ファイナルステップ執行」
マキの冷徹な宣言と共に、マキとスタッフたちの手に生え揃う合計百の指が一斉に優雅に食らいついた。
「はぅっっっ!!?」
脇に、胸に、肋骨に、腹部に、横っ腹に、脇腹に他人の指と爪の感触がじわっ…と染み込んでくる。
そしてそれらは──。
ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョー!!!っと音を立てて神経を掻きむしり始めた。
「ぐわぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ"っっ!!?あははは!?あははははははははは!!?ちょっ!?うわぁぁぁぁあはははははははははははは!!!?」
優雅は口が裂けるほどの笑みを浮かべ、喉が痙攣するほどの叫びを吐いた。
拘束されているとか関係ない。
例え手脚が引きちぎれても、暴れ続けていないとくすぐったさと、這い回る爪と指の感触で発狂しそうだった。
ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!
「ぎゃははっ!!?あははっ!!?うわぁあっっははははははははははははははははははははは!!?死ぬ"っ!!死ぬっ!!じぬぅぅぅぅぅーっっ!!!たすげでぇぇぇぇええええっ!!」
身を捩る優雅の横っ腹に吸い付いた指は細かくこちょこちょこちょこちょと動き、胸に着地している爪はワシワシワシャワシャと神経を掻き立てて時折、乳首もくすぐってくる。
指の一本一本が意思を持つこちょこちょモンスターのように的確に動き回り、優雅をくすぐりの地獄へと引き摺り込んでいく。
ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!
カリカリカリカリカリカリ!!
ワシャワシャワシャワシャ!!
「あぇっへへへへへはははははははははははははははははははははははっ!!?ごべんなざぃぃっ!!ごべんっっっ!!なざぃぃぃぃひひひひひははははははははははははははは!!?」
ヌルヌルの肉体を百を超える指にこちょこちょと捕食され続ける優雅。
涙や鼻水でぐずぐずになったその顔に数分前までの余裕はない。
その顔は、完全にくすぐりの恐ろしさを染み込まされた者の顔だ。
優雅が咽せても、失禁しても、腹筋が攣っても、マキもスタッフたちもその指を止めることはなかった。
広間にはしばらく、優雅の悲痛な叫びと彼をくすぐり嬲るこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょという妖しい音だけが響き続けた。
◯
〜case2川井勇翔の場合〜
我が施設のくすぐり罰の恐ろしさを知ってなお、良い子センターから脱走しようとする者もいる。
そういう者は大抵、入念に計画を練って脱走計画を試みるのだが、施設のセキュリティには敵わない。
脱走者は即座に捉えられ、懲罰室に送られる。
「これで俺の心を折ったつもりか」
全裸に剥かれ、全身にオイルを塗り込まれた哀れな青年が吠える。
今夜、脱走を試みたのは入所者番号444の川井勇翔。
色男であるが、例に漏れず問題児。つまりは社会のゴミである。
そのくせ、私たちの施しから背を向けようとは生意気だ。
勇翔は捕縛時に既に職員らから厚い仕置きを受けている。
だが、それは所詮制圧のために行われるものであり、仕置きの"本番"ではない。
脱走者への罰則というのは別に用意されている。
それは"オモテの罰則"にはない謂わば"ウラの罰則"だ。
職員の中には規則に従わない野蛮な女がいる。卓越したテクニックを有しているが故に入所者を必要に"痛めつける"異常なサディストだ。
そういった職員らは通常の任務からは外している。
そして、こういう時に働いてもらう。
ドアが開き、"ミナ"が入ってきた。
ミナは"臨時罰則専門職員"つまり、異常なサディストの一人だ。
背は高く、手脚も長くて指も長い。
指を操るテクニックは類い稀なるものであるが、いつもやり過ぎる。
ミナは既に、六人ほどの入所者を壊している。
「なんだ…?この施設では脱走しても同じような罰を与えられるのか」
勇翔がニヤリと笑う。
まだ何も分かっていないようだ。
自分が、バンザイと股を開いたままの格好を強制する"特別罰則専用椅子"になぜ座らされているのか。
「脱走してくれて感謝してるよ。おかげで退屈せずに済むから」
ミナはぐっぱぁっと細長い指を曲げ伸ばしして言った。
「それは良かった。でも俺は多分退屈だな。俺は、他の奴らとは違うんだ」
そう。この勇翔という入所者はくすぐりに対する耐性がそこそこある。
「これを見てもそんなこと言える?」
ミナは自慢の大きな手に生え揃う細くて長い指をウニョウニョとうねらせた。
見ているだけでこそばゆくなる動きだ。
「ふん。気持ち悪いだけだ」
勇翔はそう言いつつ、指から目を逸らす。
「そっか」
「はぅっ!!?」
突然、ミナが両手の爪を勇翔の伸び切った腋の下に立たせ──
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょっ!!!っとくすぐった。
「なっ!?ちょっ!?うわははははははははははははははははははは!?なっっなんだっ!?なぁぁぁあははははははははははははははは!!?」
触手のように細くて長い指が滑らかに腋の下を這い回り、一瞬、勇翔の身体に緊張が走り、それらはくすぐったさによって一気にほぐれていく。
私も初めて見る勇翔の悶えっぷりだった。
「ははははははっ!!?はぁはぁっ!!な、なんだっ!?」
勇翔はまさか自分がこちょこちょにあれほど悶えるとは思っていなかったようだ。
「君の細いけど筋肉質な体型的に爪によるくすぐりが効果抜群なのは簡単に見抜けたよ。あいにく、爪くすぐりは私の得意分野」
ミナは言って、人差し指の爪の先でつぅーっと脇のスジをなぞり下ろした。
「んぎぃっ!!?」
「でも…本番はこっちだ」
ミナは両手にローションを塗り込み、その手で勇翔の竿を握った。
「うあっ!?なにしてっ…!?」
勇翔は目をギョッとさせて私の方を見るが、目を合わせない。
そうだ。ウラの罰則というのは、強制射精直後のタマをくすぐるという非人道的なもの。
これをされた者は誰一人として二度目の脱走は企てない。
「君をイかせて…それからタマを…君の大嫌いな爪こちょこちょで処刑する。いいね?」
竿を握りながら、ミナが言う。
「こんなのでイクわけが…」
「イクに決まってるよ」
ミナは不敵に笑って僅かに力を込め、竿をギュッと握る。
勇翔が喘ぐ。
ミナは手コキに関しても神がかったテクニックを有している。
これまで見た限り、十秒と保たない。
ずちゅっと音を立ててミナの手が亀頭まで擦り上げる。
「ぬぅっ!!?」
ずちゅっずちゅっずちゅっ。
湿った音を立てながら、ゆっくりと亀頭からカリ、そして竿の根元までを何度か往復する。
勇翔の竿は既にカチカチに膨らんでいる。
「はぁはぁっ!!…む、無駄だって言ったろ…」
勇翔は必死に笑みを浮かべてみせる。
「うーん…弱点…みぃつけた」
ミナの手が突然、亀頭までズルズルと上昇し、亀頭ごとカリを飲み込んだ。
そして。
手のひらや指の腹で亀頭に触れ、さらにカリクビに嵌め込んだ指でグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュッ!!っと揉み擦った。
「うおおああああああああああああっ!!?なっ!!?んんんんんっ!!?」
亀頭擦りとカリへの同時責めに勇翔の顔は一気に快楽に染まり上がる。
「ほぉら…こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょー」
ミナが空いていた手の指をにゅっと伸ばし、タマを爪でこしょぐり回した。
「あわぁぁぁぁあああああああああ"っ!!?」
勇翔の先っぽから、どくぅっと白い液体が飛び出す。
「あぅっっっ!!?しまっっ──」
カリッ!!
「はぅっっ!!?」
勇翔は快楽を味わう暇もなく、その顔を不気味な笑顔に変形させられる。
カリカリッ!!
「はひぃっ!!?」
ミナの爪の先がイッたばかりのタマを引っ掻くたび、勇翔から快楽が吹き飛んでいるのが分かる。
「宣言通り…お仕置きいっとこうか」
ミナは細くて長ぁい十の指をこちょこちょこちょこちょとうねらせながらタマに近づけていく。
「はぁはぁっ!!ま、待て!!待て待てっ!!もういいっ!!もうっっ──」
勇翔は顔を引き攣らせ、逃げられもしないのに椅子の上で暴れる。
だから、私と職員で、暴れないよう肩を抑えた。
「やめっ!?離せっ!!やっっ──」
怯える勇翔の顔は、タマを包囲したミナの指が爪を立ててカリカリカリカリカリカリ!!こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょー!!っとタマをくすぐった瞬間に狂気的な笑顔へと変貌した。
「あはははははははははははははははははっ!!?死ぬっ!!死ぬぅぅぅっっっ!!!ぎぃぁぁぁぁああああああああああはははははははははははははははははははははははははははーっ!!?」
くすぐられているのはタマのみ。それでも、そこを爪でこちょこちょされるたびに勇翔は壊れたように吠え、叫び、鳴く。
ミナは心地良さげにしながら、自身の指の檻で包囲したタマを爪で執拗にこしょぐりまくる。
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ!!
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!
「んぎゃぁぁぁぁあああああああああああはははははははははははははははははははは!!?死ぬ"っ!!死ぬってまじでぇぇぇぇ!!!っっはははは!?はは!?はははははははははーっ!?」
ミナの指はカリカリこちょこちょと最低限の小さな動きのみを繰り返している。
それなのに勇翔はこの世界に生まれたことを後悔するかのような叫びを上げ、苦しみでその肉体を痙攣させている。
「これに懲りたらどうするか…言えるね?」
私は、バカみたく叫んでいる勇翔に聞こえるように耳元で囁いた。
「あへへへへへへっ!!?逃げません"っ!!もう二度とぉっっ!!逃げないですぅぅぅっっっ!!!」
勇翔は涙を流しながら笑顔で答えた。
やはりタマこちょの刑は効果抜群だ。
「そうだね。じゃあ今日は朝まで反省しようか」
私と職員は両手にローションを塗りたくり、空いていた腋の下に手を伸ばす。
「はぁっ!?なんでっ!?なんでぇぇっっ!!」
駄々をこねる子のように勇翔は涙目で首を横に振る。
逃げるとか。抵抗するとか。そういうものは選択肢として用意されていない。
絶望の中、勇翔の腋の下に私のどんな職員にも負けぬ指先が近づく。
すぅ。
私は小さく息を吸う。
そして。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょっ!!!
息を吐き出し、小声でそう歌いながら、勇翔の腋の下をくすぐり嬲り回した。
「はあああああああああああああああああ"っっ!!?あはははははははははははは!!?あっ!!?あっ!!?あはは!?あはははははははははははははははは!!?」
勇翔は悍ましいものでも見るかのように、ワキをこそばす私の指を見ながら、舌を垂らして悶絶する。
爪くすぐりが弱点。そう聞いていたから、私は腋の下の窪んだところに爪を密集させて執拗に執拗にこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょとくすぐってやる。
「うへぇぇぇぇへへへへへへへへへへはははははははははははははははははははははははは!!?やめっっ!!?やっっ!!ごめんなさぃごめんなさぃぃぃぃぃっっ!!!」
勇翔は泣きながら私に懇願する。
でも許さない。
私は手にローションを追加し、必殺の上半身くすぐり回しの刑を執行する。
ワキワキッと指関節を折り曲げて準備運動を終えると、胸に爪を吸い付かせてそこからこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょーっ!!っと腹部や横っ腹、腋の下をくすぐり回す。
「だーっっっはははははははははははははははははははははははは!!?やめ"っ!!?もうっ!!もう勘弁じでぇぇぇぇぇ!!!っっへへへへははははははははははははははーっ!!?」
この必殺技を受けた者は、まるで同時に上半身の複数部位をくすぐられているかのような錯覚に陥る。
上半身の至る所に爪や指の感触が這い回る。それだけでも発狂モノだろう。
加えて、くすぐったさが酸素を奪い、精神をさらに蝕む。
宴は夜明けまで続く。
愉しい時間はこれからだ。