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【全体公開】その暴君、バリタチアルファ野郎につき-振り返り

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【全体公開】その暴君、バリタチアルファ野郎につき-振り返り
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『Now let's start our story with the line starts from "Once upon a time".』

               ───おとぎ/RADWIMPS


◆本文コンセプト、序文

 後書きでも語っていたことなのですが、物語で悪役として書かれているオスが勝手気ままに女を犯して性欲を処理しているシーンに興奮を覚えたことがあります。

 それが何故かというのを説明するのは難しく、もちろん複数の要因が絡み合っていることとは思いますが、その中の一つに『それだけ高尚で立場のあるオスでも性欲からは脱しきれない』というのがあるように思えます。

 どれだけ偉ぶっていても、どれほど腕っぷしが強くとも、どうしようもなく恐れられていたとしても。

 男として生まれたからには股間の熱には、射精とその快楽からは逃げられない。

 オスならではの平等性、オスとして生まれたからこその宿痾にこそ興奮を見出していたのだと思い、それを存分に表現するためにどうしたらと考えて、書き出しと導入部はこのようになりました。


 わかりやすいものでいえば董卓、ネロ、始皇帝に代表される暴君の像はまさにそれで、ツイッターでネタ出し(という名のいつものツイート)をしていたときからこの方向性は決まっていた気がします。

 そこへ、人の上に立って好き勝手に犯す者という意味合いで『バリタチアルファ野郎』という冠を被せたのですが、そもそもノンケなのでバリタチもクソもないのでは?というのは早期に気づいておりましたが、語感の良さを惜しんだため改題はせずにそのままでいきました。


 ちなみに序文で辞書の解説を引用するのは過去作の『黒塗りフルスモーク土足禁止のアルファードが愛車のトゲトゲスタッズ付き財布を持つ乳首ピアス入り顎ヒゲ白虎先輩が怖い都落ちした俺の話』でも使った手法で、お手軽な割に仰々しさを演出できるので気に入ってます。

 この後ですぐにあからさまな暴君姿を見せつけることで『本当の暴君且つバリタチアルファ野郎とは主人公のことだった』という真の意図をぼかすため、今回はこれを用いました。

 後編の真エピローグ(後述)で再度これを使っていますが、最初と最後で文言を変えて、解説も織り交ぜることができたので比較的満足です。


◆導入~サンプル公開部

『昔々あるところに』という書き出しを追加したのは、実は書き終わり間近になってのことで、当初は構想にありませんでした。

 だけど歴史上に存在した暴君というのをモチーフにしているなら、そのイメージを強調する意味が出るのではというのと、エピローグの締めの文を力強くさせるためにこれを冒頭に持ってきた覚えがあります。


 序盤は目隠しされた主人公を先導する兵士イスルギによって、今作の主要人物である暴君というのが『レグウス』という名前だということだけを明かして、文脈の説明に入ります。

 宮殿とも言えない武骨な王の根城で、玉座にふんぞり返る姿を平伏しながら見上げるという構図は最初から決まっていました。なので、ここでは主人公がいる国がどういう情勢にあり、どんな出来事があったかを紹介することで、それの遠因となった暴君の印象を裏付ける手法をとっています。

 国の情勢というマクロな観点から、建物とその雰囲気、そして玉座と段々とミクロにカメラが収まっていくイメージで、玉座の獅子を描写しています。


 肘掛けに頬杖を突いて、つまらなさそうな顔でこっちを見ている状態はまさに表紙のイメージで、細かく指定したりリテイクを出したわけでもないのにそれを形にしてくださったアバシリさんにはほんっとに頭が上がりません、すごすぎる。

 ので、ここで語られている獅子の外見にはいくらかキャラクターデザインからの逆輸入があり、羽飾りや髪留め、マントの類がそれに当たります。

 蛮族の酋長のようであると語っていますが、当初のイメージでは王とはいえ中世騎士や貴族のそれとは違ってどちらかというとウルクの賢王くらいのイメージだったので、これを表現するための苦肉の策でした。

 ですがこれはこれで結局この後見せたいものと結びついてくれたので、まあ良しとしておきます。


 女を侍らせているシーンは、いわゆる『暴君らしさ』の強調であり、エログロ作品に感じるダークポルノの演出です。

 もちろん現代でこんなこと言ったらブッ叩かれると思うんですが、過去、およびファンタジー作品における『女』が性処理の道具でしかないシーンって結構エロいと思ってて、それは尊き命を軽んじモノ扱いしても許されるほどの立場、権力の示威に繋がっている気がします。

 あるいは、そんな扱いをしても許されるほどの権力者であっても性欲には勝てないんだというオスとしての宿命を感じるからでもあり、それを書こうと思ったシーンです。

 本当ならもっと女好きっぽくして鼻息を荒くして夢中になって種付けプレスしているくらいでもよかったんですが、玉座の上であることと、この後めちゃくちゃにケツで感じちゃう文脈を考えて、女好きにするルートは諦めました。この後に出てくる、

『女は、死ぬ時が最も具合が良い』

 というセリフは、女好きにしたかったけどできなかった名残のものです。


 で、主人公だけでなく兵士全員が見守る中で首を折られて死んだ彼女が何かというと、ただの侍女や側女ではありません。

 後になってこっそり語られていますが彼女はれっきとした犯罪者で、王の侍女として取り入りながらその宝を盗み出そうとした盗人、という設定があります。

 彼女はそれを捕らえられ、命が惜しければ余を満足させてみせよという旨の命令を受け、一晩中獅子の上で腰を振ってたという文脈があります。

 あそこまで切迫した様子で腰を振っていたのは多分腰を止めるたびに指を折られたり背中に焼き鏝を押し当てられてたりしたのかもしれませんが、どちらにしろ端役の女について尺をとる必要性も感じなかったため、早々に首を圧し折られてもらいました。

 ちなみにレグウス陛下は女に半日ほど腰を振らせておきながらただの一度もイかず、首を圧し折って絶命した筋反射でようやく射精しています。その辺のことは書いてもよかったかな……。

 暴君の体や性器を我先にと掃除する侍女達のうち半分は正室に成り上がろうという出世欲からで、もう半分はそうしなければ殺されるという恐怖からなので、家畜のようだと感じた主人公の感性はある意味で正しいものと言えます。


 獅子は『泥の混じった葡萄酒』を例に出し、自分の価値観をそれとなく語ります。

 これは、逆に葡萄酒の混じった泥水もまた泥水であると続くも有名な言葉遊びの一節で、これにより獅子はどれだけ価値があるものでもひとつの不興やミスで手討ちにする男だと主人公に伝えています。

 実際、この時の獅子は臣下から『異国から志願してきた怪しくてしつこいハダカザルがいる』『どうやら薬売りのようだけど意図がわからない』『どこかの国の間者であるかもしれないけど裏は取れていない』くらいの情報は受け取っていて、そんな得体の知れない男が何を歌うのかにだけ興味がありました。

 これを受けて主人公は何を言うべきかを考えますが、肝心の獅子がそんな調子なのでもし主人公が平凡に自分の身の上の話から長ったらしく話を始めていたら一分と待たずに首を飛ばされていたところです。(それはそれで別の展開と結末を迎えていたでしょうが、さておき)


 これは話術や作品におけるフックと同じ理屈で、メタ的な話をすると相手の気を引く話題を最初に持ってきたほうがいいというここ最近の作者が得た理論の実践でもあります。

 ともあれ、『想像を絶する快楽』というキャッチフレーズは無事に獅子の心を掴みます。

 劇中でも語られていることですが、王として玉座についた獅子はおおよそ常人が考えつく娯楽や快楽の類は既に網羅しているのですが、それはあくまでノンケとしての域を出ませんでした。

 ゆえに獅子は主人公の言う快楽とやらの想像がつかず、しかしまるきり口から出まかせを言っているのではないこともわかっているので、それも含めて興味深い、と答えます。

 ちなみにここで言われている嘘やひとの真意を見抜く獅子の素質は、同じく過去作の『雄同士で孕む獣人達が暮らす敵国の片乳首ピアス顎髭経産夫子持ち子宮ドラミング虎将軍に学ぶ命の使い方』に登場する虎将軍も同じものを持っています。


 かくして、準備の時間を許した主人公に獅子は釘を刺すように睨み……次のシーンでは寝そべって情けなく喘ぎ散らしています。

 ここは即落ち二コマの構造そのまんまで、もっと段階を踏んで書いてもいいと思ったのですが玉座の上から睥睨する威圧感の最大風速が出ている状態から一気にメスに堕ちている位置エネルギーにそそられたため、この形式にしました。

 これはのちのちのゲスト寄稿パートでも生きてきたので、結果的によかったかなと思っています。


 ここから、獅子を抱く主人公と、抱かれている獅子、そしてそれを見ているだけの牛という三つのカメラで進行します。

 獅子の肉体を説明するうえでもっとも的確かな~と思っているのは、

『生まれながらにして玉座に就くことを決められていた為政者ではなく、矛を手に取り猛々しく栄光をもぎ取りに行くも誇り高い武人としての玉体』

 という一文です。そのあとに続く、

『長時間馬に跨っても問題のないくらいでっぷりとして肉厚な双丘』

 というのもデカケツ感が出てていいかな~と思ってます。

 前立腺を言い換えているのは雰囲気作りのためで、大して深い意味はありません。調べたら出てきたので、そういう言い方があるんだ~と思って採用しただけです。


 時間は少し戻って、ケツでメスになる前の威厳たっぷりな陛下をもう一度味わおうのコーナーです。

 ここで示されているのは、終始怪しげだが何をやろうとしているのかは多分読者がもっともよくわかっている主人公と、それを寛容ともいえる態度で容認する獅子の懐の広さ、そしてここからやきもきし続けるだろうという見張り役の牛の反応です。

 もちろん獅子は主人公に害意がないことは見抜いており、主人公もそのつもりは最初っからないので、ここからは単にイチャついているだけの二人が続きます。ということは牛が困惑しているのは、嫉妬でもあるのかもしれません。知らんけど。


 そんな獅子に手マンしながら、主人公は己の抱いていた勝算に確信を得ます。ここでようやく見慣れたカタカナ語が出てくるのですが、これは後述する主人公の中に宿った別人格がもたらした知識による言い換えで、読者と同じ目線での解説になります。ちなみに夏梅はマタタビに似たアレらしいです。

 この後についてはせっかく背中向けての手マンをしているので、玉裏も嗅ごうという流れで顔を突っ込ませました。この辺りは正直ノリで書いてますが、蒸れ感と重量感を大事にした覚えがあります。


 本番行為に移ろうかというタイミングで、牛のモノローグが挟まります。

 ここで牛が紛れもなく獅子に忠義を誓う忠臣であることと、獅子にとっての部下というだけではない存在であることが明かされます。

 共に死線を潜り抜けた相棒や戦友との絆の結びつきは家族以上、恋人並みとする説があります。牛が感じているのはまさにそれで、苦楽を共にした相棒でもある主君が見たこともない顔で喘いで興じている姿に紛れもなくジェラシーを抱いていると示す場面です。


 その牛を他所に主人公は獅子に本番行為を勧めますが、これは悪手でした。

 この辺りは獅子の言っていることが全て正しく、明確に格の違いが示されるシーンでもあります。

 もちろん主人公の言うことは嘘ではないのですが、自分の本心を偽っています。

 それは、獅子が望まないならやめておこう、という思いからくる労りであり、常識的な譲歩でもありました。

 ですがそれは見方によっては獅子を丸め込み、自ら願い出るよう仕向けた愚策でもあります。常識的な駆け引きに飽いている獅子は、ようやく見つけた面白い遊びの中でそんな冷めることを言う主人公を許せなかったのです。

 もっと単純な話をすると、情熱的に求められたかっただけ、とも言います。

 そして主人公は改めて自分の願望を吐露します。それは、獅子が長いこと味わっていない歯に衣着せぬ物言いでした。


 一般的な物差しを持つ牛がドン引きする一方で、獅子はそれを笑って受け止めます。

 玉座について長い獅子は、誰もが自分の顔色を窺って接してくることに飽き飽きしており、自分の欲求をストレートにぶつけられることが久しかったのです。早い話が「おもしれー男……♡」という状態です。

 この辺りで、獅子は主人公の本質を見極めています。見極めているからこそ、自分が自分である以上この男は裏切らないだろうという確信を得ています。

 軽んじるでも利用するでもなく、ただ自分が好きだという理由だけで鼻息を荒くしているとわかっているからこそ、主人公の要望を素直に聞き入れて股を開きます。

 ちなみに、ここで牛が『陛下、お戯れが過ぎます』と言いかけているのと同じように、主人公もまた『よっしゃぁ!!』と言いかけています。


 念願かなって挿入……と行く前に、またもや牛の独白が挟まります。

 勘のいい方ならもう気付いているかと思いますが、牛がここにいるのはただのカメラのためではなく、次の濡れ場でヒロインとなるためでもあります。

 ゆえに、主君の痴態と主人公のちんぽを前にどんどん考え方が変わってノンケではなくなっていくさまをしつこく描いています。獅子が即落ちした分、ゆっくり段階的に落ちていく過程を牛に割いたという感じです。

 たてみつ、とは腰をぐるりと一周した褌が股下から尻の谷間に走る部分のことを言うらしいです、ググって初めて知りました。


 挿入のパートでは厳めしい支配者の尻穴がはしたなくオスに媚びている、というのを主眼にひたすら書き進めました。

 獅子は女のように屈辱的な姿を晒していることに抵抗がないわけではないのですが、それ以上に目の前の主人公が興奮して狂っている様子を目の当たりにしているので何とかなっています。

 なので、まるで真人間のように気遣われるのは解釈違いで、獣のようにがつがつと貪られることを希望しています。

 仰向けになったまま持ち上げた足でタチを急かすのは文字上だと結構動きが地味なので扱いが難しいのですが、確実に盛り込みたい要素だったので入れております。それも片足で。


 というわけで本格的なピストンが始まります、この辺は大体書いてある通りかな……。

 結腸攻めが出てくるのは、ケツで気持ち良くするなら前立腺擦る以外にもう一個ほしいよなということになったためです。主人公のブツが大きめと言われているのは、ここにつなげるためでもありました。

 ちなみに日本人の体でも結腸攻めには最低でも18センチほど必要とされており、それを考えると主人公は20センチほどのサイズになるんでしょうか……まああんまり深く考えてません、その辺は。多分白人サイズなんでしょう。


 この世の快楽を味わいつくしたと言っている獅子が乳首に無知なんてことはあるのか?と思ったのですが、ノンケモノで男の乳首を責めるのって女性優位モノくらいしかない気がするので、アリとしました。

 というわけでアナル処女だけでなく乳首処女まで主人公に捧げていただくことになります。やったね。


 普段なら犯されているガチムチオスケモが気持ちよくなっちゃってわけもわからぬうちに頷いて好き勝手犯されて契約させられて高価な羽毛布団が届いてクーリングオフもできずに泣き寝入りする、という流れにしがちなのですが、今回の獅子については気持ちよくはなっているもののはっきりと自意識を保ったままでいてもらいました。

 これは、一国の王たるものがそう簡単にフニャフニャになるかな?という思いと、ケツの快楽を噛み締めて楽しんでもらうほうが王らしさがあると思ったためです。

 ここでようやく主人公の口からおまんこ呼称がこぼれ落ちます。はっきりと意識がある獅子に比べて、主人公は早々に快楽に屈して口調も胡乱になっており、ここでも二人の格の違いが浮き彫りになっています。

 だが……抗えん……っ♡(スペースグルーヴ)


 というところでヒートアップしている二人を他所に、一見冷静な牛に戻ります。

 気持ちよくなってへろへろになってる主人公のセリフに獅子が怪訝そうな反応をしたためですが、その実『おまんこ』という単語に我に返っただけにすぎません。

 蚊帳の外の牛がビキビキに勃起して、それでも背筋を伸ばして職分を全うする姿ってエロいよね、というパートになります。

 この辺りは直立不動のままシミを作ってガチガチになってる牛の一方で、おまんこである自認が芽生えた獅子と主人公の激しいぶつかりあいで緩急を表現しています、多分。


 もちろんそれが単なる辱めであるなら、獅子がここまで喘ぎ悦ぶことはなかったでしょう。

 ですが前述の通り、獅子は主人公がイカれた男色家だとわかっており、ただ単に自分の欲望のままに動いているとわかっているため、その必死こいてる姿を楽しんでいる節もあります。

 それと同じくらい、後継ぎを作って取り入ろうとする媚びへつらいや出世欲からくる夜伽ではなく、純然たる劣情を向けられる相手に選ばれたことを嬉しくも思っています。

 獅子が自分の胎に中出しを欲しがってるのは……別に深い意味はなかった気がします、ただ自分が本気で種付けするときは同じようなテンションで言葉責めをしていると思うので、それが出ているだけなんじゃないかな……。

 ちなみにザーメンという単語もカタカナではあるので、使わせるべきかどうか悩んだのですがあったほうがエロいと思い、普通に浸透している言葉ということにしました。


 メスイキとイキションのシーンは、普段ならクライマックスに持ってきがちなのですが主人公がしっかり役目を果たしたことを証すのにぴったりだと思い、ここに持ってきました。

 そのままだとただエロいだけで展開が進まなくなりそうだったのですが、牛を噛ませることでちょっとコメディっぽくなって進みやすくなった記憶があります。

『……己の知らぬもの、想像すらできぬ何かを知るには己の限界、道理を疑わねばならぬ。海の先がこの世の果てと疑わぬなら、船はいらぬ。快楽もまた……ふゥッ、その最たるものだ。既存の定型を壊す狂奔の先にこそ、思いもよらぬ財が眠る。少なくとも……余はそれを好む、それをもたらす者もまた同様に……な♡』

 ここの獅子のセリフは今作の隠れたメインテーマでもあります。というのも、主人公が後になって授かる『道化』という役割がまさにこの体現者であるからで、獅子がここで明言しておくことで後々つながっていく……という感じです。


『それにこの男は、天に仰ぎ見るべき余を地に組み伏し、存分に犯し穢したところでそれを無様とは思わぬだろうよ。むしろ一層喜んで余を讃えるだろう……ゆえに余も、安心して狂気に至れるというものだ』

『も……もちろんでございます。むしろ自分のションベンで濡れた陛下も大変麗しく存じます、ほんとにマジでエロいと思います』

『ですが……そいつ、だんだん付け上がってませんか……?』

 ここは完全に好きなところ。あれだけ乱れた後でも個人評が完璧な獅子と、一発イって別人格(後述)で胡乱になってる主人公と、終始第三者視点で冷静な牛という三竦みの図です。

 主人公は付け上がっているわけではなく、別人格の占める割合が増えてラフな状態になっているだけで、けっして軽んじているわけではありません。でもその違いがわかるのはたぶん獅子くらいのものなので、結果的には良いコンビになるのではと予感させる一コマを経て、ずっと待たせていた牛がメインに入っていきます。


◆牛を交えて~交尾のラストまで

 お堅い忠臣がどちらかというとわがまま気ままな主君を相手にアタフタする、という構図はずっと考えていたので、牛が絡み始める前半はその調子で進行していきます。

 勃起したまま気を付けの姿勢を取る牛は、獅子が自分に何をしようとしているのかをわかっていながらも無意識にそれを考えないようにしています。でもさすがにフェラまでは考えてなかったんじゃないかな……。

 主人公が喚いている通り、獅子にとっては初めてのフェラチオになるわけですが、そもそもノンケが男性器を躊躇なく咥えられるのか?という問いになります。

 ここでの答えは『主人公とのセックスで男性器は自分を気持ちよくしてくれる快いものとして学習してしまったため』ということになり、フェラへ進みます。

 ちなみに、わかりづらいですが獅子は二人称で『そなた』も使います。『貴様』よりちょっとカジュアルな呼びかけ時に出てきたような気がします。


 あぁっ陛下さま……♡ なフェラパートですが、蒸れ感と牛のオタつきを大事にしました。

 大体書いてある通りなのですが、大事な主君にそんなことをしてほしくはないが手を上げるわけにもいかないし、かといって主君の望みに反するわけにもいかず、ただ股間だけをビキビキに怒らせている忠臣、という慣れ親しんだ味をそのまま味わっていただこうと思い、変にひねたことはしないようにしました。

 なお、なんでノンケの獅子がそんなにフェラ巧者なんだという質問は受け付けません。あの~多分なんか、フェラの素養があったんじゃないですか?オスケモってみんな生まれながらにしてフェラとケツマン上手だと思ってるので……おれの宇宙ではそうなってるんだよ、いいだろ!


 そこまで考えていたわけではないんですが、牛には武器を持たせたままだったので自然な流れで片手で頭を押さえるイラマチオに移行できてよかったですね。

 武器を立てたままの兵士が見張り中にしゃぶられているアレのような味わいを感じていただければ幸いです、エンジョイ!


 なお、快感に飲まれて口調が乱暴になる牛ですが、そもそも獅子を己が王として、主君として担ぎ上げるようになってから今のような喋り方になったので、初めて話したときや共に肩を並べて戦っていたときは今よりもっと砕けた接し方をしていました。

 なので、主人公が危ぶんでいるのに反して獅子は特に何も思っていません。

 というか、周りが勝手に怖がっているだけで、獅子は作中で一回も自分に対して敬語を使うように命じたことはないし、口調や話し方を咎めたことはありません。なかったよね?多分。

 獅子はこう見えてある程度好感を持っている相手については甘いという隠れた設定になります、もちろん初対面でそんな口を聞かれたら即無礼討ちでしょうけど。

 なので主人公にしろ牛にしろ、ちょっとラフな物言いをされても全然平気ですし、それよりも目の前のオスが恥も外聞も余裕もなくして息を荒げている姿を楽しんでいる節もあります。


 出したザーメンを全部飲まそうとする牛ですが、これは獅子相手だからそういう振る舞いをしているというわけではなく、これまで抱いてきたメスや商売女を相手にしているときは大体全部同じことを言っているので、牛としては自然で慣れた振る舞いでもあります。

 一方で捌け口になって黄ばみザーメンまみれになっている獅子は、オスの精液に対する抵抗感はもちろんありますが嫌悪というほどでもなくて、自分のクチで情けなくイった牛に対する愉悦でいっぱいなので許しているというだけです。あとはたぶんザーメンの味に本能的にケツが疼いて興奮してたりもするんじゃないかな。


 というところで蚊帳の外だった主人公に獅子がザーメンのお裾分けをします。

 複数プレイをするときって全員が絡んでなければ大体2-1で別れて一人が定点カメラになると思っていて、メインヒロインでもある陛下はともかく、それを楽しませるゲストとしての主人公と牛が交互にそれを担ったという構図で、獅子はその辺りのバランス感覚も抜群なため主人公が放置されない程度に輪に混ぜてやることなど造作もありません。

 ちなみに口移しに目を奪われがちですが、ここが獅子とのファーストキッスでもあります。

 からの『よい、よい♡』が出ます。陛下、完全にウキウキでワロタでございますね。

 全編通してそうなのですが、獅子のセリフ回しはかなり考えたしそこそこに難航したのですが、ザーメンとイキ汁でべちゃべちゃでこんな小難しい文句言ってると思うとちょっと愛らしいですね。


 ここで主人公と獅子の内緒話が出ます。

 先に言ってしまうとこれはあの牛も交えて3Pしようという旨の申し出であり、多分セリフにするとしたら『貴様の与える快楽でメスとなったとき、あやつはどんな顔で鳴くのだろうな……?』みたいな文句じゃないですかね……?

 もしくは『あやつばかりがオスでいるのは不公平だと思わぬか?』とか『あやつの尻も想像を絶する快楽とやらに興味があるようだぞ?』とかになるかな……何にしろ今考えても決めかねるので確かここではあえてオミットしたような気がします、たぶん。作者の人そこまで考えてないと思います。


 で、冷や汗ダラダラの牛に戻ります。(うわ~やっちゃったマジやべえ……)感を強調しつつ、(でもクチマン気持ちよかったよな……♡ぴくっ♡ぴくんっ♡)というニュアンスを残すようにしました。

 そして主人公を伴いながら壇上にエスコートされます。ここは完全に今後に続く主人公と獅子の関係性が確立されたシーンで、本編後も同じようにいろんなオスを二人で篭絡していくのだと思います。

 あと、牛が主人公に噛みつく余力もない様子を、

『本当ならなんで貴様がと怒鳴ってやりたいくらいだったが、主君への狼藉に低く首を垂れた心は瞬発力に欠けてそこまでの活力を抱けない。』

 と表したのですが、これにはもちろん射精後の気怠さもあるんじゃないかなと思いますね。


 獅子まんこに誘われる牛と、そんな牛ちんぽにローション(オイル)をねとねとに塗りたくる主人公。ガッチガチでバッキバキの黒ずみ牛ちんぽを手コキしている主人公は取り澄ました様子で挿入を促していますが、内心は牛ちんぽに大興奮しています。その様子も書いてもよかったかな~と今にして後悔……まあ牛の興奮のみにフォーカスしていると考えたらこのままでもいいか……?

 挿入に際し、興奮が頂点に達した牛が主人公のそれを上回って振り落とすシーンですが、これは『膝立ちで挿入している男が種付けプレスに移行する』『ベッドの下から弾むケツを眺める』という次の展開の要素を満たすために思いついたものですが、結果的にかなりハマったんじゃないかなと思って気に入っています。

 邪魔だと言わんばかりに腕を振り回す牛に驚いて後ろにすっころんだ主人公は、ぶつかりあう尻の重なった様子を至近距離で眺めるわけですが、これは同時に読者の皆様の視点でもあり、わたしが見たかったものでもあります。

 やっぱりオスケモとオスケモが全力種付け交尾しているところを眺めるのが一番味わいが深いと思っているので、比較的自然な流れでこの状態に展開できてよかったですね。


 無遠慮に尻を掘削されて、語気も荒々しく腰を漲らせる牛を嬉しそうに受け入れる獅子はちょっとマゾっ気というか屈服願望みたいなのがあるように見えますが、これはたぶんそういうのとはまた違って『自分を慕う配下が取り繕いもせずに本能を丸出しにしている姿』を愉しんでいるだけだと思います。

 一緒に敵兵を撫で斬りにしたり、敵国の女を犯し合うのを愉しむようなひとなので、そういうグルーヴ感というかヒューズの飛んだ極限状態を共有していることを喜んでいる節があるんじゃないかな。


 それを受けて、完全に置いてけぼりにされた主人公は息を漏らします。

『それはまるで大人の性交を初めて目の当たりにした子供のような感想で』

 というのはまさにその通りで、ただでさえ他人の性交を見る機会なんてなかったでしょうし、ガチムチオスケモとガチムチオスケモのセックスは迫力満点ですからね。

 これこそがセックスだと言わんばかりの牛の腰遣いに釘付け、という主人公と重なるところを感じてもらえればという感じです。

 もちろん、ただ眺めているだけというのも味気ないよね、というオプションつきです。

 デカケツに顔を挟ませてねぶる主人公をロデオのようにケツを振って振り落とそうとしますが、しっかりとムチムチのケツ肉をホールドした主人公は振り払えず、無防備なアナルをべろべろと責められた牛からついにブモ鳴きが出ます。

 自分の嫌悪感や感情よりも射精欲を優先して腰が止まらない牛に獅子は大層ご機嫌な様子で言います、その顔をよく見せろ、と。

 そのまま下から情けない牛のオホ顔の両頬をむぎゅっとして、たまらず唇を貪ります。


 ここでのキスは完全に感情というか愛しさと慈しみの発露で、男同士だし主君と従者ということもあって普段はあまり言う機会はないのですが、獅子も獅子で自分が玉座につくまでついてきてくれた牛のことはそれなりに大事に思っています。

 そんな牛が自分のケツ穴を犯しながら気持ちよさそうに蕩けているのを見て、牛が喜んでいることに嬉しさを感じたのではないかなと思います。

 言わばこれは獅子による一種の恩返しのようなもので、ケツ穴を貸して使わせてやることで牛のこれまでの献身をねぎらっているのかもしれません。

 いやでも単純に余裕のない顔を見て愉しんでいるだけかもな……。


 さておき、種の上がってきた牛をぎゅっとホールドして中出しをせがむ獅子は、『余の渇きを満たしてみせよ』と叫びます。

 これはたぶん、何もケツマンコが飢えて渇いているわけではなくて、退屈な日々と王の役割をこなす身心のことを言っているんだと思います。

 獅子ほどの身分にある男が腹心とはいえ部下からメスのように犯されて中出しされるなど本来ならあり得ないことで、だからこそ獅子は、というより獅子だからこそその倒錯を愉しめるんだという感じじゃないでしょうか、知らんけど。


 下からぎゅーっと抱きしめながら中出しを享受する獅子ですが、実はちゃんとこの後のことを考えていました。

 主人公とどこまで画策したのかはわかりませんが、とにかくここまでは全てシナリオ通りだったようで、手足の自由を奪ったまま背後の男にターンを譲ります。


 ここからはエクストララウンドで、出ずっぱりだった獅子が主人公と牛にメインフォーカスを譲り、自分はそれを眺めてニヤニヤと楽しむ番になります。

 ちなみに獅子が牛の性事情に詳しいのは別に扱きあいとかしたわけではなくて、敵国の捕虜を慰み者にしている際に牛が自分からドヤ顔で何発でも種付けして回って回数を自慢していたんじゃないかなと思います。

 ぬちゅぬちゅと手マンされて暴れる牛ですが、獅子に窘められて思い直します。

 自分の中の常識を超えて、本能に従い快感に身を投じるシーンで、その狂奔に獅子も満足そうに頷きます。

 御託はいいからかかってこいとばかりにデカケツをぶりんとさせる牛ですが、実はちんぽを挿れられたら獅子のように自分も気持ちよくなってしまうのかと興味津々です。

 主君の言葉に食って掛かるわけにもいかないし、嘘をついてそんなことはないと主君の言葉と相違するわけにもいかない牛は唸りながらケツを震わせることしかできません。


 ちなみに、

『構わん……貴様の粗末なモノが入ったところで動じる鍛え方はしておらん』

 のセリフは、ケツがしゃべってる!っていう画角を想像してもらえていれば大体正解です。


 挿入に際し、さらに牛は主人公が獅子に何をやるのか興味があったと明かされます。これは内心の割合としては2,3割くらいなので牛も早々に否定しますが、どちらにしろ全くの的外れというわけでもないし間違ってはいないので黙るしかありません。


 さて、牛と主人公の交尾ですがこれまでの全ての交尾とは違って、気丈に振舞う牛と軽快な言葉責めを増やした主人公というペースで進んでいきます。

 獅子と主人公はまさに獅子の体を堪能しその淫らさを称えるものならば、獅子と牛は獅子の体を貪るものでした。

 では牛についてもまたそれに相応しい別の味わいであるべきと考え、強がる牛をちんぽで黙らせるという流れになりました。


 とは言っても牛の虚勢も早々に消え失せ、主人公が突くたびに牛の腰も前にずぶんっと押し出されることで獅子も声を上げてしまうというまとめ抱きのフェーズになります。

 この辺りからはもう挿絵はないのですが、これまでに見た尻と表情が頭の中で結合して偉丈夫ふたりがお゛んお゛ン鳴いている光景を脳裏に浮かべていただいたのなら幸いです。


 もののついでのように気持ちよくなっている獅子もたまらずこれにはおのれおのれおのれが出て、喋る言葉の漢字の比率が低下した牛も獅子の中でトコロテン汁を漏らしてオッス鳴きを繰り返します。これには流石の女神も目を背けます。

 イキションベンを獅子の中に注ぐのは実は当初の予定にはなかったのですが、出せるもんはなんでも出しちまえという教えに従い、挿入したままの牛ちんぽからジョロジョロと出してもらいました。

 そしてその因果は主人公に応報されるべきで、顔面騎乗された主人公は獅子の捲れた尻穴から溢れる粘液をおいしそうに飲み干し、それどころかべろべろと肛門肉を舐め回します。

 常人、ノンケからしたらイカれてるとしか思えないそれも、我々にとってはご褒美ですという文脈なのですが、それは偏に獅子が魅力的であるからということでもあり、これを受けてついに認められた主人公は道化の地位を賜ります。


 道化がピエロとしての役割を持つのは近代に入ってからのことなので、ここでは大道芸人に見られる道化師のような意味合いは含まれていません。

 なので、語られている通り獅子にとってそれは自分だけのおもしれー男という意味合いに過ぎず、とにかく自分の傍にいることを求めます。

 この時点で獅子は主人公が自分に並々ならぬ情を抱いているというのは疑いようもないと確信しており、それを受け入れつつあります。つまりこの場で道化を授かったことは愛の告白にも近いのですが、主人公はそれに気づきません。

 ちなみに牛もまだまだ元気いっぱいだったので獅子と一緒になってダブルフェラをしたあとは獅子のちんぽに自分から跨ってケツに入れたまま主人公のちんぽを咥えたりもしていますが、書ききる元気がなかったので書いてません。


 そんな獅子のことを、主人公は

『きっとこの獅子は自分の興味と好奇のためならどこまでも自分本位になれるというだけで、世に言われるほど残虐非道な雄ではないのだろうと男は思った。たまたまそれが暴君として映っただけで、その本質はもっと違うもののように感じられた』

 と評しています。

 これはその通りで、後述しますが獅子が残虐な行いをするのは己の役割と示威のためであり、本質は暴君などとは程遠い善良で勇敢な人物です。

 敵にとっての猟奇殺人者が味方にとっては英雄であるように、ひとつの側面だけでひとの本質は決まりません。

 そもそも暴君というのも、誰かが獅子の行いを歪んだ形で喧伝し噂話として広まったためで、そのひとがどのような人物であったかを知るには自分の目で見るだけでなく、他人からの話を聞くこともできます。


 道化師というのは主君の行いを語り聞かせるのが仕事でもあり、主人公はうっすらとそのことを理解しながら獅子の過去に移ります。

 ちなみに、自分の興味と好奇のためならどこまでも自分本位になれるというのは主人公もまたそうであり、何も獅子だけに限った話ではありません。

 ならばこそ、主人公こそが真の暴君だったのでは?という考察の余地につながります(そこまで考えてはいません)



◆獅子の過去、エピローグ

 ここ開幕の一文でちょっと誤字ってるんですけど、まあ気にしないでください(びっくりマークが消えています)


 ここで語られているのは政変のその時のことです。

 獅子の兄、第一王子は先王が玉座を譲るまで王宮ですくすくと育てられてきた正室の子です。

 獅子とその母が王宮から迫害され続けたのは実のところ同じ時期に生まれたこの第一王子を擁する正室の一派の仕業で、第一王子はそのことを知りません。

 ただ王位からは程遠いが自ら仕官し戦場にて武勇を立てる腹違いの弟がいると聞いていたくらいで、哀れみにも近い同情で獅子と接しており、自分が王になった時のコマの一つにしてやろうという程度の考えでした。

 ですがそれは第一王子にとってはある程度目をかけていたということでもあり、自分と似た姿の弟がどんな人生を歩み、何を思って武器を取ったのかは気になっていて、即位した日には彼を近衛兵に任命し身の上について語り合いたいとも思っていました。


 一方で、獅子は戦場の血と臓物でぬかるんだ土も知らずに王宮でぬくぬくと育ってきた第一王子とその一派を唾棄すべきほどに嫌っています。

 それは自分と母を追いやったことに対しての怒りでもあるのですが、とにかく獅子は表面上には出しませんでしたが与えられた身分に甘える第一王子と正室の一派を目の敵としていました。

 先王の再来とされるほどの武勇で兵を引き連れ、その求心力で王宮内にも後ろ盾を増やした獅子はついに第一王子を王宮で襲います。

 実はこの日獅子を呼び出したのは第一王子のほうで、自分が即位したら近衛兵としてついてきてくれるかなどと話すつもりでした。しかし大事なボタンを掛け違えていることに気づかぬままあっさりと切り伏せられた辺り、第一王子も見たいものを見たいようにしか見れない器でしかなかったのかもしれません。


 獅子はそんな自分が民を従わせ家臣をまとめあげるためには武力と恐怖を用いるのがもっとも手っ取り早いと考えています。

 第一王子を急襲し王位を奪ったことや、その他の王子を次々と屠っていったことは、事前の根回しで市民の間では単なる噂話程度で済んでいます。

 政治や法制に興味がないわけではないですがけして利己的にならず市民のための治世を心掛けていた獅子ですが、人を従わせる手段と方法が偏っている獅子は利己的なフリをすることもありました。

 王を軽んじれば殺される、王は絶対的であると知らしめるために何人もの首をへし折ってきましたが、それは役割であるというだけで獅子が本心からそれを望んでいるわけではありません。

 なので、主人公が見逃した侍女についても獅子は執着することはありません。

 そして、王が王であるための犠牲を庇うような主人公に対してもお人好しと評すだけで、多分この距離感を見るに似た形で主人公がこっそり誰かを逃がしたのは一度や二度ではなさそうです。


 主人公が獅子にお茶を勧めるところは実は後付けです。

 道化というだけでなく専属の薬師も兼ねているというのは決まっていたのですが、それならそれで薬師っぽいところも欲しいな……と思い急遽足しました。それっぽい振る舞いにはなったかなと思って一安心です。

 ヒィルデのノンケ獣人兵たちが主人公に色目を使ってくるところですが、これは完全にゲスト原稿部分に繋げるための橋渡しです。

 実際、今回ゲスト原稿を依頼するにあたって、同じような感じでセリフの塊をいくつか渡し、描きやすかったり想像しやすそうなシチュエーションごとに選んでいただいたという舞台裏がありました。

 なので、それに当たっての主人公と獅子の見解はこうだよ~というのを事前に述べておいたという感じですが、過去作である『雄同士で孕む獣人達が暮らす敵国の片乳首ピアス顎髭経産夫子持ち子宮ドラミング虎将軍に学ぶ命の使い方』の虎将軍然り、主君だったり目上のものが部下の下半身に寛容なのが性癖なので、その味わいを出せたかなと思います。


 主人公が獅子とその市民にとってどういう存在であるかを語りつつ、締めに向かっていきます。

 ラストについては書き出しを引用しているのですが、これは実は本書の冒頭でも語った通り後になって思いついたものです。


 この後に真のエピローグが控えていることもあり、ひと段落したということを書きつつもそこまで幕を引き切らない終わり方がいいなと考えて、めちゃくちゃ悩んだのですが『逸話を語り継ぐ』というところから『昔々あるところに』というフレーズを使おうと思い立ちました。

 ですがそのまま使ってもどうも使いにくく、それならこれを書き出しの文にして、最後にこれで結べるように作り変えるか……という流れで、あの書き出しと書き終わりが生まれました。

 結果的に書き出し部分ではそれが現代モノではなくオールドファンタジーであることを示して、書き終わりでは誰かが語るようにという意味での余韻を持たせられたかと思って満足しています。

 また、『それは読み返すように、あるいは思い出に浸るように』という一節は、この獅子の話というだけでなくメタ的にこの本の話のことも指しています。

 昔々あるところにこういう本があった、と読者やフォロワーの中でいつまでも語り継いでくれたらなという願いが実はちょっとだけあることを明かして、キャラ紹介に移ります。



◆暴君『レグウス』 210cmくらい/140kgくらい/38歳くらい

 本作のメインヒロイン。玉座の獅子。

『悪い権力者が女を道具のように犯してるところってエロいよね』という発想から生まれました。

 レグウスという名前は、ラテン語の「レグルス」「レジアス」から来ています。母親がその言葉の意味を知っていたかは不明。


 名前は執筆時に考えついたものですが、デザインの中で『鬣を編み込んだ獅子』というのは当初から決めていました。

 口調と性格は後から生まれたもので、英雄王と征服王を参考にしています。なので、衣装やキャラデザもそれに寄った感じでマケドニアとかメソポタミアな感じにしていただきました。




 表紙や挿絵を依頼した際に、最初にキャラデザ原案としてこちらの軽いラフを送っていただいたのですがその時からもう見た目の良さのとりこになってしまい、マジで依頼してよかったな~と今でも思ってます。

 こんなにツボを押さえてわかってくれるデザインにしてくれることあるんだ……?!ってなりましたし、今後の活動の支えになりました。ツボすぎて大好きなキャラクターです。

 どれくらいツボかというと、華美な装飾品を身に着けつつエキゾチックさを感じる半裸に近い装束……というイメージでお願いしていたのですが、装飾品の中で頭の羽飾りはまったく想定していなかったものでした。

 ですが鬣に刺さってる羽飾りがめちゃくちゃ優美で勇ましく、あまりにも良すぎて羽の持ち主となる種類を聞いたくらいです。(ちなみにクマタカと教えていただいたのですが、生息分布見たらめちゃくちゃいいところに分布してて唸りましたし、表紙とデザインもらったときには本文もほぼ書き終えていたのですが慌ててクマタカの羽飾りという文脈を書き足しました)


 その性格は非常に気難しく、機嫌を損ねれば虫を殺すように他者を殺傷する危険な人物……のように思われていますが、面白いことや楽しいことに目がなく、悪巧みしてほくそ笑む少年のような悪戯心も持ち合わせています。

 これは、劇中で語られているように、

『王とは誰よりも強欲に、誰よりも激怒し、誰よりも気まぐれで、そして何より誰よりも強くあらねばならない』

 とレグウス自身が思っているためで、他者を傷つけたり無礼討ちとするのも本心ではなく王としての役割のためというところが大きいです。


 書き終えてから思ったことですが、愛情深く無欲な母から生まれたため、実は母親同様に愛情深い人物なのかなと思っています。

 反対に、その生い立ちから権力に媚び諂う者を嫌悪しています。その信条もあって、王を軽んじた者がどうなるかを見せしめにするために無礼討ちとすることも躊躇いません。

 ゆえに、フランクなほうが好感度は高いがラフすぎると殺される、という非常に気難しいラインがそこには存在し、この曖昧模糊としたラインを見極められる人物がいなかったためにレグウスは暴君とされていたのだと思います。


 おそらくですが裏に腹黒いことを考えず、見返りも求めずに無償の愛で接してくる者に対してはそれなりの扱いでもてなすのかもしれません。

 一見無礼に見えるけどただ好きだからという理由だけで求められるのは案外イヤではないのかもしれません……先代の王にレグウスの母親がそうしたように。


 劇中のエピローグでも語られていますが、主人公を召し抱えた数か月後に懐妊しています。

 牛をはじめとして、その他にも主人公に声をかけてきた雄獣人の何人かに中出しされているのであまりはっきりとはしていませんが、これは明確に主人公との子です。

 とはいえ生まれた子は奇妙な出生を遂げることになりますが、レグウスの中に種を出したことのある雄達は陛下が孕んだのは自分の責任だ……とこぞって生まれた獅子の子の面倒を見たので、遊び相手には困らなかったんじゃないかな……。


 ちなみに雄が孕むという意味でも過去作に似た文化の国があり、ヒィルデという国がその前身だったら面白いな~とか考えたのですが、そこまで直接的に結びつけることを諦めたのでこれは皆様の中で補完してください。

 もしかしたらそうかもしれませんし、そうじゃないかも……。


 ケツ穴を経験した後も女相手に興奮するのか、ということについてですが一応勃起はするようで、請われれば生ハメしてやることも吝かではないそうです。

 ですがそれを聞いた主人公があんまり面白くなさそうな顔をしていたので、嫉妬している様子をひと笑いして、今のところ女は抱いてないし女を侍らせることも減っていったようです。

 女を抱いている余を貴様が犯すのはどうだ?とレグウスのほうから提案がありましたが、イスルギさんや見た目のいいオスならともかくどこの馬の骨とも知らぬ女に陛下のトロアヘ顔を見られるのはイヤです!と主人公が断固拒否をしました。それでいいのか主人公。


 ちなみにレグウスの衣服を着せるのも今となっては主人公の仕事ですが、母から教わったという鬣の編み込みだけは自分でやっているようです。


◆忠臣『イスルギ』 200cmくらい/150kgくらい/40歳くらい

 本作のもう一人のヒロイン、近侍長でありながら戦友でもある牛です。

 作中ではお目付け役みたいになっていますが、獅子がただの兵卒だったころから彼をからかい、肩を並べ、互いに命を救いあった仲の相棒でもあります。

 本来ならもっとラフで砕けた接し方で肩を抱き合ってもレグウスは文句を言わないほどの親密度ですが、イスルギ本人はその出自もあってレグウスを命をかけて仕えるべき主と見出しているため、自ら態度と接し方を律しています。たぶんレグウスはその辺をあんまり気に入ってないし納得してないんじゃないかな……。


 真面目堅物一辺倒の忠義の男のように描かれてますが、どっぷりとホモソーシャルに浸かったオスなのでそれなりに下ネタにもオープンです。

 特に捕虜の女を慰み者にすることについては前向きで、仲間と隣り合って笑いながら縛り上げた女に腰を打ち付けるくらいにはやることをやっています。レグウスとも多分そういうことをする機会があったんじゃないかな……まあこれはああいう時代に生きる者たちならではの文化という感じもしますが、さておき。

 そういうわけなので、エッチなことには前向きです。ただ公私はきちんと分けられる分別のあるタイプなので、仕事が忙しかったり主君が怪しい男の王宮滞在を許可したりで気が気じゃなかったりするとついつい抜くのも忘れちゃうというところだと思います。


 ラテン名のレグウスに対して一人だけ和名っぽいのは、そもそものヒィルデが東洋系と西洋系の両方の性質を併せ持った国家だからです。

 イスルギはそんなヒィルデ国の東側、島国からの移民が集まる村に生まれた和牛で、まだ十代の青年の折にいち歩兵として従軍し、初陣に臨むレグウスと出会いました。


 最初は驕り高ぶっていけ好かない獅子だと思っていましたが、初陣が死者数千人を出すほど苛烈な戦場であったことと、偶然にも同じ死地に立ち共に死線を潜り抜け二人で肩を貸し合いながら生き延びたこともあって、唯一無二の親友として互いを認め合いました。

 若き日のイスルギは今よりもさらにガキ大将気質なところが強かったので、戦術眼に優れたレグウスの指示や判断を伝える副官としてはうってつけでした。

 そのうち二人の武勇に憧れ自ら配下に加えてほしいと志願する者も現れ、戦場でも指揮官を失って右往左往している者を取り込んで共に戦い抜いたことで、レグウスとイスルギの二人を中心とした部隊は更に強い結びつきを確立し、瞬く間に拡大していくとあっという間にヒィルデ国の軍力の一角を担うこととなりました。


 この頃にはイスルギもレグウスの出自について聞いており、噂にはなっていたので驚きはしませんでしたが王を目指すと言われた時にはさすがに目を丸くしました。

 かといってそれに否定的なわけでもなく、王となるために邪魔な王子達を暗殺することにも喜んで力を貸しています。立身出世を夢見て田舎から飛び出したイスルギにとっては願ってもない旗揚げで、当時のレグウスとも「お前が王様になったら俺が側近だな」なんて笑って語るほどでした。

 数年前の政変で晴れてレグウスが王位に就いたその日に、ラフな口調はやめて周囲に示しの付くよう敬語で接することにしています。それなりにサマになっているところを見るに、実直で頑固な印象ですが意外と器用なところもあるのかもしれません。


 レグウスとはそれほど強く結びついた仲なので、ぽっと出の得体の知れない男に喘がされている姿を見せられるのはそれなりに苦痛で脳破壊だったことでしょう。でもまあ、自分の尊敬するオスがメスになっているところを見て興奮してしまうのもまた仕方のないことと言えます。


 そんなイスルギですが、一度スイッチが入るとというより、一度射精してもそこまで気分が下がらず、むしろ気持ちよく射精した記憶を思い出してもう一度勃起できるタイプの絶倫です。

 なので、一度ケツで気持ちよく射精をしてしまった以上、今後いつでもどこでも『もう一度ケツで気持ちよく射精したいな』と思って勃起することとなり、完全に主人公とレグウスによって歪んでしまった人物とも言えます。


 作中では見栄えがいいのと圧が出るので長柄武器の斧槍を持たせていますが、使い慣れた武器じゃないと調子の出ないレグウスと違って、たぶん武器は何でも扱えるタイプだと思います。そういうところが器用そう。


 堅物の忠臣が気ままな主君に慌てる、というよくある定型に則ったのもあって結構人気が出たみたいで満足しています。真面目そうで苦労人っぽいところも受けたんじゃないですかね、レグウスとのエピソードを読めばそうでもないんですけどね……。

 多分本編後もケツの疼きを忘れるように女を抱いていますが、射精する際はケツに注がれるザーメンの温度を思い出してイってそうなのでひとりでどんどん飢えてそうなキャラクターです。


 続いて主人公の紹介……というところで、最後のエピローグに入ります。



◆真エピローグ

 ゲスト原稿前をグッドエンドとするなら、こちらはトゥルーエンド。

 実績をアンロックしたものだけが読める真相、を目指して書きました。


 ここで語られているのは、結局主人公がどんな存在であったのかということと、それに対する獅子の受け取り方で、メタ的に言うとこの本を出した作者の心情でもあります。


 主人公は生まれも育ちもあの時代の人間ですが、ここではないどこか遠くの世界……つまり我々が生きる現代日本の時空で育った誰かの記憶と人格が重なっています。しかもそいつはケモナーのゲイ!

 ここについては、主人公がちょいちょい現代日本人っぽい表現を使っていたので予想できた方はいたんじゃないかな~と思います。

 真エピローグまでこのことについて語らず引っぱったのは、別にここについて細かく説明するつもりも、設定を作るつもりもないためです。

 やるとしたら、多分主人公が獅子との初対面で身の上話から語り始めていたらこの辺のことをメインにしていたと思います。


 主人公がわかっていないように、我々も主人公の魂に重なっている誰かが何なのかわかりません。

 それが誰かの意思であるのか、何の意図があるのかというのもわかりません。

 ただ、それでも獅子はそれら全てを『何もわからぬのであれば、ただの人間と同じではないか』と言い切り、『実にどうでもよい』と切り捨てます。


 獅子にとっては今目の前にいる主人公が全てであり、自分に備わっている力こそが間違いなく自分です。

 たとえ自分が祝福されない妾の子であったとしても、それでも王にだってなれるんだと証した自己実現の鬼です。

 こっそり王位継承者である兄弟王子を暗殺しようが、借り物の力を振るって我が物顔をしようが、それは結果に至るための手段であって目的ではありません。だからこそ、獅子にとっては方法などどうでもよくどこに至ったのかという結果を重視します。

 主人公はまさにその手段と方法について頭を悩ませているので、(方法がどうあれ至った結果に満足しているのならば)どうでもいい、という感じです。


 ちなみに獅子は主人公の本質を自分と同じで『自己実現の鬼』と捉えていますが、獅子と違って主人公は一目惚れした獅子のためになんだってやってみせるという自己実現なので『好きな人のために一生懸命になれるやつ』と言い換えてもいいです。

 そういう意味で、真の暴君とは、真のバリタチアルファ野郎とは主人公のことだった、といううっすらとしたタイトル回収もしていますが、これは大して深い意味はないです。

 この辺りの主人公の煩悶と獅子のお説教は、同じく主従モノである虎将軍(タイトル略)でもやったものとちょっと似通っています。(エピローグで語り合ってることとか、自分の価値について悩む主人公とか)

 何があってもお前と歩もうと約束する虎将軍と、何があろうとも黙って後ろについてこいと胸を張る獅子王。どちらも言っていることは似ているようで違っていますが、回りくどいアイラブユーであることは同じですね。


『その儚き一生を賭けた一途な大儀には、余も相応の価値で以て遇するやもしれぬぞ?』


 最後に獅子はご機嫌な様子で主人公にキスを落として去ります。

 主人公については言わずもがなですが、獅子もまたうっすらと主人公のことを好ましく思っています。


 獅子の母親は、愛した人に伸ばした手を払われて失意の底で亡くなりました。

 レグウスもまた、伸ばした手が愛した人に払われることを恐れているのかもしれません。だからこそ、もちろん立場上そう簡単に入れ込むことはないのですが、こいつだけは絶対に自分を裏切らないだろうという信頼を寄せる主人公に心惹かれつつあります。

 ただ、その間柄が久しくも心地よいとはいえ、心変わりしないとも言い切れません。

 故に獅子は獅子なりの言葉で、それもまったく素直じゃない言い方で『ずっと傍にいてね』と言うしかありません。


 主人公もそれを受けて、獅子の隣にいることに満足せず、自分に重なっている人格だろうが何だろうがとにかくもっと魅力的にならねばと発奮し、幕を引きます。

 この辺りの心情は、この本を書ききった私の心境とリンクしており、言い換えることができます。

 さまざまなゲスト原稿や表紙や挿絵を描いてくださった偉大なる諸氏や読者の皆様に今後も期待してもらうために、こんなところで終われるはずもないのです。




◆道化『主人公』 180cmくらい/70kgくらい/25歳くらい

 本作の主人公、薬売りこと道化のヒトオス。

 作中で名前が登場しないのは、名前もわからない怪しい男であるという周囲からの目と、王にとって取るに足らぬ替えの効くものであるというブラフの強調のため以外にも理由がありました。

 それは名前が後世に残るレグウス王と名もなき道化という対比のためと、魂が重なり合って今喋っているのが誰なのかわからなくしたかったためです。

 それが誰だったのか、どんな名前だったのかというのは早々に消えてしまうでしょうが、その人が語り継いだ話やエピソードは色褪せないという意味を込めたくて、主人公は名無しにすると早期に決定しました。


 薬師としての知識と技術に長けている辺り、前世(便宜上前世としていますが生まれ変わりではないのでちょっと違うかも)は薬学系の勉強をしていたのかもしれません。

 前立腺や結腸について詳しいので多分外科的な知識もあるんだと思います。それがゲイのケモナーなので、オスを誑かす技術に長けている主人公ですが、逆に言えばそれしかないのでそれだけが行動原理となっているため、思ったよりも単純で下半身に忠実な人物となりました。まあ竿役なんてそれくらいでいいよね……。


 後日談としては、王宮どころか国中のガチムチオスケモを手籠めにする勢いで手を出しているところをイスルギさんに怒られたり、お叱り騎乗位でザーメンを搾られたり、レグウス陛下に後ろから抱きしめられながら他のオスに腰振って愛と忠誠を誓わせられたりしているそうですが、それなりに平和にやっているようです。


 ちなみに最後に縦笛で吹いているのは亡き王女のためのパヴァーヌ(ソプラノリコーダー)です。




 そして以下、フォームにいただいたコメント返しです。

 ちなみにアンケートでは、『エロかった』が100%でいただけてたのでもうそれだけで大満足ですね……皆様、読了だけでなくフォームへの投稿までいただいて誠にありがとうございました!


◆まず、本作品を執筆して頂き本当にありがとうございます!!表紙イラストからは雄フェロモンがムンムン感じられ、サークルカットで拝見したときは「このオスケモさんが側近だの護衛だのを侍らせてズッコンバッコンするお話なのかな…いや絵師さんが絵師さんだしな…」と思っておりました。ですが8ページ目の例のセリフを見た瞬間、「デカウケだぁーーーー!!!!やったぁーーーー!!!!」と叫んでしまいました。大好きですデカウケ無様エロ。そして11ページの一転攻勢即落ち二コマ。漫画的な構図が鮮明に浮かび上がってきて、見た途端つい吹き出してしまいました。こういった立場逆転の滑稽さ、高貴な御方を手篭めにする背徳感こそが無様エロの真髄なのではないかと考えてみたり。

 お次に、イスルギさんについて。名前が出てきた時点から、「ああ〜超絶エロいなあこの関係性やら肉体やら イスルギさん!今ならイケますよ!コチラ!」とイスルギさんとの3P展開を心待ちにしながらページを捲り、とうとう該当のシーンが訪れ僕は「待ってました!!!」と臨戦態勢に入りました。潮吹きの伏線回収も見事だと思いましたし、イスルギさんの潮がこともあろうに陛下に…と下腹部の疼くリアリティある描写に敬服いたしました。敬語が砕けるパート良かったです。普段の性処理あんな感じでやってるんですかね。興奮してきました。

 ここまでやった描写の中で一番腕前を感じたのは、陛下の格が(あんまり)堕ちてないことです。簒奪、征服の体現者たる陛下の圧、ワンミスも許されない緊張感は一糸まとわぬ姿になろうと健在で、陛下の魂に宿る威厳の荘厳さに畏敬の念を抱かざるをえません。そうしてエピローグを開くと、突然少女漫画的甘々スチルに脳を焼かれてしまいました。曖昧な転生者(?)である俺くんの悩みを、快活に吹っ飛ばす陛下。哲学や人生観に流石は歴戦の猛者、一国の長の余裕を感じる一方、言い回しに関しては今までと打って変わって少し子供っぽい所が見受けられました。過去の境遇から考えるに、陛下がずっと求めていたのは俺くんのような、共に並び立ち膝に頭を預けられるようなヒトだったのかもしれない…としみじみ。

 また、「人生の目標を成し遂げたあとに、その成果を失わぬよう恐れ不安になる」という一節にグサリと胸を刺され、親愛、敬愛に裏打ちされた俺くんの決意を見て胸が熱くなりました。

 是非とも皆さんにオススメしたい、けもケ15戦利品の最高傑作のうちのひとつと言えると思います!


 追伸:レグウス様ご懐妊おめでとうございます


◇ありがとうございます、そしてしっかり堪能いただけたようで大安心しました……!

 サンプルとか前情報抜きでタイトルと表紙だけを見たらやっぱバリタチアルファ陛下がバリタチする(動詞)本に見えるんだと思い、狙ってなかったわけではないですが隠していたわけでもないので、思わぬところでラッキーバリウケをお届けできて何よりです!

 やっぱ気ままな主君の傍らに控える忠臣なんてみんなが好きな味ですからね……姿出てきて勃起してる時点で3Pは予感していただいたのかな、その辺りのにおわせバランスがうまくいってたのならよかったです。ちなみにここまでの振り返りでも語ってる通り、あのオスたちは普段の性処理であんな感じです。えっちだ……。


 ケツ穴を許してさまざまなメスイキ汁でどろどろになってケツを便器にされている獅子の格がそれでも落ちてないなんてそんなことあるんですか……?!あるんです……!(あるのか?)

 陛下については振り返りでもちょっと話していたことですが、ケツの気持ちよさでフラフラの前後不覚でトロトロになってわけわかんなくなっちゃうことがないように気を遣っていたのでその辺が格落ちの無さにつながったのかなと思いますね……。


 真エピローグについては完全に陛下の一人舞台ですね、気を抜いて砕けた口調になってる獅子が書きたくて……。

 打算なくまっすぐに好意だけをぶつけてくる相手が好きなので主人公のそれも不快ではないという文脈ですね、一応境遇的には牛も同じ位置にはいたんですが牛は自分から忠臣になっていったのでそこからズレていったような感じです。


 主人公を通じて作者のメッセージを伝えるという作品、個人的にはしゃらくさくてあんまり好きじゃないんですがちゃんとその辺りも受け止めていただけたことを嬉しく思います、最高傑作なんてそんなもったいないお言葉まで……!

 でも私としての最高傑作は今後も増えていく予定なのでぜひ楽しみにしていてください!今後とも応援よろしくお願いします!

 牛も懐妊してそうですよねあの後、懐妊したってことは母乳も出るようになったのかな……ダブル母乳パイズリしてほしいな……。



◆新刊最高でした!

 メインのオスケモ野郎の描写がボリューム満点でとっても実用的で満足です!

 Star Gazer 等の他作品でも好きな所なのですが、合間に語られるキャラクターの内面や背景が、今回もしっかりと描かれていて嬉しかったです。

 食事や世界観の描写などのR18以外の箇所も毎回楽しみにしてます!


◇ありがとうございます!実用的に感じていただけたならめちゃくちゃ安心です、エロくあれと思ってがんばったので……!

 エロ以外でも評価していただけるのもかなり嬉しいのでそう言っていただけるとものすごく励みになります……この方向性が間違ってなかったんだな~と思えて……。

 今後もエロ第一で磨きつつ、構成要素のアレコレもがんばって書いていきます!!



◆遅ればせながら、新刊を拝読しました。

 読んでいる間にあれやこれやと思ったことを書き留めていたら、なんかちょっと一言とかじゃなくなったのでお送りしてみることにします。

 乱筆まことに恐縮ですが、ご笑納いただけたら幸いです。この素晴らしい作品の、いち読者として末席に加われたことを大変喜ばしく思います。


 冒頭から"かがり節”とでも言いたいくらいの乱高下にただただやられました。

 シンプルで力強い情景描写に手元を引かれながらページを捲っていくと、暴君以外の名称では言い表しようのないカリスマが最奥に鎮座ましましている。

 汗のしずく一つ垂らそうものなら首を刎ねられかねない緊張感。覇気と恐怖で全身を床にでも縫い留められんばかりです。

 でしたのに、でしたのにですよ。この後に来る場面転換一発目でハート喘ぎと対面するなんて、読み始める前には夢にも思わないではないですか。

 青年の指遣いひとつでサカりのついた雌猫のように喘ぎ倒す様に、このタイトルからしてある程度予想はしていたはずなのに呆気に取られてしまいました。

「これまた冒頭から読み返したら、11頁上段までが盛大な前振りであることがメチャクチャ面白くなってしまうんだろうな」という気持ちも芽生えました。

 このテキストを書き終えたらそのまま再読に突入する予定です。


 摂護線、前立腺の旧称なんですね。一回冷静になろうと思ってweb辞書引きました。

 そして落ち着いたところで陛下の体臭の描写が入り、この盛大なる濡れ場の解像度が急激に高まったのを感じました。

 じっとりと重たい湯気が立ち上っていそうな薫香。情景の描写も相まって記憶の奥の”その香り”を想起しました。幻臭?

 挿入のシーンはもう万感の思いです。まだ1/4も読んでないのにね。

 オスがオスたる誇りを輝かせたまま、その度量で以て相手を受け入れる。ケツ穴おっぴろげてくぱくぱさせてんのになんでこの人こんなにカッコいいんだろうとすら思いました。本当の暴君ってこういうのを言うんですね。


 結腸への射精シーンの素晴らしさと言ったら、もう立ち上がって踊り出したいほどです。

 どろどろにふやけた陛下が猛然と駆け上る快楽の塔の、その頂点から迸る未知なる奔流。

 欲しいものを欲しいままにして、心地が悪く退屈な玉座に腰掛ける王という役割へ突如押し寄せる未体験の波濤。

 知らないことすぎてオス喘ぎも潮噴水もダバダバ出ちゃってるレグウス王がとにかく愛しいです。


 傍らを守っているイスルギさんもかなりいい味出していて、中盤までは登場するたびに嬉しくなっていました。

 近侍長の彼だけが正気で、その正気が足元のあたりからじわじわと侵食されていく様子がかなり味わい深いです。

 そしてまさかの陛下のオーラルご奉仕シーンが!!結構な長尺で!!

 アルファオスがほかオスの”メスの抱き方”に言及するのが嬉しすぎて大興奮でした。

 オラネコに圧倒される純朴常識人オス、おいしすぎて涙溢れんばかりに感動いたしました。

 かがりさんのデカいオラネコ描写好き!という前提の話ですが、かがりさんの書かれるデカいタチオスもまた大変甘美で……。まあこのあとウケになるんですけど。

 射精時にミルクって言っているのもかなり良くて。まあ牛獣人だしね、で片付けるにはあまりにもあんまりなほど倒錯的で淫靡でかけがえがないものでした。

 このミルクと呼称する瞬間が、カタい彼の心の奥、何重にもなっている鉄扉の一番奥から零れ落ちたひとしずく……という趣を感じました。

 イスルギさんが陛下の口をクチまんこと呼称する瞬間もうれしい。何重にもおいしい要素が入っていてここを特に何度も読み直してしまいました。

 違うおいしさの味が絶妙なバランスで盛られている凄まじさたるや、ですよ。お子様ランチみたいなフェラシーンだったなぁ。トドメのザーメン鼻提灯も見られたし。


 イスルギさんサンドイッチの布陣が完成する3Pシーンはもうただただ茫然という感じで読み進めておりました。

 性処理しか経験がなくて腰振りながらキスできない描写が何気なくも輝いていて、思わず読み進める手が止まりました。さりげなく的確に奥行が補強されている…。この後陛下のナカに大放尿しだしてひっくり返りましたけどね。全然輝きとか言ってる場合じゃなかった。


 一昼夜踊り明かしたような濡れ場が終わったかと思えば冒頭の雰囲気を引き継ぐ過去編が始まって、カーテンコールのように結びの編が始まって……。

 構成の妙に唸りました。何度も何度も体を重ねた二人が、静かに心を通わせている様子がじんわりとしみ込んできました。

 レゾンデートルを言外に補い合っている二人の関係が大変に美しく、二人の間を静かに流れる夜風が頁越しに吹き込んでくるような心地でした。

 一通り読み終えて、ドスンと重い読了感で全身が包まれています。

 呼吸を落ち着けると、とだだっ広い天蓋付きの寝所に響き渡っていた野太い嬌声や抽挿の水音がまだ耳の奥から聞こえて来るようでもあります。

 終編の余韻もヤバすぎました。濡れ場の印象と別腹でこのエモーションな陶酔感にズブズブに浸っています。

 一気に読んでうぉ~~めちゃくちゃよかった!!もう一回!!!!と読み直して前振りで面白くなろうとしていたはずなんですけどね。

 この読了感をこのままそっと閉まっておきたい気分です。オーガンジーのリボンとかでラッピングします。


 長くなってしまいました。このあたりで失礼します。

 今後もますますのご活躍、陰ながら応援しております。


◇読んでいただきありがとうございます、熱のこもった文字塊をしっかり咀嚼して美味しくいただきました……!

 やはり感じられる方には感じられるんですね、かがり節。わたしだけがそれをどんなものかわからずにいますが、ともかく味わいの一つとして感じていただけるのなら何よりかな……?

 ちゃんと暴君らしさというか、陛下の畏怖さが出せてたみたいで一安心です!

 それだけ恐ろしく相互理解不可能に思えた存在が即オチしてるのが一番おいしいと思ってそのような味付けにしました……。

 確かに導入部は盛大な前振りと言えるのかもしれません、こんなオスがケツで感じるわけないですやんか~~~!という……。


 摂護線はほんとにあるみたいです、わたしも初めて知りました。一応歴史もの?になるのでそこで前立腺ってなんか近代っぽいな~と思ってググったらいい感じのがあってよかったです。

 においを共感覚していただけたのかなり嬉しいですね!全編にわたって、伝われ~!と思いながら文字を重ねてますので……。

 陛下らしさと暴君らしさを保ったままケツ穴ヒクつかせてるの、別のところでも言った格落ちしてない問題に通じるところがあるなと思い、しっかり正しく解釈してもらえてso happy……。


 やっぱ偉大で恐ろしき王陛下のケツ穴も乳首もいじろうと思う女なんていなかったでしょうし、この時代の文化と技術レベルでは竿をこすって射精させるのが関の山でしょうからね。

 未知の技術(ケツ責め)で感じ入る現地人を眺めるのがなろう系の醍醐味ですものね、この瞬間だけは完全に主人公(読者)が獅子を下にする優越を感じていただいて、どうぞ……♡


 そしてやはり牛人気。じわじわ情欲を煽られていく感じは、即オチした獅子との対比でもありますがその辺りの味変もあって気に入っていただけたのかなと思いますね……。

 オス同士でメスの抱き方に言及するの、ホモソーシャルの最たるコミュニケーションだと思ってるので、同じ興奮を味わっていただけたのなら大正解です、へへ……。

 ミルク呼びですが、ザーメン呼びと同じでこの時代にミルクって単語あるか……?と思ったんですが、あったほうがエロいのでそのようにしました。おれがルールだ。


 種付けプレスおよび3Pシーンについては、やっぱ性処理しか経験ないオスはチンポ擦るのに一生懸命でキスしたりハグしたりだの愛情が挟まる余地がなかったんじゃないかなと思って、ここでそれを強調しました。

 大放尿はもう、陛下が出してるのに家臣が出さないわけにはいかないだろうと思って……。


 真エピローグでは夜の庭園っぽいしんみりさを味わっていただけたようで、それが一番出したかった味わいなので安心しました……!

 エロは第一で、謎にエモくしてみようとか色々設定を増やしてみようというのは完全に趣味でしかないのですが、その部分も食べてもらえたのを嬉しく思います。皿のソースまで気に入ってもらえた感じ……。


 長ったらしい文字ですが読了いただきありがとうございました、額縁に飾って創作の励みとさせていただきます!

 今後ともご贔屓によろしくお願いします~~~!!



 本投稿は以上になります、Twitterや別媒体でもいただいた感想についてはぼちぼち返答していきますので皆様いつでも気軽に投稿してください!

 今後ともご感想をお待ちしてます……ではまた、どこかの文字で会いましょう!シンチャオ~✋

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POSTEDNov 13, 2024
ARCHIVEDJun 10, 2026