1.巨人の学園
「はぁ、星間留学ですか……」
地球と異星人の交流が当たり前になった時代。
異星の留学生を受け入れるという事は、もはや珍しいことではなくなりつつある世の中に僕はいる。
そんな僕はいま、他惑星の交換留学という形で他所の惑星の学園に通うことになる説明を一方的に受けていた所だ……。
「どうして僕なんですか?もっと優秀な人がいっぱいいるでしょうに」
思わず不満を漏らしてしまう。正直、同じ地球上でも他所の国へ留学というだけでも億劫なのに、それが地球圏外ともなれば、余計に億劫になるのも無理のない話である。
そもそも留学というのは、お互いがお互いの文化や習慣を体験し合う事によって双方の理解を深めていこうというものであって、決して簡単ではないのだ。
ましてや相手が異星人ともあれば尚のこと難しいだろう……。
「それは君が至って平凡な地球人だからだよ」
僕の疑問に答えたのは、この学園の学園長だった。
彼は地球の異星人との文化交流を目的とした組織の日本支部長でもある人物だ。
そんな彼が僕なんかを交換留学生として選んだ理由は、至って単純なものだった。
「平凡……ですか?」
僕は思わず聞き返した。確かに僕は、どこにでもいる平凡な男子学生で、これといった特技もなければ趣味もなく、成績だって何か特筆すべきものはない。
「相手先の惑星では、地球と人類に大変興味を持っていてね。向こうが希望するのは、地球のごくありふれた地球人がどういう人なのかを知りたいという事らしいんだよ」
「はぁ……」
「そこで、ちょうどいいサンプル……いや、君が選ばれたわけだね」
「サンプル……」
「おっと、これは失敬した。君は何も気にすることはないよ。悪いようにはしないと約束しよう」
学園長はそう言って笑った。それが逆に怪しさ満点だというのは言うまでもないが……。
「是非とも今後の地球と親善的な交流したいとの事だ。そこで、全学生の調査を重ねた結果と君が選ばれたというわけだ」
「はぁ……」
正直、納得はいかなかったが拒否権があるわけでもないので、渋々承諾する事にした。
それから数日後……僕は地球を旅立ち異星人の住む惑星へと向かったのだった。
◇◆◇
長い宇宙航行をへて、ついに留学先の惑星へと到達した頃。僕は一人無機質な宇宙船の中で、事前に渡されていたマイク付きインカムの電源を入れた。
説明によれば、これで現地惑星人とのコミュニケーションを取れるようになり、位置情報も常に発信しているので、相手が僕を見つけてくれるとのことだった。
だが、船から降りた瞬間、僕は留学を決めた自分の判断が間違いだった事に気づく。
降り立った場所は辺り一面見渡す限りの灰色の荒野で、人が住めるような環境ではないように見えたからだ。
「ここが……僕の住む星……?」
僕の問いかけに誰も答えない。宇宙船は全て自動航行でここまで来ているから詳細な場所は分からないものの、船のインフォメーションパネルには惑星ターミナルステーションと表示されている。
つまりここが、この星の玄関口ということになる。
だが、これはどういうことか?他の建物はおろか、人っ子一人いないように見える。
本当にここで合っているのだろうか?そんな疑念が僕を襲ったその時だった。
「お待ちしておりました、直哉さま」
突然背後から声をかけられて振り向くとそこには、制服らしき物を身にまとった女性がいた。
いや、女性と言っていいのだろうか?眼の前にいる女性は天に届くかというほどの巨体だったからだ。
彼女の体は、まさに巨人と言えるほどの大きな体であり、その存在感は圧倒的であった。
「な、なんですか!?」
僕は驚いて思わず後ずさりした。しかし、彼女はそんな僕に対して気にすることなく近づいてきたのだ。
いや近づいているのではない。船が着陸した地点を丸ごと持ち上げているようだ。恐るべきスケール感である。
先ほど何も無い殺風景な場所と評したここは、空港内に幾つもあるテーブルの上に過ぎなかったのだ。
「驚かせて申し訳ありません。私はこの星での案内役を務める事になりました」
そう言って彼女は恭しく頭を下げた。その仕草は洗練されていてとても美しいものだったが、今はそれどころではない。
僕は、この星についての情報を何も知らされていなかったのだ。
「あの……ここは一体……」
僕は恐る恐る彼女に尋ねた。すると彼女はニコリと微笑んで答えてくれた。
「この星は、惑星『アルディア』と言います」
「アルディア……?」
それは聞いた事もない星の名前だった。さらに聞けばこの星の住民は皆、地球とはスケールが桁違いの大きさだというのだ。
同じヒューマノイドタイプでも地球とは、まるで違う。
目の前に聳える山の様に巨大な女性でさえ、この星では標準的な身長なのだという。
恐ろしいことになってしまったと、深く後悔する僕。何故ならば、こんな巨大な存在が通う学園に僕はこれから数カ月もの間、通うことになるのだから……。
「それでは直哉さま、あなたが通う学園までご案内致します」
「あ、はい。お願いします……」
僕は、彼女の手に宇宙船ごと乗せられたまま、そのまま学園へと案内された。
その道中で彼女は色々と説明してくれたが、僕の耳にはほとんど入っていなかった。それほどまでに彼女のスケール感は桁外れだったのだ……。
◇◆◇
そして、ようやく辿り着いた学園はまさに圧巻だった。僕もスカイツリー以上の以上の建物を見たことがないので、形容しづらいのだが、とにかく身長1000メートル以上もの巨大な生徒が通う学園なのだから、それは巨大な建物であって当たり前だ。
こんな大きな建物、見たことが無い。まるで一つの大陸が迫り出して来たかのようだ……。僕はその大きさに圧倒されるばかりだ。
そんな巨大学園の中の一室、こじんまりとした無機質な部屋に通され、案内役の女性は学園の担当者を呼んでくると言って出ていってしまった。
一人残された巨大な空間の中で、僕はこの学園で生活が送れるのだろうか?そう疑問に思った時だった。
突如として地面が大きく揺れて轟音と共に地鳴りが鳴り響いたのだ!思わず耳を塞ぐ僕だったが、それでもなお音が大きすぎて頭が割れそうになるほどだった。
いったいなんなんだこれは!?そう思った次の瞬間だった……!
突如部屋のドアを開け現れたのは現れたのは……巨人だった!!
肩にかかる程度の長さの黒髪に、同じく、黒色のレディーススーツを身にまとった長身の女性だ。
その大きさは、またしても規格外!身長1800メートル以上はあるだろう。
端正な顔立ちに切れ長の鋭い目は、まさにクールビューティーといったところだろう。
そんな彼女が凛々しい姿勢のまま部屋に入ると、一直線にこちらのテーブルに近づいてきたのである!しかもその衝撃は凄まじく地面が割れて地鳴りと共に地面が大きく揺れるほどだ。
僕は思わず尻餅をついた。
尻餅だけならばまだ良かった。背筋の伸びた巨大な彼女の歩く姿勢はまさに壮観。
長い脚を真っ直ぐに伸ばし、背筋もピンと伸ばして歩く姿はまるでモデルのようだ。思わず僕も見惚れてしまう……。
が、あれだけの巨体が歩けば、発生する風の強さも並大抵のものではない。
地球人だって歩けばその周囲に大なり小なり風は起きるものだ。
たが、あれ程までに巨大となると、その風の威力は桁違いである。
ブワッ!
彼女の歩行する姿に見とれていた僕は、思わず吹き飛ばされそうになってしまった!いや、実際吹き飛ばされたのだ……。
考えてみれば、僕はこの惑星では体長1ミリ前後の小バエの様な存在。
もちろん僕には羽もなければ壁を伝う爪もない。
文字通り、1ミリ単位の埃やゴミ同然の存在だろう。
そんなちっぽけな存在が、彼女に見とれていれぼ、歩いた時に生じた風圧で吹き飛ばされるというのは至極当然の話である。
「うわああぁ!!!」
僕は、そのまま吹き飛ばされてテーブルから落ちてしまった。
テーブルの高さも超高層ビル並に高いので、落ちればひとたまりもない。
遥か先の床に向かって自由落下をする間、走馬灯を何度も繰り返せるほどの落下時間を味わうことができる。
まさに絶体絶命!だが、僕が落ちたのは硬い床の時点ではなく、柔らかくて暖かい感覚だった。
「!?!?」
この地面の感触はフローリングにはない。もっと柔らかくて弾力性のあるものだ。
「これ、クッションか?」
よく見れば、ここはイスの座面の上であることがわかった。僕は不幸中の幸いで、落下した先がイスのクッションであった為、柔らかい素材が衝撃を吸収してくれたおかげで命拾いしたのだ。
これが硬い床の上だったら無事では済まなかっただろう。ホッとして安堵するが、ここがイスの上であるということは、人が座る座る場所ということだ。
ということは……?僕は嫌な予感をしつつも上を見上げた。
するとそこには、先ほどの巨大な女性が今にも僕のいるイスの上に腰掛けようとしている真っ最中であった。
「うわあああ!!待って待って!!」
僕は慌てて制止しようとするが、聞こえていないのか彼女は腰を下ろす速度を緩める様子はなく、そのまま腰を下ろしてくるではないか!
パンッパンに張り詰めたスーツパンツが僕の視界を覆った瞬間、僕は思わず目を瞑った。
巨大な女性といえども、それは規格外の大きさである。彼女の下半身のサイズはおそらく500メートル以上はあるだろう。
あのお尻の上に野球場がいくつも出来そうな広大な面積だ。
そんな巨大なお尻に、たかだか1ミリ程度の僕が耐えられるわけが無い!
僕は、巨大な女性のお尻に押し潰されてしまう事を察した。
と、とにかく今できることはがむしゃらに走ることだけだ。
僕は声にならない叫び声と共に、固まっていた脚を無理くり動かして走った。
けれど走っても走っても、頭上のお尻の範囲から離れることが出来ない。
当たり前だ。相手はスケールがまるで違う巨体なのだから……。
あの巨大女性にとっての僕は1ミリ以下の米粒以下! 彼女はそんな小バエの様な存在など気付く様子もなくゆっくりと腰を下ろしてくる……。
ああ、ダメだ!!潰される!!!
そう思った時だった!
ブワアアアアアア!!!っと凄まじい突風が吹いた!
その突風は、彼女の巨大なお尻が落下してきたことによる猛烈なダウンバーストによるもので、僕はまたしても埃の様に吹き飛ばされてしまった。
「うわあああっ!!」
僕は、そのまま椅子の縁まで座面の上を転がり続け、椅子から落ちそうにまでなったが踏ん張って耐えた。
遅れてズゥウウウウンン!という重低音が響き渡る。
その大音響の振動は、まるで地震のように大地を震わせたのだった。
ああ、あの巨大な女性が座ったのだ。
そして、なんと僕は吹き飛ばされたお陰で、彼女の太ももの間にいる……。
それにしても、なんて大きな太ももなのだろうか。高さは300メートルほどもあるだろうか、昔東京タワーに行った事をを思い出した。
あのタワーを真下から見上げるとどこまでも、大空に向かってどこまでも続く高層建築物の迫力に圧倒されたものだ。
だが、この太ももはそんな東京タワーの比ではない!
東京タワーサイズの壁が左右に横たわって僕を見下ろしてくるのだ。
もし、あれが少しでもこちらに動いてきたら、
僕はひとたまりもなく押し潰されてしまうだろう。
そのグランドキャニオンさながらの圧倒的な存在感に僕は圧倒されるばかりだった。
「おや?留学生はまだ到着してなかったか?」
スーツ姿の巨大女性が口を開く。彼女の前にはいつの間にか、さっきまで僕を案内していた巨大案内役の女性がいた。
「あれ?おかしいですね。さっき学園長のテーブルの上に下ろしたのですが……」
「もしかして、これのことか?」
そう言って巨大女性は自分の太ももの間を指差した。
その指はまさに山の様に大きく太い!僕の何万倍もの太さがあるだろう……。
「ああ、その人です。そんなところにいたんですね」
「さっき座った時に脚の間に飛んできてな、虫かと思って潰すところだったよ」
そう言って笑う2人の巨大女性。ちょっと待ってくれ、僕潰される寸前だったのか!?
「全く……。いくら小さいからといって女性の脚の間に入り込むのは、教育上宜しくないな」
そんな事を言われてしまったが、僕だって好きでココに落ちたんじゃない。むしろ、この人のせいでイスの上に落とされて、死にかけた被害者だ。
しかし、巨大女性に対してそんな言い訳は通用するはずもないだろう……。
「いつまでそこにいるつもりだ?」
そういって彼女は僕を拾い上げ、そのまま彼女の巨大な顔の前に持っていかれると、ジロジロと見回された。
「ふむ……これが地球人か?しかし随分と小さいな」
「はい、地球からお連れした方です」
案内役の女性が答える。
「そうか……気をつけなければ直ぐに潰れてしまうな」
「はい、その通りです。取り扱いには注意が必要です」
そう言って2人は僕をテーブルの上に置いた。
「では、学園長、直哉さま。私はこれで失礼いたします」
「ああ、ご苦労だった」
そう言って僕を案内した巨大女性は去ってしまった。そして残されたのは僕と学園長と呼ばれた巨大な女性のみになった。
「さて、直哉くん」学園長が口を開いた。「ようこそ我が学園へ」
「は、はぁ……」
僕は生返事しかできなかった。なにせ目の前に居るのは身長1800メートル以上という規格外の巨人なのだから無理もないだろう……。
そんな僕を見て学園長は言った。
「まぁ、いきなりで驚いたろうけどもね」
と学園長は苦笑いしながら言った。
確かに驚いたし恐怖もあったが、さっきまで一生分の死線をさまよったからだろうか、それとも巨大女性の圧力を真正面から受けたからか、不思議と怒りは無かった。
むしろそんな巨大女性相手に対等に会話しているこの環境に、僕は変な安心感さえ覚えていたのだ。
「はい……その、驚きましたけども……」
「まぁ無理もないね」そう言って学園長は笑った。そして彼女は言った。
「改めて自己紹介しようかな。私がこの学園の学園長を務めている『アウロラ』だ」
そう名乗ると彼女は手を差し出してきた。
ズンッ!
ヘリポートサイズの手のひらがテーブルに置かれた。どうやら握手を求めているようだ。
僕も恐る恐る彼女の手に触れると優しく握り返してきた。その手はとても温かくて柔らかいものだった。
「さて、見ての通り君が学園生活を送る上で、サポートは必用不可欠だろう」
彼女の言う通り、こんな巨大な学園に僕一人ではやっていける自信は無いし、何より巨大な生徒、教師が動き回る環境で小人の僕が生き残れるはずもない。
「そこでだ、君をサポートするために君のクラスの担任でもある『リゼ』を君につけよう。彼女ならうまくやってくれるはずだ」
すると、後ろの扉から一人の女性が入って来た。
女性は、透き通るような長い桃色の髪を後ろでまとめ上げて、スラッとしたモデル体型。
おっとりした目元に、包容力溢れる微笑みを浮かべて、頬のなきぼくろがどこか色っぽい。
スタイルもいいからセーターにフレアスカートというシンプルな物なのだが、それでも彼女は美しかった。
顔立ちは整っており鼻筋も高く唇も薄い。身長は1500メートルほどあるだろうか。
彼女は僕の前で膝に手をつくと身体を屈め、目線を下げて僕を覗き込むように見てきた。
彼女の顔立ちはまさに大人の女性のそれで美しさもさる事ながら母性すら感じさせる。
「初めまして、直哉クン」彼女は笑顔で言った。「私は君のクラスを担当する『リゼ』です。これからよろしくね!」
「よ、よろしくお願いします……」
僕は、彼女の美しさと色っぽさに圧倒されながらも挨拶を返したのだった。
◇◆◇
リゼ先生と学園長室を出てから、今後の学園生活の注意事項の説明をされた。
まず、この学園では生徒は皆寮で暮らしているらしく、僕も規則に則るならば寮で暮らすことになる。
しかし、この世界は何もかもが1000倍サイズの規格外。
つまり僕が住む寮も当然1000倍サイズの建物になるわけで……。
「あの、先生」
「はい?なんですか?」
「この学園って……その、生徒も先生も皆、大きいんですよね……?」
寮で暮らしていく上で、一番問題になるのは、ここにいる全ての生徒が僕より遥かに巨大という事だ。
そんな中にポツンとミリ単位の微生物生徒が一人放り込まれれば、数時間でも生き残るのはとてもじゃないが不可能だ。
現にさっき学園長にムシと間違われて潰されかけたのだ。あんな巨大な人間が幾人もいる施設に入ったら最後、もう逃げる場所すらないだろう……。
「ええ、そうね」リゼ先生は苦笑いしつつ答える。「でも大丈夫。ちゃんと対策は考えてあるわ」
そう言って先生について行った先は、学園の校舎から少し外れた場所にある、大きな建物だった。
「ここは……?」
「学園の旧寮舎よ。今は誰も使ってないから、直哉クンが住むにはうってつけね」
確かに、人がいない環境は寂しさもあるが身の安全を考えれば最適なのかもしれない。
しかし、その旧寮舎とやらは地球人の僕から見ても随分と古びているような雰囲気を感じる。
「あの、ここで大丈夫なのでしょうか…。なんか、ちょっとボロい気が……」
「大丈夫よ。見た目は古いけど中はかなり綺麗になってるわ」
そんな心配をよそに先生は旧寮舎の中に入っていく。
驚いたことに中に入ると確かに綺麗な内装で、外見とは大違いであった。
リゼ先生に連れられて寮の中を案内して貰いながら、僕は自室としてあてがわれた部屋に入った。
僕はそこでさらに驚く事になった。
信じられない事に部屋の中には地球と同じ縮尺のミニチュアの街が広がっていたのだ。
それも僕が住んでいた街そっくりそのまま精巧に作られたミニチュアの街並みが、そこに広がっていたのだ!
「こ、これは一体!?」
「驚いた?これはね、この学園で生活する上で直哉クンが少しでも馴染みやすくするためなのよ」
そう言われて改めてミニチュアの街を見回すと見覚えのある建物ばかりだ。
「凄い……」
思わず感嘆の声を上げる僕。ここまで精巧な街並を作れるなんて、彼女たちからすれば地球の街は1000分の1スケールのミニチュアだ。
それをそっくりそのまま再現できる技術力の高さは、僕の常識では計り知れないものだ。やはりこの星の技術の高さはすごい。
だが反対に、ここまで正確に作られると、この星のスケールが規格外なのか思い知る。
僕が住んでいた街は、そこそこ人口は致し、田舎と言うには大袈裟な、地方都市程度ではあるけれど……。
でも、僕からしたらとても大きな街だと思っていたのだ。
だけど、こんなワンルームサイズの部屋に簡単に収まるのだから、彼らからすれば僕の住む街なんて、数ある部屋の一つ程度にしか過ぎないのだろう……。
そう考えると改めて、僕は彼女たちの巨人の世界に放り込まれた事を実感させられるのだった。
「それじゃ、荷物をお家に置いてきてくれる?そしたら学園を案内するわね」
「あ、はい」
僕はミニチュアの街に下ろされると、言われるがまま、街の中にある自分の家を探し出した。
住んでいた街をそっくりそのまま模倣しているのだから、家なんて探せば直ぐに見つかる。
僕が住んでいた一軒家はミニチュアサイズでも変わらない場所にそのまま存在していた。
そっくりそのまま僕の家だった。二階建ての木造建築。大きくはないが平均的な家だ。
中もそのまま再現されていて、玄関を上がるとリビングがあり、キッチンがある。
二階に上がってみると僕の寝室や納戸などもある。
「本当にそっくりだ……」
僕は思わずそう呟いてしまった。まるで自分が地球に戻ってきたような感覚だった。
だが、明らかに地球と違うのは、窓から見える外の風景。そこには見慣れた街並みが広がるが、その空の向こうには黒光りする巨影が2つも並んで鎮座している。全長250mにもなる超巨大なパンプス。
僕を運んできたリゼ先生のパンプスだ。
あんな巨大なものが二つも並んで立っている光景は圧巻で、靴の前に並んだ家屋など、ゴムソールの厚みにすら届かない有様だ。まさに超巨大建築物と言っても過言ではない。
さらに、そんなパンプスを履き黒色ストッキングに包まれた彼女の脚は、空高くそびえる2つの巨大な天柱。
その脚は、パンプスよりも遥かに高く聳えていて、まるで天を支える柱のようにも思えた。
そして空には、リゼ先生の巨大な太ももが続き、更に上空の豊かな臀部を覆い隠す制スカートが広がっているのだ。
比較対象がない程に巨大なリゼ先生に見下されると、自分がちっぽけな存在である事を否が応でも自覚させられる。
「あのパンプス、僕の家の何個分あるんだろ……」
僕は改めて実感した。この巨大な学園どころか1人の女性でさえ、僕の住んでいた街よりも大きいのだ……と。
それから荷物を自宅に置いた後、リゼ先生に運ばれて一通り学園の施設を案内された後、この自宅へと戻って来た。
学園の施設は学生が使うには過ぎる程に豪華で、まるで高級ホテルのような設備だった。
だが、極小地球人の僕が使うには一人では使えないし、誰かの介助があったとしても巨大過ぎる施設は使えるはずもなく、そのため、この学園で送る生活のすべてはこの自宅で済ませることになりそうだ。
「さてと、今日は疲れたでしょう?ゆっくり休むといいわ」
そんなリゼ先生の言葉に甘えて僕はベッドに入り横になったのだった……。
2.試練の学園生活
翌朝、僕は目を覚ますと学園に向かう準備を始めた。今日から本格的に授業が始まるのだ。
昨日までは体の大きさの違いに驚いてばかりだが、今日からは僕もこの学園の一員になるのだ。
僕は、気合を入れて制服に着替えると自宅を出た。
家を出ると、上空から巨大な視線を感じる。見上げると、巨大なパンプスとオーロラのようなスカート、その天幕を支えるネイビーブルーのパンストに包まれた巨大な脚が、天蓋のように僕を見下ろしていた。
「おはよう、直哉クン」
頭上からリゼ先生の声が聞こえる。どうやら僕を迎えに来てくれたようだ。
僕は彼女の足先に向かって歩き始める。だが、僕の歩みは彼女の足に比べたら遠く及ばない……。
まるで蟻のような歩みで僕は彼女の元へ辿り着いたのだ。
「ふふ、可愛いわね……」
そんな僕を見て彼女は大ボリュームの声で笑っている。
すると、超高層ビルの何百倍もある巨大な体がしゃがみ込んできた。大きな体躯が地面に近づき、僕のいた街並みはその大きな影に覆われていく。
ずぅぅん……。
先生が膝をついて、僕と視線を合わせる。
彼女のその圧倒的な巨大さに思わず息を飲むが、やがて彼女がピンセットのような物を使って僕を手のひらに乗せてきた。
彼女の手の平に乗せられた僕は、手に乗せられた彼女の指と指の隙間から、彼女の顔を見上げた。
「おはよう、直哉クン」
「お、おはようございます……」
そんなやり取りをしていると、彼女の巨大な顔が近づいてきた。
あまりの巨大さゆえに距離感が掴めないが、その距離はおよそ10メートルはある筈だ。しかし、まるで目の前に巨人の唇があるかのようだった……。
そしてそのまま彼女の顔が迫ってきて、僕の視界を覆い尽くす……。
僕は恐怖のあまり思わず目を瞑るが、次の瞬間には柔らかい感触が身体に触れたのを感じた……。どうやらキスされたようだ
「??!!」
その巨大な感触に全身が包まれる感覚に戸惑う。まるでマシュマロのような柔らかさで、僕の全身を優しく包み込んでくれたのだ。彼女の吐息すら暖かくて心地よい……。
「地球ではこれが挨拶なんでしょう?ふふふ、どうかしら?私のキスの味は?」
「あ、えっ?」
リゼ先生が悪戯っぽい口調で聞いてきたので、僕は正直に答えた。「とても良い匂いです……」すると彼女は嬉しそうに笑ったのだった。
◇◆◇
リゼ先生に連れられて学園に向かう。
今日は僕が通うクラスの仲間との顔合わせ。
一体どんな人たちなのだろうか……少し緊張する。
「大丈夫よ、私のクラスは女の子ばかりだし、みんな優しい子達よ」
確かに、昨日聞いた話だとこの学園は女子校という事らしいし、先生達も女生徒しかいないからそうなんだろうけども……。
でも僕は男性だ。正直女の子ばかりのクラスに一人だけ男子が混じるのは気まずいのだが……。
そんな不安を抱えつつ学校に到着した。
「さ、ここが私のクラスよ」
そう言って彼女が指差した先には巨大な教室の扉があった。その大きさたるや東京タワーなんて比べ物にならない、高さはざっと2km以上はあるだろうか……そんな大きな扉だった!
そんな断崖のような扉を軽々とリゼ先生の手によって開かれると、その中は巨大な空間が広がっていた。
「ここが私のクラスよ」
リゼ先生が優しく語りかけてくる。
しかし、僕はそのあまりの光景に圧倒されて言葉が出なかった。
巨大な空間には超巨人の生徒が所狭しと座って居たからだ!
ここは学校なのだから、当然と言えば当然か。
巨大な教室の中に地球で言うところの1500メートル級の女子学生が30人もいるというのだから、そのスケールの違いは想像を絶する。
「はい、みんな静かに!前に話した地球からの留学生を紹介するわね!」
そう言ってリゼ先生は僕を手の平に乗せて教壇に立つ。
生徒達の目が一斉にこちらに向いた!まるで怪獣映画のワンシーンのように感じる僕は、恐ろしさのあまり今にも泣き叫びそうだったがなんとか堪える。
「この子が今日から君たちのクラスメートになる直哉クンよ」
そう言って先生が僕を紹介してくれる。だが、教室の反応はイマイチであった。みんなの表情には困惑の色が見て取れる。
「えっと……すみません、先生。地球からの留学生って!どこですか……?」
生徒の一人がおずおずと手を挙げるとリゼ先生が答えた。
「ほら見て?私の指の先にいる小さな子が新しくクラスメイトになる直哉クンよ?」
そう言って先生は、僕のいる手を反対の指で指した。
すると、教室中から「えええ!?」という驚きの声と共に、ドカドカと凄まじい足音を立てて、巨大な女子学生達が僕の元に集まってきた!
「わわっ!?」
あまりの迫力に思わず後ずさりする僕。しかし彼女達はそんな事お構いなしといった様子で僕を見下ろし、観察すると、皆口々に思った事を言い始める。
「これが地球からの留学生!?」
「小さすぎるよ!」
「本当に人間なの?」
「可愛い……」
興奮しているのか鼻息荒く、雷鳴のような声量で話す彼女達。
傍から見たら若い少女達に取り囲まれただけのように見えるだろうが、実際には僕が彼女達の足の爪よりも小さいのだ。
つまり、彼女達生徒の声や吐息は、僕にとって凄まじい疾風と衝撃波に他ならず、容赦ない暴風に飛ばされないよう地面の掌につかまり、無数の唾の飛沫に叩きつけられる。
そして教室中がガヤガヤと大騒ぎになった時であった……。
「こら!静かにしなさい!」
リゼ先生の一喝で一瞬にして教室は静まり返る。
「ごめんなさいね、みんな直哉クンに興味津々なのよ……」
そう言って彼女は優しく微笑んだ。
「それじゃ、直哉クンの席は……。そうね、これだけ小さいと普通の机では対応できないわね……」
彼女の言う普通とは、地球で言うところの一つの街が乗ってしまいそうな程に巨大な机の事だろう。
しかし僕が使うには、高層タワーの様な机の脚をよじ登って天板に向かわねばならないと使えないのだが……。
「それなら私が使う机のさらに隅っこに置けば良いと思います」
そう提案してきたのは一人の女生徒だった。
金髪ロングで碧眼、背丈も高い目を見張るような美少女で、クラスの中でもひときわ目立つ存在の女の子だった。
「ありがとう、ライアちゃん。お願いできる?」
「はい、わかりました」
ライアと呼ばれた女の子は、僕を手に取るとそのまま自分の机の上に僕を置いてくれた。ここで授業を受けることになるらしい。
「あ、ありがとうございます……」
「ふふ、どういたしまして、小人ちゃん♪」
彼女は優しく微笑む。そんな彼女の笑顔はまるで天使のようだった……。こんな子に助けられるのなら、この星に来て本当に良かったとさえ思えた。
◇◆◇
朝のホームルームが終わり、授業が始まった。
この学園の授業風景も地球と大きく違いはない。
講師が板書した内容を生徒達がノートに書き写す。ただその大きさが違うだけだ。
僕は学園に来たばかりなので、机はおろか、教科書すら用意が間に合っていないとのことだった。
彼らからすれば、玩具よりも小さい1000分の1サイズの学校用品を用意するのも一苦労だろう。
結局、僕は何も用意される事なく授業を受けることになったのだ。
こうして始まった1時限目だが、教科書などはライアさんのを見せてもらうことになったのだが、そのあまりの文字の大きさに驚きを隠せない。
仮にこの文字の内容が読めたとしても、書き写す事自体が難しいだろう……。
そんな事を考えつつ、僕は自分の家よりも広いノートの上で、電柱の様に巨大なペンを握るライアさんの顔を見上げた。
彼女の目は僕の身長よりもずっと大きい。目だけじゃない、彼女の鼻、口、耳、どれをとっても地球人の僕よりも大きいものだ。
だが、その造形は美しい。
まるで芸術品のように整っており、彼女の美貌は地球上でも間違いなくトップクラスだろう。
そんな美少女が、僕の目の前にいる思うとドキドキしてしまう……。
「んっ?どうかした?」
僕の視線に気づいたのか、彼女が話しかけてくる。
「いえ……」
僕は慌てて視線を逸らすと、彼女は再びノートの上にペンを走らせた。
ノートの上をペンが走るたびに、巨大なペンが落とす大きな影が僕を覆う。
ただの筆記用ですら高層ビルに匹敵するサイズ……。
もし、ノートの上を縦横無尽に走り回るあのペン先の下に僕がいたら、一瞬で潰されて、インクのシミと同化してしまうだろう……。
そう考えると日常の中に即死レベルの危険だらけのこの状況に、恐怖しか湧いてこない。
巨人の世界では机の上でさえ、安寧の地はないのだ。
そんな圧倒的なスケール差を感じながら、僕は1時限目の授業を受け続けたのだった……。
◇◆◇
巨人の惑星アルディアでの授業は大変ではないと言えば嘘になるが、それでもまだ座学は楽な方であった。
問題は体育だ。
この星でも地球と同じように体育は存在する。
想像しただけで頭が痛い。なにせこの学園の生徒たちは1000倍の体躯を持つ大巨人。どう考えても一緒にスポーツなど出来るはずもない。
しかし、そんな事は彼女達生徒には関係の無いことだ。
皆、体育の授業前ともなると、一斉に体操着へと着替え始める。
――ん?このクラスはみんな女子ばかり……。僕は何処で着替えればいいんだ?一瞬そんな事が頭を過る。すると、ライアさんが笑いながら僕に語りかけてきた。
「小人ちゃんは、見学になるから着替えなくてもいいんだよ」
ライアさんは僕にそう告げたるると、おもむろに制服を脱ぎ始める。
「え、ちょっと!ライアさん!?」
僕は慌てて声を上げたが、彼女の耳に入らない。
動揺する僕を尻目に、ライアさんはブレザーを脱ぐと、ワイシャツのボタンを一つずつ外していく。
露わになる下着と白い肌……そして大きな胸を包むブラジャーが僕の視界に入る。
やがて全てのボタンを外し終えると、彼女は躊躇うことなくワイシャツを脱ぐ。その下から現れたのは、レースのあしらわれた淡いピンクのブラだ。
彼女の豊満なバストに食い込むようにして張り付くブラは、その大きさたるや圧巻の一言に尽きる。まるでそれ自体が一つの丘陵のようにさえ見える。
なんの変哲もないただの少女の胸が小山を遥かに凌ぐサイズなのだ!
もし僕が彼女の胸に触れる機会があれば、それはもう登山である。
それぐらい桁違いのサイズの乳房が僕の目の前にあった。
そんな光景を見せられて僕は思わず息を飲んだ。
しかし、そんなストリップショーも彼女が脱いだワイシャツを机に置いた。偶然にも、そこにいた僕は広大なワイシャツの下に隠れてしまう。
「あぁ……」
一瞬で360°視界の全てが真っ白な世界に変わった。
この空間がほのかに温かいのは、ライアさんの体温が残っているためだろう。瞬く間に空間全体にアロマを炊いた様な柔らかな香りが漂う。
これは紛うことなき彼女の香りだ。僕はワイシャツの下でゴソゴソと動きながら、なんとか外に出れないか試した。
しかし、ワイシャツは巨大で動いても動いても、とても脱出できそうにない……。
ワイシャツの中は、彼女の香りと体温により、まるで程よい温度の温室に入っているかのような気分だ……。
やがて、体育館サイズのワイシャツが取り除かれ、視界が開けると、体操着に着替え終えたライアさんが僕を見下ろしていた。
「お待たせ、小人ちゃん」
髪をまとめ上げポニーテールにした彼女は、笑顔で僕に語りかけてくる。
「は、はい……」
僕はそう答えるしかなかった。
「それじゃ移動しようか」
そんな僕の様子をライアさんは微笑みながら見ていた。その柔らかな笑顔は慈愛に満ちていて、孤独を感じていた小さな僕を安心させてくれる。
まるで、見た目から中身まで天使の様な人だった……。
◇◆◇
体育の授業が終わり、クラスの女子達は皆制服に着替えるために教室に戻って来ていた。
僕は先程と同じ様にライアさんの机の上に乗せられて、再び1000倍サイズの巨大な彼女らの着替えを見上げている。
僕の頭上では汗が染み込んだ体操着を脱ぎながら女子生徒たち数十人が楽しげに会話している。 高層ビルを遥かに上回る巨大な女子たちが色とりどりの下着姿で汗で濡れた身体をタオルで拭いていて、中には濡れた下着を交換する為に大胆にも裸になっている者もいた。
まるでアイドルがステージでライブを終えた後の楽屋の様な光景だ……。
その光景は壮観としか表現できない。
成長期真っ只中のその体つきは、どの子も瑞々しく、女性らしい身体つきでとても美しい。その圧倒的な存在感を前に僕は言葉を失っていた。
彼女達はまるで女神の様な美しさを持つ超絶美少女ばかりだ。
その美しさを間近で見ていて心奪われない男はいるのだろうか?
彼女たちの肌からは汗が滴り落ち、胸元や背中を流れ落ちる水滴はキラキラと輝いて見え、とても魅力的だ。
そんな女子達が笑い合いながら、自分達の身体を磨いている様子はとても微笑ましい。
この巨大な惑星にたった一人だけ存在する小さな男としての僕は、この光景にただ圧倒されるだけであった。
この星の住民と比べたら塵芥以下の僕なんてまるでいないかの様に扱われるだろう。それなのに僕の胸の鼓動は止まらない。まるで全身に熱を帯びたかのように身体が火照り出す。
そして、ライアさんも制服を着るため体操着を脱ぎだした。 彼女の服を脱ぐ度に巨大なブラジャーが露わになり、そのカップの部分はとても大きい。
ライアさんの美乳は地球人に例えるならDカップ相当だが、それでも僕にとっては山のように見える。そんな胸元の膨らみはとても色っぽくて艶やかだ……。
「小人ちゃん。何見つめてるの?」
目の前にライアさんの巨大な顔が降りてきたので慌てて目を逸らす。
「い、いえ……何でもない、です……」
「ふふ、可愛い反応するね。小人ちゃんって」
彼女は悪戯っぽい口調で言うと、汗で濡れた髪をかき上げて、その山のような大きな胸を揺らした。
その扇情的な仕草に僕は思わずドキリとしてしまう……。
この学園に来てから、僕は色んな人に毎日ドキドキさせられっぱなしで、正直心臓がもたない……。
一方の彼女はそんな僕の反応を楽しむように微笑んだ後、着替え終わった女子たちと談笑に花を咲かし始めた。
その巨大な女子たちの会話は、まるで山と山が会話する様な迫力で、僕のいる机にも大気の振動が伝わる。
僕は巨人の彼女達の様子をただ呆然と見ている事しか出来なかったのだ……。
3.巨人の学園はトイレも危険
学校の生活を送るうえで立ち塞がる課題は授業だけに留まらない。トイレもまた僕の前に立ちふさがる大きな障害の一つだ。
アルディアの生徒たちも地球人と同じように生理現象は起こるのだ。
なのでこの学園にもトイレはあるにはあるのだが、問題なのはその大きさだ。
学園の個室の一つ一つは、まさに独立峰さながらのよう。こんな巨大な構造物なんて僕一人で使う事など出来るはずも無い。
そこで仕方なく僕はライアさんの付き添いで女子トイレの中を案内してもらう事になったのだが……。
「……」
僕は今、白磁色の大地の上に立ち呆然と立ち尽くしている。
白いツルツルとした地面は、フルマラソン大会が開けそうなくらい広大で、その中心地には底が見えないほど深い窪みが、口を開けている。
クレーターの様な窪みを覗いてみると、そこには何の変哲もない水で満たされた巨大な湖があった。
前情報がなければ、真っ白な火山の火口にできた火山湖だと勘違いするだろう。
だが、ここは火山でも湖でもなく、ただの洋式トイレの便座の上だ。
まぁ、用を足すのだから、便座の上にいるのは当然と言えば当然だろう。
もちろん、アルディアのスケール差にはだいぶ慣れたので、もう普通のトイレが超特大サイズである事に驚くこともない。
しかし今一番の問題は……そんな常識を覆す光景ではない。
ここはトイレの個室。だと言うのに、何故かライアさんも一緒に個室の中に入って来ているのだ。
しかも、彼女は便座の上の僕を見下ろしたまま、その視線を外そうとはしない。
「あの……ライアさん?なんで、ここに……」
「ん?だって小人ちゃんが一人でトイレに落っこちたら溺れちゃうでしょ?」
彼女は悪びれることもなくそう言ってのける。彼女の言うことはもっともだ。
この個室は地球の街と同じくらいの大きさで、僕なんかは街全体を支配するほどの規模を持った巨大な便器を使うのだ、もし、足でも踏み外すことがあれば、あのバカでかいダム湖のような底なし沼に真っ逆さま。
そんな環境下において、僕が一人で用を足せるのは危険極まりない。でも、だからといって、彼女がいる前でトイレを使うのは恥ずかしい。
「それに小人ちゃんだけだと何か困る事があった時に対応できないでしょ?だから一緒に来てあげたの」
「……」
彼女のその言葉を聞き、僕は思わず黙り込んでしまう。
確かに彼女がいなければ何もできない。それは事実だ。
でも……やっぱり恥ずかしいものがある。
「ふふ、じゃあ、小人ちゃんがしないなら、私が先にしようかな?」
ライアさんは悪戯っぽく笑うと、屈み込んでスカートの中に手を入れて下着を下ろそうとした。 まさか本当に今ここでおしっこをするつもりなのだろうか? 僕は慌てて彼女を止めようとした。
「ちょ、ちょっと待って下さい!大丈夫ですから!!一人で出来ます!」
すると彼女はくすくすと笑った。まるで、僕が慌てる様子を楽しんでいるようだ……。
僕の反応を見て、彼女は「落っこちないよう見守っててあげるから、早く済ませてね」とだけ言ってきた。
仕方ない。僕はライアさんの前で用を足すことになった。もちろん、彼女が見てる前でだ。
恥ずかしい気持ちを抑えながら、ベルトを外し、ズボンのチャックを下ろして、パンツと一緒にズボンを下ろした瞬間、上空でカシャリとシャッター音が鳴り響いた。
僕がその音に反応して上を見上げると、ライアさんが、スマホで僕の下半身を撮ったのだ。
「あはっ、やっぱり地球人のオスじゃん」
ライアさんは嬉しそうに笑う。
いったい、なんだと言うのだ? 僕は訳が分からずに首を傾げる。
「君はさ、地球人の女だと皆に勘違いされてるんだよ。その証拠にこの学園は女子校でしょ?」
僕は言葉を失った。つまり僕がアルディアの女子校にいる理由は、僕が女の子と勘違いされていたのだと言うことだ。
確かに男の僕が女子校に留学するのはおかしな話だ。何故それにすぐに気づかなかったのだろう……。
「ま、こんな虫よりもちっさいゴミの性別なんて、見ただけじゃわからないし、お前がこの学園に留学してきた理由とかはどうでもいいんだけど。それより……」
ライアさんはスマホをしまうと、その巨大な顔を近づけてくる。
「今、私の目の前には小さい事を良いことに、女子生徒の着替えを覗いて、挙句の果てに女子トイレにまで忍び込んで来た、変態クソ虫がいる訳なんだけど……」
ライアさんは、まるで獲物を狙う肉食動物の様に鋭い眼光で僕を見下ろしている。その威圧感に圧倒され、恐怖のあまり足が竦んでしまう……。
「いいのよ?この事をチクっても。こんなカスみたいなゴミ虫なんて、学園の不祥事を隠すために踏み潰して、事故として処理するだけだし」
「そ、そんな……僕は……」
「ふふ、冗談。君はいい反応をするし、玩具としては合格点だから特別に許してあげる」
そんなライアさんの言葉に安堵すると同時に、彼女の優しさに少しドキリとしてしまう。
「でも、その代わり私の言う事は絶対だから。わかるでしょ?」
ライアさんはそう言うと、スカートの中が見えるのもお構いなしに便座に向かって腰を突き出した。
彼女の巨大で柔らかそうな白い太腿と、薄い水色の下着が僕の目の前で露わになり、思わず目を背けてしまう……。
「あはっ、いい反応するじゃん♪」
彼女はそのまま水色の下着を下ろして便座に座る。
ずどぉおおおんん!!
股の前に僕がいるのにもかかわらず、まるで気にする様子もない。
彼女の体重で便座はミシミシと音を立てている。
その巨大なお尻が便座に鎮座し、僕の目の前には大きな彼女の股の割れ目が丸見えだ。
100メートルはありそうなピンク色の割れ目に、手入れをしている陰毛がうっすらと生えている大陰唇が僕を見下ろす様に君臨している。
「わかったなら、返事しなさいよゴミ」
ライアさんが少し怒ったような口調で言う。僕は慌てて「ちょっと待って……」と声を上げようとした。
が、次の瞬間、彼女の股間から勢いよく尿が噴き出した。
じょぼぼぼぼぼっ!!
まるでダムの放流のように勢いよく噴き出た黄金色の液体は、直径10メートルを超える瀑布となって、放物線を描きながら、便器の底の湖に落ちていく。
「うわわわ……」
恐ろしさのあまり、僕は思わず後ずさる。
凄まじい勢いで豪快に噴出されるおしっこは、便器の湖を黄色に染め上げ、周囲に飛び散る黄色い水しぶきが、僕の頭上にまで降りかかってきた。
その勢いはとても強く、トイレの中にツンとした匂いが充満してくる。
しかし、彼女はそんな事はお構いなしに放尿を続けた。
ジョボボボボッ!
怒涛の勢いで放出される黄金色の液体が、便器の底を穿ち、水面を激しく波立たせている。
その勢いは地球人がどれだけ束になっても敵わないであろう。
もし、この放尿が地球で行われたのであれば、直撃を受けた街はその勢いに耐えきれず、そこにいた数千人もの人々もろと共に、抵抗する術もなく、ぐしゃぐしゃに潰され、街ごと激流に押し流されてしまうかもしれない。
おしっこ一つでこの破壊力。改めて僕はこの星のサイズ感の違いを思い知らされた。
しかし、そんな事はお構いなしと言わんばかりに、ライアさんは長い放尿を続ける。
僕は思わずその光景に圧倒され、見入ってしまう……。
ジョボボッ!
激しく水飛沫を上げながら勢い良く出る尿。
その凄まじい勢いで吹き出すライアさんのおしっこを至近距離で見せられ続けていた僕は、その迫力に圧倒されてしまい、何も考えられなくなってしまっていた……。
やがて、彼女の膀胱に溜まっていた大量の小水が全て出きったのか、徐々に勢いは収まっていき、長い長いおしっこが終わりを迎えた。
「ふぅ……」
ライアさんは満足げに息をつくと、最後にもう一度、膀胱に残っていた液体を勢いよく放尿をしてから
便器の中は彼女のおしっこで溢れ返り、湖は黄色に変わり、いくつもの特大サイズの泡が浮かんでいる。
「さてと、さっきの返事聞こえなかったけど、私の言うこと聞くでしょ?」
先程の大放尿を見せつけられて、もう、抵抗する気もなくなった僕は、何も言えずにただ黙ってコクコクと頷く事しかできなかった……。
「じゃあ最初の命令。私のココ拭いて。」
そういってライアさんが指さしたのは、さっきまでおしっこをしていた彼女の股間であった。
放尿を終え、しっとりと濡れた彼女の股間は、まるで鍾乳洞の入口を思わせる迫力があった。
「え、でも……」
「なに?私の言う事が聞けないっての?」
ライアさんは少し怒った口調で言う。その迫力に気圧されてしまい僕は何も言えず、ただ黙ってどうすればいいか、オロオロしてしまう。
「言う事が聞けないなら、さっきの話、学園に話すけど?それとも、このまま便器の真下に落として、流してあげよっか?」
ライアさんは意地悪そうに言う。
「う……」
そんなのはどっちも困る……。僕は渋々と彼女の命令に頭を下げて肯定の意を表した。
「あはっ、そうそう♪最初から素直になればいいのよ♪」
ライアさんは上機嫌で僕に語りかけてくる。その口調はまるで女王様のようだ。しかし、今の僕には逆らう術はない……。
ライアさんは、便器の上にいる僕に濡れた股間をぐっと近づけてくる。
20メートル以上もある巨大な大陰唇が僕の目の前に迫ってくる。その迫力に僕は思わず息を飲んだ。
そのサイズはあまりにも大きく、目の前の彼女の秘部を見上げていても全く全貌が見えない。
彼女の太く白い太腿の付け根にある女性器はおしっこで濡れそぼっていて、その割れ目からはポタポタと雫が滴り落ちていた。
一気に周りの空気が彼女のおしっこ臭で満たされる。
その臭いは強烈で、まるでお酢のような酸っぱい匂いが僕の鼻腔を刺激した。
そんな匂いを嗅いでいるうちに僕は頭がクラクラしてきた。
しかし、今はそんな事に気を取られている場合ではない。
ライアさんの濡れた割れ目を浮いてきれいにしなければ、僕の命が危ないのだ。
――でも、どうやって?
僕は、彼女の股間を目の前にして途方に暮れる。
目の前にそびえる、縦に割れた性器の長さは20メートルを超えている。
それを僕の小さな手で綺麗にするのは難しい。
試しにポケットに入っていたティッシュで拭こうとしたが、この大きさだと数百枚使っても拭き取ることは出来ないだろう。
僕がどうしようかと頭を悩ませていると、ライアさんは苛立ちの声を上げた。
「何してるの?さっさとしてくれる?」
「いや、その……。どうやればいいのかなって……」
僕は正直に答える。すると、ライアさんは呆れたように小さくため息をつくと、僕を見つめた後、ゆっくりと口を開いた。
「舐めなさい」
「は?」
「だから、私のココを舐めろって言ってるのよ」
彼女は自分の股間を指さしながら言った。
「え、でも……そんな所……」
僕は思わず口ごもる。しかしライアさんはそれを許さなかった。
「いいから舐めなさい。これは命令よ……」
彼女の強い口調に圧倒された僕の体は自然と動き出していた……。
そして、恐る恐る舌を伸ばすと、彼女の割れ目に触れた瞬間、ぬめっとした感触と共に強烈なアンモニア臭が鼻の奥を刺激した……。
その臭いは到底耐えられるものではなかったが、しかし今の僕に拒否権などなかった。
僕はライアさんの股間に舌を這わすしかなかった……。
「ううっ……」
僕の舌の上に広がるのは強烈な塩気と苦味だった……。その味はまるで腐ったチーズのような臭みがあり、とてもじゃないが口に含むことなど出来ない代物だ……。
そんな僕の反応を見て、彼女はクスリと笑う。
「うわっ……ホントに舐めてる……。何?もしかして私のおしっこって美味しい?」
彼女は笑いながら意地悪な口調で言う。
僕は言い返したい気持ちでいっぱいになるが、僕の生殺与奪はライアさんに完全に握られているのだ。今はただ黙って耐えるしかない……。
地球人の1000倍サイズのおしっこともなると、残ったおしっこの量だけでも僕の体積の何倍もある。
それを舐めてきれいにしようとすれば、僕の小さな口はたちまち彼女のおしっこでいっぱいになり、喋ることすら出来なくなる。
「ホント、地球人って虫みたいで気持ち悪いわ……」
その声には明らかに僕を見下し馬鹿にするようなものも含まれている。
しかし今の僕にそれを気にする余裕はない……。
「ほらっ、全然きれいになってないじゃない。もっと舌を使って綺麗にしなさい」」
ライアさんは、僕の顔を掴むと、股間に押し付けた。
彼女の巨大な陰毛の森に押し付けられ、僕の身体にチクチクと刺さる。
「あはっ、いい気味♪私のおしっこで溺れちゃえ♪」
彼女の股間からは大量のおしっこが未だに残っており、僕はそれを必死に飲もうとする。しかし、大質量の水の塊を飲めるはずもなく、口から吐き出してしまう……。
「あははっ♪やっぱり無理?クソザコ♪役立たず♪」
彼女はゲラゲラと笑うと、壁に付けられたトイレットペーパーホルダーからカラカラ紙と巻き取り、それを股間に押し当てた。
大量に巻き取られた紙(彼女からしたら、大したことのない量だが)は、僕の体ごと彼女の股間を拭った。
それは、僕が死に物狂いで舐めていた部分よりも遥かに広範囲をいとも簡単に拭い取り、わずか一瞬で彼女の股は綺麗になった。
「んふふ、役立たずのザコ小人なんかよりも、この紙くずのほうが役に立つよね」
彼女はそう言いながら、おしっこを拭ったトイレットペーパーを僕に言い聞かせるように見せつけた後、便器の中に放り投げる。
便器には、大量の尿を吸収したトイレットペーパーが、黄色い水たまりの中に落ちて広がっていた……。
「あはっ、本当はトイレットペーパーより役に立たないカスも、トイレに流してやりたいんだけどぉ♪優しい私は他に役に立ちそうな仕事を見つけてあげるから感謝しなさい」
彼女は僕に見せつけるように揶揄してくる。僕は恥ずかしさと悔しさが入り混じったような気持ちになり、思わず顔を背けてしまう……。
そんな僕を見てライアさんはクスリと笑い、僕の体を掴んで持ち上げた。
「じゃあ、これからもよろしくね。奴隷のザコ小人くん?」
と、ケラケラと笑いながら、トイレの水を流したライアさんは、僕を手の平に乗せるとトイレを後にするのであった。
◇◆◇
教室に戻ると、ライアさんは先ほどまでの冷酷で残酷な少女とは打って変わり、優しい笑顔の少女に豹変する。
この教室では、品行方正、お淑やかで、真面目な生徒として通っているようだ。
しかしそれはあくまで表面上のものであり、その本性は小さな人間を見下し、小馬鹿にするサディスティックな性格をしている事は今までの彼女の言動で明らかだ。
「……♪」
クラスメイトと楽しげに話しているライアさんが一瞬だけ僕の事をチラリと見た。その目は、まるで捕まえた弱い虫をどう料理して遊ぼうか考えている冷酷な目だった。
ライアさんは僕に対して、小さな人間である事を自覚させ、自分の立場を理解させる為にこのような行動をとっているのだろう。
このままでは、いくら命があっても足りない……。
僕は改めてそう感じた。
「はい、皆さん!席についてください!」
そんな事を考えているとリゼ先生が教室に入ってきた。どうやら終礼のホームルームが始まるようだ。
生徒たちが次々と席に着く中、ライアさんは頬杖をついて僕の顔を見るとニッコリと笑った。その視線にゾクリと鳥肌が立つのを感じた。僕は彼女の玩具に過ぎないという事を再認識させられる。
「では、明日の連絡事項は……」
そんなどす黒い彼女とは裏腹にリゼ先生はいつも通りの笑顔で話し始める。
何とか今日一日をやり過ごす事が出来た。しかし、そんな安心しきった僕の事を見下ろしてくるライアさんは『明日も覚悟しろよ♪』と、視線で訴えかけてくる。
僕は思わずゾッとしてしまう……。
彼女が飽きるまでこの理不尽が続くと思うと、心が重くなるのを感じるしかなかった……。
そして、ホームルームが終わり、リゼ先生がこちらにくる。
「ライアさん、直哉クンのお世話、ご苦労様です」
「いえ!素直でお利口さんでしたので、苦労なんてしてないです♪」
ライアさんは笑顔でそう答える。その笑顔の裏では、僕に対する嘲笑が見て取れた……。
「そうですか。でも、直哉クンにあまり無理をさせてはいけませんよ?」
そんな僕の事などお構いなしに2人は話を続ける。
「わかっています、先生♪」
「では、私は彼を寮まで送っていきますので、ライアさんは先に帰って大丈夫ですよ」
「はい!ではお先失礼します♪」
そう言うと、ライアさんは僕にだけ見えるようにニヤリと笑った。その笑顔はまさに悪魔のようであった。
そして先生の手に乗せられた僕は教室を後にし、寮舎としている旧校舎へと送ってもらうことになった。
4.絆と快楽の夜
「はぁ……」
僕は深いため息をつく。これから毎日こんな日々が続くのかと思うと気が重い……。しかし、そんな僕の気持ちなどお構いなしに、リゼ先生はニコニコと笑いながら、「直哉クンはライアさんに気に入られたみたいですね!」とたのしそうに言っているのだ。
冗談じゃない!あんな目にあって、気に入られただなんて、冗談にもほどがある! 僕が不満を抱いていると、リゼ先生が続けて話しかけてくる。
「直哉クンもライアさんみたいな可愛い女の子に好かれてよかったじゃないですか?」
そう言われても僕の気持ちとしては複雑だ。確かにライアさんは美しいと思うし、可愛らしいと思うが、しかし同時に恐怖を感じる存在でもあるのだ。
だが、それをリゼ先生に言ったところで理解してもらえるとも思えない。
なので、とりあえず苦笑いを浮かべながら、「はい」と答えておいた。
そんな僕の内心など知らずにリゼ先生は、ほのぼのと笑いながら、そのまま旧寮舎に到着した。
やっと家に帰れる。巨人だらけの世界で、ここが唯一僕が安心して過ごせる世界だ。
寮舎の入口を入り、長さ10km以上はある廊下も、巨大な歩幅で僅か数歩で歩ききったリゼ先生は、僕の家がある部屋まで送ってくれた。
「では、ここに降ろしますね」
先生は僕が手のひらから墜ちないよう、ゆっくりとした動作で腰を落とし、地面に膝を付けて、僕を地面に降ろしてくれた。
「あありがとうございます」
僕はリゼ先生にお礼を言う。目の前にいるリゼ先生は、膝をついた状態でも、僕から見たら、1000メートルは超えている。
まるで巨大な岩山が目の前に聳え立っているような錯覚さえ覚える。
その圧倒的な存在感に僕は思わず息を飲む。
そして、そんな先生を改めて見上げてみると、彼女の大きな胸が目に入る。
それは服の上からでもわかるくらい大きく膨らんでおり、重力に従って少し垂れ下がっているようだ。
僕は思わずゴクリと唾を飲み込む。そんな僕の様子を不思議そうな目で見つめる先生だったが、すぐに笑顔に戻ると僕に話しかけてきた。
「今日一日、大変だったでしょう?」
「いや、まぁ確かにそうでしたが……」
僕たちが交わした会話の中の”大変”が意味するものは全く違うものだった。
彼女にとっての”大変”は新しい生活への適用かもしれないが、僕にとっての”大変”とは命の危険が数え切れない程に含まれている事だ。それを彼女は知る由もない。
「もし、何か困った事があったら遠慮なく言ってくださいね?」
「はい、ありがとうございます……」
それでも、リゼ先生は僕の事を彼女なりに気に掛けてくれているよえで、今日一日の学校生活の様子を事細かに聞いてきては、僕の返答に「すごいですね」「頑張りましたね」と反応してくれた。
そうして、しばらくの間他愛もない会話をして先生からのアドバイスを貰い終わる頃には、辺りはもうすっかり暗くなってしまっていた……。
「ではそろそろ時間ですね。また明日、直哉クン」
「はい、先生。また明日」
僕がそう言うと先生はニコッと笑って立ち上がろうとした、その時……。
「よっ……、あっ!」
先生は立ち上がる際にバランスを崩してしまい、そのまま僕の方に倒れてきた!
「……え?」
僕は咄嵯に避ける事も出来ずにリゼ先生を巨体が倒れてくるのを見上げる事しか出来なかった。
ミニチュアの僕の街に大きな影が広がっていく。
見上げれば、彼女の巨体が上空を埋め尽くしている。
街を模したジオラマは、一瞬にして彼女の巨体が作る巨大な影で覆い尽くされてしまう。
空が落ちてくるような光景に恐怖を感じながらも、迫り来る彼女を見上げることしか出来ない。
やがて、その巨体は小さな街へと落ちていく。
ズドオオオオォォンンン!!
ブラウスに包まれた彼女の大きな胸が地面に叩き付けられ、巨大な質量を持ってして、轟音とともに砂埃が舞い上がる。
耳をつんざく衝撃音と共に地面が揺れ動き、建物が次々と崩れ落ちていく。
それはまるで隕石の衝突のように、胸の直下に存在した小人用の家が粉々に粉砕され、一瞬で姿を消してゆく。
その破壊力は凄まじく、彼女の周り一帯に巨大なクレーターを出現させた。まるで隕石の衝突跡のような光景……。いや、それ以上かもしれない……。
僕の体はその振動によって宙に舞い上がり、勢い良く地面に叩きつけられた。
全身に痛みを感じながらもどうにか意識を保つ。
そして土煙の中から姿を現したリゼ先生は、両手と胸を地面につけて、巨大な尻を突き出した四つん這いになっていた……。
先生のスカートがめくれ上がり、彼女の巨大な白い下着が僕の頭上にそびえ立っている。
100メートルは軽く越える彼女のパンツはまるで巨大なドームの様だ……。
「いったぁ……。けほっ!ごめんなさい……。足が痺れちゃったみたいで……。大丈夫ですか?直哉君」
リゼ先生は慌てたように体を起こすと申し訳なさそうに僕に語りかけた。
「は、はい。何とか……」
大巨人が倒れた事により発生した衝撃で視界が歪んでいる中、僕はそう答えるので精一杯だった。
「ごめんなさいね?ケガはないですか?」
彼女は心配そうに聞いてくるが、身長1600mの巨人にプレスされたら『痛い』で済むわけがない。体の骨はバラバラになり、原型は跡形もなく砕け散っていただろう。
「あ……」
しかし幸運な事に僕の体は無事だった。体中の痛みは多少感じるものの、動けないほどではない。
「いえ……大丈夫でした」
「そうですか?良かったです♪」と彼女は嬉しそうに言った後、今度は少し恥ずかしそうにしながら、「よいしょっと……」と、身体をゆっくりと起こした。
リゼ先生の胸から大質量で押し潰された街の残骸がパラパラとこぼれ落ち、無残な姿の街の上に降り注ぐ……。
そうこうしていると、周囲を覆っていた砂煙が晴れていき、徐々に視界がクリアになってゆく……。
それはまさに世界の終わりのよう。
僕の周り一面はリゼ先生の特大ボディプレスによって壊滅的な被害を受けていた……。
まず目に入るのは、巨大なクレーター。
直径100メートル以上はあるだろうその穴は、まるで隕石でも落下したかのように深く抉られている。
そして、その縁には、彼女の大ボリュームの乳房によって押し退けられた土砂や残骸が盛り上がり、瓦礫の山脈を作り上げていた。
その周囲には、建物が倒壊したり道路が砕けたりして、凄惨な被害が拡がっていた。
衝撃と突風で吹き飛ばされた建物や家屋の残骸が散乱しており、その中には激しい振動に耐えきれず崩壊しており、中には完全に倒壊しているものもあった。
< それはまるで、巨大な隕石が地球に落ちてきたかのような破壊……、いやそれ以上の規模だった。
そんな大災害を体現したかのような惨状の中で、奇跡的にも僕は何とか無事だった。
だがしかし……。
「あらあら、直哉クンのお家が……」
「うわぁ……」
僕の目に飛び込んできた光景に思わず声が出てしまう。
そう、彼女の下敷きになったエリアの中に僕の家が入っていたのだ。
僕の家は、まるで巨大なスプーンで掬われたかのように、彼女の胸の膨らみに押し潰されて瓦礫と一緒にクレーターの地面と同化していた。
その瓦礫の中には僕の家だった物の残骸が混ざっており、僕の住居だった痕跡すら残っていない……。
「い、家が……」
と、僕は茫然自失で呟く。まさか家が潰れるなんて……。あまりのショックに思考停止してしまう。
その瓦礫の山を見てリゼ先生は申し訳なさそうに謝罪をした。
「ごめんなさい。直哉クン。お家が壊れてしまいましたね……」
「いえいえ……。気にしないで下さい」
確かに家が壊されてしまったのはショックだ。でも彼女はわざとでは無いのだから悪くない。だから僕は先生を責めたりしなかった。
でも先生はそれでも責任を感じているようで……。
「でも……これじゃ住む場所がないでしょう?どうしましょうか……」
彼女は困ったように眉をひそめて言った。
確かにこの状態では僕の家はない。しかし今直ぐに死ぬわけではないし、どこか他に現存している家があれば、そこで休めればそれでいい。
それにリゼ先生が気まずい思いをするのも悪いから、ここは適当に誤魔化しておこうと考えていたところだった。
リゼ先生は頬に指を当てて考えるような仕草を見せていると、何か思いついたように「あっ!」と言って手を合わせた。
「そうだ!今夜はウチに泊まってください♪」
「はい?」
一瞬何を言われたか分からなかった……。が、すぐにその意味を理解すると僕は思わず叫んでしまった。
「いいい、いえ!結構です!!」
冗談じゃない!!いや、提案自体は凄く嬉しいことなのだが、こんな巨大な女性と一緒に一晩過ごすだなんて命がいくつあっても足りない!!
そんな僕の反応を見たリゼ先生は少し困った様子で言った。
「でも……。この有様だと泊まる場所なんてありませんよ?」
「そ、それはそうかもしれませんけど……」
それは分かっているが……。でも……。
「大丈夫です!私の家は広いですから、直哉クン一人くらい余裕で寝れますよ♪」
と、リゼ先生は自信満々に言う。
確かに彼女の言うとおりだ。彼女の巨大な家ならば、アリ以下の僕が住まう場所などいくらでもあるだろう……。
しかし、だからといって泊まるのも抵抗がある。
「でも……その……」
僕が言いよどんでいるとリゼ先生は少し困った様子で言った。
「もしかして……嫌ですか?」
「え?いや、別にそういう訳では……」
そんな悲しげな顔をされては、断れるはずもない……。
「じゃあ決まりですね♪」
リゼ先生は嬉しそうに言うと大きな手で僕を拾い上げると、僕を手のひらに乗せ、そのまま歩き出した。
その一歩一歩がまるで地震のように地面を揺らす。僕はその振動によって振り落とされないように必死に捕まり、なんとか踏みとどまった。
それからしばらく歩いて着いた先は、巨大なマンションだった……。
その大きさは、あまりにも巨大すぎるために、最上階は霞んでしまい、全容を見ることは出来ないまでに高い。
僕が今まで見てきた建物の中でも群を抜いており、まるで山のようにそびえ立っているように見えた。
「ここが私の住んでるマンションですよ」
と、僕に話しかける。その声はとても弾んでいた。
アルディアの女性たちが住むマンションを見上げていると、いかに自分がどれほどまでに小さいかを思い知る。
僕がそんな事を考えている間にも、彼女はどんどん進んでいき、遂に最上階まで着いたようだ。 そして最上階にある部屋の一つの前に辿り着くと、玄関の鍵を開けて中に入った。
(ガチャリ)
玄関を開けた瞬間、ふんわりとした柔らかな香りと、暖かい空気が流れ込んできた。
その香りは花のような優しい匂いでとても落ち着く……。
「靴を脱ぐのでここで待ってて下さい」
そう言うと彼女は僕を手のひらから降ろした。
玄関に降ろされると改めて彼女の大きさを実感させられる。
僕のすぐ横には、200m近くもある巨大な白いスリッパが鎮座していた。
その大きさは、とてもじゃないけれど普通に履くことはできない。
だがこの部屋の主である彼女なら話は別だ。
僕なんて本当に蟻以下なのだと思い知らされる……。
そんな僕の気持ちなど露知らず、リゼ先生はニコニコしながら靴を脱ぎ始めた。
彼女の巨大な素足が目の前に広がったかと思うと、そのままスリッパに足を入れる。
どぅぅぅん……。
リゼ先生がスリッパを履くと、小さな地響きが鳴り、地震が起きたように床が揺れた。
山のようなスリッパも、彼女の素足ならすっぽりと収まってしまい、リゼ先生は何事も無かったかのように僕をつまみ上げて、玄関を上がっていく。
こうして僕は巨人が住む部屋へと足を踏み入れたのである。
改めてアルディアの巨大さを実感すると共に、ちっぽけな存在でしかない僕がこの家で一晩無事に過ごせるか、不安でいっぱいになる。
「さっき転んだせいで、私も直哉クンも汚れてしまいましたね……」
リゼ先生はダイニングテーブルに僕を下ろしながら、少し困ったように言った。
確かに彼女の下敷きになった僕の家は崩壊し、その瓦礫が降り注いだせいで、僕も彼女も土埃や泥で汚れてしまっていた……。
「そうですね……」と僕が言うと彼女は微笑みながら言った。
「じゃあまずはお風呂に入りましょうか♪」
「はい……え?」
そんな彼女の一言によって、僕の小さな冒険はさらに危険な第二幕へと向かうのだった……。
***
「〜♪」
脱衣所でリゼ先生が鼻歌混じりに服を脱いでいる。
その巨大な身体で脱ぐものだから、彼女の服が擦れ合う音だけで、嵐の風が吹いているようだった……。
リゼ先生は上機嫌で服を脱ぎ続けると、やがて下着姿になる。
服を着ている時も薄々感じていたが、こうして裸になった彼女を見ると、そのスタイルの良さに改めて気付かされる。
まず目を引くのは何といってもその巨大なバストである。そのサイズはなんとFカップ!身長1600mの彼女からすればその胸は地球の山に匹敵するほど巨大であり、その大きさは地球人サイズに換算すると500mはあるのだ。
そんな巨大な双丘を支えるウエストラインも非常に美しく、腰の括れは見事な曲線美を描いている。
そんな完璧な体型のリゼ先生は、裸になってもなお素晴らしいプロポーションを誇っていた。
僕はその迫力に圧倒されたが、まだそれだけではない。
リゼ先生は、そのままスカートのファスナーを下ろすと、腰まわりを覆っていたスカートがストンっと足元に落ちた。
今度は僕の頭上にパンツに包まれた彼女の巨尻が姿を現した。
その大きさたるや、まるで山のようで、その全貌を伺うことすら出来ない。
彼女はそんなお尻を左右に揺らしながらパンツを脱いでいく……。
ヒップの大きさも去ることながら、太腿も太くて立派である。肌は雪のように白く滑らかで、シミ一つない綺麗なものであった。
そして遂にパンツから脚を引き抜き、彼女の巨大な裸体が完全に僕の前に姿を現した……!
その大きさはまさに規格外で、身長1600mという巨人の肉体美を余す事なく曝け出している。
それは僕の貧相な語彙力では形容しきれないほど、彼女の身体は美しく整っていた……。
「じゃあ直哉クンもお洋服を脱ぎましょう♪」
そして、リゼ先生は僕を摘み上げ、そのまま服を脱がし始めた。
「え!?あの……その……!」
突然の行動に動揺していると、リゼ先生の手が止まり「?」と首を傾げる仕草を見せる。しかしそれも一瞬のことで彼女は再び手を動かし始める。
「大丈夫ですよ?私は気にしませんから♪」
「あ、いや、僕実は……」
「男の子何でしょ?んふふ、実は知ってたんです♪」
「え!?」
まさか知られていたとは……。
「だって、あんなに可愛い反応を見せてくれるんですもの♪ 誰でも分かりますよ♪」
とリゼ先生は笑う。
「それに男の子といっても私の介助が無ければ、一人でお風呂に入れないくらい、か弱い存在なんです。だから私が先生として、しっかりお世話してあげないといけませんね♪」
そう言うとリゼ先生は僕を摘み上げて服を脱がせようとするが、1000倍の巨人が僕の服を脱がせる事は簡単ではなく、猛烈な力で引っ張られた服が、メリメリッと音を立てて悲鳴を上げていく。
「大丈夫です!自分で脱ぎますから!」
このままでは服が引き裂かれてしまうと思い、僕は慌てて服を脱ぐ。
それを見たリゼ先生は満足そうに微笑んだ。
「はい!よく出来ました♪じゃあ一緒に入りましょうか♪」
そう言うと僕を摘み上げたまま、浴室へと入っていった。
***
「ふぅ……気持ちいいですね」と、湖のようなお湯を揺蕩える湯船に浸かるリゼ先生は気持ち良さそうな声を上げる。
その大浴槽も巨大な身体では狭く感じるのか、リゼ先生は浴槽の縁に背中を預ける形で、脚をゆったりと伸ばしているのだが、それだと彼女の肉付きの良い脚は収まらないので、少しだけ膝を曲げて湯船に浸かっている。
それだけでも、既に浴槽の半分近くが彼女の脚で埋められてしまっているのだ。さらにお湯リゼ先生の大きな胸は水面から顔を出していた。
そして僕はというと、片側だけでサッカーコートがいくつも作れてしまえる大きさを誇る彼女の胸の上にいた。
「あの……僕、ここでいいんでしょうか?」と、僕は恐る恐る聞いてみた。
「平気ですよ。全然重くないですから♪」と彼女は答えた。
確かに彼女の言う通りかもしれない。身長1600mの巨人からすれば、アリ以下の小人を胸の上に乗せたところで、何も感じないのだろう。
いや、そういう問題ではない!
僕だって一人の男なのだ。それが、こんなに無防備な状態で目の前に裸の女性がいるなんて……。
しかも相手は絶世の美女でスタイルも抜群。
そんな女性を目の前にして何も感じない男などいないだろう!
現に僕はさっきから心臓がバクバクと鳴りっぱなしだ。それに息子の方も反応してしまっている。
「あ、あの……先生……」
「ん?どうかしましたか?」
リゼ先生は不思議そうに僕を見つめる。その聖母のような優しい瞳に見つめられると、このままずっと居座りたい気持ちになる……。
が、今はそれどころではない。僕は意を決して彼女に告げた。
「あの、僕やっぱり出ます……」
しかしリゼ先生は引き止めるように言った。
「ダメですよ♪ちゃんと肩まで浸からないと風邪を引いてしまいます」
そう言うと彼女は手でお湯を掬うと、僕の真上に流し始める。
バシャアアア!!
巨人の手から大量のお湯が、まるで滝のように流れ落ちてきて、温かい激流に僕の体はいとも簡単に流されてしまう。
「うわああっ!」
僕は慌てて流れに逆らおうともがくが、リゼ先生の手から流れ落ちるお湯の流れは速く、とてもではないが抗う事はできない。
しかも、地面はきめ細かくスベスベとした肌触りの胸の上。男子なら誰もが羨む胸の上を流されながら滑って行く。
まるでウォータースライダーを滑っているような感覚だった……。しかしそれも長くは続かない。
やがて僕は、お湯と一緒に先生の豊満な胸が織りなす谷間へと流されていった。
ボチャン!
「ぷはあっ!!」
谷間に溜まった温かいお湯から顔を出して、ようやく呼吸が出来るようになると、そのまま大きく息を吸い込んだ。
そして上を見上げると巨大な女性の双丘が聳えているのが見えた。
その大きさはまさに圧巻の一言だった。まるで山々のように聳え立ち、その頂点からお湯が流れ落ちてきている様子が見て取れた。
谷間の底面は温かいお湯で満たされており、リゼ先生の体温が染み込んだお湯はとても心地よくて眠たくなってしまう。
そんな僕にリゼ先生は声をかける。
「直哉クン?気持ち良いですか?」
リゼ先生の声が降ってくる。声が反響しているせいかやけに大きく聞こえて、まるで雷鳴のような轟音に感じてしまう。
巨人の胸の谷間は深い。この距離だと声を張り上げなければ彼女のもとには到底届かないだろう。
「はい……。とても」
「そうですか♪ それは良かった♪」
「あの、先生……。僕、その……」
「あら♪そんな照れなくてもいいんですよ♪」
リゼ先生は言うと、腕を寄せて胸の谷間に圧力をかけていく。
むにゅううっ……♡と、胸と胸の谷間が合わさり、僕はそのまま彼女の胸の谷間に呑み込まれてしまう。
「あはは♪直哉クンは小さくて可愛いですね♪」
と、彼女は楽しげに言う。僕はと言えば胸に挟まれたまま身動きが取れなくなっていた。
柔らかそうな胸に挟まれるというのは男なら一度は憧れたシチュエーションだが、いざ実際に体験してみるとかなり苦しいものがある……。
片方だけで推定100万トン以上もあるだろう彼女の胸は、柔らかくなければ、僕の体など一瞬でミンチにしてしまえる質量を誇る。
だから、彼女が軽く寄せているだけでも、僕の体は今にも潰れてしまいそうだ……。
僕は必死に体を動かして抜け出そうと、両手を突き出してみるが、押せばいい弾力を返してくる胸に体がめり込むだけで一向に抜け出すことが出来ない。
それどころか胸を揺すられてしまい逆に体に負荷がかかってしまう始末だった……。
「逃げちゃダメですよ♪」と彼女は楽しげに言いながら、胸をゆすって締め付けてくる。
まるで柔らかい肉の壁に包まれているような感覚に陥る。
そして同時に感じる彼女の体温と心臓の音。鼻腔をくすぐる彼女の甘い香り。その全てが僕を狂わせていく……。
リゼ先生は僕を捕らえたまま、さらに強く胸を押しつけてきた。
むぎゅううっ♡と胸が潰れる音と共に僕の体は圧迫される。
苦しい!息ができない!このままでは窒息してしまう!!
僕は必死にもがくが、リゼ先生の巨大な胸はびくともしなかった。それどころか、僕が暴れる度に彼女は嬉しそうに笑い声を上げるのだ……。
まるで子供が新しいおもちゃを手に入れたかのように無邪気に笑いながら僕を胸の谷間へと沈めては出して、沈めては出してを繰り返してくる。
その行為に僕は恐怖を覚えながらも同時に興奮している自分に気づいてしまった……。
そして、それと同時に僕の股間のモノが大きくなっていくのを感じた。
「あらあら♪直哉クンったらこんなに大きくしちゃって♪」と彼女は面白がるように言ってくる。
その言葉に僕は思わず顔を赤くしてしまう。
僕のモノははち切れんばかりに大きくなっていた。それを見たリゼ先生はニヤリと笑うと、再び胸を寄せてくる。
むにゅううっ♡という音と共に再び僕は彼女の胸の中に沈んでいく。
「どうですか?気持ち良いでしょう♪」と彼女は囁く。
先生の温もりと柔らかさ。そして甘い吐息……。それらが混ざり合って僕の理性を溶かしていく……。
最初は優しく撫でるように動かし始めたかと思えば、今度はむぎゅううっ♡と、柔らかくて弾力性のある胸に全身を挟んでくる。その感触はまさに天国だった。
しかもそれはただの脂肪の塊ではない!巨大な質量を持つ乳腺細胞がぎっしりと詰まっており、それがまるでマシュマロのような柔らかい触感を生み出しているのだ。
「うぁ……先生、ヤバいです……」
「それじゃあ、もっと気持ちよくなって下さいね♪んっ……」
リゼ先生は口をすぼめて唇に溜まった唾液を胸の谷間に垂らす。
その唾液はまるでローションのようにヌルついていて、彼女の胸の谷間は更に滑りがよくなった。
そして彼女は僕の身体が唾液でコーティングされているのを確認すると、ゆっくりと胸を動かし始める。
ぐちゅりっ……ぬちゃぁ……くちゅっ……ずりゅぅ……。
まるで膣内を思わせるような水音が響くたびに、僕は快感に襲われてしまう。
そして同時にリゼ先生の豊満な胸は僕の身体全体を包み込むように形を変えていき、その柔らかくも弾力のある肉壁が僕を優しく締め付ける。
まるで全身が彼女の胸に抱かれているような錯覚に陥るほどの心地良さだ……。
「んっ……どうですか直哉クン?私のおっぱいは?」
リゼ先生の問いかけに、僕は答える余裕などなかった。
ただ黙ってされるがままになっているだけだ。だがそれでも彼女は満足そうな表情を浮かべていた。
やがてリゼ先生の動きが激しくなるにつれて、僕の限界が近づいてきた……。
「先生!もう無理です!」
「いいんですよ♪好きな時に出していいですからね♡」
「うぁ……もう我慢できません!」
「んふふ♪出してください♡」
リゼ先生はそう言うと胸を寄せ上げる力が強くなった。
もう、我慢できない!!そしてついに……!!
ドピュッドピューー!!!!ビュルルルー!!ビュッビュー!!!
僕は先生の胸の中で盛大に射精してしまった……。
今まで経験したことの無いほどの快感だった……。
かなり出したと自分でも思っていたのだが、しかしそれでも彼女の汗ばんだ胸の表面をほんの僅かだけ汚したに過ぎない。
彼女からすれば、地球人の精液は垂れ落ちる汗の雫にすら満たない微量でしかないのだ……。
リゼ先生は、射精してぐったりしている僕を見てクスリと笑うと言った。
「直哉クン♪気持ち良かったですか?♡」
「はい……」
僕は力なく答える。
リゼ先生は僕に微笑みかけてくれたが、その笑顔からは妖艶さを感じさせるものがあった。
「でも……、直哉クンのここはまだ元気みたいですね♪」
リゼ先生の指が伸びてくると僕のモノをつつく。それは彼女の言葉通り勃起したままだった……。
「あはは……」
「まだまだこれからですよ?今日は徹底的に直哉クンを気持ち良くしてあげますからね♡」
「えっ!?」
先生は果てた僕を器用につまむと、今度はお湯から顔を出している先生の乳首の上に降ろされた。
それはあまりにも大きな乳首と乳輪。ピンク色の範囲は潰されてしまった僕の家が庭ごと丸々3棟は入りそうな大きさ。
先程までいた胸の表面とは全く違う温もりと柔らかさ、そして適度な湿り気と胸を伝ってくる心臓の鼓動が僕を包み込んでくれる。まさに天国だ……。
猛烈に香り漂うフェロモンにあてられ、出したばかりの僕のモノが再び元気を取り戻し始める……!
目の前に綺麗な女の人のおっぱいがあるのだ。本能に抗えるはずもなく、ミルクの匂いを嗅いだ赤ちゃんのように、僕は夢中で彼女の乳首をしゃぶり始める。
「はいはい♪直哉クンは甘えん坊さんですね♪」
と笑いながら言うと、彼女は僕の頭を優しく撫でてくれた。
その大きな手に触れられただけでゾクゾクとした快感が走る。しかし彼女はそれに気付かずに微笑むだけだ。
「直哉クンが喜んでくれると私も嬉しいです♪」
と、まるで幼児をあやすような口調で言う。僕はそれでも構わずに舐め続け、その舌先に彼女の大きすぎる乳首が当たる。
「んっ……。直哉クンったら……♪」
リゼ先生は顔を赤くして身を捩らせた。
こんな小さな僕の愛撫でも彼女が感じてくれていると思うと、余計に興奮してしまう。その勢いのまま僕はそのまま彼女の乳首に抱きつくようにして壁のような乳首にしゃぶりつくことに集中した。
「ふふっ♪」
先生はくすぐったそうに笑うと、両手を伸ばして自分の胸を揉み始めた。
ムニュウウッ♡と音を立てて形を変える胸。
その柔らかさに溺れそうになる。
舌先でチロチロと先端を刺激しながら唇全体で吸い上げる。彼女は時折ピクッと身体を震わせながらも嬉しそうな声をあげる。
僕はただひたすらにこの巨大な乳首から出るであろう母乳の味を想像していた……。
地球のタンカーなら10隻は満タンにできるような特濃ミルク。それを飲んでみたい……!!
「あらあら、そんなに必死になって♡可愛いですね〜♡」
と、リゼ先生は言ったが、僕は構わずに舐め続けた。
すると突然、僕の身体が宙に浮くような感覚に襲われた。どうやら彼女が僕が居る方と反対の胸を少し持ち上げたようだ。
そして次の瞬間、リゼ先生はそっち側の乳首を摘んで弄り始めた。
「んっ♡あっ♡」
彼女の指の動きに合わせて乳房が波打ち、その度に先生の口から甘い吐息が漏れ始める……。
僕が力を込めてもびくともしないあの巨大な乳房が、まるで別の生き物のように柔らかく形を変えていくのだ……。
その神秘的で超常的な光景に、僕の視線は釘付けになってしまう……。身体の大きさこそ違えど、おっぱいの魅力は平等なのかもしれない。
「ぁん♡あはぁ♡直哉クンに見られてると思うと、何だか変な気分になってきますね……♪」
リゼ先生は頬を赤らめながら言った。その仕草はとても可愛らしく、普段の凛々しい姿とはまた違った魅力がある。
そんな彼女の姿を見ていたら僕のモノは更に大きくなってしまった……。
だが、僕のモノよりも遥かに膨らんだ彼女の乳首の存在感は凄まじい。
高さ数メートルはあるであろうそれは、まるで天に向かって聳え立つ塔のように雄大で神々しい。
そして僕はその先端部を口に含みながら、両手を使って根元から絞り出すように揉み込んだ。
すると先生は甘い喘ぎ声を上げながら、胸を揺らし始めた。
僕がその動きに合わせて彼女の乳首を吸うと、先生はさらに大きな声で叫んだ。
「直哉クンっ……♪それ気持ち良いですっ……♡あぁっ……♡♡♡」
僕は夢中になって吸い続けた。やがて彼女の声が高くなり、普段からは想像できないほどに面妖で艶やかな声が止め処なく上がり始めた頃……。リゼ先生はその巨大な乳首に指先を近づけると、ゆっくりとそれを撫で回し始めた……。
「んっ♡あっ♡」と、甘い吐息を漏らしながらも彼女は自分の乳首を愛撫し続ける……。
やがて彼女の指先の動きに合わせて乳輪が膨らみ始めてきた。
それと同時に僕も、リゼ先生が醸し出す淫靡な母性に包まれて、幸せな気分に浸っていた……。
「はぁ♡んっ♡」と甘い吐息を漏らしながら彼女は自分の乳首を摘むと、それをゆっくりと上下させ始めた。
その動作に合わせて、僕の体も上下に揺さぶられる……。
まるで高層ビルのエレベーターが激しく上下するような感覚に襲われるが、実際にはただ彼女が自慰行為をしているだけなのだ。
でもその動きに翻弄されてしまう自分がいるのも、また事実なのだ。
「んっ♡んっ♡」とリゼ先生は甘く切ない喘ぎ声を上げながら、僕の目の前で乳首を刺激し続ける……。
彼女が自分の胸を弄る度に僕の身体が跳ね上がる。その動きに合わせて僕は彼女の胸を貪り続けた……。
僕を抑える理性はもう頭の中には存在しない。
ただ闇雲に、目の前の巨大な乳首に向かって股間を押し付け、肉棒を擦り付ける。
微生物サイズの僕がいくら擦り付けても、彼女の巨大な乳首はビクともしない……。
しかしそれでも僕は目の前のピンクの壁に思い切り吸い付き、必死になって腰を動かし続けた……!
「んっ♡あっ♡直哉クンったらそんなに私のおっぱいが気に入ったんですか?嬉しいです♡」
彼女はそう言うと、さらに激しく乳首を擦り始めた。
その動きに合わせて僕の体も上下左右に揺さぶられる……!
しかし僕はその動きに合わせて全力で腰を動かし続けた!
彼女の巨大な乳房が揺れ動く度に僕の体が跳ね上がり、僕の肉棒が何度も何度も彼女の乳首に叩きつけられる!
「あんっ♡あっ♡んんっ♡」
彼女は快感に身悶えながらも胸を弄り続けていた……。
その姿はまるで淫魔のように妖艶で美しいものだった……。
そんな彼女の姿を見ているだけで僕の股間は爆発寸前にまで追い込まれていた……!
「ああっ♡あぁんっ♡直哉クンったらぁ……♪」
雷鳴の様に彼女の声が頭上から聞こえてくるが僕は乳首に吸い付いて離れようとしなかった。
彼女の乳首はとても柔らかく弾力があり、舌を這わせるとプルンと揺れる。
だからだろうか、その感触に夢中になっているうちに、吸い付いていた乳首がムクムクと鳴動していることに気付かないでしまっていたのだ。
「んっ♡あっ♡もう我慢できな……!!」
突然彼女がそう叫ぶと同時に身体をしならせて、彼女の身体にしがみついていた僕の体は浮き上がり、一気に天井に向けられた乳首の先端に乗せられてしまった。
そして次の瞬間、乳首の先端から液体が噴出し始めた!!
「あぁっ♡出るっ!!出ちゃいますっ……!!」
リゼ先生はそう叫ぶと同時に乳首の先端から液体が迸り始める!!
「うあぁっ!!」
勢いよく吹き出した白濁液がまるで洪水のように押し寄せた!!
その激流に呑み込まれて僕はあっという間に流されていってしまう!!
凄まじい水圧で押し流される感覚に襲われながらも何とか耐え凌ごうとするが無理だった。あまりの量と勢いに押し負けてしまって吹き飛ばされた!
「あぁぁぁ!!」
その瞬間、落下し続ける僕の全身を柔らかいものが包み込んだ……。
飛ばされた先はリゼ先生の手の平だった。
「直哉クン!大丈夫ですか!?」
リゼ先生が慌てた様子で僕のことを覗き込む……。
どうやら彼女が吹き出した乳汁の洪水から僕の身体を守ってくれたようだ。
「先生……!すごい量ですね……!!」
「はい……♪こんなに出たのは初めてです♡」
そう言いながら彼女は嬉しそうに笑っていた……。
彼女の手のひらの上で、彼女の乳汁に塗れながら仰向けに寝転がると、僕は天高く屹立する乳首を見上げた。
その高さは天を衝くほどに高く、天井まで到達しているのではないかと思うほど巨大で荘厳だ。
リゼ先生の乳首の先端からは未だに母乳が溢れ続けている。
その勢いは凄まじく、まるで噴水のように吹き出していた。
その圧倒的な迫力に僕はただ呆然と見つめていた……。
あの巨大な乳首に比べると僕なんて本当に塵芥のような存在でしかないのだが、それでもその迫力と甘い母乳の香りに僕の理性は吹き飛んでしまっていた……!
僕は手のひらの上から飛び降りると彼女の乳首へと駆け寄る!
「あっ♡直哉クンっ!?」
驚くリゼ先生の声が聞こえるが僕は構わずに乳首を登り始めた!
リゼ先生の乳首は太く長いだけでなくとても柔らかかった……。
彼女が胸を揺らす度に揺れるその感触が心地良くてたまらない。
僕は一心不乱に登り続けた!
「あんっ♡あっ♡直哉クンっ……♡そんなに焦らなくてもおっぱいは逃げませんよ〜♪」
リゼ先生はクスクスと笑いながら僕を見ていた。
しかしそれでも僕は登り続けた……!そしてついに頂上に到達した。
「先生!もっと飲ませてください!」
僕は必死になって叫んだ。しかし彼女は微笑みながら言った。
「だーめ♡これ以上あげたら直哉クンの体がもたないでしょう?」
と、意地悪そうな笑みを浮かべて言う。
その笑顔はとても妖艶で美しく見えた……。そして同時にとてもエロティックだった……。
そんな顔でダメと言われて、言う事を聞けるほど僕は素直じゃなくなっていた。僕は忠告を無視して再びリゼ先生の乳首に吸い付いた……。
「んっ♡あっ♡直哉クンったらぁ〜♪」
リゼ先生はそう言って僕の頭を撫でてくれる。それと同時に僕はリゼ先生の乳首に噛み付いた!
「んんっ♡ああっ♡」
リゼ先生はそう喘ぎながら体を仰け反らせる。僕は彼女の乳首を噛み続ける。
彼女の乳首は柔らかく弾力がありとても美味しい……!
「んっ♡あっ♡直哉クンっ……!歯を立てないでぇ……♡」
リゼ先生はそう言って腰をくねらせるが僕は構わずに自分よりも遥かに大きい乳首に食らいつく。
「あんっ♡もう、言う事を聞かない悪い子はお仕置きしますよ〜?」
リゼ先生はそう言うと、指先で僕の体を乳首に押し付けて、そのままぐりぐりと動かした……!
「うぐっ!」
あまりの快感に僕は意識を失いそうになったが、何とか耐えた。しかしリゼ先生は容赦なく僕の体を押し潰すように力を込めてくる……!
「あっ♡ああんっ♡」と、彼女は甘い吐息を漏らしながら僕を弄ぶ……。
「んふ♡ほらほらもっと頑張って♡おっぱいミルク飲みたいんでしょう?」
リゼ先生はそう言うと、さらに強く僕を押し潰した……!
「あぐっ!ああっ!!」
僕は声にならない悲鳴を上げる。しかしそれでも彼女は止めようとしない……。その指先で僕を転がしながら責め続けるのだ……。
そして遂に……!
「んんっ♡ああっ♡」
彼女は声を上げると同時に大量の乳汁を放出した!!
「んっ♡ああっ♡出るっ!!出ちゃうっ……!!」
彼女はそう叫ぶと同時に大量の母乳を吹き出した!!その勢いは凄まじく、まるで噴水のように吹き出した!!
そしてそれは全て僕の身体に降り注いだ!!
「ああああっ!!」
あまりの勢いと量の多さに僕は吹き飛ばされてリゼ先生の乳房の上で転げ落ちた!!しかし、それでも彼女は母乳を放出し続けた!
その勢いは凄まじく、今までとは比べ物にならない程の勢いで噴水の様にびゅーびゅーと吹き出していく……! リゼ先生の母乳はとても甘く濃厚だった……!
そしてそれと同時に僕もリゼ先生の母乳を浴びた瞬間、今まで感じた事がないほどの快感を感じた!
「あぁっ!んっ♡直哉クン……!そんなに美味しそうに飲まれると先生恥ずかしいです……!」
リゼ先生はそう言って顔を赤らめていたが、僕は構わず飲み続けた……!
「あぁっ……!先生のおっぱい美味しいです……!」
僕はそう言ってリゼ先生の乳首に吸い付き続けた……!
「あっ♡直哉クンっ……!もっと飲んでください♪」
リゼ先生がそう言うと彼女の乳首から大量の母乳が噴き出した……!
「んんっ!!あぁっ!!出ちゃうッ♡またおっぱいミルク出ちゃうっ♡」
それはまるでシャワーのように降り注ぎ僕の体を濡らしていく……。
その温かさと甘い匂いに包まれながら、僕は絶頂を迎えようとしていた……。
「ああんっ♡イクッ♡イッちゃいますっ♡」
リゼ先生はそう叫ぶと同時に再び母乳を噴射した!!
その勢いは凄まじくまるで滝の様に僕の体に降り注いだ……!
「あぁっ!!すごいっ……!!!」
僕も歓喜の声を上げながら射精した……!
そしてその勢いのまま、大量の精液を放出した……!
彼女の巨大な乳首から飛び出した白く、温かい液体はを一身に浴びるように降り注ぎ、僕を包み込むように濡らした。
その温かさと甘い匂いに包まれながら僕は盛大に射精してしまったのだ……。
「はぁ……♡んっ♡いっぱい出しましたね♡」
リゼ先生は満足げに言った。
僕はと言うと、あまりの快感により意識を失いかけていた……。
しかしそんな僕をリゼ先生は優しく手のひらで受け止めてくれると、彼女は僕を乗せたままゆっくりと立ち上がっ た。
そしてそのまま浴槽の縁に腰掛けると、僕に向かって言った。
「どうでしたか?私のおっぱいの味は?」
と微笑みながら言う彼女に対して僕は素直に感想を述べた。
「はい……とても美味しかったです……」
僕がそう言うと彼女は嬉しそうに微笑んだ。
それからしばらくの間、僕達は他愛もない会話を楽しんだ後、お湯から上がると僕たちはお互いに体を拭き合ってから寝室へと向かった。
そしてそこでも色々と楽しい事をしたのだが、それはまた別の機会に話すことにしようと思う……。
***
翌朝、目が覚めると見知らぬ天井……ではなく、巨大な肌色の世界にいた。
地面はなだらかな丘をなしており、人肌で温かく、柔らかで、ゆっくりと上下に動いている。
「あら、起きましたか?」
上空から優しい口調の声が聞こえた。見上げるとそこにはリゼ先生の巨大な顔があった。
どうやら僕は彼女の巨大な胸の上で眠っていたらしい……。
まとめ上げていた桃色の髪を解いた彼女の髪は湯上がりのいい香りにしっとりと濡れ、絹のようにサラサラと流れ落ちている。
そして、その髪の間から覗く美しい顔立ち……。
その瞳は慈愛に満ちており、まるで女神のような神々しさを感じさせた。
「すみません先生!僕寝ちゃってたみたいで……」
と慌てて謝るが、リゼ先生は優しい笑みを浮かべたまま言った。
「大丈夫ですよ♡直哉クンの寝顔可愛かったですし」
そういいながら、彼女は僕の頭を軽く撫でてくれた。
「いっぱい頑張りましたからね♡今日はご飯をたくさん食べて、ゆっくり休みましょうね♡」
「ありがとうございます……」
僕は先生の用意してくれたごはんを食べながら、この不思議な一日を振り返っていた……。
まさか自分がこんなことになるなんて夢にも思ってなかったな……と改めて思う。
しかしそれと同時に僕は幸せを感じていた。何故なら今目の前には巨大な女性がいて、僕を抱きしめてくれているのだから。
彼女は僕の頭を撫でながら、優しく語りかけてくれた……
「直哉クン♡今日は楽しかったですね♡」と。
その言葉に僕も笑顔で答えた。すると彼女はさらに続けた。
「また遊びたいですか?」
……僕は迷わず答えていた。
「はい!是非ともお願いします!」
と元気よく言うとリゼ先生は嬉しそうに笑ってくれたのだった。
そして僕たちは翌朝、一緒に朝風呂に入ることになったのだが、今度は違う意味でドキドキしてしまったのは内緒だ……(笑)
つづく?