七耀歴1207年
《クロスベル再事変》を経てクロスベルは再独立を果たしており、特務支援課のロイド・バニングスは毎日忙しくも充実した日々を過ごしていた。
昨日は沢山の支援要請をこなしてクタクタの状態で眠った彼は、目を覚ますとあくびをしながら一階に降りていく。
「ふあ……今日の朝食当番は誰だったかな……」
「あら、おはようロイド」
一階に降りるとそこにはすでにエリィがいて、テーブルに朝食を並べていた。どうやら今日は彼女が当番だったようだ。
「おはようエリィ」
「もう……まずは顔を洗ってきなさい。涎が顔に付いているわよ」
「っと、そうだな。課長とティオは?」
「二人共まだ降りて来ていないわ」
ロイドが顔を洗ってくるとエリィがエプロンを外して待っていた。
もういちどあくびをしながらロイドが席に座ると、エリィは眠気覚ましにコーヒーを淹れてくれる。
「ありがとう、助かるよ」
「最近あまり支援要請を手伝えなくてごめんなさい」
「エリィは政界デビューに備えて色々とやることがあるんだから仕方がないだろう」
「だけどやっぱり……ティオちゃんも最近は財団の仕事が多くて支援要請をあまり受けられないでしょう? あなたとランディだけじゃ大変よ」
「来年になればユウナが支援課に来てくれると思うからそれまで頑張らないとな。キーアだって慣れない場所で頑張っているんだから負けていられないさ」
最近の特務支援課はエリィとティオがあまり支援要請に参加できておらず、主にロイドとランディだけで対処に当たっていた。
それ故に負担が大きくなったロイドの事がエリィは心配なのだ。
「そんな顔しないでくれエリィ」
「だけど……」
「ふふ、大丈夫です。今日はわたしがフルで支援要請を受けることができますから」
二人が話していると今度はティオが一階に降りてきた。
「おはようティオ」
「おはようティオちゃん」
「おはようございます。ところで少し話が聞こえてきましたが、今日はわたしもフルで支援要請を受けるのでロイドさんの負担は減るはずです。ランディさんも思う存分こき使いましょう。新妻のミレイユさんにいい所を沢山見せたいでしょうからね」
ランディはミレイユと結婚して新居に移ったので支援課のビルにはもう住んでいない。
新婚だからなのか気合も十分であり、以前にもまして精力的に支援要請をこなしている。
「まぁエリィさんが新妻になる日も近いかもしれませんが」
「ティ、ティオちゃん!?」
ティオがからかうような笑みを浮かべると、エリィの顔が真っ赤になってしまい、ロイドも照れたように笑っている。
クロスベルが再独立を果たしてから、ランディ以外にも特務支援課には様々な変化が訪れた。
キーアはレマン自治州に短期留学をしているので、今はクロスベルを離れている。時折連絡が来るが元気でやっているようだ。
そしてロイドとエリィは交際を始めており、周囲に認知されてエリィの親族に挨拶をするなど順調に進展している。
二人が結ばれたことはティオも心から喜んでおり、結婚ももうすぐだと感じるほどだ。
(エリィさんとロイドさんが結婚すればきっとその内子供も……絶対にキーアと一緒に抱っこさせてもらわないと)
いつか二人の子供を抱っこできると思うとティオは今から楽しみだ。
自分にとっては大切な家族のような二人の子供ならば、弟妹のようにかわいいのは間違いないだろう。
「課長はまだ起きてこないけど朝食を食べてしまいましょう」
「そ、そうだな。今日も美味しそうだ」
「ロイドさんに取っては愛妻の手料理ですからね」
「ティ、ティオちゃん! からかわないでちょうだい!」
その後セルゲイもようやく起きて来たので、4人で朝食を食べるとランディが出勤してきたので、ロイドたちは仕事に向かうのだった。
◇
昼過ぎに支援要請を受けたティオは一人でクロスベルの地下であるジオフロントに向かっていた。
ジオフロントには魔獣も出現するので一人で行くのは危ないのだが、今回のティオは魔獣退治が目的で潜るのではない。
制御端末の定期的なメンテナンスが目的であり、エレベーターで降りたすぐ先に制御端末があるので安全なので、彼女は一人でも大丈夫だと申し出たのだ。
このメンテナンスはティオが今まで何度も一人で請け負っていた事であり、今日も支援要請が多く手分けをする必要があるので適切な判断と言える。かつては自分一人で行くと言い出した際に動向を申し出たロイドも何も言わなかった。
「こっちに異常などは無し……次はこっちの方も確認……」
目的地にたどり着いたティオは凄まじい速さで端末を操作してメンテナンスを進めていく。
ものの数分でメンテナンスを終えると、彼女は大きく伸びをして椅子から立ち上がった。
「問題なし。さて、一度支援課に戻りますか」
もしも異常がある場合は数時間ほどかかることがあり、実際にそのくらい時間をかけてしまった事もあるのだが、今回は何も異常がなかったので数分で終了してしまった。
一度支援課に戻って次の支援要請を受け取るべきと思いながらティオは帰りのエレベーターに乗る。
「え――?」
エレベーターを操作しようとした瞬間にティオは不気味な霊力を感じ取った。
彼女は慌ててエレベーターから降りると、魔導杖を掲げて周囲のサーチを開始する。
(今の感覚はどこかで……確か黄昏の時に……?)
嫌な予感がどんどん大きくなり、ティオはサーチで見つけた霊力のありかに向かう。
自分の嫌な予感が外れてほしいと思いながら急いで向かうと、彼女は信じられないものを発見してしまった。
「あ、あれはやっぱり……世界大戦の日に出現した悪魔……?」
ティオが見つけたのは世界大戦の初日にクロスベルに住んでいた女性やエリィの母親ディアナなどを攫った、聖典にも記された七十七柱の悪魔の眷族。
ラオメディア=スキュラに似た悪魔が存在していたのだ。
まだ向こうには気づかれていないようであり、ティオは物陰に隠れたまま息をひそめて悪魔の様子を伺う。
(あの時の――いえ、少し形がちがう? だけどわたし一人では……)
相手が以前戦った悪魔と同レベルの存在なのだとしたら、ティオ一人で対処できる相手ではない。
しかし早急に対処する必要がある存在なので、ティオは一度この場から引いてロイドたちに連絡を取ることにした。
ARCUSⅡを取り出してその場から引こうとしたのだが、予想外の相手を見つけて焦りがあったのか物音を立ててしまう。
そしてその瞬間に悪魔もティオの存在に気付いてしまった。
「あ――っ!」
気付かれた瞬間にティオは何か干渉されている事を感じ取った。
おそらくは女性たちを惑わしたときのような暗示攻撃が行われている。それはわかっているのにティオは抵抗できず、悪魔の暗示攻撃をモロに受けてしまう。
(これは――う……い、意識が……!)
ティオは意識が混濁して何も考えられなくなってしまう。
頭に靄がかかったような状態で、彼女の脳裏に浮かんできたのはエリィの姿だった。
(エリィさん……?)
エリィはとても幸せそうに笑っている。特務支援課が立ち上げられた時からの中まであり、スタイル抜群の美女なのでティオにとってもあこがれの存在だ。
彼女の視線の先にはロイドがいて、二人は楽しそうに笑っていた。
クロスベル再事変を経て結ばれた二人が幸せそうにしていると、それを見ているティオまで嬉しくなってしまう。
(エリィさん、ロイドさん……二人共、幸せそうで良かった……良かった……?)
二人が幸せでティオも心から嬉しいはずなのに、なぜかティオの心にはどす黒い感情が込みあがってきた。
そのどす黒い感情はロイドではなくエリィに向けられており、彼女に対して嫉妬や羨望と言った感情がどんどん膨れ上がっていく。
(ち、違う! わたしはこんなこと考えてなんか――)
こんなことはあり得ない。悪魔による精神攻撃に過ぎない。そう自分に言い聞かせても全くの無意味だった。
悪魔の精神攻撃を受けているのは事実なのだが、それによってティオ自身も気付いていなかったエリィへの感情が表に出て来てしまったのだ。
(エリィさん……エリィさんほどの人間性と美貌があったらわたしも……わたしも、ロイドさんに……)
人間として尊敬できる人物であり、女性として羨ましく思える美貌の持ち主。そんな彼女の事をティオは無意識のうちにねたんでいたのだ。
そして彼女のような女性だったならば。ロイドも自分に振り向いてくれたのではないかと思い始める。
ロイドは数多くの女性から好意を寄せられており、ティオもロイドの事を好きだったからだ。
(ち、違――っ! エリィさんとロイドさんが結ばれたのはわたしも嬉しくて――っ! ~~~~っ! だ、だけど――っ! 自分をしっかり保たないと……! たも……た……ない、と……)
ティオの目から光が消えて完全に濁ってしまい、彼女は立ったまま意識を失ってしまうのだった。
◇
「ん……あれ? わたしは……?」
ティオは椅子に座った状態で目を覚ました。
目を擦って大きく伸びすると、上手く頭が働かない状態で記憶をたどる。
「確かジオフロントの制御端末のメンテナンスに……」
支援要請を受けて制御端末のメンテナンスに来たことを思い出したが、なにか大事なことを忘れているような気がする。
しかしそれが何なのかはよく思い出せないまま、彼女は端末の操作を始めた。
「メンテナンスは終わったはず……ま、まさか今まで眠ってしまっていたのでは……? っ! や、やっぱり……もうこんな時間……」
ティオが時間を確認するともう夕方になっていた。
どうやらメンテナンス自体はすぐに終わったというのに、そのまま眠ってしまったようだ。
支援要請はまだまだあったはずなのに、仕事をサボってしまった事になり罪悪感がこみあがってくる。
「と、とにかく帰らないと……」
ティオは慌てて支援課のビルに帰っていった。
地上に出るとすでに日が沈みかかっており、改めて自分が長時間寝てしまっていたことを自覚する。
自分でも気付かないうちに疲れていたのかと反省する反面、やはりなにか大切なことを忘れているような気がした。
しかしそれが何なのかは思い出すことができないまま支援課ビルに戻る。他には誰もいないようなので一度部屋に戻ろうとしたのだが、階段を上っている途中に話し声が聞こえて来た。
「そう……大変だったわね」
「いや、ランディが一緒だったから問題なかったよ。だけど明日から共和国に出張することになったんだ」
どうやらロイドの部屋の前でロイドとエリィが話をしているようだ。
そのまま声をかけても問題なさそうなのだが、ティオはなぜか階段の途中で足を止めてしまう。
自分でもよくわからないのだが、今は二人の前に姿を見せたくなかったので、その場で二人の話を盗み聞きしてしまうことになった。
「それにしても共和国にも仲間がいたなんて……」
「共和国以外にも仲間が逃げているかもしれない。そこのところも向こうの警察に聞いてみるつもりだ」
二人の話を聞いていると、どうやら今日ロイドとランディが捕まえた犯罪者の事について話しているようだった。
指名手配されていた犯行グループを二人で捕まえたのだが、どうやら犯人たちの仲間が共和国でも捕まったらしい。
そしてロイドとセルゲイで明日から共和国にその指名手配犯を引き取りに向かうことになったようだ。
急に決まった国外出張ということでエリィも寂しそうにしている。
「どのくらいで戻ってくるの?」
「数日くらいのはずだよ」
「そう……やっぱり寂しいわね。だけど気をつけて――っ♡」
急にエリィの言葉が途切れる。そして甘い吐息が聞こえてくる。
ティオは二人から見えない位置にいたが、二人が何をしているのかははっきりわかってしまう。
「ん――っ♡ ロ、ロイド♡ キスだけならともかく胸は――あんっ♡」
「ご、ごめん。いつものくせで……」
「もう……あなたのせいでまた胸が大きくなってしまったのよ? これ以上大きくなったら困るわ……♡」
「そ、そんな事言われても……だけど妊娠したらもう少し大きくなるんじゃないか?」
「っ♡ さ、流石に気が早いわよ! その……その内……ね? ん――ちゅ♡」
二人は再びキスを始めたようだが、甘々な雰囲気を出しているエリィ達と比べて、それを盗み聞きしているティオはどす黒い感情がどんどん大きくなっていった。
(二人の子供……)
今朝はいつか二人の子供が生まれるのではないかとワクワクして幸せな気持ちになっていたはずなのに、今は二人の子供と聞くと胸がしめつけられるようだ。
自分もロイドの子供を産みたかったとエリィにますます嫉妬してしまう。
(わたしもエリィさんみたいな女性なら……!)
自分の想い人であるロイドを奪ったエリィに対して、明確な憎悪がこみあがってくる。
貧相な体である自分とは違う豊満なスタイルの持ち主であるエリィが妬ましい。
あの牝牛のようないやらしい体で自分が好きなロイドを奪った事が許せない。
(エリィさん……! 許せない許せない許せない……許せない!!)
エリィへの憎悪はどんどん大きくなり、やがてティオは幸せの絶頂にいるエリィをメチャクチャに汚してやりたいと思い始める。
ティオ自身は覚えていないが、ジオフロントで遭遇した悪魔の影響で、彼女はもう自分の中に生まれたどす黒い感情から目を背けることなどできなくなっていた。
ロイドの部屋の前で抱き合ってキスをしている二人に気付かれないようにティオは階段を下りて一階に戻ると、頭の中で一つの計画を練りながら外に出ていくのだった。
◇
翌日、ロイドとセルゲイは予定通り指名手配犯を引き取るために共和国へ向かうことになった。
支援要請にはエリィも参加して、ランディ、エリィ、ティオの三人で的確に対処していく。
そして無事に一日が終わるとランディは最愛の妻が待つ自宅に帰っていき、エリィとティオはクタクタの状態で支援課のビルに戻ってくるのだった。
「ただいま戻りました――っと、今日は課長もいないんでしたね」
「ええ、そうね。お昼に通信が来たけど、やっぱり数日はかかるみたい」
「なるほど……それでは今夜はわたしがエリィさんを独占してロイドさんを嫉妬させてやります。食事の用意をしますからエリィさんは先にシャワーを浴びて来て下さい」
ティオが強引に言ってくるのでエリィは手伝いにくくなる。元々今日の当番はティオなのだが、折角二人きりなのだから一緒に料理をしようと思っていたのだ。
「せっかくだから一緒に作りましょう」
「ふむ……それならば女子会でもしますか?」
「あら、いいわね。そう言う事ならさっさと作ってしまいましょう」
「了解です」
エリィとティオは二人でキッチンに向かうと、食材を確認して一緒にメニューを決めていく。
「さて、何を作りましょうか」
「そうね……ティオちゃんの得意なポトフはどうかしら?」
「レミフェリア風ポトフですか? せっかくならもっと手の込んだものの方がいいのでは?」
「ティオちゃんが作ってくれるあのポトフが好きなのよ」
「そういうことなら……」
二人は材料の準備をして、ティオを中心にポトフを作り始めた。
エリィはティオの手元を見ながら的確に調理をサポートしており、凄まじい手際の良さで調理が進んでいく。
二人でキッチンに立つのは日常茶飯事であり、一緒に料理をする際の息もぴったりなのだ。
(こうしてティオちゃんと一緒に料理をするのは何回目かしらね……)
ティオの横顔を見つめるエリィの表情は優しく、まるで妹を見つめる姉のような表情だ。
実際にエリィはティオの事を妹のように感じている。支援課に共に配属されてから絆を育み、今まで何度助けられたかもわからない。
「エリィさん? わたしの顔に何かついていますか?」
「いえ……出会った頃に比べてティオちゃんは随分大きくなったわね。それに綺麗になったわ」
「エリィさんは初めて出会った頃から美人でしたね。それにスタイルも抜群で……まだ育っているようですし」
「ちょ、ちょっと。ランディみたいなことを言わないでちょうだい」
二人は楽しく談笑しながら料理を作る。その光景は本当の姉妹のようだ。
夕食はティオ特製のレミフェリア風ポトフを食べて、一緒にシャワーを浴びた二人はパジャマに着替えると、場所を変えて女子会をすることにした。
会場はエリィの部屋であり、テーブルにはエリィの焼いた完熟トマトケーキとエリィが淹れてくれた紅茶を楽しみながら、二人は楽しく談笑していた。
「やっぱりエリィさんの作るケーキは最高ですね」
「ありがとう。だけど私の場合はレパートリーが甘い物に偏っているのよね」
「今はもうどんな料理でも作れるのでは?」
「それもやっぱりティオちゃんのおかげよ。導力ネットとかでレシピを調べて教えてくれたでしょう?」
本などで学ぶならまだしも導力ネットでレシピを調べるというのはエリィだけではまだ難しい。
そう言う面でもエリィはティオに助けられているのだ。
「本当に……いつもありがとうティオちゃん」
「? いきなりどうしたんですか?」
「いい機会だから改めて感謝の気持ちを伝えておきたかったのよ。支援課に配属された時にティオちゃんがいてくれて本当に良かったわ」
「それはこちらのセリフです。エリィさんには毎日感謝しています。ふふ、なんだか照れますね」
「そうね。なんだか熱くなってきたわ」
エリィが手をパタパタさせて顔に風を送る。
(本当に熱くなってきたわね。お風呂上がりだからかしら……? いえ、なんだか違う様な……)
体が熱いという事を自覚したエリィだったが、どこか違和感を抱えてしまった。
熱い原因が風呂上がりだったりティオに感謝の気持ちを伝えたりだと思っていたのだが、それとは違う熱さを感じてしまう。
身体の奥底で火種がくすぶっているような感覚。まるでロイドに抱かれて昂っている時と同じ感覚だ。
(ど、どうしていきなり――っ! ティオちゃんが目の前にいるのに……)
もはや疑いようがないほど体が熱くなっている事にエリィはようやく気付いた。
妙に力が入らず呼吸が荒くなり、パジャマが肌に擦れるだけで感じてしまう。
「エリィさん? どうしたんですか?」
「はぁ……はぁ……な、なんでもないわ。少し早いけど、そろそろお開きにしましょうか」
「わたしはもっとエリィさんとお話ししたいです」
嬉しいことを言ってくれるが、エリィは今の状態をティオに見られたくはなかった。
「そういえば……少々顔が赤いですね。もしかして調子が悪いのですか?」
「え? そ、そんなことは――」
「無理をしてはいけませんので横になってください」
ティオが心配そうな顔でエリィを支えて立たせると、そのままベッドまで彼女を連れていく。
エリィはありがたいという気持ちとティオに触れられただけで感じてしまう恥ずかしさを必死に隠しながら、彼女に支えられてベッドに横になった。
「ふふ……随分と汗をかいていますね。これは着替えたほうがいいかもしれません」
「え? そ、そこまでしなくても大丈夫――」
横になっているエリィはそこで初めて違和感に気付いた。
自分を見下ろしているティオが見たこともない表情になっているのだ。
愛しさと嫉妬が両方入り混じったような顔で自分に手を伸ばしてくるティオは、エリィのパジャマのボタンを外し始める。
「ま、まってティオちゃん! 大丈夫だから――」
「大人しくしてください。脱がせにくいじゃないですか。それにしても――服の上からでもわかるくらいに大きな胸ですね。ロイドさんが夢中になるのも納得です」
「ティオちゃ――んっ! ま、待って! だめ……あんっ♡」
ティオがパジャマのボタンを全て外すと、ぶるんっと大きく揺れてエリィの生胸が姿を現した。
どうやらブラジャーはつけていなかったようであり、たわわに実った乳房とピンクの乳首を見て思わずティオが息を飲む。
「い、いや……見ないでティオちゃん! い、いったいどうしたの……?」
「どうしたもなにも……この胸でロイドさんをたぶらかしたんですね。わたしの大好きなロイドさんを……!」
「っ!? ティ、ティオちゃん……!」
「ロイドさんをたぶらかした体をまずは全て見せてもらいます。ふふ、下も脱ぎましょうね」
ティオは妖しい笑みを浮かべながら下も脱がせ始めた。
(ど、どういうことなの? やめさせないと――だ、だめ。力が入らない。それにさっきの言葉……)
エリィは力が入らず服をどんどん脱がされていき、あっという間に全裸にされてしまった。
ティオはエリィを全裸にすると、自分自身も同じように服を脱いでいく。
出会ったころと比べて身長が伸びて女性らしい体型になっているティオから、エリィは思わず目を反らしてしまった。
「ティオちゃん……な、何を考えているの?」
「見てくださいエリィさん。わたしの体って貧相ですよね? エリィさんと比べて背も小さいですし、胸もお尻も全然ダメです」
「そ、そんなこと――ふあっ♡ んひいいいっ♡」
ティオは仰向けのエリィに跨ると、両手で彼女の乳房を鷲掴みにした。
彼女はパン生地でもこね回すようにエリィの乳房を弄んでいく。
「こんな胸をしているエリィさんに言われても説得力なんてありません」
「ふあああっ♡ や、やめてっ♡ 本当にどうしちゃったのっ♡ ふああっ♡ んあああっ♡」
「ふふ……ロイドさんと随分幸せそうにしているエリィさんを見ていると憎くてたまらないんです。大好きなエリィさんの事をメチャクチャにしてやりたくて、幸せの絶頂にいるエリィさんを汚したくてたまりません。大好きで大切なのに羨ましくて憎くて……」
「ティ、ティオちゃん? なにを言って――んっ♡ んああっ♡」
ティオの様子がおかしいことにエリィも気付いたが、胸を揉まれて何も考えられなくなる。
「だからエリィさんを汚すことにしました。ポトフは美味しかったですか? 身体が熱くなっていますよね? もっともエリィさんのような下品で淫らな体の場合は、そんなもの必要なかったのかもしれませんが」
「まさか料理になにか――ふあっ♡ ひあああっ♡」
乳房を握り潰されるほど強く揉みしだかれて、エリィの身体がビクンっと跳ねた。
ティオは彼女に覆いかぶさると、胸を揉みながら乳首を舌で舐っていく。
すでに固くなっている乳首を転がすように舐めながら、豊満な乳房には何度も指を食い込ませていく。
男の無骨な指ではなく女性特有の細くて柔らかい指で乳房を揉みしだかれて、エリィは普段ロイドに触れられる時とは全く別の感触に戸惑っていた。
「むぅ……本当に大きくて柔らかい胸ですね。それに弾力もハリもあって、肌触りも最高です……流石はロイドさんをたぶらかした胸なだけはあります」
「んあああっ♡ やめてティオちゃん♡ たぶらかしてなんか――んひいいいいいいいいっ♡」
ティオは乳首に軽く歯を立てると、エリィの身体がビクンっと一際大きく跳ねた。
微かな痛みが更なる快楽の呼び水となり、ティオが乳首をしゃぶると痛みが甘い痺れになってエリィは甘い声を漏らす。
「こんな体をしてたぶらかしていないなんて言わせませんよ。なんですかこのだらしない胸は? 歩くだけで下品にタプタプ揺らして、歩いているだけで男性を誘っているとしか思えません」
「ふああっ♡ ち、違うわっ♡ そんなことない――んひいっ♡ ダ、ダメ♡ 乳首を舐めないで♡ ティオちゃんっ♡ お願いだからやめてえええ♡」
「少し触られただけで感じているヘンタイの分際で口答えなんてしないでください。ふふ、少し力を籠めるだけで指がどこまでも沈んでいきますね」
エリィの胸を揉みしだきながら乳首をしゃぶっているティオは、彼女の極上の乳房に夢中になっていた。
柔らかさと温かさを掌で堪能しながら、乳首を舌でコロコロと転がして硬くしていく。
右手で乳房を揉んだまま左手を腹部や太ももに伸ばすと、汗をかいてしっとりしてきた肌を撫でまわしていた。
同じ女ですら夢中になってしまうほどの極上の体。そんな体の持ち主であるエリィをますます汚したくてたまらなくなる。
「胸以外もいやらしい体をしていますね。男だけじゃなくて女のわたしまでたぶらかすつもりですか?」
「あああっ♡ そんなわけないでしょう♡ ティオちゃん、本当にどうしてこんなことをするのっ♡ あ、あなたはこんなことをするような子じゃ――ふわああっ♡ ち、乳首を噛まないで♡ い、痛いっ♡ 痛いから――ふわあああっ♡」
「ただの甘噛みじゃないですか。それに痛がっている顔ではありませんよ。なんだか……もっともっとイジメてヤリたくなってきますね♡」
ティオは妖しく微笑みながらエリィの乳房を両手で寄せるように揉むと、二つの乳首を同時にしゃぶりはじめた。
バキュームのように吸いながら乳首を舌で舐っていくと、エリィは足をピンっと伸ばして大きく目を見開く。
「ふわああああっ♡ ダ、ダメっ♡ それはダメなのっ♡ ダメっ♡ 感じすぎて――ふああああっ♡ んああああああっ♡」
「いい声で鳴くじゃないですか♡ いえ、やっぱり下品な声ですね♡ まるで牝牛です♡ クロスベルの男性をたぶらかししている牝牛に相応しい鳴き声です♡」
「ひあああっ♡ たぶらかしてない――あああっ♡ んひいいっ♡」
「まだそんなことを言ってるんですか? クロスベルの男性でエリィさんを犯したいと思っていない人なんて誰もいませんよ♡ エリィさんを一目見れば全ての男性が犯したいと思うはずです♡」
ティオは二つの乳首を同時に吸って胸を揉みしだき、乳首から口をはなすたびに冷たい言葉をエリィにぶつけていく。
「ロイドさんをたぶらかしたのは勿論ですが、ランディさんだって当然エリィさんの胸を揉みしだきながら無理矢理犯したいと思っていますよ♡ 新婚をたぶらかすなんて最低です♡」
「あああっ♡ そ、そんなことないわ♡ わたしは――ふあっ♡ あああああっ♡ そんなにちゅぱちゅぱしないでっ♡ おかしくなっちゃう♡ んあっ♡ ひあああっ♡」
「もちろんセルゲイ課長やワジさんもそうでしょうね♡ ヨナなんてエリィさんの胸をよく凝視しているでしょう? 男性をたぶらかすことしかできない下品な牝牛の分際で、警察官や政治家なんて務まると本気で思ってるんですか? ふざけるのもいい加減にしてください♡」
「あぁ――んあっ♡ ティ、ティオちゃ――んっ♡ んひいいいっ♡」
エリィはティオに胸を弄ばれていたが、身体以上に心の方がショックを受けていた。
ティオが見た事もない妖しい表情で自分を犯しているなど信じられないのだ。
(まさかティオちゃんにこんな……妹のように思っていたのに……)
特務支援課が立ち上げれた時からの付き合いであり、可愛い妹分だと思っていたティオが、自分に心無い言葉を投げかけて来る。
むしろ他人に犯されたほうがまだショックは少なかっただろう。しかし信頼しているティオに身体を汚されているという事実は、エリィの心を急速に蝕んでいった。
そしてティオがもう一度左手をエリィの太ももに伸ばして、秘部に触れた瞬間にエリィは身体が硬直する。
「あんっ♡ ティオちゃん、そこは――ふあっ♡ あああああっ♡ ダ、ダメっ♡ かき回さないでっ♡ 本当にダメなのっ♡ んあああああっ♡」
「もう濡れていますね♡ やはり薬なんて必要ないくらいの淫乱だったようです♡ ほら、いやらしい音がしているのが聞こえますよね♡ おまんこをクチュクチュされるのがそんなに気持ちいいですか?」
「ふああっ♡ ち、違うわっ♡ 気持ちよくなんて――あああっ♡ んあああああっ♡」
「結局ロイドさん以外でもいいんですね♡ 男でも女でも構わない。ただ自分の身体をイジメてくれるのならば誰でもいい。そんなヘンタイの牝牛がエリィさんの正体なんですよ」
「っ♡ そ、そんなことないわっ♡ もうひどいことを言わないで――ふあっ♡ んひいいいいっ♡」
ティオはエリィの乳房を右手で揉みつぶすほど強く握りながら、口で乳首をちゅぱちゅぱとしゃぶっていく。
左手は高速の手マンで秘部を愛撫していくと、愛液が飛び散ってシーツにシミを作っていった。
薬を盛られて力の入らないエリィはもはやなすすべがなく、身体の奥底から込みあがってきた絶頂感にも逆らうことができない。
膣が自然にティオの指をきゅっと締め付けると、絶頂が近いとわかったティオは彼女をイカせるためにスパートをかけていく。
「れろぉ♡ ちゅっ♡ 乳首がすごく硬くなっています♡ このままイカせてあげますからね♡」
「あんっ♡ い、いやぁっ♡ こんなのいやあああっ♡ 許してティオちゃんっ♡ ふあっ♡ ひあああっ♡」
許してとエリィが必死に懇願するたびに、ティオは背筋にゾクゾクしたものが走っていた。
大好きで憎らしいエリィが自分の手で喘いで許してほしいと懇願している。自分がエリィを屈服させているような感覚に陥り、ティオは少しずつSに目覚めていく。
両手と口を使った乳房、乳首、秘部の三点責めはさらに激しくなっていき、エリィは絶頂の予感を感じて大きく目を見開いた。
「さぁ、イッちゃってください♡ 牝牛らしく胸を弄ばれてイきなさい♡」
「ふああああっ♡ も、もうダメっ♡ もう――ふあああっ♡ 来るっ♡ 来ちゃうっ♡ あああっ ふわあああああっ♡」
エリィの手足がピンっと伸びて身体が大きく跳ねる。
大きく目を見開いて口をパクパクさせながらエリィは自分が絶頂した事を悟っていた。
(あぁ……ティオちゃんにイカされてしまうなんて……♡)
可愛い妹分に犯されて絶頂してしまったなど情けないにもほどがある。
ティオの様子は明らかに犯しい。もしかすると暗示や薬で操られているのかもしれない。
普通ではありえない事なのだが、結社の技術や悪魔などそう言うことが出来そうな存在にエリィは心当たりがある。
もしそうならば自分がティオを助けなくてはいけないというのに、エリィは何もできずに犯されるしかなかった。
そしてティオに酷い言葉を投げかけられて心が抉られるように辛かったはずなのに、だんだんと悦びを覚え始めていた事も自覚してしまう。
「ふふ……気持ちよかったですか牝牛さん? ロイドさん以外に犯されて悦ぶヘンタイさんのほうがいいですか?」
「うぅ……ひ、ひどいことを、言わないで……♡」
自分を見下ろすティオは嫌らしい笑みを浮かべており、そんな彼女に見られるとエリィは背筋にゾクゾクしたものが走ってしまう。
牝牛と呼ばれて傷ついていたはずなのに、今ではそう言われることがあまり嫌ではない。
彼女自身はまだ気づいていないが、ティオに責められたことでエリィはドМに目覚めかけているのだ。
「いい顔ですね……なんだかエリィさんのせいで危ない性癖に目覚めてしまいそうです」
そしてエリィを責めているティオはドSに目覚めかけていた。
頬を染めて涙目になっており、恥ずかしそうに目を反らすエリィを見ていると、もっとイジメたいと思ってしまう。
極上のメスを屈服させるという悦びも覚え始めており、ティオは仰向けのまま動けないエリィの乳房を無造作に揉み始めた。
「んあっ♡ ティ、ティオちゃん♡ もうやめ――あんっ♡」
「やめるわけないじゃないですか。男どころか女まで狂わせる下品な牝牛をもっとイジメてあげます」
「あぁ……も、もう本当に……許してぇ♡」
涙目で懇願してくるエリィの表情はティオの嗜虐心を刺激してしまう。
ティオはエリィを完全に屈服させるために、再び彼女の体へと覆いかぶさるのだった。
「物欲しそうな顔をしていますね。一度イッただけでは満足できないんですか?」
「ちが――あんっ♡」
ティオが乳房を軽く揉むだけでエリィは甘い声を出して体をくねらせてしまう。
一度絶頂した事で身体が敏感になっており、エリィは何をされても感じてしまうほどだ。
「ふああっ♡ も、もうやめてティオちゃん♡ どうしてこんなことをするの――ふあっ♡ んあああああっ♡」
「そんなのエリィさんが大好きで憎たらしいからに決まってるじゃないですか♡」
「ティオちゃ――んっ♡ きゃっ♡ な、なにをして――いやああああっ♡」
ティオはエリィをまんぐり返しにすると、顔を彼女の秘部に近づけていく。
絶頂した事で愛液を垂れ流し、ヒクヒクと物欲しそうに動いている秘部に舌を這わせると、エリィの足がピンっと伸びた。
「んひいいいっ♡ そ、そんなところを舐めないでっ♡ あんっ♡ ふああああっ♡ そこは敏感なのっ♡ 声が抑えられな――いっ♡ ふわああっ♡ んあああああっ♡」
割れ目に沿ってティオは何度も舌を這わせていき、クリトリスは舌先で優しく突いていく。
胸を揉みしだきながらまんぐり返しでクンニを始めると、エリィは快楽だけではなく羞恥心にも襲われてしまう。
「れりゅうう♡ ちゅっ♡ 本当に揉み心地のいい胸ですね♡ オマンコに集中したいのに手が勝手に動いてしまいます♡ れろぉ♡ ちゅるううう♡ こんなに淫らな胸をして恥ずかしくないんですか?」
「んあっ♡ ふあああっ♡ お、お願いティオちゃん♡ 正気に戻って♡ あなたはきっとおかしくなっているだけ――んひいいいっ♡ ふああああああっ♡」
「恥ずかしくないんですかと聞いているんです♡ ちゅるるうう♡ 外を出歩くだけで男性の視線を集めて挑発してしまうような下品な体をしているという自覚があるんですか? この――牝牛っ!」
「あ――んひいいいいいいいいいいっ♡」
ティオがエリィの乳首を指で強く摘まみながら胸を揉み、クリトリスを潰す勢いで乱暴に舐めまわす。
「ふあああっ♡ ご、ごめんなさいっ♡ あんっ♡ いやらしい体でごめんなさいっ♡ あああっ♡ ふああああああっ♡」
「ふふ、ようやく自覚してきましたか? 牝牛のエリィさん♡」
「んひいいいっ♡ 牝牛でごめんなさいっ♡ 許してティオちゃ――んっ♡ ふああああっ♡ ま、まって♡ 舌を入れないで♡ ふあっ♡ ひあああっ♡」
ティオは舌を伸ばして秘部に入れると、中をメチャクチャにかき回すように舐めまわしていく。
エリィの弱い部分を探るように舌を動かしていくが、エリィの身体は敏感になりすぎているので、適当に舐めているだけで喘ぎ声が止まらなくなっていた。
胸を揉まれながらまんぐり返しで秘部を舐められて、エリィは再び絶頂感がこみあがってくる。
(ああああっ♡ ダ、ダメよ♡ ガマンしないといけないのに――あんっ♡ か、感じすぎちゃう♡ こ、これじゃあ私は本当にヘンタイじゃない……♡)
ロイド以外の男どころか可愛い妹分だと思っていたティオに弄ばれて、なすすべもなく喘ぎ声をあげてしまう。
エリィはそんな自分を変態だと言われても否定できなくなってしまう。
「ほら、気持ちいいんですよね? 牝牛であるエリィさんはわたしにおまんこを舐められて感じる変態なんでしょう?」
「ふああああっ♡ は、はい♡ 気持ちいいですっ♡ わ、私はティオちゃんに責められて感じる変態ですっ♡ ふあっ♡ んひいいいっ♡」
「声が小さいですよ? この牝牛!」
「んあああああっ♡ わ、私は牝牛ですっ♡ ヘンタイですっ♡ 男性を誘惑する最低な女ですっ♡ ふあっ♡ んあああああっ♡」
ティオに言葉責めをされるたびにエリィは悦んでしまい、子宮がどんどん疼き始めてしまう。
自分はヘンタイだ、牝牛だと叫ぶたびに背徳感が高まっていくのは、ティオの責めによってドMに目覚めてしまった証拠だった。
そしてそんな彼女を見てティオも完全にドSに目覚めてしまう。
(もっとエリィさんをイジメたい……もっともっと……大好きなエリィさんをイジメて情けないところを見たい……!)
エリィを言葉責めして彼女が喘ぐたびにティオの嗜虐心がくすぐられる。
彼女をもっと蹂躙したい。身も心も完全に屈服させて支配したい。
ティオはエリィの秘部から口を離すと、妖しい笑みを向けて彼女を見下ろす。
「はぁ……♡ はぁ……♡ ど、どうして……?」
クンニを中断されたエリィは「どうしてやめてしまうの?」という顔になっていた。
感度が上昇していた身体はあと少しで絶頂しそうになっていたので、もう一度イカセてほしかったとも顔に書いてある。
「やめてと言ったのはエリィさんでしょう?」
「そ、それは……あんっ♡」
ティオはもう一度エリィに覆いかぶさると、彼女の乳房を揉みながら乳首に吸い付く。
肌を直接密着させると、汗をかいているので擦れて気持ちよくなってしまう。
先ほどの激しい攻めとは違い、まるでエリィを焦らすようにティオは優しく彼女の体を撫でまわしていく。
「ふあっ♡ ティオちゃん♡ あんっ♡ ふあっ♡」
「男性を誘惑するような牝牛をイカセてあげる義理はなかったですね。ここでやめてしまいましょうか?」
「んっ♡ そ、そんな――ふあああっ♡ ひ、ひどい――んっ♡」
「全く、やめてほしいと言っていたのはエリィさんでしょう。それとも続けてほしいんですか? 牝牛の分際で気持ちよくしてほしいなんて随分と傲慢ですね。身の程を知ってくださいよ」
「ひ――ご、ごめんなさい……」
ティオとは思えないほど冷たい視線を向けられて、エリィは思わず恐怖してしまう。
しかしその恐怖の中にも悦びを感じてしまっており、自分はこの短い時間で変えられてしまった事も自覚し始めていた。
「おびえているエリィさんも可愛いですね」
「っ♡ あ、ありがとう……ございます……んあっ♡ ち、乳首――ふあああっ♡ ひあああっ♡」
ティオがエリィの乳首を二つ同時にしゃぶりながら胸を揉み始める。
「ちゅるるうう♡ れりゅううう♡ 母乳がでそうなくらい大きいですね……♡ 出ないんですか?」
「あんっ♡ で、出ません♡ ごめんなさ――いっ♡ んあああああっ♡」
「牝牛の癖に母乳を出せないなんて……エリィさんには失望しました」
「あああっ♡ ご、ごめんなさいっ♡ 失望させちゃってごめんなさいっ♡」
「ふふ……これはお仕置きが必要ですね♡」
お仕置きと言われてエリィは恐怖するどころか悦んでしまった。それは続きをしてもらえるということ、もっとイジメて貰えるという事だからだ。
ティオは自分が脱いだ服に手を伸ばすと、そこから一本の棒のようなものを取り出した。
エリィはそれを見るのは初めてなのだが、彼女が取り出したものがディルドと呼ばれる道具だということは理解できる。
「あ……あぁ……♡」
「ふふ…‥ロイドさんのペニスとどちらが大きいですか?」
ティオは妖しく微笑みながらディルドを舐めて唾液をまぶしていく。
ロイドの肉棒よりも一回り以上は確実に大きく、あんなものを入れられてしまえば壊れてしまうかもしれない。
しかしエリィはティオを突き飛ばすことも逃げる事もせずに、ディルドを挿入されるのを待ちわびてしまっていた。
ティオは左手でエリィの乳房を揉みしだきながら、右手に持ったディルドを彼女の秘部に当てる。
「さぁ、入れてあげますからね♡ ロイドさん以外のモノを入れられて悦ぶヘンタイ牝牛さんの顔をじっくりみせてください♡」
「っ♡ だ、駄目――ふあっ♡ あああああっ♡ は、はいって――んひいいい♡」
先端部分が入ってくると、エリィは背中を大きくのけ反らせてしまいベッドから背中が浮いてしまった。
ロイドの肉棒を挿入されるよりも遥かに圧迫感があり、内側から膣内がミチミチと拡張されるような感覚。
痛みはあるのだがすぐに甘い痺れに変わっていき、これを挿入されてティオにイジメられてしまえば、自分が完全に戻ってこれなくなることも直感的に理解した。
「ああっ♡ や、やめて♡ 許してティオちゃん♡ 今度は本当にやめてほしいのっ♡ こ、壊れ――」
「牝牛のくせにうるさいです――よっ!」
エリィの声を遮ってティオがディルドを一気に奥までツッコむ。
「あ――ふわあああああああああああっ♡」
手足をピンっと伸ばしてエリィが絶頂する。
ベッドから背中を浮かせたまま口をパクパクして何も考えられなくなっていたが、やがてポスっと背中をベッドに降ろした。
ティオはご満悦でディルドを動かしてエリィの膣内を蹂躙していく。
「ふあああっ♡ ま、まだ動かさないで――んあっ♡ い、イッたばかりで辛い――のっ♡ ふあっ♡ んあああああっ♡」
「何度言えばわかるんですか? 牝牛の分際でわたしに意見をしないでくださいよ。エリィさんの身体はもうわたしのモノなんですから、おとなしくわたしの玩具になってればいいんです♡」
「ひ、ひどい――ふあっ♡ んあああっ♡ かき回さないで♡ んひいいいっ♡」
ティオは仰向けのエリィの背中に左手をくぐらせると、抱きしめるように彼女の右胸を揉みしだく。
指で乳首をくりくりと抓んだまま乳房に何度も指を食い込ませて、右胸は舌で舐めまわして乳首に吸い付いていく。
彼女の右足に自分の足を絡めると、右手に持ったディルドでエリィの膣内をかき回した。
「んひいいっ♡ か、感じすぎちゃうっ♡ ふあ♡ 太くて硬いのでかき回されておかしくなるっ♡ ふあああっ♡ んあああ♡」
「胸とおまんこを同時に責めるのはさっきもやったんですが、やっぱりディルドを挿入したほうが感じているようですね♡ 結局はペニスがいいという事ですか?」
「あんっ♡ ち、違うのっ♡ んひいいっ♡ これは――あんっ♡ ふあああっ♡ だ、だめっ♡ 奥まで届いてるっ♡ ロイドじゃ届かないところまで届いちゃってるのっ♡ ふあああっ♡ んひいいいっ♡」
結合部から愛液がどんどん溢れて来てシーツにシミを作っていく。
ティオはディルドのカリ首で膣内の浅い部分を擦るように動かしてから、奥まで挿入して亀頭部分で子宮口をグリグリとイジメていく。
「ふあああっ♡ 奥をグリグリしないで――んっ♡ 胸もダメェ♡ 感じすぎちゃうのっ♡ ティ、ティオちゃんっ♡ いおかしくなる――んあああ♡ ふあああっ♡」
「何度言ってもわからない牝牛ですね……牝牛が口答えするなんて許されないんですよ。全く、ロイドさんをたぶらかした牝牛の分際で、この程度の責めで音を上げるとは何事ですか?」
「んあっ♡ で、でも――ふあああっ♡ ごめんなさいっ♡ ふあっ♡ また来るっ♡ すぐに来ちゃうっ♡」
さっきは中途半端なところで愛撫が中断されたので、エリィはすぐにイキそうになってしまっていた。
ティオは彼女の乳首に吸い付いて胸を揉みしだきながら、ディルドの動きを速めて彼女をイカせようとする。
「ふふ、イク時はちゃんと報告するんですよ? そうじゃないと二度とイカせてあげません♡ 絶頂する寸前で永遠に焦らして狂わせてあげます♡」
「んあああっ♡ そ、そんなのいやぁっ♡ ちゃんと言いますっ♡ ちゃんとイクって言いますからイカセて♡ イカセてくださいっ♡ ふあああっ♡ んひいいいいいっ♡」
「自分からイカセてほしいとか救いようのない牝牛ですね♡ 仕方がないのでイカセてあげます♡」
「あんっ♡ ありがとうございますっ♡ ふああっ♡ ひあああっ♡ もっとっ♡ もっとかき回してくださいっ♡ ふあああっ♡」
エリィはもはややめてほしいと叫ぶことすらできなくなっていた。
それよりも二度とイカセて貰えないという恐怖が圧倒的に勝っており、自分からイカセてくださいと懇願してしまう。
(あぁ……もう、駄目……♡ 私……おかしくなっちゃったんだわ……♡)
ティオに罵倒されながら愛撫されることに屈辱を感じるどころか悦びを感じており、エリィは自分がドМに目覚めてしまったことを完全に自覚する。
膣内をディルドで蹂躙されながら胸もイジメられて、今まで感じたことのないほど大きな絶頂感がこみあがってくるのがわかった。
「あんっ♡ も、もう――ふあああっ♡ げ、限界ですっ♡ イクっ♡ イッちゃいますっ♡ ティオちゃんに責められてイキますっ♡ ふあああああっ♡」
「いいですよ♡ 好きなタイミングでイってください♡」
「あああっ♡ ありがとうございますっ♡ イッちゃうっ♡ イクイクっ♡ イクうううううううううっ♡」
ビクンっと体を大きく痙攣させてエリィが絶頂した。
全身に電流が走ったような感覚に襲われたエリィは、大きく目を見開いて口をパクパクさせている。
「あ――んひっ♡ イ、イキました……ふああっ♡ すごいのぉ……♡」
「ロイドさん以外にイカされて幸せそうな顔をしているなんて……やっぱりエリィさんは最低の牝牛です♡」
「うぅ……あんっ♡」
「本格的なお仕置きが必要ですね。牝牛の体勢になってください」
ティオがディルドを抜きながら命令するが、エリィは何をすればいいのかわからなかった。
「牝牛の体勢……?」
「はぁ……少しは自分で考えてくださいよ。栄養が胸にばかり行ってる牝牛だから考える力もないんですか? そんなんだから無意識に男性を誘惑してしまうんです。役立たずの牝牛なんてお仕置きする価値もありませんよ?」
「ご、ごめんなさい! え、えっと……」
エリィは快楽で上手く働かない頭を必死に働かせると、ティオに尻を向けて四つん這いの体勢になった。
牝牛なので四つん這いになるのではないかと思っただけなのだが、それは正解だったらしくティオはご満悦でエリィの尻を両手で撫でる。
「エリィさん……自分が今どれだけ無様なのかちゃんと理解していますか?」
「ん――え?」
「だってそうでしょう? エリィさんに憧れている人はクロスベルにも沢山いるはずです。それが裸で牝牛の体勢を取っているんですから」
「あ……あぁ……♡」
自分が今置かれている状況を改めて突きつけられて、エリィは背筋がゾクゾクしてしまう。
「しかもわたしのような年下の女に弄ばれるなんて無様としか言えないじゃないですか?」
「い、言わないで……ふあっ♡ ち、違うのティオちゃん♡ これは――あっ♡ 入って――ふわあああああああああああっ♡」
ティオがエリィの秘部にディルドの先端を当てると、一気に一番奥まで貫いた。
四つん這いのエリィの尻を左手で鷲掴みにして固定すると、右手でディルドを動かして彼女を責めていく。
「あんっ♡ ああああっ♡ お、大きいっ♡ さっきとは別の所に当たって――ふあっ♡ んあああっ♡」
「ディルドを挿入されてすぐに悦ぶなんて……どこまでヘンタイなんです――かっ!」
ティオは左手を大きく振り上げると、エリィの尻を思い切り叩いた。
「んひいいいいいいいいいいっ♡」
乾いた音が部屋に響き渡り、エリィの尻肉が大きく波打つ。叩かれた部分が赤くなっており、エリィは尻を叩かれたはずなのに子宮まで響くような感覚に襲われた。
「お尻を叩かれて悦ぶんですか♡ それならもっと叩いてあげますよ♡」
「ふああああああっ♡ ダ、ダメっ♡ 痛いっ♡ 痛いのに――んひいいいっ♡ ふわああああああっ♡ ゆ、許してくださいっ♡ お尻叩かないで――ふああああっ♡ んあああああっ♡」
尻を叩かれて喘ぐエリィを見てティオはかつてないほどの嗜虐心が掻き立てられた。
自分の掌も痛みを感じているのだが、そんなことはお構いなしに彼女の尻を叩き続ける。
「かわいいですよエリィさん♡ もっともっと情けない所をわたしに見せてください♡」
「あああっ♡ ティオちゃんっ♡ んひいいいっ♡ お、おしりっ♡ んああっ♡ ひあああっ♡」
「ほら、これはお仕置きなんですよ♡ なんでお仕置きされているのかわかりますか?」
「それは――ああああっ♡ わ、私が牝牛だからですっ♡ んひいいいっ♡ ふああああっ♡ 男の人をたぶらかすことしかできない最低でヘンタイな牝牛だからお仕置きされてますっ♡ んあああっ♡ ふああああっ♡ 私は牝牛ですっ♡ 私はヘンタイですっ♡ ふあっ♡ ひあああああああっ♡ イクっ♡ またイキますっ♡ イクうううううううっ♡」
自分は牝牛であり変態だと叫びながらエリィは快楽に溺れていく。
ティオに罵倒されて尻を叩かれながらディルドで膣内を蹂躙されるのが気持ちよすぎて、絶頂が止まらなくなっていた。
「なんでこんなにいやらしい体をしているんですか! 謝りなさい!」
「ふあああっ♡ ご、ごめんなさいっ♡ いやらしい体をしててごめんなさいっ♡ 男の人を喜ばせるしか使い道がない体でごめんなさいっ♡」
「謝ることはまだまだたくさんあるでしょう!」
「んひいいいっ♡ こ、こんなにいやらしい体だから、クロスベルの男の人はみんな私を犯したいと思ってますっ♡ そんなふうに思わせてしまってごめんなさいっ♡ 私に憧れてくれる人がいるのに、年下のティオちゃんにお仕置きされて無様な姿をさらしてごめんなさいっ♡」
ティオはエリィが謝罪するたびにゾクゾクしたものを感じながら、蠱惑的な笑みを浮かべて彼女の尻を叩く。
ディルドを激しく動かして子宮口を何度も刺激して、エリィの身も心も完全に屈服させていく。
「そ、それから――ふあああっ♡ こんなにいやらしい体でロイドを誑かしてごめんなさいっ♡ ほ、本当に申し訳ございませんでしたぁっ♡ 全部私がいやらしい体をしていたからですっ♡ 私が牝牛だったからですっ♡ んああっ♡ ふあああっ♡」
「その通りです! 全部牝牛のエリィさんが悪いんですよ! こんな下品でいやらしい体にはお仕置きです!」
「んああああっ♡ お仕置きしてください♡ 下品でいやらしくて、男を喜ばせるしか価値がない最低の牝牛に、もっと罰を与えてくださいっ♡ んひいいいっ♡」
「言われなくてもそうしますよこの牝牛! もっといろんな人に謝りなさい!」
ティオが尻を叩くたびにエリィは様々な人たちに謝っていく。
(あぁ……私、ティオちゃんにイジメられて幸せを感じてる……♡)
(エリィさんの無様で情けない姿……たまりません♡ もっと見せてください♡)
ドSとドMに目覚めた二人はある意味相性抜群であり、もはや元の関係性に戻るのは不可能だとお互いに理解していた。
「この大きなお尻にロイドさんは毎晩腰を打ち付けているんですね。私もペニスバンドか双頭ディルドを用意しておけばよかったです。今度使ってあげますね」
「あんっ♡ は、はい♡ 使ってくださ――いっ♡ んひいいいいいっ♡ い、イキますっ♡ またイキますっ♡」
尻を叩かれながら言葉とディルドでイジメられて、エリィは大きな絶頂感が込みあがってくるのを感じていた。
ティオはディルドの先端を子宮口にぴったりと密着させてぐりぐりと押し付けながら左手を大きく振り上げる。
「これで――トドメですっ♡」
その左手をエリィの尻に思い切り振り降ろすと、エリィの目が大きく見開いて背中を仰け反らせる。
「あああっ♡ イクっ♡ イキますっ♡ イッちゃううううううううううううっ♡」
犬の遠吠えのように背中を仰け反らせながらエリィが絶頂した。
秘部からは潮が噴き出してシーツをびしょびしょに濡らしていき、彼女は糸が切れた人形のようにベッドにうつ伏せに倒れてしまった。
「あ……あぁ……♡」
絶頂の余韻に浸っているエリィをティオが仰向けにして覆いかぶさると、エリィは蕩けきった表情になっている。
「ふふ……無様で情けなくて……とても綺麗ですよエリィさん♡」
「あ……ティオちゃん……♡」
エリィの顔からは反抗的な態度などは一切感じられない。
それどころか自分をイジメてくれたティオに対して感謝しているのが一目でわかる。
(あのエリィさんがわたしに屈服している……♡)
羨望の対象だったエリィが自分に身も心も完全屈服したという事実はティオを完全に満足させていた。
憎くてたまらないのに今の無様なエリィを見ていると愛しさすら込み上げてくる。
「なんだか今のエリィさんならば好きになれそうです……♡」
「あぁ……嬉しいわティオちゃん♡ やっぱり、ティオちゃんに嫌われるのは辛いから……♡」
「わたしがエリィさんを本気で嫌うなんてありえないですよ」
ティオは自分の右手とエリィの左手を恋人繋ぎにすると、乳房と乳房を密着させて覆いかぶさる。
そのまま自分の所有物となったエリィに顔を近づけていく。
「これからも牝牛としてわたしが飼育してあげますからね♡」
「はい――ちゅ♡」
愛しくも憎らしいエリィにキスをすると、二人はそのまま抱き合って唇を押し付け合った。
そのまま舌を絡める情熱的なディープキスに移行して、お互いを激しく求めあっていく。
「ちゅっ♡ れりゅうう♡ ティオちゃん♡ もっとイジメて♡ 私を罵って♡ ちゅるるう♡ れりゅうう♡」
「ちゅるるうう♡ じゅるるうう♡ 本当にエリィさんはヘンタイの牝牛ですね♡ これは飼育が大変そうです♡」
ティオはしばらくの間エリィとのキスを楽しんだ後に、再び彼女の飼育を始めるのだった。