やがて男たちは、豪を雑木林の奥へ連れていく。薄暗い木立の間で、豪は太い木のそばに追い詰められた。
「ほら、見ろよ。すごいだろ」
一人が手を差し出す。その掌には、大きなクワガタがいた。
普段の豪なら、珍しい虫を見て目を輝かせていたかもしれない。だが今は違う。裸のまま縛られた背中が、木のチクチクとした表面で痛い。耳をつんざく勢いで鳴く蝉の声。そして、荒縄で熱くなった肌を撫でる風と、染みる一筋の汗。自分が裸で外に縛り付けられている異常さを、いやでも実感する。逃げ場のない状況で見せつけられる甲虫は、ただただ不気味だった。
「二匹も捕まえたんだ。せっかくだから、近くで見せてやるよ」
「や、やめろッ!頼むからッおれが悪かったよ!
だ、だから!もう、やめて・・・・・ああああ!」
「へへへっ、乳首にしっかり挟まったぞ。落とすなよ、落としたら今度は金玉挟んでやるからな!」
炎天下の中、豪は歯を食いしばり、必死に耐える。暑さと痛みの中で必死にこらえているうちに、やがて頭がだんだんとぼんやりしてきて……混ざり合った熱と痛みは、わずかな痺れを伴い、下半身のアンテナにゆっくりと届いていく。
「ははは、また勃起した。こいついじめるといつも勃起するよな」
「オレ知ってるぞ、そういうの、マゾっていうんだぜ。変態の仲間だ!」
「へーんたい!へーんたい!」
こんなの、嘘のはずだった。震えていた体、萎んでいたはずの「その部分」も同じだったのに。毎日いじめられていく中で、特にこの乳首への刺激は日々豪を蝕んでいった。
昨日のも、おとといの責めの痛みもまだ癒えていないのに、続けて与えられる新たな責め。その甘い痛みはいつの間にか、彼の恥や苦しみ、理性といったものを焼き尽くし……性感帯へと変えてしまった。
もう反論する力もない。ただ、無抵抗な勃起は縦に揺れ、まるでその罵声に対してうなずいているかのようだった。新しい虫を欲しがるかのように、彼の茎からは蜜がこぼれ落ち、止まらない……。