トレセン学園の静かな特別休憩室。
その部屋の中央に鎮座する、黒い高級本革の長椅子の広大な座面の上で、二人の小人が絶望の淵に立たされていた。
広大なレザーの平原で、彼らは途方に暮れていた。ドアノブはおろか、ソファの肘掛けにすらよじ登ることができない。
「どうするんだよ、これ……。誰か来るのを待って、大声で気づいてもらうしか……」
「落ち着け。ここは見た所休憩室だ。すぐに誰かが来るはず……」
その時だった。
ガチャリ、と重厚なドアが開く音が、彼らにとっては雷鳴のように響き渡った。
「来た!誰か来たぞ!」
二人の小人は希望を見出し、ソファの座面から必死に身を乗り出して、入ってきた巨大な姿を見上げた。
「……ふぅ。今日のメニューは少し堪えたわね」
現れたのは、漆黒の髪を揺らす見上げるような巨神――アドマイヤベガだった。
彼女は厳しいトレーニングを終えた直後らしく、微かに息を弾ませながら、タイトな黒いショートスパッツ姿のまま部屋に入ってきた。
ウマ娘の規格外の体躯。小人たちにとっては、まさに天を突くような大樹であり、見上げるだけで首が痛くなるほどの圧倒的なスケールだ。
運動後の熱気と、甘い汗の香りが、部屋の空気を一瞬にして塗り替える。
「おーい!こっちだ!ソファの上だ!!」
「助けてくれ!!」
二人は喉が裂けんばかりに叫び、必死に両手を振った。
しかし、アヤベは気怠げに視線を落とすだけで、彼らの方を向こうとはしない。
アヤベは彼らがいる長椅子の方へと、ゆっくりとした足取りで歩み寄ってきた。
ドスゥン、ドスゥンと、彼女が一歩踏み出すたびに床が揺、ソファのレザーが地震のように微かに震える。
「お、おい!気づいてないのか!?ここだ!!」
小人の一人は焦った。彼女の視線は明らかに虚空を彷徨っており、足元の小さな存在など全く目に入っていないようだ。
そして、アヤベはソファの前に来ると、ゆっくりと背を向けた。
視界が一瞬で暗転した。
小人たちの目の前に現れたのは、アドマイヤベガの暴力的な質量を誇る巨大なお尻だった。
スレンダーで美しい体型からは想像もつかないほどに鍛え抜かれ、むっちりと張りのある二つの巨大な肉の塊。それが、彼らの頭上の空を完全に覆い尽くし、太陽の光を遮断したのだ。
「え……嘘だろ、やめっ、座るな!!」
小人たちが悲鳴を上げたが、もう遅かった。
アヤベは「ふぅ……」と心地よさそうな吐息を漏らし、全体重を預けるようにして、その規格外のデカケツを重力に任せて落下させたのだ。
ズシィィィィィィィンッ!!!!!!
「ッッ!!??」
世界が崩壊するような圧倒的な衝撃と轟音。
運悪く落下地点のド真ん中にいた小人の一人は、逃げる間もなく、アヤベのデカケツとレザーの座面の間に完全に挟み込まれた。
バキバキバキバキッ!!!という、人間の骨格が一瞬で粉々に粉砕される恐ろしい音が、座面の奥深くから響き渡る。
血が飛び散る余地すら与えられない、完全なる質量の暴力。
「ひっ……!!あ、あああ……っ!!」
間一髪でその巨大な尻の隣に弾き飛ばされ、直撃を免れたもう一人の小人は、腰を抜かして震え上がった。
目の前には、数十メートルの黒い肉の壁がそびえ立っている。その恐ろしい壁の下敷きになった同僚は、もはや悲鳴すら上げていない。
「……んっ。今日のソファ、なんだか少し座り心地が違うわね。……中に変なものでも入っているのかしら」
アヤベは座ったまま、気怠そうな声で呟いた。
「でも…正直かなり疲れたし、別にそこまで気にならないわね」
アヤベは、気付いているのか気付いていないのか、下敷きになった小人にトドメを刺すように、腰をゆっくりと左右に揺らし始めた。
ギリッ……!グリグリグリッ……!!
巨大な臀部が臼のように回転し、体重がピンポイントで座面にねじ込まれる。
スパッツの化学繊維とレザーの間に挟まれた小人の残骸は、さらに無残にすり潰され、繊維の奥深くに練り込まれていく。
「や、やめろ!!下に人がいるんだ!!潰れてる!!死んじゃう!!」
生き残った小人は恐怖で涙と涎を垂らしながら、目の前にそびえるアヤベの巨大な太ももを、小さな両手で必死にバンバンと叩いた。
恐らく常人なら、叩く力は微弱すぎて気付きもしないだろう。だが、対峙しているのはウマ娘。常人の何杯も優れた感覚を持ち合わせているのだ。
羽虫が触れた程度の感触でしかないだろう。しかし、アヤベはそこで初めて驚いたような顔をして、太ももを叩く小人を冷たく見下ろした。
「……あら?こんなところに、小さな虫がいるわね。……必死に手足をバタつかせて…」
「虫じゃない!人だ、人間なんだ!!お願いだから早く退いてくれ!!あんたのお尻の下に、同僚が敷かれてるんだ!!」
小人の必死の懇願。
しかし、アヤベの美しい顔には一切の焦りも同情も浮かばなかった。
彼女は冷たく、酷薄な笑みを浮かべ、わざと耳に手を当てて小首を傾げた。
「……ごめんなさい。小さすぎて、何を言っているのか全然聞こえないわ」
「嘘だろ!?聞こえてるだろ!?お願いだ、退いて!!」
「そんなに小さな声じゃ、私の耳には届かない。……もしかして、お尻の下に何かあるのかしら?ちょっと確かめてみましょうか」
アヤベは、わざとらしく大きく腰を浮かせると、今度はさらに勢いをつけて、ドォォォンッ!!と凄まじい力で座り直しを行った。
トランポリンのようにソファ全体が大きく跳ね上がり、その衝撃で生き残った小人は吹き飛ばされてしまう。
「やめろぉぉぉっ!!もうやめてくれぇっ!!」
「ふふっ……いい座り心地。なんだか、お尻の下でプチプチと何かが弾ける感触がして、とっても気持ちいいわ」
アヤベはうっとりとした表情で、さらに腰をグラインドさせ、下敷きになっている同僚の残骸を念入りにミンチにしていく。
その圧倒的な狂気と絶望の光景を目の当たりにし、小人は完全に心が折れかけていた。
このままでは、同僚は間違いなく死んでしまう。
「アヤベさん……頼む……助けてくれ……」
「……」
その時、アヤベの動きがピタリと止まった。
彼女は視線を落とし、ガタガタと震え、涙を流している小人を、氷のように冷たい目で見下ろした。
「……そう。私の下に、あなたの仲間がいるのね。ようやく分かったわ」
アヤベの言葉に、小人はハッとして顔を上げた。
伝わった。ようやく退いてくれる。そう安堵しかけた彼に、アヤベは絶望の死刑宣告を突きつけた。
「だから、特別な条件を出してあげる。……今、私のお尻の下で潰れかけているその虫が、私に直接助けてと声に出して言えたら、その瞬間に退いてあげる。絶対に助けてあげるわ。約束する」
「…………は?」
小人は耳を疑った。
ウマ娘の体重を、最も体重がかかるであろうお尻の真下でモロに受けているのだ。骨は粉砕され、肺は完全にひしゃげてペラペラになっている。
そんな状態で、声など出せるはずがない。呼吸すら難しいはず。
最初から助ける気など一ミリもない、完全な悪魔の遊戯。
しかし、アヤベはあえて腰の圧力をほんの数ミリだけ弱め、空気が微かに通る隙間を作った。まるで「ほら、今なら声を出せるわよ」とでも言うように。
「さあ、早く言いなさい。……言わないなら、助けなんて求めていないと判断して、このまま完全にシミになるまですり潰すけれど?」
アヤベは聖母のように優しく、しかし眼の奥には底なしの狂気を湛えて微笑んだ。
ミシリッ、と下敷きになっている同僚から、警告のように骨が軋む音が響く。
「無理だ!!声なんか出せるわけないだろ!!もう死んでるかもしれないんだぞ!!」
「あら、そう?……でも彼、私の言葉を信じて、必死に何かを伝えようとしているみたいよ?私のお尻のお肉に、必死にもがく微かな振動が伝わってくるもの」
アヤベの言う通りだった。
下敷きになっている同僚は、粉砕された肺から血の泡を吹き出し、眼球を血走らせながら、残された最期の生命力を振り絞っていた。
約束する、と言ったのだ。それに縋るしかない。口を限界まで大きく開け、破れた気管から無理やり空気を絞り出そうとする。
声にはならない。だが、空気を震わせようとする、執念の波長。
『た……す……け……』
「ああっ!おい、頑張れ!!今、何か言おうとしてる!頼む、今声が出そうなんだ、聞いてやってくれ!!」
生き残った小人が涙ながらに懇願する。
アヤベは、自身のお尻の下で虫の息の命が、自分の一言を信じて最後の足掻きを見せているのを、ぞくぞくするような嗜虐心と共に味わい尽くしていた。
「ええ、聞いてあげる。……もう少しよ。頑張って」と、甘い声でさらに希望を煽る。
そして、同僚がまさに『て』という言葉の形を口で作り、声帯から微かな悲鳴のような声が漏れ出た、その奇跡的で絶妙な瞬間のことだった。
「……あーあ」
「ごめんなさい。なんだか急に、お腹の調子が悪くなってしまって……」
「えっ……?何だ……?」
生き残った小人が、その言葉の意味を理解するより早く。
アヤベは座面に密着させた巨大な臀部を、わずかに、本当に数ミリだけ浮かせ、肛門を必死に声を振り絞って口を全開にしていた同僚の顔面へと、ミリ単位の狂いもなく正確に押し当てた。
「やめっ――!! 約束しただろ!! 退いてくれるって!!」
ブボボボボボボボボボォォォォォォォォォォッッ!!!!!!!
鼓膜を完全に破壊せんばかりの、下品で、巨大な、あまりにも暴力的な爆音が、静かな休憩室に鳴り響いた。
同僚が最後の命の灯火を燃やして発した悲痛な声は、ウマ娘の腸内で限界まで発酵した凄まじい放屁の轟音によって、完全に、そして無慈悲に掻き消されたのだ。
放たれたのは、目を焼き、鼻腔を溶かすほどの猛毒の悪臭ガス。
その生温かく、致死量のフェロモンと腐敗臭が混ざり合った暴風が、ただでさえ圧死寸前だった同僚の顔面をゼロ距離で直撃した。
声を出そうと全開になっていた口から、猛毒のガスが直接、破れた肺の奥底へと吹き込まれる。
圧力による骨折と内臓破裂に加えて、ゼロ距離での毒ガス処刑。
下敷きになっていた小人は、ビクッ……と一度だけ大きく痙攣し、口から大量の血と泡を噴き出して、完全に生命活動を停止した。
アヤベはさらに追い討ちをかけるように、腸の奥に残ったガスを数回に分けてリズミカルに噴射し、死体に完全にトドメを刺した。
部屋中に、食品がドロドロに腐ったような、ウマ娘の絶望的な悪臭が充満していく。
「……ふぅ、すっきりした。ごめんなさいね、我慢できなくて」
アヤベは、全く申し訳なさそうではない、むしろ心底愉しそうな声で艶やかな吐息を漏らした。
そして、信じられないほど残酷な笑みを浮かべ、氷のような視線を下敷きの死体へと向けた。
アヤベは、完全に事切れている同僚に向かって、わざとらしく耳を澄ませる仕草をした。
「今の大きなオナラの音で、あなたの声、ぜーんぜん聞こえなかったわ。……もう一度言ってもらえるかしら?」
「…………」
アヤベの巨大な尻の下からは、当然ながら何の返答もない。
血と肉のペーストと化した残骸は、もう二度と声を出すことなどできないのだから。
「……あら?返事がないわね」
アヤベは呆れたように肩をすくめた。
「せっかく退いてあげようと思ったのに。もう一度言う気力もないなんて、本当に根性のない虫ね。助けてほしくなかったのかしら。まあ、いいわ」
「あ、あああ……」
その、悪魔の所業としか思えない惨状を目の当たりにした生き残りの小人は、完全に発狂寸前だった。
同僚の命をかけた最期の言葉を、オナラで掻き消し、挙句の果てに「聞こえなかったからもう一度言え」と死体に要求する。
狂っている。このウマ娘は、完全に狂っている。
ガタガタと震え、後ずさりしようとするが、アヤベから逃げ出すことはできない。
アヤベは立ち上がると、振り返って震える小人を、巨大な二本の指でヒョイッと摘み上げた。
「ひっ!?や、やめてくれ!!殺さないでくれぇっ!!」
「うるさいわね。誰が殺すと言ったの?」
アヤベは空中に持ち上げた彼を、自身の顔の目の前まで引き寄せた。
「あなたも、少しは私の役に立ちなさい。……さっき、出して少しスッキリしたのだけれど……お尻の周りが、少しだけ湿ってしまって不快なの」
アヤベは言葉を区切り、ドス黒い笑みを深めた。
「だから、あなたで拭かせてもらうわ」
「…………は?」
小人は自分の耳を疑った。
今、このウマ娘は何と言った?
同僚を殺した猛毒ガスを放った直後の、その最も不浄で、最も悪臭がこもる場所に、自分を押し付けて拭き取らせると言ったのか?
人間としての尊厳を完全に粉砕する、悪魔のような宣告。
「い、嫌だ……!ふざけるな!!俺は人間だぞ!!」
「黙りなさい。ゴミに拒否権なんてないわ。……さあ、綺麗にしてね」
アヤベは容赦なく、彼を摘んだ手を、自らの背後、強靭な太ももと巨大な臀部が作り出す、深く暗いデカケツの谷間の最深部へと持っていった。
「やめろぉぉぉっ!!くるなっ、こっちにくるなぁぁっ!!」
ムチィッ!!
「んごぉっ!!??」
アヤベの巨大な尻肉が合わさり、小人は彼女のスパッツ越しの谷間の奥底、先ほど猛毒のガスを放ったばかりの肛門に、顔面から完全に密着させられた。
ウマ娘の高体温によるサウナのような熱気。
そして何より、先ほどのガスの余韻が色濃く残る、強烈で暴力的な悪臭と、生温かい湿気が、彼の顔全体をべっとりと覆い尽くす。
「おえぇぇぇっ!!ぐ、ごぼぉっ……!!くさっ……!!目が、目がァァっ!!」
「ふふっ……しっかり拭き取ってね。あなたの全身を使って、私の汚れを綺麗にするのよ」
アヤベは、を摘んだ指先に力を込めると、彼を文字通りトイレットペーパーとして扱い始めた。
ズリッ!グチュッ!ズリリリリッ!!!
ウマ娘の尋常ならざる腕力によって、小人の身体が、アヤベの肛門の周辺に力任せに擦り付けられる。
数万キロの脂肪の壁に押し付けられながら、彼の顔面や胴体が、強烈な悪臭を放つ不浄の粘膜をゴリゴリと削るように往復させられるのだ。
「アガァァァッ!!ギィィッ!!!」
ウマ娘の素肌に全身が擦り付けられ、皮膚が剥がれる。
さらに、呼吸をしようと口を開ければ、アヤベの強烈な体臭とガスの残臭、そして排泄器官の汚れそのものが強制的に肺に注ぎ込まれ、嘔吐感が限界に達する。
「……くすっ。本当に滑稽ね。這いつくばって命乞いしていた虫が、今は私の汚れを一生懸命拭き取ってくれているんだもの」
アヤベは氷のように冷たい、見下すような嘲笑を漏らしながら、さらに容赦なく小人を擦り付ける。
小人の服はボロボロに引き裂かれ、全身がアヤベの汚れと悪臭でドロドロに染め上げられていく。
窒息と摩擦の激痛、そして何よりも「ウマ娘の肛門を直接拭かされている」という絶対的な屈辱が、彼の精神を完全に崩壊させていた。
「ほんと可哀想に…友達をオナラで殺されて、挙げ句自分は肛門に擦り付けられて紙代わりなんて。私だったら耐えられないわ」
「ふぅ……。そろそろ綺麗になったかしら。ご苦労様、本当にいい働きをしてくれたわね、薄汚い布切れさん」
アヤベの手が止まった。
彼女は、自らの肛門の汚れと強烈な匂いで完全にドロドロに染まりきった小人を、二本の指先で汚物をつまむようにして顔の前にかかげると、そのまま見下ろすような高さから、黒いレザーソファの座面へとポイッと無造作に投げ落とした。
べちゃり、と情けない湿った音を立てて、小人はソファの上に叩きつけられた。
全身の骨は砕けかけ、服は引き裂かれ、何よりも顔面から全身にかけて、汚れと強烈な悪臭がべっとりとこびりついている。もはや人間の尊厳など欠片も残っていない、ただの汚物だった。
「ゲホッ……!ぁ、あ……っ、はぁっ……」
「あら、まだ息があるのね。しぶとい虫。……でも、そんなに汚くなってしまっては、もう私の部屋には置いておけないわね」
アヤベは冷酷な瞳で彼を見下ろしながら、ゆっくりと、その頭上に巨大な尻を再び移動させた。
「ひっ……!?や、やめ……」
「逃がさないわよ。あなたは私の汚れを拭き取った、薄汚い紙なのだから。……使い終わったゴミはゴミらしく、私のお尻の下でぺしゃんこに潰れるのがお似合いよ」
ズシィッ……!!
「ガァッ!!?」
アヤベはゆっくりと腰を下ろし、数十キロの体重で彼をソファの座面に押し付けた。
あえて生かさず殺さずの絶妙な圧力で彼を万力のように押さえ込む。
小人はアヤベの黒いショートスパッツとレザーの間に完全に密閉され、顔面には再び、先ほど拭かされたばかりの肛門がピタリと密着させられた。
「……ねえ、わかるかしら?今、あなたの顔のすぐ真上に、私の穴がぴったりとくっついているのが」
「んぐっ……!ぐ、ごぼぉっ……!!」
アヤベは座ったまま、嗜虐心に満ちた声でねっとりと脅しをかける。
「さっきのオナラで終わりだと思った?残念ね。私の腸の中では、まだドロドロに発酵し続けていて、さっきの何倍も濃くて臭いのを大量に作り出しているのよ。……ほら、お腹が鳴っているのが聞こえるでしょう?」
ギュルルルルルッ……!ボコォッ!ブクブクブクッ……!
アヤベの巨大な尻肉越しに、地獄の釜が煮え滾るような恐ろしい腸の鳴動が響いてくる。
肛門の周りの筋肉が、膨大なガスの圧力に耐えかねてヒクヒクと蠢く感触すら、顔面に直接伝わってきた。
「い、いやだ……!ゆるして……もう、許してくれぇ…!!」
「許すわけないでしょう?私の休憩時間を邪魔した上に、私に汚れを拭き取らせる手間までかけさせたんだから。……これがお前への最後のご褒美よ。私の腸の底から絞り出した特濃の猛毒ガス、残さず全部、肺が破裂するまで吸い込みなさい」
「やめっ――!!」
ブボボボボボボボボボォォォォォォォォォォッッ!!!!!!!
鼓膜を破らんばかりの下品で巨大な爆音が、再び休憩室に響き渡った。
退路を完全に絶たれた座面の上で、極限まで濃縮されたウマ娘の猛毒ガスが、小人の目、鼻、口、そして毛穴のすべてから強制的に体内に注入される。
「ゴボォォッ!?が、アギボォォォォッ……!!」
「あ……アァァ……ッ!!」
ブチチチッ!!ブボォォッ!!!ブババァァッ!!!
アヤベは狂気に満ちた哄笑と共に、第二波、第三波と、連続して強烈なガスを放ち続けた。
酸素の代わりに猛毒の悪臭を肺に限界まで詰め込まれ、小人は涙と鼻水と涎を撒き散らしながら、完全に発狂した。
「あ……あ……ぁ……」
数回の特大放屁の直撃を受け、凄まじい悪臭による脳の完全な破壊と酸欠、そしてガス圧とアヤベの体重による物理的な圧迫により、彼の意識は完全に暗転した。
有毒ガスを肺いっぱいに吸い込み、白目を剥いて口から泡を吹き、彼は息絶える。
最後に残った僅かなガスが、プスーッと情けない音を立てて漏れ出すと同時に、尻の下で藻掻いていた小さな振動は、ピクピクという最後の痙攣を経て完全に沈黙した。
「……ふぅぁぁ。はぁ、すっきりした……」
地獄のような連続ガス処刑を終え、アドマイヤベガは心底気持ちよさそうに長い吐息を漏らし、両脚を伸ばした。
彼女はそのまま深くソファに身を預け、自分のお尻の下で無残に圧死し、自らの放った悪臭ガスにまみれて絶命した小人の残骸のことなど、すでに意識の片隅にもないかのように、穏やかな笑みを浮かべていた。
「さて、これでようやく邪魔者も消えたことだし。……ゆっくり休ませてもらうわ」
アドマイヤベガは、自らの引き起こした二つの凄惨な悲劇など全く気にする様子もなく、優雅に目を閉じた。
圧倒的なスケールの違い。絶対的な力の差。
強者にとって、弱者の命や尊厳など、己の僅かな不快感を拭い去るための紙以下の価値しか持たないという残酷な真実だけが、強烈な悪臭と共に、静かになった部屋に漂い続けていた。