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巨大おばさんの蹂躙ポイ活

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0.プロローグ

 それは、大きな爆発音が街中に響き渡ったのと同時に現れた。爆発音の元凶は、仰ぎ見るほどに巨大な女性だった。

 少し長いダウンサイドテールの黒髪を肩に垂らして、双眸は深い青色をしており、好奇心旺盛な瞳はどこか遊び心も感じさせる。

 女性の大きさは300メートルを優に超え、胸は巨大な山のように大きく、それでいてウエストは引き締まっている。

 その体形はベージュのオフショルダーのニットセーターの上からでもわかるほどだ。淡い色合いのジーンズを履いていて、丸く柔らかそうな臀部とむっちりとした肉付きの脚がジーンズがこれでもかというほど引き延ばされている。


 その大きな女性、いや巨神の出現と同時に、町は混乱に陥った。訳も分からず逃げまどう人。恐怖でその場に立ち尽くす人、泣き叫ぶ人、加えて耳をつんざくようなサイレンが鳴り響き、阿鼻叫喚の様相を呈している。


 巨人は街全体を見下ろすように、堂々とそびえ立っていた。町を見下ろす自分の巨大さに感嘆しているのか、地面の人を見ては、唇を笑わせ、ニヤリと笑っている。

 体長300メートルを超す彼女に匹敵する建造物はどこにもない。町で一番大きなビル——20階建てのオフィスビルですら彼女の膝の高さに届かず、バカでかいサンダルの太さと比べられると、なんとも貧弱な印象にしか見えない。


 そんな巨人からしたら、足元では人々が蟻のように走り回っているのが見えているに違いない。

 大通りだけでなくビルとビルの細い路地も人々が四方八方を走り回り、巨人から逃げようとしている。

 その人たちが滑稽に映ったのか、巨神はクスリと笑うと右脚を上げ、逃げる人たちめがけて思いっきり振り下ろした。


 ずううぅぅん!!


 地震の如く大きく地面が波打つように揺れ動き、町を地鳴りが覆いつくす。逃げる人々は頭を抱えてうずくまる者や、吹き飛ばされた建物の瓦礫に下敷きになる人までいた。


 もし、踏みつぶされずに生き残った人々が見上げられたのならば、複数の雑居ビルや人間を踏みつぶした彼女の白いサンダルが、圧倒的な威圧感を放ちながら瓦礫の山に鎮座している光景を見ることができただろう。


『あ〜……気持ちいい!』


 この街を蹂躙して喜びを感じているのか巨人は伸びをしながら巨体を震わせている。

 それから巨人は次々とビルを、道路を、そして人々を容赦なく踏みつけ始めた。踏みつけるたびに衝撃波が辺りに広がり、さらに多くの犠牲者が生まれている。

 何十、何百もの人が自分たちの命を奪おうとしている存在に向かって泣き叫んだり怒号を飛ばしたりしているが、それすら巨人にはただの雑音にしか聞こえないようで無視してどんどん町を破壊していく。


 巨人は行く手を阻む建物を踏み越え、足元の道路を踏みしめながら歩みを進めていく。

 歩くたびに地震のような振動と轟音が鳴り響き、自分が引き起こしている揺れを楽しそうに見下ろしたり、逃げ惑う市民が滑稽なのか、ぷっと息を吐き出しながら笑みを浮かべていた。


 彼女は足元の5階建ての建物に小さく蹴りを入れてみせた。

 白く巨大なサンダルがビルに突き刺さると、ガラスや瓦礫を飛び散らせながらビルは呆気なく基礎部分から崩れて瓦礫を巻き上げていく。

 倒壊するビルの一部がちょうど地上を走行していた車にぶつかり、押し潰した。運転席にいた男は即死してしまったが、奇跡的に助手席に乗っていた女だけはなんとか助かったようだ。命からがら車から抜け出そうと女が必死で藻掻いている。

 が、そこへ巨人の足が落ちてきた。あっという間に生き残った女と一緒に車をペシャンコにしてしまった。

 あまりの突然の出来事だったので声を出す暇もなく絶命してしまうだろう。

 反対に巨神の方は自分が何を踏みつけたのか、気づいてもいないどころか、気にもとめない様子であった。


 その後も巨人は何度も足を繰り出して街中で暴れ回る。時には建物を足で蹴り崩し、ある時は、足を上げてビルの上にそっと踏みつける。

 ビルの強度を確かめるように、ゆっくりと体重をかけていき、崩壊していく建物を見て楽しんでいるようだった。

 やがて、建物がゆっくりと崩れ始めると、建物の中にいた人々は叫び声をあげ、外に逃げ出してきた。

 だが、それを見過ごす巨人ではない。逃げ出した人々めがけてビル諸共、一気に脚を下ろしてしまい、ビルも人間も聳え立つ巨人の脚の下敷きになってしまった。


 300メートルの巨体が暴れるだけで町はたちまち瓦礫の山となってしまう。破壊の限りを尽くした巨人だったが、突然何かに気づいたように立ち止まると顔を斜め後ろに向けた。

 そこには小高い丘があり、その上に学校があったのだが……学校の正門前は巨人から逃げて来た大勢の人々でごった返している。


 そこに向けて巨人は口角を上げて舌なめずりをするような表情を作ると、学校に背を向けたまま腰を突き出し、はち切れんばかりの自分の臀部を校舎に向かって落とし始めた。


「ちょっと休憩しようかしら~」


 180メートルを超える彼女の重厚なお尻が学校に迫る。

 体育館よりも遥かに大きいデカケツが地面に落ちてくる光景に皆は悲鳴を上げて必死に走り出した。

 しかしすでに遅く、巨大なお尻は瞬く間に大地を激しく震わせる衝撃を伴い落下した。まるで隕石でも落ちてきたみたいだ。

 激震と共に学校は瞬時に大質量の臀部の下敷きとなり、小丘もその重みで変形し、標高がぐっと下がってしまった。


「ふー疲れたわねぇ」


 そう言ってため息交じりに呟くと彼女は両手を組んで伸びをする。その行動によってニットセーターの生地がピンッとはられた状態となり身体のラインがよく分かるようになったことで余計にそのボディラインが浮き彫りとなって、より胸の曲線が強調された。


 今の彼女に怖いものなど何一つないと言っても過言ではないだろう。

 ここまで蹂躙しつくしても誰一人として彼女に対抗できる人間がいない。

 そんな万能感に酔いしれながら、彼女は己の中にある欲望を開放させる様に自由奔放に振る舞っている。


「さてとお仕事再開♪今日もいっぱい稼ぐわよ~」


 そう言うなり彼女は街中の破壊活動を開始する。まずは近くのマンションに狙いをつけたようでズンズンとそちらの方へ向かっていく。

 そして目的の場所に到着するとそのまま右脚を高く持ち上げて一気に振り下ろすようにして踏み付けた。


「はぁい一つ目ぇ♡」


 そんな軽快な掛け声と共にマンションが一棟がサンダルの下でプレスされ、数十名の人間がまとめて亡くなった。

 その後も立て続けに二棟目三棟目と同じような工程でビルを薙ぎ払っていきあっという間に数百人の死者が出てしまった。

 それでもなお止まらないどころかますますヒートアップしていきその勢いは衰えることを知らない。

 次々と建物を破壊していきそのたびに多くの死傷者が増え続けていく一方だった。


「次はこっちねぇ」


 そう言って彼女は新たな獲物を探し求めて移動を始めた。

 行く先々で目に付いたものを片っ端から破壊していき住民たちは次々と踏み潰されていった。

 住宅街に侵入した時などは特に酷かった。住宅が密集している所を的確に狙って攻撃してくるのだ。

 おかげであちらこちらで巨大なサンダルによる特大プレスを受けてしまい粉々になった家屋の残骸だけが残される事となった。


 その最中でも彼女は決して攻撃の手を休めようとはしなかった。むしろ今まで以上に精力的に動き回ってひたすら殺戮行為を続けていた。


「いっちにぃさんしぃ……」


 そう言って彼女は太ももを高く上げながら、脚を交互に振り下ろし始める。

 まるで蹂躙のついでにエクササイズでもしているつもりなのかもしれない。その度に地面には大きく亀裂が入り深い足跡がいくつも刻まれる。

 軽快なリズムで足を下ろす度に建物や道路が消滅し、何十人もの人々が踏み潰されていく。

 町はたちまち200倍の足跡だらけとなり見る影もない惨状になっていたが巨人はそんなこと知らんとばかりに町中を縦横無尽に闊歩し続ける。


「もうちょっとで50,000ポイント貯まるわね。よぉーし頑張っちゃうわよ☆」


 嬉々としてそう叫んだ途端さらにスピードアップしてあらゆるところを踏みつけていった。

 さらに手刀を繰り出してビルを真っ二つにしてしまったり、投げキッスとともに臀部を突き出して高層マンションをへし折ったりとやりたい放題だった。

 その蹂躙は凄まじくわずか一分少々の時間で残りすべてを片づけてしまったのである。

 これにより町は完全に廃墟同然となり生存者はほぼゼロとなった。


 そして彼女は再び元居た場所に戻ってきて一仕事を終えた後特有の満足げな笑みを浮かべて言ったのである。


「今日もいい働きしたなぁ♪」


 そういうと彼女は立ち上がりお尻についた埃を払い落としてからジャンプするようにして跳躍するとそのまま空高く跳び上がって行ったのである。

 そしてそのまま雲を突き抜けて成層圏を超えていき、あれまでの大破壊劇が嘘のような静寂に包まれた荒野だけが残されていた……

1.正義の巨人からポイ活の道へ

 夕暮れの柔らかな光が、リビングを温かいオレンジ色に染めている時間……。

 私はキッチンで夕食の支度を終え、淡いベージュのワンピースにエプロンを重ねた姿で、ソファに腰を下ろします。

 体がクッションにそっと沈むと、ふぅと安堵の息が漏れ、手に持つハーブティーのカップからは、カモミールの香りがふんわりと漂い、心が落ち着きました。


 テレビの電源を入れると、ニュース番組が流れ始めました。政治家の発言や株価の動向などが報道されています。

 窓の外では、日が少しずつ沈みかけ、街灯がポツポツと点灯し始める頃合い。

 夕食を作る準備が整い、夫が帰ってくるまでの穏やかなひとときなを過ごしていた、そんなとき———


 テーブルの上のスマートフォンが小さく振動したのです。画面を見ますと、懐かしい名前「フユカ」さんの名前が表示されてます。彼女はかつて地球の平和の為に一緒に戦った大切な仲間です。私は微笑んで通話ボタンを押しました。


「サヤカ! 元気にしてる?」

「フユカさん、久しぶりです!」


 懐かしい声が受話器から流れ出てきました。彼女の声は昔と変わりません。彼女との会話は、まるで時を遡るようで、胸が温かくなります。


 かつて私は、正義の巨人として地球を脅かす巨大な怪獣と戦っていました。

 私の体は特殊な力で100倍にも巨大化する事ができました。理由はよくわかりませんが、気づいたら、その力を手にしていたのです。

 白い肌が銀色のボディースーツに包まれ、大きな足で大地を踏みしめ、ビルよりも大きくなって戦いの風に揺れたあの瞬間。

 フユカさんとの会話をしていると心の奥で、あの時の熱が蘇ってきます。


 会話が弾む中、フユカさんの声が急に真剣な調子に変わりました。私はカップをテーブルにおいてスマホを握る手にそっと力を込め、耳を傾けますが、彼女の提案は私の想像を遥かに超えるものでした。

 外宇宙のとある惑星。そこの再開発を進める企業が古い街とその住人を一掃したがっているのだとか。

 フユカさんは、私の巨大化の能力を使って、その街を破壊してほしいとおっしゃいます。住人ごと、すべてを。

 私はその話を聞いて息が一瞬止まりました。瞳は大きく見開き、カップを持つ手が震え、紅茶が小さな波を立て溢れそうになりました……。


「そんな…人の命を、そんな理由のために?」


 私は言葉を詰まらせます。

 フユカさんは私が心から慕う大切な人です。彼女の頼みなら何でも協力したい気持ちでいっぱいなはずです。

 ですが……人の命を踏みにじるなんて、それも誰とも知らない連中の利己的な利益の為に……そんなの許されるはずがありません。


「確かに酷い話よね。私もそう思ったわ。でもね、この依頼を投げてきた企業ってのが、地球に怪獣を送り込んでいた組織なのよ」


 フユカさん曰く、地球を侵略しようと大量の怪獣や兵器を送り込んでいた企業は、私たちがいたことで度重なる失敗を重ね、地球の侵略をあきらめたのだそうです。

 そして方針転換を行い、地球侵略は諦めて、逆に私たちの力を利用して別の星を攻略することを企み、そして今、フユカさんを通じて私のところに話が来たようです。


「つまりね、この依頼を飲んでくれれば、地球は侵略されることなく平和に暮らせるということなのよ」


 考え込む私の心は重苦しくなります。いくら地球を救うこととは言え、迷いがあります。その惑星の住人を犠牲にして良いものでしょうか。

 しかし……私が断った場合、地球が再び危機に瀕する可能性を考えてしまいます。

 家族や友人、そして愛する人……みんなを守るために必要ならば……。様々な思考が巡り、私は悩んでしまいます。

 そんな中、フユカさんは再び静かに言葉を続けます。


「それに報酬だってくれるのよ」

「報酬?」


 思わず問い返しますとフユカさんは教えてくれました。

 今回の任務を完遂すれば、依頼先から報酬が貰えるとのこと。

 色んな考えが逡巡していた中で報酬の話が出た途端、心の中で天秤が大きく傾いた気がしました。

 ——地球の平和とお金の両方を得られるのだとしたら、それって良い事なのでは……。


「……はい。引き受けます」


 震える声で答えながらも、心に渦巻く罪悪感を感じます。だけど、これは仕方がないことだと自分に言い聞かせて電話を切りました。


 翌日……

 私は荷物をまとめ、タクシーを拾うと目的地まで乗せていってもらいます。向かうべき目的地は指定された惑星へ移動するワープ装置のある場所です。

 そこで指定された待ち合わせ場所まで行きます。


 しばらく乗っていると、言われた住所に到着しました。そこには何処にでもありそうな雑居ビルです。言われた通りビルの中に入ると係員に案内されました。

 ビル内を進むと地下駐車場のような広い空間に辿り着きます。周囲は厳重な警備体制で固められており一般人が近寄れないようになっています。

 その一角に設置された転送装置の前に、白衣姿の研究員らしき人物と黒いスーツ姿の長身の女性がいました。


「フユカさん!」


 スーツ姿の女性はフユカさんでした。私と同じ巨人になれる彼女。侵略者と一緒に戦った後、彼女は軍に入り順調にキャリアを積み重ね、今では政府の役職に就いているんですって。

 今回の地球外組織との外交交渉を取りまとめたのも彼女の手腕あってこそだそうで……さすがです!

 彼女は以前と変わらない明るい笑顔で迎えてくださいました!


「ありがとうサヤカ。協力してくれて本当に感謝してるわ」

「いえ私の方こそ大事な役割を貰ってありがとうございます!」

「じゃあ早速行きましょうか?これからワームホールを開くから……」


 フユカさんに促されワープホールの扉の向こう側に見える景色が現れていきます……。

 その景色は間違いなく街。たくさんのビルが乱立しその合間を車が行き交う大都市です。その都市には沢山の人たちが蠢いています…………。


「ここですか?……」

「えぇここが目的地の星。依頼人が潰してほしいと言っている街よ。一人残らず根絶やしにする為に全力で暴れてくれないかしら?」

「……わかりました……やってみます」


 私は小さく頷き、ワームホールの近くに寄っていきます。


「あなた、その恰好でやるの?」

「へ?」


 フユカさんに言われて、自分の格好を確認します。今日はベージュのワンピースを着ております。靴はミュールサンダル。お出かけスタイルそのままで、とてもではありませんが、これから始まる殲滅作戦に向けて適切な服装とはいえないかもしれません。

 「うーん」と悩んでいると、フユカさんが笑いながら言いました。


「変身できないの?」

「へ、変身?!……出来ますけど……」


 変身。かつて巨人として戦っていた時、全身を銀色のボディースーツに身を包み、眩い光に包まれて敵を討伐しておりました。その姿から、人々は私のことを「銀の巨人」とか、「巨大ヒロイン」「巨大美少女戦士」とか呼んでいた気がします……。

 しかし、その恰好も10代の若い頃だから着れたようなもの。あれからかなり時間が経って年を取った私には厳しいものがあるように思います。

 一応体形は維持していると主張したいですが、迫る歳に伴う体形の変化は正直否定できません……。


「あの頃だったらよかったのですが……」

「そうかしら?ちょっと期待してたんだけどな……」


 フユカさんの言葉に私は困惑します。どうしたものでしょうか。少し考えてから、意を決してポーズを取ってみました。昔を思い出しながら……


「……じゃあ、変身!」


 そう叫びました。すると眩い光が私の身体を包み込み、瞬く間に変身していきます。

 全身が銀色のボディースーツに覆われていき、光沢のあるコスチュームに変わります。

 胸部と腰部には赤いラインが走り、鋭い印象を与えてくれました。足は白色のニーハイブーツ。同じく同じ素材の銀色の肘まで覆うグローブ。

 しかし、昔と違うのは胸元や太もものあたりがパツパツに窮屈になっていることでしょうか……。


「素敵!サヤカはやっぱり変身したほうが、ずっと綺麗ね!」

「うぅん、ちょっと恥ずかしいかも……」


 フユカさんが褒めてくださいますが、内心嬉しい半面複雑な心境でもあります。この格好は若いからこそ着れるコスチュームな気がします……。こんな事ならもうちょっとダイエットしてれば良かったです。

 それでもここまで来て戸惑っていられる状況ではありません。覚悟を決めて挑まなければなりません!


「では行って参ります!」

「えぇ行ってらっしゃい!成功を祈ってるわよ!」


 ワームホールに入ると視界が真っ白になり意識が遠くなり、気がつくと目の前には大都会の風景が広がっています。

 高層ビルが林立し路上には多数の自動車が行き交って、人々は慌ただしく歩いていて活気に満ち溢れています。

 ここが目標地点なのですね……。まだ巨大化していない私から見たら、そこは地球の街と何ら変わらないものです。違うのは看板の文字ぐらいでしょう。

 多くの人が行きかう中で立ち尽くす私。通行人たちは驚いたような表情で私を見ています。


「……あっ!」


 こんな人通りの多い往来で水着姿のような格好をしていれば目立って仕方がありません。急に我に返り羞恥心に襲われます。

 咄嗟に近くの建物に逃げ込むように走り、トイレの個室に隠れましたがなかなか落ち着きません。まだ心臓がバクバク鳴っています。


「はぁぁぁぁ……」


 タメ息をつきながら、これから行う事への不安を募らせます。本当に私がこの街とあの人たちを一人残らず潰していかなければならないのでしょうか……?


「でもやるしかないですよね……」


 気持ちを切り替えて個室を出ます。

 鏡の前に立つと、巨大ヒロインの姿をした自分の姿が映ってきます。

 大きめの乳房の上側が露出し、銀色のボディスーツの間から覗く胸の谷間が深々として少し身を屈めただけで乳輪が見えそうになっています。

 ヒップはむっちりとしていてボディスーツが食い込み、臀部の丸みが強調されています。

 そして太ももは同色のニーハイブーツの食い込みで肉が押し上げられ、少し動いただけで太ももがプルプルと揺れ動きます。


「やっぱりこの格好は刺激的すぎるかも……」


 改めて確認してもやはり恥ずかしくてたまらないですね。いくらかつての姿とはいえこれはさすがに抵抗があります……。

 とりあえず落ち着きましょう……。一度深呼吸して精神統一します。


(見られて恥ずかしいんだったら、みんな踏みつぶしちゃえばいいのよ!)


 心のどこかで私の意地悪な一面がそう囁いてきます。それはいけないことなのに……いけないことのはずなのに……その考えに妙に納得してしまいます。


「そうよね!……みんな潰してしまえば、それで終わりなのよ!!」


 そう決めた私は意を決して巨大化を始めます。

するとみるみると私の身体が膨張していきます。

5mを超え10mを突破し、そして座っていても天井に頭が着くようになると、そのまま立ち上がります。

 頭が天井を突き抜け、ビルのフロアをいくつもぶち抜いてく。その度に階層を隔てた隔壁が大きな音を立てて崩れていき瓦礫がホコリのように舞っていきます。


「んっ……んんんっ……!!」


 もっと力を込めてさらなる巨大化を続けます。20m 30m 40m……どんどん突破していきます。

 そしてとうとう50mを越えたあたりで、頭が涼しくなりました。屋上を突き抜け外に出たのです。

 そのまま両手を左右に大きく突き出し、ビルを内側から引き裂く様に拡げました。


「ふんっ!」


 ミシミシっと音を立ててビルが真っ二つに引き裂かれて、同時に大量のガレキが砂塵を巻き上げながら落下していきます。

 なおも私はどんどん巨大化を続けていきます。もう既に100m以上はありそうですね。

 私は隠れていたビルだけでなく、周りのビルも巻き込みながら大きくなっていきます。


「……ふぅ……これくらいでいいかな……」


 やっと巨大化が完了しました。身長はざっと160m程でしょうか?このぐらいで暴れれば充分に破壊できるはずです。

 改めて見渡すと壮観ですね。眼下に広がるミニチュアのような世界。見下ろす景色は圧巻です。

 人や車などが豆粒のように見えて、自分がまるで神様になったかのように錯覚してしまいます。

 足元を見るとビルや地面にクレーターができており結構派手にやったんだなぁと興奮を覚えゾクゾクしてしまいます。


「あぁ……この感覚久しぶり……」


 かつて巨大ヒロインとして地球を守っていた時に味わった快感を思い出します。巨大な怪獣や宇宙人を前にして戦ったあの日々。

 足元のビル街を見下ろし、ちょっとした優越感に浸り、心が踊ったものです。

 巨大化すると上空の空気に自然と触れるため、自然と深呼吸してしまいます。大きく息を吸い込むと同時に胸が上下運動を繰り返していきます。


「はぁ〜〜〜」


 大きく息を吐き出した途端、胸の所から小さな悲鳴が聞こえてきます。見ると幾人もの人たちが瓦礫と一緒に胸の谷間に挟まっているではありませんか。

 おそらくさっきビルを破壊した拍子に巻き添えを食らってしまったのでしょう。


「やだ……」


 慌てて胸の谷間に挟まった人達を振り落とそうとして手でパタパタと払うと、ぶるんと揺れた胸から何人かが宙に投げ出されて、はるか下の地面に落っこちていきました。

 ですが、谷間の深くに落下挟まれた人達は落下せずに、胸の谷間の奥深くに留まっています。


「んっもう、そんなところに入り込まないでよ……」


 仕方が無いのでスーツを下にずらし、胸を露出させて中に入り込んだ人たちを瓦礫と一緒に叩きます。そうすると胸の谷間に溜まっていた瓦礫や人間がボトボトと落とすことに成功しました。


 改めて胸の谷間を確認してみると数体の遺体が張り付いておりました。どれも原型を留めないほどに潰されていて無残な有様です。

 きっと小人からしたら大質量の胸に挟まれてしまって、そのまま圧殺されてしまったのでしょう。

 この服、現役のころからサイズが変わってないですから、胸の谷間の圧力は相当なものだったのかもしれません。


「……」


 とりあえず胸に張り付いた瓦礫や遺体を叩き落として、キレイにしたところで服を元に戻します。

 そして私はそのままの姿勢で下を見てみました。

 眼下には沢山の自動車や人々が蟻のように動いています。そのどれもが私から見ればミニチュアサイズです。

 その中のいくつかは、私の巨大化に巻き込まれて破壊されてしまって黒煙を上げている建物もあります。


(本当にこの街を私が破壊するのよね……)


 これから行う事に対して僅かながら良心の呵責を覚え、体が固まってしまいます。

 いくら、地球の平和のためとはいえ、罪のない人々を踏み潰していいのでしょうか?

 自問自答を繰り返しますが答えは出ません。ただ茫然と立ち尽くすことしかできないでいましたが……


『ちょっとサヤカ!』


 突然、念波通信機越しにフユカさんの声が頭の中に入ってきて驚きました。どうやら向こうからずっと見ていて状況を把握していたようです。


『早く始めなさい!あなたは何のために此処にいるの!?』


 確かにそうです。ここで躊躇していては何も始まりませんよね。


「わ、わかりました」


 覚悟を決めて行動に出ることに致します。

 ゆっくりと右足を前方へ持って行き構えます。足の裏には無数の小さな人間たちが足の影から逃れようと走っています。

 彼らからすれば災害級の大きさの物体が襲ってくるわけですから恐怖を感じても不思議ではないでしょう。


「ごめんなさい。本当はやりたくないんだけど……」


 そう呟いて私は一歩を踏み出します。


 ズゥゥゥンッ!


 轟音と共に地面が激しく揺れ、凄まじい爆音と共に衝撃波が辺りに拡散し吹き飛ばされていきます。

 そして道路に大きな亀裂ができ地面が陥没していきます。更にその周辺の建造物の窓ガラスが粉々に砕け散りガラス片となって飛び散ります。

 踏み抜いた路面から伝わってきた感触によって人を多数踏み潰したことは容易に想像できます。


 とりあえず一旦足を少し持ち上げて足元を見てみます。そうすると足跡の中心部分にあったものは例外なく全て平らに均されてしまっていました。

 そしてその外周部は放射線状に割れた道路と倒壊した建物の壁だけが残されていました。

 恐らく私の体重に耐えきれずにグチャグチャになってしまったのでしょう。


 今度は左足を使います。またしても激しい衝撃で地面が揺れます。

 またたく間にアスファルトがひび割れていく音と共に地面が激しく揺れました。まるで地震のような揺れに人々はパニック状態です。

 そんな混乱している人々に向けて私は申し訳ない顔を浮かべて宣告します。


「こんにちは皆さん。これからこの街を跡形もなく踏み潰させてもらいます。早く逃げないと、巻き込まれて踏みつぶされちゃいますから、頑張って逃げてください」


 その声は周辺の街中に響き渡り、人々の耳に届いたはずです。

 当然のことながら人々は血相を変えて必死になって避難し始めました。蜘蛛の子を散らすとはまさにこの事を指すのでしょう。

 その様子を見ていた私の口角は無意識に上がっていました。自分の言葉一つで人々が狼狽えて逃げ惑う光景を見ることがこんなにも爽快だったなんて知らなかったです。


「ごめんなさい皆さん。でも、地球を救うためなんです」


 足元の彼らに言っているのか、自分に言い聞かせているのかわからないまま謝罪の言葉を告げます。


「じゃあこれ、潰しますね……」


 私は一番近くにあるビルに狙いを付けました。足の踏み場もないような、街の一角にあるビル。

 そのビルの中から必死に逃げようと外側に取り付けられた非常階段を駆け下りてくる人の姿が見えます。しかしその動きは鈍く遅いです。


 彼らが避難するのを待っていたらいくら時間があっても足りません。

 待つのをあきらめた私は、ゆっくりと右足を持ち上げて、足元の雑居ビルの並びの上にブーツを持ち上げました。そして、


「えいっ」


 小さな掛け声と共にその一帯に足を振り下ろします。

 すると次の瞬間には、凄まじい爆音が鳴り響き地面が大きく沈下していきました。

 そして大量の土砂と瓦礫が宙を舞い上がるとともに一瞬にして地面は擂鉢状に凹んでしまい巨大なクレーターを作り上げてしまいました。

 当然その中にあったビル群は影も形もなくなっておりました。


「ふふっ。綺麗に無くなっちゃった♪」


 足裏で何かを踏みつけた感触があったのでもっと力を入れないとダメかと思いましたが、落ち葉を潰すのとおんなじ感覚で簡単に潰れてしまうんですね。

 それを確認するために爪先を持ち上げて見てみますが、それはもはや原形を留めていないほどにぐちゃぐちゃになっていて原型を保っていなかったのです。


 私のブーツを前にして、全く強度を示さずに呆気なく崩れてしまった雑居ビルたち。今の私の体重は16万トンほどになるでしょうから、こんな小さなビルなんて豆腐のように崩れるのも当然ですよね。

 しかし、これだけのあっさりと踏み潰してしまうとは想像以上の成果に正直驚いてしまいました。

 こんなペースで街を破壊してしまうと、どれだけの人々が巻き込まれてしまうのでしょうか。

 私は出来ることなら最小限の犠牲だけで終わらせたいと思います。


「ううん、これは仕方がないのよ。地球の為に、犠牲が必要なんだから……」


 そう割り切ることにして私は次なる標的に向かって歩き始めました。

 私はさっき潰してクレーターにした地点から少し離れた道路に向かって左足を運びます。そしてそのまま一気に踏み抜くように下ろすと、


 ズゥンッ!!


 という轟音と共に凄まじい衝撃が起こり地面が激しく揺れました。

 道路を中心に地面全体がひび割れていき地盤沈下を起こしていきます。

 さらに舗装されていたアスファルトが捲れ上がっていき地中に埋められていたパイプラインが露出していきます。


 私の行動が人々の生活を蹂躙していく。


 この世界に来て初めて味わう征服感。今まで地球を守る正義の味方として戦っていたときは、常に街の被害を少なく、人々を守るために戦っていました。

 でも今は違います。私が好き勝手に暴れまわり人々を襲っているのです。

 その背徳感と愉悦が心の中でせめぎ合っていたその時でした——



『サヤカ!何やってるのよ!』


 唐突にフユカさんの怒号が頭に直接響き渡りビクリと肩を震わせてしまいます。

 思念波によるテレパシー会話なので口に出さなくても相手に伝えられる点は非常に便利なのですが、いきなり頭の中で大声で怒鳴られるように聞こえるのが玉に瑕といった感じなのです。


『私は街一つ完全に消し去れって言ったわよね!?なのに貴方はちょこちょこっと建物潰してるだけじゃない!』

「はい!すみません!」


 フユカさんの怒涛の責めっぷりに巨大ヒロイン時代の癖で脊髄反射で謝罪の言葉を述べてしまいます。


『とにかく一刻も早く終わらせてちょうだい!ワープホールを開くのだってタダじゃないんだから!』

「りょ、了解しました!」


 足元では私の破壊から逃げ出す人々の集団が目に入ります。ビルよりもずっと大きいブーツに追い立てられて生きた心地がしなかったことでしょう。

 私は彼らを追いかけるように歩き出します。私の周囲には邪魔となる遮蔽物はありません。それは、この街に私よりも大きな建築物は殆ど無く、私の視界を阻む物が無いと言うことになります。


『ほら、立ち止まらない!そこの地区はあと四つの街区を更地にしてもらわないと!』

「で、でもまだ人が沢山……」


 そう言って視線を向ける先には逃げ惑う群衆達の姿があります。皆必死になって逃げているものの、その動きはとてもゆっくりで、遅々と進んでいません……。


『ああもう焦ったいなぁ。そんなチビ共なんかさっさと踏んづければいいのよ!』

「うう……」


 フユカさんの苛立ち混じりの叱咤激励を受けてしまったので渋々歩みを進めることにします。


「ごめんなさい。あなた達が早く逃げないから……」


 言い訳と謝罪を述べながらも右足をゆっくりと持ち上げていきます。すると足の下でうごめく小さな人の群れが目に入ります。

 人々はこの世の終わりを迎えたかのような表情でビルと同じ大きさのブーツを見上げているか、死に物狂いで走っています。

 だけど残念ながら貴方たちはここで死ぬ運命にあるの……。

 内心では同情の気持ちを抱きつつも私は彼らに向けて右足を振り下ろしました。


 ズドォォォン!!


 凄まじい衝撃と圧力により地面が陥没し地面から無数のコンクリート片が打ち上がり、盛大な土埃が巻き上がるなか、多くの人々がブーツの靴底の下に消えてしまいました……。

 土煙が晴れた時にはもうそこには何も残ってはおらず、あるのは大量の血痕が滲みついた荒れ果てた土地だけです……。

 あまりにも呆気なく人間が絶命してしまう様子を目にしてしまいショックを受けて呆然としているとまたフユカさんが喝を入れてきます。


『はいはい、ぼうっとしてないでどんどん潰していくわよ!』

「はい……」


 踏んずけてしまった小さな命への感傷に浸る暇もなく、徹底的な破壊を続けます。

 家が密集している住宅街を、ブーツの靴底で擦りつけ、 ビルの並びを踏みしめます。 そのたびに凄まじい爆発音とともに大量の土砂と瓦礫が空中に舞い上がっていきました。

 巻き添えを食らうように破壊される建物の数々。その中に含まれていたであろう無数の人命が失われていく事実に対して罪悪感を感じながらも破壊活動を続けます。


 街の一区画を更地にしろと言っても、100倍のサイズになっている私からは10メートル四方の範囲となるので、大した広さでしかないスケールとなるのです。

 それだけの巨体を持つ私が歩いているだけで街は更地になり無惨な姿へと変貌していくのです。あまりにも一方的な暴力。まさに理不尽極まりない破壊の嵐でした。

 途中から巨大であるという自身の優位性を理解して、自然と足の裏全体を使って残っている建物を効率よく踏みつぶしたり、均したりして、更地にするようになります。


 このブーツはヒールが高めなので、ただ踏んだだけだと、土踏まずの辺りに踏み残しが生まれますからその隙間を埋めるように、足首を捻るようにして踵を回転させるように踏み締める方法を考えました。

 普通に歩くときよりも若干時間がかかりますが、こちらの方がより念入りに潰せます。


「結構順調ね」


 私の足により地上に築き上げられた建物は次々と粉砕されてしまいます。足跡として刻まれるのはクレーターの凹みに変わるのですが、これが意外に快感な事に身体が覚えていきます。

 踝にすら届かないほどの低層マンションを容赦なく踏み砕いていきます。足裏に伝わる感触は、例えるならば紙粘土細工を踏み潰すような感覚とでも申しましょうか。ブーツを履いた状態だと尚更ですね。


 マンションや住宅を踏み潰すと、さらにアスファルトの路面がサクッと陥没して、ブーツが地面にめり込んでしまいます。

 新雪の積もった道路を歩けば足跡がたくさん残るように、足で踏み抜いた道路に足跡がハッキリと刻まれていきます。足型に抉られた地表の窪みは次第に深くなっていき、ブーツの模様がクッキリと刻印されてます。


 それも、幅8メートルほどもある足跡の巨大さです。私の足型がこの街の地形に残っていく光景を見てると背徳感でゾクゾクしますね。

 私の歩いた道筋が足跡として残されているというのは誰しもが持つ破壊欲求を大いに満たしてくれる要素の一つとなっています。


「ふぅ……だいぶ終わったかな」


 辺りを見渡せば、さっきまでの町並みは見る影もなく。半径5メートルほどの範囲だけがぽっかりと穴が開いたように空いて、瓦礫が積み重なった荒野となっています。

 ここでの目的は果たしたということでいいでしょうか?

 とりあえずフユカさんに報告しますか。思念波通信機を起動させ彼女に繋ぎます。


「あ、フユカさん。お仕事終わりましたよ~」

『ご苦労さま。それでちゃんと全部片付けたのかしら?』

「もちろんですよー。ご覧の通りバッチリきれいさっぱりですよー♪」


 通信機から聞こえてくる声は、フユカさんの声は淡々としておりますが、無事に終わったことで安堵しているような様子でした。


『うん。まぁ初めてにしては上出来じゃない。それじゃ帰還して』

「了解しましたー」


 私は立ち上がりワープゲートを通ってフユカさんのいる基地へと戻るのでした……。



「おかえりサヤカ。これが今回の報酬よ」


 冬香さんに手渡された一枚の紙切れ。そこには今日一日働いて貰った報酬が書かれていました。

 総額8,365ポイント。このポイントって言うのが今回の報酬のことらしいですけど……。円に換算するとどのくらいなのでしょうか?


「それね、100ポイントで1円に交換できるから。その額なら80円くらいね」

「えっ、80円……」


 思っていたよりも少ない金額だったので思わず落胆してしまいます。

 これだけ時間をかけてこの稼ぎなんじゃバイトとかしたほうが良かったんじゃ……?


「その数字はね、サヤカが踏みつぶしたビルや人間などの数をポイント化したものなのよ」

「人もお金になるんですか?」

「えぇ。その通りよ。例えばマンションとか雑居ビルなんかが200ポイント。車なら50ポイントで人だったら1ポイントくらいね。高層ビルとか、軍事施設だと……」


 フユカさんの説明によれば破壊したものの価値と量によって支払い金額が増減するのだそうです。


「今回は一区画程度の更地を作っただけだから、その額ね」

「そ、そうですか……」

「ちなみに今回踏み潰した人数は2321人よ。まぁ初任務にしては、まぁまぁかしら」


 素直に喜べない自分がそこには居ました。私の行いで犠牲になった人が2,000人超えているっていう事実を知ったらとても複雑な気持ちになってしまいます。

 しかし、同時にもっとたくさん踏みつぶしてればと、不謹慎な考えをしてしまう私が嫌になります。しかし一度考えてしまったら、不謹慎な思考は止まらなくなってしまいます。


「もっと沢山潰せばもっともっと稼げたのに……」


思わずそんな事を呟いてしまう私なのでした……

2.蹂躙の効率化でエクササイズとストレス解消!

 こうして、夫がいない間、人知れず巨人になってポイ活を始めた私でしたが、報酬は高くはありません。

 何せ、人間一人を潰しても0.01円にしかならないので、毎週末に一万人ほど踏み潰したところで100円ほどにしかなりません。ビルや道路をたくさん踏み潰したって3,000円にようやく届くほどです。

 このペースでは到底欲しいものを買うのは無理ですね。破壊活動そのものが楽しいためか、特に不満はないんですが……でも貰えるものはたくさん貰った事に越したことはありませんよね?

 ……そこで私は少しでも多くお金を貰うためにある工夫をする事にしました。


「ふぅ……ここは随分賑やかねぇ……」


 高さ100mほどのビルが林立している地区を見下ろしながら、私はポツリと独り言を漏らします。

 ここは国の中枢機能が集中する都市部の高層ビル街。

 しかし現在の私の視界からすれば只の精巧な砂細工みたいなものでしかないです。

 しかも、今の私の大きさは……。


「やっぱり320メートルにもなると景色が違うわねー」


 そうつぶやきながら股下に建っているビルを見下ろしてみました。

 高さ35階建てほどの高層建築物です。その外壁には大小さまざまな窓が並んでおり各階層ごとにオフィススペースとなっているようです。

 でもそんな高層建築物。今の私からしたら、小さな椅子ほどの高さにすらならないのです。

 200倍近くの大きさに巨大化した理由は一つです。それは少しでも対象地域を広く破壊したいがために行った行為でした。

 これならば広域殲滅兵器も真っ青な面制圧攻撃を可能とするはずです。


 このことをフユカさんに相談した時、「あら、いいわよ。もっと街を踏みつぶしてくれるならこっちは大歓迎だから」と、あっさり承諾されました。

 でもこれで、もっとたくさんポイントを稼げるようになります!


「よしっ頑張らないと!」


 私は気合を入れるために拳を作って小さくガッツポーズを取りました。

 これから始まる行為への期待に胸躍らせながらも少し緊張していたので自分自身に喝を入れます。

 そして早速行動を開始します。


 ズンッ!


 足元で鳴り響く巨大な振動音。地響きを伴いながら私の巨大ブーツがその地に降り立ちました。

 大地が揺れて小さな建物達がピシピシッと悲鳴を上げるように軋みます。

 当然のように何本も立ち並んでいたビルや街路樹、電柱までもが、ブーツに踏み潰されて無惨な姿となっています。


 その場に脚を踏み入れるだけで多大な被害を与えられるのですから圧巻の一言です。


「すごい……」


 目の前に広がっている風景はまるで映画のワンシーンを見ているかのような光景でした。

 自分の足跡の形状を形成するように街に巨大なクレーターが生まれており、そこに建設された近代建築物群は無残にも、真っ平に圧縮になりました。

 私の巨大な靴底はアスファルトの舗装を容易く突き破り深く地中まで到達しておりました。まるで隕石でも落下したのではないかと思わせるほどの破壊力を秘めた私の一撃。

 改めて自分が巨大生物となったことを認識すると同時に身体中の血液が沸騰するかのように熱くなり興奮してくるのを感じます。


「ふぅ……落ち着かなきゃ……。こんな調子じゃダメよね」


 気持ちを切り替えるように深呼吸を繰り返すうちに次第に冷静さを取り戻していきます。


「……そろそろ本格的に攻略を進めていきますか」


 まずは近くにある大型モールを目指して一直線に向かい着実に距離を詰めていきます。途中で立ち塞がるものがあれば遠慮なく蹴散らしていくつもりです。

 実際に足元で蠢いている小人は道路に沿って逃げていますが、私は道路に沿って歩く必要なんてありません。

 邪魔なビルがあればそれを蹴飛ばし、たくさんの小人が密集している場所があれば、気にすることなくその場に足を下ろし、一直線にのし歩いてデパートに向かいます。

 

 狭い通りを溢れんばかりの数の小人がひしめき合いながら、私から逃げています。でもゼッタイに逃がしません。

 足の遅い小人たちを捉えたら、足を持ち上げて彼らの走っている通りを先回りして、逃げ道を潰すようにゆっくりと踏み抜くようにするのです。

 すると逃げ場を失った小人たちがブーツの前でオロオロと立ち往生します。

 その光景は滑稽の一言でした。何故なら、本物の人間が私の思いつき一つで翻弄できてしまう、非現実な光景。私が人間なら、彼らは虫らケラのような存在。

 だからこそこの圧倒的優位に立っている事実を実感することができるこの光景に興奮してしまうのです。


「あら可愛い♡でも、さようなら」


 小さく別れの挨拶をしてから地面を思いっきり踏みしめました。

 足裏に伝わる重圧感と沈み込み。そして絶望に染まった悲鳴の合唱が途切れました。私のお小遣いが増えた瞬間です。


 そうこうしているうちに目的地のショッピングモールのすぐ側まで辿り着きました。

 大きな施設というのは街を破壊し始めると、自然に人が集まってきます。それは地球もこの星も同じようで、多くの人々が屋内や駐車場に集まって避難してました。

 巨大ヒロインの時は、こういった人の集まる大型施設に被害が出ないよう、避けながら戦っていましたが、今は違います。

 逆にこうやってわざわざ多くの人が密集する場所を選んで移動しているのです。


「ちょうどいいわ。これでビルと沢山の人が一緒に潰せるもの。ふふふっ」


 私は意地悪な微笑みを浮かべながらゆっくりとショッピングモールの入り口の方へ足を向けます。

 モールの出入り口には逃げてきた人達でいっぱいです。

 私はわざとゆっくりとした動作でショッピングモールの入口付近へ足を運び、そして一気に踏みつぶして、逃げ場を封じ込めるように踏みつぶした足をぐりぐりと左右にひねりました。

 これで屋内の小人は袋のネズミです。この子たちは後でじっくり調理するとして、今は駐車場の小人たちです。

 駐車場では自動車が列をなし逃げていこうとしています。まるでアリの行列みたいで、なかなか面白い光景で見ているだけで飽きません。

 でも、私も早く帰りたいのでさっさと終わりにしようと思います。


「さあ、みんなまとめて踏みつぶしてあげるからね」


 そんな風に語り掛けてから、太腿を高く上げるように足を上げて、小人の集団目がけて勢い良く踏みつけます。


 ドガァアアン!!


 凄まじい音と共に大地が振動し爆風のような衝撃波が発生するのを感じました。

 どうやら相当な力がかかったようで私の腿が地面に振り下ろされると同時に爆ぜるようにコンクリートやアスファルトが四方八方に飛び散っていきます。

 太腿を露骨に高く上げて踏み下ろすことで、小人の殲滅と脚のエクササイズを行いましょうという訳です。最近、運動不足なので丁度良いです。


 私はニコニコしながら足踏み運動を続けていきます。この程度であれば1日の摂取エネルギー消費量的には微々たるものですが無いよりマシでしょう。

 しばらくするとモールを取り囲む広い駐車場は、私の足跡だらけになります。

 足を上げると赤黒い液体や薄茶色い塊、金属のフレームなどが靴底やクレーターの底にくっついてます。

 これらはすべて人や車といったモノ達の亡骸なのでしょうね。私の体重が350万トンあるので自動車でも私の足には勝てないのです。


「さて次は……」


 ショッピングモールの前に立ちふさがっている足をゆっくりと持ち上げます。その動作だけで周囲の小人は怯えた悲鳴で一杯になりますが気にせず続けることにしましょう。

 まずは右足を持ち上げてショッピングモールの中心に狙いをつけます。

 次に左足を前方に出してモールの天井を踏み潰すイメージでグシャッと体重を乗せて、そしてそのままゆっくりと足を左右交互に動かしていきます。

 ショッピングモールは広さはありますが、高さはまったくと言ってありません。そのため私のブーツの甲程度までしかありません。


 踵をトンっと下ろせば、ヒールが建物の屋根に穴を開けます。建物内部に入ったヒールの部分をグリグリと動かすだけで建物は粉々になって崩壊していきます。


 ある程度、中を引っ掻き回したら足を持ち上げて、ショッピングモールを跨ぐように両足を開脚します。


「よいしょっと!」


 掛け声とともに、思いっきり後ろに倒れます。

いわゆる開脚ヒップドロップとでも言いましょうか。

 ショッピングモールを縦断するように巨尻が落ちていくさまはさぞ壮観でしょうね。


 ズッドォォォオン!!


 地面に臀部が叩きつけられると凄まじい衝撃波と轟音が響き渡りショッピングモールは完全に崩壊しました。

 その余波で周囲に建ち並ぶビル群さえも崩れてしまいます。

 ずぶずぶとお尻が地面に沈んでいくのを感じます。座り込むことで周囲の地面に亀裂が走り地盤沈下しています。

 足で踏みつけるよりも、お尻を押し付ける方が面積も広く一網打尽にできますね。今後も積極的に使っていきましょう。


「はぁ〜最高に気持ちいいぃ〜♡」


 私は恍惚とした笑顔で呟きました。お尻の下にあるビルが壊れているのがわかります。

 私の豊満なお尻によって押しつぶされぺちゃんこになってしまうショッピングモールの屋上とその一部。


「ふうっ……」


 お尻だけじゃなく、脚も投げ出す様に広げて、閉じたり開いたりしてみます。テレビで見たエクササイズの動きです。

 そうやってると太ももやふくらはぎの下で様々な物が潰れる感触が広がります。

 脚が過ぎ去った跡は何もありません。深く掘り返された地面が事情に現れ、脚のそばにはかき集められた瓦礫の山が連なります。

 あっという間にこの街を構成していた沢山の建物だった存在が無残にも変わり果てた姿になってしまいましたね。

 お尻や太ももでの破壊活動に対して恥ずかしさよりも、こんなことをあっさりと成し遂げてしまえる自分の存在に酔ってしまっている自分がいます。

 巨人とはなんて素晴らしいのでしょうか……!


「それじゃ、次の破壊活動エリアに向かいましょうか」


 私は立ち上がり、お尻や太ももに付いた塵やゴミくずを手で叩き落とし、別の場所へ向かうことにします。

 すでにショッピングモールがあった周辺一帯は更地と化してしまっています。 

 建物はもちろん瓦礫、どころか地面と同化するまでになり果て、道路には大きな亀裂が入っていて電柱なども折れ曲がっている有様でした。

 これだけきれいに潰して均してしまえば、後の再開発はだいぶ楽になったのではないでしょうか。


 もう少し歩くと、住宅地らしき場所を見つけました。たくさんの建売住宅が整然と並んでいる様子が伺えます。私は品定めするように眼下の街並みをグルリと一周見渡します。

 それを見てると、私たちも将来のために家が欲しいね。と、夫と話していた事を思い出しました。そのため、参考になるようないいデザインのお家がないか、自然と探してしまいます。

 

 このお家はデザインがいいけど庭が狭いし、こっちのほうは庭が広いけど駐車スペースがひとつしかない。あの黄色い屋根の家なんかすごく可愛いけど駅からは離れてしまうかもなぁ……

 なんて具合で興味を失った家々を踏みながら、自分の将来設計を想起させてくれる物件探しをしてしまいました。


 気付いたら、その場にしゃがみ込んで、小さなお家の屋根を取っ払って覗き込んでいる自分がいました。

 家の中はリビングを中心としたキッチン、ダイニングがあり、それぞれの導線を確保しつつ効率的な配置になっています。収納スペースもありそうで使いやすそうです。


「ふーん。結構素敵なお家ね。私たちもこんな家に住みたいなぁ」


 屋根を剥がしたお家は見学を終えたので、握り拳で潰してから他のお家の中も拝見してみます。こっちのお家は……あっ、ウォークインクローゼットがある!素敵!キッチンもアイランド型で、冷蔵庫も大型の物だったり、かなり拘って作られている印象を受けます。

 やっぱり家は注文住宅にするべきでしょう。そのためにも沢山働いて、お金を稼がないと!!

 私は立ち上がり、ポイントのためにさっきのお家を踏みつぶしてお仕事を再開します。

 気に入った家を次々と破壊するのは正直罪悪感がありますが、まあ仕方がないことです。 本当に申し訳ないけど、こうしないとお金にならないんです。悪いけど、恨まないでくださいね。


 私はポイントのために新たな獲物を探すべく歩みを進めます。

 先ほどと同じように人だかりがあるところを重点的に狙っていきます。

 ビルの谷間にある公園の中央では人々が慌てて走り回ったり隣接するホテルに駆け込んだりしています。

 私はその様子を見て楽しむようにゆっくりと接近していきます。高いビルなど私の巨体を前にすればまったく障害となりません。私の腰の高さにも達していないのですから。

 ビルを避けるために迂回する必要なんてありません。両サイドのビルを握りつぶしながら悠然と歩みを進めていきます。

 たまに鉄道か道路などの陸橋を足にひっかけてを引っこ抜いてしまいますが気にもなりません。

 全ては私を愉しませるための道具、もしくはお小遣い稼ぎの糧でしかないのですから。

 皆まとめて、踏み潰してあげます。建物も人も一緒に私のブーツの靴底で丁寧に磨り潰します。


「ふふふ……」


 自然と笑みが零れてきます。いつもと違い、300メートルを超える巨大化をしているおかげで、一回の歩行による踏みつぶし面積が増えているためです。

 いつもは2,000~3,000ポイントほどですが、今回はその10倍ほどになるかも!!


 そんな打算が頭をよぎりながらも、私は一心不乱に歩みを進めます。ビル群を踏みつぶしていき、そこに暮らす人達の生活基盤を蹂躙していくことに対して背徳的な感情を覚えつつも止めることができません。

 今日だけで数十箇所の街区を破壊しています。それでも街がなくなることはありません。まだまだ元気に建ち並んでいます。なのでまだまだ楽しむ余裕がありそうです。


「さあ、まだまだ行くわよ!」


 私は制限時間いっぱいになるまで、街を蹂躙しつくしました。フユカさんのもとに帰るころには、23,794ポイントを稼いでいました。

 これを円換算すると240円ほどなので、思ったよりも収入が伸びませんでした。これでも8,000人以上の人間を踏み潰したんですけどね……。

 でも、日ごろの運動不足とストレス解消には十分すぎるくらい効果がありました。


 更にいい事に、ワームホールの超小型化に成功したので、より手軽にお仕事が可能になりました。ワームホール装置をイヤリングぐらいのサイズまで縮小できたのは本当にありがたいことです。

 これを使えばいつでも好きなときにお仕事ができるのです。

 それから私は、少しの時間を見つけては依頼された箇所の破壊を繰り返しました。

 お買い物のついでに、町内会の掃除終わりに、夕飯を作る前に……時には変身もせず普段着のまま蹂躙した事もあります。

 それでもほぼ毎日いろんな街に遊びに行って、たくさんの傷跡を残してお小遣いを稼がせてもらいました!!


***


 フユカさんの配下になってから、だいぶ時間が過ぎました。

 これまで私はいろんなところに行ってポイ活蹂躙をしてきました。フユカさんの命令どおりに各地で街を踏みつぶして点数を稼ぎ続けて、あの星にある国々をほぼ周遊したと言っても過言ではないでしょう。

 当初は気後れしていた私の行為も、慣れると当たり前になってしまいます。


 普段は夫のために家事に励んでいますが、夫が仕事でいないときに町を踏みつぶすのは良いストレス解消になりました。

 そんなポイ活をしていると変わったことがあります。

 それはお肌の艶が劇的に変わったことです!巨大ヒロインになる回数が増えたからでしょうか。巨大化を繰り返していると、若い頃に戻ったような張りのある美しい素肌を取り戻すことができるのかもしれません。

 主人も、「サヤカは若く見えるね」なんて言ってくれるようになりました。なんだか嬉しいです。

 それに体型もモデル並みにスラッとスタイル良くなった気がします。運動不足も解消されて健康にも良さそうです。


 それにスタイルもよくなったことで、主人の反応も変わってきました。

 寝室に入るとすぐにキスを求めてきたり夜中に抱き着いてきたりと積極的です。新婚時代の甘酸っぱい恋愛模様を思い出します。

 妻としても女としても充実した毎日を送る私ですが実は悩みもあります。それは主人の体力が歳相応であることです。


 ベッドインしても主人はすぐに寝てしまいます。せっかくのセックスなのに不甲斐なくて残念です。もっと夫婦生活を楽しみたいのに欲求不満気味です。

 でも私は我慢強く辛抱強い女性ですから決して文句を言いませんよ?


 でも、高まってしまった性欲は抑えられません……。

 主人が眠ってしまったあとに私は寝室を抜け出し、キッチンの戸棚に隠した"オモチャ"を使って密かに独りエッチをするのです。

 その"オモチャ"というのは、ポイ活の時、足元で走っていた電車を一編成まるごと拾い上げて持ち帰ったものです。


 玩具を取り出した私は薄暗く誰もいないリビングのソファに移動してイケナイ遊びを始めてしまうのです……。


 向こうの世界では1両あたり約20m前後の6両編成の列車でしたが、こうして持ち帰ってしまえば一本10センチ程度の棒切れのようなものです。

 もちろん中には避難しようと乗り込んだ乗客でいっぱいです。車内では悲鳴と泣き声が聞こえていますが構うことなく、持ち上げて連結部分を分解してしまうとバラバラになりました。


 そしてそのうちの一部をつまんで、逆さまに持ち上げると、反対側から小さな人間がポトポト落ちてきます。それを反対の手でキャッチして手のひらに置いて眺めてみました。


「かわいい~♡」


 手のひらに大勢乗っかるほどの小ささの彼らに魅了されてしまいます。200分の1サイズのコビトたち、みんな1センチにも満たない小さな人間になっています。


 私はこの小さな子たちを弄ぶのに最近ハマっています。

 具体的にはこのミニチュアトレインとその乗客たちをオナニーの際のおもちゃとして使うようになったのです。

 このサイズだからこそできることがあるのですよ♡


「さあ君たち、わたしの為に頑張ってくれる?」


 顔の前までコビトたちを近づけてささやきかけると、彼ら彼女らは恐る恐るといった様子で頷き返してくれます。

 きっと怖いのでしょう。自分たちより遥かに巨大な存在に対して恐怖心を持っているはずです。 ですが彼らのサイズでは抵抗することなどできないのです。したがって私の命令は絶対です。


 私はパジャマを脱いで裸になると、適当なコビトを数匹、私の乳首の上に載せます。


「一生懸命はたらいて頂戴」


 私のお願いを受け入れてくれたのか、小さなコビトたちが震えながらも必死に動き始めたことに感激します。

 指先にも乗せてしまえる大きさしかないミニチュア人間達が私の乳房の上で、乳首を殴ったり蹴ったり引っ張ったりして、何とか刺激を与えようと頑張っていると思うと興奮してきます……。


「んっ……はあっ……♡いいわぁ……その調子っ」


 フェザータッチよりも微弱な刺激が胸先から流れる度、思わず吐息が漏れ出てしまうほど気持ちいいです。

 この作業自体もまた愛おしくて堪りません。沢山の人間が私の快楽のために身を挺して、乳首や乳輪などを這いずり回って刺激を与えてくれるのですから、信じられない状況でさらに興奮状態に拍車がかかる一方でした。


「んふぅ〜ッ……きもちいぃ……!」


 もう我慢できません。私は仰向けになって両足を開きM字開脚ポーズをとりながら、左手で自分の右のおっぱいを揉んで乳首を摘まんで性感帯を責め立てます。

 乳首の上にいたコビトが小さな悲鳴を上げて、指から逃げようとしてますが、そのままコビトごと胸を揉みしだきます。

 おっぱい全体を握り潰してしまいそうな勢いで揉みしだいてやると、プチュンとつぶされます。


 ああ……こんな小さな人間を消費してオナニーしてるなんて……最低で最悪な女ですよね……。でもそれが余計に背徳感があってゾクゾクしちゃうんですよね……。

 興奮と快楽の両方が合わさり背筋がゾクゾクしそうなくらい強烈な刺激が全身を駆け巡っていくのがやめられません!

 私はそのまま、右手の中指を膣穴に入れ込んで自慰行為を行います。


 ビクビクッ♡ ああん♡イッちゃったぁぁあ……♡


 愛液が溢れソファに染みができてしまいました。

 右胸にいたコビトたちは、もう赤い染みになって潰れていましたが、もう関係ありません。今は残った左胸のコビトたちに意識を向けています。


「あら?手が止まってるわよ?ちゃんとご奉仕しないとダメじゃない」


 苛立ち紛れに両腕でおっぱいを押さえつけて胸を揺らしてやります。胸の先端で虫の羽音のような呻き声を上げながら数匹のコビトがポロポロとおっぱい山を転げ落ちてます。

 それでもまだ”しつけ”の手の動きを緩めようとはしません。むしろもっと動くように容赦ない教育的指導を与え続けます。


「こらっ!動かない子はこうよ!」


 そう強めに言って、落ちた小人をぺチンッ!!と叩きます。甲高い音を響かせながら乳肉が大きく波打ち、叩かれたコビトは一瞬で赤いシミに、生き残ったコビトは小さな悲鳴を上げ奉仕を再開……可愛い……♡ もっと虐めたい……♡


 生き残ったコビトたちには、もっと働いてもらうように、口を大きく開けて舌を伸ばしてみたり唾液を垂らしながら、舐めまわしたり吸いついたりといろんな方法で追い詰めて虐めてあげます。

 小さなコビトが私の胸の上で暴れ回っている姿を見ると凄く興奮してきます。


 おっぱいを優しく撫でる程度で済ませる日もありましたけど、今日はそういうわけにはいかないようですね♪


「これも使っちゃお…♡」


 私は机の上から例のミニチュアトレインを取り上げると、おもむろに電車を舐め回しはじめました。

 恐怖心を煽る様に窓の部分をゆっくりと舐めると、中にいるコビトのはち切れんばかりの悲鳴が聞こえてきます。


 それがとても堪らないです。

 電車に軽く甘噛みして、前歯を車体に食い込ませ歪ませてやれば、もう中の乗客は大パニック。

 きっと中の小人たちは生きた心地がしなかった事でしょう。

 そんなことを考えていたせいなのか知らぬ間に私の股間には再び潤いが戻ってきておりました。


「ふふ……美味しい♡」


 最後に一度ペロッと全体を舐め終わったら、今度は膣内挿入プレイに移行することにします。

 片足の膝を立てて股を開き、秘所を晒すようにしてから電車を手に持って位置を合わせる。


 準備完了!

 さぁ……いくわよ……♡


 グチュッ……


 湿った水音が聞こえてくると同時に電車の先頭部分が私の体内に飲み込まれていきました。

 そしてすぐに次の車両も侵入してきたところで一旦ストップさせます。

 ここで焦ってはダメなのですよ♡徐々にゆっくり入れていくんです。

 あえて時間をかけて少しずつ奥の方へと押し込んでいく過程は非常に楽しいものがあります。

 電車をどんどん膣内に差し込んでいくと、敏感になっている粘膜部分に触れる度に甘美な刺激が迸り脳天を直撃していくからです。


「はあ……ん…やばっ、すごすぎ……♡」


 電車の車体の凸凹や車輪などの突起物が通り抜けた瞬間ビクンッ!と腰が跳ね上がるもののまだ全然足りないとばかりに動く手を止めることはありません。

 それどころか今まで以上に激しい動作でピストン運動を繰り返し加速させていきます。


 ヌプッジュプッ♡ パチンッズブッ♡ヌチャッ♡グチャッグチョッ♡


 卑猥極まりない水音はどんどん激しさを増していくばかりです。

 電車の最後尾まで全てどっぷりと挿入し終えた時には既にだらしなく口を開け広げ、息も絶え絶えになっていました。


 息を整えつつ膣内で電車を揺らし続けます。このままだと電車を締め付けてしまい、すぐに終わっちゃいますからね。

 もっと楽しむためには、電車を締め付けるわけにはいきません。


 抵抗することもできずに、私の中でジタバタ暴れ回る車内のコビト達。車体が膣内に沈み、粘膜と擦れる度に小さな叫び声がお腹を通じて聞こえてくる気がしてゾクゾクしてしまいます♪


 お腹の中に電車が入っているのに、身動きどころか、膣圧で今にも潰れそうだなんて……。

 中にいる何百人もいるアリみたいな小人もろとも、非力な存在は、巨大な怪獣(人妻)のオモチャにされているだけなのです。

 普通だったらありえないシチュエーションに浸りながら行うオナニーは非常に素晴らしい娯楽でありました。


 ああ♡ なんて素晴らしい玩具を見つけてしまったんだろう。


 これは癖になりそうです。


「んんん♡♡イックうぅううう♡♡♡」


 最後は絶叫しながら電車を思いっきり締め上げて、盛大に潮吹きしちゃいました!

 溜まった自分の体液を撒き散らして床一面ビショ濡れにしてしまいました。

 おまんこから引っこ抜くと電車は見るも無残にぺっしゃんこに……。

 中いた小人は一目で全滅したことが分かりますね。

 これが全部私の中に入っていたと考えると妙な背徳感に襲われて少し怖くなってしまいますが……今の私はまさに夢のようです。


 もっともっと味わいたいっ!!

 あぁ……次はどんな遊びで消費しちゃいましょうか?妄想が膨らみすぎて困っちゃいます。


 結局、3回ほど電車オナニーを繰り返してようやく満足できた私だったのでした。

 これが最近の悩みであり喜びでもありました。

 溜まった性欲を解消するために使ったミニチュアの玩具は、もう40個を超えています。


 一度使い終わったものは当然ですが、さらに小さくくしゃくしゃに丸めて燃えるゴミにして捨てちゃいます。

 そして使う度に新しいものを用意するようにしています。

 その為、毎週1~2本、月に換算して最低でも6本の電車やバス、時には雑居ビル丸ごとを消費してしまいます。

 つまり数百人単位が私のオナニーの為だけに使われてしまっていることになります。


 フユカさんへには感謝してもしきれないくらいに感謝してます。

 あの人は私に力を与えてくれただけでなく素晴らしい快楽までも教えてくださったのですから。


 ああ、これからもずっとずっとポイ活を頑張って、たくさんお金も稼いで素敵な未来を迎えることができるように全力を尽くします!


 さて、明日もお仕事頑張らないと♪

3.自分へのご褒美と無限の欲望

 順調にポイ活を続けて、数か月。いろんな惑星のさまざまな街を破壊しまくりました。

 そんなある日、フユカさんに呼び出されました。なんでしょう??また新たな仕事でしょうか?


 お買い物の帰りに、いつものビルに行くと、そこにはフユカさんが待っていました。


「サヤカ、あなたにご褒美をあげる。いらなくなった星があるから、それをあなたにあげる」


 えっ!?本当ですか?!驚く私にフユカさんは理由を教えてくれました。

 なんでもクライアント曰く、侵略していた惑星の開発を委託していたデベロッパーが破産してしまい、放置されている惑星があるので、処分に困っているようなのです。

 なるほど、それを私にくれるってわけですね!でも、急に惑星なんて貰ってもどうすればいいのでしょうか……。


「あともう一つご褒美があるの」


 フユカさんはそう言うと、銀色のイヤリングを差し出して来ました。なんでしょうかこれは?


「これはね、装着するとあなたをどこまでも自由に巨大化させる力があるわ」


 またまた、凄いものをくれました。これを使ってあげた星で思う存分に暴れてみて。とフユカさんは笑って私にイヤリングを渡してくれました。

 

「あ、ちなみに今回の星では監視はつけてないから、好きに遊んできていいわよ」


 監視がいない!?!

 それはワープした先で私が何をしていようと咎められないと言う事ですか?

 それってつまり……


「ほら、『溜まってる』んでしょ?発散させてらっしゃい」


 どうやら私は完全に見透かされていたようです。確かに最近オナニーの回数も頻繁になってきてまして……

 どうせバレているならもう遠慮する理由もないですよね?ということで遠慮なくやらせてもらいましょうか♪


 ワームホールをくぐると目の前には地球と変わらない規模の惑星に到着しました。

 空気も重力も湿度も地球と殆ど同じなので違和感ゼロです。


 周囲を見渡してみるとかなり近代的な都市の真っ只中でした。

 高層ビル群が立ち並ぶ都会的な景観は明らかに現代日本よりも高度な文明社会のように見えます。

 道路には途切れることのないほどに、車やタクシーなどが往来して、人々も皆スーツにネクタイと言った格好で忙しそうに行き交っており活気に溢れています。


 こんなビジネス街で、青のニットセーターにチノパンの買い物帰りの主婦丸出しの格好はちょっと違和感ありますネ。でも、すぐに変身するから別にですけど……。


「さあ始めましょうか♪」


 イヤリングを耳に取り付けて装着すると同時に私の身体は急激に巨大化し始めました!

 今まで体験したことのない急速な成長スピードによって私の身体はあっという間に目の前の超高層ビルを越えるサイズにまでなってしまいました。

 さらにその上昇は留まる気配すらありません。もはや頭に雲が届きそうなくらいの大きさまで一気に巨大化した私はようやく停止しました。


 現在の目測推定1000倍!約1.6キロメートル!

ここまで大きくなってもまだ成長限界が訪れないみたいです。信じられないほどのパワーを感じます。

 今まで100〜200倍サイズでの破壊蹂躙に慣れていた身としてはこのレベルのサイズになれたことは驚きだけでなく、言い表しようのない高揚感に包まれていました。


 もう、この街で私に並ぶ建造物は存在しません。

 私のレオタードみたいな銀色のボディースーツが山のように聳えているのがこの街の人間には見えていることでしょう。

 今履いているブーツの高さに届くビルだって、数えるくらいしかありません。


 ひとまず足元を確認してみます。

 見渡す限りいっぱいのミニチュアの町。家も車もビルも、森も山も、みんな見下ろせてしまう、小さな世界。眼下に広がる景色はまるで箱庭模型みたいです。


 足の親指サイズのビルが犇めき合う間に、小指がようやく入れそうな細い道がいくつも並んで、そこにさっきまで忙しそうに往来していた車や人間がゴマ粒みたいに、いやもっと小さな点がいくつもひしめいているのが見えます。


 よく見るとそれは、それぞれ個々に動いているのがかろうじて見え、本物の人間なのだとわかります。

 しかし彼らはあまりにも小さすぎてほとんど判別不可能なんですけどね(笑)

 ここまで巨大化したので試しに足元の物を踏み潰してみましょうか。


  片足を上げてみて観察するとちょうど脛の中ほどの高さに一棟の高層マンションがあることが分かりました。

 これだけ低い建物であれば躊躇なく潰してしまえますよね?

 いよいよ初めての一歩を踏み出します!

 足を振り下ろす瞬間、スローモーションのように時間がゆっくり流れていきます。

 私の巨大な影がマンションの上に掛かり、中の住民たちがわらわらと外に飛び出して、道路にいる人間は私のブーツの影から逃れようと避難しようとしている姿が見て取れます。


 次の瞬間には地面に衝突し、マンションは私の脚によって粉々になり吹き飛びます。

 砂埃と共に舞い上がった建材や家具類が降り注ぐ中、もう少しだけ体重をかけてみると、メリメリと足が地面にめり込んでいきました。

 地面全体が私のブーツの型に合わせて窪んでいる様子は壮観です。


 私が足を離すとそこには直径数百メートルの足の形をした巨大なクレーターが出来上がりました。マンションはもちろん跡形もなく消滅しています。

 それどころか、マンションの周囲にあった数多くの集合住宅や一般住宅まで衝撃波の巻き添えを喰らって崩壊している有様です。


 クレーター周縁部は地割れが起き始めていて近くの道路も隆起してます。

 僅かに生き残った人間が隆起した地面をよじ登ったり、降りたりしながら逃げているのが散見できました。

 私からしたらなんてことない地面のひび割れも、彼らには移動困難な地割れに等しいことなのかもしれません。


「ぷっ、くふふふ……驚かせちゃったかしら?」

 

 目の前に起こった惨状に思わず噴き出してしまうほど愉快になってしまいました。

 さらに、私の声に驚いたのか、何人かの集団が足跡の方に転げ落ちてしまいました。

 そこから数人がなんとか立ち上がり、よたよたとクレーターの淵までたどり着いた彼らは、その場から動こうとせず、一向に出てくる気配がありません。


 あらあら私の足跡から抜け出せないで困っているみたいです。彼らにとって見れば数十メートルの深さに相当する大きな窪みになっていることでしょうか?みんな断崖絶壁を前にして立ち竦んでしまっているのでしょう……。


 ただ足を置いただけで、小さい人間では到底叶わない天変地異を起こしてしまいました。

 これは相当楽しいことになりそうです!


「あ~楽しい!」


 どんどんテンションが上がってきました。

 街を散策するために歩き始めると、一歩ずつ大きく地面を揺らしながら歩いていきます。

 足を下ろすたび、車や人間がトランポリンのように飛び跳ねているのがわかり、地面を踏みしめる度にクシャ、クシャという小さな感触があり、彼らの建物を潰している手ごたえを感じます。


 この感覚と刺激は病みつきになりそうです。とても心地いいです。

 そして何より自分がどれだけ大きくなっているのか、実際に目に見える形で認識できるというのが最高に爽快でした。


 地上からは凄まじい轟音と地響きが連続していることでしょうね。

 足元の住民は、こんな風に歩いてくる巨人を見て恐怖しか感じていないはずなのに私はすっかり楽しんでしまっています。

 歩くたびに自分の靴裏から街の瓦礫が宙に浮きあがります。


 数歩歩くだけで次々と廃墟が生み出されていく、この迫力。この圧倒的な力。

 さっきまで普通だった街並みはあっという間に地形が変えられて、建物よりもはるかに大きな足跡がいくつも残っているのですから驚嘆です!


 そこにあったはずの建物を完全に押し潰し、茶色い地面を露出させていく様子は一種のマーキング?それとも見せつけ行為?なんて錯覚すら覚えます。

 靴先に絡まる電線や信号機は一切気にせず踏みつけ続けます。


 そうして少し歩いたところで、住宅街にたどり着きます。

 もうこの大きさだと衛星写真みたいで、小さなお家なんて地面の模様と何ら変わりないですね。小さい学校や公園とかはギリギリわかるかもってくらいです。


 小さなカラフルな屋根が並ぶ住宅地はおもちゃのブロックみたいに綺麗に配置されていて可愛らしいですね。こんな可愛らしいお家の天井に足を載せてみたらどうなるのでしょうか?

 ちょっと試してみようと思います。


 さっと踵を持ち上げて、おもむろに足を降ろしてみます。

 着地と同時に地震が発生し地面が波打つように揺れ動きながら陥没していきます。同時に私のブーツの型がくっきりと刻まれていき、四方八方に亀裂が入り始めました。

 地面が波打つような震動と共に私のブーツの底に接した周辺の住宅が瞬時に壊滅的なダメージを受け、小さな家屋が一気に木っ端微塵になっていき、土煙の中に消えていきます。


 こんなにあっさり崩れるなんて脆すぎますねぇ。


 足を上げてみると、地面にできた長さ約230メートル程度のクレーター。

 あまりにもちっぽけな住宅の並びと、はるかに巨大な自分の足跡。

 これらの対比を見比べると、地上のお家なんて私の靴の汚れ程度の大きさにしか見えません。


 一呼吸おいて、今度は目を凝らさないと見分けのつかないような細すぎる道の上を走る集団に目がけて足を踏み出します。

 人間達の必死の行動がなんとか見える微弱な動きにしか見えないのも、この大きさになったからこそです。

 慌てふためく彼らを横目に冷徹にブーツの底で踏み潰してあげます。


 アリ以下の彼らが私の靴に抵抗できるはずもなく、粉々になりながら地面に埋まっていきました。

 足を持ち上げるとそこには建物を完全に押し潰し、茶色い地面で固められた足の痕跡以外何も残っていないのです。本当に面白いものです。


 もっと巨大化した身体で遊ぶために、ちょうどいい場所を探してみると良い具合に線路を見つけました。

 線路沿いに沿って歩いてみると高速鉄道の駅があり、停車中の列車がホームに停まっているところを発見しました!

 よし、あれを使ってみましょう。


 そっと膝を折りつつ腰を落とすと、丁度、砂粒のような点ほどの人間が密集している場所に巨大な影がかかります。

 駅全体が私の影で覆われてしまったことで不安感が一気に爆発し始める頃合いでしょうか?

 目線の先には電車に乗り込もうとする人達がホームを埋め尽くし、蠢動しております。

 列車はぎゅうぎゅう詰めになっている乗客でいっぱいのようですが全く問題なしです。

 むしろこの方が楽しめるというものでしょう。

あらゆる方向に逃げようとする人々に、もう逃げ場などない事をわからせてあげるのが楽しいんです。


「あらあら、そんなに集まってどこに行こうとしてるのかしらぁ?」


 笑顔の仮面を被りながら話し掛けると、密集した人々がより蠢きだしました。さぞパニックになってるんでしょうね。

 膝を立てたまま腰を落として座り込むようにして体勢を変え、お尻の真下に駅が来るようにしてみます。


「みんな集まって楽しそうね。おばさんも電車に乗ってもいいかしら?」


 駅に向かって尋ねてみます。まあ返ってくるはずがないんですけど。

 お尻の下では逃げ遅れた市民がとても蠢いてます。真ん中には私の指よりも細くて短い電車が2~3本見えます。

 駅舎もとっても小さいです。それこそ私のお尻の方が何倍もおっきく見えるくらいに……。

 駅に集まった小人は、山ほどに巨大な尻が彼らの頭上を支配しているように見えて驚いて慌てふためいているようです。


 んもぅ、これでもお仕事のおかげで結構小ぶりになったんですよ?お尻が大きく見えるのは、そっちが小さ過ぎるだけです……。そんな不届きな小人なんてみーんな全滅させちゃいますからね!


 私はゆっくりと体を屈めながら駅の上に覆いかぶさるように巨体を寄せて行き、駅を跨り、私の大きなお尻が徐々に低くなっていくと、逃げ場の無い人々は悲痛な叫び声を上げます。

 さてさて、彼らはどうなるのでしょう?ふふ、楽しみです。


 腰を下ろしていくと、お尻に駅ビルが当たり、それがお尻の重さで崩れるのを感じながら腰を下ろしていきます。


 ズシシイイイィィィンンン…………。


 突如響き渡る巨大な質量が落下してきたかのような衝撃音とともに激しい振動が巻き起こります。

 衝撃の影響で周囲にある建物がグラグラ揺れて崩れていく様子が見られます。

 駅周辺の建物をたくさん巻き込めた感覚がありました。

 私のお尻がその上に乗っかったことで下敷きになった建物の僅かなパキパキとしたソフトな感触を服越しで感じることが出来ました。


 この辺り一帯は私の下半身を中心に大きく窪んでいます。

 尻の下では線路が何本も切断されてしまって、完全に機能しなくなった事でしょう。

 そういえばこの駅は地下の構造もあったはずで……多分今頃地下階にいた人達は私のお尻の下で、固く押し潰してしまったと思います。


 お尻の下を確かめるために、ほんのちょっとだけ持ち上げてみると、もう原型など存在していないほど壊滅的だというのが容易に判別できます。


 駅を完全にお尻の下敷きにしてしまいました。跡には丸っこい二つのクレーターがきれいに残っていて、それが模様みたいな町のスケールに比べて、おおきいこと、おおきいこと。

 駅も乗客も全員纏めてお尻でプレスしちゃいました♪


 まだ生存者がいたら面白いかも……。

 きっと上空を巨大なおばさんのお尻が埋め尽くして、逃げる場所を探す暇も与えられずに、巨大なお尻に飲まれてしまうしかないという末路。

 何より彼らにとっては突然空の色が変わるぐらい暗闇が覆い被さってきたと思えば次の瞬間には潰されて命を落とすという劇的な死を迎えたはずです。

 巨大生物に勝てる手段など存在しないのですよ。どう努力しても結果は同じです。

 それでも彼らの生存本能は働いたはず。泣き叫びながら逃げたことでしょう。でも無慈悲な臀部が、降下を止める事はなく……。


 あぁっ!そんな馬鹿げた妄想をしているうちに興奮が抑えきれなくなって、自然と呼吸が荒くなり、体温が上昇して吐息が漏れてしまいます。小股のところから、じゅわっと熱いものが溢れ出すのも感じていました。


 あまりにも刺激的な対比に脳髄がドキドキしっぱなしで正直かなり危ないレベルです。こういう時、自制できない性格だから困ります。


 そもそも最近はミニチュア電車を使ったオナニーにはまっていたりして、自分でも呆れてしまうくらいの常習犯です。

 それが1000倍に巨大化したこの状態なら、電車が一体いくつあったら満足できるのでしょう……ああん、考えただけでゾクゾクしてきちゃいます♡


 あぁ、そういえばさっき駅にいた電車はどこでしょうか?クレーターの底にそれらしきものは見つけられなかったですけど……もしかして。


「あらヤダ、そんなとこに張り付いちゃったの?」


 振り返り、自分の臀部を見下ろせば、そこは土と瓦礫で汚れた大きなお尻の表面。

 さらによく見れば、その汚れの中にペラペラになるまで圧縮された電車がへばり付いていました。

 きっとお尻の下に押し潰された後、剥がれ落ちることもできずにそのまま取り残されてしまっていたのでしょう。

 お尻の曲線に貼り付く電車の残骸は何だか可哀想というか、パッチワークみたいに、もともとそこにあった模様みたいに見えました。


「くく、ごめんなさいね。おばさんのお尻、あなた達には大きすぎたみたい」


 言いながら立ち上がり、お尻にへばりついた電車ごと汚れを叩いて払ってしまいます。

 お尻を軽くきれいにしたところで、改めて体全体を町に向けながら立ち上がります。


 今度はもっとおっきなビルがあるとこに移動しましょう。

 大きなビル街を見つけたら、そっちに向かって歩き出すことに決めます。

 途中にも小さな雑居ビルやら駐車場やら公園があったり、小奇麗な商業施設なんかが散見できるエリアでしたが、私は歩行速度を緩めることもなく真っすぐ踏み潰しながら進みました。


 足元の小さな市民たちは私の巨大化した体躯によって、押しつぶされてしまいそうな圧倒的な威圧感を覚えていることでしょう。

 彼らの頭上にかかる私の陰影の大きさを考えても、それがどれほどの大きさなのかは明白です。


 周りを歩く人たちには絶望的な恐怖を与える一方で、私自身は妙な優越感に浸って悦に入っていました。

 街の中で最も高い建物であろうモノはもはや私の腰あたりにしか達していないでしょう。


 目的地の巨大ビル街に到着しました。この辺りは栄えている商業地区なのかオフィスビルなどが多いようですね。

 それにしてもここのビルにはガラス張りが多くて見栄えも綺麗だしデザインセンスもいいと思います。

 もし私がここに住んでいたら毎日仕事終わりに眺めてウットリしてると思うくらい好みのデザインです。


 しかし、今の私はそれらのビル群よりも遥かに巨大な体を持っているのです。

 どれも私の膝の高さに満たない程に小さく、鉛筆みたいに細い物ばかり。

 こうして足を伸ばすだけで簡単に薙ぎ払ってしまえるほど脆弱で儚いものです。


 さて、どうやって楽しみましょうか?悩む時間すら勿体無い気もします。

 いっそのこと思い切ってビル群に向かって身体を投げ出してみるのもいいかもしれません。

 足の踏み場もない密集したビルの上で身体を倒せば一度に沢山の建物を押し潰す事が出来るので、さぞ爽快でしょう。

 でもそれだとすぐに終わってしまうかもしれませんね。

 今日はお仕事ではないので、いっぱい遊んでみたいのです。


 そっと右脚を持ち上げてみると、白いブーツが陽の光を反射しきらきらと輝いています。

 私はさらに高く高く脚を掲げて見せ、巨大な影が落ちているビル群へ向けて大きく振り下ろしてしまいます。

 ゆっくりと振り下ろされた私の脚は風圧とともに音を立てて進行し、ビルが密集している部分に命中しました。


 ズズン!


 あらまぁ凄い音。

 凄まじい衝撃と共にたくさんのビルが派手に爆発して砕け散り始めました。

 つい先程までは精緻な設計で建てられた立派な建造物であった筈の鉄筋コンクリート製高層建築物は、豪快に破裂するように爆散して、今や原形を失い見るも無残な姿になっています。

 かつて建物だったものの成れの果てである瓦礫の山の周りから悲鳴が聞こえてきます。


 ビルにいた人たちにとってすれば、悪夢でしかないでしょう。会社の同僚と一緒に仕事をこなしている中で、突然襲ってきた災厄に対抗する事も出来ずに、一瞬でゴミクズに変わり果てたのですから。


「ふぅ……まだまだ遊べそうだわ」


 さらに楽しむ方法を考えてみましょう。

 この繁華街の建物たちを全部まとめて踏み潰してしまったらどれくらいの被害が出るのでしょうか?

 想像するだけでワクワクしてきてしまいます。私は興奮のあまり思わず舌舐めずりをしてしまいました。


 これからどんなことをして遊んでみようかと考えていたところに、目の前に戦車の団体が現れました。

 どうやら私に対して攻撃をするつもりのようでした。


 戦車隊というのは、彼らから見れば恐ろしい脅威になのでしょうが、私には全く脅威にならないです。

 ブーツはもちろん、素肌に命中しても、小さな爆発と共に何かが当たったような感触しかありません。もちろん痛みなんてありません。

 いくら何発撃とうと効果は薄いですし、そもそも私の圧倒的な力の前では非力極まりないです。


 戦車の砲弾程度で傷ひとつ負わないどころか揺らぐこともない完璧な防御力を持つ私から見れば蟻のような軍隊に過ぎません。

 脚に当たる戦車砲を払おうともせず、足を広げて仁王立ちになって見下ろしてやります。


「あらあら、そんな虫みたいな戦車で何してるのかしら?」


 私は嘲笑を浴びせてあげます。

 それでも戦車隊は懸命に砲撃していますがまったく歯が立たないでいます。


 私は背をそらせ、腕を組んで堂々と立ち続けます。足元の戦車兵たちに自分たちよりも圧倒的に大きい女性が悠然と立ちふさがっている姿を見せつけてやります。


 ゆっくりと足を持ち上げる動作を見せれば彼らはパニック状態になります。

 今更ながらに逃走を図ろうとしているようですが遅すぎです。ノロノロすぎて足を動かして調整する必要もないくらいに、どんくさいのです。


 やがて私は重力を味方にして、勢い良く地面に向けて足を振り下ろしました。

 私の体重が一点集中した巨大な足はコンクリートが飛び散り瓦礫が転がりその他の地面と共に地中深くへ沈みました。

 はい、終わり。こんな小さな玩具で挑んでくるなんて滑稽ですね。


 顔を上げると今度はヘリコプターが空を飛んでこちらに向かって来ます。

 どうやら今度は武装ヘリのようですね。最新鋭の武器が搭載されている様子です。

 ですが、私からしてみればまるで蚊の羽音程度にしか聞こえないレベルの音です。


「フフッ。頑張っちゃって可愛いわねー♪」


 ニコニコ微笑みながら見守っていると敵もこちらの余裕っぷりに警戒したのでしょう。

 複数台編隊を組んでミサイルと機銃掃射を浴びせてきました。

 雲霞のごとき大量の弾幕が私の胸あたりに降り注ぎますが、その程度では私の身体はビクともしないのです。

 ポツポツという感触が胸元に軽く触れただけで終わっています。

 戦闘ヘリの大攻撃も、まるで蚊に刺されたようなものでした。


 特にダメージも受けないし、痒みもありません。

 強いて言えば煩わしい音と藪蚊みたいなのが視界をうろついて不快感があるだけです。


 何台かのヘリコプターが空中から離脱しようと距離を取り始めた時、私は両手を差し出して捕まえようとします。


「逃さないわよぉ~♡」


 そう言って笑顔で手の平を伸ばしていくと慌てた操縦士たちが急旋回したり急降下したりしていますがそんな小細工は通用しませんよ。


「はいゲット♪」


 いとも簡単に空中からヘリコプターを二機まとめて掴んでしまいました。

 腕を振り回すようにして払い落すこともできたのですがそれだと面白みに欠けますから敢えて掴んで捕獲しました。

 掴んだ感触は紙切れみたいに軽く脆いです。あまり強く握ってしまうと壊れてしまいそうです。


「おっぱいばっかり攻撃してきて、そんなに好きならたっぷり堪能させてあげるんだから」


 冗談交じりに話しかけながら、私は胸の谷間にヘリを押し当ててみました。

 柔らかい胸元に挟み込まれる格好で固定されてしまうヘリ。

 胸を軽く寄せて挟み込んでみます。するとヘリが胸の圧迫に耐えきれず軋み出し始めました。

 むぎゅっとした後、谷間で潰された蚊のようになってへばり付いてしまいました。


 それを見届けた私はクスクス笑います。

 胸の上の汚れを片手で落としてからまたヘリコプターを捕まえる作業に戻ります。逃げ去ろうとするヘリを捕まえるのは簡単でした。

 私の歩く速度よりもずっと遅いスピードで飛んでいくのですから当然と言えば当然かもしれません。


「ほらほら、もっと速く飛ばないとおばさんにつかまっちゃうわよ?」


 2,3歩で追いついたら、胸を張って、突き出した胸にぶつけて落としてやりました。手なんて使うまでもないです。

 軽く歩いてたら太腿の前辺りでフラフラしている子を見つけました。


「フフッ、そんなところにいたの?ほら、歩くちゃうわよ?」


 そのまま左足を動かすと、太腿に小さな機体がぶつかり、弾けて煙を上げながら落ちていきます。

 いやらしくも股間付近を飛んでいる機体は、太腿で軽く挟み込むようにして、ノロマなヘリコプターを押さえつけて捕まえてやります。

 そして股間全体を使ってグリグリ擦るように押し潰していきます。

 布越しとはいえ恥骨が何度も触れて刺激されてしまっています。

 羞恥心と性的興奮が相まってどんどん湿ってきていてアソコの中がビショビショになってしまいます。

 戦車もヘリコプターもみんな私にとっては可愛いオモチャ同然でしかないのです。


 最後の一機のヘリを叩き落としたところで、ようやく周りを飛び回る小バエが居なくなりました。でもまだ楽しいオモチャはたくさんあります。

 私は身体に張り付いたヘリを潰して放り投げて捨てました。


 その後は更に大きなビルや建物を次々と破壊しながら進んで行きます。

 歩くだけでなく、地面に両手をつくように四つん這いにもなりました。

 膝の下には密集したビルが大量にありました。腕も同様です。掌を置く隙間なんてどこにもありません。


 グッシャアアアと腕を薙ぎ払えば音を立てて潰れていくビルたち。

 掌の下ではガラスの砕ける音とコンクリートが割れる音が同時に鳴り響いています。この無理矢理に地面を整地していく快感。腕でなく、足も使ってこの大都市の街のど真ん中に広大な空き地を作って行きます。


 まるで巨人用ベッドを作っているようです。

 枕の代わりにもならない高層ビルやマンションなど薙ぎ払い、私の為だけに用意された大きめのスペース。運良く残っている建物と人間も全て巨大ベッドのマットレスにしちゃいましょう。


 私は寝っ転がって仰向けになります。背中越しに無数のビルを潰した感触はなかなか心地良い物でした。

 目の前には青い空が広がっていて雲一つありません。

 目線を落せば、眼下では街のいたるところで黒煙が立ち上り、火の海となっています。

 道路では私の存在で車が使えなくなったからか徒歩で避難しようとする人間たちの行列がどこまでも続いていました。

 私は上半身だけ起こして地面に左手を添えつつ右手を伸ばして少しずつ追いかけてみます。

 遠慮のかけらもない巨大な手の接近に恐れ慄いているのでしょう。皆蜘蛛の子を散らすように逃げ惑います。


 そのまま追いかけっこ開始です。手の指先を折り曲げて、まるで猫が獲物を捕らえるかのように自由自在に動かしながら、恐怖心を煽るように追い詰めていき、ある程度集まるようにした所で、指を開いて掴みにかかります。

 誰ひとりとして例外なく逃げ延びることは出来ません。なぜなら私と彼らの動きの早さは桁違いなのです。例え全力疾走したとしても到底逃げ切れないくらいの速度差があるので追いつかれてしまうのは当然のことでした。


 私は走る集団を鷲掴みにすると、そのまま胸の上に持っていき、手の中にあるものを左胸の上に押し付けました。

 私は掌の中で小さな彼らが暴れている感覚を感じ取りながら、握っている掌を乳房の上で揉みしだいてやりました。

 グニュッグニュッと乳肉が形を変えてゆく度に掌の奥から小さく叫び声が聞こえてくる気がします。


「ああん♡気持ちいいっ!」


 興奮のあまり喘ぎ声を上げて身体を悶えさせてしまう程に感じ入ってしまっています。膣口からは愛液が流れ出ていて股間はぐっちょり濡れています。

 私は腰をくねらせて大勢の小人に見られているのに大胆にも自分で慰め始めてしまいます。


 陰唇を指で擦るたびに全身を突き抜ける痺れ。その度に乳首がピクンと反応してしまう程敏感になっている状態でした。

 全身で悶える度、身体の下でバリバリとビルが崩れる音が聞こえてきます。

 四肢を滅茶苦茶に動かして、触れたビル群をひとつ残らずなぎ倒し、粉々にしていきます。

 手を動かせばビルは崩れ、脚を動かせば道路が裂け、爪先だけで建物が粉砕していく。下半身をよじる度に土埃と瓦礫の嵐が舞う。


 私は嬌声をあげながらも休むことなく動き続けました。

 気づけば周りには瓦礫しか残っていなくなっていて、手や胸で感じていた命の気配も消えていますが、行為を止めることはありません。

 私は喘ぎ狂うように淫らに身体をくねらせながら最後の絶頂に向けて加速していくだけです。

 背筋を貫く快感は限界を超えていて、私はもう完全に我慢することができず声にならない叫びを上げてます。


 そして訪れた最高潮の瞬間を迎えた際には盛大に潮を噴出して絶頂してしまいました。

 ビクビクと痙攣するように身体が跳ね上がり、その余韻の中でもなお身体をくねらせ続ける私。


「はあっ……はあっ…………♡」

(すごい……最高だったわ)


 快楽の波が過ぎ去ったあと残ったのは虚脱感に包まれます。

 幸福感に包まれる中、自分の股間は大洪水となっています。スーツの股間部分に大きな染みができてしまっているだろうことは見なくても分かるレベルです。


 全身から汗が滴り落ちていく感覚があり衣服もベタベタになって、顔には血色のよい朱色が浮かんでいるに違いないと思いながら青空を眺めながら大きく息を吸って吐きました。


 フラフラと立ち上がってみると、そこは瓦礫の砂漠でした。地面という地面、全てが瓦礫の山で埋め尽くされているのです。

 私のお尻の下や乳房の下、掌で潰した跡がくっきり残っていて、瓦礫の山の形状を見るとどうやって押し潰したのかわかってしまいます。


 しかしこれほどに暴れてもなお、私の身体は満たされずむしろさらに燃え上がるように要求してきています。もっと欲しいと訴えかけてきています。


 こんなに性欲が強かったかしら? 以前はもっと控えめだったはずです。

 たぶん巨大化することで生命力が変わったせいでしょうか。普段よりもエッチな事に対する渇望が増している気がするんですよね。

 やっぱり身体の成長に伴って精神的な部分にも変化が出始めているのでしょうね。

 今はとにかく発散することが第一優先の課題でした。


 周囲を見回すと、ここから見える限りにおいては、何一つ残っていない瓦礫の砂漠地帯といった様相です。

 ですが、その向こう側にはまだ街並みが健在の地域があります。

 とても魅力的です。私の心はワクワクしてきました。新たなオモチャとの出会いに期待を持てそうです。


 私の脚を一歩進ませるたびに地面が大きく揺れ動きます。

 ズシンッズシンッと地響きが鳴り響くなかで進み続けました。

 地面には深い足跡が刻まれており、歩く速度も徐々に上がっていきます。

 目的地に着くまでの道中であっても、様々な集落のようなものが目に映りました。それらを通り過ぎる時にわざと踏みつけてあげます。


 大きな音を立てて歩きながら進む私の足元では民家や商店などが次々と押しつぶされていきます。道路も橋も踏み砕かれてしまい原型を留めていませんでした。

 建物だけでなく人も一緒に潰してしまいました。

 もちろん、歩調をあえて緩めて足裏の感覚を楽しむことも忘れません。

 ゆっくりじっくり足踏みするたびに足の下で建物が音を立てて潰れていく感覚が伝わってくるんです。たまりません……♡


 地面を震わせながら歩いていたらいつの間にか目的の場所に辿り着いてしまいました。

 さっきの街よりも大きな繁華街となっている街でした。

 高いビルやホテルが乱立していて、人も多くいる活気に溢れている繁華街です。

 建物の間を走る道路にはたくさんの人々が溢れ返り、車を運転しているのが見えたのですが、私に気づくと一斉に騒ぎ出して逃げ惑いはじめます。

 大パニックです。

 あちらこちらで悲鳴と叫び声があがっていますが、隣町であれだけ暴れていたのに、なぜ彼らは逃げなかったのか理解できません。

 まあ理由はどうあれ良い玩具ですので有効利用させてもらいましょう。


 まず最初に狙ったのは真っ直ぐ伸びる幹線道路でした。

 その道路幅はとても広くて普通自動車が五台横並びに通行可能なくらい広々としています。

 行き交う車両や人々にとっては重要な交通網の役割を担っている主要街道路だったようですが、それも今日限りとなりそうです。


 私はその巨大な幅を誇る道路を跨いで両足を踏み出したのです。

 大きな電波塔すら乗り越えてしまうような大股開きでの一歩目を踏み出してしまえば道路沿いの街並みはあっという間に私のブーツによって制圧されました。

 コンクリートの路面もアスファルト舗装されていた箇所も関係なく私の重量に押し潰されてしまいます。

 轟音と揺れが連続しました。

 車は私の足の踏み込みで吹き飛ばされていきます。

 私の足の幅はこの道路を埋め尽くすには充分すぎる大きさだったのです。


 もちろん踏み抜かれた道路の面積分だけ周囲の建物たちにも損害が出ます。

 周辺施設はすべて一瞬にして消失しており完全な平野と化しています。

 建物の中にはヒールのアーチの内側ギリギリで残ったところもありましたが、逆にいえば私のヒールの高さにすら敵わない高さしかないということです。

 やはり1000倍のサイズ差だと、ヒールの高さも尋常じゃありません。

 今まで自分が履いてきたヒールで一体どれだけの建物が打ち砕かれてきたのか想像するだけでゾクゾクします。


 そのまま道路の中心線上を一直線に進んで行きます。

 道路に沿って立ち並んでいたお店や倉庫施設が道行くブーツによって容赦なく踏み乱されて行きます。

 ヒールで抉られ、つま先で砕かれ、踵で蹴散らされる。あらゆる角度からの猛攻を受け止めた結果として元あった形はとっくに消失していて原型さえ判別出来ないほどの惨状に陥っています。


 足を下ろそうとした場所に高層ビルが佇んでいます。私はビルの隣に足を置いてから見下ろしてみます。

 そのビルは他とは違い、外壁にバルコニーのようなものがいくつもついています。もしかしたら、この星のタワーマンションと言ったところかもしれません。

 私もちょっと憧れているんですよね、億ションなんて呼ばれるような所でな優雅な生活。きっとこの星の住民も一度は住んでみたいと憧れる夢の象徴なのでしょう。大都市を見渡せる眺望が日常にある生活空間……羨ましい限りです。


 でもそんな誰もが羨ましがる眺望も今は私のブーツが視界を埋め尽くしていることでしょう。

 タワーマンションは立派な威容を誇ってはいますが、それでも20センチとありません。私のブーツといい勝負です。


「いい眺めでしょう?」


 私は問いかけてみました。もちろん答えはないです。それでも構いません。

 よっこいしょと、しゃがみ膝を落としてタワーマンションを挟むように腰を落としてみます。

 両ひざをついているというのに、タワーはまだ股下に収まってます。

 このタワーマンションは200メートルくらいでしょうか。でも、私の太ももの方が断然に太いので、挟み込めば潰してしまいそうです。


 こんなに豪華なマンションなのに、私の太ももに比べれば、情け無い劣等感を抱くこと間違いなしですね。

 自信に満ち溢れていたであろうマンションの住人たちのプライドを踏みにじっている気分になり気持ちよく感じます。

 あなた達が大金を出して買ったマンションは私の脚にも叶わない貧相な建物だってこと。この対比を見せつけるだけでゾクゾクしてくるのです。

 そのまま私はタワーに手を伸ばして壁を撫でまわしながら話しかけます。


「ねぇあなた達、私より小さい癖に偉そうね?」


 言葉をかける度に手でなぞるように触りながら圧力を加えていくと、徐々に凹んでくる感触がありました。


「私の方がずーっと強いのに生意気だわぁ……。反省しなさい」


 そう言うなり私はボディスーツの股間を覆う部分を止めているチャックを外していきます。もともとはスーツを脱がなくても排泄できるために取り付けられた機能でしたが、今となっては単なる露出具合の調整用パーツとなっていました。


 私が今それを開いたことで露になった秘所は既にヌルヌル状態です。

 何本もの指を突っ込んで掻き回しても問題がないほど濡れそぼっていたので、タワーマンションを呑み込む準備万端です。


 そして一呼吸入れ、舌なめずりしてから、足を広げて、腰を落としていく動作と共に挿入していきます。


 ぬぷりと、粘膜質で温かくて湿潤な膣穴がマンションを包み込んでいきます。

 内部に入り込んだ異物の侵食に対する防衛本能なのか膣壁から多量の分泌液が迸ってきてどんどん滑りやすくなっていきます。


「んふぅ♡……いい感じ♡」


 身体を左右に動かし膣内を往復させることで中に入ったタワマンをたっぷりと感じ取ります。

 上下左右斜め八方向どこから押し当てるだけでも快楽が生まれてくるというもので次第に昂ってくる性感とともに腰遣いにも情熱が籠り始めます。


 膣の中でも一番敏感な場所を擦る度ごとに電気信号のような衝撃が走って思考能力を麻痺させていきます。

 もっとこの快感を求めたい一心で動くようになるほど頭の中は桃色の靄がかって曖昧模糊なものになっていったのです。

 さらにテンションは上がり続け、喘ぎ声を抑えることができなくなります。


「あっ♡あん♡イイ……」


 小さいとはいえ、何十万人という衆目を集めて犯す状況に高揚感を覚えずにはいられません。

 あんなに街の中心を見下ろしていた都会のシンボル的存在を今支配していることが嬉しくて堪らないのです。

 だからこそ一層激しく責め立てたい欲求が芽生えてきました。


 私はタワーマンションの根本付近を手で握り締めてピストン運動を開始しました。


 グチュリグチョッグヂュッ!!


 下品極まりない水音とともにマンションが出入りしている光景は何とも卑猥なものでした。

 高層建築物を咥えた私の性器が上下するたびに、そこから愛液が溢れ出し、抽送によって白く泡立つ粘液がマンションの表面を滴って降りてくる。

 凄まじい光景だと自分でも思います。

 地上数十階もある大規模物件をオモチャ替わりにして女の欲望を満たす道具として使っているのですから。

 しかも、私が快楽を得るために勝手に抜き差しされているマンションには哀れな犠牲者達が閉じ込められたままで、彼らは為す術もなく性行為の媒体として扱われ続けなければならないのです。


 もしも私が人間だったらこの状況を考えるだけで精神崩壊不可避でしょう。タワマンに住んでいたと言う理由だけで、山よりも巨大な女性のディルドの一部にされてしまったのですから。

 普通に考えたら、決して許されない残酷かつ背徳的な行為。


 でも今の私なら許されるんです。

 だって巨人ですもの!


 ここにいる住民に同情する義理もないわけだし気にしなくてもいいんです。

 むしろ彼らの存在こそ私の性的興奮を高める要素にしかならないとすら考えています。

 つまり絶対的な強者の私のオナニーのために捧げられた尊い献身的な奉仕と言うわけですよ。ありがたく、使わせてもらいます!

 

 しかし本当に素晴らしい感覚です。

 ただの玩具などではなく、本物の建物を使ったセックスというのは新鮮です。


 マンネリしていた私の夜の営みに代わる新しい刺激を与えてくれたことに感謝です。

 今まで夫とのセックスといえば単調なプレイばかりでした。

 しかし仕事で疲れた夫にムリをさせたくありません。

 だから必然的に道具を使うひとり遊びになってしまうわけで、それでも正直言って物足りなさを覚えていたのは事実なのです。


 それがどうでしょう。

 今こうやって実際に生きたマンションを使って自慰行為ができるのです。

 しかもこの建物は贅を凝らした最上級のタワーマンション、それがまた良い雰囲気作りになっています。

 もう最高級品のディルドそのものですよ。


「ハァァンッ!はぁぁ~気持ちいい~♡」


 もう堪え切れなくなって思わず大声で叫んでしまいました。

 街中に私の声が響き、淫らな水音が地上のサイレンや喧騒を掻き消し、私の声だけで世界が埋め尽くされます。


 あまりにも大声すぎて周りの窓ガラスが粉砕してしまうぐらいの大音量でした。

 街のどこにいても聞き取ることができるほど大きな声を聞いた人たちの表情を想像すると愉快になります。

 きっと私の発した喘ぎ声を理解できない彼らにとって、これは未知の怪物の咆哮のように聴こえているのではないでしょうか?


 この雄叫び一つで何十万よ感情を煽ることができるのだと思うとますます興奮してきた気がします。


 私の腰振りと、マンションをしごく動きに合わせて、街全体も揺れ動いてます。

 巨体が発する振動は凄まじく、地盤がトランポリンのように持ち上がったり沈下したりしているようです。

 私の淫らな行いが地上のありとあらゆるものを揺さぶり、震わせているのです。

 それでも私は気にせず行為を継続します。

 むしろ積極的に揺れを引き起こし続けるような力強さを見せつけます。

 腰を思い切り打ち付けるたびに股間を中心に波紋状に衝撃波が発生していきます。


「んん…っ!あっ♡あん♡んっ……いいっ」


 徐々にペースアップしていく私。それに呼応するように周りの街並みも激しく動き出し、熱い吐息が街の気温を上げていき、激しい振動が建物を襲い、ガラスが割れ、道路が割れて盛り上がり、鉄筋コンクリート製の橋脚が根元から折れ曲がり、高架橋が崩落し始める。

 私のオナニーの影響でまだ踏み入れていない街も甚大な災害へと発展しました。


 恥ずべき行為で街が悲惨な状態になっているのを知ってなお、私は必死になってマンションを貪っていました。

 激しくグラインドさせる動きに合わせて滝のように愛液が流れ落ちていってます。


 もうすぐ絶頂しそうでした。

 おマンコの中を高速で出入りするマンションがもたらす快楽に、頭の中は真っ白でした。


「イくっ……イクゥウウッッ!!!♡♡♡♡」


 とうとう限界を迎えた私は大爆発を引き起こします。膣内がぎゅうっと締まり、挿入されていたタワーマンションは膣圧で粉々になるまで圧縮されました。

 と、同時に果てた瞬間全身から力が抜けてしまったらしく、そのまま前のめりの姿勢で地面に倒れ込みました。


 ドオオオオオン!!


 巨大な身体が横たわり、下敷きになったエリアに深刻な被害が発生します。

 もともと私の引き起こした大地震でほとんどの建物が倒壊してしまっていましたが、今の私の体重の大部分がかかって地形が丸ごと変わってしまいました。

 道路も建物も地下街すらもまとめて破壊されてしまいます。


 お腹のあたりに高層ビル群があったはずです。

当然のようにそこはすっぽりとお腹の中に飲み込まれてしまっており、その上から重さが加わって完全に潰された模様です。

 胸のあたりでは大型商業施設と思われる構造物群を押し潰していた筈です。今ごろ私のおっぱいにより原形を失ってぺちゃんこになっているでしょう。

 他にも駅施設を押しつぶしたり住宅街を足で蹴り飛ばしていたり……。

 一体、自分の肉体でどれだけの建物を均してしまったのでしょうか。辺りに現存している建造物は殆どありません。


 満足した私は起き上がり、座ったまま周囲を見渡しました。

 辺り一面瓦礫だらけです。

 大小様々な大きさの瓦礫が無秩序に散乱しているという印象を受けました。

 ビルの残骸や車の残骸などが入り混じっていて混沌とした景色になっております。

 どこを向いても壊れたビルと道路しか見えません。

 建物の形を保っているものは一切見当たりませんでした。

 唯一残っていたのは傾いた電柱や道路標識くらいなものでそれ以外は全て廃墟と化してしまったようです。


 私の手による徹底的な破壊の成果は確かにそこにありました。

 完璧に達成された壊滅的な光景を見る私は充足感と達成感に包まれていました。私の行動がこんなにも大きな影響を与えたんだという事実に酔い痴れていました。


(私……やっちゃったわ……あんなに大きな街を全部壊しちゃった……♡)


 こんなに暴れても、少し離れたところにはまだ綺麗なビル群があります。

 ビジネス地区なのかもしれませんが見た限りでは金融機関や企業の支店が多く入っているオフィス街という感じがします。

 中にはテレビ局や銀行のような変わった形の建物もありました。

 特に目を引くのは巨大なドーム型競技場でしょうか。

 さっきまでいた繁華街とはまた違った街並みをしていますね。

 人もまだ避難できていないようで多くの人々が道路を行き交い、渋滞して動けない車両と一緒に大通りで犇めいています。 


 どれも魅力的です。


 私の考えは決まりました。どうせ全部私のものなのですから、全部使ってあげましょう!

 私は残酷な怪獣となって次の街に向かいます。まだまだ沢山オモチャはあります。

 ああ……最高に楽しい一日になりそうです!

 私は手に入れた玩具を最大限遊びつくすために、心ゆくまでご褒美惑星の隅々を堪能していったのでした……。

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POSTEDOct 14, 2025
ARCHIVEDJun 10, 2026